JP3539444B2 - サンルーフ装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車のアウタスライドタイプのサンルーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車体のルーフパネルの中央付近に開口部を形成し、ルーフパネルの開口部の上部にスライドパネルを配設し、ルーフパネルの開口部の内周の上部にウェザストリップを設けると共に、ルーフパネルの開口部の両側縁の内側に車体の前後方向に沿って互いに平行なスライドパネルの前方部を案内するロアレールをそれぞれ設け、ルーフパネルの開口部後方の両側の上部にロアレールの長手方向に沿って互いに平行なスライドパネルの後方部を案内するアッパレールをそれぞれ設けた自動車用大型サンルーフが特開昭63−242720号公報として提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特開昭63−242720号公報記載のものは、車両の高速走行時に、スライドパネルの後端に背圧が作用するので、スライドパネルの後端が背圧により変形し、しかも、スライドパネルの後端寄りの下面とルーフパネルの開口部の後縁上部のウェザストリップとの間に隙間を生じ、スライドパネルの後端寄りの下面とウェザストリップとの隙間から車室内に雨水が侵入するおそれがあった。
【0004】
本発明の目的は、上述する問題点に対処して、車両の高速走行時に、スライドパネルの後端寄りに背圧が作用しても、補強材が後端部を補強し、スライドパネルの背圧によるスライドパネルの変形及び破損を防止し、スライドパネルの全閉状態において、ルーフパネルの開口部の後縁上部のウェザストリップとの間に隙間を生じても、この隙間を補うことが可能なサンルーフ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のサンルーフ装置は、車体のルーフパネルに開口部を形成し、前記ルーフパネルの開口部の上部にスライドパネルを配設し、前記ルーフパネルの開口部の内周にウェザストリップを設けたサンルーフ装置において、前記スライドパネルの後端部に前記車体の幅方向に沿って補強材を設けると共に、前記スライドパネルの後端寄りの下部に前記補強材の長手方向に沿って弾性体を設け、前記弾性体に前記スライドパネルの閉鎖時に前記ルーフパネルの立上り部に圧接する当接片を形成したことを特徴とする構成を有するものである。
【0006】
【作用】
スライドパネルの後端部に車体の幅方向に沿って設けられた補強材が、スライドパネルの後端部を補強し、車両の高速走行時に、スライドパネルの後端に作用する背圧から、スライドパネルの後端部を保護する。
【0007】
ルーフパネルの開口部のスライドパネルによる全閉状態において、ルーフパネルの開口部の後縁上部のウェザストリップがスライドパネルの下面に圧接されると共に、スライドパネルの後端寄りの下部に補強材の長手方向に沿って設けられた弾性体の当接片が、ルーフパネルの立上り部に圧接され、車室内と外部との密閉遮断が行われ、車室内への雨水の侵入を防止する。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
図1は、実施例におけるサンルーフ装置を概略で示す斜視図である。図1において、1は車体のルーフパネルであり、ルーフパネル1の中央よりも前方FRには、開口部2が形成され、図2に示すように、ルーフパネル1の開口部2の上部には、スライドパネルとしてサンルーフリッド3が配設され、ルーフパネル1の開口部2の内周の上部にはウェザストリップ4が設けられている。また、図1及び図2に示すように、ルーフパネル1の中央付近には、上方に向って突出した立上り部5が形成されている。
【0010】
サンルーフリッド3は、透明または半透明のガラス板あるいは合成樹脂板よりなる。
【0011】
図3に示すように、サンルーフリッド3の後端部には、車体の幅方向に沿って補強材となるレインフォースメント6が設けられると共に、サンルーフリッド3の後端寄りの下部に、レインフォースメント6の長手方向に沿って弾性体7が設けられている。図2に示すように、弾性体7には、その下面から車体の前方FR側に斜め下方に向って、サンルーフリッド3の閉鎖時にルーフパネル1の立上り部5に圧接する当接片8が形成されている。
【0012】
レインフォースメント6は、アルミ押出成形材よりなり、図2に示すように、レインフォースメント6には、車体の前方FRに向って開口する嵌合溝9が形成され、レインフォースメント6の嵌合溝9には、サンルーフリッド3の後端部が嵌合され、レインフォースメント6はサンルーフリッド3の後端部に接着剤により固着されている。
【0013】
また、サンルーフリッド3の前端部には、図3に示すように、車体の幅方向に沿って弾性ゴムよりなるプロテクタ10が配設されている。図2に示すように、プロテクタ10には、サンルーフリッド3の前端部の上面を覆う覆い部11の前端に下方に向って垂下片12が形成され、プロテクタ10は、サンルーフリッドの前端部の上面及び前端面に接着剤により固着されており、サンルーフリッド3の前端部が保護されている。
【0014】
サンルーフリッド3の前端部の両側には、図3に示すように、ホルダ13が設けられ、ホルダ13の下部には、ブラケット14が設けられている。ブラケット14は、図3及び図4に示すように、その一側寄りをホルダ13の下部に複数のねじ15,15により固定されると共に、その他側寄りに、複数のボルト16,16が下方に向けて挿通されている。
【0015】
また、サンルーフリッド3の後端寄りの両側には、図3に示すように、ホルダ17が設けられ、ホルダ17の下部にはブラケット18が設けられている。ブラケット18は、図3及び図5に示すように、その一側に、サンルーフリッド3の側縁から車体の巾方向に向けて張り出した張出片19が形成され、ブラケット18の張出片19の一側端には、テフロン製からなるスライダ20が外嵌されると共に固着されている。ブラケット18は、その中間及び他側寄りをホルダ17の下部に複数のねじ21,21により固定されている。
【0016】
ルーフパネル1の開口部2の内周縁には、図1に示すように、上方に向って立上り壁22が形成され、ルーフパネル1の立上り壁22の上縁には、図2及び図4に示すように、サンルーフリッド3の全閉時の雨洩れを防止するための弾性材料よりなるウェザストリップ4が設けられ、ウェザストリップ4には中空部23が形成され、ウェザストリップ4の中空部23はサンルーフリッド3の外周縁寄りの下面3aに圧接されている。
【0017】
図1に示すように、ルーフパネル1の開口部2の両側縁の内側には、サンルーフリッド3の前端部を案内する車体の前後方向に沿って互いに平行な一対のガイドレール24,24がそれぞれ配設されると共に、ルーフパネル1の中央よりも後方RRの両側の上部にはサンルーフリッド3の後端部を案内するガイドレール24,24の長手方向に沿って互いに平行な一対のガイドレール25,25がそれぞれ配設されている。
【0018】
ガイドレール25,25の前部には、図1に示すように、ルーフパネル1の両側の上部にリフトガイド26,26,がそれぞれ設けられている。リフトガイドには、サンルーフリッド3の後端部を上下方向に誘導するガイドレール25の案内溝27に続く誘導溝28が形成されている。
【0019】
図6に示すように、ガイドレール24のレール溝29には、スライダ30が車体の前後方向に摺動自在に設けられ、スライダ30の上部にはフロントガイド31が立設されており、フロントガイド31がスライダ30と共に前後移動自在に設けられている。なお、フロントガイド31には、サンルーフリッド3の前端部を上下方向に誘導する誘導孔(図示せず)が斜め状に設けられている。
【0020】
スライダ30には、駆動ケーブル(図示せず)のワイヤ32が挿通されると共にスライダ30に対して連結固定され、駆動ケーブルは、ガイドレール5のレール溝29に移動自在に嵌入されており、駆動ケーブルはモータ(図示せず)によりガイドレール5のレール溝29に沿って車体の前後方向に移動されるようになっている。
【0021】
図4に示すサンルーフリッド3の前端寄りの両側の下部に設けられたブラケット14の下面には、図6に示すように、ブラケット33が配設されている。ブラケット14の内端寄りに挿通されているボルト16がブラケット33の内側寄りに挿通されると共にブラケット33の下方からボルト16にナット34が螺着されることで、ブラケット14に対してブラケット33が固定されている。
【0022】
ブラケット33の外側縁には、図6に示すように、下方に向って垂下壁35が形成され、ブラケット33の垂下壁35には外方に向って突出した支持ピン36がカシメ止めにより固定され、支持ピン36の先端寄りの外周には係合ローラ37が回動自在に設けられると共に、支持ピン36の基端寄りの外周には係合ローラ38が回動自在に設けられ、係合ローラ38がフロントガイド31の前記誘導孔に摺動自在に係合されている。
【0023】
また、図6に示すように、ガイドレール24の立上り片39の嵌合凹部40には、係合ローラ37が嵌入され、係合ローラ37はフロントガイドレール24の立上り片39の上縁39aに係合しながら車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0024】
また、図5に示すサンルーフリッド3の後端寄りの両側下部に設けられたブラケット18の張出片19の一側端に設けられたスライダ20が、図7に示すように、リフトガイド26の誘導溝28に摺動自在に嵌入され、該スライダ20はガイドレール25の案内溝27に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0025】
ブラケット18のスライダ20がリフトガイド26の誘導溝28に位置され、サンルーフリッド3がルーフパネル1の開口部2を閉塞する全閉状態となる。
【0026】
図2に示すように、レインフォースメント6によってスライドパネルとしてのサンルーフリッド3の後端部が補強されているので、車両の高速走行時に、サンルーフリッド3の後端に背圧が作用しても、サンルーフリッド3の後端部が背圧によって変形および破損することがない。
【0027】
また、図2に示すように、ルーフパネル1の開口部2のサンルーフリッド3による全閉状態において、ウェザストリップ4がサンルーフリッド3の外周縁寄りの下面に圧接して車室内と外部との密閉遮断を行うと同時に、サンルーフリッド3の後端部下面に沿って配設されている弾性体7の当接片8がルーフパネル1の立上り部5に圧接することで、さらに車室内と外部との密閉遮断を行うようになっている。
【0028】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のサンルーフ装置によれば、車両の高速走行時に、スライドパネルの後端に背圧が作用しても、補強材によってスライドパネルの後端部が補強されているので、スライドパネルの後端部が背圧によって変形および破損することがなく、ルーフパネルの開口部のスライドパネルによる全閉状態において、たとえルーフパネルの開口部の後縁上部のウェザストリップとの間に隙間を生じても、弾性体の当接片がルーフパネルの立上り部に圧接することで、この隙間が補われるので、車室内への雨水の侵入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のサンルーフ装置を概略で示す斜視図
【図2】本発明の実施例のサンルーフ装置の要部切断側面図
【図3】スライドパネル(サンルーフリッド)の一部平面図
【図4】図3のA−A線で破断して示す断面図
【図5】図3のB−B線で破断して示す断面図
【図6】図1の要部横断面図
【図7】図1の要部横断面図
【符号の説明】
1 ルーフパネル
2 開口部
3 サンルーフリッド
3a 下面
4 ウェザストリップ
5 立上り部
6 レインフォースメント
7 弾性体
8 当接片
9 嵌合溝
Claims (1)
- 車体のルーフパネルに開口部を形成し、前記ルーフパネルの開口部の上部にスライドパネルを配設し、前記ルーフパネルの開口部の内周にウェザストリップを設けたサンルーフ装置において、前記スライドパネルの後端部に前記車体の幅方向に沿って補強材を設けると共に、前記スライドパネルの後端寄りの下部に前記補強材の長手方向に沿って弾性体を設け、前記弾性体に前記スライドパネルの閉鎖時に前記ルーフパネルの立上り部に圧接する当接片を形成したことを特徴とするサンルーフ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29366594A JP3539444B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | サンルーフ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29366594A JP3539444B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | サンルーフ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08132880A JPH08132880A (ja) | 1996-05-28 |
JP3539444B2 true JP3539444B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=17797670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29366594A Expired - Lifetime JP3539444B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | サンルーフ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3539444B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-04 JP JP29366594A patent/JP3539444B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08132880A (ja) | 1996-05-28 |
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