JP3546084B2

JP3546084B2 - Repair method of waterproof drain

Info

Publication number: JP3546084B2
Application number: JP25274794A
Authority: JP
Inventors: 亨庄司; 悦之鈴木; 佳巳村野
Original assignee: Lonseal Corp
Current assignee: Lonseal Corp
Priority date: 1994-09-22
Filing date: 1994-09-22
Publication date: 2004-07-21
Anticipated expiration: 2019-07-21
Also published as: JPH0893150A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、建築物屋上或いはベランダ等の改修工事及び補修工事等の防水工事におけるドレインの改修工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に建物屋上やベランダ等においては、防水シート等の防水層を設けて防水施工がされている。これらの防水層は年月と共に老旧化し、それに伴いドレイン周りからの漏水事故が生じることがある。これはドレインの形状や材質が、防水層に対して水密性という面で完全なものではない為であり、ドレインから防水層が剥離してしまうことに起因する。
【０００３】
又、ドレインは鋳物等の金属製である為に、長期の使用により錆の発生や腐触等によって破損していることが多く、補修又は改修工事の際にはそのドレインは使用出来ない状態であるのが実情であり、新規にドレインを取り付けることが必要である。
【０００４】
その為に本願出願人は実開昭５８−８９５２１号公報及び実開昭５８−８９５２２号公報において、ドレインの補修又は改修工事に使用する新たな補修又は改修工事用のドレインを提案し、このドレインを用いることにより、既設の腐蝕したドレインを撤去することなく、ドレインの補修又は改修工事が簡単に施工出来、しかも、上記の補修又は改修工事用ドレインは、屋上等の既設の防水シート或は改修用の新規の防水シートと一体化すること出来るので、既設の防水シートとの水密性においては優れたものである。
【０００５】
【発明が解決しようとしている問題点】
上記補修又は改修工事用のドレイン（以下改修用ドレインという）は合成樹脂製であり、既設の金属製ドレインの上に接合させる為に、接着剤を用いて取り付けを行なっているが、改修用ドレインと金属との異種材料間の接合である為に強力な接着剤を用いたとしても、水密性が不十分であり、やがては改修用ドレインと既設の金属製ドレインとは部分的に剥離してしまうという問題があった。
【０００６】
金属製ドレインから剥離してしまうと、改修用ドレインは、既設ドレインの周囲の防水シートとのみの接合になってしまい、既設ドレインに当たる部分が浮いて納まりが不安定になり、この様に納まりが悪くなると、外観上問題があるばかりか、やがては改修用ドレインが収縮し、排水口付近が盛り上がって水が流れにくくなったり、横樋から水が逆流した場合には、浮いた部分から防水シートの下地に水が浸入して漏水につながるという危険性があり、又、浮いた部分の改修用ドレインに亀裂が生じる等、耐久性においても十分なものではなくなるという問題があった。
従って本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、長期間にわたり優れた水密性を維持し得る防水ドレインの改修工法を提供することである。
【０００７】
【課題を解決する為の手段】
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、防水層が設けられている建物屋上等の排水用ドレインの改修工事において、改修すべき排水用ドレインの部品を除去してドレイン本体を残し、合成樹脂が被覆された合成樹脂被覆鋼板を前記ドレイン本体に機械的に固定した後、該合成樹脂被覆鋼板の表面に合成樹脂製の改修用ドレインを熱融着及び／又は溶剤溶着によって接合し、該改修用ドレインの周囲の端部と改修用の防水シート又は既存の防水シートとを熱融着及び／又は溶剤溶着によって接合することを特徴とする防水ドレインの改修工法である。
【０００８】
【作用】
以上本発明によれば、既設のドレイン本体と改修用ドレインとの間に合成樹脂被覆鋼板を介することにより、ドレイン本体と改修用ドレインとの接合が強固になる。
従って、改修用ドレイン及び防水シートの納まりも良くなり、改修用ドレインの排水口付近が経時的に盛り上がって水が流れにくくなったり、横樋から水が逆流する様なことがあっても、水が防水シートの下に侵入し難い水密性に優れたドレインの改修を行うことが出来る。
【０００９】
【好ましい実施態様】
次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
本発明のドレインの改修工法は、既設のドレイン本体に、合成樹脂被覆鋼板をビス等の固定具で機械的に固定し、合成樹脂鋼板の上に合成樹脂製の改修用ドレインを熱融着或は溶剤溶着によって接合させ、改修用ドレインの端部と防水シートとを熱融着或は溶剤溶着によって接合させ、ドレイン本体と改修用ドレイン及び防水シートとを一体化接合させるものである。
【００１０】
一般に、全体的に修繕することを改修といい、部分的に破損しているところを修繕することを補修というが、本発明においては、補修の場合を含めて改修と表現する。
先ず、壁面と床面との入隅部に設けられた横型ドレインの改修工法についての実施例を説明する。
本発明のドレインの改修工法は、先ず最初に、図１に示す如き従来の既設のドレイン本体に、防水層押えを介して固定されているストレーナー及び防水層押えを撤去し、コンクリート駆体に埋め込まれているドレイン本体のみを残す。この際必要に応じて、既設の防水シート等の防水層の一部（例えば、ドレイン周辺）又は全部を撤去することもある。
【００１１】
次いで図２に示す様に、ドレイン本体の面にボルト等の突起物や凹凸が残っている場合には、これら突起物や凹凸を除去し、ドレイン本体の表面を平滑にする。平滑にされたドレイン本体の表面に、図３ｂに示す如き、少なくとも折り曲げ面に合成樹脂が被覆された略９０°に折り曲げられた合成樹脂被覆鋼板を、図３ａに示す如くビス等の固定具で機械的にドレイン本体に固定する。この際必要に応じて合成樹脂被覆鋼板のビス穴に対応する位置のドレイン本体にもドリル等でビス穴等を設ける。
【００１２】
次に図４及び図５に示す様に、ドレイン本体に固定された合成樹脂被覆鋼板の面に、改修用ドレインを熱融着或いは溶剤溶着によって一体化接合する。該接合後更に改修用ドレインの周端部を、既設（図４）或は新設（図５）の防水シートと熱融着或は溶剤溶着により一体化接合する。図４は、既設の防水シートの上に改修用ドレインの端部をオーバラップさせた場合を示し、図５は、既設の防水シートを取り除き、新設の防水シートを改修用ドレインの端部にオーバラップさせた場合を示している。この接合が終了した後、図６に示す様に、前記で取り外した既設のストレーナー又は新規なストレーナーを改修用ドレインの面に固定して、本発明の改修工法が終了する。本工法において使用する改修用ドレインの構造、及び該ドレインにストレーナーを取り付ける例を図７に示した。これらの改修用ドレイン及びその使用方法の詳細は、本願出願人による特願平６−４３３８０号明細書に説明されている。
【００１３】
次に本発明を図８〜図１０に示す縦型ドレインの改修に適用した例を説明する。縦型ドレインを改修する場合は、横型ドレインの場合と同様に、図８に示す改修前の縦型ドレインからストレーナー、防水シート押え等を撤去し、防水シート押えを止めていたボルト等の突起や凹凸を削り取り、ドレイン本体の表面を略平滑にする。このドレイン本体の上に、中央部に排水用の口が設けられた合成樹脂被覆鋼板（図９ｂ，ｃ）を図９ａに示す様にビス等の固定具で機械的に固定し、改修用の合成樹脂製のドレインを熱融着或は溶剤溶着によって合成樹脂被覆鋼板と接合する。改修用ドレインの端部は防水シートと熱融着或は溶剤溶着によって接合する。排水口にははめ込み式のストレーナーを取り付ける。図９は、既設の防水シートの上に改修用ドレインの端部をオーバラップさせた場合を示し、図１０は、既設の防水シートを残したまま、その上に新規の防水シートを敷設し且つ改修用ドレインの端部にオーバラップさせた場合を示している。
【００１４】
本発明でいう熱融着とは熱可塑性樹脂製のシート等の合成樹脂面に熱風等の熱を当てて、シートを熔融又は軟化させて一体化接合することをいい、溶剤溶着とは熱可塑性樹脂製のシート等の合成樹脂面に溶剤を塗工し、表面を溶解させて合成樹脂を一体化接合させることをいう。例えば、塩化ビニル系樹脂製シートの場合は、テトラヒドロフランが塩化ビニル系樹脂に対して溶解性が良く、テトラヒドロフランを主体とした溶剤で溶着を行なうのが良い。
【００１５】
本発明でいう防水層とは、合成樹脂製防水シート、合成ゴム製防水シート、アスファルト系防水シート等の防水シートや、アスファルトを溶融させて形成した防水層、或はウレタン等の合成樹脂を下地に塗工し形成した架橋被膜等からなるもので、これらの防水層は屋上面或はベランダ等に被覆されている。
既設の防水層が塩化ビニル系樹脂等からなる合成樹脂製防水シートであって、且つそれ自体は改修の必要のない場合は、図９に示す様に既設の防水シートを残してドレインのみの改修を行なうことが出来る。
防水層全面を改修する場合、若しくは既存の防水層が合成樹脂製防水シートでない場合は、既設の防水層を必要に応じて剥離し、新規に合成樹脂製の防水シートを既設の防水層の上面（図１０）又は剥離後のコンクリート等の下地面の上に被覆して改修すると共にドレインを改修する。
【００１６】
改修時の防水シートの施工方法は、接着剤で固定する接着工法或いは固定具等で防水シートを機械的に固定する絶縁工法の何れかで行なうのがよい。
改修時に使用する防水シートは、好ましくは塩化ビニル系樹脂、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン等の分子鎖に塩素が結合されているもの、或いはエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−エチルアクリレート、エチレン−メチルアクリレート等のエチレンとアクリル酸エステルとの共重合樹脂からなるシートが良いが、これに限定されるものではない。
防水シートは厚さが１〜３ｍｍ、幅が１〜２ｍ、長さが１０〜３０ｍの長尺シートを用いるのが一般的であるが、この寸法に限定されるものではない。例えば、１〜３ｍの矩形状シートでも、どの様な形状のシートでもよい。又、これらの防水シートにガラス繊維、ポリエステル繊維等の織布又は不織布を中間層や裏面に積層してもよい。
【００１７】
又、本発明でいう塩化ビニル樹脂とは、塩化ビニル樹脂に可塑剤、安定剤、充填剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、加工助剤等の各種添加剤を適宜配合したものをいう。塩化ビニル系樹脂とは、これら塩化ビニル樹脂の他、エチレン−塩化ビニル共重合樹脂、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合樹脂、ウレタン−塩化ビニル共重合樹脂等、塩化ビニルモノマーに他のモノマーやオリゴマーを共重合させたものや、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル系樹脂、ニトリルゴム、アクリルゴム等の他の合成樹脂や合成ゴムとブレンドしたものを総称していう。
又、塩化ビニル系樹脂以外の本発明で使用する合成樹脂にも、塩化ビニル系樹脂と同様に、適宜可塑剤、安定剤、滑剤、充填剤、紫外線吸収剤、その他の各種の添加剤を適宜加えることも可能である。
【００１８】
既設のドレインは一般に鋳鉄等の金属製であり、ドレイン本体とストレーナー、防水層押え等の部品等からなっているが、ストレーナー、防水層押え等の部品等を除去し、ドレイン本体は取り外さずにそのまま残して使用する。ドレイン本体には様々な形状があり、表面に防水層押え等の部品やストレーナー等を固定するネジが突出して埋め込まれている場合は、それを外すか又は削り取る等して突出部をなくし、又、他に大きな凹凸がある場合も必要に応じてサンダー等で削り取る。この上に少なくとも表面側に合成樹脂が被覆された合成樹脂被覆鋼板をビス等で機械的にドレイン本体に対して固定する。
【００１９】
横型ドレインに取り付けられる合成樹脂被覆鋼板は、図３ｂに示す様に断面が略９０°に折り曲げられ、排水口側に接する面には排水口と略一致する径の口が設けられている。合成樹脂被覆鋼板としては種々のサイズのものを用意しておき、既設のドレインの大きさに合わせて用いる。横型ドレインは通常、断面が略Ｌ字状で、立上片と底面片とから基本的に構成され、立上片の下方中央部に排水口が設けられている。排水口付近の底面片は水が流れ易い様に窪んだ構成になっている。立上片と底面片の大きさは通常、縦横５０〜３００ｍｍで、排水口の径は５０〜１５０ｍｍであるので、横型ドレインに取り付ける合成樹脂被覆鋼板の大きさもこれと略同じ大きさのもの、即ち折り曲げられた状態での一辺の長さが５０〜３００ｍｍか、或はドレインの大きさよりも少し小さめのものを取り付ける。
【００２０】
又、排水口の大きさも特に限定はされないが、既設のドレイン本体の排水口の形状、大きさと略一致するか、それ以上の大きさであるのが好ましい。鋼板は鉄、ステンレススチール、アルミニウム等の金属の板状のもので、厚さは特に限定されないが０．５〜３ｍｍ程度のものが強度的及び取り扱い易さから好ましい。
【００２１】
縦型ドレイン用の合成樹脂被覆鋼板も、既設のドレイン本体の形状及び大きさに合わせて使用するのが好ましい。既設のドレイン本体は通常直径が１５０〜３００ｍｍ程度の円形状のもので、中央部の排水口が直径５０〜１５０ｍｍ程度であるから、合成樹脂被覆鋼板も概ねこの範囲内のものを用いる。既設の縦型ドレイン本体は水が流れ易い様に排水口付近が１０〜３０°位の傾斜が設けられているので、図９ｂ，ｃに示す様に合成樹脂被覆鋼板も排水口付近で同様の傾斜を付けて使用するのが好ましい。
【００２２】
横型ドレイン用の鋼板の表面に被覆される合成樹脂は、少なくとも略９０°に折り曲げらた面、即ち改修用ドレインと接する面側に被覆される。又、縦型ドレイン用の鋼板においては、少なくとも表になる面（補修用ドレインと接する側の面）に合成樹脂が被覆される。勿論、これら鋼板の両面に合成樹脂を被覆してもよく、或いはディッピング法等によって鋼板の断面、ネジきり穴等を含めた全面に合成樹脂をコーティングして被覆してもよい。鋼板を樹脂で被覆する方法は、鋼板に樹脂が強固に密着する方法であればどの様な方法でもよい。
【００２３】
例えば、鋼板表面の脂分等を除去した後、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等のプライマー処理を行ない、その表面にウレタン系、ポリエステル系、アクリル系合成樹脂製等の接着剤をコーティングし、更にその表面に塩化ビニル樹脂ペーストや溶剤に溶解させた合成樹脂をコーティングする。或いは鋼板にプライマー処理等をした後、アクリル系モノマーやオリゴマー等の電子線硬化型の接着剤をコーティングし、その上に塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製フイルムを被覆し、電子線を照射して接着剤を硬化させると共にフイルムを密着させる。この様な方法により合成樹脂を被覆することにより鋼板と合成樹脂とは密着し一体化被覆される。
【００２４】
鋼板に被覆される合成樹脂の厚さも特に限定されないが、０．１〜１．０ｍｍ程度のものが好ましい。又、被覆される合成樹脂は、改修用ドレインと同種の材質か或いは熱融着或は溶剤溶着によって接合し得る材質が好ましく、例えば、改修用ドレインが塩化ビニル系の樹脂であれば、塩化ビニル系樹脂を被覆し、塩素化ポリエチレンであれば、塩素化ポリエチレンを被覆する。互いの合成樹脂が溶剤溶着又は熱融着出来るものであればどの様な組合せでもよいが、好ましくは同種の合成樹脂で行なうのがよい。
【００２５】
既設の金属製ドレイン本体への合成樹脂被覆鋼板の取り付けは、合成樹脂被覆鋼板をビス等の適当な固定具でドレイン本体に対し機械的に固定する。横型ドレインへの取り付け方法として、例えば、合成樹脂被覆鋼板の４隅に穴を設け、その穴の位置に合う様に既設の金属製ドレイン本体にビスの受け穴を設けて、ビスでドレイン本体に機械的に固定する。ビスの穴の位置及び個数は特に限定はされず、合成樹脂被覆鋼板がドレイン本体に固定されればよく、通常は外側の隅４か所で固定する。このとき使用するビス、ボルト等の固定具はタッピングビス等のビスの他、開脚式のプラグ等を併用してもよい。
【００２６】
縦型ドレインへの取り付け方法としては、例えば、合成樹脂被覆鋼板の外周に２ケ所以上、好ましくは傾斜が設けられていない外周の２ケ所以上の場所に固定具打ち込み用の穴を設け、この穴の位置に合わせて既設のドレイン本体に受け穴を設ける。既設のドレイン本体には固定具打ち込み用の穴が設けられていないので、スクリュー状のネジ山を持たした穴、或いは普通の穴をドリル等であける。その穴にビスやボルト等の固定具を挿入して固定する。これらのビス打ち込み用の穴の数や個数はこれらに限定されるものではない。この時使用するビスやボルト等の固定具は横型ドレインの取り付けと同様に、タッピングビス等のビスの他、開脚式のプラグ等を併用してもよい。
【００２７】
これらのビスやボルト等の固定具の軸径、及び合成樹脂被覆鋼板の固定具打ち込み用の穴の直径は２〜１０ｍｍ程度のものが好ましいが、これに限定されるものではなく、固定具の軸径より打ち込み用の穴の直径が多少大きく、固定具の頭部で固定出来る範囲のものであればよい。この時、打ち込み用の穴より固定具の頭が大きい物を使用する。又、固定具の材質は通常は鉄、アルミニウム、ステンレススチール等の金属製であるが、ナイロン等の硬質プラスチック製のプラグ等の固定具を併用してもよい。
【００２８】
改修用ドレインは、改修工事に使用される防水シートと同種の材質からなり、例えば、防水シートが塩化ビニル系樹脂であれば塩化ビニル系樹脂を使用し、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂の防水シートであればエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を用いるのがよいが、同種の素材でなくとも互いに熱融着又は溶剤溶着によって接合出来る素材同士であれば特に限定はされない。
【００２９】
改修用ドレインは軟質の合成樹脂材からなり、横型の場合は図７に示す様にシートの断面が略Ｌ字型に折り曲げられた構成で、排水口の後方に蛇腹状ホースが接合されている。又、底面は水が排出し易い様に中央部が多少窪んでいる。改修用ドレインの大きさは既設のドレイン本体の大きさに合わせて使用し、既設の横型ドレイン本体と同等の大きさか又は多少大き目のものを用いる。既設の横型ドレイン本体の大きさは通常、横幅及び縦幅が１００〜５００ｍｍで、改修用ドレインもそれと同じか多少大きめのものを用いる。厚さは０．５〜５ｍｍ程度のもので、必ずしも均一な厚さでなくてもよく、例えば、折り曲がり部付近を厚くし剛性を持たせたものでもよい。
【００３０】
横型の改修用ドレインに接続されている蛇腹状ホースは、排水口から横樋を通し縦樋まで挿入される。蛇腹状のホースの長さは建物の横樋の長さに合わせて使用し、通常は２００〜１，０００ｍｍ程度の長さである。蛇腹状ホースは可撓性を有する軟質の合成樹脂であることが好ましく、改修用ドレイン本体と同質の素材であることが良い。蛇腹状ホースの周囲の表面にはシーリング材を塗工し、ホースと横樋の排水管との間の空間を埋め水密性を保持させる。このシーリング材はブチルゴム、ニトリルゴム等のゴム系シーリング材の他、変性シリコーン、塩化ビニル樹脂、アクリル系樹脂等の合成樹脂系シーリング材等を使用する。
【００３１】
縦型ドレイン用の改修用ドレインも軟質合成樹脂製で、素材も横型ドレインと同様のものを使用する。縦型の改修用ドレインの形状は、図９ａに示す様に中央部に口が設けられた円形状のシートに、該排水用の口の下方に蛇腹状又は直線状のホースが接続されている。水が流れ易い様に排水用の口の周囲に傾斜を設けたり、一段低くなる様に段差を設けてもよい。該円形状のシートの外径は既設のドレインと略同じ大きさか、或いは多少大きめの大きさのものを用いる。ホースの長さは建物の縦樋の長さに合せるが、通常は１００〜３００ｍｍ程度のものを使用する。又、ホースの直径も既設のドレインの直径に合せて使用し、５０〜１５０ｍｍ位のものを使用する。ホースと縦樋の排水管とはシーリング材等をホース周囲に塗工し止水するのが好ましい。シーリング材は横型ドレインと同様のものを使用する。
【００３２】
改修用ドレインは、既設のドレイン本体に取り付けられた合成樹脂被覆鋼板の表面に接合する。この時、熱風を当てて熱融着によって接合するか、或いは溶剤溶着によって接合させ、合成樹脂被覆鋼板と改修用ドレインとを一体化させる。改修用ドレインの端部は改修工事に用いる防水シートと同様に熱融着又は溶剤溶着によって接合させる。
【００３３】
改修用ドレインの蛇腹状ホースは排水口から横樋を通し縦樋まで挿入される。蛇腹状ホースの長さは建物の横樋の長さに合せて使用し、通常は２０〜１００ｃｍ程度の長さである。蛇腹状ホースは可塑性を有する軟質の合成樹脂製が好ましく、改修用ドレイン本体と同質の素材であることがよい。蛇腹状ホースの蛇腹部表面にはシーリング材を塗工し、ホースと横樋との間の水密性を保持させる。シーリング材はブチルゴム、ニトリルゴム等のゴム系シーリング材の他、変成シリコーン、塩化ビニル樹脂、アクリル系樹脂等の合成樹脂系シーリング材等を使用する。
【００３４】
改修用ドレインと防水シートとの接合は、既設の防水シートが合成樹脂製防水シートであって、該防水シートの改修の必要がない場合には、改修用ドレインの端部を防水シートに熱融着又は溶剤溶着によって接合する。又、既設の防水シートが合成樹脂製防水シート以外の防水層、例えば、アスファルト系防水層、ゴム系防水シート等の場合、或は既設の合成樹脂製防水シートを改修する場合は、改修用ドレインの表面又は裏面に改修用に新規の合成樹脂製の防水シートを被覆し、熱融着或は溶剤溶着によって接合させる。防水シートと改修用ドレインとの重なり幅は３０〜５０ｍｍ程度が好ましいが、これに限定されない。
【００３５】
改修用ドレインの排水口の上には、枯れ葉やごみ等の異物を除去する為にストレーナーを取り付ける。鋳物等の金属製のストレーナーを取り付ける場合には、図７に示す様に改修用ドレインと同種の合成樹脂からなる治具を介して取り付けを行なう。治具は中にボルト又はナット等が埋め込まれた立体形状のもので、ストレーナーに対してはボルトとナットの組合せで機械的に固定し、改修用ドレインに対しては熱融着又は溶剤溶着によって接合させて両者を一体化させる。
【００３６】
この他、改修用ドレインと同種の素材からなる合成樹脂製のストレーナーを取り付けることも可能である。横型ドレインに取り付けるストレーナーはシートをＬ字状に折り曲げた構成で、排水用の穴が多数設けられている。取り付けは熱融着又は溶剤溶着によって接合させる。
又、金属製の填め込み式のストレーナーを使用することも可能である。填め込み式のストレーナーは排水口に脚を填め込み設置する。これらストレーナーは上記したものに限定はされず、どの様なタイプのものでもよい。
縦型ドレインに取り付けるストレーナーも横型と同様にどの様なものでもよいが、防水シートと同種の合成樹脂製ストレーナーを取り付ける場合も立体形状のものを取り付けるのが好ましい。この他金属製の填め込み式等のストレーナーの形状、材質共に特に限定されない。
【００３７】
鋼板に被覆される合成樹脂素材と、改修用ドレインの合成樹脂素材及び合成樹脂製防水シートの素材は、夫々熱融着或は溶剤溶着によって接合出来る関係の合成樹脂であることが好ましく、防水シートが塩化ビニル系樹脂であれば、改修用ドレイン及び鋼板に被覆される合成樹脂も塩化ビニル系樹脂、塩素化ポリエチレン樹脂であれば塩素化ポリエチレン、クロロスルフォン化ポリエチレンであればクロロスルフォン化ポリエチレンといった様に同種の合成樹脂の組み合わせで使用するのが特に好ましい。
【００３８】
合成樹脂被覆鋼板と改修用ドレイン及び防水シートとの接合方法は、既設の合成樹脂製防水シートを剥離しないでドレインのみを改修する場合は、既設の合成樹脂製防水シートのドレイン本体の上に接着されている部分のシートを切断し、ドレイン本体よりも少し大きめの改修用ドレインをドレイン本体の上の合成樹脂製被覆鋼板に熱融着或は溶剤溶着によって接合させ、改修用ドレインの端部を既設の合成樹脂製防水シートの上に被せ、熱融着或は溶剤溶着によって接合させる。
【００３９】
改修用の新規の合成樹脂製防水シートを用いて改修を行う場合は、改修用ドレインの大きさをドレイン本体と略同じ大きさか、少し小さめのものを使用し、これを合成樹脂製被覆鋼板に熱融着或は溶剤溶着によって接合させる。その上に合成樹脂製防水シートを３０〜５０ｍｍの幅でラップさせて熱融着或は溶剤溶着によって接合させる。
合成樹脂被覆鋼板の周囲に、より水密性を高める為に、定型ブチルゴム系シール材やその他ゴム系、合成樹脂系不定型シール材等、各種のシール材を合成樹脂被覆鋼板の周囲に埋めてシールしてもよい。
【００４０】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
実施例１
アスファルト防水シートが設けられている屋上のパラペットと屋上底壁との間の入隅部に設置されている金属製ドレインのドレイン本体を残して、ストレーナー等を撤去する。ドレイン本体表面のボルトを取り除き且つ表面の大きな凹凸をなくす。
【００４１】
次に両面に塩化ビニル樹脂が被覆された鋼板をドレイン本体に取り付ける。塩化ビニル樹脂被覆鋼板は以下の様にして作製した。
厚さ１ｍｍ、縦横１５０×２００ｍｍの長方形状の鋼板の表裏の脂分を除去し、エポキシ系のプライマー、その上にウレタン樹脂系の接着剤を順次コーティングし、更にその上に厚さ０．５ｍｍの塩化ビニル樹脂製のフイルムを両面に積層した。この鋼板の２００ｍｍの長さの辺の略中央部１００ｍｍの位置で９０°に折り曲げて、折り曲げられた何れかの片の折り曲げ部付近の略中央部に直径約６０ｍｍの円形状の排水口を設けた。又、この鋼板の４隅にビス打ち込み用の穴を設けて本発明の塩化ビニル樹脂被覆鋼板を作製した。
この塩化ビニル樹脂被覆鋼板を前記金属製ドレイン本体の上に仮置きし、ビス打ち込み用の穴に合せ、金属製ドレイン本体にビスを受ける為の固定用ビス穴を設けた。その後塩化ビニル樹脂被覆鋼板をドレイン本体の上に置き、ビス打ち込み用の穴よりビスで四隅を固定した。
【００４２】
固定された塩化ビニル樹脂被覆鋼板の上に改修用ドレインを接合する。改修用ドレインは軟質塩化ビニル樹脂製で、断面がＬ字状に折り曲げられた構成であり、排水口が折り曲げ部の中央部に設けられている。該排水口の口径は約６０ｍｍで、背面に軟質塩化ビニル樹脂製の長さ４０ｃｍの蛇腹状のホースが接続されている。このホースのドレイン側の外周にゴム系のシーリング材を塗工し、既設の横樋のパイプとの間の空間を埋めて止水する。改修用ドレインの底壁面は排水口の周囲が若干低くなる様に、段差を設けて凹ませている。改修用ドレインの裏面と塩化ビニル樹脂被覆鋼板とは熱風を当てて両面を溶融状態にさせて接合し一体化させる。改修用ドレインの周囲は既設のドレイン本体と略同じ大きさのものを使用し、塩化ビニル樹脂被覆鋼板と熱融着にて接合し、鋼板よりはみ出る部分はドレイン本体に対してゴム系接着剤で接着させた。
【００４３】
この後、予め屋上に敷設された塩化ビニル樹脂製の防水シートを改修用ドレインの上にラップ幅が約４０ｍｍになる様に切除して重ね、防水シートと改修用ドレインとを熱融着或は溶剤溶着によって接合し一体化させる。防水シートは塩化ビニル樹脂製で、中間層にガラス繊維製の織布が積層された厚さ１．５ｍｍ、幅１２００ｍｍの長尺状のものを用いた。
ストレーナーは金属製の三角柱状のものを使用し、改修用ドレインに対して内部にボルトが埋め込まれた塩化ビニル樹脂製の取り付け治具を介してボルト、ナットで固定し、治具は改修用ドレインに溶剤溶着した。ストレーナー及び取り付け治具の形状は図７に示した様な略三角柱状のものを用いた。溶剤溶着はテトラヒドロフランを主体とする溶剤を用いて行った。
【００４４】
実施例２
塩化ビニル樹脂製の防水シートからなる防水シートが敷設されている屋上のドレインの改修工事を行なった。既設のドレインのストレーナー、防水シート押えを取り除き、ドレイン本体に接合されている部分の防水シートを切り取り除去し、防水シート押えを固定していたボルトを取り除く。
実施例１と同一の塩化ビニル樹脂被覆鋼板を、既設のドレイン本体にビス固定し、改修用ドレインをその上に被覆する。改修用ドレインは実施例１のものよりも縦幅、横幅共に１０ｃｍ程大きめのものを使用し、改修用ドレインの裏面を塩化ビニル樹脂被覆鋼板及び既設の防水シートの表面に熱融着と溶剤溶着によって一体的に接合した。溶剤溶着はテトラヒドロフランを用いて行なった。
【００４５】
実施例３
合成ゴム製の防水シートが敷設されている屋上面の改修工事を行なった。防水シートは取り外さず、金属製の縦型ドレイン本体の周囲に接着されている部分の防水シートを切り取った。ドレインの改修にあたっては防水シートを押えている押え金具、ストレーナーを撤去し、押え金具を固定していたボルトをドレイン本体よりサンダーで削り取り略平滑にする。この上に両面に塩化ビニル樹脂が被覆された塩化ビニル樹脂被覆鋼板を設置してビスで固定する。合成樹脂被覆鋼板にはビスで止める為の穴が設けられており、この穴の位置に合せて既設のドレイン本体にネジ穴を開けて、合成樹脂被覆鋼板側からビスで固定する。ドレイン本体は外径が２４０ｍｍで排水口の直径が７０ｍｍで、排水口に向かって低くなる様に中央部付近に勾配が設けられた構造のもので、取り付けられる合成樹脂被覆鋼板もこれと略同じ寸法で、排水口付近の中央部に傾斜が設けられている。合成樹脂被覆鋼板の厚さは１．２ｍｍのものを使用した。
【００４６】
塩化ビニル樹脂被覆鋼板をドレイン本体に取り付けた後、軟質塩化ビニル樹脂製の改修用ドレインを熱融着法で合成樹脂被覆鋼板と接合した。改修用ドレインは軟質の塩化ビニル樹脂製のシート状のもので、円形状のシートの中央部に排水用の口が開いており、その下方に蛇腹状のホースが接合されている。ホースの直径は既設の排水口より少し小さい６５ｍｍのものを使用した。上部の円形状部分の外径は既設のドレイン本体と略同じ大きさで、中央部に３〜５ｍｍ程度低く段差が設けられている。
屋上面には実施例１と同様の塩化ビニル樹脂製の防水シートが敷設され、防水シートと改修用ドレインの外周部とは重なり幅が約４０ｍｍになる様に防水シートを切断し、防水シートが上になる様に熱融着によって接合した。排水口にはめこみ式のストレーナーを取り付けて改修工事を終了した。
【００４７】
【発明の効果】
本発明の防水ドレインの改修工法により、次の様な効果を奏する。
１．合成樹脂被覆鋼板を既設のドレイン本体に対してビス等で機械的に固定し、改修用ドレインと合成樹脂被覆鋼板とを熱融着或は溶剤溶着によって一体的に接合することにより、改修用ドレインと既設のドレイン本体とを一体的に接合することが出来、改修用ドレインの納まりが良くなった。
２．改修用ドレインと合成樹脂被覆鋼板とを一体的に接合したことにより、従来の様に経時的に改修用ドレインが浮いて収縮したり、排水口付近が盛り上がって水が流れにくくなるといった不具合もなくなった。
３．横樋から水が逆流することがあっても、改修用ドレインが合成樹脂被覆鋼板と一体的に接合しているので、そこから水が入り込んで漏水事故が生じる危険性もなくなった。
４．改修工事でも新規工事の様にドレインの納まりが非常に良く、既設のドレインと合成樹脂被覆鋼板、改修用ドレイン及び防水シートの夫々が一体的に強固に接合出来、従って水密性の優れた改修工事が簡単に出来る様になり、施工性が向上した。
【００４８】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の防水ドレインの改修工法を説明する図。
【図２】本発明の防水ドレインの改修工法を説明する図。
【図３】本発明の防水ドレインの改修工法を説明する図。
【図４】本発明の防水ドレインの改修工法を説明する図。
【図５】本発明の防水ドレインの改修工法を説明する図。
【図６】本発明の防水ドレインの改修工法を説明する図。
【図７】本発明の防水ドレインの改修工法を説明する図。
【図８】本発明の防水ドレインの改修工法を説明する図。
【図９】本発明の防水ドレインの改修工法を説明する図。
【図１０】本発明の防水ドレインの改修工法を説明する図。[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a drain repairing work in a waterproofing work such as a repair work on a building roof or a veranda and a repair work. To the law Related.
[0002]
[Prior art]
Generally, on a building roof or a veranda, a waterproof layer such as a waterproof sheet is provided to perform waterproofing. These waterproof layers age with age, and may cause water leakage from around the drain. This is because the shape and material of the drain are not perfect in terms of watertightness with respect to the waterproof layer, and the waterproof layer is separated from the drain.
[0003]
Also, since the drain is made of metal such as casting, it is often damaged due to rust or corrosion due to long-term use, and the drain cannot be used during repair or repair work. There is a situation, and it is necessary to attach a new drain.
[0004]
For this purpose, the applicant of the present application has proposed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 58-89521 and Japanese Utility Model Laid-Open No. 58-89522 a new drain for repair or repair work to be used for repair or repair work of the drain. The repair or repair work of the drain can be easily performed without removing the existing corroded drain by using the drain, and the above-mentioned drain for repair or repair work is the existing waterproof sheet or repair on the roof etc. Since it can be integrated with a new waterproof sheet, it is excellent in water tightness with the existing waterproof sheet.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The above-mentioned drain for repair or repair work (hereinafter referred to as drain for repair) is made of synthetic resin, and is attached using an adhesive so as to be joined onto the existing metal drain. Even if a strong adhesive is used because it is a joint between dissimilar materials of metal and metal, the watertightness is insufficient, and the drain for repair and the existing metal drain will eventually peel off. There was a problem that it would.
[0006]
If the drain is peeled off from the metal drain, the repair drain will be bonded only to the waterproof sheet around the existing drain, and the part that hits the existing drain will float, making it difficult to fit. If it gets worse, not only will there be a problem with the appearance, but also the renovation drain will eventually shrink and the area near the drain port will rise, making it difficult for water to flow. There is a risk that water may penetrate into the base and lead to water leakage, and there is a problem that the durability of the repair drain may not be sufficient, for example, cracks may occur in the floating drain for repair.
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to solve the above-mentioned problems of the prior art and to provide a method for repairing a waterproof drain capable of maintaining excellent watertightness for a long period of time.
[0007]
[Solving the problem] For means】
The above object is achieved by the present invention described below. That is, in the present invention, in the repair work of a drainage drain on a building roof or the like provided with a waterproof layer, a drainage drain component to be repaired is removed, the drain body is left, and a synthetic resin coated with a synthetic resin is provided. After mechanically fixing the coated steel plate to the drain body, a repair drain made of synthetic resin is joined to the surface of the synthetic resin-coated steel plate by heat welding and / or solvent welding, and an edge around the repair drain is provided. Repairing of a waterproof drain, characterized by joining a part and a waterproofing sheet for repair or an existing waterproofing sheet by heat welding and / or solvent welding. By law is there.
[0008]
[Action]
As described above, according to the present invention, the synthetic resin-coated steel sheet is interposed between the existing drain body and the repair drain, whereby the junction between the drain body and the repair drain is strengthened.
Therefore, the drainage for the renovation and the waterproofing sheet can be accommodated well, and even if the area near the drainage port of the renovation drain rises with time and the water becomes difficult to flow, or even if the water flows backward from the gutter, the water is not It is possible to repair a drain with excellent watertightness that is difficult to penetrate under the waterproof sheet.
[0009]
[Preferred embodiment]
Next, the present invention will be described in more detail with reference to preferred embodiments.
According to the drain repair method of the present invention, a synthetic resin-coated steel plate is mechanically fixed to an existing drain body with a fixture such as a screw, and a synthetic resin repair drain is heat-fused on the synthetic resin steel plate. Is a method in which the end of the drain for repair and the waterproof sheet are joined by heat welding or solvent welding, and the drain body and the drain for repair and the waterproof sheet are integrally joined.
[0010]
Generally, repairing as a whole is referred to as repairing, and repairing a part that is partially damaged is referred to as repairing. In the present invention, repairing is also referred to as repairing.
First, an embodiment of a method for repairing a horizontal drain provided at a corner between a wall surface and a floor surface will be described.
In the drain repair method of the present invention, first, the strainer and the waterproof layer retainer fixed to the existing drain body as shown in FIG. 1 via the waterproof layer retainer are removed and embedded in a concrete body. Leave only the drain body that has been drained. At this time, a part (for example, around the drain) or all of the waterproof layer such as the existing waterproof sheet may be removed as needed.
[0011]
Next, as shown in FIG. 2, when protrusions and irregularities such as bolts remain on the surface of the drain main body, the protrusions and irregularities are removed to smooth the surface of the drain main body. As shown in FIG. 3b, a synthetic resin-coated steel sheet bent at approximately 90 ° with at least a bent surface coated with a synthetic resin on the smoothed surface of the drain body is fixed with a fixture such as a screw as shown in FIG. 3a. Mechanically fixed to the drain body. At this time, if necessary, a screw hole or the like is provided in the drain body at a position corresponding to the screw hole of the synthetic resin-coated steel plate by a drill or the like.
[0012]
Next, as shown in FIGS. 4 and 5, the repair drain is integrally joined to the surface of the synthetic resin-coated steel sheet fixed to the drain body by heat fusion or solvent welding. After the joining, the peripheral end of the repair drain is integrally joined to the existing (FIG. 4) or new (FIG. 5) waterproof sheet by heat welding or solvent welding. FIG. 4 shows a case where the end of the repair drain is overlapped on the existing waterproof sheet, and FIG. 5 shows a case where the existing waterproof sheet is removed and the new waterproof sheet is overlapped on the end of the repair drain. This shows a case in which wrapping is performed. After this joining is completed, as shown in FIG. 6, the existing strainer or the new strainer removed above is fixed to the surface of the repair drain, and the repair method of the present invention is completed. FIG. 7 shows the structure of the repair drain used in this method and an example of attaching a strainer to the drain. Details of these repair drains and the method of using them are described in Japanese Patent Application No. 6-43380 filed by the present applicant.
[0013]
Next, an example in which the present invention is applied to the repair of the vertical drain shown in FIGS. 8 to 10 will be described. In the case of repairing the vertical drain, as in the case of the horizontal drain, the strainer, the waterproof sheet retainer, etc. were removed from the vertical drain before the modification shown in FIG. 8, and protrusions such as bolts that stopped the waterproof sheet retainer were removed. Roughness is removed to make the surface of the drain body substantially smooth. On this drain body, a synthetic resin-coated steel plate (FIG. 9b, c) provided with a drainage port at the center is mechanically fixed with a fixture such as a screw as shown in FIG. The synthetic resin drain is joined to the synthetic resin coated steel sheet by heat welding or solvent welding. The end of the repair drain is joined to the waterproof sheet by heat welding or solvent welding. Attach a built-in strainer to the drain. FIG. 9 shows a case where the end of the repair drain is overlapped on an existing waterproof sheet, and FIG. 10 shows a case where a new waterproof sheet is laid on the existing waterproof sheet while leaving the existing waterproof sheet. This shows a case where the drain is overlapped with the end of the repair drain.
[0014]
The term “thermal fusion” as used in the present invention refers to the application of heat such as hot air to the surface of a synthetic resin such as a sheet made of a thermoplastic resin to fuse or soften the sheet and to integrally join the sheets. This refers to applying a solvent to the surface of a synthetic resin such as a resin sheet, dissolving the surface, and integrally joining the synthetic resin. For example, in the case of a vinyl chloride-based resin sheet, tetrahydrofuran has good solubility in the vinyl chloride-based resin, and it is preferable to perform welding with a solvent mainly composed of tetrahydrofuran.
[0015]
The waterproof layer referred to in the present invention is a waterproof sheet made of a synthetic resin waterproof sheet, a synthetic rubber waterproof sheet, an asphalt waterproof sheet, a waterproof layer formed by melting asphalt, or a synthetic resin such as urethane. These waterproof layers are coated on the rooftop surface or on the veranda or the like.
When the existing waterproofing layer is a synthetic resin waterproofing sheet made of vinyl chloride resin or the like and does not need to be repaired itself, as shown in FIG. 9, the existing waterproofing sheet is left and only the drain is repaired. Can be performed.
If the entire waterproof layer is to be repaired or the existing waterproof layer is not a synthetic resin waterproof sheet, the existing waterproof layer is peeled off as necessary, and a new synthetic resin waterproof sheet is placed on top of the existing waterproof layer. (FIG. 10) Alternatively, the drainage is repaired while covering over the lower ground such as concrete after peeling.
[0016]
The waterproofing sheet may be applied at the time of repairing either by an adhesive method of fixing with an adhesive or an insulating method of mechanically fixing the waterproof sheet with a fixture or the like.
The waterproof sheet used at the time of renovation is preferably a vinyl chloride resin, a chlorinated polyethylene, a chlorosulfonated polyethylene or the like in which chlorine is bonded to a molecular chain, or an ethylene-vinyl acetate copolymer resin, ethylene-ethyl acrylate, A sheet made of a copolymer resin of ethylene and an acrylate such as ethylene-methyl acrylate is preferable, but not limited thereto.
The waterproof sheet generally uses a long sheet having a thickness of 1 to 3 mm, a width of 1 to 2 m, and a length of 10 to 30 m, but is not limited to these dimensions. For example, a rectangular sheet of 1 to 3 m or a sheet of any shape may be used. Further, a woven or non-woven fabric such as glass fiber or polyester fiber may be laminated on the intermediate layer or the back surface of these waterproof sheets.
[0017]
Further, the vinyl chloride resin referred to in the present invention refers to a resin obtained by appropriately blending various additives such as a plasticizer, a stabilizer, a filler, an ultraviolet absorber, an antioxidant, and a processing aid with the vinyl chloride resin. A vinyl chloride resin refers to a vinyl chloride monomer, such as an ethylene-vinyl chloride copolymer resin, a vinyl acetate-vinyl chloride copolymer resin, or a urethane-vinyl chloride copolymer resin, in addition to these vinyl chloride resins. Copolymerized or blended with other synthetic resins or synthetic rubbers such as polyethylene resin, polypropylene resin, ethylene-vinyl acetate copolymer resin, acrylic resin, urethane resin, polyester resin, nitrile rubber, acrylic rubber Collectively.
Also, in the synthetic resin used in the present invention other than the vinyl chloride resin, as in the case of the vinyl chloride resin, a plasticizer, a stabilizer, a lubricant, a filler, an ultraviolet absorber, and other various additives may be appropriately used. It is also possible to add.
[0018]
The existing drain is generally made of metal such as cast iron, and consists of a drain body and parts such as a strainer and a waterproof layer retainer.The parts such as the strainer and the waterproof layer retainer are removed, and the drain body is not removed. Use it as it is. There are various shapes in the drain body, and if screws such as waterproof layer retainers or strainers etc. are protruded and embedded on the surface, remove or scrape them to eliminate the protrusion, Also, if there are other large irregularities, scrape off with a sander or the like as necessary. On this, a synthetic resin-coated steel sheet having at least the surface side coated with a synthetic resin is mechanically fixed to the drain body with screws or the like.
[0019]
As shown in FIG. 3B, the synthetic resin-coated steel plate attached to the horizontal drain is bent at approximately 90 ° in cross section, and a surface having a diameter substantially coincident with the drain port is provided on a surface in contact with the drain port side. Various sizes of synthetic resin coated steel sheets are prepared and used according to the size of the existing drain. The horizontal drain usually has a substantially L-shaped cross section, and is basically composed of a rising piece and a bottom piece, and a drain port is provided at a lower central portion of the rising piece. The bottom piece in the vicinity of the drain port has a concave structure so that water can easily flow. Since the size of the rising piece and the bottom piece is usually 50 to 300 mm in length and width, and the diameter of the drain port is 50 to 150 mm, the size of the synthetic resin coated steel plate to be attached to the horizontal drain is also approximately the same size, In other words, one having a length of one side of 50 to 300 mm in a folded state, or slightly smaller than the size of the drain is attached.
[0020]
Also, the size of the drain port is not particularly limited, but is preferably substantially equal to or larger than the shape and size of the drain port of the existing drain body. The steel plate is a metal plate such as iron, stainless steel, aluminum or the like, and the thickness is not particularly limited, but is preferably about 0.5 to 3 mm from the viewpoint of strength and ease of handling.
[0021]
It is preferable to use a synthetic resin coated steel plate for a vertical drain in accordance with the shape and size of the existing drain body. The existing drain main body is usually a circular shape having a diameter of about 150 to 300 mm, and the central drainage port has a diameter of about 50 to 150 mm. Therefore, a synthetic resin-coated steel sheet generally having a diameter within this range is used. Since the existing vertical drain body is provided with an inclination of about 10 to 30 ° in the vicinity of the drain port so that water can easily flow, the synthetic resin-coated steel sheet also has a similar shape in the vicinity of the drain port as shown in FIGS. It is preferable to use it with an inclination.
[0022]
The synthetic resin coated on the surface of the steel plate for the horizontal drain is coated on at least the surface bent at approximately 90 °, that is, the surface in contact with the repair drain. In addition, in the steel plate for the vertical drain, at least the surface facing the surface (the surface in contact with the repair drain) is coated with a synthetic resin. Of course, both surfaces of these steel plates may be coated with a synthetic resin, or a synthetic resin may be coated and coated on the entire surface including the cross section of the steel plate, a threaded hole and the like by a dipping method or the like. The method for coating the steel sheet with the resin may be any method as long as the resin firmly adheres to the steel sheet.
[0023]
For example, after removing the grease and the like on the surface of the steel sheet, perform a primer treatment such as an epoxy-based resin and an acrylic-based resin, and coat the surface with an adhesive such as a urethane-based, polyester-based, or acrylic-based synthetic resin. The surface is coated with a vinyl chloride resin paste or a synthetic resin dissolved in a solvent. Alternatively, after a steel plate is subjected to a primer treatment or the like, an electron beam-curable adhesive such as an acrylic monomer or oligomer is coated, and a synthetic resin film such as a vinyl chloride resin is coated thereon, and irradiated with an electron beam. The adhesive is cured and the film is brought into close contact. By coating the synthetic resin by such a method, the steel sheet and the synthetic resin are closely adhered and integrally coated.
[0024]
The thickness of the synthetic resin coated on the steel sheet is not particularly limited, but is preferably about 0.1 to 1.0 mm. The synthetic resin to be coated is preferably the same type of material as the repair drain or a material that can be bonded by heat welding or solvent welding. For example, if the repair drain is a vinyl chloride resin, vinyl chloride is used. If it is a chlorinated polyethylene, it is coated with a chlorinated polyethylene. Any combination may be used as long as the synthetic resins can be solvent-welded or heat-fused, but preferably the same kind of synthetic resin is used.
[0025]
When attaching the synthetic resin-coated steel plate to the existing metal drain main body, the synthetic resin-coated steel plate is mechanically fixed to the drain main body with a suitable fixing tool such as a screw. As a method of attaching to a horizontal drain, for example, holes are provided at four corners of a synthetic resin-coated steel sheet, screws are provided in an existing metal drain body so as to match the positions of the holes, and screws are used to attach the drain body. Secure mechanically. The position and number of screw holes are not particularly limited, and the synthetic resin-coated steel plate may be fixed to the drain body, and is usually fixed at four outer corners. At this time, fixing tools such as screws and bolts may be used together with screws such as tapping screws, as well as open-type plugs.
[0026]
As a method for attaching to the vertical drain, for example, holes for fixing tools are provided at two or more places on the outer periphery of the synthetic resin-coated steel sheet, preferably at two or more places on the outer periphery where no inclination is provided. A receiving hole is provided in the existing drain body in accordance with the position of. Since the existing drain body is not provided with a hole for driving the fixture, a hole having a screw-shaped thread or a normal hole is drilled. A fixing tool such as a screw or a bolt is inserted into the hole and fixed. The number and the number of holes for driving these screws are not limited to these. At this time, fixing tools such as screws and bolts may be used in combination with screws such as tapping screws, as well as screws such as tapping screws, as well as open leg type plugs.
[0027]
The shaft diameter of the fixing tool such as a screw or a bolt, and the diameter of the hole for driving the fixing tool of the synthetic resin-coated steel plate are preferably about 2 to 10 mm, but are not limited thereto. The diameter of the hole for driving is slightly larger than the diameter of the shaft, and may be in a range that can be fixed with the head of the fixture. At this time, use a fixture whose head is larger than the driving hole. The material of the fixture is usually a metal such as iron, aluminum, stainless steel or the like, but a fixture such as a hard plastic plug such as nylon may be used together.
[0028]
The drain for repair is made of the same material as the waterproof sheet used for repair work.For example, if the waterproof sheet is a vinyl chloride resin, use a vinyl chloride resin, and a waterproof sheet of ethylene-vinyl acetate copolymer resin. In this case, it is preferable to use an ethylene-vinyl acetate copolymer resin. However, the materials are not particularly limited as long as they are not the same kind of materials and can be joined to each other by heat fusion or solvent welding.
[0029]
The repair drain is made of a soft synthetic resin material. In the case of the horizontal type, the cross section of the sheet is bent into an approximately L-shape as shown in FIG. 7, and a bellows-shaped hose is joined to the back of the drain port. . In addition, the bottom is slightly depressed at the center so that water can be easily drained. The size of the repair drain is used in accordance with the size of the existing drain body, and the same size as the existing horizontal drain body or a slightly larger one is used. The size of the existing horizontal drain main body is usually 100 to 500 mm in width and length, and the same or slightly larger drain for repair is used. The thickness is about 0.5 to 5 mm and does not necessarily have to be a uniform thickness. For example, the thickness near the bent portion may be increased to provide rigidity.
[0030]
The bellows-shaped hose connected to the horizontal renovation drain is inserted from the drain port to the downspout through the downspout. The length of the bellows-shaped hose is used in accordance with the length of the gutter of the building, and is usually about 200 to 1,000 mm. The bellows-shaped hose is preferably a flexible synthetic resin having flexibility, and is preferably made of the same material as the repair drain body. A sealing material is applied to the surface around the bellows-shaped hose to fill the space between the hose and the drainpipe of the horizontal gutter so as to maintain watertightness. As this sealing material, in addition to rubber-based sealing materials such as butyl rubber and nitrile rubber, synthetic resin-based sealing materials such as modified silicone, vinyl chloride resin, and acrylic resin are used.
[0031]
The repair drain for the vertical drain is also made of a soft synthetic resin, and the same material as the horizontal drain is used. As shown in FIG. 9a, a vertical renovation drain has a bellows-shaped or straight hose connected below a drainage port to a circular sheet provided with a port at the center. . A slope may be provided around the drainage port so that water can easily flow, or a step may be provided so as to be one step lower. The outer diameter of the circular sheet is approximately the same as that of the existing drain or slightly larger. The length of the hose is adjusted to the length of the downspout of the building, but usually about 100 to 300 mm is used. Also, the diameter of the hose is used in accordance with the diameter of the existing drain, and a hose having a diameter of about 50 to 150 mm is used. The hose and the drain pipe of the downspout are preferably coated with a sealing material or the like around the hose to stop water. The same sealing material as that for the horizontal drain is used.
[0032]
The repair drain is joined to the surface of the synthetic resin-coated steel plate attached to the existing drain body. At this time, hot air is applied to join by heat fusion or solvent welding to join the synthetic resin-coated steel sheet and the repair drain. The end of the repair drain is joined by heat welding or solvent welding in the same manner as the waterproof sheet used for the repair work.
[0033]
The bellows-shaped hose of the renovation drain is inserted from the drain port through the horizontal gutter to the vertical gutter. The length of the bellows-shaped hose is used in accordance with the length of the gutter of the building, and is usually about 20 to 100 cm. The bellows-like hose is preferably made of a soft synthetic resin having plasticity, and is preferably made of the same material as the repair drain main body. A sealing material is applied to the surface of the bellows-shaped hose to maintain watertightness between the hose and the gutter. As the sealing material, in addition to rubber-based sealing materials such as butyl rubber and nitrile rubber, synthetic resin-based sealing materials such as modified silicone, vinyl chloride resin, and acrylic resin are used.
[0034]
When the existing waterproof sheet is a synthetic resin waterproof sheet and it is not necessary to repair the waterproof sheet, the end of the repair drain is heat-sealed to the waterproof sheet. Bonding by welding or solvent welding. If the existing waterproof sheet is a waterproof layer other than the synthetic resin waterproof sheet, for example, an asphalt-based waterproof layer, a rubber-based waterproof sheet, or the like, or if the existing synthetic resin waterproof sheet is to be repaired, a drain for repair is required. A new waterproof sheet made of synthetic resin is coated on the front or back surface for repair, and joined by heat welding or solvent welding. The overlap width of the waterproof sheet and the repair drain is preferably about 30 to 50 mm, but is not limited thereto.
[0035]
A strainer is installed above the drainage outlet of the renovation drain to remove foreign substances such as dead leaves and debris. When attaching a metal strainer such as a casting, the attachment is performed via a jig made of the same kind of synthetic resin as the repair drain as shown in FIG. The jig has a three-dimensional shape with bolts or nuts embedded in it, and is mechanically fixed to the strainer by a combination of bolts and nuts, and to the repair drain by heat welding or solvent welding. The two are joined to make them integral.
[0036]
In addition, it is also possible to attach a synthetic resin strainer made of the same material as the repair drain. The strainer attached to the horizontal drain has a configuration in which a sheet is bent in an L-shape, and has a large number of drain holes. Attachment is performed by heat welding or solvent welding.
It is also possible to use an insertable strainer made of metal. The built-in strainer is installed with the legs inserted into the drain. These strainers are not limited to those described above, and may be of any type.
The strainer to be attached to the vertical drain may be of any type as in the case of the horizontal type. However, when attaching a synthetic resin strainer of the same type as the waterproof sheet, it is preferable to attach a three-dimensional one. In addition, neither the shape nor the material of the metal-made strainer such as a fitting type is particularly limited.
[0037]
The synthetic resin material to be coated on the steel sheet, the synthetic resin material of the drain for repair, and the material of the synthetic resin waterproof sheet are preferably synthetic resins that can be joined by heat fusion or solvent welding, respectively. If is a vinyl chloride resin, the synthetic resin to be coated on the repair drain and the steel plate is also a vinyl chloride resin, a chlorinated polyethylene resin is chlorinated polyethylene, and a chlorosulfonated polyethylene is chlorosulfonated polyethylene. It is particularly preferable to use a combination of the same types of synthetic resins.
[0038]
The method of joining the synthetic resin-coated steel sheet to the drain for repair and the waterproof sheet is to adhere to the drain body of the existing synthetic resin waterproof sheet if the drain is to be repaired without peeling off the existing synthetic resin waterproof sheet. The repaired drain, which is slightly larger than the drain body, is joined to the synthetic resin coated steel plate on the drain body by heat welding or solvent welding, and the end of the repair drain is cut. It is put on the existing synthetic resin waterproof sheet and joined by heat fusion or solvent welding.
[0039]
When renovating using a new synthetic resin waterproofing sheet for renovation, use a renovation drain of approximately the same size as the drain body or a slightly smaller one, and use this as a synthetic resin coated steel sheet. Joining is performed by heat welding or solvent welding. A synthetic resin waterproof sheet is wrapped thereon with a width of 30 to 50 mm and joined by heat fusion or solvent welding.
To improve the water tightness around the synthetic resin-coated steel sheet, various sealing materials such as fixed butyl rubber-based sealing material and other rubber-based and synthetic resin-based sealing materials are buried around the synthetic resin-coated steel sheet for sealing. May be.
[0040]
【Example】
Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples.
Example 1
The strainer or the like is removed, leaving the drain body of the metal drain installed at the corner between the rooftop parapet on which the asphalt waterproof sheet is provided and the rooftop bottom wall. Bolts on the surface of the drain body are removed and large irregularities on the surface are eliminated.
[0041]
Next, a steel plate coated on both sides with a vinyl chloride resin is attached to the drain body. The vinyl chloride resin-coated steel sheet was produced as follows.
Remove the grease on the front and back of a rectangular steel plate with a thickness of 1 mm and a height of 150 x 200 mm, coat an epoxy-based primer and a urethane resin-based adhesive on it in order, and further add a thickness of 0.5 mm The film made of vinyl chloride resin was laminated on both sides. The steel plate was bent at 90 ° at a position of approximately 100 mm at a substantially central portion of a side having a length of 200 mm, and a circular drain port having a diameter of about 60 mm was provided at a substantially central portion near a bent portion of any of the bent pieces. Was. Holes for screw driving were provided at the four corners of the steel sheet to produce a vinyl chloride resin-coated steel sheet of the present invention.
The vinyl chloride resin-coated steel sheet was temporarily placed on the metal drain main body, aligned with a screw driving hole, and a fixing screw hole for receiving a screw was provided in the metal drain main body. Thereafter, a vinyl chloride resin-coated steel sheet was placed on the drain main body, and the four corners were fixed with screws through holes for screwing.
[0042]
The renovation drain is joined to the fixed PVC-coated steel sheet. The repair drain is made of a soft vinyl chloride resin and has a configuration in which the cross section is bent in an L-shape, and a drain port is provided at the center of the bent portion. The drain port has a diameter of about 60 mm, and a bellows-shaped hose made of a soft vinyl chloride resin and having a length of 40 cm is connected to the back surface. A rubber-based sealing material is applied to the outer periphery of the hose on the drain side, and the space between the hose and the existing gutter pipe is filled to stop water. The bottom wall of the repair drain is recessed with a step so that the area around the drain is slightly lower. The back surface of the repair drain and the vinyl chloride resin-coated steel sheet are joined together by blowing hot air so that both surfaces are in a molten state. The area around the renovation drain is approximately the same size as the existing drain body, and is bonded to the vinyl chloride resin-coated steel sheet by heat fusion, and the part protruding from the steel sheet is attached to the drain body with a rubber-based adhesive. Glued.
[0043]
Thereafter, a waterproof sheet made of vinyl chloride resin laid in advance on the roof is cut off and overlaid on the drain for repair so that the wrap width becomes about 40 mm, and the waterproof sheet and the drain for repair are heat-sealed or bonded. Joined and integrated by solvent welding. The waterproof sheet was made of vinyl chloride resin and used as a long sheet having a thickness of 1.5 mm and a width of 1200 mm in which a woven fabric made of glass fiber was laminated on an intermediate layer.
The strainer is a metal triangular prism and is fixed to the renovation drain with bolts and nuts through a polyvinyl chloride resin mounting jig with bolts embedded inside. Solvent-welded. The shape of the strainer and the mounting jig used was a substantially triangular prism as shown in FIG. Solvent welding was performed using a solvent mainly composed of tetrahydrofuran.
[0044]
Example 2
Renovation of the rooftop drain on which a waterproofing sheet made of a waterproofing sheet made of vinyl chloride resin was laid. Remove the existing drain strainer and waterproof sheet retainer, cut off the waterproof sheet at the part joined to the drain body, and remove the bolts that fixed the waterproof sheet retainer.
The same vinyl chloride resin-coated steel sheet as in Example 1 is screwed to an existing drain body, and a repair drain is coated thereon. The repair drain used was about 10 cm larger in both width and width than that of Example 1, and the back surface of the repair drain was heat-sealed and solvent-welded to the surface of the vinyl chloride resin-coated steel sheet and the existing waterproof sheet. And joined together. Solvent welding was performed using tetrahydrofuran.
[0045]
Example 3
The rooftop where the synthetic rubber tarpaulin was laid was renovated. Without removing the waterproof sheet, the waterproof sheet was cut off at the portion bonded to the periphery of the vertical metal drain body. When repairing the drain, remove the presser fittings and strainer that are holding the waterproof sheet, and remove the bolts that fixed the presser fittings from the drain body with a sander to make it almost smooth. On this, a vinyl chloride resin-coated steel sheet coated on both sides with a vinyl chloride resin is installed and fixed with screws. The synthetic resin-coated steel sheet is provided with a hole for fixing with a screw. A screw hole is formed in the existing drain body in accordance with the position of the screw, and the screw is fixed from the synthetic resin-coated steel sheet side with a screw. The drain body has an outer diameter of 240 mm and a drain outlet with a diameter of 70 mm, and has a structure with a gradient near the center so as to become lower toward the drain, and the synthetic resin coated steel plate to be attached is almost the same. It is sized and has a slope in the center near the drain. The thickness of the synthetic resin-coated steel sheet was 1.2 mm.
[0046]
After the vinyl chloride resin-coated steel sheet was attached to the drain body, a repair drain made of soft vinyl chloride resin was joined to the synthetic resin-coated steel sheet by a heat fusion method. The repair drain is in the form of a sheet made of a soft vinyl chloride resin. A drain port is opened in the center of the circular sheet, and a bellows-shaped hose is joined below the drain port. The diameter of the hose was 65 mm, which was slightly smaller than the existing drain port. The outer diameter of the upper circular portion is substantially the same size as the existing drain main body, and a step is provided in the center at a low height of about 3 to 5 mm.
A waterproof sheet made of the same vinyl chloride resin as in Example 1 is laid on the rooftop, and the waterproof sheet is cut so that the waterproof sheet overlaps with the outer peripheral portion of the repair drain so that the width becomes about 40 mm. It joined by heat fusion so that it might become upper. The renovation work was completed with a built-in strainer attached to the drain.
[0047]
【The invention's effect】
The following effects can be obtained by the waterproof drain repair method of the present invention.
1. The synthetic resin-coated steel plate is mechanically fixed to the existing drain body with screws or the like, and the repair drain and the synthetic resin-coated steel plate are joined together by heat welding or solvent welding to form the repair drain. And the existing drain body can be integrally joined, and the fitting of the repair drain is improved.
2. Since the repair drain and the synthetic resin-coated steel plate are integrally joined, there is no problem that the repair drain floats and shrinks with time as in the past, and the drain port rises to make it difficult for water to flow. Was.
3. Even if water flows backward from the downspout, since the repair drain is integrally joined to the synthetic resin-coated steel sheet, there is no danger of water entering there and causing a water leakage accident.
4. Even in renovation work, the drain fits very well like a new work, and the existing drain and the synthetic resin coated steel sheet, the renovation drain and the waterproof sheet can be integrally and firmly joined together, and therefore the renovation work with excellent water tightness Can be easily performed, and the workability has been improved.
[0048]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a method for repairing a waterproof drain according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating a method of repairing a waterproof drain according to the present invention.
FIG. 3 is a diagram illustrating a method of repairing a waterproof drain according to the present invention.
FIG. 4 is a diagram illustrating a method of repairing a waterproof drain according to the present invention.
FIG. 5 is a diagram illustrating a method for repairing a waterproof drain according to the present invention.
FIG. 6 is a diagram illustrating a method of repairing a waterproof drain according to the present invention.
FIG. 7 is a diagram illustrating a method for repairing a waterproof drain according to the present invention.
FIG. 8 is a diagram illustrating a method of repairing a waterproof drain according to the present invention.
FIG. 9 is a diagram illustrating a method for repairing a waterproof drain according to the present invention.
FIG. 10 is a diagram illustrating a method of repairing a waterproof drain according to the present invention.

Claims

防水層が設けられている建物屋上等の排水用ドレインの改修工事において、改修すべき排水用ドレインの部品を除去してドレイン本体を残し、合成樹脂が被覆された合成樹脂被覆鋼板を前記ドレイン本体に機械的に固定した後、該合成樹脂被覆鋼板の表面に合成樹脂製の改修用ドレインを熱融着及び／又は溶剤溶着によって接合し、該改修用ドレインの周囲の端部と改修用の防水シート又は既存の防水シートとを熱融着及び／又は溶剤溶着によって接合することを特徴とする防水ドレインの改修工法。In the repair work of the drain for drainage on a building roof or the like provided with a waterproof layer, the drainage drain component to be repaired is removed, the drain main body is left, and the synthetic resin-coated steel sheet coated with a synthetic resin is used as the drain main body. After mechanical fixation, a repair drain made of synthetic resin is joined to the surface of the synthetic resin-coated steel sheet by heat fusion and / or solvent welding, and the end around the repair drain and waterproofing for repair. A method of repairing a waterproof drain, comprising joining a sheet or an existing waterproof sheet by heat welding and / or solvent welding.

改修されるドレインが、壁面と床面との入隅部にある横型ドレインである請求項１に記載の防水ドレインの改修工法。The method for repairing a waterproof drain according to claim 1, wherein the drain to be repaired is a horizontal drain located at a corner between a wall surface and a floor surface.

合成樹脂被覆鋼板が、略９０°に折り曲げられた鋼板の少なくとも折り曲げ面に合成樹脂が被覆され、一方の片の折り曲げ部付近に排水用の口が設けられている請求項１に記載の防水ドレインの改修工法。2. The waterproof drain according to claim 1, wherein the synthetic resin-coated steel sheet is coated with a synthetic resin on at least a bent surface of the steel sheet bent at approximately 90 °, and a drain port is provided near a bent portion of one of the pieces. Renovation method.

改修されるドレインが、床面の平面部にある縦型ドレインである請求項１に記載の防水ドレインの改修工法。The method for repairing a waterproof drain according to claim 1, wherein the drain to be repaired is a vertical drain located on a flat surface of a floor surface.

合成樹脂被覆鋼板が、鋼板の少なくとも表面に合成樹脂が被覆され、略中央部付近に排水用の口が設けられている請求項４に記載の防水ドレインの改修工法。The method for repairing a waterproof drain according to claim 4, wherein the synthetic resin-coated steel sheet has a synthetic resin coated on at least the surface of the steel sheet, and a drain port is provided substantially near the center.