JP3547970B2 - 同期分離回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受像機やビデオテープレコーダなどで使用される映像信号から水平同期信号を分離する同期分離回路に関するもので、特にノイズの影響などを受けにくく安定に同期分離できる同期分離回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン受像機やビデオテープレコーダなどで使用される映像信号から水平同期信号を分離する同期分離回路が知られている。
同期分離回路としては例えば、図2に示されるようなものが考えられる。
図2の入力端子1には映像信号が印加される。印加された映像信号は、シンクチップ(水平同期信号の先端部)がシンクチップクランプ回路2でクランプされる。この時のクランプ電圧は、基準電圧源3の電圧である基準電圧Vref1となる。
【0003】
クランプされた映像信号は、LPF4でノイズ成分が除去された後、バッファ5に印加される。バッファ5を通過した映像信号は、コンパレータ6で基準電圧Vref2とレベル比較される。基準電圧Vref2は、基準電圧Vref1と重畳されてコンパレータ6に印加される。
このコンパレータ6での比較により、出力端子7に同期分離された水平同期信号が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図2の方法では入力端子1に加わる映像信号の大きさが変化すると、水平同期信号をスライスするレベルが固定しているのでスライスする位置が変化してしまった。スライスする位置が変化すると、安定に同期分離できなくなる。極端な場合には同期分離自体ができなくなる。
【0005】
その様子を図3に示す。スライスするレベルが図3の点線aのように水平同期信号の先端にちかづいてしまうとする。すると、先端で発生し易いノイズの影響を受け誤判別し易くなる。逆に、スライスするレベルが図3の点線bのようにペデスタルレベルにちかづいてしまうとする。すると、図示のように映像信号の影響を受け、この場合も誤判別し易い。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の点に鑑みなされたもので、映像信号のシンクチップレベルを基準電圧Vrefにクランプするシンクチップクランプ回路と、該シンクチップクランプ回路でクランプされた映像信号が一方の入力端子に印加されペデスタル期間のバーストゲートパルス期間のみ動作する差動増幅器と、該差動増幅器の出力信号に応じて充電されるコンデンサと、該コンデンサの出力電圧を前記差動増幅器の他方の入力端子に帰還する帰還手段とを含みペデスタルレベルを保持する保持回路と、前記シンクチップクランプ回路でクランプされた映像信号を増幅する増幅器と、該増幅器の出力映像信号と前記保持回路の出力電圧とのレベル比較を行うコンパレータとを備え該コンパレータから水平同期信号を導出するようにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の同期分離回路を示す。
10は映像信号のシンクチップレベルを基準電圧Vrefにクランプするシンクチップクランプ回路、11は該シンクチップクランプ回路10でクランプされた映像信号のペデスタルレベルを保持する保持回路、12は前記シンクチップクランプ回路10でクランプされた映像信号と基準電圧Vrefが印加される差動増幅器、13は該差動増幅器12の出力映像信号と前記保持回路の出力電圧とのレベル比較を行うコンパレータ、14はLPF、15はバッファ、16は基準電圧源である。
【0008】
入力端子17には映像信号が印加される。印加された映像信号は、シンクチップ(水平同期信号の先端部)がシンクチップクランプ回路10でクランプされる。この時のクランプ電圧は、基準電圧源16の電圧である基準電圧Vrefとなる。
その様子を図4の映像信号Aに示す。
【0009】
クランプされた映像信号は、LPF14でノイズ成分が除去された後、バッファ15に印加される。バッファ15を通過した映像信号は、差動増幅器12で基準電圧Vrefに基づき増幅される。
その様子を図4の映像信号Bに示す。図1の差動増幅器12の利得を2倍に設定すると、その波形は図4のBの如くなる。即ち、シンクチップのレベルを基準電圧Vrefに保った状態で振幅が2倍になっている。
【0010】
そこで、本発明では、この2倍になった水平同期信号のセンターにスライスレベルがくるように図4の映像信号Aのペデスタルレベルを検出してスライスレベルとして利用する。その結果、最適のレベルで水平同期信号を分離可能となる。
本実施例では差動増幅器12の利得を2倍に設定したが、無論許容される範囲で上下させてよい。
【0011】
図4の映像信号Aのペデスタルレベルを検出するには、S/H回路(サンプルアンドホールド)として動作する保持回路11を利用する。保持回路11は、バッファ15を通過した映像信号中のペデスタルレベルをS/Hしてコンパレータ13に印加する。
その結果、コンパレータ13では図4の映像信号Bの水平同期信号を一点鎖線のレベルでスライスできる。
【0012】
図5は、図1の保持回路11の具体回路図を示す。差動増幅器20の一方の入力端子21にはバッファ15からの映像信号が印加される。差動増幅器20の出力信号は、電流ミラー回路22、23、24により点Aに導出される。点Aの電流によりコンデンサ25は充放電される。
コンデンサ25の電圧はトランジスタ26、27、28を介して差動増幅器20のトランジスタ29のベースに帰還される。この帰還により、トランジスタ29のベース電圧は、入力端子21の電圧に追従する。
【0013】
差動増幅器20の動作電流源30は端子31からBGP(バーストゲートパルス)が印加されると動作し、それ以外の期間は電流を流さない。
このため、入力映像信号のBGP期間の電圧すなわちペデスタル電圧が出力端子32に得られる。図5ではペデスタル期間を検出するパルスとしてBGPを用いたが、ペデスタル期間に発生するパルスならばどのようなパルスでもよい。
【0014】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明によれば、映像信号のシンクチップレベルを基準電圧Vrefにクランプするシンクチップクランプ回路と、シンクチップクランプ回路でクランプされた映像信号のペデスタルレベルを保持する保持回路と、シンクチップクランプ回路でクランプされた映像信号を増幅する増幅器とを設け、増幅器の出力映像信号と保持回路の出力電圧とのレベル比較を行うようにしているので、常に、水平同期信号のセンターにスライスレベルがくるようになる。スライスする位置が一定化すれば、映像信号の振幅に拘わらず、安定に同期分離できる。
【0015】
更に、本発明によれば、ペデスタルレベルを簡単な回路で安定に検出できるので、確実な同期分離が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同期分離回路を示すブロック図である。
【図2】従来の同期分離回路を示すブロック図である。
【図3】従来の動作説明に供する波形図である。
【図4】本発明の動作説明に供する波形図である。
【図5】本発明の保持回路11の具体回路図である。
【符号の説明】
(10) シンクチップクランプ回路
(11) 保持回路
(12) 差動増幅器
(13) コンパレータ
(20) 差動増幅器
(25) コンデンサ
Claims (2)
- 映像信号のシンクチップレベルを基準電圧Vrefにクランプするシンクチップクランプ回路と、
該シンクチップクランプ回路でクランプされた映像信号が一方の入力端子に印加されペデスタル期間のバーストゲートパルス期間のみ動作する差動増幅器と、該差動増幅器の出力信号に応じて充電されるコンデンサと、該コンデンサの出力電圧を前記差動増幅器の他方の入力端子に帰還する帰還手段とを含みペデスタルレベルを保持する保持回路と、
前記シンクチップクランプ回路でクランプされた映像信号を増幅する増幅器と、
該増幅器の出力映像信号と前記保持回路の出力電圧とのレベル比較を行うコンパレータとを備え該コンパレータから水平同期信号を導出するようにしたことを特徴とする同期分離回路。 - 映像信号のシンクチップレベルを基準電圧Vrefにクランプするシンクチップクランプ回路と、
該シンクチップクランプ回路でクランプされた映像信号が一方の入力端子に印加されペデスタル期間のバーストゲートパルス期間のみ動作する差動増幅器と、該差動増幅器の出力信号に応じて充電されるコンデンサと、該コンデンサの出力電圧を前記差動増幅器の他方の入力端子に帰還する帰還手段とを含みペデスタルレベルを保持する保持回路と、
前記シンクチップクランプ回路でクランプされた映像信号を基準電圧Vrefを利用して増幅する増幅器と、
該増幅器の出力映像信号と前記保持回路の出力電圧とのレベル比較を行うコンパレータとを備え該コンパレータから水平同期信号を導出するようにしたことを特徴とする同期分離回路。
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JP01737798A JP3547970B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 同期分離回路 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01737798A JP3547970B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 同期分離回路 |
Publications (2)
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JPH11220634A JPH11220634A (ja) | 1999-08-10 |
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ID=11942331
Family Applications (1)
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JP01737798A Expired - Fee Related JP3547970B2 (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 同期分離回路 |
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JP (1) | JP3547970B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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JP5237606B2 (ja) | 2007-10-10 | 2013-07-17 | セミコンダクター・コンポーネンツ・インダストリーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 同期分離回路 |
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1998
- 1998-01-29 JP JP01737798A patent/JP3547970B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11220634A (ja) | 1999-08-10 |
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