JP3538828B2 - 透過率計測装置及び透過率計測システム - Google Patents

透過率計測装置及び透過率計測システム

Info

Publication number
JP3538828B2
JP3538828B2 JP22642497A JP22642497A JP3538828B2 JP 3538828 B2 JP3538828 B2 JP 3538828B2 JP 22642497 A JP22642497 A JP 22642497A JP 22642497 A JP22642497 A JP 22642497A JP 3538828 B2 JP3538828 B2 JP 3538828B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmittance
space
video signal
image
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22642497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1164221A (ja
Inventor
義行 井藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP22642497A priority Critical patent/JP3538828B2/ja
Publication of JPH1164221A publication Critical patent/JPH1164221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3538828B2 publication Critical patent/JP3538828B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路上の空間の光
の透過率を計測する透過率計測装置及び透過率計測シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速道路などのトンネルでは、そのトン
ネル内の環境維持のために自動車の排気ガスをトンネル
内から排除する換気システムが導入されている。この換
気システムを運転することによりトンネル内の環境は改
善されるが、その運転には相当な電力を要する。このた
め、トンネル内の環境状態に応じて換気システムを運転
することにより、電力消費の低減が図られている。その
際、トンネル内の環境状態を計測するものとして、CO
計、透過率計などが用いられており、それらの計測値に
基づきフィードバック制御により換気システムの運転が
行われている。
【0003】従来、トンネル内における透過率を計測す
る透過率計としては、特開平7−324599号公報に
記載されるVI計(Visibility Index 計)が知られて
いる。このVI計は、その公報図5に示されるように、
投光器と受光器により構成されており、投光器から一定
の光を投じ受光器によりその光を受けて、受光器の受光
出力に基づきトンネル内の光の透過率を計測しようとす
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の透過率計測技術にあっては、次のような問題点
がある。例えば、全長の長いトンネルなどにおいて、ト
ンネル内の各所における透過率を正確に計測しようとす
ると、トンネル内の多数の箇所に透過率計を設置する必
要がある。このため、多数の透過率計が必要となり、ま
た、それらの設置コストも膨大なものとなってしまう。
【0005】そこで本発明は、以上のような問題点を解
決するためのなされたものであって、既存の監視用CC
TV(Closed Circuit Television)装置などを利用し
て画像処理により計測空間の光の透過率の計測が行える
透過率計測装置、透過率計測方法及び透過率計測システ
ムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る透過率計測装置は、光源を有す
道路上の空間の光の透過率を計測する装置であって、
道路上の空間を撮影した映像信号を画像処理する画像処
理手段と、画像処理された光源の画像データに基づき
路上の空間の透過率を算出する演算手段を備えて構成さ
れ、画像処理手段は映像信号の画像データをエッジ処理
する機能を有し、演算手段はエッジ処理された画像デー
タにおいて光源の輪郭部分を形成する画素数をカウント
しそのカウント数に基づき空間の光の透過率を算出する
機能を有することを特徴とする。
【0007】
【0008】また本発明に係る透過率計測装置は、前述
の画像処理手段がエッジ処理した画像データを所定のし
きい値により二値化処理する機能を有し、前述の演算手
段が二値化処理した画像データにおいて光源の輪郭部分
を形成する画素数をカウントし、そのカウント数に基づ
道路上の空間の光の透過率を算出する機能を有するこ
とを特徴とする。
【0009】
【0010】また本発明に係る透過率計測装置は、映像
信号が道路に設置される監視カメラにより道路上の空間
を撮影したものであることを特徴とする。
【0011】これらの発明によれば、透過率を計測すべ
道路上の空間を撮影し、その映像信号を画像処理する
ことにより、その道路上の空間の光の透過率を計測する
ことが可能である。また、計測すべき空間を撮影する手
段が既に設置されている場合には、その撮影手段を利用
して透過率の計測が可能であり、装置の設置コストの削
減が図れる。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】更に本発明に係る透過率計測システムは、
光源を有する道路上の空間の光の透過率を計測するシス
テムであって、道路上の空間を撮影する撮影手段と、撮
影手段から出力される映像信号に基づき道路上の空間
透過率を算出する前述のいずれかに記載の透過率計測装
置とを備えたことを特徴とする。また本発明に係る透過
率計測システムは、前述の撮影手段が道路に設置される
監視用カメラであることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、透過率を計測すべき
路上の空間を撮影し、その映像信号を画像処理すること
により、その空間の光の透過率を計測することが可能で
ある。また、計測すべき空間を撮影する手段が既に設置
されている場合には、その撮影手段を利用して透過率の
計測が可能であり、システムの設置コストの削減が図れ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の実施形態について説明する。尚、各図において同一要
素には同一符号を付して説明を省略する。また、図面の
寸法比率は説明のものと必ずしも一致していない。
【0020】(第一実施形態)図1は本実施形態に係る
透過率計測システムの説明図である。
【0021】本実施形態に係る透過率計測システム1
は、車両が走行するトンネル内に設置され、トンネル内
の光の透過率の計測を行うものである。図1に示すよう
に、透過率計測システム1にはカメラ2が設けられてい
る。カメラ2は、計測すべき空間を撮影するための撮影
手段であり、例えば、CCDカメラなどが用いられる。
この撮影手段であるカメラ2としては、動画を撮像でき
るものに限らず、静止画を撮像するものであってもよ
い。このカメラ2は、透過率を計測すべき計測空間であ
るトンネル内に設置されており、基準の光源となる照明
51に向けられている。また、このカメラ2は、複数設
けられトンネル内の複数箇所に設置されていてもよい。
複数設置された場合、トンネル内の各所における透過率
が検出されトンネル内の透過率の状況が把握できる。特
に、トンネルが長いものであるときに非常に有用であ
る。
【0022】更に、カメラ2は、トンネル内の監視用カ
メラを併用することができる。この場合、既存の監視用
カメラで得られた映像信号を用い、その映像信号に基づ
いて透過率計測を行うことにより、撮影手段としてカメ
ラを設置することが不要となる。このため、設備コスト
の削減が図れる。また、監視用カメラは全長の長いトン
ネルには多数設置されるため、この監視用カメラをカメ
ラ2とすれば、トンネル内の各部の透過率を詳細に計測
できる。また、カメラ2はトンネル内の上部に取り付け
られるので、従来のVI計のように車両走行時の石跳ね
などにより破損することがない。
【0023】図1に示すように、透過率計測システム1
にはCCTV装置3が設けられている。CCTV装置3
は、カメラ2と透過率計測装置4とを結ぶ回線を備え、
カメラ2の映像信号を透過率計測装置4に伝送するもの
であり、カメラ2と接続され、そのカメラ2から出力さ
れる映像信号が入力されている。透過率計測システム1
に複数のカメラ2が設けられている場合、CCTV装置
3は、それらカメラ2の映像信号を全て入力し、そのう
ちの一つを選択して透過率計測装置4へ伝送する。な
お、透過率計測システム1において、CCTV装置3の
設置を省略して一台のカメラ2の映像信号を直接に透過
率計測装置4に入力してもよい。
【0024】図1に示すように、CCTV装置3には透
過率計測装置4が接続され、透過率計測装置4に映像信
号が入力されている。透過率計測装置4は、入力した映
像信号を画像処理しその画像処理の結果に基づき計測空
間の光の透過率を計測する装置であり、例えば、AD変
換器41、ビデオフレームメモリ42、画像処理プロセ
ッサ43及び信号出力インターフェース44を備えた構
成とされる。AD変換器41は、透過率計測装置4に入
力された映像信号をアナログ信号からデジタル信号に変
換するものであり、例えば、ビデオA−Dコンバータな
どが用いられる。ビデオフレームメモリ42は、デジタ
ル変換された映像信号を画像データとして記憶するもの
である。画像データは、x軸、y軸の座標点ごとに濃淡
値を持つ画素の集合であり、その画素の濃淡は例えば8
ビットの256階調とされる。
【0025】画像処理プロセッサ43は、ビデオフレー
ムメモリ42に記憶された画像データの画像処理を行
い、計測空間であるトンネル内部の光の透過率を算出す
るものである。この画像処理プロセッサ43は、具体的
には、図2に示すように、ビデオフレームメモリ42の
画像6の画像データを読出し、その画像データに基づ
き、その画像データのエッジ処理を行う画像データのエ
ッジ処理手段として機能する。
【0026】また、画像処理プロセッサ43は、エッジ
処理にて得られたエッジ画像を構成する各画素データの
ヒストグラムを演算し、そのヒストグラムに基づき所定
の割合以上となる輝度レベルを算出して、その輝度レベ
ルをしきい値として二値化した画像を作成する二値化画
像作成手段として機能する。更に、画像処理プロセッサ
43は、作成した二値化画像において、照明51を含む
領域61内において、照明51の輪郭、即ちエッジ部分
を形成する画素数をカウントし、そのカウント数に基づ
いて計測空間の光の透過率を算出する透過率演算手段と
して機能する。透過率の演算は、二値化画像の照明51
の輪郭の画素数と撮影した計測空間のVI計で実測した
透過率との相関関係に基づいて行われる。
【0027】信号出力インターフェース44は、演算し
た透過率を装置4の外部へ出力するためのものである。
この信号出力インターフェース44は、例えば、その透
過率に基づいて運転が制御されるトンネル換気システム
に接続される。この場合、透過率計測システム1の計測
結果に基づいてトンネル換気システムの運転をフィード
バック制御することができる。
【0028】次に透過率計測システム1、透過率計測装
置4の動作及び透過率計測方法について説明する。
【0029】図3に示すように、トンネル内の側壁又は
天井に取り付けられる既存の車両監視用のカメラ2を撮
影手段として用いる。また、車両監視用のカメラ2と接
続される既存の中継装置をCCTV装置3として用い
る。そして、カメラ2により透過率を計測すべきトンネ
ルの内部の撮影を行うと、図2のように、トンネル内を
走行する車両71と共にトンネル内に設けられる照明5
1が撮影され、その映像信号がカメラ2から出力され
る。この映像信号は、CCTV装置3を介して透過率計
測装置4に伝送される。
【0030】図4は本実施形態に係る透過率計測処理を
示すフローチャートである。図4のステップS1におい
て、トンネル内を撮影した映像信号が透過率計測装置4
に伝送されると、その映像信号はAD変換器41に入力
される。そして、ステップS2にて、映像信号は、AD
変換器41によりアナログ信号からデジタル信号に変換
される。そして、デジタル信号に変換された映像信号
は、ビデオフレームメモリ42に画像データとして記憶
される。このビデオフレームメモリ42による映像信号
の記憶は断続的に行われ、例えば、1sec.に1回の
割合で行われる。この場合、1秒ごとの視界透過率の計
測を行うことが可能となる。
【0031】そして、ステップS3に移行し、ビデオフ
レームメモリ42に記憶された映像信号の画像データ
は、画像処理プロセッサ43により読み出され、エッジ
画像とされる。例えば、図5(a)に示すように、画像
データが横m×縦nの画素により構成されている場合、
図5(b)に示すように3×3の画素からなる横エッジ
抽出オペレータ、図5(c)に示すように3×3の画素
からなる縦エッジ抽出オペレータを用い、横エッジ画像
及び縦エッジ画像を作成する。横エッジ画像の作成は、
画像データの座標点(x、y)の画素データO(x、
y)(画素の輝度レベルデータ)を次の式(1)に基づ
いて算出する。
【0032】 O(x、y)=1・I(x−1、y−1)+2・I(x、y−1) +1・I(x+1、y−1)+0・I(x−1、y) +0・I(x、y)+0・I(x+1、y) −1・I(x−1、y+1)−2・I(x、y+1) −1・I(x+1、y+1) ‥‥(1) なお、I(x、y)は、座標点(x、y)の画素データ
を表す。
【0033】また、縦エッジ画像の作成も、横エッジ画
像の作成と同様にして、縦エッジ抽出オペレータを用
い、各画素データを算出して行う。
【0034】そして、図4のステップS4に移行し、各
エッジ画像のヒストグラムが作成される。すなわち、画
像処理プロセッサ43は、横エッジ画像の各画素データ
に基づき、輝度レベルごとにその度数を算出し、図6に
示すようにヒストグラムを作成する。また、画像処理プ
ロセッサ43は、同様にして、縦エッジ画像の各画素デ
ータに基づき、輝度レベルごとにその度数を算出し、図
6に示すようにヒストグラムを作成する。次いで、ステ
ップS5にて、各エッジ画像の二値化のしきい値が決定
される。例えば、横エッジ画像において、輝度レベルの
高いほうから20パーセントまでの輝度レベルをしきい
値として決定される。そして、縦エッジ画像において
も、同様にしてしきい値が決定される。
【0035】ステップS6に移行し、二値化画像の作成
が行われる。例えば、横エッジ画像において、画像処理
プロセッサ43は、しきい値としたレベルより高い輝度
レベルの画素のデータを「1」とし、しきい値としたレ
ベルより低い輝度レベルの画素のデータを「0」として
横エッジの二値化画像を作成する。また、縦エッジ画像
において、画像処理プロセッサ43は、しきい値とした
レベルより高い輝度レベルの画素のデータを「1」と
し、しきい値としたレベルより低い輝度レベルの画素の
データを「0」として縦エッジの二値化画像を作成す
る。そして、横エッジの二値化画像と縦エッジの二値化
画像における各画素のデータの論理和をとって二値化画
像を作成する。
【0036】そして、ステップS7に移行し、予め設定
した領域61内での二値化の結果が「1」である画素の
数がカウントされる。図2に示すように、照明51を含
む領域61内において、その領域61内の二値化画像は
照明51の輪郭部分に該当する画素のデータが「1」と
なり、その他の部分の画素のデータが「0」となる。そ
こで、その領域61内におけるデータ「1」の画素数を
カウントすることにより、照明51の輪郭部分を構成す
る画素数が算出される。
【0037】次いで、ステップS8に移行し、事前に求
めた直線近似係数をa、bとし、画素のカウント数をn
とすると、トンネル内の光の透過率vは、次の式(2)
にて算出される。
【0038】v=a・n+b ‥‥(2) 係数a、bは、透過率計測の前に予め設定されるもので
あり、VI計で実測した透過率と本システム1で算出し
た画素数(照明51の輪郭部分を構成する画素の数)と
の相関関係に基づいて決定される。例えば、同時に計測
して得られたVI計での実測値Tiと本システム1によ
る画素数Niを集計し、最小2乗法を用いて前述の係数
a、bを決定する。具体的には、集計された実測値Ti
の平均値をETとし、集計された本システム1による画
素数Niの平均値をEN、その分散をSNとし、実測値
Tiと画素数Niの共分散をSNTとすると、次の式
(3)が成り立つ。
【0039】 Ti−ET=(SNT/SN)・(Ni−EN) ‥‥(3) そして、この式(2)、(3)により、係数a、bを次
のように決定することができる。
【0040】a=SNT/SN b=EN・(1−(SNT/SN)) そして、二値化画像の輪郭画素数(画像処理計測値)を
横軸、VI計の計測値を縦軸とするグラフ上に各実測値
等をプロットすると、図7に示すように、式(2)の直
線が決定される。
【0041】以上のように、本実施形態に係る透過率計
測システム1、透過率計測装置4及び透過率計測方法に
よれば、透過率を計測すべきトンネル内を撮影し、その
映像信号を画像処理することにより、その空間の光の透
過率を計測することができる。また、計測すべきトンネ
ル内に車両監視用のカメラ又はCCTV装置が既に設置
されている場合、それらの車両監視用のカメラ又はCC
TV装置を利用して透過率の計測が行える。このため、
設置コストの削減が図れる。
【0042】(第二実施形態)次に第二実施形態に係る
透過率計測システム、透過率計測装置及び透過率計測方
法について説明する。
【0043】本実施形態に係る透過率計測システム1a
は、図1に示す第一実施形態の透過率計測システム1と
同様に構成され、画像処理プロセッサ43が映像信号の
画像データの所定輝度レベル以上の画素数をカウント
し、そのカウント数に基づきトンネル内の光の透過率を
算出する機能を備えている。
【0044】図8に本実施形態に係る透過率計測処理の
フローチャートを示す。図8のステップS1において、
トンネル内を撮影した映像信号が透過率計測装置4に伝
送されると、その映像信号はAD変換器41に入力され
る。そして、ステップS2にて、映像信号は、AD変換
器41によりアナログ信号からデジタル信号に変換され
る。そして、デジタル信号に変換された映像信号は、ビ
デオフレームメモリ42に画像データとして記憶され
る。このビデオフレームメモリ42による映像信号の記
憶は断続的に行われ、例えば、1sec.に1回の割合
で行われる。この場合、1秒ごとの視界透過率の計測を
行うことが可能となる。
【0045】そして、ステップS9に移行し、ビデオフ
レームメモリ42に記憶された映像信号の画像データ
は、画像処理プロセッサ43により読み出され、所定以
上の輝度レベルの画素の数がカウントされる。すなわ
ち、予め設定した領域61内での所定の輝度レベルを超
える画素の数がカウントされる。図2に示すように、照
明51を含む領域61内において、その領域61内の主
に照明51に該当する画素がカウントの対象となる。
【0046】次いで、ステップS10に移行し、事前に
求めた直線近似係数をa2、b2とし、画素のカウント数
をnとすると、トンネル内の光の透過率vは、次の式
(4)にて算出される。
【0047】v=a2・n+b2 ‥‥(4) 係数a2、b2は、透過率計測の前に予め設定されるもの
であり、VI計で実測した透過率と本実施形態の透過率
計測システムで算出した画素数(照明51を構成する画
素の数)との相関関係に基づいて決定される。具体的に
は、第一実施形態と同様に最小2乗法を用いて決定すれ
ばよい。
【0048】以上のように、本実施形態に係る透過率計
測システム、透過率計測装置及び透過率計測方法によれ
ば、第一実施形態と同様に、透過率を計測すべきトンネ
ル内を撮影し、その映像信号を画像処理することによ
り、その空間の光の透過率を計測することができる。ま
た、計測すべきトンネル内に車両監視用のカメラ又はC
CTV装置が既に設置されている場合、それらの車両監
視用のカメラ又はCCTV装置を利用して透過率の計測
が行える。このため、設置コストの削減が図れる。
【0049】(第三実施形態)次に第三実施形態に係る
透過率計測システム、透過率計測装置及び透過率計測方
法について説明する。
【0050】本実施形態に係る透過率計測システム1b
は、図1に示す第一実施形態の透過率計測システム1と
同様に構成され、画像処理プロセッサ43が映像信号の
画像データの画素における標準偏差を算出し、その標準
偏差に基づきトンネル内の光の透過率を算出する機能を
備えている。
【0051】図9に本実施形態に係る透過率計測処理の
フローチャートを示す。図9のステップS1において、
トンネル内を撮影した映像信号が透過率計測装置4に伝
送されると、その映像信号はAD変換器41に入力され
る。そして、ステップS2にて、映像信号は、AD変換
器41によりアナログ信号からデジタル信号に変換され
る。そして、デジタル信号に変換された映像信号は、ビ
デオフレームメモリ42に画像データとして記憶され
る。このビデオフレームメモリ42による映像信号の記
憶は断続的に行われ、例えば、1sec.に1回の割合
で行われる。この場合、1秒ごとの視界透過率の計測を
行うことが可能となる。
【0052】そして、ステップS11に移行し、ビデオ
フレームメモリ42に記憶された映像信号の画像データ
は、画像処理プロセッサ43により読み出され、図2に
示すように照明51を含む領域61内における各画素の
輝度値の標準偏差が算出される。
【0053】次いで、ステップS12に移行し、事前に
求めた直線近似係数をa3、b3とし、算出した標準偏差
の値をσとすると、トンネル内の光の透過率vは、次の
式(4)にて算出される。
【0054】v=a3・σ+b3 ‥‥(4) 係数a3、b3は、透過率計測の前に予め設定されるもの
であり、VI計で実測した透過率と本実施形態の透過率
計測システムで算出した画素数(照明51を構成する画
素の数)との相関関係に基づいて決定される。具体的に
は、第一実施形態と同様に最小2乗法を用いて決定すれ
ばよい。
【0055】以上のように、本実施形態に係る透過率計
測システム、透過率計測装置及び透過率計測方法によれ
ば、第一実施形態と同様に、透過率を計測すべきトンネ
ル内を撮影し、その映像信号を画像処理することによ
り、その空間の光の透過率を計測することができる。ま
た、計測すべきトンネル内に車両監視用のカメラ又はC
CTV装置が既に設置されている場合、それらの車両監
視用のカメラ又はCCTV装置を利用して透過率の計測
が行える。このため、設置コストの削減が図れる。
【0056】(第四実施形態)前述の第一実施形態から
第三実施形態までに係る透過率計測装置、透過率計測シ
ステム及び透過率計測方法にあっては、トンネル内の透
過率計測に用いられるものであったが、本発明に係る透
過率計測装置、透過率計測システム及び透過率計測方法
はそのようなものに限られるものではなく、基準となる
光源を有する空間であれば、照明灯が存在する屋外の道
路などその他の場所に用いてもよい。例えば、屋外の道
路に適用した場合、霧、雨、雪などによる道路上での光
の透過率の悪化を的確に計測することが可能となる。こ
の場合、道路表示板に「スピード落とせ」などを表示さ
せることにより、通行の安全を図ることができる。そし
て、この本実施形態に係る透過率計測装置、透過率計測
システム及び透過率計測方法にあっても、前述の第一実
施形態から第三実施形態までに係る透過率計測装置、透
過率計測システム及び透過率計測方法と同様な効果が得
られる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。
【0058】すなわち、透過率を計測すべき空間を撮影
し、その映像信号を画像処理することにより、その空間
の光の透過率を計測することができる。
【0059】また、計測すべき空間を撮影する手段が既
に設置されている場合には、その撮影手段を利用して透
過率の計測が可能であり、装置やシステム等の設置コス
トの削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】透過率計測システムの説明図である。
【図2】撮影画像の説明図である。
【図3】カメラの設置状態の説明図である。
【図4】透過率計測処理を示すフローチャートである。
【図5】画像データ及びエッジ抽出オペレータの説明図
である。
【図6】画像データにおける画素の輝度レベルのヒスト
グラムである。
【図7】計測データの説明図である。
【図8】第二実施形態に係る透過率計測処理を示すフロ
ーチャートである。
【図9】第三実施形態に係る透過率計測処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…透過率計測システム、2…カメラ、3…CCTV装
置、4…透過率計測装置、43…画像処理プロセッサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/61 G01B 11/00 - 11/30 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源を有する道路上の空間の光の透過率
    を計測する装置であって、 前記空間を撮影した映像信号を画像処理する画像処理手
    段と、 画像処理された前記光源の画像データに基づき前記空間
    の透過率を算出する演算手段を備えて構成され、 前記画像処理手段は、前記映像信号の画像データをエッ
    ジ処理する機能を有し、 前記演算手段は、前記エッジ処理された画像データにお
    いて前記光源の輪郭部分を形成する画素数をカウント
    し、そのカウント数に基づき前記空間の光の透過率を算
    出する機能を有すること、 を特徴とする透過率計測装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段は、前記エッジ処理し
    た画像データを所定のしきい値により二値化処理する機
    能を有し、 前記演算手段は、前記二値化処理した画像データにおい
    て前記光源の輪郭部分を形成する画素数をカウントし、
    そのカウント数に基づき前記空間の光の透過率を算出す
    る機能を有すること、 を特徴とする請求項1に記載の透過率計測装置。
  3. 【請求項3】 前記映像信号が前記道路に設置される監
    視カメラにより前記道路上の空間を撮影したものである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の透過率計測装
    置。
  4. 【請求項4】 光源を有する道路上の空間の光の透過率
    を計測するシステムであって、 前記空間を撮影する撮影手段と、 前記撮影手段から出力される映像信号に基づき前記空間
    の透過率を算出する請求項1〜3のいずれかに記載の透
    過率計測装置と、 を備えた透過率計測システム。
  5. 【請求項5】 前記撮影手段は、前記道路に設置される
    監視用カメラであることを特徴とする請求項4に記載の
    透過率計測システム。
JP22642497A 1997-08-22 1997-08-22 透過率計測装置及び透過率計測システム Expired - Fee Related JP3538828B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22642497A JP3538828B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 透過率計測装置及び透過率計測システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22642497A JP3538828B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 透過率計測装置及び透過率計測システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1164221A JPH1164221A (ja) 1999-03-05
JP3538828B2 true JP3538828B2 (ja) 2004-06-14

Family

ID=16844915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22642497A Expired - Fee Related JP3538828B2 (ja) 1997-08-22 1997-08-22 透過率計測装置及び透過率計測システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3538828B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001082097A (ja) * 1999-09-13 2001-03-27 Toshiba Corp トンネル換気制御装置
DE602004003912T8 (de) * 2004-05-10 2008-01-17 CRF Società Consortile per Azioni, Orbassano Vorrichtung und Verfahren zur Messung der Sichtweite
JP5659913B2 (ja) * 2011-03-30 2015-01-28 富士通株式会社 警報装置および警報システム並びに警報方法
CN106769895A (zh) * 2016-12-12 2017-05-31 中国科学院合肥物质科学研究院 一种标定测量整层大气光谱透过率的方法
CN115356355B (zh) * 2022-10-21 2022-12-27 沃卡姆(山东)真空玻璃科技有限公司 一种真空夹胶玻璃自动检测下料输送线及检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1164221A (ja) 1999-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100377067B1 (ko) 이미지 시퀀스내의 객체의 움직임을 검출하기 위한 방법 및장치
US6044166A (en) Parallel-pipelined image processing system
KR100946749B1 (ko) 영상인식 및 이미지의 학습 방법을 기반한 안개 감지 방법및 그 시스템
JP3423861B2 (ja) 移動物体の監視方法および装置
US20080144961A1 (en) Method and Image Evaluation Unit for Scene Analysis
JP7092615B2 (ja) 影検出装置、影検出方法、影検出プログラム、学習装置、学習方法、及び学習プログラム
CN104778723A (zh) 红外图像中利用三帧差法进行移动侦测的方法
JP3538828B2 (ja) 透過率計測装置及び透過率計測システム
JP3377659B2 (ja) 物体検出装置及び物体検出方法
JP3034101B2 (ja) 動きベクトルによる識別方法及び装置
JP2001043383A (ja) 画像監視システム
JP2002162343A (ja) 可視画像式路面状況把握装置における路面状況判定方法
JPH07114699A (ja) 物体検出方法及びその装置
KR102492290B1 (ko) 교통량 측정을 위한 딥러닝 기반의 드론 영상 분석 시스템
JP3736836B2 (ja) 物体検出方法及び物体検出装置及びプログラム
JP2002260166A (ja) 情報配信装置及び情報配信システム
CN117291864A (zh) 能见度估计装置及方法、以及记录介质
JP3502468B2 (ja) 分散型監視装置
JP4744789B2 (ja) 物体識別方法及び物体識別装置
JP2003299066A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2000057323A (ja) 画像処理装置
KR100284596B1 (ko) 교차로에서 대기길이 측정방법
Power et al. Velocital information feature for charting spatio-temporal changes in digital image sequences
KR100267728B1 (ko) 이동 물체의 존재 여부 판단방법 및 장치
KR100374407B1 (ko) 복잡한 교차로에서의 배경영상 생성 방법

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees