JP3539416B2 - 経路探索装置及び方法、経路探索システム - Google Patents

経路探索装置及び方法、経路探索システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の走行経路を探索して案内するナビゲーションシステムに用いて好適な経路探索装置及び方法、経路探索システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、GPS衛星からの信号を用いて認識した車両の現在位置と、ユーザにより入力された目的位置とから、車両走行に最適な経路を探索して車両走行を案内するナビゲーション装置が知られている。
【0003】
このような従来のナビゲーション装置は、最適な経路を探索するに際して、車両の現在位置である出発地点から目的位置である到着地点まで車両が走行するのに、消費燃料の観点から最適な経路を案内するものがある。
【0004】
また、従来のナビゲーション装置としては、経路案内に使用する地図データに含まれる道路情報を用いることにより、車両の動作を制御して車両から排出される排出ガスを低減するものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置では、走行経路を探索するに際して車両の燃料消費を少なくすることを目的としているが、燃料消費率と排出ガスとの関係が単純に比例関係に無いために、排出ガス中の特定成分のみを減らすことはなされていなかった。
【0006】
また、従来のナビゲーション装置として道路情報により車両の動作を制御して排出ガスを低減するものがあるが、排出ガス中の特定成分のみを減らすために最適な経路を提供することはなされていなかった。
【0007】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、車両から排出する特定の排出ガス成分の排出ガス量を低減するための最適な経路を探索することができる経路探索装置及び方法、経路探索システムを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、請求項1に係る経路探索装置では、車両の現在位置情報及び目的地情報を取得する情報取得手段と、上記情報取得手段で取得した現在位置情報で示される現在位置から目的地情報で示される目的地まで到着するための走行経路を探索する経路探索手段と、上記経路探索手段で探索された走行経路を走行したときに車両から排出される所定成分の排出ガス量を推定して推定排出ガス量を演算する排出ガス量推定手段と、上記排出ガス量推定手段により演算した推定排出ガス量が少なくなる走行経路を探索するように上記経路探索手段を制御する経路探索制御手段とを備える。
【0009】
請求項2に係る経路探索装置では、請求項1に係る経路探索装置であって、上記排出ガス量推定手段は、地図データに含まれる道路勾配情報、道路形状情報、道路種別情報のいずれかの道路情報を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る経路探索装置では、請求項1に係る経路探索装置であって、車両に関する車両情報を取得する車両情報取得手段を更に備え、上記排出ガス量推定手段は、上記車両情報取得手段により取得した車両情報を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする。
【0011】
請求項4に係る経路探索装置では、請求項3に係る経路探索装置であって、上記排出ガス量推定手段は、上記車両情報として少なくとも車載重量を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする。
【0012】
請求項5に係る経路探索装置では、請求項1に係る経路探索装置であって、車両周囲の環境に関する環境情報を取得する環境情報取得手段を更に備え、上記排出ガス量推定手段は、上記環境情報取得手段により取得された環境情報を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする。
【0013】
請求項6に係る経路探索装置では、請求項5に係る経路探索装置であって、上記排出ガス量推定手段は、上記環境情報として少なくとも外気温を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする。
【0014】
請求項7に係る経路探索装置では、請求項5に係る経路探索装置であって、上記排出ガス量推定手段は、上記環境情報として少なくとも外部から取得する渋滞情報を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする。
【0015】
請求項8に係る経路探索装置では、請求項1に係る経路探索装置であって、道路の特徴ごとに分類して車両の運転パターンを記憶する運転パターン記憶手段を更に備え、上記排出ガス量推定手段は、上記運転パターン記憶手段に記憶された運転パターンに応じて推定排出ガス量を演算することを特徴とする。
【0016】
請求項9に係る経路探索装置では、請求項1に係る経路探索装置であって、車両から実際に排出された実排出ガス量の履歴を記憶する履歴記憶手段を更に備え、上記排出ガス量推定手段は、上記履歴記憶手段に記憶された実排出ガス量の履歴を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする。
【0017】
請求項10に係る経路探索装置では、請求項1に係る経路探索装置であって、少なくとも上記経路探索手段で探索された走行経路を表示する表示手段と、上記排出ガス量推定手段で演算された推定排出ガス量に応じて、上記走行経路の表示形態を区別して表示するように上記表示手段を制御する表示制御手段とを更に備えることを特徴とする。
【0018】
請求項11に係る経路探索装置では、請求項10に係る経路探索装置であって、車両から排出される実排出ガス量を測定する排出ガスセンサと、上記排出ガスセンサで測定した実排出ガス量を記憶する排出ガス量記憶手段と、少なくとも上記経路探索手段で探索された走行経路を表示する表示手段と、上記排出ガス量記憶手段に記憶された実排出ガス量に応じて、上記走行経路の表示形態を区別して表示するように上記表示手段を制御する表示制御手段とを更に備えることを特徴とする。
【0019】
請求項12に係る経路探索装置では、請求項1に係る経路探索装置であって、各種情報を表示する表示手段と、上記経路探索手段で探索された走行経路上の各走行地点と、上記排出ガス量推定手段で演算された推定排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するように上記表示手段を制御する表示制御手段とを更に備えることを特徴とする。
【0020】
請求項13に係る経路探索装置では、請求項1に係る経路探索装置であって、車両から排出される実排出ガス量を測定する排出ガスセンサと、上記排出ガスセンサで測定した実排出ガス量を記憶する排出ガス量記憶手段と、各種情報を表示する表示手段と、上記経路探索手段で探索された走行経路上の各走行地点と、上記排出ガス量記憶手段に記憶された実排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するように上記表示手段を制御する表示制御手段とを更に備えることを特徴とする。
【0021】
請求項14に係る経路探索装置では、請求項1に係る経路探索装置であって、車両から排出される実排出ガス量を測定する排出ガスセンサと、複数の車両と通信可能とされた情報記憶装置に上記排出ガスセンサで測定された実排出ガス量と、この実排出ガス量を測定した地点を示す情報とを送信する通信手段を更に備えることを特徴とする。
【0022】
請求項15に係る経路探索装置では、請求項14に係る経路探索装置であって、上記排出ガス量推定手段は、上記通信手段により取得した上記情報記憶装置に蓄積された実排出ガス量を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする。
【0023】
上述の課題を解決するために、請求項16に係る経路探索方法では、車両の現在位置及び目的地を取得する第1ステップと、現在位置及び目的地近傍の道路を少なくとも探索する第2ステップと、上記第2ステップで探索された道路を走行したときに車両から排出される所定成分の排出ガス量を推定して推定排出ガス量を演算する第3ステップと、上記第3ステップにより探索した推定排出ガス量が少なくなる走行経路を探索する第4ステップとを有することを特徴とする。
【0024】
請求項17に係る経路探索方法では、請求項16に係る経路探索方法であって、上記第2ステップでは、現在位置及び目的地近傍の道路を探索して、道路勾配情報、道路形状情報、道路種別情報のうち少なくとも一の情報を取得し、上記第3ステップでは、取得した情報を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする。
【0025】
請求項18に係る経路探索方法では、請求項16に係る経路探索方法であって、車両運転者による車両走行操作情報を取得するステップと、上記車両走行操作情報に基づいて道路の特徴ごとに分類して車両の運転パターンを取得するステップとを更に有し、上記第3ステップでは、上記運転パターンに応じて推定排出ガス量を演算することを特徴とする。
【0026】
請求項19に係る経路探索方法では、請求項16に係る経路探索方法であって、車両が走行しているときに、車両から排出される実排出ガス量を測定するステップと、上記実排出ガス量に応じて、上記走行経路の表示形態を区別して表示するステップとを更に有することを特徴とする。
【0027】
請求項20に係る経路探索方法では、請求項16に係る経路探索方法であって、上記第4ステップの後に、走行経路上の各走行地点と、上記第3ステップで演算された推定排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するステップを更に有することを特徴とする。
【0028】
請求項21に係る経路探索方法では、請求項16に係る経路探索方法であって、車両が走行しているときに、車両から排出される実排出ガス量を測定するステップと、上記第4ステップで探索された走行経路上の各走行地点と、上記実排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するステップとを更に有することを特徴とする。
【0029】
上述の課題を解決するために、請求項22に係る経路探索システムでは、車両に搭載された経路探索装置と、複数の経路探索装置と通信回線を介して接続された情報管理装置とからなる経路探索システムにおいて、車両に関する車両情報、走行経路情報、この走行経路を走行したときに排出した実排出ガス量情報を複数の経路探索装置から受信し、上記車両情報、走行経路情報、実排出ガス量情報を対応づけたデータベースを記憶する情報管理装置と、車両に応じた車両情報に対応した走行経路情報及び実排出ガス量情報を上記情報管理装置から受信し、受信した走行経路情報及び実排出ガス量情報とを用いて、現在位置から目的地まで到着する走行経路を走行したときに車両から排出される所定成分の排出ガス量を推定して推定排出ガス量を演算し、推定した推定排出ガス量が少なくなる走行経路を探索する経路探索装置とを備えることを特徴とする。
【0030】
請求項23に係る経路探索システムでは、請求項22に係る経路探索システムであって、上記車両情報は車両の車格を示す情報であって、上記情報管理装置は、同一車格の車両に関する車両情報と、同一車格の車両に搭載された複数の上記経路探索装置から受信した複数の走行経路情報及び実排出ガス量情報とを対応づけたデータベースを記憶し、複数の走行経路情報及び実排出ガス量情報に基づいた情報を上記経路探索装置に送信し、上記経路探索装置は、複数の走行経路情報及び実排出ガス量情報に基づいた情報を車両運転者に提示することを特徴とする。
【0031】
【発明の効果】
請求項1に係る経路探索装置によれば、排出ガス量推定手段により走行経路を走行したときに車両から排出される所定成分の排出ガス量の推定排出ガス量を演算するので、車両から排出する排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索することができる。
【0032】
請求項2に係る経路探索装置によれば、排出ガス量推定手段により、地図データに含まれる道路勾配情報、道路形状情報、道路種別情報のいずれかの道路情報を用いて推定排出ガス量を演算するので、排出ガス量が道路勾配、道路形状、道路種別によって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0033】
請求項3に係る経路探索装置によれば、排出ガス量推定手段により車両情報を用いて推定排出ガス量を演算するので、排出ガス量が車両によって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0034】
請求項4に係る経路探索装置によれば、排出ガス量推定手段により車載重量を用いて推定排出ガス量を演算するので、排出ガス量が車載重量によって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0035】
請求項5に係る経路探索装置によれば、排出ガス量推定手段により環境情報を用いて推定排出ガス量を演算するので、排出ガス量が環境によって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0036】
請求項6に係る経路探索装置によれば、排出ガス量推定手段により外気温を用いて推定排出ガス量を演算するので、排出ガス量が外気温によって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0037】
請求項7に係る経路探索装置によれば、排出ガス量推定手段により渋滞情報を用いて推定排出ガス量を演算するので、排出ガス量が渋滞が発生したことによって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0038】
請求項8に係る経路探索装置によれば、排出ガス量推定手段により運転パターンに応じて推定排出ガス量を演算するので、排出ガス量が運転パターンによって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。また、この請求項8に係る経路探索装置によれば、車両運転者ごとに異なる運転パターンを記憶して推定排出ガス量を演算するので、更に最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0039】
請求項9に係る経路探索装置によれば、排出ガス量推定手段により履歴記憶手段に記憶された実排出ガス量の履歴を用いて推定排出ガス量を演算するので、実際に排出された排出ガス量を参照して推定排出ガス量を演算することができ、排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0040】
請求項10に係る経路探索装置によれば、排出ガス量推定手段で演算された推定排出ガス量に応じて、走行経路の表示形態を区別して表示するので、走行経路のどの道路区間で排出ガス量が多くなるのかを前もって車両運転者に提示することができる。
【0041】
請求項11に係る経路探索装置によれば、実排出ガス量に応じて走行経路の表示形態を区別して表示するので、走行経路のどの道路区間で多くの排出ガス量を排出したのかを車両運転者に提示することができる。
【0042】
請求項12に係る経路探索装置によれば、走行経路上の各走行地点と推定排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するので、走行経路のどの道路区間で排出ガス量が多くなるのかを前もって車両運転者に正確に提示することができる。
【0043】
請求項13に係る経路探索装置によれば、走行経路上の各走行地点と実排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するので、走行経路のどの道路区間で多くの排出ガス量を排出したのかを車両運転者に正確に提示することができる。
【0044】
請求項14に係る経路探索装置によれば、情報記憶装置に実排出ガス量と、この実排出ガス量を測定した地点を示す情報とを送信するので、情報記憶装置側で複数の経路探索装置から受信した道路区間と実排出ガス量との関係を記憶することができ、経路探索装置に送信することができる。
【0045】
請求項15に係る経路探索装置によれば、排出ガス量推定手段により情報記憶装置に蓄積された実排出ガス量を用いて推定排出ガス量を演算するので、情報記憶装置に記憶された多くの情報を利用して推定排出ガス量を演算することができ、排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0046】
請求項16に係る経路探索方法によれば、現在位置及び目的地近傍の道路を少なくとも探索して推定排出ガス量を演算し、推定排出ガス量が少なくなる走行経路を探索するので、車両から排出する排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索することができる。
【0047】
請求項17に係る経路探索方法によれば、現在位置及び目的地近傍の道路を探索して道路勾配情報、道路形状情報、道路種別情報のうちいずれかの情報を用いて推定排出ガス量を演算するので、排出ガス量が道路勾配、道路形状、道路種別によって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0048】
請求項18に係る経路探索方法によれば、運転パターンに応じて推定排出ガス量を演算するので、排出ガス量が運転パターンによって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。また、この請求項18に係る経路探索方法によれば、車両運転者ごとに異なる運転パターンを記憶して推定排出ガス量を演算するので、更に最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0049】
請求項19に係る経路探索方法によれば、実排出ガス量に応じて、走行経路の表示形態を区別して表示するので、走行経路のどの道路区間で多くの排出ガス量を排出したのかを車両運転者に提示することができる。
【0050】
請求項20に係る経路探索方法によれば、走行経路上の各走行地点と推定排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するので、走行経路のどの道路区間で排出ガス量が多くなるのかを前もって車両運転者に正確に提示することができる。
【0051】
請求項21に係る経路探索方法によれば、走行経路上の各走行地点と実排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するので、走行経路のどの道路区間で多くの排出ガス量を排出したのかを車両運転者に正確に提示することができる。
【0052】
請求項22に係る経路探索システムによれば、複数の経路探索装置による走行経路情報、実排出ガス量情報を用いて推定排出ガス量を演算するので、多くの情報を利用して推定排出ガス量を演算することができ、排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0053】
請求項23に係る経路探索システムによれば、同一車格の車両に搭載された複数の経路探索装置による複数の走行経路情報及び実排出ガス量情報に基づいた情報を車両運転者に提示するので、多くの情報を利用して推定排出ガス量を演算することができ、排出ガス量を低減するための最適な走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0055】
本発明は、例えば図1に示すように構成されたナビゲーションシステムに適用される。
【0056】
[ナビゲーションシステムの構成]
このナビゲーションシステムは、車両運転者により走行する車両に搭載された車載機器1と、車載機器1と通信回線を介して接続された情報管理サーバ2とを備えて構成されている。
【0057】
車載機器1は、車両運転者に対するインターフェースとして視認可能な位置に設けられた操作入力部11、スピーカ12及び表示装置13と、車両内部に備えられた経路探索制御部14、道路情報記憶部15及び通信用I/F16と、例えば車両のガス排出機構に接続された排出ガス成分検出センサ17と、車両駆動機構に接続された車速パルス発生部18と、アクセル機構やブレーキ機構に接続された運転操作検出部19、車両ボディ部に設けられた渋滞情報検出部20、GPS信号検出部21を備える。
【0058】
操作入力部11は、例えばスイッチ、ダイヤル、ジョイスティック等からなり、車両運転者が操作可能な位置に設けられている。この操作入力部11は、操作されることによりその操作内容が経路探索制御部14により検出される。操作入力部11は、例えば車両の目的地、経由地、乗車人数等を入力するに際して操作される。
【0059】
スピーカ12は、車両運転者に経路案内等の各種内容を音声で通知可能な位置に設けられている。このスピーカ12は、経路探索制御部14からの音響データを入力して放音することで走行経路等を車両運転者に通知する。
【0060】
表示装置13は、例えば液晶機構からなり、車両運転者が視認可能な位置に設けられている。この表示装置13は、地図や、車両位置、走行経路、排出ガスに関する情報等を示す表示データを経路探索制御部14から入力して表示することで各種内容を車両運転者に提示する。
【0061】
道路情報記憶部15は、経路探索制御部14による経路探索処理に使用する地図データが格納されている。この地図データは、地図に含まれる道路を示す道路リンク情報を少なくとも含んでいる。この道路情報記憶部15は、その内容が経路探索制御部14により読み出される。
【0062】
この道路情報記憶部15に記憶される道路リンク情報には、道路曲率、道路勾配、道路種別(一般道路、有料道路など)の道路状況情報と、この道路状況情報の道路を走行したときの排気ガス量に対応した重み付け係数を示す排気ガス量重み付け情報とを含む。
【0063】
この排気ガス量重み付け情報は、道路状況に応じて車両から排気する排気ガス量に応じた値が設定されている。この排気ガス量重み付け情報は、定速で走行される道路ではアクセル操作が少なく排気ガス量が少ないことに応じた値が設定され、加速するためのアクセル操作が多い道路では排気ガス量が大きいことに応じた値が設定される。
【0064】
例えば、道路曲率が大きい道路を通過した後に所定のしきい値以上の長さの直線道路についての排気ガス量重み付け情報は、カーブ通過後に車両の加速が必要であってアクセル開度が大きくなるために、定速運転可能な道路の排気ガス量重み付け情報よりも排気ガス量の大きい値が設定される。
【0065】
排出ガス成分検出センサ17は、車両から排出される排出ガスの特定の成分を検出するセンサ群からなる。この排出ガス成分検出センサ17は、例えばNOxセンサ、HCセンサ、COセンサ、COセンサから構成されている。この排出ガス成分検出センサ17は、各センサにより検出した特定成分の排出ガス量を示す排出ガス量センサ信号を経路探索制御部14に出力する。なお、以下の説明において、排出ガス成分検出センサ17により検出した排出ガス量を「実排出ガス量」と呼び、後述の道路リンク重み付け処理部33により排出ガス量重み付け情報を用いて排出ガス量計算部34により演算して得た排出ガス量を「推定排出ガス量」と呼び、双方を総称するときには単に「排出ガス量」と呼ぶ。
【0066】
車速パルス発生部18は、車両駆動機構の駆動量等を検出して、車両速度を示す車速パルスを発生させる。車速パルス発生部18は、発生させた車速パルスを経路探索制御部14に出力する。
【0067】
運転操作検出部19は、車両運転者がアクセルペダルを操作することに応じたアクセル開度を検出して経路探索制御部14に出力すると共に、車両運転者がブレーキペダルを操作することに応じたブレーキ操作量情報を生成して経路探索制御部14に出力する。
【0068】
渋滞情報検出部20は、外部の情報発信装置と接続され、当該情報発信装置からの渋滞情報を検出して経路探索制御部14に出力する。
【0069】
GPS(global positioning system)信号検出部21は、GPS衛星と無線通信接続され、GPS衛星からの信号を検出して経路探索制御部14に出力する。
【0070】
通信用I/F16は、情報管理サーバ2と通信回線を介して接続され、経路探索制御部14からの情報を通信可能な形態に変換して情報管理サーバ2に送信すると共に、情報管理サーバ2からの信号を経路探索制御部14で処理可能な形態に変換して経路探索制御部14に出力する。
【0071】
経路探索制御部14は、経路探索部31、運転パターン分類処理部32、道路リンク重み付け処理部33、排出ガス量計算部34、表示制御部35、ロケータ36、誘導制御部37、排出ガス履歴データベース部38、排出ガス成分データベース部39を有して構成されている。この経路探索制御部14は、内部の記憶部に排出ガス履歴データベース及び排出ガス成分データベースが記憶されることで排出ガス履歴データベース部38及び排出ガス成分データベース部39を構成する。また、この経路探索制御部14は、内部に経路探索制御プログラム記憶する記憶機構、この記憶機構に記憶された経路探索制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等により、経路探索部31、運転パターン分類処理部32、道路リンク重み付け処理部33、排出ガス量計算部34、表示制御部35、ロケータ36、誘導制御部37を構成する。これらの経路探索部31、運転パターン分類処理部32、道路リンク重み付け処理部33、排出ガス量計算部34、表示制御部35、ロケータ36及び誘導制御部37は、経路探索制御プログラムを構成する各モジュールであり、各モジュール間で処理結果を入出力するように構成されている。
【0072】
排出ガス成分データベース部39は、車載機器1と搭載した車両の車両情報に応じた排出ガス量情報、排出ガス成分情報が記憶されると共に、経路情報、道路リンク情報(道路区間情報)、時間情報が対応づけられた排出ガス成分データベースが記憶されている。この排出ガス履歴データベースは、排出ガス量計算部34及び誘導制御部37で行う処理で参照される。この車両情報としては、車格、車種、年型等がある。
【0073】
排出ガス成分データベース部39は、車載機器1を搭載している車両の車格に合った情報管理サーバ2からのデータを通信用I/F16から入力する。排出ガス成分データベース部39は、入力したデータに含まれる実排出ガス量情報、経路情報、道路リンク情報(道路区間情報)、時間情報を対応づけて排出ガス成分データベースを作成する。排出ガス成分データベース部39は、通信用I/F16により所定時間毎に受信するデータを入力することにより、所定時間毎に排出ガス成分データベースを更新する。
【0074】
このような排出ガス成分データベース部39は、車両の車格に応じて排出する一般的な排出ガス量を各種情報に対応づけた排出ガス成分データベースを作成する。
【0075】
また、この排出ガス成分データベース部39は、通信用I/F16により受信した渋滞が発生する時間及び道路区間を予測した渋滞予測情報を入力して、時間情報及び道路リンク情報に対応づけて排出ガス成分データベースを更新する。
【0076】
排出ガス履歴データベース部38は、過去に排出された実排出ガス量情報、排出ガス成分情報、運転パターン情報、経路情報、道路リンク情報(道路区間情報)、時間情報が対応づけられた排出ガス履歴データベースが記憶されている。この排出ガス履歴データベースは、排出ガス量計算部34及び誘導制御部37で行う処理で参照される。
【0077】
この排出ガス履歴データベース部38は、排出ガス成分検出センサ17からの実排出ガス量を示すセンサ信号を入力して、実排出ガス量情報及び排出ガス成分情報を生成する。また、この排出ガス履歴データベース部38は、運転パターン分類処理部32で生成された運転パターン情報を入力し、誘導制御部37から経路情報及び区間情報を入力して、時間情報と対応づけて排出ガス履歴データベースの内容を更新する。
【0078】
このような排出ガス履歴データベース部38は、車両運転者に応じた実排出ガス量を各種情報に対応づけた排出ガス履歴データベースを作成する。
【0079】
運転パターン分類処理部32、道路リンク重み付け処理部33及び排出ガス量計算部34は、経路探索部31により行う経路探索処理の前処理を行う。運転パターン分類処理部32、道路リンク重み付け処理部33及び排出ガス量計算部34での処理結果は、経路探索部31での経路探索処理で使用される。
【0080】
運転パターン分類処理部32は、車両運転者の過去の運転特徴に基づいて、図2に示す運転パターンテーブルから、特定の運転パターンを認識して運転パターン情報を生成する。
【0081】
運転パターン分類処理部32は、図2に示すような運転パターンテーブルを記憶している。図2によれば、運転パターン「1」、「2」、「3」に区分し、各運転パターンごとに勾配道路走行時のアクセル開度操作量、カーブ走行時のアクセル操作タイプ、有料道路加速時のアクセル操作タイプ、有料道路定常(定速)走行時のアクセル操作タイプ、一般道加速時のアクセル操作タイプ、一般道定常走行時のアクセル操作タイプを格納している。
【0082】
図2に示す一例では、アクセル操作タイプを「A」、「B」、「C」の3段階に区分し、アクセル操作タイプと運転パターンとを対応づけている。アクセル操作タイプ「A」は、単位時間当たりのアクセル開度変化量やアクセル操作量が所定範囲よりも多いことを示し、アクセル操作タイプ「B」は、単位時間当たりのアクセル開度変化量やアクセル操作量が所定範囲内であることを示し、単位時間当たりのアクセル開度変化量やアクセル操作量が所定範囲よりも少ないことを示している。
【0083】
運転パターン分類処理部32は、車両走行時に、道路情報記憶部15からの道路情報を随時入力すると共に、運転操作検出部19からのアクセル開度情報及びブレーキ操作量情報を随時入力する。この運転パターン分類処理部32は、道路情報記憶部15からの道路情報に対応させてアクセル開度情報及びブレーキ操作量情報をデータベース化する。すなわち、この運転パターン分類処理部32は、ある道路状況(勾配、カーブ、有料道路、一般道)におけるアクセル開度、ブレーキ操作量を記録して運転操作データベースを作成する。
【0084】
この運転パターン分類処理部32は、運転操作データベースの内容と、運転パターンテーブルとを比較し、最も類似した運転パターンを車両運転者の運転パターンとして認識して、運転パターン情報を生成する。
【0085】
このような運転パターン情報は、例えば車両を走行開始させるに際して、アクセルを踏み込んで急加速する運転パターン、ゆっくり加速して必要な車速に達するまでの加速時間が長い運転パターン等、アクセル操作の運転特徴により分類される。
【0086】
道路リンク重み付け処理部33は、排出ガス履歴データベース部38、排出ガス成分データベース部39、運転パターン分類処理部32で生成された運転パターン情報、渋滞情報検出部20で検出した渋滞情報、道路情報記憶部15からの道路リンク情報を用いて、道路情報記憶部15に記憶されて設定された各道路リンクの排出ガス量重み付け情報を更新する。この道路リンク重み付け処理部33は、更新した排出ガス量重み付け情報を道路情報記憶部15に出力する。なお、この道路リンク重み付け処理部33による具体的な処理内容については後述する。
【0087】
排出ガス量計算部34は、道路情報記憶部15から道路リンク情報を読み出し、この道路リンク情報に含まれる排出ガス量重み付け情報に応じて、車両が道路リンクに対応する道路を走行したときの推定排出ガス量を計算する。排出ガス量計算部34は、経路探索部31で求めた走行経路を構成する道路リンクについて求めた推定排出ガス量を合計することにより、走行経路を車両が走行したときの合計の推定排出ガス量を取得する。
【0088】
ロケータ36は、GPS信号検出部21からの信号を用いて車両の現在位置を求め、現在位置情報を生成する。
【0089】
経路探索部31は、操作入力部11の操作内容を検出し、検出した操作内容に基づいて、車両の目的地、経由地及び乗車人数を認識する。この経路探索部31は、ロケータ36で生成された現在位置情報、車両目的地、経由地及び乗車人数を認識したことに応じて走行経路情報を作成する経路探索処理を開始する。
【0090】
この経路探索部31は、経路探索処理において、探索した走行経路の推定排出ガス量を排出ガス量計算部34で演算させることにより、合計の推定排出ガス量が最小となるような走行経路となるように各道路リンクを選択する。
【0091】
誘導制御部37は、車両が走行しているときにおいて、経路探索部31で求めた走行経路をスピーカ12から放音することで、車両誘導をする。
【0092】
表示制御部35は、道路情報記憶部15に記憶された地図データ、ロケータ36で求めた現在位置、経路探索部31で求めた走行経路、排出ガス量計算部34で求めた推定排出ガス量、実排出ガス量等を表示装置13に表示する表示データを作成して表示装置13に表示させる。
【0093】
情報管理サーバ2は、複数の車載機器1と通信接続されて情報の送受信を行う。この情報管理サーバ2は、予め登録した車載機器1から、走行経路、この走行経路を走行したときの実排出ガス量、車両情報を受信する。これにより、情報管理サーバ2では、車両情報に対応させて、走行経路及び実排出ガス量を記憶したデータベースを作成する。情報管理サーバ2は、車両情報に合った実排出ガス量を車載機器1に送信することで、車載機器1の排出ガス成分データベースの内容を更新させる。
【0094】
また、情報管理サーバ2は、複数の車載機器1からの情報を用いた演算処理を行うことにより、車両情報ごとの平均実排出ガス量等を生成して車載機器1に送信する。これにより、情報管理サーバ2では、同一の車種の車両を運転している他の車両運転者の実排出ガス量を提示する。
【0095】
更に、情報管理サーバ2は、複数の車載機器1からの情報に基づいて、実排出ガス量を低減する運転手法に関する情報を作成して、車載機器1に送信しても良い。
【0096】
なお、上述したナビゲーションシステムでは、車両周囲の環境情報として渋滞情報検出部20により取得した渋滞情報を使用する一例についてするが、車両周囲の外気温を取得する外気温センサを更に備え、外気温を環境情報として使用して道路リンク重み付け処理、排出ガス量計算をしても良い。
【0097】
「排出ガス量重み付け情報の更新処理」
以下に、道路区間の重み付け係数をLC、排出ガス履歴データベースによる重み付け係数をPD、排出ガス履歴データベースによる重み付け係数をGD、渋滞情報による重み付け係数をTC、道路リンクの重み付け係数をRCとしたときの道路リンク重み付け処理部33による重み付け係数RC(排出ガス量重み付け情報)の更新処理について説明する。
【0098】
道路リンク重み付け処理部33は、排出ガス履歴データベースから各排出ガス成分の実排出ガス量を読み出し、各排出ガス成分の実排出ガス量に各排出ガス成分ごとに設定した係数を乗算して得た演算結果を加算することにより、重み付け係数PDを求める。
【0099】
具体的には、道路リンク重み付け処理部33は、更新する対象となる道路リンクの区間を過去に走行した時の各排出ガス成分の実排出ガス量を排出ガス履歴データベースから読み出す。そして、道路リンク重み付け処理部33は、下記の式に示すように排出ガス履歴データベースに格納されたNOxの実排出ガス量に係数a、COの実排出ガス量に係数b、SOの実排出ガス量に係数c、COの実排出ガス量に係数dを乗算する。
NOxの実排出ガス量×a=Ca
COの実排出ガス量×b=Cb
SOの実排出ガス量×c=Cc
COの実排出ガス量×d=Cd
道路リンク重み付け処理部33は、上記式により求めた演算結果Ca、Cb、Cc、Cdを加算することにより、重み付け係数PD(=Ca+Cb+Cc+Cd)を求める。
【0100】
また、道路リンク重み付け処理部33は、排出ガス成分データベースから各排出ガス成分の実排出ガス量を読み出し、実排出ガス量に各排出ガス成分ごとに設定した係数を乗算して得た演算結果を加算することにより、重み付け係数GDを求める。
【0101】
具体的には、道路リンク重み付け処理部33は、更新する対象となる道路リンクの重み付け係数に対応した実排出ガス量を各排出ガス成分ごとに排出ガス成分データベースから読み出す。そして、道路リンク重み付け処理部33は、下記の式に示すように排出ガス成分データベースに格納されたNOxの実排出ガス量に係数a、COの実排出ガス量に係数b、SOの実排出ガス量に係数c、COの実排出ガス量に係数dを乗算する。
NOxの実排出ガス量×a=GCa
COの実排出ガス量×b=GCb
SOの実排出ガス量×c=GCc
COの実排出ガス量×d=GCd
道路リンク重み付け処理部33は、上記式により求めた演算結果GCa、GCb、GCc、GCdを加算することにより、重み付け係数GD(=GCa+GCb+GCc+GCd)を求める。
【0102】
更に、道路リンク重み付け処理部33は、運転パターン情報、道路状況情報、この道路状況情報に対応した車載重量(乗車人数)に応じて重み付け係数RCを求める。道路リンク重み付け処理部33は、運転パターンに応じた重み付けを示す運転パターン係数、道路状況に応じた重み付けを示す道路状況係数、車載重量に応じた重み付けを示す車載重量係数を乗算して道路状況ごとに演算結果を生成し、各道路状況の演算結果を加算することにより重み付け係数RCを求める。
【0103】
具体的には、カーブの道路状況係数e、勾配の道路状況係数f、高速道路の道路状況係数gを使用し、下記の式に示すように、これらの道路状況係数e〜gに運転パターン係数及び車載重量係数を乗算する。
カーブ数×係数e×運転パターン係数×車載重量係数=Ce
勾配の数×係数f×運転パターン係数×車載重量係数=Cf
有料道路数×係数g×運転パターン係数×車載重量係数=Cg
これにより、カーブ、勾配、有料道路ごとに演算結果Ce、Cf、Cgを求める。そして、道路リンク重み付け処理部33は、各演算結果を加算することで重み付け係数RC(=Ce+Cf+Cg)を求める。
【0104】
道路リンク重み付け処理部33は、上述したように求めた重み付け係数PD又は重み付け係数GDと、重み付け係数RCと、渋滞時の重み付け係数TCとを加算することにより、ある区間での重み付け係数LCを求める。そして、道路リンク重み付け処理部33は、道路情報記憶部15に記憶された道路リンク情報に含まれる排出ガス量重み付け係数情報に、求めた重み付け係数を乗算することにより、排出ガス量重み付け係数情報を更新する。
【0105】
また、道路リンク重み付け処理部33は、走行経路を構成する道路リンクの重み付け係数を合計することにより、走行経路の重み付け係数を求める。
【0106】
[ナビゲーションシステムの動作]
つぎに、上述したナビゲーションシステムの動作について図3を参照して説明する。
【0107】
図3によれば、先ず、車両運転者が車両に乗車して操作入力部11を操作すると、ステップS1の処理を開始し、経路探索制御部14により、操作入力部11の操作を検出することで目的地、経由地、乗車人数を入力して、ステップS2に処理を進める。
【0108】
ステップS2において、ロケータ36により、GPS信号検出部21からの信号を入力して現在位置情報を生成して、経路探索部31により、目的地、経由地、現在位置の近傍の地点を探索して、走行経路となる道路リンク情報を道路情報記憶部15から読み出してステップS3に処理を進める。
【0109】
ステップS3において、道路リンク重み付け処理部33により、ステップS2で読み出した各道路リンク情報についての排出ガス量重み付け情報を更新する道路リンク重み付け処理をする。
【0110】
このとき、道路リンク重み付け処理部33は、図4に示すように、運転パターン分類処理部32の運転パターン分類処理による運転パターン情報、排出ガス履歴データベース部38に格納された実排出ガス量又は排出ガス成分データベース部39に格納された実排出ガス量、渋滞情報検出部20で検出した渋滞情報、道路情報記憶部15に格納された道路リンク情報についての排出ガス量重み付け情報を読み出す処理をする(ステップS3−1〜ステップS3−5)。また、この道路リンク重み付け処理部33は、ステップS2で読み出された各道路リンク情報についての道路状況情報を読み出す。
【0111】
そして、道路リンク重み付け処理部33は、読み出した各種情報に加えて、ステップS1で入力した乗車人数の情報を用いて各道路リンクについての重み付け係数を更新する。次に、ステップS3−6において、道路リンク重み付け処理部33により、更新した重み付け係数を用いて、予め設定された排出ガス量重み付け情報を更新することにより、現在の状況に応じた排出ガス量重み付け情報にする。
【0112】
次のステップS4において、経路探索部31により、ステップS1及びステップS2で求めた現在位置から経由地を経由して目的地に到着するまでの走行経路を求める。このとき、排出ガス量計算部34により、走行経路を構成する各道路リンクの推定排出ガス量をステップS3で更新した排出ガス量重み付け係数を用いて求め、各道路リンクの推定排出ガス量を合計して推定排出ガス量を演算して取得する。これにより、推定排出ガス量が最小となることが推定される走行経路を経路探索部31により作成する。
【0113】
また、このステップS4において、排出ガス量計算部34により、走行経路における排出ガス成分毎に推定排出ガス量を求め、更に、走行経路の途中地点での排出ガス成分毎の推定排出ガス量を求める。
【0114】
次のステップS5において、表示制御部35により、ステップS4で求めた推定排出ガス量が最小となる走行経路を表示するための表示制御処理をする。このとき、表示制御部35では、図5に示すように、ステップS5−1で走行経路情報を入力し、ステップS5−2でステップS4で推定された推定排出ガス量に応じて走行経路の表示形態を区別する表示制御処理をする。これにより、ステップS6において、表示制御処理された走行経路を表示装置13により表示する。
【0115】
すなわち、表示制御部35では、例えば、推定排出ガス量の多い区間と、推定排出ガス量の少ない区間とで表示色を区別して表示することで、区間に応じて異なる推定排出ガス量を車両運転者に提示する。更に具体的には、推定排出ガス量が所定しきい値よりも多い区間を赤系色で表示すると共に、推定排出ガス量が所定しきい値よりも少ない区間を緑系色で表示する。
【0116】
また、表示制御部35は、ステップS4で求めた推定排出ガス量が最も少ない走行経路に加えて、現在位置から目的地に到着するのに要する時間が最短である走行経路を表示すると共に、現在位置から目的地に到着するのに要する距離が最短である走行経路を表示し、車両運転に選択可能としても良い。
【0117】
このような処理を行うことで走行経路及び車両の現在位置を表示装置13に表示した状態で、車両運転者の運転操作により車両が走行されると、誘導制御部37により経路誘導処理をする。このとき、ロケータ36によりGPS信号検出部21からの信号を用いて現在位置情報を生成すると共に、誘導制御部37により車速パルス発生部18からの車速パルスからの信号を入力することで、走行経路上の所定の地点で経路案内を行うようにスピーカ12及び表示装置13を制御する。
【0118】
また、車両が走行しているときには、随時排出ガス成分検出センサ17により検出した実排出ガス量を特定の排出ガス成分ごとに経路探索制御部14により入力する。これにより、排出ガス履歴データベース部38は、実排出ガス量を道路区間、時間情報に対応させて排出ガス履歴データベースの内容を更新する。
【0119】
このような経路誘導処理を行って車両が目的地に到着すると、表示制御部35により、排出ガス履歴データベース部38に記録した、実際に排出された合計の実排出ガス量と共に、時間、この時間に対応する地点、この地点での実排出ガス量を排出ガス成分毎に表示する。更に、表示制御部35により、実排出ガス量と共に、ステップS4で推定した推定排出ガス量をも重畳して表示することで比較表示をする。
【0120】
「具体的な排出ガス量表示例」
図6に、走行経路に、推定排出ガス量に応じて異なる表示形態で表示するときの表示例を示す。図6に示す一例では、例えば地点A〜地点Bが上り坂の勾配を有する道路区間であり、地点B〜地点Cが道路曲率が大きい道路区間であり、地点C〜地点Dが下り坂の勾配を有する道路区間であるとする。
【0121】
このとき、排出ガス量計算部34により推定排出ガス量を演算すると、地点A〜地点Bの道路区間では推定排出ガス量が所定範囲内となり、地点B〜地点Cの道路区間では推定排出ガス量が所定範囲より多くなり、地点C〜地点Dの道路区間では推定排出ガス量が所定範囲より少なくなる。
【0122】
表示制御部35では、地点A〜地点B、地点B〜地点C、地点C〜地点Dの道路区間をそれぞれ異なる表示形態にする。これにより、表示装置13により推定推定排出ガス量が異なることを車両運転者に認識させる。
【0123】
図7に、各排出ガス成分の排出ガス量の、現在位置から目的地に到達するまでの時間変化を表示した一例を示す。この一例では、12時15分に現在地点を出発し、17時15分に目的地に到着した場合を示し、実線で実排出ガス量の時間変化を示し、破線で推定排出ガス量の時間変化を示す。
【0124】
図7に示すような表示をするに際して、表示制御部35は、時間情報に対応した排出ガス成分ごとの推定排出ガス量、実排出ガス量を排出ガス履歴データベース部38から読み出して、表示データを作成して表示装置13に出力する。
【0125】
また、表示制御部35は、図7に示す表示をしているときに操作入力部11が車両運転者に操作された操作入力信号を入力することに応じて、時間情報に対応した道路区間に関する情報(地名など)、瞬間的な実排出ガス量を排出ガス履歴データベース部38から読み出し、道路区間に関する情報を表示する。この一例では、「インターチェンジ付近、15:00、NOx量、HC量、CO量、CO2量」を表示する。
【0126】
これにより、ナビゲーションシステムでは、走行経路上の各走行地点と、推定排出ガス量、実排出ガス量をグラフ化表示して車両運転者に提示する。
【0127】
なお、この一例では、走行経路を走行した後に表示する一例について示したが、推定排出ガス量を演算した後に、推定排出ガス量と走行地点とをグラフ化表示させても良い。
【0128】
[実施形態の効果]
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るナビゲーションシステムによれば、道路リンク重み付け処理部33により各道路リンク情報の排出ガス量重み付け情報を各種の条件を組み合わせて使用して更新し、走行経路を走行したときの推定排出ガス量を演算することができるので、車両から排出する推定排出ガス量を最小とするための最適な走行経路を探索することができる。
【0129】
また、このナビゲーションシステムによれば、道路勾配、道路曲率、道路種別の道路情報を用いて排出ガス量重み付け情報を更新して推定排出ガス量を演算するので、実排出ガス量が道路勾配、道路形状、道路種別によって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、推定排出ガス量が最小の走行経路を走行探索する精度を向上させることができる。
【0130】
更に、このナビゲーションシステムによれば、車両情報を用いて排出ガス量重み付け情報を更新して推定排出ガス量を演算するので、実排出ガス量が車両によって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、推定排出ガス量が最小の走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0131】
更にまた、このナビゲーションシステムによれば、車載重量を用いて排出ガス量重み付け情報を更新して推定排出ガス量を演算するので、実排出ガス量が車載重量によって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、推定排出ガス量が最小の走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0132】
更にまた、このナビゲーションシステムによれば、渋滞情報を用いて排出ガス量重み付け情報を更新して推定排出ガス量を演算するので、実排出ガス量が渋滞が発生したことによって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、推定排出ガス量が最小の走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0133】
更にまた、このナビゲーションシステムによれば、運転パターンに応じて排出ガス量重み付け情報を更新して推定排出ガス量を演算するので、実排出ガス量が運転パターンによって異なることを利用して推定排出ガス量を演算することができ、推定排出ガス量が最小の走行経路を探索する精度を向上させることができ、更には車両運転者ごとに異なる運転パターンに応じて推定排出ガス量を演算することができる。
【0134】
更にまた、このナビゲーションシステムによれば、実排出ガス量の履歴を用いて排出ガス量重み付け情報を更新して推定排出ガス量を演算するので、推定排出ガス量が最小の走行経路を探索する精度を向上させることができる。
【0135】
更にまた、このナビゲーションシステムによれば、排出ガス成分データベース部39により、情報管理サーバ2から受信した渋滞予測情報を用いて排出ガス成分データベースを更新するので、渋滞が発生することにより変化する推定排出ガス量を認識して推定排出ガス量を演算することができる。
【0136】
また、情報管理サーバ2により、複数の車載機器1から走行経路及びこの走行経路を走行したときの実排出ガス量を受信し、車体寸法、エンジン排気量などにより分類される車格、車種、年式等の車両情報に対応させて、走行経路、この走行経路を走行したときの実排出ガス量を記憶したデータベースを作成して車載機器1に送信するので、車両運転者に車両情報ごとの平均実排出ガス量等を提示することができる。これにより、このナビゲーションシステムによれば、同一の車種の車両を運転している他の車両運転者の実排出ガス量を提示することができる。したがって、このナビゲーションシステムによれば、他の車両運転者と比較した実排出ガス量を提示することができ、実排出ガス量の少ない運転をしているか否かを通知して、実排出ガス量の少ない運転を喚起することができる。
【0137】
更にまた、このナビゲーションシステムによれば、推定排出ガス量に応じて、走行経路の表示形態を区別して表示するので、走行経路のどの道路区間で実排出ガス量が多くなるのかを前もって車両運転者に提示することができる。また、このナビゲーションシステムによれば、実際に測定した実排出ガス量に応じて走行経路の表示形態を区別して表示するので、走行経路のどの道路区間で多くの実排出ガス量を排出したのかを車両運転者に提示することができる。
【0138】
更にまた、このナビゲーションシステムによれば、図7に示すように走行経路上の各走行地点と推定排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するので、走行経路のどの道路区間で実排出ガス量が多くなるのかを前もって車両運転者に正確に提示することができる。また、このナビゲーションシステムによれば、走行経路上の各走行地点と実排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するので、走行経路のどの道路区間で多くの実排出ガス量を排出したのかを車両運転者に正確に提示することができる。
【0139】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0140】
すなわち、上述した一例では、車両周囲の環境に関する情報として、渋滞情報を取得して推定排出ガス量の演算に使用した場合について説明したが、これに限らず、実排出ガス量に関係するあらゆる環境情報を使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】運転パターン分類処理部に記憶される運転パターンテーブルについて説明するための図である。
【図3】本発明を適用したナビゲーションシステムの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】道路リンク重み付け処理部による道路リンク重み付け処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】表示制御部による表示制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】推定排出ガス量が異なることに応じて、表示形態を区別する表示例を説明するための図である。
【図7】各排出ガス成分ごとに、実排出ガス量及び推定排出ガス量と、時間情報とを対応づけてグラフ化表示することを説明するための図である。
【符号の説明】
1 車載機器
2 情報管理サーバ
11 操作入力部
12 スピーカ
13 表示装置
14 経路探索制御部
15 道路情報記憶部
16 通信用I/F
17 排出ガス成分検出センサ
18 車速パルス発生部
19 運転操作検出部
20 渋滞情報検出部
21 GPS信号検出部
31 経路探索部
32 運転パターン分類処理部
33 道路リンク重み付け処理部
34 排出ガス量計算部
35 表示制御部
36 ロケータ
37 誘導制御部
38 排出ガス履歴データベース部
39 排出ガス成分データベース部

Claims (23)

  1. 車両の現在位置情報及び目的地情報を取得する情報取得手段と、
    上記情報取得手段で取得した現在位置情報で示される現在位置から目的地情報で示される目的地まで到着するための走行経路を探索する経路探索手段と、
    上記経路探索手段で探索された走行経路を走行したときに車両から排出される所定成分の排出ガス量を推定して推定排出ガス量を演算する排出ガス量推定手段と、
    上記排出ガス量推定手段により演算した推定排出ガス量が少なくなる走行経路を探索するように上記経路探索手段を制御する経路探索制御手段と
    を備えることを特徴とする経路探索装置。
  2. 上記排出ガス量推定手段は、地図データに含まれる道路勾配情報、道路形状情報、道路種別情報のいずれかの道路情報を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  3. 車両に関する車両情報を取得する車両情報取得手段を更に備え、
    上記排出ガス量推定手段は、上記車両情報取得手段により取得した車両情報を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  4. 上記排出ガス量推定手段は、上記車両情報として少なくとも車載重量を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする請求項3に記載の経路探索装置。
  5. 車両周囲の環境に関する環境情報を取得する環境情報取得手段を更に備え、
    上記排出ガス量推定手段は、上記環境情報取得手段により取得された環境情報を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  6. 上記排出ガス量推定手段は、上記環境情報として少なくとも外気温を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする請求項5に記載の経路探索装置。
  7. 上記排出ガス量推定手段は、上記環境情報として少なくとも外部から取得する渋滞情報を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする請求項5に記載の経路探索装置。
  8. 道路の特徴ごとに分類して車両の運転パターンを記憶する運転パターン記憶手段を更に備え、
    上記排出ガス量推定手段は、上記運転パターン記憶手段に記憶された運転パターンに応じて推定排出ガス量を演算することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  9. 車両から実際に排出された実排出ガス量の履歴を記憶する履歴記憶手段を更に備え、
    上記排出ガス量推定手段は、上記履歴記憶手段に記憶された実排出ガス量の履歴を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  10. 少なくとも上記経路探索手段で探索された走行経路を表示する表示手段と、
    上記排出ガス量推定手段で演算された推定排出ガス量に応じて、上記走行経路の表示形態を区別して表示するように上記表示手段を制御する表示制御手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  11. 車両から排出される実排出ガス量を測定する排出ガスセンサと、
    上記排出ガスセンサで測定した実排出ガス量を記憶する排出ガス量記憶手段と、
    少なくとも上記経路探索手段で探索された走行経路を表示する表示手段と、
    上記排出ガス量記憶手段に記憶された実排出ガス量に応じて、上記走行経路の表示形態を区別して表示するように上記表示手段を制御する表示制御手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項10に記載の経路探索装置。
  12. 各種情報を表示する表示手段と、
    上記経路探索手段で探索された走行経路上の各走行地点と、上記排出ガス量推定手段で演算された推定排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するように上記表示手段を制御する表示制御手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  13. 車両から排出される実排出ガス量を測定する排出ガスセンサと、
    上記排出ガスセンサで測定した実排出ガス量を記憶する排出ガス量記憶手段と、
    各種情報を表示する表示手段と、
    上記経路探索手段で探索された走行経路上の各走行地点と、上記排出ガス量記憶手段に記憶された実排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するように上記表示手段を制御する表示制御手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  14. 車両から排出される実排出ガス量を測定する排出ガスセンサと、
    複数の車両と通信可能とされた情報記憶装置に上記排出ガスセンサで測定された実排出ガス量と、この実排出ガス量を測定した地点を示す情報とを送信する通信手段を更に備えること
    を特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  15. 上記排出ガス量推定手段は、上記通信手段により取得した上記情報記憶装置に蓄積された実排出ガス量を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする請求項14に記載の経路探索装置。
  16. 車両の現在位置及び目的地を取得する第1ステップと、
    現在位置及び目的地近傍の道路を少なくとも探索する第2ステップと、
    上記第2ステップで探索された道路を走行したときに車両から排出される所定成分の排出ガス量を推定して推定排出ガス量を演算する第3ステップと、
    上記第3ステップにより探索した推定排出ガス量が少なくなる走行経路を探索する第4ステップと
    を有することを特徴とする経路探索方法。
  17. 上記第2ステップでは、現在位置及び目的地近傍の道路を探索して、道路勾配情報、道路形状情報、道路種別情報のうち少なくとも一の情報を取得し、上記第3ステップでは、取得した情報を用いて推定排出ガス量を演算することを特徴とする請求項16に記載の経路探索方法。
  18. 車両運転者による車両走行操作情報を取得するステップと、
    上記車両走行操作情報に基づいて道路の特徴ごとに分類して車両の運転パターンを取得するステップとを更に有し、
    上記第3ステップでは、上記運転パターンに応じて推定排出ガス量を演算することを特徴とする請求項16に記載の経路探索方法。
  19. 車両が走行しているときに、車両から排出される実排出ガス量を測定するステップと、
    上記実排出ガス量に応じて、上記走行経路の表示形態を区別して表示するステップと
    を更に有することを特徴とする請求項16に記載の経路探索方法。
  20. 上記第4ステップの後に、
    走行経路上の各走行地点と、上記第3ステップで演算された推定排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するステップを更に有することを特徴とする請求項16に記載の経路探索方法。
  21. 車両が走行しているときに、車両から排出される実排出ガス量を測定するステップと、
    上記第4ステップで探索された走行経路上の各走行地点と、上記実排出ガス量とを対応づけてグラフ表示するステップとを更に有することを特徴とする請求項16に記載の経路探索方法。
  22. 車両に搭載された経路探索装置と、複数の経路探索装置と通信回線を介して接続された情報管理装置とからなる経路探索システムにおいて、
    車両に関する車両情報、走行経路情報、この走行経路を走行したときに排出した実排出ガス量情報を複数の経路探索装置から受信し、上記車両情報、走行経路情報、実排出ガス量情報を対応づけたデータベースを記憶する情報管理装置と、車両に応じた車両情報に対応した走行経路情報及び実排出ガス量情報を上記情報管理装置から受信し、受信した走行経路情報及び実排出ガス量情報とを用いて、現在位置から目的地まで到着する走行経路を走行したときに車両から排出される所定成分の排出ガス量を推定して推定排出ガス量を演算し、推定した推定排出ガス量が少なくなる走行経路を探索する経路探索装置と
    を備えることを特徴とする経路探索システム。
  23. 上記車両情報は車両の車格を示す情報であって、
    上記情報管理装置は、同一車格の車両に関する車両情報と、同一車格の車両に搭載された複数の上記経路探索装置から受信した複数の走行経路情報及び実排出ガス量情報とを対応づけたデータベースを記憶し、複数の走行経路情報及び実排出ガス量情報に基づいた情報を上記経路探索装置に送信し、
    上記経路探索装置は、複数の走行経路情報及び実排出ガス量情報に基づいた情報を車両運転者に提示することを特徴とする請求項22に記載の経路探索システム。
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