JP3542392B2 - インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法 - Google Patents

インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法 Download PDF

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
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  • Ink Jet (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、インクジェットプリント方法およびインクジェットプリント装置に関し、詳しくは、プリント媒体上にインクおよびプリント性を向上させるための液体を付与するインクジェットプリント方法およびインクジェットプリント装置に関するものである。
【0002】
なお、本発明は、通常用いられる一般的な紙を初めとして布、革、不織布、OHP用紙等、さらには金属等のプリント媒体にインクを付与する機器すべてに適用可能であり、具体的な適用機器としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や工業用生産機器等を挙げることができる。
【0003】
【従来の技術】
従来より、インクジェットプリント方式は、低騒音、低ランニングコスト、装置の小型化、カラー化が容易である等の利用を有し、プリンタや複写機等に広く利用されている。このようなプリント装置では、プリントの画像の品位を向上させるための一構成として、インク吐出口の高密度化を採用し、これにより、特に高解像度の画像のプリントが可能となる。
【0004】
しかし、インク吐出口の高密度化には限界があり、一方、このようなインクジェットプリント方式は一画素に対してインクドットを形成するかしないかのいずれかである、いわゆるディジタルプリント方式である。そのため、階調の表現が比較的困難であり、特に画像のハイライト部では個々のインクドットが目立ち、いわゆる粒状感のある画像になることがある。
【0005】
この問題を解決するための一構成として、吐出されるインクの量を減らして、プリント媒体上の同一画素に濃度データに応じて複数回のインク吐出を行いドットを重ねて形成する方法が従来より提案されている。しかし、吐出インク量を少なくするには限界があり、また、この方法は重ねプリントを行うため、プリント速度の低下を招くという問題がある。
【0006】
インク吐出口の密度をそれ程高くすることなく高画質化を図る他の方法としては、例えば染料濃度の異なる同系色の濃淡インクを用いてインクのドットを目立たなくさせるとともに、高速化をも図る方法が提案されている。しかし、この方法は同系色のインクについて複数種類のインクを用いるため、そのための構成によって装置の大型化、コストアップを招き、また、濃インクと淡インクの使用量のバランスがとれない場合にはいずれか一方のみが早く消費されてしまう等の問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、複数種類のインクを用意することなく、階調性の良好な高画質の画像を得ることができるインクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明では、それぞれ異なる色材を有するインクを吐出する複数のインク吐出部と、当該インク中の色材を不溶化あるいは凝集させるプリント性向上液を吐出するためのプリント性向上液吐出部とを用い、プリント媒体に前記インクおよび前記プリント性向上液を吐出してプリントを行うインクジェットプリント装置において、画像データに基づき、前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データを生成する多値データ生成手段と、前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データのうち、所定の値以上の濃度データの論理和に基づき、前記プリント性向上液を吐出するためのデータを生成するプリント性向上液吐出データ生成手段と、前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データに基づき、前記複数インクそれぞれを吐出するためのデータを生成するインク吐出データ生成手段と、前記所定の値以上の濃度データが対応する画素に対しては、前記プリント性向上液吐出データおよび前記インク吐出データに基づき、前記プリント性向上液吐出部および前記インク吐出部からそれぞれ前記プリント性向上液および前記インクを吐出し、且つ前記所定の値より小さい濃度データのみが対応する画素に対しては、前記プリント性向上液は吐出せずに、前記インク吐出データに基づき前記インク吐出部からインクを吐出する吐出制御手段と、を具えたことを特徴とする。
他の形態では、それぞれ異なる色材を有するインクを吐出する複数のインク吐出部と、当該インク中の色材を不溶化あるいは凝集させるプリント性向上液を吐出するためのプリント性向上液吐出部とを用い、前記インクおよび前記プリント性向上液をプリント媒体に吐出して、複数の画素で構成される階調画像のプリントを行うインクジェットプリント装置において、前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データに基づいて、前記複数のインクそれぞれを吐出するためのインク吐出データを生成する手段と、前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データのうち、予め定められた値の濃度データの論理和に基づいて、前記プリント性向上液を吐出するためのプリント性向上液吐出データを生成する手段と、前記プリント媒体上の画素に対して前記インクを吐出する場合には前記インク吐出データに基づいて吐出を行い、前記画素に対して前記プリント性向上液を吐出する場合には前記プリント性向上液吐出データに基づいて吐出を行うことにより、前記階調画像をプリントするプリント制御手段とを有し、前記プリント制御手段は、前記階調画像に必要な階調表現を行うべく、前記階調画像を構成する複数の画素として、前記プリント性向上液と前記インクとが吐出される画素と、前記プリント向上液は吐出されず前記インクのみが吐出される画素とを混在させ、これにより前記階調画像のプリントを行うことを特徴とする。
【0009】
また、それぞれ異なる色材を有するインクを吐出する複数のインク吐出部と、当該インク中の色材を不溶化あるいは凝集させるプリント性向上液を吐出するためのプリント性向上液吐出部とを用い、プリント媒体に前記インクおよび前記プリント性向上液を吐出してプリントを行うインクジェットプリント方法において、前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データを生成する多値データ生成工程と、前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データのうち、所定の値以上の濃度データの論理和により、前記プリント性向上液を吐出するためのデータを生成するプリント性向上液吐出データ生成工程と、前記複数のインクそれぞれに対応した多値の濃度データに基づき、前記複数インクそれぞれを吐出するためのデータを生成するインク吐出データ生成工程と、前記所定の値以上の濃度データが対応する画素に対しては、前記プリント性向上液吐出データおよび前記インク吐出データに基づき、前記プリント性向上液吐出部および前記インク吐出部からそれぞれ前記プリント性向上液および前記インクを吐出し、且つ前記所定の値より小さい濃度データのみが対応する画素に対しては、前記プリント性向上液は吐出せずに、前記インク吐出データに基づき前記インク吐出部からインクを吐出する吐出工程と、を有することを特徴とする。
他の形態では、それぞれ異なる色材を有する複数のインクと、当該インク中の色材を不溶化あるいは凝集させるプリント性向上液とをプリント媒体に吐出して、複数の画素で構成される階調画像をプリントするインクジェットプリント方法において、前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データに基づいて、前記複数のインクそれぞれを吐出するためのインク吐出データを生成する工程と、前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データのうち、予め定められた値の濃度データの論理和に基づいて、前記プリント性向上液を吐出するためのプリント性向上液吐出データを生成する工程と、前記プリント媒体上の画素に対して前記インクを吐出する場合には前記インク吐出データに基づいて吐出を行い、前記画素に対して前記プリント性向上液を吐出する場合には前記プリント性向上液吐出データに基づいて吐出を行うことにより、前記階調画像をプリントする工程とを有し、前記プリント工程では、前記階調画像に必要な階調表現を行うべく、前記階調画像を構成する複数の画素として、前記プリント性向上液と前記インクとが吐出される画素と、前記プリント向上液は吐出されず前記インクのみが吐出される画素とを混在させ、これにより前記階調画像のプリントを行うことを特徴とする。
【0010】
【作用】
以上の構成によれば、それぞれ異なる色材を有する複数のインクと、それぞれのインク中の色材を不溶化あるいは凝集させるプリント性向上液を吐出してプリントを行う場合に、所定の値以上の濃度データが対応する画素に対しては、それぞれプリント性向上液およびインクを吐出し、且つ上記所定の値より小さい濃度データのみが対応する画素に対しては、上記プリント性向上液は吐出せずに、インクを吐出するので、所定の値以上の濃度データが対応する画素のプリントでプリント性向上液を重ねて吐出することによって濃度増加を実現できるとともに、この濃度増加を複数のインクに対して1つのプリント性向上液によって実現することができる。
また、同様に、それぞれ異なる色材を有する複数のインクと、それぞれのインク中の色材を不溶化あるいは凝集させるプリント性向上液を吐出してプリントを行う場合において、階調画像に必要な階調表現を行うべく、階調画像を構成する複数の画素として、上記プリント性向上液と上記インクとが吐出される画素と、上記記プリント向上液は吐出されず前記インクのみが吐出される画素とを混在させ、これにより前記階調画像のプリントを行うので、インクとプリント性向上液を用いた多段階の階調表現が可能となるとともに、この多段階の階調表現を複数のインクに対して1つのプリント性向上液によって実現することができる。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0012】
(実施例1)
図1は、本発明の一実施例に係るインクジェットプリント装置の概略を示す斜視図である。
【0013】
インクジェットプリント装置100において、キャリッジ101は、互いに平行に延在する2本のガイド軸104および105と摺動可能に係合する。これにより、キャリッジ101は、駆動用モータおよびその駆動力を伝達するベルト等の駆動力伝達機構(いずれも不図示)により、ガイド軸104および105に沿って移動することができる。キャリッジ101には、インクジェットヘッドと、このヘッドで用いられるインクを収納するインク容器としてのインクタンクとを有するインクジェットユニット103が搭載される。
【0014】
インクジェットユニット103は、インクおよびプリント性向上液としての処理液を吐出するためのヘッドおよびこれに供給されるインクまたは処理液を収納する容器としてのタンクからなる。すなわち、ブラック(Bk)、シアン(C),マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色の各インクおよび上記処理液をそれぞれ吐出する5個のヘッドおよびこれらのそれぞれに対応して設けられるタンクがインクジェットユニット103としてキャリッジ101上に搭載される。各ヘッドとタンクとは相互に着脱可能なものであり、タンク内のインクまたは処理液が無くなった場合等、必要に応じて個々のインク色等毎にタンクのみを交換できるよう設けられている。また、ヘッドのみを必要に応じて交換できることは勿論である。なお、ヘッドおよびタンクの着脱の構成は、上記の例に限られず、ヘッドとタンクが一体に成形された構成としてもよいことは勿論である。
【0015】
また、処理液に関するプリント性の向上とは、その一例が後述されるように、濃度、さらには彩度,エッジ部分のシャープネス度合,ドット径等の画質を向上させること、インクの定着性を向上させること、耐水性,耐光性等の耐候性すなわち画像保存性を向上させることを含むものである。
【0016】
プリント媒体としての用紙106は、装置の前端部に設けられる挿入口111から挿入され、最終的にその搬送方向が反転され、送りローラ109によって上記キャリッジ101の移動領域の下部に搬送される。これにより、キャリッジ101に搭載されたヘッドからその移動に伴なってプラテン108によって支持された用紙106上のプリント領域にプリントがなされる。
【0017】
以上のようにして、キャリッジ101の移動に伴うヘッドの吐出口配列の幅に対応した幅のプリントと用紙106の送りとを交互に繰り返しながら、用紙106全体にプリントがなされ、用紙106は装置前方に排出される。
【0018】
キャリッジ101の移動可能な領域の左端には、キャリッジ101上の各ヘッドとそれらの下部において対向可能な回復系ユニット110が設けられ、これにより非記録時等に各ヘッドの吐出口をキャップする動作や各ヘッドの吐出口からインクを吸引する等の動作を行うことができる。また、この左端部の所定位置はヘッドのホームポジションとして設定される。
【0019】
一方、装置の右端部には、スイッチや表示素子を備えた操作部107が設けられる。ここにおけるスイッチは装置電源のオン/オフや各種プリントモードの設定時等に使用され、表示素子は装置の各種状態を表示する役割をする。
【0020】
図2は、図1で説明したインクジェットユニット103を示す概略斜視図である。この構成は、上述のようにブラック,シアン,マゼンタ,イエローの各色インクおよび処理液のタンクが独立に交換可能な構成を示す。
【0021】
すなわち、キャリッジ101には各ヘッドを個々に着脱可能に装着するためのヘッドケース102と、Bk用タンク20K、C用タンク20C、M用タンク20M、Y用タンク20Y、および処理液のタンク21が搭載される。ヘッドケース102にはBk,C,M,Yのインクをそれぞれ吐出するためのヘッド30K,30C,30M,30Y(不図示)と、処理液を吐出するためのヘッド31(不図示)とが装着される。各ヘッドはそれぞれ160個の吐出口を備え、それぞれの吐出口からは40ngのインク量の吐出がなされる。各タンクは接続部を介してヘッドと接続し、インクまたは処理液を供給する。
【0022】
なお、タンクの構成としては、その使用量に応じて、例えば、処理液とBkのタンクが一体構造であっても良く、また、CとMとYのタンクが一体構造であっても良い。
【0023】
図3は、実施例のインクジェットプリント装置の制御構成を示すブロック図である。
【0024】
ホストコンピュータから、プリントすべき文字や画像のデータ(以下画像データという)がプリント装置100の受信バッファ401に入力される。また、正しくデータが転送されているかを確認するデータや、プリント装置の動作状態を知らせるデータがプリント装置からホストコンピュータに転送される。受信バッファ401に入力したデータはCPUを有する制御部402の管理のもとで、RAM形態のメモリ部403に転送され一次的に格納される。メカコントロール部404は、制御部402からの指令により、キャリッジ101や送りローラ109(ともに図1参照)の動力源となるキャリッジモータやラインフィードモータ等のメカ部405を駆動する。センサ/SWコントロール部406は、各種センサやSW(スイッチ)からなるセンサ/SW部407からの信号を制御部402に送る。表示素子コントロール部408は、制御部402からの指令により表示パネル群のLEDや液晶表示素子等からなる表示素子部409の表示を制御する。ヘッドコントロール部410は制御部402からの指令により各ヘッド30K,30C,30M,30Y,31を個々に制御する。また、これら各ヘッドの状態を示す温度情報等を読取り制御部402に伝える。
【0025】
制御部402には、図5,図6にて後述される画像処理を行う画像処理部が構成されている。
【0026】
図4は本発明の一実施例に係る多値化処理における濃淡に振り分けテーブルの内容を示す線図である。すなわち、同図は画像データについて画素毎の濃度入力値と出力値の関係、および出力値が表わす模式的なプリント画素濃度を表す。また、図5はこの多値化処理の手順を示すフローチャートである。
【0027】
まず、入力信号(画像データ)について画素毎に入力値(濃度値)を判断する(図5のステップS51)。次に、この判断された入力値に応じたアドレスにより、図4に示される内容を有するテーブルをアクセスし3段階の出力値のいずれかに変換(振り分け)し、その出力値をメモリ403に格納する。すなわち、注目画素の入力値が0≦x<96ならば図4に従って出力値を0とする(ステップS52,S53)。この場合、吐出は行わない。入力値が96≦x<224ならば出力値は192(淡)としてこれをメモリに格納する(ステップS54,S55)。入力値は224≦x<256ならば出力値を255(濃)として、これをメモリに格納する(ステップS56,S57)。
【0028】
上記多値化処理によって得られる濃度値は、実際の入力に対して誤差を有することになるから、この誤差を注目画素の近傍の画素に振り分けることによって注目画素近傍の画像濃度を保存する(ステップS59)。すなわち、本例では誤差拡散法を用いて多値化を行う。誤差の振り分けは、あらかじめ定められた分配率で行われる。これにより、注目画素の次に処理される近傍の画素はもとの入力値に加えて注目画素の誤差を加えた値が新たな入力値になる。その新しい入力値に対して再び図4の関係に従った濃淡振り分けテーブルにより濃淡が振り分けられる。
【0029】
一例を示すと、ある注目画素の入力値が160の場合、図5に示す処理によって出力は192で「淡」になる。このとき、誤差は192と160の差で、+32となる。この誤差+32が近傍の画素に振り分けられる。その結果、近傍の画素はもとの入力値にこの分配された誤差の値だけ加えた値が新たな入力値となる。
【0030】
なお、上記構成は濃淡振り分けテーブルの一例を示すものであり、インクや処理液の種類によって最適なしきい値を設定し、これに応じた濃淡振り分けテーブルを持つことは勿論である。
【0031】
また、濃度を上げるために、同一画素に複数回同色インクを重ねてプリントを行う場合は、新たな多値化テーブルを備えるようにする。
【0032】
図6は、上記多値化処理を含む画像処理の構成をデータの流れに沿って示すブロック図である。
【0033】
入力された画像信号はイエローY1,マゼンタM1,シアンC1の色信号に分解され、マスキング回路602、下色除去(UCR)・黒生成回路603でそれぞれ色処理が施され、イエロー,マゼンタ,シアンの新たな画像濃度信号Y3,M3,C3,K3が生成される。さらにγ補正回路604によってγ補正が行われ、これによって画像濃度信号Y4,M4,C4,K4が生成される。さらに、上述したテーブルを用いた濃淡振り分け回路で上記の方法により、イエローの淡および濃の画像データY51,Y52、マゼンタの淡および濃の画像データM51,M52、シアンの淡および濃の画像データC51,C52、ブラックの淡および濃の画像データK51,K52が生成される。
【0034】
各濃淡画像データはYMCKSデータ生成回路に入り、ヘッドからインクを吐出させるためのデータY6,M6,C6,K6,S6を生成する。
【0035】
ここで、吐出データY6はY51とY52の論理ORをとることにより生成される。同様にM6,C6,K6もM51とM52、C51とC52、K51とK52とのそれぞれ論理ORにより生成される。また、S6は、処理液の吐出データであり、各色の濃色データY52,M52,C52,K52の論理ORをとることにより生成される。すなわち、画像データが図4等で示した「濃」を表わすものである場合には、その画素に対してインクとともに処理液が吐出される。
【0036】
図7は上記方法に基づいて形成されたインクドットによる濃淡画像の例を示す模式図である。
【0037】
図から明らかなように、吐出データが対応する画素には「濃」と判定された画素にも「淡」と判定された画素にも該当する色のインクが吐出されるとともに、各色において「濃」と判定された画素にはさらに処理液も吐出される。
【0038】
なお、ここで、ある画素に対してインクと処理液のいずれが先に吐出されるかは、ヘッドの配列順序および走査方向によって定まる。
【0039】
図8(A)および(B)は、上述のように処理液を用いないインクドットと用いたインクドットのインクの紙への浸透状態を示す模式図である。
【0040】
インク60は一般に液体であるので、用紙106に接触後は紙の繊維の奥まで浸透する。そのため、表面に残る色材の量が少なくなり、濃度は比較的低くなる(淡)。これに対し、処理液62とインクをプリント媒体との同一画素に付与すると、インクは用紙106に達すると直ちに処理液と接し、不溶化する。不溶化した色材は紙の奥まで入り込まないので、表面に多くの色材が残り、濃度が高くなる(濃)。これに加えて、不溶化した成分は水に溶けないため耐水性も付与される。なお、処理液はインクにさきがけて付与するのが好ましい。
【0041】
本実施例に用いることが可能なインクおよび処理液は以下の通りである。
【0042】
Yインク
グリセリン 5.0重量%
チオジグリコール 5.0重量%
尿素 5.0重量%
イソプロピルアルコール 4.0重量%
染料C.I.ダイレクトイエロー142 2.0重量%
水 79.0重量%
Mインク
グリセリン 5.0重量%
チオジグリコール 5.0重量%
尿素 5.0重量%
イソプロピルアルコール 4.0重量%
染料C.I.アシッドレッド289 2.5重量%
水 78.5重量%
Cインク
グリセリン 5.0重量%
チオジグリコール 5.0重量%
尿素 5.0重量%
イソプロピルアルコール 4.0重量%
染料C.I.ダイレクトブルー199 2.5重量%
水 78.5重量%
Bkインク
グリセリン 5.0重量%
チオジグリコール 5.0重量%
尿素 5.0重量%
イソプロピルアルコール 4.0重量%
染料フードブラック2 3.0重量%
水 78.0重量%
処理液
ポリアリルアミン塩酸塩 5.0重量%
塩化ベンザルコニウム 1.0重量%
ジエチレングリコール 10.0重量%
アセチレノールEH(川研ケミカル) 0.5重量%
水 83.5重量%
以上示したそれぞれ処理液(液体組成物)とインクとの混合において、本発明では、上述した処理液とインクが被プリント材上あるいは被プリント材に浸透した位置で混合する結果、反応の第1段階として処理液中に含まれているカチオン性物質の内、低分子量の成分またはカチオン性オリゴマーとインクに使用しているアニオン性基を有する水溶性染料または顔料インクに使用しているアニオン性化合物とがイオン的相互作用により会合を起こし、瞬間的に溶液相から分離を起こす。この結果顔料インクにおいては分散破壊が起こり、顔料の凝集体ができる。
【0043】
次に、反応の第2段階として、上述した染料と低分子カチオン性物質またはカチオン性オリゴマーとの会合体または顔料の凝集体が処理液中に含まれる高分子成分により吸着されるために、会合で生じた染料の凝集体または顔料の凝集体のサイズがさらに大きくなり、被プリント材の繊維間の隙間に入り込みにくくなり、その結果として固液分離した液体部分のみが記録紙中にしみこむことにより、プリント品位と定着性との両立が達成される。同時に上述したようなメカニズムにより生成したカチオン物質の低分子成分またはカチオン性オリゴマーとアニオン性染料とカチオン性物質とで形成される凝集体または顔料の凝集体は粘性が大きくなり、液媒体の動きとともに移動することがないので、フルカラーの画像形成時のように隣接したインクドットが異色のインクで形成されていたとしても互いに混じり合うようなことはなく、ブリーデイングも起こらない。また、上記凝集体は本質的に水不溶性であり形成された画像の耐水性は完全なものとなる。また、ポリマーの遮蔽効果により形成された画像の耐光堅牢性も向上するという効果も有する。
【0044】
本明細書において使用される不溶化または凝集として、その一例は前記第1段階のみの現象であり、他の例は第1段階と第2段階の両方を含んだ現象である。
【0045】
なお、上述した例では各インクの色材として染料を用いた例を示したが、これに限定されることなく、色材として例えば顔料を使用したもの、あるいは染料と顔料を混合したもの等でもよい。
【0046】
前記した処理液と混合して凝集を引き起こす顔料インクの一例として以下のものを挙げることができる。すなわち、下記に述べるようにして、それぞれ顔料とアニオン性化合物とを含むイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色インク、Y2,M2,C2およびK2を得ることができる。
【0047】
ブラックインクK2
アニオン系高分子P−1(スチレン−メタクリル酸−エチルアクリレート、酸価400、重量平均分子量6,000、固形分20%の水溶液、中和剤:水酸化カリウム)を分散剤として用い、以下に示す材料をバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、1mm径のガラスビーズをメディアとして充填し、水冷しつつ3時間分散処理を行った。分散後の粘度は9cps、pHは10.0であった。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、重量平均粒径100nmのカーボンブラック分散体を作製した。
【0048】
(カーボンブラック分散体の組成)
・P−1水溶液(固形分20%) 40部
・カーボンブラック Mogul L (キャブラック製) 24部
・グリセリン 15部
・エチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部
・イソプロピルアルコール 3部
・水 135部
次に、上記で得られた分散体を充分に拡散して顔料が含有されたインクジェット用のブラックインクK2を得た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0049】
イエローインクY2
アニオン系高分子P−2(スチレン−アクリル酸−メチルメタアクリレート、酸価280、重量平均分子量11,000、固形分20%の水溶液、中和剤:ジエタノールアミン)を分散剤として用い、以下に示す材料を用いて、ブラックインクK2の作製の場合と同様に分散処理を行い、重量平均粒径103nmのイエロー色分散体を作製した。
【0050】
(イエロー分散体の組成)
・P−2水溶液(固形分20%) 35部
・C.I.ピグメントイエロー180 24部
(ノバパームイエロー PH−G、ヘキスト製)
・トリエチレングリコール 10部
・ジエチレングリコール 10部
・エチレングリコールモノブチルエーテル 1.0部
・イソプロピルアルコール 0.5部
・水 135部
上記で得られたイエロー分散体を充分に拡散して、顔料が含有されたインクジェット用のイエローインクY2を得た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0051】
シアンインクC2
ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用いて、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分散処理を行い、重量平均粒径120nmのシアン色分散体を作製した。
【0052】
(シアン色分散体の組成)
・P−1水溶液(固形分20%) 30部
・C.I.ビグメントブルー15:3 24部
(ファストゲンブル−FGF、大日本インキ化学)
・グリセリン 15部
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部
・イソプロピルアルコール 3部
・水 135部
上記で得られたシアン色分散体を充分に攪拌して、顔料が含有されたインクジェット用のシアンインクC2を得た。最終調製物の固形分は、約9.6%であった。
【0053】
マゼンタインクM2
ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用いて、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分散処理を行い、重量平均粒径115nmのマゼンタ色分散体を作製した。
【0054】
(マゼンタ色分散体の組成)
・P−1水溶液(固形分20%) 20部
・C.I.ピグメントレッド122(大日本インキ化学) 24部
・グリセリン 15部
・イソプロピルアルコール 3部
・水 135部
上記で得られたマゼンタ色分散体を充分に拡散して、顔料が含有されたインクジェット用のマゼンタインクM2を得た。最終調製物の固形分は、約9.2%であった。
【0055】
(実施例2)
単一のヘッドで同一画素に複数回同色インクを重ねるプリント方法を採る場合、一般に、プリント速度を低下させるという弊害がある。本実施例では、プリント速度の低下を招来せずに、より濃度の高いプリントを実現する方法を示す。
【0056】
図9は本実施例に関わるヘッド群120の吐出口面(プリント媒体に対向する面)を模式的に示したものである。ヘッド群120は二つのBkヘッド30K1,30K2と、シアン,マゼンタ,イエローのヘッド30C,30M,30Yお、処理液のヘッド31とによって構成される。処理液のヘッド31は二つの黒記録ヘッド30K1,30K2の間に位置する。また、各ヘッドはそれぞれ160個の吐出口を有し、各吐出口からは40ngのインクまたは処理液が吐出される。
【0057】
図10は、上記ヘッド群120を用いた場合のデータ生成のための構成を示すブロック図である。
【0058】
黒インクを吐出するヘッドが二つあるので、さらに濃度の高い画素が表現できる。そのため、黒のみ適当な濃淡振り分けテーブルを用いて4値化する。このうち、最も濃度の高い(K53)画素は処理液を吐出し、さらに二つのBkヘッドよりそれぞれ黒インクを吐出して80ngの黒インクでドットを形成する。最も濃度の低い画素(K51)はBkヘッド30K1あるいは30K2より吐出した40ngの黒インクで記録する。中間の濃度の画素(K52)にはBkヘッド30K1あるいは30K2より吐出した40ngの黒インクとともに処理液を吐出することによりドットを形成する。なお、Bkヘッドは使用者寿命の点を考慮し、片寄りが生じないように使用することが好ましい。シアン,マゼンタ,イエローは実施例1と同様に3値化処理を行う。
【0059】
なお、処理液データS6はYMCの濃色データY52,M52,C52と、Kの濃色データK53と中間色データK52の論理ORをとることにより生成する。
【0060】
(実施例3)
上記実施例1,2ではインク吐出ヘッドから吐出されるインクの量は40ngで一定としている。本実施例では、インクの吐出量を変える例を示す。
【0061】
インクの量を変えることにより、より多段階の階調を表現することができる。インクの吐出量は、インクを吐出させるための熱エネルギーを発生させるための発熱体を複数備えるなど、従来公知の方法で変えることができる。
【0062】
本実施例に適用可能なインク吐出ヘッドは、熱エネルギーを発生させるための発熱体を二つ持ち、インク吐出ヘッドから吐出されるインクの量が、15ng、25ng、40ngの3段階に可変できるものである。それぞれのインクの吐出量でプリントした場合、4段階の濃度の表現が可能である。さらに処理液の付与の有無で、「プリントしない」、「15ngのインクのみでプリント」、「15ngのインクに処理液」、「25ngのインクのみでプリント」、「25ngのインクに処理液」、「40ngのインクのみでプリント」、「40ngのインクに処理液」という7段階の濃度表現が可能になる。この場合、それぞれのインクおよび処理液の種類に応じて最適な濃淡振り分けテーブルを持つことはもちろんである。
【0063】
上記のように、本実施例では7段階の階調表現が可能となる。しかし、7段階の階調処理は、処理に時間がかかり、プリント速度が遅れるという弊害がでる恐れがある。その場合は可能な7段階の濃度のうち、最適な濃度を3段階程度選び、4値化処理を行うのもよい。階調表現に適当な3段階の濃度が、例えば「40nGのインクに処理液」、「25ngのインク」、「15ngのインクに処理液」という組み合わせであれば、処理液は4値化されたデータのうち、最も濃度の高い画素と、それよりも2段階濃度の低い画素に付与する。
【0064】
(実施例4)
上記実施例1,2,3ではインクは各色一種類のみ備える例を示した。しかし、インクと処理液の組み合わせによっては、処理液の有無だけでは望みの階調性が得られない場合がある。その場合、シアン,マゼンタ,イエローに関しては濃度の異なるインクを複数種類有し、高階調性の必要ない黒に関してのみ処理液の有無で階調を表現する方法が有効である。
【0065】
図11(A)に本実施例に適用可能なインクジェットヘッドユニットの斜視図、および図11(B)にタンクの構成の概略図を示す。
【0066】
処理液、および黒インクはそれぞれタンク71,70Kに収納される。シアン,マゼンタ,イエローは、それぞれ濃度の異なる同系色の3種類のインクを備え、インクタンク70C,70M,70Yに収納されている。シアンインク用のタンク70Cは3個の小タンク70C1,70C2,70C3より成り、それぞれに濃,中,淡濃度インクが収納されている。マゼンタ,イエロー用のインクタンク70M,70Yも同様の構造である。各ヘッドは160の吐出口を有し、各吐出口からは約40ngのインクが吐出される。シアン,マゼンタ,イエローの各ヘッドは間を8吐出口分ずつあけて48吐出口ずつ、濃,中,淡濃度のインクを吐出するように区画されている。インクタンクは接続部を介してヘッドと接続し、吐出口にインクや処理液を供給する。処理液と黒インク用のヘッドは単一の接続部を持つが、シアン,マゼンタ,イエローのインク用のヘッドは濃,中,淡インクそれぞれのために3個の接続部を有する。
【0067】
黒インクは実施例1と同様の方法で3値化され、最も濃度の高い画素には処理液とインク、濃度の比較的低い画素にはインクのみを吐出し、最も濃度の低い画素には吐出しない。シアン,マゼンタ,イエローは適当な濃淡振り分けテーブルに従って4値化される。最も濃度の高い画素には濃濃度インク、比較的濃度の低い画素には中濃度インク、さらに濃度の低い画素には淡濃度インクを用いてプリントする。
【0068】
さらに、プリント媒体上でインクと同一画素に処理液を付与するとその画素の濃度が上がることから、濃,中,淡インクそれぞれにつき処理液の付与の有無で、7段階の階調表現が可能となる。しかし、7段階もの階調表現が必要ないときには、この内から最適な3段階程度を選び、4値化による階調表面をするとよい。
【0069】
本実施例では、シアン,マゼンタ,イエローのインクで、同系色のインクをそれぞれ濃度を3段階に異ならせて3種類有したが、コストダウンのために2種類にしてもよく、また、より高階調のためには種類を多くしてもよい。
【0070】
(実施例5)
画像を形成する際の、1つのドットが担う最小面積単位をドットエリアと定義すると、1つのドットエリア内ではドット径変調、多重プリント(マルチドロップレット)、2プリント濃度以上の濃,淡インクを用いての濃淡記録など、プリント濃度を可変する方法によって階調表現が可能である。
【0071】
本実施例では、積層圧電素子を用いたピエゾ型インクジェットヘッドを用いて、ヘッドの駆動電圧によるドット径変調での階調表現を元階調とし、この階調プリントと同じプリント方法でプリントを行うのに先立って、実施例1で用いた処理液と同一の液体を、各々の階調表現するドットエリアに付与し副階調を得た。
【0072】
Figure 0003542392
本実施例で、自然画を形成するには1つのドットエリア内での階調数を、元階調数の5段階から、6段階にするために、元階調と副階調を組み合わせ、*印を選択した。
【0073】
さらに、ディザ法や画素マトリックス法、誤差拡散法などの面積またはドットの間隔(ドット間距離)による階調表現法と併用することにより、より高度な自然画に近い画像が得られる。
【0074】
(その他)
なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0075】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書,同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0076】
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録を確実に効率よく行うことができるようになるからである。
【0077】
さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0078】
加えて、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0079】
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した記録を行なうために有効である。
【0080】
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けられるものであってもよい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0081】
さらに加えて、以上説明した本発明実施例においては、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化するもの、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、積極的に熱エネルギによる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで防止するか、またはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギによって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。このような場合のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0082】
さらに加えて、本発明の液体噴射記録ヘッドを使用する記録機構を備えた記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0083】
図12は本発明の記録装置をワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複写装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場合の概略構成を示すブロック図である。
【0084】
図中、1801は装置全体の制御を行なう制御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/Oポートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力したり、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御を行なっている。1802はディスプレイ部で、この表示画面には各種メニューや文書情報およびイメージリーダ1807で読み取ったイメージデータ等が表示される。1803はディスプレイ部1802上に設けられた透明な感圧式のタッチパネルで、指等によりその表面を押圧することにより、ディスプレイ部1802上での項目入力や座標位置入力等を行なうことができる。
【0085】
1804はFM(Frequency Modulation)音源部で、音楽エディタ等で作成された音楽情報をメモリ部1810や外部記憶装置1812にデジタルデータとして記憶しておき、それらメモリ等から読み出してFM変調を行なうものである。FM音源部1804からの電気信号はスピーカ部1805により可聴音に変換される。プリンタ部1806はワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複写装置の出力端末として、本発明記録装置が適用されたものである。
【0086】
1807は原稿データを光電的に読取って入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路途中に設けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原稿の読取りを行なう。1808はイメージリーダ部1807で読取った原稿データのファクシミリ送信や、送られてきたファクシミリ信号を受信して復号するファクシミリ(FAX)の送受信部であり、外部とのインターフェース機能を有する。1809は通常の電話機能や留守番電話機能等の各種電話機能を有する電話部である。
【0087】
1810はシステムプログラムやマネージャプログラムおよびその他のアプリケーションプログラム等や文字フォントおよび辞書等を記憶するROMや、外部記憶装置1812からロードされたアプリケーションプログラムや文書情報さらにはビデオRAM等を含むメモリ部である。
【0088】
1811は文書情報や各種コマンド等を入力するキーボード部である。
【0089】
フロッピィディスクやハードディスク等を記憶媒体とする外部記憶装置で、この外部記憶装置1812には文書情報や音楽或は音声情報、ユーザのアプリケーションプログラム等が格納される。
【0090】
図13は図12に示す情報処理装置の模式的外観図である。
【0091】
図中、1901は液晶等を利用したフラットパネルディスプレイで、各種メニューや図形情報および文書情報等を表示する。このディスプレイ1901上にはタッチパネル1803の表面を指等で押圧することにより座標入力や項目指定入力を行なうことができる。1902は装置が電話器として機能するときに使用されるハンドセットである。キーボード1903は本体と脱着可能にコードを介して接続されており、各種文書情報や各種データ入力を行なうことができる。また、このキーボード1903には各種機能キー1904等が設けられている。1905は外部記憶装置212へのフロッピーディスクの挿入口である。
【0092】
1906はイメージリーダ部1807で読取られる原稿を戴置する用紙戴置部で、読取られた原稿は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等においては、インクジェットプリンタ1907より記録される。
【0093】
なお、上記でディスプレイ部1802はCRTでもよいが、強誘電性液晶を利用した液晶ディスプレイ等のフラットパネルが望ましい。小型、薄型化に加え軽量化が図れるからである。
【0094】
上記情報処理装置をパーソナルコンピュータやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード部211から入力された各種情報が制御部1801により所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部1806に画像として出力される。
【0095】
ファクシミリ装置の受信機として機能する場合、通信回線を介してFAX送受信部1808から入力したファクシミリ情報が制御部1801により所定のプログラムに従って受信処理され、プリンタ部1806に受信画像として出力される。
【0096】
また、複写装置として機能する場合、イメージリーダ部1807によって原稿を読取り、読取られた原稿データが制御部1801を介してプリンタ部1806に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ装置の受信機として機能する場合、イメージリーダ部1807によって読取られた原稿データは、制御部1801により所定のプログラムに従って送信処理された後、FAX送受信部1808を介して通信回線に送信される。
【0097】
なお、上述した情報処理装置は図14に示すようにインクジェットプリンタを本体に内蔵した一体型としてもよく、この場合は、よりポータブル性を高めることが可能となる。同図において、図13と同一機能を有する部分には、対応する符号を付す。
【0098】
以上説明した多機能型情報処理装置に本発明の記録装置を適用することによって、高品位の記録画像を高速かつ低騒音で得ることができるため、上記情報処理装置の機能をさらに向上させることが可能となる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、それぞれ異なる色材を有する複数のインクと、それぞれのインク中の色材を不溶化あるいは凝集させるプリント性向上液を吐出してプリントを行う場合に、所定の値以上の濃度データが対応する画素に対しては、それぞれプリント性向上液およびインクを吐出し、且つ上記所定の値より小さい濃度データのみが対応する画素に対しては、上記プリント性向上液は吐出せずに、インクを吐出するので、所定の値以上の濃度データが対応する画素のプリントでプリント性向上液を重ねて吐出することによって濃度増加を実現できるとともに、この濃度増加を複数のインクに対して1つのプリント性向上液によって実現することができる。
また、同様に、それぞれ異なる色材を有する複数のインクと、それぞれのインク中の色材を不溶化あるいは凝集させるプリント性向上液を吐出してプリントを行う場合において、階調画像に必要な階調表現を行うべく、階調画像を構成する複数の画素として、上記プリント性向上液と上記インクとが吐出される画素と、上記記プリント向上液は吐出されず前記インクのみが吐出される画素とを混在させ、これにより前記階調画像のプリントを行うので、インクとプリント性向上液を用いた多段階の階調表現が可能となるとともに、この多段階の階調表現を複数のインクに対して1つのプリント性向上液によって実現することができる。
【0100】
この結果、例えばブラック,シアン,マゼンタ,イエローそれぞれに対して濃度の異なる複数種類のインクを備えることなく、階調性の良好なプリントを行うことができる。
【0101】
さらに、濃度の高い画素が全体の約25%以上存在すれば、処理液により不溶化された色材により、プリント画像に耐水性も付与させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインクジェットプリント装置を示す斜視図である。
【図2】上記装置におけるインクジェットユニットを示す斜視図である。
【図3】上記装置における制御構成を示すブロック図である。
【図4】入力画像の濃度値に対する出力信号の濃度値の関係を表した線図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る3値化処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】上記第1実施例における吐出データを生成する構成を示すブロック図である。
【図7】上記第1実施例による濃淡記録の一例を示す模式図である。
【図8】(A)および(B)は、インクのプリント媒体への浸透状態を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例に関わるヘッド群を示す模式図である。
【図10】上記第2実施例における吐出データを生成する構成を示すブロック図である。
【図11】(A)は本発明の第4実施例に係るインクジェットユニットの斜視図であり、(B)は記録タンクの構成を示す図である。
【図12】上記各実施例のインクジェットプリント装置を用いた情報処理システムの一例を示すブロック図である。
【図13】上記システムの外観斜視図である。
【図14】上記システムの他の例を示す外観図である。
【符号の説明】
20Y,20M,20C,20K,21 タンク
30Y,30M,30C,30K,31 ヘッド
101 キャリッジ
104,105 ガイド軸
106 用紙
107 操作部
108 プラテン
109 送りローラ
110 回復ユニット
402 制御部
403 メモリ
410 ヘッドコントロール部
602,1002 マスキング回路
603,1003 UCR,黒生成回路
604,4004 γ補正回路
605,4005 3値化回路
1006 4値化回路
606,1007 YMCKSデータ生成回路
607,1008 ヘッド駆動回路

Claims (9)

  1. それぞれ異なる色材を有するインクを吐出する複数のインク吐出部と、当該インク中の色材を不溶化あるいは凝集させるプリント性向上液を吐出するためのプリント性向上液吐出部とを用い、プリント媒体に前記インクおよび前記プリント性向上液を吐出してプリントを行うインクジェットプリント装置において、
    画像データに基づき、前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データを生成する多値データ生成手段と、
    前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データのうち、所定の値以上の濃度データの論理和に基づき、前記プリント性向上液を吐出するためのデータを生成するプリント性向上液吐出データ生成手段と、
    前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データに基づき、前記複数インクそれぞれを吐出するためのデータを生成するインク吐出データ生成手段と、
    前記所定の値以上の濃度データが対応する画素に対しては、前記プリント性向上液吐出データおよび前記インク吐出データに基づき、前記プリント性向上液吐出部および前記インク吐出部からそれぞれ前記プリント性向上液および前記インクを吐出し、且つ前記所定の値より小さい濃度データのみが対応する画素に対しては、前記プリント性向上液は吐出せずに、前記インク吐出データに基づき前記インク吐出部からインクを吐出する吐出制御手段と、
    を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装置。
  2. 前記吐出制御手段は、前記所定値以上の濃度データのうち相対的に大きい濃度データに対応する画素に対して、色材が同一のインクを複数回吐出し、前記所定値以上の濃度データのうち相対的に小さい濃度データに対応する画素に対して、前記色材の同一のインクを1回吐出することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリント装置。
  3. それぞれ異なる色材を有するインクを吐出する複数のインク吐出部と、当該インク中の色材を不溶化あるいは凝集させるプリント性向上液を吐出するためのプリント性向上液吐出部とを用い、前記インクおよび前記プリント性向上液をプリント媒体に吐出して、複数の画素で構成される階調画像のプリントを行うインクジェットプリント装置において、
    前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データに基づいて、前記複数のインクそれぞれを吐出するためのインク吐出データを生成する手段と、
    前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データのうち、予め定められた値の濃度データの論理和に基づいて、前記プリント性向上液を吐出するためのプリント性向上液吐出データを生成する手段と、
    前記プリント媒体上の画素に対して前記インクを吐出する場合には前記インク吐出データに基づいて吐出を行い、前記画素に対して前記プリント性向上液を吐出する場合には前記プリント性向上液吐出データに基づいて吐出を行うことにより、前記階調画像をプリントするプリント制御手段とを有し、
    前記プリント制御手段は、前記階調画像に必要な階調表現を行うべく、前記階調画像を構成する複数の画素として、前記プリント性向上液と前記インクとが吐出される画素と、前記プリント向上液は吐出されず前記インクのみが吐出される画素とを混在させ、これにより前記階調画像のプリントを行うことを特徴とするインクジェットプリント装置。
  4. 前記インク吐出部は吐出するインク量を可変とすることができ、前記吐出制御手段は、さらに前記インク吐出ヘッドの吐出インク量を変化させることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリント装置。
  5. 黒以外の色材のインクを、当該色材の濃度を異ならせて複数種類備えたことを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリント装置。
  6. 前記プリント性向上液は低分子成分と高分子成分のカチオン性物質を含み、前記インクはアニオン性染料を含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  7. 前記プリント性向上液は低分子成分と高分子成分のカチオン性物質を含み、前記インクはアニオン性化合物と顔料とが含有されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  8. それぞれ異なる色材を有するインクを吐出する複数のインク吐出部と、当該インク中の色材を不溶化あるいは凝集させるプリント性向上液を吐出するためのプリント性向上液吐出部とを用い、プリント媒体に前記インクおよび前記プリント性向上液を吐出してプリントを行うインクジェットプリント方法において、
    前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データを生成する多値データ生成工程と、
    前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データのうち、所定の値以上の濃度データの論理和により、前記プリント性向上液を吐出するためのデータを生成するプリント性向上液吐出データ生成工程と、
    前記複数のインクそれぞれに対応した多値の濃度データに基づき、前記複数インクそれぞれを吐出するためのデータを生成するインク吐出データ生成工程と、
    前記所定の値以上の濃度データが対応する画素に対しては、前記プリント性向上液吐出データおよび前記インク吐出データに基づき、前記プリント性向上液吐出部および前記インク吐出部からそれぞれ前記プリント性向上液および前記インクを吐出し、且つ前記所定の値より小さい濃度データのみが対応する画素に対しては、前記プリント性向上液は吐出せずに、前記インク吐出データに基づき前記インク吐出部からインクを吐出する吐出工程と、
    を有することを特徴とするインクジェットプリント方法。
  9. それぞれ異なる色材を有する複数のインクと、当該インク中の色材を不溶化あるいは凝集させるプリント性向上液とをプリント媒体に吐出して、複数の画素で構成される階調画像をプリントするインクジェットプリント方法において、
    前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データに基づいて、前記複数のインクそれぞれを吐出するためのインク吐出データを生成する工程と、
    前記複数のインクそれぞれに対応する多値の濃度データのうち、予め定められた値の濃度データの論理和に基づいて、前記プリント性向上液を吐出するためのプリント性向上液吐出データを生成する工程と、
    前記プリント媒体上の画素に対して前記インクを吐出する場合には前記インク吐出データに基づいて吐出を行い、前記画素に対して前記プリント性向上液を吐出する場合には前記プリント性向上液吐出データに基づいて吐出を行うことにより、前記階調画像をプリントする工程とを有し、
    前記プリント工程では、前記階調画像に必要な階調表現を行うべく、前記階調画像を構成する複数の画素として、前記プリント性向上液と前記インクとが吐出される画素と、前記プリント向上液は吐出されず前記インクのみが吐出される画素とを混在させ、これにより前記階調画像のプリントを行うことを特徴とするインクジェットプリント方法。
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