JP3540810B1 - 水道管用金属外装養生管 - Google Patents
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Abstract
【課題】外装の強度を増して養生管の強度を大きくし、ブラケット設置穴を大きく開ける必要をなくして、断熱作用に優れ、施工が容易で、施工時間が短く、外装が劣化し難く、長期間経過しても外観を維持できるようにする。又、水道管の施工を容易にし、水道管の支持状態を良好にする。
【解決手段】金属外装14を施し、接触面17の中央部に水道管6又はヒーター7付き水道管6を収納する収納用凹所18を一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材15からなる管部材16を2個用いて対にし、一方の管部材16の収納用凹所18内に水道管6の一部等を支持する水道管支持具19を備え付け、施工時に両管部材16の収納用凹所18内に水道管6等を収納して、両接触面17同士を合せ結合して管体を形成し、ブラケット24の巻付部27を金属外装養生管の外周に巻き付ける。
【選択図】 図1
【解決手段】金属外装14を施し、接触面17の中央部に水道管6又はヒーター7付き水道管6を収納する収納用凹所18を一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材15からなる管部材16を2個用いて対にし、一方の管部材16の収納用凹所18内に水道管6の一部等を支持する水道管支持具19を備え付け、施工時に両管部材16の収納用凹所18内に水道管6等を収納して、両接触面17同士を合せ結合して管体を形成し、ブラケット24の巻付部27を金属外装養生管の外周に巻き付ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水道管又はヒーター付き水道管を収納して気温から断熱保護する水道管用養生管に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水道管が気温の影響を受けないように収納して、断熱保護する養生管が使用されている。特に、寒冷地では建物の外部に配置する水道管の凍結を防止するため、その外周にニクロム線のヒーターコードを巻き付けた後に、その外側に養生管を施工する。その際には、図7に示すように養生管をほぼ同一形状、構造の2等分割型にする。そして、その各管部材1(1a、1b)を本体2とそこに一体に施した外装3との二重構造にし、その本体2には接触面4に水道管又はヒーター付き水道管収納用凹所5を一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材を用い、その外装3にはプラスチック製シートを用いる。すると、施工時に両管部材1の対となる収納用凹所5内に水道管6又はヒーター7付き水道管6を収納し、その接触面4同士を合せ結合して管体にし、養生管を形成できる。なお、両管部材1を結合するため、一方の例えば管部材1bの接触面4の両端に内面に接着剤を貼付したシート状の結合用突部8(8a、8b)を夫々設けておく。
【0003】
このような養生管を一般的施工方法によって水道管に施工する場合、一端に取付部9を設け、他端に巻付部10を設けた金属製ブラケット11を用いる。そして、先ずブラケット11毎に、そのブラケット11の取付部9を水道管配置箇所の付近にある建物の外壁、躯体等に固定して取り付ける。次に、そのブラケット11の巻付部10を水道管6の外周に1回り巻き付けて、ブラケット11で水道管6を支持する。その後、水道管6に養生管の施工を行なう、或いは水道管6にヒーター7を巻き付けた後に、養生管の施工を行なうという工程を踏む。それ故、養生管を構成する管部材1の少なくとも一方、例えば管部材1aを一部切り欠いて、ブラケット11の腕部12が通るブラケット設置穴13を形成しなければならない。なお、養生管を用いない場合には、水道管6にヒーター7を巻き付けた後、更にそれ等の上に断熱材シートを巻き付けてビニールテープ等で留める。
【0004】
しかし、このように管部材1に大きなブラケット設置穴13を設けると、外部の冷気がその穴13から直接入り込んで水道管6に接触し、同時に冷気の温度がブラケット11を介して水道管6に伝達する。それ故、養生管施工による断熱作用が損なわれ易い。又、養生管施工が複雑化し、施工時間が長くなり易い。しかも、養生管の外装3としてプラスチック製シートを施しておくと、その外装3が短期間の内に劣化し易く、外装3に穴が開き、又めくれて内部の断熱材2が露出して外観が悪くなる。
【0005】
そこで、本出願人は平成14年12月26日付けの特許出願により、金属外装を施し、接触面の中央に水道管又はヒーター付き水道管を収納する収納用凹所を一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材からなる管部材を2個用いて対にし、施工時に両管部材の対となる収納用凹所内に水道管又はヒーター付き水道管を収納し、その両接触面同士を合せ結合して管体を形成する水道管用金属外装養生管と、一端に取付部を設け、他端に巻付部を設けたブラケットを用い、そのブラケットの取付部を水道管配置箇所の付近に固定し、その巻付部を水道管又はヒーター付き水道管を収納した金属外装養生管の外周の少なくとも一部に巻き付けて施工する水道管用金属外装養生管施工方法とを提示した。
【0006】
そして、この金属外装養生管の施工方法によると、最初に水道管配置箇所に沿って複数のブラケットを取り付ける。次に、一方の管部材を各ブラケットの巻付部の一部内に入れ、その巻付部によって支持する。そして、その管部材の収納用凹所に水道管又はヒーター付き水道管を収納し、更に他方の管部材を各ブラケットの巻付部の同一部分内に入れ、やはりその巻付部によって支持する。最後に、両管部材の接触面同士を合せ、その両合せ目を片面に接着剤を貼付したアルミニウム等の金属テープを用いて塞ぐ。すると、管体が形成できて養生管の本体が完成する。そこで、ブラケットの巻付部の一部で支えた養生管上に、その巻付部の他の部分を夫々被せ、養生管を固定する。それ故、複数のブラケットにて養生管を良好に支持できる。
【0007】
【特許文献1】
特願2002−376045
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような金属外装養生管施工方法では、施工時に水道管又はヒーター付き水道管を管部材の収納用凹所内に固定せずに入れ、施工後もそのまま養生管内に収納しておくだけである。それ故、管部材による水道管又はヒーター付き水道管に対する支持が不十分なため施工し難く、施工後も養生管による支持が不十分になり易い。
【0009】
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、外装の強度を増して養生管の強度を大きくし、ブラケット設置穴を大きく開ける必要をなくして、断熱作用に優れ、施工が容易で、施工時間が短く、外装が劣化し難く、長期間経過しても外観を損なわずに維持でき、水道管の施工が容易で、水道管の支持状態が良好な水道管用金属外装養生管を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による水道管用金属外装養生管は、金属外装を施し、接触面の中央部に水道管又はヒーター付き水道管を収納する収納用凹所を少なくとも一箇所、一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材からなる管部材を2個用いて対にし、施工時に両管部材の収納用凹所内に水道管又はヒーター付き水道管を収納し、その両接触面同士を合せ結合して管体を形成する水道管用養生管であって、上記一方の管部材の外周に、一端に取付部を設け、他端に巻付部を設けたブラケットの巻付部の一部を巻き付け、その巻付部の一部の位置と一致する管部材の収納用凹所内の位置に水道管支持具を配置し、そのブラケットの巻付部と管部材と水道管支持具とを結合部材を用いて一体に結合する。
【0011】
又、上記水道管支持具として、壁部に水道管挿入開口を設け、内部を水道管又はヒーター付き水道管の一部を収納する収納部にする筒状ばね体を用いると好ましくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図1〜6を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明を適用したストレート水道管用金属外装養生管の施工過程を示す斜視図、図2はその金属外装養生管を構成する一方の管部材の水道管又はヒーター付き水道管を収納する収納用凹所内に備え付ける水道管支持具を示す斜視図、図3はその金属外装養生管の施工に用いるブラケットを示す斜視図である。このストレート水道管用金属外装養生管は、図1に示すように外装14を施した本体15からなる二重構造の管体にして、2等分割型にする。しかも、各管部材16(16a、16b)の外装14には強度を大きくするため、アルミニウム、ステンレス等の金属体例えば厚みが0.1〜0.2mm程の半円筒体を用いる。その際、アルミニウム製の半円筒体を用いると、比較的柔らかであるため、切断等の加工が容易であり好都合となる。
【0014】
そして、本体15には例えば従来と同様の接触面17の中央に水道管6又はヒーター7付き水道管6を収納する収納用の凹所18を一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材、例えばポリウレタン等のプラスチック製発泡断熱材を用いる。なお、各管部材16の製造工程で外装14を本体15に施す際には、本体15の接触面17に臨む外装14の両縁部をいずれも少し折り曲げて、接触面17に夫々差し入れる。しかし、リサイクルに備えて外装14と本体15との接着箇所を少なくし、両者を分離し易くしておく。
【0015】
又、水道管6又はヒーター付き7水道管6の施工用に、一方の管部材16aの収納用凹所18内に備え付けて、水道管6又はヒーター7付き水道管6の一部を支持するための水道管支持具として、例えば図2に示すような筒状ばね体19を用いる。この筒状ばね体19は壁部に水道管挿入開口20を設け、内部を水道管6又はヒーター7付き水道管6の一部を収納する収納部21にした筒状ばね22を本体とし、その外側中央にナット状の受部23を備える。なお、本体に筒状ばね22を用いているので、その水道管挿入開口20を開くように両側部に力を加えると、当然、その両側部から挿入開口20を閉鎖する方向に付勢力が働く。
【0016】
又、金属外装養生管の施工用に、図3に示すようなブラケット24を用いる。このブラケット24は長方形状板体を腕部25にし、その一端に取付部26を設け、他端に巻付部27を設ける。そして、取付部26には長方形状板体を用いて、腕部25とT字状に結合させ、その腕部25でほぼ2等分された取付部26の両側部に丸穴28を夫々設ける。又、巻付部27には中央に丁番29を設けた板状の円リング30を用い、その両端に短い長方形状板体を夫々突設して結合部を形成し、そこに丸穴31を夫々設ける。そして、腕部25の他端と巻付部27の一端の結合部とは連続体にし、その腕部側にある半円リングの中央付近に更に丸穴32を設ける。又、巻付部27の円リング30にはその内面中央にリングに沿って合成ゴム等からなる帯状の弾性部材33を配設する。なお、その弾性部材33にも丸穴32に対応する位置に当然穴を開けておく。
【0017】
施工時、建物、躯体等の外部に水道管を付設する場合、ブラケット24を必要数用意し、そのブラケット24で支持する一方の管部材16aの支持位置に、図4に示すような丸穴34を電気ドリルを使用する等して開ける。すると、図5に示すように管部材16aと筒状ばね体19とブラケット24の巻付部27とを一体に結合できる。その際、管部材16aの金属外装14の外周にブラケット24の巻付部27の腕部側にある基端側の半円リングを巻き付け、その基端側の半円リングの位置と一致する管部材16aの収納用凹所18内の位置に筒状ばね体19を配置し、結合部材として例えばボルト35を用い、そのボルト35を丸穴32、34を差し通して筒状ばね体19の受部23にねじ込んで結合する。
【0018】
このようにして、管部材16aに必要数のブラケット24と筒状ばね体19を備え付けた後、その各ブラケット24を建物の外壁、躯体等の水道管配置箇所に沿わせて順次配置して取り付ける。その際、各ブラケット24毎に、その取付部26の両丸穴28にねじ36を嵌めて夫々固定する。すると、その取付部26を建物の外壁、躯体等の例えば垂直部に固定した時に、腕部25の主面を水平にし、その腕部25に続く基端側の半円リングで管部材16aを受けて、その管部材16aの収納用凹所18と筒状ばね体19の水道管挿入開口20とを夫々真上に向けることができる。なお、先端側の半円リングは丁番29を中心として回動自在である。
【0019】
そこで、その管部材16aの収納用凹所18に水道管6又はヒーター7付き水道管6を収納する。その際、水道管6の一部を収納用凹所18の内部に備え付けた筒状ばね体19の開口20より挿入して、その収納部21に押し込む。すると、そのばね本体22により水道管6の一部を両側から挟持してスプリング力を作用させて固定し、良好に支持できる。それ故、管部材16aの収納用凹所18内に水道管6又はヒーター7付き水道管6を固定できるので、施工時に水道管6等の位置ずれが発生せず施工を行い易くなる。しかも、水道管6の一部等を一度筒状ばね体19に装着して固定しても、両側から加わるスプリング力に抗する力を加えることにより、挿入開口20を開いて簡単に外すことができる。それ故、水道管6の一部等をワンタッチで筒状ばね体19に装着脱でき支持位置を簡単に変更できるので、施工を容易に行なえる。なお、ヒーター7は水道管6に巻き付ける等して備え付けた後に、筒状ばね体19の開口20に挿入し、或いは水道管6を筒状ばね体19の開口20に挿入した後に、その水道管6に巻き付ける等してもよい。
【0020】
次に、管部材16aの上に対となる他の管部材16bを乗せ、両管部材16の接触面17同士を合せ、その両合せ目を片面に接着剤を貼付したアルミニウム等の金属テープを用いて塞ぎ、両管部材16を結合する。すると、管体が形成でき養生管の本体が完成する。そこで、本体の両端部に、図6に示すようなアルミニウム等の金属製エンドキャップ37を夫々施す。すると、本体両端の切断面をキャップ37で各々隠して整えた養生管が完成する。なお、38は水道管6又はヒーター7付き水道管6を通す挿通穴である。
【0021】
次に、ブラケット24の巻付部27の基端側半円リングで支えた養生管上に、その巻付部27の先端側半円リングを夫々被せる。その後、巻付部27の両端にある結合部同士を重ね合わせ、両丸穴31にボルトを差し通し、ナットで締め付けて結合する。すると、ブラケット24の巻付部27を、水道管6又はヒーター7付き水道管6を収納した養生管の外周全体に巻き付け、その養生管を水平方向に配置する等して、良好に支持できる。それ故、養生管等による水道管6又はヒーター7付き水道管6に対する施工後の支持状態も良好になる。
【0022】
このようにして、外装14に金属体を施し強度を増して養生管の強度を大きくし、その外周にブラケット24の巻付部27を巻き付けて施工すると、養生管に水道管6を支えるブラケット設置穴を大きく開ける必要がない。それ故、養生管の断熱作用を損なうことがなく、優れた断熱効果を発揮できる。又、その養生管にブラケット設置穴を大きく開ける必要もないので、施工が容易であり、施工時間を短くできる。又、養生管の外装14に金属体を施しておくと、長期間経過してもその外装14が劣化し難く、外観を損なわずに維持できる。
【0023】
又、このような養生管の外装14たる金属体に塗装を施してカラー化すると、塗装により外装14の強度が更に増して外装14が一層劣化し難くなり、建物の外壁、躯体等の色に一致した色選択が可能になって、建物、躯体等の美観を損うことなく維持できる。又、養生管を廃棄処理する場合には外装14たる金属体と本体15たる断熱材との接着箇所を少なくして分離し易くしておくことにより、両者を簡単に分離できる。それ故、外装14たるアルミニウム等の金属体をリサイクルし、残りの本体15たる断熱材を廃棄処分すると、廃棄物を少なくすることができる。
【0024】
上記実施の形態では管部材16aの金属外装14の外周にブラケット24の巻付部27の基端側半円リングを巻き付け、その基端側半円リングの位置と一致する管部材16aの収納用凹所18内の位置に筒状ばね体19を配置して備え付ける場合について説明したが、管部材の収納用凹所内の適宜位置に先に筒状ばね体を備え付けておき、その管部材の金属外装の外周の適宜位置にブラケットの巻付部の基端側半円リングを巻き付けることもできる。
【0025】
又、上記実施の形態ではブラケット24の巻付部27を養生管の外周全体に巻き付ける場合について説明したが、養生管をブラケットにより支持できれば、ブラケットの巻付部を養生管の外周の一部のみに巻き付けて施工してもよい。
【0026】
又、上記実施の形態ではストレートの水道管を収納するため、養生管がストレートである場合について説明したが、L字状に屈曲する水道管を収納するには、接触面にL字状の収納用凹所を設けた2個の対となるL字状管部材を用いて、L字状養生管を形成する。又、T字状に結合する水道管を収納するには、接触面にT字状の収納用凹所を設けた2個の対となるT字状管部材を用いて、T字状養生管を形成する。
【0027】
又、上記実施の形態では金属外装14を施し、接触面17の中央に水道管6又はヒーター7付き水道管6を収納する収納用凹所18を一箇所、一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材15からなる管部材16を2個用いて対にし、その一方の管部材16aの収納用凹所18内に水道管6又はヒーター7付き水道管6の一部を支持する水道管支持具19を備え付け、施工時に両管部材16の収納用凹所18内に水道管6等を収納して、その支持具19により水道管6の一部等を支持させ、その両接触面17同士を合せ、結合して丸形管体を形成し、ブラケット24の巻付部27をその金属外装養生管の外周に巻き付ける場合について説明したが、金属外装を施し、接触面の中央部に水道管又はヒーター付き水道管を収納する収納用凹所を複数箇所、例えば2箇所夫々一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材からなる管部材を2個用いて対にし、一方の管部材の各収納用凹所内に水道管又はヒーター付き水道管の一部を支持する水道管支持具を夫々備え付け、施工時に両管部材の対となる収納用凹所内に水道管又はヒーター付き水道管を夫々収納して、その各支持具により水道管の一部等を夫々支持させ、その両接触面同士を合せ結合して例えば角形管体を形成し、ブラケットの巻付部をその金属外装養生管の外周に巻き付けることもできる。なお、金属外装を施し、接触面の中央部に水道管等の収納用凹所を2箇所設けた断熱材からなる管部材を2個用いて対にし、管体を形成した金属外装養生管は、特に温水用と普通(冷水)用の2本の水道管を収納するのに適する。
【0028】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、請求項1記載の発明では養生管を構成する一方の管部材の内外の一致位置にブラケットの巻付部の一部と水道管支持具とを結合部材を用いて一体に結合すると、そのブラケットの取付部を水道管配置箇所の付近に固定することにより、収納用凹所内に水道管支持具を備えた養生管を簡単に施工でき、その養生管にブラケット設置穴を大きく開ける必要もなくなる。
【0029】
又、請求項2記載の発明では水道管又はヒーター付き水道管を施工する際に、水道管の一部等を筒状ばね体の壁部に設けた開口より挿入し、内部に押し込んで収納部に収納させ、両側から挟持してスプリング力を加えて固定し、良好に支持できる。又、水道管の一部等を一度筒状ばね体に装着して固定しても、両側から加わるスプリング力に抗する力を加えることにより、挿入開口を開いて簡単に外すことができる。それ故、水道管の一部等をワンタッチで筒状ばね体に装着脱でき、支持位置を簡単に変更できるので施工を容易に行なえる。又、施工後も水道管の一部等を筒状ばね体のスプリング力によって固定することにより、支持状態を良好に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したストレート水道管用金属外装養生管の施工過程を示す斜視図である。
【図2】同金属外装養生管を構成する一方の管部材の収納用凹所内に備え付ける筒状ばね体(水道管支持具)を示す斜視図である。
【図3】同金属外装養生管の施工に用いるブラケットを示す斜視図である。
【図4】同管部材にブラケットの巻付部と筒状ばね体を取り付けるための取付穴を形状した状態を示す斜視図である。
【図5】同管部材の内外の一致位置にブラケットの巻付部の基端側半円リングと筒状ばね体とをボルト(結合部材)を用いて一体に結合した状態を示す部分断面図である。
【図6】同金属外装養生管のエンドキャップを示す斜視図である。
【図7】従来のストレート水道管用養生管の施工過程を示す斜視図である。
【符号の説明】
6…水道管 7…ヒーターコード 14…外装(金属体) 15…本体(断熱材) 16…管部材 17…接触面 18…収納用凹所 19…水道管支持具(筒状ばね体) 20…水道管挿入開口 21…収納部 22…ばね本体 23…ナット状受部 24…ブラケット 25…腕部 26…取付部 27…巻付部 28、31、32、34…丸穴 29…丁番 30…円リング 35…ボルト 36…ねじ 37…エンドキャップ
【発明の属する技術分野】
本発明は水道管又はヒーター付き水道管を収納して気温から断熱保護する水道管用養生管に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水道管が気温の影響を受けないように収納して、断熱保護する養生管が使用されている。特に、寒冷地では建物の外部に配置する水道管の凍結を防止するため、その外周にニクロム線のヒーターコードを巻き付けた後に、その外側に養生管を施工する。その際には、図7に示すように養生管をほぼ同一形状、構造の2等分割型にする。そして、その各管部材1(1a、1b)を本体2とそこに一体に施した外装3との二重構造にし、その本体2には接触面4に水道管又はヒーター付き水道管収納用凹所5を一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材を用い、その外装3にはプラスチック製シートを用いる。すると、施工時に両管部材1の対となる収納用凹所5内に水道管6又はヒーター7付き水道管6を収納し、その接触面4同士を合せ結合して管体にし、養生管を形成できる。なお、両管部材1を結合するため、一方の例えば管部材1bの接触面4の両端に内面に接着剤を貼付したシート状の結合用突部8(8a、8b)を夫々設けておく。
【0003】
このような養生管を一般的施工方法によって水道管に施工する場合、一端に取付部9を設け、他端に巻付部10を設けた金属製ブラケット11を用いる。そして、先ずブラケット11毎に、そのブラケット11の取付部9を水道管配置箇所の付近にある建物の外壁、躯体等に固定して取り付ける。次に、そのブラケット11の巻付部10を水道管6の外周に1回り巻き付けて、ブラケット11で水道管6を支持する。その後、水道管6に養生管の施工を行なう、或いは水道管6にヒーター7を巻き付けた後に、養生管の施工を行なうという工程を踏む。それ故、養生管を構成する管部材1の少なくとも一方、例えば管部材1aを一部切り欠いて、ブラケット11の腕部12が通るブラケット設置穴13を形成しなければならない。なお、養生管を用いない場合には、水道管6にヒーター7を巻き付けた後、更にそれ等の上に断熱材シートを巻き付けてビニールテープ等で留める。
【0004】
しかし、このように管部材1に大きなブラケット設置穴13を設けると、外部の冷気がその穴13から直接入り込んで水道管6に接触し、同時に冷気の温度がブラケット11を介して水道管6に伝達する。それ故、養生管施工による断熱作用が損なわれ易い。又、養生管施工が複雑化し、施工時間が長くなり易い。しかも、養生管の外装3としてプラスチック製シートを施しておくと、その外装3が短期間の内に劣化し易く、外装3に穴が開き、又めくれて内部の断熱材2が露出して外観が悪くなる。
【0005】
そこで、本出願人は平成14年12月26日付けの特許出願により、金属外装を施し、接触面の中央に水道管又はヒーター付き水道管を収納する収納用凹所を一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材からなる管部材を2個用いて対にし、施工時に両管部材の対となる収納用凹所内に水道管又はヒーター付き水道管を収納し、その両接触面同士を合せ結合して管体を形成する水道管用金属外装養生管と、一端に取付部を設け、他端に巻付部を設けたブラケットを用い、そのブラケットの取付部を水道管配置箇所の付近に固定し、その巻付部を水道管又はヒーター付き水道管を収納した金属外装養生管の外周の少なくとも一部に巻き付けて施工する水道管用金属外装養生管施工方法とを提示した。
【0006】
そして、この金属外装養生管の施工方法によると、最初に水道管配置箇所に沿って複数のブラケットを取り付ける。次に、一方の管部材を各ブラケットの巻付部の一部内に入れ、その巻付部によって支持する。そして、その管部材の収納用凹所に水道管又はヒーター付き水道管を収納し、更に他方の管部材を各ブラケットの巻付部の同一部分内に入れ、やはりその巻付部によって支持する。最後に、両管部材の接触面同士を合せ、その両合せ目を片面に接着剤を貼付したアルミニウム等の金属テープを用いて塞ぐ。すると、管体が形成できて養生管の本体が完成する。そこで、ブラケットの巻付部の一部で支えた養生管上に、その巻付部の他の部分を夫々被せ、養生管を固定する。それ故、複数のブラケットにて養生管を良好に支持できる。
【0007】
【特許文献1】
特願2002−376045
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような金属外装養生管施工方法では、施工時に水道管又はヒーター付き水道管を管部材の収納用凹所内に固定せずに入れ、施工後もそのまま養生管内に収納しておくだけである。それ故、管部材による水道管又はヒーター付き水道管に対する支持が不十分なため施工し難く、施工後も養生管による支持が不十分になり易い。
【0009】
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、外装の強度を増して養生管の強度を大きくし、ブラケット設置穴を大きく開ける必要をなくして、断熱作用に優れ、施工が容易で、施工時間が短く、外装が劣化し難く、長期間経過しても外観を損なわずに維持でき、水道管の施工が容易で、水道管の支持状態が良好な水道管用金属外装養生管を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による水道管用金属外装養生管は、金属外装を施し、接触面の中央部に水道管又はヒーター付き水道管を収納する収納用凹所を少なくとも一箇所、一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材からなる管部材を2個用いて対にし、施工時に両管部材の収納用凹所内に水道管又はヒーター付き水道管を収納し、その両接触面同士を合せ結合して管体を形成する水道管用養生管であって、上記一方の管部材の外周に、一端に取付部を設け、他端に巻付部を設けたブラケットの巻付部の一部を巻き付け、その巻付部の一部の位置と一致する管部材の収納用凹所内の位置に水道管支持具を配置し、そのブラケットの巻付部と管部材と水道管支持具とを結合部材を用いて一体に結合する。
【0011】
又、上記水道管支持具として、壁部に水道管挿入開口を設け、内部を水道管又はヒーター付き水道管の一部を収納する収納部にする筒状ばね体を用いると好ましくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図1〜6を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明を適用したストレート水道管用金属外装養生管の施工過程を示す斜視図、図2はその金属外装養生管を構成する一方の管部材の水道管又はヒーター付き水道管を収納する収納用凹所内に備え付ける水道管支持具を示す斜視図、図3はその金属外装養生管の施工に用いるブラケットを示す斜視図である。このストレート水道管用金属外装養生管は、図1に示すように外装14を施した本体15からなる二重構造の管体にして、2等分割型にする。しかも、各管部材16(16a、16b)の外装14には強度を大きくするため、アルミニウム、ステンレス等の金属体例えば厚みが0.1〜0.2mm程の半円筒体を用いる。その際、アルミニウム製の半円筒体を用いると、比較的柔らかであるため、切断等の加工が容易であり好都合となる。
【0014】
そして、本体15には例えば従来と同様の接触面17の中央に水道管6又はヒーター7付き水道管6を収納する収納用の凹所18を一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材、例えばポリウレタン等のプラスチック製発泡断熱材を用いる。なお、各管部材16の製造工程で外装14を本体15に施す際には、本体15の接触面17に臨む外装14の両縁部をいずれも少し折り曲げて、接触面17に夫々差し入れる。しかし、リサイクルに備えて外装14と本体15との接着箇所を少なくし、両者を分離し易くしておく。
【0015】
又、水道管6又はヒーター付き7水道管6の施工用に、一方の管部材16aの収納用凹所18内に備え付けて、水道管6又はヒーター7付き水道管6の一部を支持するための水道管支持具として、例えば図2に示すような筒状ばね体19を用いる。この筒状ばね体19は壁部に水道管挿入開口20を設け、内部を水道管6又はヒーター7付き水道管6の一部を収納する収納部21にした筒状ばね22を本体とし、その外側中央にナット状の受部23を備える。なお、本体に筒状ばね22を用いているので、その水道管挿入開口20を開くように両側部に力を加えると、当然、その両側部から挿入開口20を閉鎖する方向に付勢力が働く。
【0016】
又、金属外装養生管の施工用に、図3に示すようなブラケット24を用いる。このブラケット24は長方形状板体を腕部25にし、その一端に取付部26を設け、他端に巻付部27を設ける。そして、取付部26には長方形状板体を用いて、腕部25とT字状に結合させ、その腕部25でほぼ2等分された取付部26の両側部に丸穴28を夫々設ける。又、巻付部27には中央に丁番29を設けた板状の円リング30を用い、その両端に短い長方形状板体を夫々突設して結合部を形成し、そこに丸穴31を夫々設ける。そして、腕部25の他端と巻付部27の一端の結合部とは連続体にし、その腕部側にある半円リングの中央付近に更に丸穴32を設ける。又、巻付部27の円リング30にはその内面中央にリングに沿って合成ゴム等からなる帯状の弾性部材33を配設する。なお、その弾性部材33にも丸穴32に対応する位置に当然穴を開けておく。
【0017】
施工時、建物、躯体等の外部に水道管を付設する場合、ブラケット24を必要数用意し、そのブラケット24で支持する一方の管部材16aの支持位置に、図4に示すような丸穴34を電気ドリルを使用する等して開ける。すると、図5に示すように管部材16aと筒状ばね体19とブラケット24の巻付部27とを一体に結合できる。その際、管部材16aの金属外装14の外周にブラケット24の巻付部27の腕部側にある基端側の半円リングを巻き付け、その基端側の半円リングの位置と一致する管部材16aの収納用凹所18内の位置に筒状ばね体19を配置し、結合部材として例えばボルト35を用い、そのボルト35を丸穴32、34を差し通して筒状ばね体19の受部23にねじ込んで結合する。
【0018】
このようにして、管部材16aに必要数のブラケット24と筒状ばね体19を備え付けた後、その各ブラケット24を建物の外壁、躯体等の水道管配置箇所に沿わせて順次配置して取り付ける。その際、各ブラケット24毎に、その取付部26の両丸穴28にねじ36を嵌めて夫々固定する。すると、その取付部26を建物の外壁、躯体等の例えば垂直部に固定した時に、腕部25の主面を水平にし、その腕部25に続く基端側の半円リングで管部材16aを受けて、その管部材16aの収納用凹所18と筒状ばね体19の水道管挿入開口20とを夫々真上に向けることができる。なお、先端側の半円リングは丁番29を中心として回動自在である。
【0019】
そこで、その管部材16aの収納用凹所18に水道管6又はヒーター7付き水道管6を収納する。その際、水道管6の一部を収納用凹所18の内部に備え付けた筒状ばね体19の開口20より挿入して、その収納部21に押し込む。すると、そのばね本体22により水道管6の一部を両側から挟持してスプリング力を作用させて固定し、良好に支持できる。それ故、管部材16aの収納用凹所18内に水道管6又はヒーター7付き水道管6を固定できるので、施工時に水道管6等の位置ずれが発生せず施工を行い易くなる。しかも、水道管6の一部等を一度筒状ばね体19に装着して固定しても、両側から加わるスプリング力に抗する力を加えることにより、挿入開口20を開いて簡単に外すことができる。それ故、水道管6の一部等をワンタッチで筒状ばね体19に装着脱でき支持位置を簡単に変更できるので、施工を容易に行なえる。なお、ヒーター7は水道管6に巻き付ける等して備え付けた後に、筒状ばね体19の開口20に挿入し、或いは水道管6を筒状ばね体19の開口20に挿入した後に、その水道管6に巻き付ける等してもよい。
【0020】
次に、管部材16aの上に対となる他の管部材16bを乗せ、両管部材16の接触面17同士を合せ、その両合せ目を片面に接着剤を貼付したアルミニウム等の金属テープを用いて塞ぎ、両管部材16を結合する。すると、管体が形成でき養生管の本体が完成する。そこで、本体の両端部に、図6に示すようなアルミニウム等の金属製エンドキャップ37を夫々施す。すると、本体両端の切断面をキャップ37で各々隠して整えた養生管が完成する。なお、38は水道管6又はヒーター7付き水道管6を通す挿通穴である。
【0021】
次に、ブラケット24の巻付部27の基端側半円リングで支えた養生管上に、その巻付部27の先端側半円リングを夫々被せる。その後、巻付部27の両端にある結合部同士を重ね合わせ、両丸穴31にボルトを差し通し、ナットで締め付けて結合する。すると、ブラケット24の巻付部27を、水道管6又はヒーター7付き水道管6を収納した養生管の外周全体に巻き付け、その養生管を水平方向に配置する等して、良好に支持できる。それ故、養生管等による水道管6又はヒーター7付き水道管6に対する施工後の支持状態も良好になる。
【0022】
このようにして、外装14に金属体を施し強度を増して養生管の強度を大きくし、その外周にブラケット24の巻付部27を巻き付けて施工すると、養生管に水道管6を支えるブラケット設置穴を大きく開ける必要がない。それ故、養生管の断熱作用を損なうことがなく、優れた断熱効果を発揮できる。又、その養生管にブラケット設置穴を大きく開ける必要もないので、施工が容易であり、施工時間を短くできる。又、養生管の外装14に金属体を施しておくと、長期間経過してもその外装14が劣化し難く、外観を損なわずに維持できる。
【0023】
又、このような養生管の外装14たる金属体に塗装を施してカラー化すると、塗装により外装14の強度が更に増して外装14が一層劣化し難くなり、建物の外壁、躯体等の色に一致した色選択が可能になって、建物、躯体等の美観を損うことなく維持できる。又、養生管を廃棄処理する場合には外装14たる金属体と本体15たる断熱材との接着箇所を少なくして分離し易くしておくことにより、両者を簡単に分離できる。それ故、外装14たるアルミニウム等の金属体をリサイクルし、残りの本体15たる断熱材を廃棄処分すると、廃棄物を少なくすることができる。
【0024】
上記実施の形態では管部材16aの金属外装14の外周にブラケット24の巻付部27の基端側半円リングを巻き付け、その基端側半円リングの位置と一致する管部材16aの収納用凹所18内の位置に筒状ばね体19を配置して備え付ける場合について説明したが、管部材の収納用凹所内の適宜位置に先に筒状ばね体を備え付けておき、その管部材の金属外装の外周の適宜位置にブラケットの巻付部の基端側半円リングを巻き付けることもできる。
【0025】
又、上記実施の形態ではブラケット24の巻付部27を養生管の外周全体に巻き付ける場合について説明したが、養生管をブラケットにより支持できれば、ブラケットの巻付部を養生管の外周の一部のみに巻き付けて施工してもよい。
【0026】
又、上記実施の形態ではストレートの水道管を収納するため、養生管がストレートである場合について説明したが、L字状に屈曲する水道管を収納するには、接触面にL字状の収納用凹所を設けた2個の対となるL字状管部材を用いて、L字状養生管を形成する。又、T字状に結合する水道管を収納するには、接触面にT字状の収納用凹所を設けた2個の対となるT字状管部材を用いて、T字状養生管を形成する。
【0027】
又、上記実施の形態では金属外装14を施し、接触面17の中央に水道管6又はヒーター7付き水道管6を収納する収納用凹所18を一箇所、一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材15からなる管部材16を2個用いて対にし、その一方の管部材16aの収納用凹所18内に水道管6又はヒーター7付き水道管6の一部を支持する水道管支持具19を備え付け、施工時に両管部材16の収納用凹所18内に水道管6等を収納して、その支持具19により水道管6の一部等を支持させ、その両接触面17同士を合せ、結合して丸形管体を形成し、ブラケット24の巻付部27をその金属外装養生管の外周に巻き付ける場合について説明したが、金属外装を施し、接触面の中央部に水道管又はヒーター付き水道管を収納する収納用凹所を複数箇所、例えば2箇所夫々一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材からなる管部材を2個用いて対にし、一方の管部材の各収納用凹所内に水道管又はヒーター付き水道管の一部を支持する水道管支持具を夫々備え付け、施工時に両管部材の対となる収納用凹所内に水道管又はヒーター付き水道管を夫々収納して、その各支持具により水道管の一部等を夫々支持させ、その両接触面同士を合せ結合して例えば角形管体を形成し、ブラケットの巻付部をその金属外装養生管の外周に巻き付けることもできる。なお、金属外装を施し、接触面の中央部に水道管等の収納用凹所を2箇所設けた断熱材からなる管部材を2個用いて対にし、管体を形成した金属外装養生管は、特に温水用と普通(冷水)用の2本の水道管を収納するのに適する。
【0028】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、請求項1記載の発明では養生管を構成する一方の管部材の内外の一致位置にブラケットの巻付部の一部と水道管支持具とを結合部材を用いて一体に結合すると、そのブラケットの取付部を水道管配置箇所の付近に固定することにより、収納用凹所内に水道管支持具を備えた養生管を簡単に施工でき、その養生管にブラケット設置穴を大きく開ける必要もなくなる。
【0029】
又、請求項2記載の発明では水道管又はヒーター付き水道管を施工する際に、水道管の一部等を筒状ばね体の壁部に設けた開口より挿入し、内部に押し込んで収納部に収納させ、両側から挟持してスプリング力を加えて固定し、良好に支持できる。又、水道管の一部等を一度筒状ばね体に装着して固定しても、両側から加わるスプリング力に抗する力を加えることにより、挿入開口を開いて簡単に外すことができる。それ故、水道管の一部等をワンタッチで筒状ばね体に装着脱でき、支持位置を簡単に変更できるので施工を容易に行なえる。又、施工後も水道管の一部等を筒状ばね体のスプリング力によって固定することにより、支持状態を良好に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したストレート水道管用金属外装養生管の施工過程を示す斜視図である。
【図2】同金属外装養生管を構成する一方の管部材の収納用凹所内に備え付ける筒状ばね体(水道管支持具)を示す斜視図である。
【図3】同金属外装養生管の施工に用いるブラケットを示す斜視図である。
【図4】同管部材にブラケットの巻付部と筒状ばね体を取り付けるための取付穴を形状した状態を示す斜視図である。
【図5】同管部材の内外の一致位置にブラケットの巻付部の基端側半円リングと筒状ばね体とをボルト(結合部材)を用いて一体に結合した状態を示す部分断面図である。
【図6】同金属外装養生管のエンドキャップを示す斜視図である。
【図7】従来のストレート水道管用養生管の施工過程を示す斜視図である。
【符号の説明】
6…水道管 7…ヒーターコード 14…外装(金属体) 15…本体(断熱材) 16…管部材 17…接触面 18…収納用凹所 19…水道管支持具(筒状ばね体) 20…水道管挿入開口 21…収納部 22…ばね本体 23…ナット状受部 24…ブラケット 25…腕部 26…取付部 27…巻付部 28、31、32、34…丸穴 29…丁番 30…円リング 35…ボルト 36…ねじ 37…エンドキャップ
Claims (2)
- 金属外装を施し、接触面の中央部に水道管又はヒーター付き水道管を収納する収納用凹所を少なくとも一箇所、一端面から他端面まで貫いて設けた断熱材からなる管部材を2個用いて対にし、施工時に両管部材の収納用凹所内に水道管又はヒーター付き水道管を収納し、その両接触面同士を合せ結合して管体を形成する水道管用養生管であって、上記一方の管部材の外周に、一端に取付部を設け、他端に巻付部を設けたブラケットの巻付部の一部を巻き付け、その巻付部の一部の位置と一致する管部材の収納用凹所内の位置に水道管支持具を配置し、そのブラケットの巻付部と管部材と水道管支持具とを結合部材を用いて一体に結合することを特徴とする水道管用金属外装養生管。
- 水道管支持具として、壁部に水道管挿入開口を設け、内部を水道管又はヒーター付き水道管の一部を収納する収納部にする筒状ばね体を用いることを特徴とする請求項1記載の水道管用金属外装養生管。
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