JP3546471B2 - Locking device for seat back - Google Patents

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両用の可倒式シートバックを所定の角度で固定するシートバックのロック装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種のシートバックのロック装置として、実公平１−３０２６０号公報と実公平４−３９７１９号公報に示すものが知られている。
図７及び図８は、前者のものを示している。図において、ベースプレート１はシートバックの側面に固定されており、先端に切り溝２ａを形成したロックプレート２を回動可能に支持している。一方、車体の側にはＵ字状に折り曲げたストライカ３を設けてあり、ロックプレート２に接続したレバー４を操作してロックプレート２を回動させることによりロックプレート２の切り溝２ａとストライカ３とを係合させたり係合解除させてシートバックを所望の角度に固定する。
【０００３】
また、図９及び図１０は後者のものを示している。図において、ベースプレート５はシートバックの側面に固定されており、下端に切り溝６ａを形成したロックプレート６を上下動可能に支持している。一方、車体の側にはＵ字状に折り曲げたストライカ７を設けてあり、ロックプレート６に接続したレバー８を操作してロックプレート６を上下動させることによりロックプレート６の切り溝６ａとストライカ７とを係合させたり係合解除させてシートバックを所望の角度に固定する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のシートバックのロック装置においては、次のような課題があった。ロックプレートに複数の切り溝を用意しておき、棒状のストライカと係合させる位置を変えてシートバックの角度調整を行なっている。このため、角度の調整を行なうにはロックプレートがストライカと係合解除させた状態にならざるをえず、この間だけシートバックが支持されない不安定な状態になってしまう。また、最も力を受けやすいロックプレートには余分な切り溝を並べて形成しなければならないので、強度を確保するために大型のロックプレートを使用しなければならなかった。
【０００５】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、シートバックの不安定な状態をなくして調整を容易にするとともに小型化をも図れることが可能なシートバックのロック装置の提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１にかかる発明は、可倒式のシートバックを所定の角度で固定するシートバックのロック装置であって、車体に固定した受け側固定部材と、この受け側固定部材と係合および係合解除可能なロック機構と、上記シートバックに固定され、上記ロック機構をシートバックの回動方向に沿ってスライド可能に保持して所定の位置で固定可能なスライド支持機構とを具備し、上記スライド支持機構は、上記ロック機構がスライド範囲の端部にあるときにだけ係合解除可能にするストッパを有する構成としてある。
【０００７】
また、請求項２にかかる発明は、請求項１に記載のシートバックのロック装置において、上記スライド支持機構は、上記ストッパが上記ロック機構を係合解除不能にしているときにのみ当該ロック機構を所定の位置で固定可能とするように構成してある。
さらに、請求項３にかかる発明は、請求項１または請求項２に記載のシートバックのロック装置において、上記ロック機構は、回動して上記受け側固定部材と係合及び係合解除する鈎片と、この鈎片を回動可能に保持するスライド基板と、上記ロック機構の鈎片を係合解除状態の側に向けて回動するように付勢する付勢機構とを有し、上記スライド支持機構は、このスライド基板をスライド可能に保持するガイド機構と、このガイド機構に沿って上記スライド基板がスライドする範囲で当該基板と係合して所定位置に固定する係合機構とを有するとともに、上記ストッパは、上記スライド基板が上記ガイド機構に沿ってスライドするときに上記鈎片に当接して上記受け側固定部材と係合解除不能とする凸部材を有する構成としてある。
【０００８】
【作用】
上記のように構成した請求項１にかかる発明においては、車体側には受け側固定部材が固定されており、シートバックにはスライド支持機構を介してロック機構が支持されている。ロック機構は独自に上記受け側固定部材と係合および係合解除が可能であり、係合させた状態でスライド支持機構によりシートバックの回動方向に沿ってスライド可能であるので、ロックさせてから所定の位置で固定させればシートバックが不安定な状態となることなく調整できる。
また、ストッパによってロック機構がスライド範囲の端部にあるときにだけ係合解除可能となっており、最初にロック機構をスライド範囲の端部に移動させてロックさせた後、位置調整のためにスライドさせるとロック解除不能となるので、以後はロック状態を確保して調整できる。
【０００９】
さらに、上記のように構成した請求項２にかかる発明においては、ストッパによってロック機構が係合解除不能になってからロック機構は所定の位置で固定可能となる。
さらに、上記のように構成した請求項３にかかる発明においては、鈎片を保持するロック機構のスライド基板がガイド機構に支持されてスライドし、スライド支持機構の係合機構は当該スライド基板と係合して所定位置に固定する。受け側固定部材とロックするときはスライド基板の鈎片が回動してロックするが、通常時、付勢機構は鈎片を係合解除する方向に向けて回動するようにしている。ただし、スライド支持機構にはストッパとしての凸部材が備えられており、鈎片が受け側固定部材と係合可能な状態でスライド基板がスライドすると当該鈎片に当接し、回動を規制して係合解除不能とする。
【００１０】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、ロック機構によって受け側固定部材とロックしてからスライドさせるようにしているため、角度を調整するときに不安定な状態とさせることなく容易に行なうことが可能なシートバックのロック装置を提供することができる。
また、スライド範囲の端においてのみ係合したり係合解除したりするようにしているので、一旦、係合したら後はスライドさせて所望の位置で固定することができる。
さらに、請求項２にかかる発明によれば、簡易なストッパを設けるだけでスライド範囲の端においてのみ係合したり係合解除したりさせ、他の位置においては係合解除不能とさせることができる。
【００１１】
さらに、請求項３にかかる発明によれば、鈎片、スライド基板、凸部材などの簡易な構成によって構成することができる。
【００１２】
【実施例】
以下、図面にもとづいて本発明の実施例を説明する。本実施例では、可倒式のリアシートバックを引き起こした状態で保持させるために利用している。
図１は、本発明の一実施例にかかるシートバックのロック装置を車両のシートバックに適用した状態を斜視図により示しており、図２は分解斜視図により示しおり、図３は側面図により示している。
図において、シートバック１０内にはパイプ材を枠状に接合したフレーム１１を備えており、図示しないヒンジによってシートクッションの後端を支点として起立状態と前倒状態との間で回動可能となっている。シートバック１０のフレーム１１の側面上端にはブラケット１２が用意されており、当該ブラケット１２にロック機構部２０を二本のボルトで固定している。
【００１３】
ロック機構部２０は、上端と下端とをそれぞれ密着させるとともに中間部を屈曲ささることにより内部に空間を形成して接続されるガイド機構としてのベース２１とカバー２２とを備えている。間を隔てて形成される空間はシートバック１０におけるヒンジの軸心を支点とする一定幅の円弧状となっており、この円弧状の空間内にはスライド基板２３が収容されている。スライド基板２３の上下の幅は上記空間の上下の幅と概ね一致しており、当該スライド基板２３はこの空間内でスライド可能に支持されている。この意味でベース２１とカバー２２とによってスライド支持機構を形成している。また、ベース２１とカバー２２の上下方向中央部には前後方向に向けて円弧状の長孔２１ａ，２２ａを形成してあり、ピン２５がこれらの長孔２１ａ，２２ａとスライド基板２３における車両前方の端部とを貫通している。なお、同ピン２５は、一端に形成されたフランジ２５ａにてカバー２２の外側面に当接し、ベース２１を貫通した端部はＥリング２９にて抜け止めされている。
【００１４】
スライド基板２３とベース２１との間には、鈎片状のカム片２４が上記ピン２５によって回転可能に支持されている。同カム片２４はピン２５によって軸支される前端から車両後方に延び、後端は下方に開口を有する鈎状に形成されている。また、当該カム片２４の前端から下方に向けて凸片２４ａを形成するとともに、スライド基板２３の下方には前後方向に延びる長孔２３ａを形成してあり、当該長孔２３ａ内に付勢機構としてのスプリング２６を収容して一端を上記凸片２４ａに接続し、他端を上記長孔２３ａの後端に接続している。長孔２３ａはカム片２４の回転軸よりも下方に位置しているため、当該カム片２４は凸片２４ａを下方にて後方へ引き寄せられ、鈎状に形成された後端は開口方向と反対の上方へと付勢されている。しかし、ベース２１には当該カム片２４の上面に当接するストッパとしてのローラー２７がピン２８によって回転可能に固定されており、カム片２４が比較的前方に位置しているときには当該ローラー２７に当接して水平な状態となっている。ただし、カム片２４の前方側上面には凹部２４ｂを形成してあり、カム片２４がスライド基板２３と共に後方へと移動したときには同凹部２４ｂにローラー２７が入り込んで当該カム片２４は後端の鈎状部分を上方へ移動させるように回転する。
【００１５】
スライド基板２３の上辺後方寄りには当間隔に後方から三本の切り込み２３ｂ１〜２３ｂ３を形成してあり、カバー２２における上記空間を形成する屈曲部分の後端寄り上面から側面にかけても切り込み２２ｂを形成してある。また、同カバー２２の上端には前後に傾動可能にリンク３１を支持してあり、同リンク３１の前端には上端にノブ３２を接続されるロッド３３が回転可能に接続されている。一方、同リンク３１の後端は、カバー２２の切り込み２２ｂの上方に位置しており、一端を上記切り込み２２ｂに挿入されたロックプレート３４がストッパ３５を介して連結されている。ロックプレート３４は上方の幅が狭くなるように段部３４ａを形成され、この段部３４ａの上方にコイルスプリング３６を挿入してある。また、断面Ｌ字形のブラケット３７の水平辺３７ａにはロックプレート３４の上部を挿入可能な***３７ａ１を形成し、当該***３７ａ１にロックプレート３４を挿入して垂直辺３７ｂをカバー２２の側面に固定してある。上記コイルスプリング３６は上端を当該ブラケット３７における水平辺３７ａの下面に当接された状態となるので、ロックプレート３４を下方に付勢する。なお、これらによって係合機構を構成している。
【００１６】
ベース２１とカバー２２とスライド基板２３の後方端部にはＵ字状の切り込み２１ｂ，２２ｃ，２３ｃを形成してあり、図３に示すように、カム片２４の後端の鈎状部分がこの切り込み２１ｂ，２２ｃ，２３ｃを横切るようになっている。また、図４に示すように、車体におけるシートバック１０が引き起こされたときにこれらの切り込み２１ｂ，２２ｃ，２３ｃに対応する位置には当該切り込み２１ｂ，２２ｃ，２３ｃにかみ合うＵ字形のストライカ４０が固定されている。
次に、上記構成からなる本実施例の動作を説明する。
ロッド３３の上端に接続されたノブ３２はシートバック１０の上面に位置しており、図４に示すように、このノブ３２を下方に押すとロッド３３を介してリンク３１の前端が押し下げられる。リンク３１の前端が下がると、後端に接続されたロックプレート３４は上方へと引き上げられるので、当該ロックプレート３４の下端はカバー２２の切り込み２２ｃから引き出される。この結果、スライド基板２３はベース２１とカバー２２との間で自由に移動できるようになり、後方へ引き出すとカム片２４の上面に形成した凹部２４ｂにローラー２７が入り込んで当該カム片２４は反時計周り方向へ回転する。すると、同カム片２４における後端の鈎状部分がスライド基板２３に形成した切り込み２３ｃから外れ、Ｕ字状の開口に障害物がなくなる。当該ロック機構部は、シートバック１０が倒れているとき、このような状態となっている。
【００１７】
シートバック１０を起こしてくると、図４に示すようにスライド基板２３の切り込み２３ｃにストライカ４０が接近し、同切り込み２３ｃの奥に入り込む。シートバック４０をそのままストライカ４０に向けて押しつけると、スライド基板２３はベース２１とカバー２２の間の空間内に押し込まれる。これまでカム片２４は上方へ回動してスライド基板２３の切り込み２３ｃから外れていたが、スライド基板２３がベース２１とカバー２２の間の空間内に押し込まれると、カバー２１の側に固定されているローラー２７にカム片２４が押し下げられ、当該カム片２４は先端の鈎状部分で切り込み２３ｃ内に入り込んでいるストライカ４０の先端を引っかける。
【００１８】
そのまま、さらに押し込むと、スライド基板２３の上面に形成した切り込み２３ｂ３がカバー２２に形成した切り込み２２ｂの位置に至るため、ロックプレート３４がコイルスプリング３６によって同切り込み２３ｂ３内に入り込む。また、これとともにリンク３１の後端が下方に引きつけられるため、前端が上昇してノブ３２がシートバック１０の上面から突出する。この状態を図５に示す。
スライド基板２３の切り込み２３ｂ３にロックプレート３４が係止しているため、当該スライド基板２３は移動できず、また、この位置ではカム片２４の上面にローラー２７が当接しているので当該カム片２４が回動することもできない。従って、ストライカ４０はスライド基板２３の切り込み２３ｃから外れることができず、シートバック１０をこの位置に固定することができる。
【００１９】
シートバック１０をさらに寝かせたいときには、ノブ３２を押す。すると、ロッド３３を介してリンク３１の前端が下がるとともに、後端が上がり、ロックプレート３４がスライド基板２３の切り込み２３ｂ３から外れる。これにより、スライド基板２３はベース２１とカバー２２に対して移動できるようになるため、さらにシートバック１０をストライカ４０に向けて寝かしつけることができるようになる。図６は、このようにしてシートバック１０を最も寝かせた状態を示している。なお、本実施例においては、スライド基板２３に三つの切り込みを形成し、三段階のリクライニングを行なえるようにしている。
このように、ガイド機構となるベース２１とカバー２２の間にロック機構となるカム片２４を保持したスライド基板２３をスライド可能に保持しており、リンク３１を介してノブ３２によって操作されるロックプレート３４は上記スライド基板２３に係合して所定位置に固定する。ロック機構は受け側固定部材となるストライカ４０に係合したり、係合解除したりでき、係合した状態で所定位置に固定されることにより、シートバック１０は不安定な状態となることなく、傾きを調整することができる。
【００２０】
特に、通常フロントシートに使用されるリクライニングアジャスタの場合は、シートバックの支点で支持するため、強度のある大型のものとせざるをえない。しかしながら、本発明によれば支点で支持する構成ではないので小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例にかかるシートバックのロック装置の装着状態を示す斜視図である。
【図２】シートバックのロック装置の分解斜視図である。
【図３】シートバックのロック装置の側面図である。
【図４】作動状態を示すシートバックのロック装置の概略側面図である。
【図５】作動状態を示すシートバックのロック装置の概略側面図である。
【図６】作動状態を示すシートバックのロック装置の概略側面図である。
【図７】従来のシートバックのロック装置の分解斜視図である。
【図８】従来のシートバックのロック装置の作動状態を示す斜視図である。
【図９】従来のシートバックのロック装置の分解斜視図である。
【図１０】従来のシートバックのロック装置の作動状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
１０…シートバック
２０…ロック機構部
２１…ベース
２２…カバー
２３…スライド基板
２３ａ…長孔
２３ｂ１〜ｂ３…切り込み
２４…カム片
２６…スプリング
２７…ローラー
３４…ロックプレート
４０…ストライカ[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a seat back locking device for fixing a folding seat back for a vehicle at a predetermined angle.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of seat back locking device, those disclosed in Japanese Utility Model Publication No. 1-30260 and Japanese Utility Model Publication No. 4-39719 have been known.
7 and 8 show the former. In the figure, a base plate 1 is fixed to a side surface of a seat back, and rotatably supports a lock plate 2 having a cut groove 2a formed at a tip thereof. On the other hand, a striker 3 bent in a U-shape is provided on the side of the vehicle body, and a lever 4 connected to the lock plate 2 is operated to rotate the lock plate 2 so that the cut groove 2a of the lock plate 2 3 is engaged or disengaged to fix the seat back at a desired angle.
[0003]
9 and 10 show the latter. In the figure, a base plate 5 is fixed to a side surface of a seat back, and supports a lock plate 6 having a cut groove 6a formed at a lower end so as to be vertically movable. On the other hand, a striker 7 bent in a U-shape is provided on the side of the vehicle body, and by operating a lever 8 connected to the lock plate 6 to move the lock plate 6 up and down, the cut groove 6a of the lock plate 6 7 is engaged or disengaged to fix the seat back at a desired angle.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional seat back lock device described above has the following problems. A plurality of cut grooves are prepared in the lock plate, and the position of engagement with the rod-shaped striker is changed to adjust the angle of the seat back. Therefore, in order to adjust the angle, the lock plate must be in the state of being disengaged from the striker, and the seat back is not supported only during this time, resulting in an unstable state. In addition, since the lock plate that is most susceptible to force must be formed with extra cut grooves, a large lock plate must be used to ensure strength.
[0005]
The present invention has been made in view of the above problems, and has as its object to provide a seatback locking device capable of eliminating an unstable state of a seatback, facilitating adjustment, and achieving downsizing. .
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an invention according to claim 1 is a seat back lock device for fixing a retractable seat back at a predetermined angle, comprising: a receiving side fixing member fixed to a vehicle body; A lock mechanism that can be engaged and disengaged with a fixing member; and a slide support that is fixed to the seat back, and that holds the lock mechanism slidably along the rotation direction of the seat back and that can be fixed at a predetermined position. And a slide support mechanism having a stopper that can be disengaged only when the lock mechanism is at the end of the slide range .
[0007]
According to a second aspect of the present invention, in the locking device for a seat back according to the first aspect, the slide support mechanism activates the lock mechanism only when the stopper disables the engagement of the lock mechanism. It is configured so that it can be fixed at a predetermined position .
Further, according to a third aspect of the present invention, in the locking device for the seat back according to the first or second aspect , the locking mechanism is configured to rotate and engage with and disengage from the receiving-side fixing member. And a biasing mechanism for biasing the hook of the lock mechanism so as to rotate toward the disengaged state. The slide support mechanism has a guide mechanism that slidably holds the slide board, and an engagement mechanism that engages with the board and fixes it at a predetermined position within a range in which the slide board slides along the guide mechanism. In addition, the stopper has a configuration in which the slide substrate has a convex member which comes into contact with the hook when the slide substrate slides along the guide mechanism, and makes the engagement with the receiving-side fixing member impossible .
[0008]
[Action]
In the invention according to claim 1 configured as described above, the receiving side fixing member is fixed to the vehicle body side, and the lock mechanism is supported on the seat back via the slide support mechanism. The lock mechanism can independently engage and disengage with the receiving side fixing member, and can slide along the rotation direction of the seat back by the slide support mechanism in the engaged state. If the seat back is fixed at a predetermined position, the seat back can be adjusted without becoming unstable.
The locking mechanism by scan stopper has become only disengagable when the end of the sliding range, after the first move the locking mechanism to the end of the sliding range by locking, for position adjustment When the slide is performed, the lock cannot be released, so that the lock state can be secured and adjusted thereafter.
[0009]
Further, in the invention according to claim 2 configured as described above, the lock mechanism can be fixed at a predetermined position after the lock mechanism cannot be released by the stopper.
Further, in the invention according to claim 3 configured as described above, the slide board of the lock mechanism holding the hook slides while being supported by the guide mechanism, and the engagement mechanism of the slide support mechanism engages with the slide board. And fix it in place. When locking with the receiving side fixing member, the hooks of the slide board are turned and locked, but normally, the biasing mechanism is turned in the direction of disengaging the hooks. However, the slide support mechanism is provided with a convex member as a stopper, and when the slide board slides in a state where the hook can be engaged with the receiving side fixing member, the slide board comes into contact with the hook and regulates the rotation. Disengagement is disabled.
[0010]
【The invention's effect】
As described above, the present invention locks the receiving side fixing member by the locking mechanism and then slides the same, so that the angle can be easily adjusted without causing an unstable state. A locking device for a seat back can be provided.
Further, since only so that or to release engagement or engagement at the end of the slide range, after once Once engaged can be fixed at a desired position by sliding.
Further, according to the second aspect of the present invention, it is possible to engage or disengage only at the end of the slide range by simply providing a simple stopper, and to disengage at other positions. .
[0011]
Further, according to the third aspect of the present invention, it is possible to configure with a simple configuration such as a hook, a slide board, and a convex member.
[0012]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the present embodiment, the retractable rear seat back is used for holding the raised state.
FIG. 1 is a perspective view showing a state in which a seat back lock device according to an embodiment of the present invention is applied to a vehicle seat back, FIG. 2 is an exploded perspective view, and FIG. 3 is a side view. Is shown.
In the drawing, a frame 11 in which a pipe material is joined in a frame shape is provided in a seat back 10, and a hinge (not shown) can rotate between a standing state and a forwardly inclined state with a rear end of the seat cushion as a fulcrum. Has become. A bracket 12 is provided at the upper end of the side surface of the frame 11 of the seat back 10, and the lock mechanism 20 is fixed to the bracket 12 with two bolts.
[0013]
The lock mechanism section 20 includes a base 21 and a cover 22 as a guide mechanism that are connected by forming an internal space by bending an intermediate portion while making an upper end and a lower end in close contact with each other. The space formed at a distance from each other has an arc shape having a fixed width with the axis of the hinge of the seat back 10 as a fulcrum, and the slide substrate 23 is accommodated in this arc shape space. The upper and lower widths of the slide substrate 23 substantially match the upper and lower widths of the space, and the slide substrate 23 is slidably supported in this space. In this sense, the base 21 and the cover 22 form a slide support mechanism. In the center of the base 21 and the cover 22 in the vertical direction, arc-shaped long holes 21a, 22a are formed in the front-rear direction, and the pin 25 is formed between the long holes 21a, 22a and the slide board 23 in the vehicle front. Through the end. The pin 25 is in contact with the outer surface of the cover 22 at a flange 25 a formed at one end, and the end that penetrates the base 21 is prevented from coming off by an E-ring 29.
[0014]
A hook-like cam piece 24 is rotatably supported by the pin 25 between the slide board 23 and the base 21. The cam piece 24 extends rearward from the front end pivotally supported by the pin 25, and has a rear end formed in a hook shape having an opening downward. Further, a convex piece 24a is formed downward from the front end of the cam piece 24, and a long hole 23a extending in the front-rear direction is formed below the slide board 23, and an urging mechanism is provided in the long hole 23a. And one end is connected to the convex piece 24a, and the other end is connected to the rear end of the long hole 23a. Since the long hole 23a is located below the rotation axis of the cam piece 24, the cam piece 24 is pulled backward by the convex piece 24a downward, and the hook-shaped rear end is opposite to the opening direction. Is biased upward. However, a roller 27 as a stopper that abuts on the upper surface of the cam piece 24 is rotatably fixed to the base 21 by a pin 28. When the cam piece 24 is located relatively forward, the roller 27 abuts on the roller 27. It is in contact with and horizontal. However, a concave portion 24b is formed on the front upper surface of the cam piece 24, and when the cam piece 24 moves rearward together with the slide board 23, the roller 27 enters the concave portion 24b, and the cam piece 24 is located at the rear end. Rotate to move the hooks upward.
[0015]
Three notches 23b1 to 23b3 are formed from the rear at the same interval on the upper side rear side of the slide substrate 23, and the notch 22b is also formed from the upper surface to the side surface near the rear end of the bent portion forming the space in the cover 22. I have. A link 31 is supported at the upper end of the cover 22 so as to be tiltable back and forth, and a rod 33 to which a knob 32 is connected at the upper end is rotatably connected to the front end of the link 31. On the other hand, the rear end of the link 31 is located above the cut 22b of the cover 22, and one end of the link 31 is connected to a lock plate 34 inserted into the cut 22b via a stopper 35. The lock plate 34 has a stepped portion 34a formed so as to have a narrow upper portion, and a coil spring 36 is inserted above the stepped portion 34a. A small hole 37a1 into which the upper part of the lock plate 34 can be inserted is formed in the horizontal side 37a of the bracket 37 having an L-shaped cross section, and the lock plate 34 is inserted into the small hole 37a1 to fix the vertical side 37b to the side surface of the cover 22. I have. Since the upper end of the coil spring 36 is in contact with the lower surface of the horizontal side 37a of the bracket 37, the coil spring 36 urges the lock plate 34 downward. These components constitute an engagement mechanism.
[0016]
U-shaped cuts 21b, 22c, and 23c are formed at the rear ends of the base 21, the cover 22, and the slide board 23, and the hook-shaped portion at the rear end of the cam piece 24 is formed as shown in FIG. The cuts 21b, 22c and 23c are crossed. As shown in FIG. 4, a U-shaped striker 40 that engages with the cuts 21b, 22c, 23c is fixed to a position corresponding to the cuts 21b, 22c, 23c when the seat back 10 is raised in the vehicle body. Have been.
Next, the operation of the present embodiment having the above configuration will be described.
The knob 32 connected to the upper end of the rod 33 is located on the upper surface of the seatback 10. When the knob 32 is pressed downward, the front end of the link 31 is pushed down via the rod 33 as shown in FIG. When the front end of the link 31 is lowered, the lock plate 34 connected to the rear end is pulled up, so that the lower end of the lock plate 34 is pulled out from the cut 22 c of the cover 22. As a result, the slide board 23 can freely move between the base 21 and the cover 22. When the slide board 23 is pulled out backward, the roller 27 enters the concave portion 24b formed on the upper surface of the cam piece 24, and the cam piece 24 Rotate clockwise. Then, the hook-like portion at the rear end of the cam piece 24 is disengaged from the notch 23c formed in the slide board 23, and the U-shaped opening has no obstacle. The lock mechanism is in such a state when the seat back 10 is falling down.
[0017]
When the seat back 10 is raised, the striker 40 approaches the cut 23c of the slide board 23 as shown in FIG. When the seat back 40 is pressed against the striker 40 as it is, the slide board 23 is pushed into the space between the base 21 and the cover 22. Until now, the cam piece 24 has been rotated upward and disengaged from the cut 23c of the slide board 23. However, when the slide board 23 is pushed into the space between the base 21 and the cover 22, it is fixed to the cover 21 side. The cam piece 24 is pushed down by the roller 27, and the cam piece 24 hooks the tip of the striker 40 that has entered the cut 23c at the hook-like portion at the tip.
[0018]
When the slide plate 23 is further pushed in, the notch 23b3 formed on the upper surface of the slide substrate 23 reaches the position of the notch 22b formed on the cover 22, so that the lock plate 34 enters the cutout 23b3 by the coil spring 36. At the same time, the rear end of the link 31 is pulled downward, so that the front end rises and the knob 32 projects from the upper surface of the seat back 10. This state is shown in FIG.
Since the lock plate 34 is locked in the notch 23b3 of the slide substrate 23, the slide substrate 23 cannot move. In this position, since the roller 27 is in contact with the upper surface of the cam piece 24, Cannot rotate. Therefore, the striker 40 cannot be disengaged from the cut 23c of the slide substrate 23, and the seat back 10 can be fixed at this position.
[0019]
To make the seat back 10 lie further, the knob 32 is pressed. Then, the front end of the link 31 is lowered via the rod 33 and the rear end is raised, so that the lock plate 34 is disengaged from the cut 23b3 of the slide substrate 23. Thus, the slide substrate 23 can be moved with respect to the base 21 and the cover 22, so that the seat back 10 can be further laid down toward the striker 40. FIG. 6 shows a state in which the seat back 10 is laid most down in this manner. In the present embodiment, three cuts are formed in the slide substrate 23 so that three-stage reclining can be performed.
As described above, the slide board 23 holding the cam piece 24 serving as the lock mechanism is slidably held between the base 21 serving as the guide mechanism and the cover 22, and the lock operated by the knob 32 via the link 31. The plate 34 is engaged with the slide substrate 23 and fixed at a predetermined position. The lock mechanism can be engaged or disengaged with the striker 40 serving as the receiving side fixing member, and is fixed at a predetermined position in the engaged state, so that the seat back 10 does not become unstable. , The inclination can be adjusted.
[0020]
In particular, in the case of a reclining adjuster usually used for a front seat, since it is supported by a fulcrum of a seat back, it must be a large and strong one. However, according to the present invention, since the structure is not supported by the fulcrum, the size can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a mounted state of a seatback lock device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of a seat back locking device.
FIG. 3 is a side view of a seat back locking device.
FIG. 4 is a schematic side view of the seat back lock device in an operating state.
FIG. 5 is a schematic side view of the seat back locking device in an operating state.
FIG. 6 is a schematic side view of the seat back locking device in an operating state.
FIG. 7 is an exploded perspective view of a conventional seat back locking device.
FIG. 8 is a perspective view showing an operation state of a conventional seat back lock device.
FIG. 9 is an exploded perspective view of a conventional seat back lock device.
FIG. 10 is a perspective view showing an operation state of a conventional seat back lock device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Seat back 20 ... Lock mechanism 21 ... Base 22 ... Cover 23 ... Slide board 23a ... Long holes 23b1-b3 ... Cut 24 ... Cam piece 26 ... Spring 27 ... Roller 34 ... Lock plate 40 ... Striker

Claims (3)

可倒式のシートバックを所定の角度で固定するシートバックのロック装置であって、
車体に固定した受け側固定部材と、
この受け側固定部材と係合および係合解除可能なロック機構と、
上記シートバックに固定され、上記ロック機構をシートバックの回動方向に沿ってスライド可能に保持して所定の位置で固定可能なスライド支持機構とを具備し、
上記スライド支持機構は、上記ロック機構がスライド範囲の端部にあるときにだけ係合解除可能にするストッパを有することを特徴とするシートバックのロック装置。A seat back locking device for fixing a retractable seat back at a predetermined angle,
A receiving side fixing member fixed to the vehicle body,
A lock mechanism capable of engaging and disengaging with the receiving side fixing member;
A slide support mechanism fixed to the seat back, the slide mechanism holding the lock mechanism slidably along the rotation direction of the seat back, and being fixed at a predetermined position ,
The seat back lock device according to claim 1, wherein the slide support mechanism includes a stopper that can be disengaged only when the lock mechanism is at an end of a slide range . 上記請求項１に記載のシートバックのロック装置において、上記スライド支持機構は、上記ストッパが上記ロック機構を係合解除不能にしているときにのみ当該ロック機構を所定の位置で固定可能とするように構成したことを特徴とするシートバックのロック装置。2. The seat back lock device according to claim 1, wherein the slide support mechanism enables the lock mechanism to be fixed at a predetermined position only when the stopper disables the lock mechanism. seat back of the locking device, characterized by being configured to. 上記請求項１または請求項２に記載のシートバックのロック装置において、上記ロック機構は、回動して上記受け側固定部材と係合及び係合解除する鈎片と、この鈎片を回動可能に保持するスライド基板と、上記ロック機構の鈎片を係合解除状態の側に向けて回動するように付勢する付勢機構とを有し、上記スライド支持機構は、このスライド基板をスライド可能に保持するガイド機構と、このガイド機構に沿って上記スライド基板がスライドする範囲で当該基板と係合して所定位置に固定する係合機構とを有するとともに、上記ストッパは、上記スライド基板が上記ガイド機構に沿ってスライドするときに上記鈎片に当接して上記受け側固定部材と係合解除不能とする凸部材を有して構成されていることを特徴とするシートバックのロック装置。 3. The locking device for a seat back according to claim 1 , wherein the locking mechanism is configured to rotate to engage and disengage with the receiving-side fixing member, and to rotate the hook. And a biasing mechanism for biasing the hooks of the lock mechanism so as to rotate toward the disengaged state. The slide support mechanism holds the slide board. A guide mechanism for slidably holding the slide board, an engagement mechanism for engaging with the board in a range in which the slide board slides along the guide mechanism and fixing the slide board at a predetermined position; lock but the seat back, characterized in that it is configured to have a contact with the projecting member and the receiving-side fixing member and the disengagement impossible above the hook strip when sliding along the guide mechanism Location.

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