JP3542192B2

JP3542192B2 - Focal plane shutter device

Info

Publication number: JP3542192B2
Application number: JP07994795A
Authority: JP
Inventors: 宏治関澤; 繁実高橋; 真司伊藤
Original assignee: Nidec Copal Corp
Current assignee: Nidec Copal Corp
Priority date: 1995-03-10
Filing date: 1995-03-10
Publication date: 2004-07-14
Anticipated expiration: 2019-07-14
Also published as: JPH08248477A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明はスチルカメラに関し、特に露光用アパーチャを開閉するフォーカルプレンシャッタ装置の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
周知のように、露光用開口（アパーチャ）を開閉する複数の遮光羽根群を備えるフォーカルプレンシャッタ装置は、例えば図１２及び図１３に示すような構造とされている。即ち、表面中央部に開口１Ａを形成されたシャッタ地板２Ａの一側には、レリーズ操作によりカム軸３Ａを中心として矢印方向に回動されるチャージ部材４Ａが設けられ、同シャッタ地板２Ａの裏面側に、連結ピン５Ａを介して薄い複数の遮光羽根群６Ａを支持する一対の支持アーム７Ａ，７Ｂの基部が中心軸９Ａ，支持軸８Ａによりそれぞれ支持される。
【０００３】
そして、一方の支持軸８Ａと共通の中心軸９Ａに対しては、蓄勢ばね１０Ａにより図１２の時計方向に付勢された駆動部材１１Ａが支持され、この駆動部材１１Ａの駆動ピン部１１ａは前記シャッタ地板２Ａの円弧状の逃げ穴１２Ａを通ってシャッタ地板２Ａの裏面側に導出され、この駆動ピン部１１ａに一方の前記支持アーム７Ａが連係される。また、駆動部材１１Ａのアームには、前記チャージ部材４Ａの周面カム面４ａに従動する従動ローラ１３Ａが回転可能に嵌められる支持ピン１１ｂが一体成形され、軽快な従動性を確保するため、この支持ピン１１ｂと従動ローラ１３Ａとの間に潤滑油が充填される。
【０００４】
勿論、実際のシャッタでは、前記チャージ部材４Ａにより開閉操作されるさらに１組の遮光羽根群及び駆動部材がシャッタ地板２Ａの下部に設けられ、図１２の上下方向に走行される前述した遮光羽根群６Ａとこれらの遮光羽根群の同期運動によって露光用開口１Ａの開閉が行われる。
なお、図１３の符号”１４Ａ”は前記シャッタ地板２Ａと平行関係を保たれて前記カム軸３Ａ及び中心軸９Ａの軸端を支持する上地板である。
【０００５】
ところで、前述した従動ローラ１３Ａは、加工費用や組立工程の関係から、図１２に示すように、支持ピン１１ｂに対して緩く嵌められた状態に置かれる場合が多いが、このような状態の従動ローラ１３Ａはカメラの向きによってはシャッタ地板２Ａの表面に接触することがあるけれども、このような接触状態が起きると、支持ピン１１ｂと従動ローラ１３Ａとの間に充填された潤滑油がシャッタ地板２Ａの表面２ａに付着してしまい、付着潤滑油がシャッタ地板２Ａの表面２ａを伝わり、遮光羽根群６Ａの開閉不良やフイルム汚れ等の予期せぬ原因となることがある。
ことに、カメラはレンズを上に向けた状態で長期間に亙って放置される場合にあっては、この放置状態では、図１３に示すように、従動ローラ１３Ａの内周面が上下方向を向くから、潤滑油はこの内周面に沿って下方に流下し、容易にシャッタ地板２Ａの表面２ａに拡散してしまい、数々の故障の原因となる。
【０００６】
このような流出潤滑油の問題を解決するため、例えば実公平２−２４９７７号公報によれば、シャッタ地板の表面２ａに潤滑油と親和性のない撥油剤を直接に塗布する、または、回転軸部等を取り囲む溝を形成して同溝に撥油剤を充填する対策が提案されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シャッタ地板の表面２ａに撥油剤を塗布する対策では、同表面２ａが従動ローラ１３Ａで擦られると、撥油剤が剥がれて撥油剤自体が無効になってしまうので、前述したようなフォーカルプレンシャッタ装置に適用することはできなかった。
また、撥油剤充填溝による構造は、回転軸のように一定位置で回転する部材には効果的であっても、かなりの範囲を動く従動ローラ１３Ａからの潤滑油流出に適用することは困難で、レンズを上に向けた状態で長期間に渡って放置される場合のように潤滑油の流出量が多くなると、流出潤滑油が撥油剤充填溝を乗り越えてしまうから、フォーカルプレンシャッタ装置には不向きであった。
【０００８】
本発明の目的は、上述した従来のフォーカルプレンシャッタ装置の問題に鑑み、駆動部材の従動ローラと支持ピンとの間に用いられる潤滑油がシャッタ地板の表面に拡散することのないフォーカルプレンシャッタ装置を得るにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上述した目的は、露光用開口を備えたシャッタ基板と、開口を開放・遮蔽する羽根群と、羽根群を駆動する駆動部材と、駆動部材をチャージするチャージ部材と、チャージ部材のカム面に前記駆動部材に配設された支持ピンに回転可能に取り付けられたローラを従動させるようにしたフォーカルプレンシャッタ装置において、前記ローラと前記支持ピンとの間に潤滑油を充填すると共に、前記シャッタ基板には前記ローラの運動軌跡に臨むように凹部を形成したフォーカルプレンシャッタ装置、とすることによって達成される。
【００１０】
後述する本発明の好ましい実施例において、前述した凹部は、前記従動ローラの運動軌跡を取り囲んで前記表面に形成されかつ従動ローラの端部が接触できるランド部を中央に残されかつ流入した潤滑油を収容できる無端状のＶ字溝、前記遮光羽根群の閉鎖状態に対応した前記従動ローラの停止位置に臨んで前記表面に形成されたひとつの容量のある円形エンボス、前記遮光羽根群の閉鎖状態及び解放状態に対応した前記従動ローラの各停止位置に臨んで前記表面にそれぞれ形成された二つの容量のある停止位置エンボス、前記従動ローラの運動軌跡に沿って前記表面に形成された容量のある円弧状エンボスとして具体的に説明される。
【００１１】
【実施例】
以下、図１から図１１について本発明の実施例の詳細を説明する。
図１から図５は本発明の第１実施例によるフォーカルプレンシャッタ装置を示し、露光用開口１を形成されたシャッタ地板２、チャージ部材４、複数の遮光羽根群６、これらの遮光羽根群６を支持する一対の支持アーム７Ａ，７Ｂ、蓄勢ばね１０により図１の時計方向に付勢された駆動部材１１、前記チャージ部材４の周面カム面４ａに従動される従動ローラ１３の点では従来と同様である。
【００１２】
即ち、第１実施例のフォーカルプレンシャッタ装置にあっては、表面２ａ中央部に露光用開口１を形成されたシャッタ地板２の一側に、レリーズ操作によりカム軸３を中心として矢印方向に回動されるチャージ部材４が設けられ、同シャッタ地板２の裏面側に、連結ピン５を介して薄い複数の遮光羽根群６を支持する一対の支持アーム７Ａ，７Ｂの基部が中心軸９，支持軸８により支持されることになる。
そして、一方の支持軸８と共通の中心軸９に対しては、蓄勢ばね１０で図１の時計方向に付勢される駆動部材１１が支持され、この駆動部材１１の駆動ピン部１１ａは前記シャッタ地板２の円弧状の逃げ穴１２を通ってシャッタ地板２の裏面側に導出され、この駆動ピン部１１ａに一方の前記支持アーム７Ａが連係される。また、駆動部材１１のアームには、前記チャージ部材４の周面カム面４ａに従動する従動ローラ１３が回転可能に嵌められる支持ピン１１ｂが一体成形されるけれども、軽快な従動性を確保するために、この支持ピン１１ｂと従動ローラ１３との間に潤滑油が用いられる。
【００１３】
勿論、従来の説明でも説明したように、実際のシャッタでは、前記チャージ部材４により開閉操作されるさらに１組の遮光羽根群及び駆動部材がシャッタ地板２の下部に設けられ、図１の上下方向に走行される前述した遮光羽根群６とこれらの遮光羽根群の同期運動によって露光用開口１の開閉が行われるのは改めて指摘するまでもない。なお、図４の符号”１４”は前記シャッタ地板２と平行関係を保たれて前記カム軸３及び中心軸９の軸端を支持する上地板である。
【００１４】
第１実施例のフォーカルプレンシャッタ装置においては、前記従動ローラ１３と支持ピン１１ｂとの間に用いられる潤滑油を受ける容量のある凹部がシャッタ地板２の表面２ａに形成される。つまり、第１実施例の場合、図４及び図５から理解されるように、同凹部は、従動ローラ１３の運動軌跡θを取り囲んだ無端状のＶ字溝１５として具体化されている。
詳細を述べると、このＶ字溝１５は、従動ローラ１３の内径と一致した間隔Ｌ₁を保つ円弧部１５ａと、図１の遮光羽根群６の解放状態に対応した従動ローラ１３のスタート位置α及び図２の閉鎖状態に対応した従動ローラ１３のストップ位置βで終端された両端部１５ｂ，１５ｃとから構成されるから、同Ｖ字溝１５で囲まれたシャッタ地板２の表面２ａには従動ローラ１３の対応端面が摺接されるランド部２ｂが形成される。
【００１５】
第１実施例によるフォーカルプレンシャッタ装置は以上のような構造であるから、駆動部材１１がチャージ部材４に従動される際、従動ローラ１３が運動軌跡θに沿って移動されることとなるが、この移動中に従動ローラ１３と支持ピン１１ｂとの間から流出する潤滑油は、ランド部２ｂの表面で受けられ、同ランド部２ｂの表面に接触される従動ローラ１３によりＶ字溝１５中に押し込まれる。
また、カメラの放置やシャッタチャージ状態では、従動ローラ１３はスタート位置αまたはストップ位置βで停止してる時間が長いけれども、これらの停止状態で従動ローラ１３から流出する潤滑油は、ランド部２ｂの端部寄りの表面で受け止められ、Ｖ字溝１５の対応端部からＶ字溝１５中に流入する。
したがって、Ｖ字溝１５中に流入した潤滑油は、それ自体の表面張力によりＶ字溝１５中に留まるため、シャッタ地板２の表面２ａの他の部分に拡散することはない。
【００１６】
図６および図７は本発明の第２実施例によるフォーカルプレンシャッタ装置の図４及び図５対応図である。この実施例の場合、前述した凹部は、従動ローラ１３のスタート位置αに形成された円形エンボス１６として具体化されている。すなわち、シャッタ地板２の表面２ａに形成される同円形エンボス１６は従動ローラ１３の外径Ｄ₁よりも小さく、かつ同従動ローラ１３の内径Ｄ₂よりも大きな口径Ｄ₃をもつから、従動ローラ１３が円形エンボス１６中に落ち込むことはない。
【００１７】
第２実施例によるフォーカルプレンシャッタ装置は、以上のような構造であるから、停止時間の長いスタート位置αにある従動ローラ１３の端部から流出した潤滑油を円形エンボス１６で確実に受け止めることができるから、カメラがレンズを上に向けた状態で長期間に亙って放置されて従動ローラ１３の端部から潤滑油が滴下しても、この滴下した潤滑油が故障の原因となるのを回避できる。
勿論、円形エンボス１６中に流入した潤滑油は、それ自体の表面張力により円形エンボス１６中に留まるため、シャッタ地板２の表面２ａの他の部分に拡散することはないので、第１実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【００１８】
図８および図９は本発明の第３実施例によるフォーカルプレンシャッタ装置であって、先に述べた図４および図５に対応する図である。この実施例の場合、前述した凹部は、従動ローラ１３のスタート位置α及びストップ位置βに形成された２つの停止位置エンボス１７Ａ，１７Ｂとして具体化されている。即ち、シャッタ地板２の表面２ａに形成される同停止位置エンボス１７Ａ，１７Ｂは、前述した円形エンボス１６と同様に、従動ローラ１３の外径Ｄ₁よりも小さくかつ同従動ローラ１３の内径Ｄ₂よりも大きな口径Ｄ₃をもつから、従動ローラ１３が停止位置エンボス１７Ａ，１７Ｂ中に落ち込むことはない。
【００１９】
第３実施例によるフォーカルプレンシャッタ装置は、以上のような構造であるから、停止時間の長いスタート位置α並びにストップ位置βにある従動ローラ１３の端部から流出した潤滑油を停止位置エンボス１７Ａ，１７Ｂで確実に受け止めることができる。つまり、カメラがレンズを上に向けた状態で長期間に亙って放置される場合にあっては、従動ローラ１３はスタート位置αに長時間に亙って保たれ、また、シャッタチャージ状態では、従動ローラ１３はストップ位置βに保持されるため、これらの状態で、従動ローラ１３の端部から潤滑油がシャッタ地板２の表面２ａに滴下する可能性が大である。しかし、これらのスタート位置α並びにストップ位置βの従動ローラ１３の直下に停止位置エンボス１７Ａ，１７Ｂが配置されるため、滴下した潤滑油は何れかの停止位置エンボス１７Ａ，１７Ｂに収容され、余剰潤滑油はこれらの停止位置エンボス１７Ａ，１７Ｂ中に留まることになり、シャッタ地板２の表面２ａに拡散した潤滑油が故障の原因となるのを回避できる。
勿論、停止位置エンボス１７Ａ，１７Ｂ中に流入した潤滑油は、それ自体の表面張力により停止位置エンボス１７Ａ，１７Ｂ中に留まるため、シャッタ地板２の表面２ａの他の部分に拡散することはないけれども、遮光羽根群６の開閉運動の際にあっては、停止位置エンボス１７Ａ，１７Ｂの口部付近に付着した潤滑油は、シャッタ地板２の表面２ａに対する従動ローラ１３の摺接により両停止位置エンボス１７Ａ，１７Ｂの内部へ掻き寄せられる作用効果もある。
【００２０】
図１０および図１１に示す第４実施例のフォーカルプレンシャッタ装置において、前記従動ローラ１３と支持ピン１１ｂとの間に用いられる潤滑油を受ける容量のある円弧状エンボス１８（凹部）はシャッタ地板２の表面２ａに形成されている。つまり、図１０および図１１から理解されるように、円弧状エンボス１８は、従動ローラ１３の運動軌跡θに沿って延長したもので、その溝幅Ｌ₂は従動ローラ１３の外径Ｄ₁よりも小さくかつ同従動ローラ１３の内径Ｄ₂よりも大きな距離をもつ。
つまりこの円弧状エンボス１８は、従動ローラ１３のスタート位置α及びストップ位置βで終端されているので、従動ローラ１３が如何なる位置にあっても、従動ローラ１３から滴下した潤滑油を確実に円弧状エンボス１８中に受け止めることができる。
【００２１】
第４実施例によるフォーカルプレンシャッタ装置は、以上のような構造であるから、駆動部材１１がチャージ部材４に従動される際、従動ローラ１３が運動軌跡θに沿って移動されるわけであるが、この移動中に従動ローラ１３と支持ピン１１ｂとの間から流出する潤滑油は円弧状エンボス１８中に受け止められることになる。
また、カメラの放置やシャッタチャージ状態では、従動ローラ１３はスタート位置αまたはストップ位置βで停止してる時間が長いけれども、これらの停止状態で従動ローラ１３から流出する潤滑油は、円弧状エンボス１８の対応端部に滴下し、円弧状エンボス１８内で膜状に広がり、それ自体の表面張力により円弧状エンボス１８中に留まるため、シャッタ地板２の表面２ａの他の部分に拡散することはない。
【００２２】
なお、前述した各実施例においては、従動ローラ１３が接触しないシャッタ地板２の表面２ａ、つまりＶ字溝１５、円形エンボス１６、停止位置エンボス１７Ａ，１７Ｂ、円弧状エンボス１８の周辺に、使用潤滑油と親和性のない撥油剤を塗布すれば、より効果的であるのは改めて指摘するまでもない。また、先羽根群、後羽根群のいずれに用いてもよく、勿論両羽根群に用いても構わない。
【００２３】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、長時間に亙るカメラの放置等により、駆動部材の支持ピンと従動ローラとの間に用いた潤滑油がシャッタ地板の表面に拡散して故障の原因となるのを防止でき、この拡散防止構造はシャッタ地板の表面に潤滑油を収容できる凹部を形成するだけであるので、製造原価が割高となることもない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に基づく第１実施例を示すフォーカルプレンシャッタ装置の全体平面図である。
【図２】同じく閉鎖状態のフォーカルプレンシャッタ装置の要部平面図である。
【図３】同じくフォーカルプレンシャッタ装置の分解斜視図である。
【図４】図１の４−４線に沿う拡大断面図である。
【図５】同フォーカルプレンシャッタ装置のシャッタ地板と従動ローラとの関係を示す平面図である。
【図６】本発明に基づく第２実施例を示すフォーカルプレンシャッタ装置の図４対応断面図である。
【図７】同フォーカルプレンシャッタ装置のシャッタ地板と従動ローラとの関係を示す平面図である。
【図８】本発明に基づく第３実施例を示すフォーカルプレンシャッタ装置の図４対応断面図である。
【図９】同フォーカルプレンシャッタ装置のシャッタ地板と従動ローラとの関係を示す平面図である。
【図１０】本発明に基づく第４実施例を示すフォーカルプレンシャッタ装置の図４対応断面図である。
【図１１】同フォーカルプレンシャッタ装置のシャッタ地板と従動ローラとの関係を示す平面図である。
【図１２】従来のフォーカルプレンシャッタ装置の全体平面図である。
【図１３】図１２の１３−１３線に沿う拡大断面図である。
【符号の説明】
１露光用開口
２シャッタ地板
２ａ表面
４チャージ部材
４ａ周面カム面
６遮光羽根群
１１駆動部材
１１ｂ支持ピン
１５Ｖ字溝（凹部）
１６円形エンボス（凹部）
１７Ａ，１７Ｂ停止位置エンボス（凹部）
１８円弧状エンボス（凹部）[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a still camera, and more particularly to an improvement in a focal plane shutter device that opens and closes an exposure aperture.
[0002]
[Prior art]
As is well known, a focal plane shutter device including a plurality of light-shielding blade groups for opening and closing an exposure opening (aperture) has a structure as shown in FIGS. 12 and 13, for example. That is, on one side of a shutter base plate 2A having an opening 1A formed at the center of the front surface, a charging member 4A is provided which is turned around a cam shaft 3A in the direction of an arrow by a release operation, and a back surface of the shutter base plate 2A is provided. On the side, the bases of a pair of support arms 7A and 7B supporting a plurality of thin light-shielding blade groups 6A via connection pins 5A are supported by a central shaft 9A and a support shaft 8A, respectively.
[0003]
Then, a driving member 11A urged clockwise in FIG. 12 by an energy storage spring 10A is supported on a central shaft 9A common to one of the supporting shafts 8A, and a driving pin portion 11a of the driving member 11A is The shutter base plate 2A is led out through the arc-shaped relief hole 12A to the back side of the shutter base plate 2A, and one of the support arms 7A is linked to the drive pin portion 11a. A support pin 11b is integrally formed on the arm of the drive member 11A so as to be rotatably fitted with a driven roller 13A that follows the peripheral cam surface 4a of the charge member 4A. Lubricating oil is filled between the support pin 11b and the driven roller 13A.
[0004]
Needless to say, in an actual shutter, a set of light-shielding blades and a driving member, which are opened and closed by the charging member 4A, are provided below the shutter base plate 2A, and the above-described light-shielding blade group travels vertically in FIG. The exposure opening 1A is opened and closed by the synchronous movement of the light-shielding blade group 6A and the light-shielding blade group.
Reference numeral "14A" in FIG. 13 is an upper base plate that supports the cam shaft 3A and the center end of the central shaft 9A while maintaining a parallel relationship with the shutter base plate 2A.
[0005]
By the way, the driven roller 13A described above is often placed in a state of being loosely fitted to the support pin 11b as shown in FIG. 12 due to processing costs and an assembling process. Although the roller 13A may contact the surface of the shutter base plate 2A depending on the direction of the camera, when such a contact state occurs, the lubricating oil filled between the support pin 11b and the driven roller 13A releases the shutter base plate 2A. The lubricating oil adheres to the surface 2a of the shutter base plate 2A, and may cause unexpected failures such as poor opening / closing of the light shielding blade group 6A and film contamination.
In particular, when the camera is left for a long period of time with the lens facing upward, in this left state, the inner peripheral surface of the driven roller 13A moves up and down as shown in FIG. Therefore, the lubricating oil flows downward along this inner peripheral surface, and easily spreads on the surface 2a of the shutter base plate 2A, causing various failures.
[0006]
In order to solve the problem of such spilled lubricating oil, for example, according to Japanese Utility Model Publication No. 2-24977, an oil repellent having no affinity for lubricating oil is directly applied to the surface 2a of the shutter base plate, or the rotating shaft is A measure has been proposed in which a groove surrounding a part or the like is formed and the groove is filled with an oleophobic agent.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the countermeasure of applying the oil repellent to the surface 2a of the shutter base plate, if the surface 2a is rubbed by the driven roller 13A, the oil repellent is peeled off and the oil repellent itself becomes invalid. It could not be applied to a shutter device.
Further, although the structure using the oil-repellent filled groove is effective for a member rotating at a fixed position such as a rotating shaft, it is difficult to apply the structure to the lubricating oil outflow from the driven roller 13A moving over a considerable range. However, if the amount of the lubricating oil flowing out increases as in the case where the lens is left for a long time with the lens facing upward, the outflowing lubricating oil gets over the oil repellent filling groove. It was not suitable.
[0008]
An object of the present invention is to provide a focal plane shutter device in which lubricating oil used between a driven roller of a driving member and a support pin does not diffuse to the surface of a shutter base plate in view of the above-described problem of the conventional focal plane shutter device. To get.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The purpose described above, the shutter plate having an exposure aperture, the blade group to open-shielding opening, and a drive member for driving the blade group, a charge member for Chi catcher over di driving member, the charging member cam in a focal plane shutter device in which the rotatably mounted roller support pin the disposed driven member to the surface so as to follower, to fill the lubricating oil between said roller and said support pin, the shutter This is achieved by providing a focal plane shutter device in which a concave portion is formed on the substrate so as to face the movement locus of the roller.
[0010]
In a preferred embodiment of the present invention to be described later, the above-mentioned concave portion is formed on the surface surrounding the movement trajectory of the driven roller, and a lubricating oil which is left at the center and has a land portion at which the end of the driven roller can come into contact is introduced. An endless V-shaped groove, a circular emboss with one volume formed on the surface facing the stop position of the driven roller corresponding to the closed state of the light shielding blade group, and the closed state of the light shielding blade group And a stop position emboss having two capacities formed on the surface facing the respective stop positions of the driven roller corresponding to the released state, and a capacity formed on the surface along the movement trajectory of the driven roller. It is specifically described as an arc-shaped emboss.
[0011]
【Example】
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
FIGS. 1 to 5 show a focal plane shutter device according to a first embodiment of the present invention. A shutter base plate 2 having an exposure opening 1 formed thereon, a charging member 4, a plurality of light-shielding blade groups 6, and a group of these light-shielding blades 6. In the points of the pair of support arms 7A and 7B , the driving member 11 urged clockwise in FIG. 1 by the energy storage spring 10, and the driven roller 13 driven by the peripheral cam surface 4a of the charging member 4. It is the same as the conventional one.
[0012]
That is, in the focal plane shutter device according to the first embodiment, the shutter is rotated in the direction of the arrow around the cam shaft 3 by a release operation toward one side of the shutter base plate 2 having the exposure opening 1 formed in the center of the front surface 2a. A movable charging member 4 is provided. On the back side of the shutter base plate 2, bases of a pair of support arms 7 A and 7 B that support a plurality of thin light-shielding blade groups 6 via connection pins 5 are provided with a center shaft 9 and a support shaft 7. It will be supported by the shaft 8.
A driving member 11 urged in a clockwise direction in FIG. 1 by an energy-storing spring 10 is supported on a central shaft 9 common to one of the supporting shafts 8, and a driving pin portion 11a of the driving member 11 The shutter base plate 2 is led out to the back side of the shutter base plate 2 through the arc-shaped relief hole 12, and one of the support arms 7 </ b > A is linked to the drive pin portion 11 a. In addition, a support pin 11b on which a driven roller 13 driven by the peripheral cam surface 4a of the charging member 4 is rotatably fitted is integrally formed on the arm of the driving member 11, but in order to ensure light followability. Then, lubricating oil is used between the support pin 11b and the driven roller 13.
[0013]
Of course, as described in the description of the related art, in an actual shutter, a further set of light-shielding blades and a driving member, which are opened and closed by the charging member 4, are provided below the shutter base plate 2, and a vertical direction in FIG. Needless to point out again, the opening and closing of the exposure opening 1 is performed by the above-described light-shielding blade group 6 and the synchronous movement of these light-shielding blade groups. Reference numeral 14 in FIG. 4 denotes an upper base plate which supports the cam shaft 3 and the center shaft 9 while maintaining a parallel relationship with the shutter base plate 2.
[0014]
In the focal plane shutter device of the first embodiment, a concave portion having a capacity to receive the lubricating oil used between the driven roller 13 and the support pin 11b is formed on the surface 2a of the shutter base plate 2. That is, in the case of the first embodiment, as understood from FIGS. 4 and 5, the concave portion is embodied as an endless V-shaped groove 15 surrounding the movement locus θ of the driven roller 13.
Stated specifically, the V-shaped groove 15, and the arcuate portion 15a for maintaining a distance L ₁ which inner diameter matches the driven roller 13, the start position of the driven roller 13 corresponding to the released state of the shielding blade set 6 in FIG. 1 alpha And both ends 15b and 15c terminated at the stop position β of the driven roller 13 corresponding to the closed state in FIG. 2, so that the surface 2a of the shutter base plate 2 surrounded by the V-shaped groove 15 is driven. A land 2b to which the corresponding end face of the roller 13 is slid is formed.
[0015]
Since the focal plane shutter device according to the first embodiment has the above-described structure, when the driving member 11 is driven by the charging member 4, the driven roller 13 moves along the movement locus θ. During this movement, the lubricating oil flowing out from between the driven roller 13 and the support pin 11b is received on the surface of the land 2b, and is introduced into the V-shaped groove 15 by the driven roller 13 contacting the surface of the land 2b. Pushed.
Further, while the driven roller 13 is stopped at the start position α or the stop position β for a long time when the camera is left or the shutter is charged, the lubricating oil flowing out of the driven roller 13 in these stopped states does not reach the land portion 2b. It is received on the surface near the end, and flows into the V-shaped groove 15 from the corresponding end of the V-shaped groove 15.
Therefore, the lubricating oil that has flowed into the V-shaped groove 15 stays in the V-shaped groove 15 due to its own surface tension, and does not diffuse to other portions of the surface 2 a of the shutter base plate 2.
[0016]
6 and 7 are views corresponding to FIGS. 4 and 5 of a focal plane shutter device according to a second embodiment of the present invention. In the case of this embodiment, the recess described above is embodied as a circular emboss 16 formed at the start position α of the driven roller 13. That is, the circular embossment 16 formed on the surface 2a of the shutter base plate 2 is smaller than the outer diameter D ₁ of the driven roller 13, and since having a large diameter D ₃ than the inner diameter D ₂ of the driven roller 13, a driven roller 13 does not fall into the circular embossing 16.
[0017]
Since the focal plane shutter device according to the second embodiment has the above structure, the circular emboss 16 can reliably receive the lubricating oil flowing out from the end of the driven roller 13 at the start position α where the stop time is long. Therefore, even if the camera is left for a long period of time with the lens facing upward for a long period of time and the lubricating oil drips from the end of the driven roller 13, the dripped lubricating oil may cause a failure. Can be avoided.
Of course, since the lubricating oil flowing into the circular emboss 16 remains in the circular emboss 16 due to its own surface tension, it does not diffuse to other portions of the surface 2a of the shutter base plate 2, so that the lubricating oil differs from the first embodiment. Similar functions and effects can be obtained.
[0018]
FIGS. 8 and 9 show a focal plane shutter device according to a third embodiment of the present invention, and correspond to FIGS. 4 and 5 described above. In the case of this embodiment, the above-mentioned concave portion is embodied as two stop position embosses 17A and 17B formed at the start position α and the stop position β of the driven roller 13. That is, the stop position emboss 17A formed on the surface 2a of the shutter base plate 2, 17B, like the circular embossment 16 described above, the inner diameter D ₂ of the outer diameter D ₁ and smaller than the driven roller 13 of the driven roller 13 since having a large diameter D ₃ than the driven roller 13 the stop position embossed 17A, never fall into 17B.
[0019]
Since the focal plane shutter device according to the third embodiment has the above-described structure, the lubricating oil flowing out from the end of the driven roller 13 at the start position α and the stop position β where the stop time is long is stopped by the stop position emboss 17A, 17B can be reliably received. In other words, when the camera is left for a long time with the lens facing upward, the driven roller 13 is kept at the start position α for a long time, and in the shutter charge state. Since the driven roller 13 is held at the stop position β, there is a high possibility that the lubricating oil may drop from the end of the driven roller 13 onto the surface 2 a of the shutter base plate 2 in these states. However, since the stop position embosses 17A and 17B are disposed immediately below the driven roller 13 at the start position α and the stop position β, the lubricating oil dropped is stored in one of the stop position embosses 17A and 17B, and the excess lubrication oil is retained. The oil stays in these stop position embossments 17A and 17B, and it is possible to prevent the lubricant oil diffused on the surface 2a of the shutter base plate 2 from causing a failure.
Of course, the lubricating oil that has flowed into the stop position embosses 17A, 17B remains in the stop position embosses 17A, 17B due to its own surface tension, and therefore does not diffuse to other portions of the surface 2a of the shutter base plate 2. During the opening / closing movement of the light-blocking blade group 6, the lubricating oil adhering to the vicinity of the mouths of the stop position embosses 17A and 17B causes the driven roller 13 to slide into contact with the surface 2a of the shutter base plate 2 so that the both stop position embosses are embossed. There is also an operation effect of being raked into the inside of 17A, 17B.
[0020]
In the focal plane shutter device of the fourth embodiment shown in FIGS. 10 and 11, an arc-shaped emboss 18 (recess) having a capacity to receive lubricating oil used between the driven roller 13 and the support pin 11b is provided on the shutter base plate 2. Is formed on the surface 2a. That is, as understood from FIGS. 10 and 11, the arc-shaped emboss 18 extends along the movement locus θ of the driven roller 13, and its groove width L ₂ is larger than the outer diameter D ₁ of the driven roller 13. And the distance is larger than the inner diameter D ₂ of the driven roller 13.
That is, since the arc-shaped emboss 18 is terminated at the start position α and the stop position β of the driven roller 13, the lubricating oil dripped from the driven roller 13 can be reliably arc-shaped regardless of the position of the driven roller 13. It can be received during embossing 18.
[0021]
Since the focal plane shutter device according to the fourth embodiment has the above-described structure, when the driving member 11 is driven by the charging member 4, the driven roller 13 is moved along the movement locus θ. During this movement, the lubricating oil flowing out between the driven roller 13 and the support pin 11b is received by the arc-shaped emboss 18.
Further, while the driven roller 13 is stopped at the start position α or the stop position β for a long time when the camera is left or the shutter is charged, the lubricating oil flowing out of the driven roller 13 in these stopped states is discharged by the arc-shaped emboss 18. , And spreads in a film form in the arc-shaped emboss 18 and stays in the arc-shaped emboss 18 due to its own surface tension , so that it does not diffuse to other portions of the surface 2 a of the shutter base plate 2. .
[0022]
In each of the above-described embodiments, the lubrication used around the surface 2a of the shutter base plate 2 with which the driven roller 13 does not contact, that is, around the V-shaped groove 15, the circular emboss 16, the stop position embosses 17A and 17B, and the arc-shaped emboss 18. It is needless to point out again that applying an oil repellent having no affinity for oil is more effective. Further, it may be used for any of the leading blade group and the trailing blade group, and may be used for both the blade groups.
[0023]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, when the camera is left for a long time, the lubricating oil used between the support pin of the driving member and the driven roller is diffused to the surface of the shutter base plate to cause a failure. This diffusion prevention structure merely forms a concave portion that can accommodate the lubricating oil on the surface of the shutter base plate, so that the production cost does not increase.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall plan view of a focal plane shutter device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a principal part of the focal plane shutter device in the closed state.
FIG. 3 is an exploded perspective view of the focal plane shutter device.
FIG. 4 is an enlarged sectional view taken along line 4-4 in FIG.
FIG. 5 is a plan view showing a relationship between a shutter base plate and a driven roller of the focal plane shutter device.
FIG. 6 is a sectional view, corresponding to FIG. 4, of a focal plane shutter device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a plan view showing a relationship between a shutter base plate and a driven roller of the focal plane shutter device.
FIG. 8 is a sectional view corresponding to FIG. 4 of a focal plane shutter device showing a third embodiment according to the present invention.
FIG. 9 is a plan view showing a relationship between a shutter base plate and a driven roller of the focal plane shutter device.
FIG. 10 is a sectional view, corresponding to FIG. 4, of a focal plane shutter device according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a plan view showing a relationship between a shutter base plate and a driven roller of the focal plane shutter device.
FIG. 12 is an overall plan view of a conventional focal plane shutter device.
FIG. 13 is an enlarged sectional view taken along line 13-13 of FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Exposure opening 2 Shutter base plate 2a Surface 4 Charging member 4a Peripheral cam surface 6 Shielding blade group 11 Drive member 11b Support pin 15 V-shaped groove (recess)
16 Circular emboss (recess)
17A, 17B Stop position emboss (recess)
18 Arc-shaped emboss (recess)

Claims

露光用開口を備えたシャッタ基板と、該開口を開放・遮蔽する羽根群と、該羽根群を駆動する駆動部材と、該駆動部材をチャージするチャージ部材と、該チャージ部材のカム面に前記駆動部材に配設された支持ピンに回転可能に取り付けられたローラを従動させるようにしたフォーカルプレンシャッタ装置において、前記ローラと前記支持ピンとの間に潤滑油を充填すると共に、前記シャッタ基板には前記ローラの運動軌跡に臨むように凹部を形成したことを特徴とするフォーカルプレンシャッタ装置。A shutter plate having an exposure aperture, the blade group to open-shields the opening, and a drive member that drives the vane group, a charge member for Chi catcher over di the drive member, the cam surface of the charge member wherein the focal plane shutter apparatus that is driven rotatably mounted rollers arranged to support the pin in the driving member, to fill the lubricating oil between said roller and said support pin, the shutter board focal plane shutter device being characterized in that a recess so as to face the moving path of the roller to.

前記凹部は、駆動部材のローラと支持ピンとの間から流出した潤滑油を収容できる容量を有していることを特徴とする請求項１記載のフォーカルプレンシャッタ装置。2. The focal plane shutter device according to claim 1, wherein the concave portion has a capacity capable of accommodating the lubricating oil flowing out between the roller of the driving member and the support pin.

前記凹部は、前記従動ローラの運動軌跡を取り囲んで前記表面に形成されかつ従動ローラの端部が接触できるランド部を中央に残されかつ流入した潤滑油を収容できる無端状のＶ字溝であることを特徴とする請求項１記載のフォーカルプレンシャッタ装置。The concave portion is an endless V-shaped groove formed on the surface surrounding the movement trajectory of the driven roller and leaving a land portion at the center with which the end of the driven roller can come into contact and capable of containing the lubricating oil flowing therein. The focal plane shutter device according to claim 1, wherein:

前記凹部は、前記遮光羽根群の閉鎖状態に対応した前記従動ローラの停止位置に臨んで前記表面に形成されたひとつの容量のある円形エンボスであることを特徴とする請求項１記載のフォーカルプレンシャッタ装置。The focal plane according to claim 1, wherein the concave portion is a circular emboss having one volume formed on the surface facing a stop position of the driven roller corresponding to a closed state of the light shielding blade group. Shutter device.

前記凹部は、前記遮光羽根群の閉鎖状態及び開放状態に対応した前記従動ローラの各停止位置に臨んで前記表面にそれぞれ形成された二つの容量のある停止位置エンボスであることを特徴とする請求項１記載のフォーカルプレンシャッタ装置。The concave portion is a stop position emboss having two capacities formed on the surface facing each stop position of the driven roller corresponding to a closed state and an open state of the light shielding blade group , respectively. Item 2. The focal plane shutter device according to Item 1.

前記凹部は、前記従動ローラの運動軌跡に沿って前記表面に形成された容量のある円弧状エンボスであることを特徴とする請求項１記載のフォーカルプレンシャッタ装置。The focal plane shutter device according to claim 1, wherein the concave portion is a circular arc-shaped emboss having a capacity formed on the surface along a movement locus of the driven roller.