JP3540937B2 - プレス脱水装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プレス脱水装置に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、被脱水物の水分量をより低減させることができ、汚れにくく、設計制約の少ない固液分離フィルターを備えたプレス脱水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、湿潤した被脱水物をプレスして脱水するプレス脱水装置が知られている。このプレス脱水装置には、固液分離を行う固液分離フィルターが設けられているが、被脱水物の脱水プレス後の水分量を特に低くしたい場合には、一般の固液分離フィルターでは充分ではないため、水分量低下効果に優れたフィルターが用いられる。
【0003】
このようなフィルターは、以下の3つに大別される。すなわち、
▲1▼フィルターの比重が高く、毛細管現象により水分量を低下させるタイプ、
▲2▼クッション性を有し、プレス解圧時のスポイト効果で水分量を低下させるタ
イプ、
▲3▼疎水性が高く、プレス時に被脱水物から出てきた水分をはじいて水分量を低
下させるタイプ
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように被脱水物の水分量の低下効果に優れた固液分離フィルターではあるが、実用に際しては幾つかの解決しなければならない課題があるのもまた事実である。
すなわち、上記▲1▼及び▲2▼に示されるタイプのフィルターは、汚れやすいという欠点がある。このため、所定の性能を維持するには洗浄を頻繁に行う必要があり、脱水効率に影響を及ぼしている。また、上記▲2▼及び▲3▼に示されるタイプのフィルターは、素材が特定され、設備に対応したフィルター設計がしにくいという欠点がある。
【0005】
この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、従来の脱水プレス装置における固液分離フィルターの欠点を解消し、被脱水物の水分量をより低減させることができ、汚れにくく、設計制約の少ない固液分離フィルターを備えたプレス脱水装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題を解決するものとして、湿潤した被脱水物をプレスして脱水するプレス部に被脱水物を乗せる固液分離フィルターが設けられ、この固液分離フィルター上で被脱水物をプレス脱水するプレス脱水装置であって、固液分離フィルターは、少なくとも表層に非保水性を有する合成繊維糸であるモノフィラメントから織成された織物からなる非保水層を有し、その直下には保水性を有する合成繊維のモール糸もしくはマルチフィラメント糸、又は天然繊維糸から織成された織物からなる保水層を有し、これら非保水層及び保水層が積層一体化されて形成されていることを特徴とするプレス脱水装置を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿ってこの発明のプレス脱水装置についてさらに詳しく説明する。
この発明のプレス脱水装置は、図1に示したように、湿潤した被脱水物(1)をプレスして脱水するプレス部(2)を備え、このプレス部(2)には、被脱水物(1)を乗せる固液分離フィルター(3)が設けられている。被脱水物(1)のプレス脱水に際しては、被脱水物(1)を固液分離フィルター(3)上に配置し、プレスして脱水する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
なお、プレス部(2)には、孔明き脱水板(4)を、固液分離フィルター(3)の下からあてがうようにして配設することもできる。そして、この発明のプレス脱水装置では、固液分離フィルター(3)は、少なくとも表層に非保水性を有する織物からなる非保水層(5)を有し、その直下には保水性を有する織物からなる保水層(6)を有し、これら非保水層(5)及び保水層(6)が積層一体化されて形成されている。
【0009】
この固液分離フィルター(3)において、非保水層(5)は、被脱水物(1)と直接接触する表層に少なくとも位置し、その直下に保水層(6)が配置される。具体的には、たとえば、固液分離フィルター(3)の表層と裏面層にそれぞれを配置したり、又は中間層が設けられ、多層構造とされた場合には、表層と中間層にそれぞれを配置することが例示される。若しくは、表層及び中間層に非保水層(5)を配置し、裏面層に保水層(6)を配置することもできる。
【0010】
非保水層(5)は、たとえば、合成繊維糸を縦糸(7)及び横糸(8)に用いて織成した織物から形成することができる。この場合、合成繊維糸は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド等の合成繊維のモノフィラメントからなるものが非保水性を実現する上で好ましい。
一方、保水層(6)は、たとえば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド等の合成繊維のモール糸若しくはマルチフィラメント糸、又は綿等の天然繊維糸から織成された織物から形成することができる。この場合、非保水層(5)との一体化を簡単に実現するために、たとえば、織物の横糸(8)のみを合成繊維のモール糸若しくはマルチフィラメント糸、又は綿等の天然繊維糸とすることができる。
【0011】
そして、保水層(6)は、固液分離フィルター(3)の表層に位置する非保水層(5)の表面から0.3 〜3.0mm 離れた位置に配置することが、被脱水物(1)の水分量をより良好に低減させる上で好ましい。
このように、この発明の連続脱水プレス装置では、固液分離フィルター(3)は、少なくとも表層に非保水層(5)を有し、その直下には保水層(6)を有し、これら非保水層(5)及び保水層(6)が積層一体化されて形成されているため、脱水プレス時に被脱水物(1)の表面にしみ出る水分は、非保水層(5)を通じて保水層(6)に吸収される。脱水後のプレス解圧時には、被脱水物(1)は固液分離フィルター(3)の表面側に位置する非保水層(5)の上に乗っているため、この非保水層(5)により保水層(6)で吸収した水分が被脱水物(1)に戻ることはない。こうして、被脱水物(1)は、非常に低い水分量レベルまでに脱水される。
【0012】
また、固液分離フィルター(3)の表面側に非保水層(5)が設けられているため、固液分離フィルター(3)が必要以上に汚れることはない。そして、この固液分離フィルター(3)は、その材質の選択、構造等に制約が少なく、各種設備に対応して設計することが可能である。たとえば、無端状に加工(エンドレス加工)することができ、ベルトとしての使用も充分可能である。
【0013】
【実施例】
(実施例1−3、比較例1−3)
被脱水物として、繊維補強セメント板用の湿潤シート(パルプ繊維5%、普通ポルトランドセメント50%、及び珪石粉45%の組成を有するセメントスラリーから長網抄造法により作製した抄き上がりシート(水分:固形分=48:100 ))を選択し、以下に示す固液分離フィルターをプレス脱水装置に設けてプレス脱水を行った。湿潤シートは、固液分離フィルターの上でプレス脱水され、固液分離フィルターの下には孔明き脱水板を配置し、孔明き脱水板から排出された水は、ポンプにより速やかに取り除いた。プレス条件は、圧力10MPa 、保持時間5秒間とした。
【0014】
実施例1:3層から構成されたもの
・平織り(通気度20cc/cm2/ 秒、厚み1.8mm )
・縦糸(3層共通):ポリエステルモノフィラメント(0.6 mm径)
・横糸:表層及び中間層(非保水層)
ポリエステルモノフィラメント(0.4mm 径)
裏面層(保水層) ポリエステルモール糸(1.0mm 径)
・非保水層(厚み1.1mm )
実施例2:実施例1に用いた固液分離フィルターにおいて、保水層を表層の非
保水層の表面から0.3mm 以下の位置に配置した。
【0015】
実施例3:実施例1に用いた固液分離フィルターにおいて、保水層を表層の非
保水層の表面から3.0mm 以上離れた位置に配置した。
比較例1:一般に使用される高比重のプレスフェルト
(通気度9cc/cm2/ 秒、厚み1.4mm )
比較例2:一般に使用される高クッション性のフェルト
(通気度22cc/cm2/ 秒、厚み7.0mm )
比較例3:一般に使用される高疎水性のフィルター
(通気度18cc/cm2/ 秒、厚み1.2mm )
そして、脱水性とともに、固液分離フィルターの汚れ性及び設備対応性を評価した。
【0016】
脱水性は、脱水後にサンプル乾燥(105 ℃、3時間)した後の残留水分量を定量して評価した。固液分離フィルターの汚れ性は、水圧0.2 MPa で2秒間洗浄した後の汚れ具合を目視で評価した。また、設備対応性は、固液分離フィルターの引張強度及び無端加工性で評価した。
これらの結果を示したのが表1である。
【0017】
【表1】
Figure 0003540937
【0018】
この表1から明らかなように、この発明の連続脱水プレス装置では、脱水性をはじめ、固液分離フィルターの汚れ性及び設備対応性の全ての点において良好であることが確認された。比較例1−3との比較から確認されるように、従来技術における欠点が全て解消される。
また、実施例1と実施例2及び3を対比すると、脱水性の観点からは、保水層は、固液分離フィルターの表層に位置する非保水層の表面から0.3 〜3.0mm 離れた位置に配置されることが好ましいと言える。
【0019】
もちろんこの発明は、以上の実施例によって限定されるものではない。プレス部の構成及び構造をはじめ、縦糸及び横糸の材質、径等の固液分離フィルターの細部構成などについては様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この発明によって、汚れにくく、設計制約の少ない固液分離フィルターを実現でき、被脱水物の水分量をより低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のプレス脱水装置の一実施形態を示した外略図である。
【符号の説明】
1 被脱水物
2 プレス部
3 固液分離フィルター
4 孔明き脱水板
5 非保水層
6 保水層
7 縦糸
8 横糸

Claims (2)

  1. 湿潤した被脱水物をプレスして脱水するプレス部に被脱水物を乗せる固液分離フィルターが設けられ、この固液分離フィルター上で被脱水物をプレス脱水するプレス脱水装置であって、固液分離フィルターは、少なくとも表層に非保水性を有する合成繊維糸であるモノフィラメントから織成された織物からなる非保水層を有し、その直下には保水性を有する合成繊維のモール糸もしくはマルチフィラメント糸、又は天然繊維糸から織成された織物からなる保水層を有し、これら非保水層及び保水層が積層一体化されて形成されていることを特徴とするプレス脱水装置。
  2. 保水層は、フィルター表層に位置する非保水層の表面から 0.3 3.0mm 離れた位置に配置されている請求項1記載のプレス脱水装置。
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