JP3536413B2 - 不可視情報記録シール - Google Patents

不可視情報記録シール

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JP3536413B2 JP07569795A JP7569795A JP3536413B2 JP 3536413 B2 JP3536413 B2 JP 3536413B2 JP 07569795 A JP07569795 A JP 07569795A JP 7569795 A JP7569795 A JP 7569795A JP 3536413 B2 JP3536413 B2 JP 3536413B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、目視角度によって色が
順次変化する多層蒸着積層体、あるいはさらに透明なホ
ログラム画像を備え、偽造防止を必要とする種々の商品
等の物品に貼着されて、証明書としての機能を持つ偽造
防止効果を有するシールに係り、特にレーザー等により
非接触の状態で不可視情報を記録することが可能な不可
視情報記録シールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、目視角度によって色が順次変
化する多層蒸着積層体も、様々な分野で利用されてきて
いる。この多層蒸着積層体は、屈折率が異なるセラミッ
ク材料を、制御された膜厚で繰り返し蒸着することによ
って得られ、独特の視覚的効果をもたらすものである。
【0003】これらは転写箔や、若干構成を変えること
によってシールとしても利用されている。このシールと
しては、様々な構成が挙げられるが、その一例として、
基材の片面に、多層蒸着積層体が設けられ、基材の他面
には、粘着層が設けられている。また、透明のフィルム
のままでは、色の変化が判りづらいこともあり、下地と
して黒等の濃色の下地を付加する場合が多い。
【0004】一方、近年、透明なホログラム転写箔が、
様々な分野で利用されてきている。この透明ホログラム
転写箔は、支持体としての基材上に、剥離層、ホログラ
ム形成層、透過性薄膜層、接着層の各層を、順次積層し
て形成され、転写体、および転写箔はほとんど透明な中
にホログラム画像が浮き上がり、独特の視覚的効果をも
たらすものである。これらは転写箔として用いられる
他、若干構成を変えることによって、シールとしても利
用されている。このシールとしては、様々な構成が挙げ
られるが、その一例として、基材の片面に、ホログラム
形成層、透過性薄膜層、保護層が設けられ、基材の他面
には、粘着層が設けられている。
【0005】しかしながら、これらの透明なホログラム
転写箔またはホログラムシールは、その独特のホログラ
ム画像を形成するためには、非常に高度な技術が必要と
されることから、それ自体が偽造防止効果を有してい
る。このため、通常は、ホログラム転写箔自身以外には
セキュリティ機能を持たない。
【0006】一方、透明ホログラムではない通常の反射
タイプのホログラムでは、ホログラム画像そのものが光
の干渉縞を記録したものであることに着目し、この干渉
縞自身を記録情報として利用する方法が提案されてい
る。この記録情報の読み取り原理は、光の回折角が波長
と回折格子の空間周波数で関係づけられることから、ホ
ログラム画像の一部に、ある一定の目的の空間周波数の
回折格子を設け、その回折光を検出することによって、
その情報を読み取ることが可能となる。
【0007】しかし、この情報記録は、ホログラム画像
の作製と同時に行なわれなければならないため、同じ画
像のホログラムには同じ情報しか記録することができな
い。あるいは、画像を目視上では似たものとし、記録の
ための回折格子は変えることもできるが、個々に異なっ
た情報を持たせることが不可能であることには変わりは
ない。
【0008】また、透明ホログラム画像の視認性につい
ては、通常の反射性薄膜を設けたものよりも劣ってお
り、独特の画像であるとはいっても、ホログラムを見る
角度によって見え易かったり、見え難かったりしている
ため、用途が限定されている。
【0009】ところで、媒体毎に記録情報を変える技術
としては、既に各種の方法が提案されてきており、主に
サーマルヘッドを利用した感熱記録、光を利用した光記
録等が広く利用されている。
【0010】例えば、感熱記録の一例としては、金属薄
膜層をサーマルヘッドの熱によって溶融させる方法、ロ
イコ化合物に代表される感熱発色材料からなる感熱記録
層をサーマルヘッドの熱によって発色させる方法などが
知られており、最近では、プリペイドカード等におい
て、残額情報等を記録する方法として利用されている。
これらは通常、文字や画像といった可視情報を記録する
手段として用いられ、記録の熱源としては、サーマルヘ
ッドが一般的に使用されている。
【0011】かかる記録媒体の問題点は、感熱記録層上
の層厚を厚くすることができない点である。実用的に
は、例えば記録面の保護層は数μmの厚みに設定するの
が精一杯であり、この制限によって感熱記録層上の層構
成は限定されてしまう。すなわち、例えば特開昭62−
278084号公報に記載されるように感熱記録層上に
隠蔽層を設けて記録情報を不可視の状態で記録・読み出
しを行うような場合や、さらに保護層下に隠蔽層を設け
て、記録情報が見えないようにしようとしても、隠蔽層
の厚みが限定されてしまうために、十分な隠蔽力を持た
せることができないのが実情である。
【0012】また、保護層も厚くできないことから、サ
ーマルヘッドと保護層表面との接触による傷が目立ち、
記録情報自体の隠匿性を損なうといった問題も生じる。
これは、特に記録情報の機密性が高い場合には問題とな
る。
【0013】以上のようなことから、多層蒸着積層体、
あるいは透明ホログラム画像は、単独では個体毎の記録
情報を変えることが困難であり、さらに色変化等の視覚
効果が低い、あるいはホログラム画像の視認性が低いと
いった問題があり、一方可変情報を記録する技術として
の感熱記録媒体は不可視情報を記録することが困難であ
ることがわかる。
【0014】多層蒸着積層体、あるいは透明ホログラム
に個体毎の可変情報が記録可能であれば、様々な用途に
利用することが可能である。一例を挙げれば、セキュリ
ティと情報記録が同時に必要であって、さらに商品等の
物品の美観を損ねないようにすることが重要な用途とし
て、高額な商品に貼付するシールやタグ等が考えられ
る。
【0015】これまでにも、多層蒸着積層体、あるいは
透明ホログラムを用いたシールはあったが、同時に可変
情報を記録可能なものではなく、単に色変化という視覚
効果によるセキュリティ性、あるいは単にホログラム画
像のみの情報とその製造の困難さからくるセキュリティ
性を保持しているにすぎない。そして、これらの多層蒸
着積層体、あるいはホログラム画像の審美性と、可変情
報の記録とを両立させた記録媒体であれば、目視の判断
だけではなく、検証器による真偽判定も行なうことが可
能となり、さらに高いセキュリティ性を付与できる等の
利点が得られるものとなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
多層蒸着積層体、あるいは更にホログラム画像を備えた
シールにおいては、多層蒸着積層体、あるいはホログラ
ム画像の審美性と、可変情報の記録とを両立させること
が難しいという問題があった。
【0017】本発明は、上記のような問題点を解消する
ために成されたもので、透明なホログラム画像を備え、
偽造防止を必要とする種々の商品等の物品に貼着され
て、証明書としての機能を持つ偽造防止効果を有し、透
明ホログラム画像の審美性を損なうことなく、かつ透明
ホログラム画像と一体の形態で、不可視情報を記録する
ことが可能な不可視情報記録シールを提供することを第
1の目的とする。
【0018】さらに本発明は、上記のような問題点を解
消するために成されたもので、目視角度によって色が変
化する多層蒸着積層体、あるいは更にホログラム画像を
備え、偽造防止を必要とする種々の商品等の物品に貼着
されて、証明書としての機能を持つ偽造防止効果を有
し、多層蒸着積層体、あるいは更に透明ホログラム画像
の審美性を損なうことなく、かつ多層蒸着積層体、ある
いは更に透明ホログラム画像と一体の形態で、不可視情
報を記録することが可能な不可視情報記録シールを提供
すること目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に係る発明の不可視情報記録シー
ルは、粘着層上に、少なくとも(この「少なくとも」の
意味は、記録波長の近赤外線領域で吸収し、他の波長域
での吸収は不問という意味である。)記録波長の近赤外
域で吸収を示す赤外吸収層、感熱記録層、少なくとも
(この「少なくとも」の意味は、可視領域の光は吸収
し、記録波長および読み取り波長の近赤外線を透過する
が、他の波長域は不問という意味である。)可視領域の
光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域を
透過する隠蔽層、屈折率が互いに異なる(この「異な
る」の意味は、多層蒸着膜は蒸着による層が多層になっ
ており、層の材料の屈折率が互いに異なっているという
意味である。)複数の材料を積層してなり目視角度によ
って色が変化する多層蒸着層を順次積層し、かつ赤外吸
収層と粘着層との間、感熱記録層と隠蔽層との間、もし
くは隠蔽層と多層蒸着層との間のいずれかの(この「い
ずれかの」の意味は、(1)赤外吸収層と粘着層との
間、(2)感熱記録層と隠蔽層との間、(3)隠蔽層と
多層蒸着層との間、において(1)or(2)or
(3)という意味である。)層間に、基材を設けて成る
ことを特徴とする不可視情報記録シールである。
【0020】
【0021】また、請求項3に係る発明の不可視情報記
録シールは、粘着層上に、少なくとも(この「少なくと
も」の意味は、記録波長の近赤外線領域で吸収し、他の
波長域での吸収は不問という意味である。)記録波長の
近赤外域で吸収を示す赤外吸収層、感熱記録層、少なく
とも(この「少なくとも」の意味は、可視領域の光は吸
収し、記録波長および読み取り波長の近赤外線を透過す
るが、他の波長域は不問という意味である。)可視領域
の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域
を透過する隠蔽層、ホログラム画像を形成するためのホ
ログラム形成層、屈折率が互いに異なる(この「異な
る」の意味は、多層蒸着膜は蒸着による層が多層になっ
ており、層の材料の屈折率が互いに異なっているという
意味である。)複数の材料を積層してなり目視角度によ
って色が変化する多層蒸着層を順次積層し、かつ赤外吸
収層と粘着層との間、感熱記録層と隠蔽層との間、もし
くは隠蔽層とホログラム形成層との間のいずれかの(こ
の「いずれかの」の意味は、(1)赤外吸収層と粘着層
との間、(2)感熱記録層と隠蔽層との間、(3)隠蔽
層と多層蒸着層との間、において(1)or(2)or
(3)という意味である。)層間に、基材を設けて成る
ことを特徴とする不可視情報記録シールである。
【0022】
【0023】また、請求項において、少なくとも可視
領域の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤
外域を透過するとともに、ホログラム画像を形成してな
るホログラム形成隠蔽層を設けてなることを特徴とす
る。
【0024】また、請求項1ないしにおいて、粘着層
上に感熱記録層、赤外吸収層の順で積層してなることを
特徴とする。
【0025】また、請求項1ないしにおいて、赤外吸
収層は、近赤外域の特定波長を吸収するスペクトルを有
することを特徴とする。
【0026】また、請求項1ないしにおいて、感熱記
録層は、発色部分が前記赤外吸収層の吸収する近赤外域
の特定波長とは異なる波長域に吸収を有することを特徴
とする。
【0027】また、請求項1ないしにおいて、多層蒸
着層は、屈折率が互いに異なる複数のセラミック材料を
積層してなるものであることを特徴とする。
【0028】
【作用】従って、まず、請求項1に係る発明の不可視情
報記録シールにおいては、商品等の物品に貼付した状態
では、多層蒸着積層体のしかも下層に設けられた有色不
透明の隠蔽層によって、画像の視認性が向上する。さら
に、下層の赤外吸収層が光熱変換層の役目をして赤外線
を熱に変換し、この熱によって、その下層の感熱記録層
が発色する。この記録情報の読み取りは、感熱発色層の
発色部分と未発色部分との反射率の差を利用して行なう
ことができる。
【0029】
【0030】以上により、本発明の不可視情報記録シー
ルにおいては、目視角度によって色が変化する多層蒸着
積層体を備え、偽造防止を必要とする種々の商品等の物
品に貼着されて、証明書としての機能を持つ偽造防止効
果を有する多層蒸着積層体シールを、多層蒸着積層体の
審美性を損なうことなく、かつ多層蒸着積層体と一体の
形態で、不可視情報を記録することが可能となる。
【0031】また、請求項に係る発明の不可視情報記
録シールにおいては、請求項1に係る発明の不可視情報
記録シールと同等の作用効果が得られるとともに、これ
に加えて証明書としての機能を持つ偽造防止効果を有す
るホログラムシールを、透明ホログラム画像の審美性を
損なうことなく、かつ透明ホログラム画像と一体の形態
とすることができる。
【0032】
【0033】さらに、請求項に係る発明の不可視情報
記録シールにおいては、請求項に係る発明の不可視情
報記録シールと同等の作用効果が得られるとともに、こ
れに加えて製造工程を簡略化することができる。
【0034】以上により、本発明の不可視情報記録シー
ルにおいては、目視角度によって色が変化する多層蒸着
層および透明ホログラムを備え、偽造防止を必要とする
種々の商品等の物品に貼着されて、証明書としての機能
を持つ偽造防止効果を有し、多層蒸着積層体および透明
ホログラム画像の審美性を損なうことなく、かつ多層蒸
着層、透明ホログラム画像と一体の形態で、不可視情報
を記録することが可能となる。
【0035】一方、上記請求項1ないし請求項に係る
発明の不可視情報記録シールにおいて、赤外吸収層が近
赤外域の特定波長に吸収(スペクトル)を有するものと
することにより、記録の波長が限定され、偽造や改竄を
困難とすることができる。
【0036】また、上記請求項1ないし請求項に係る
発明の不可視情報記録シールにおいて、感熱記録層は、
発色部分が前記赤外吸収層の吸収する近赤外域の特定波
長とは異なる波長域に吸収(スペクトル)を有するもの
とすることにより、情報の記録を行なう光源だけでな
く、さらに記録された情報の読み取り波長が限定され偽
造や改竄をより一層困難とすることができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0038】[第1の実施例]図1は、本発明の第1の
実施例による不可視情報記録シールの構成例を示す断面
図である。
【0039】図1に示す本実施例の不可視情報記録シー
ル1は、基材3の片面に、赤外吸収剤4、感熱記録層
5、隠蔽層6、多層蒸着層7、保護層8を順次積層する
とともに、基材3の他面に、粘着層2を設けた構成とし
ている。
【0040】ここで、基材3としては、透明または不透
明のポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
また、これ以外にも、例えばポリ塩化ビニル、ポリエス
テル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リスチレン等の合成樹脂、天然樹脂、紙、合成紙、ガラ
ス等の材料を、単独あるいは複合体として使用すること
ができるが、後に読み取り原理でも述べるように、層構
成によって光学特性に限定がある。
【0041】また、赤外吸収層4は、少なくとも記録波
長15の波長域で吸収を示す必要があり、その積層位置
に応じてその他の赤外波長域では透過を示すものを選択
することがある。この赤外吸収層4は、レーザ光を吸収
して熱に変換し発生する熱により積層される感熱記録層
5を発色させるものである。一般的には、使用するレー
ザ光波長での吸収係数が大きい色素等を樹脂中に混合し
たものが光吸収熱変換材料として用いられる。
【0042】この光吸収熱変換材料には、例えばシアニ
ン系、ピリリウム系、チオピリリウム系、スクワリリウ
ム系、クロコニウム系、アズレニウム系等のポリメチン
系色素、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色
素、ジチオール金属錯塩系色素、ナフトキノン系色素、
アントラキノン系色素、トリフェニルメタン系色素、ア
ルミニウム系色素、ジインモニウム系色素等の有機色素
類の他、金属酸化物、金属水酸化物、あるいは熱線吸収
ガラスの粉末等の無機顔料、およびカーボンブラック
(但し、感熱記録層)を使用することが可能である。
【0043】上記の光吸収熱変換材料を樹脂等に混合
し、オフセット印刷法、グラビア印刷法などの公知の印
刷手段或いは塗工手段により赤外吸収層4を形成する。
例えばオフセット印刷法では、近赤外域に光吸収のない
透明メジウム中に光吸収熱変換材料を3本ロール等によ
り混練、溶解又は分散させた赤外吸収インキをウェット
オフセット印刷法、ドライオフセット印刷法等の各手段
により赤外吸収層4を塗工形成する。またグラビア印刷
法では、樹脂(バインダー)に塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合樹脂、飽和ポリエステル、ポリウレタンエラスト
マー等が用いられ、さらに消泡剤などの添加物を加える
ことができる。また上記赤外吸収インキを適正な粘度に
希釈するために用いられる溶媒として、例えばトルエ
ン、メチルイソブチルケトン、キシレン、シクロヘキサ
ノール、酢酸イソブチル、シクロヘキサノン、メチルシ
クロヘキサノン、エチレングリコールモノブチルエーテ
ルなどのグリコール誘導体等、又はこれらの混合溶媒が
挙げられる。
【0044】また、感熱記録層5は、少なくとも赤外吸
収ロイコ染料、顕色剤、バインダーからなる。ロイコ染
料は発色時に赤外域に吸収を示すものであり、例えばフ
ルオラン系化合物、フルオレン系化合物、フタリド誘導
体等が挙げられ、とくに赤外吸収層の赤外線入射側に感
熱記録層が位置する場合には少なくともその発色部又は
未発色部は赤外吸収層の近赤外域の特定波長とは異なる
波長域に吸収(スペクトル)を有するものである。赤外
吸収ロイコ染料に作用し発色させる顕色剤には、フェノ
ール、クレゾール、ヒドロキノン等の酸性物質がある。
これらを樹脂、インキビヒクルなどの高分子材料のバイ
ンダーに分散させたものであり、バインダーは水又は有
機溶媒に溶解するもので、具体的にはポリビニルアルコ
ール、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セル
ロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、線状の飽和ポ
リエステル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸エチルなどのメタクリル樹脂の単独または共重合物、
ポリウレタン、ポリブチラール、ニトロセルロース等の
熱可塑性樹脂を使用することができる。必要に応じて添
加剤として分散剤、消泡剤、増粘剤などを添加すること
もできる。上記の赤外吸収ロイコ染料、顕色剤、バイン
ダー等を水又は有機溶媒に均一に分散または溶解してな
る塗液をグラビア法、オフセット法、スクリーン法など
の印刷法、ロールコート法、グラビアコート法、リップ
コート法、コンマコート法、ダイコート法、マイクログ
ラビアコート法、カーテンコート法などの塗工法などに
より形成することができる。
【0045】隠蔽層6は、目視上でこの層以下の変化を
隠蔽するための層であり、少なくとも可視領域には吸収
があり、一方赤外域、とくに感熱記録層5に対する記録
波長および読み取り波長では、光学的に透明もしくはほ
ぼ透明とみなせる材料であることが必要である。
【0046】すなわち、この隠蔽層6は、赤外線センサ
ーで読み取り可能な程度の赤外線を透過するとともに、
肉眼で感熱記録層5に記録された記録像の識別が不可能
な程度に可視光線を吸収するものをいい、赤外線の透過
率が可視光線の透過率より大きいものはもちろん、赤外
線センサーの感度が優れていること等から、赤外線の透
過率が可視光線の透過率より小さいものであっても、肉
眼で記録像が識別できず、赤外線センサーで識別できる
ものであればよい。
【0047】代表的な材料としては、例えばゼラチン
膜、オラゾールブラックB−Vやオラゾール2RG等の
赤外線透過性の染料を含む塗料、黄インキ、紅インキ、
藍インキ等の赤外域に吸収のない印刷インキの混ぜ合わ
せにより作成した黒色、もしくはグレー系のインキを使
用することが可能であり、これらをグラビア印刷法、ス
クリーン印刷法、オフセット印刷法等の公知の塗工方法
により設けることができる。
【0048】また、多層蒸着層7は、目視角度によって
色が順次変化することが必要であり、屈折率が互いに異
なる複数のセラミック材料を積層、一例として、屈折率
がおおよそ2以上の高屈折率材料と、屈折率が1.5程
度の低屈折率材料とを、所定の膜厚で積層(好ましく
は、屈折率が“高”“低”“高”“低”“高”の順に5
層)してなるものである。
【0049】高屈折率材料としては、例えばSb23
(3.0=屈折率n:以下同じ)、Fe23 (2.
7)、TiO2 (2.6)、CdS(2.6)、CeO
2 (2.3)、ZnS(2.3)、PbCl2 (2.
3)、CdO(2.2)、Sb23 (2.0)、WO3
(2.0)、SiO(2.0)、Si23 (2.
5)、In23 (2.0)、PbO(2.6)、Ta
23 (2.4)、ZnO(2.1)、ZrO2 (2.
0)等を使用することが可能である。
【0050】また、低屈折率材料としては、例えばMg
O(1.6)、SiO2 (1.5)、MgF2 (1.
4)、CeF3 (1.6)、CaF2 (1.3〜1.
4)、AlF3 (1.6)、Al23 (1.6)等を
使用することが可能である。
【0051】そして、これらの高屈折率材料の中から少
なくとも一種、低屈折率材料の中から少なくとも一種を
それぞれ選択し、所定の厚さで交互に積層させることに
より、特定の波長の可視光に対する吸収あるいは反射を
示すものを得ることができる。
【0052】さらにまた、保護層8は、下層を保護する
役割を果たすものである。
【0053】例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル樹脂、
メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂等の従
来公知の合成樹脂、あるいは天然樹脂をベースに、耐性
を向上させるための材料として、イソシアネート系等の
硬化剤、ポリエチレンワックス、カルナバワックス等の
ワックス類、あるいは炭酸カルシウム、シリカ、アルミ
ナ等の体質顔料、シリコーン油脂類の油脂類等を、透明
性を損なわない範囲で添加して使用することが可能であ
る。
【0054】一方、粘着層2としては、例えばアクリル
系、ブチルゴム系、天然ゴム系、シリコン系、ポリイソ
ブチル系等の粘着剤単独、もしくはアルキルメタクリレ
ート、ビニルエステル、アクリルニトリル、スチレン、
ビニルモノマー等の凝集成分、不飽和カルボン酸、ヒド
ロキシル基含有モノマー、アクリルニトリル等に代表さ
れる改質成分や重合開始剤、可塑剤、硬化剤、硬化促進
剤、酸化防止剤等の添加剤を必要に応じて添加して使用
することが可能である。
【0055】次に、以上のように構成した本実施例の不
可視情報記録シール1においては、粘着層2により、商
品等の物品に貼付した状態では、多層蒸着層7の、しか
も下層に設けられた有色不透明の隠蔽層6によって、画
像の視認性が向上する。また、下層には赤外吸収層4が
あり、この赤外吸収層4が光熱変換層の役目をして赤外
線を熱に変換し、この熱によって、その上層の感熱記録
層5が発色し、この発色部は赤外線を吸収し未発色部は
赤外線を透過する。さらに、記録情報の読み取りは、感
熱記録層5の発色部分と未発色部分との反射率(吸収
率)の差を利用して行なうことができる。
【0056】次に、本実施例の可変情報記録シール1の
情報の記録方法、ならびに情報の読み取り方法の一例に
ついて説明する。
【0057】まず、可変情報記録シール1の情報の記録
は、図2に示すように、赤外吸収層4の吸収波長の光線
(例えばレーザー光線)11を照射すると、赤外吸収層
4の光熱変換作用によって発熱12が起こり、これによ
って感熱記録層5が発色し情報の記録部13ができる。
また、情報の読み取りは、感熱記録層5の発色部分と未
発色部分との反射率の差、すなわち記録部13と未記録
部とのコントラストを利用して行なう。
【0058】図3は、赤外吸収層4と感熱記録層5の発
色部および未発色部の反射スペクトルを示す概念図であ
る。なお図中14は赤外吸収層の反射スペクトル、15
は感熱記録層5の発色部(a)及び未発色部(b)、1
6は本発明の不可視情報記録シールへの記録波長、17
は本発明の不可視情報記録シールの記録の読み取り波長
である。また、図3の記録波長16は830nm前後と
し、読み取り波長17は940nmとしているが、赤外
吸収層4の反射スペクトル14が、読み取り波長17に
影響を与えることなく、感熱記録層5の反射スペクトル
15の(a)発色部と(b)非発色部とのコントラスト
が得られる波長域であればよく、記録波長16と読み取
り波長17の選択はこれらに限られるものではなく、上
記の具体的な波長は、赤外吸収層4及び感熱記録層5を
構成する各材料の組み合わせによって決定されるもので
ある。
【0059】上述したように、本実施例の不可視情報記
録シール1は、粘着層2上に、少なくとも記録波長の近
赤外域で吸収を示す赤外吸収層4、読み取り時のコント
ラストを得るための感熱記録層5、少なくとも可視領域
の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域
を透過する隠蔽層6、屈折率が互いに異なる複数の材料
を積層してなり、目視角度によって色が変化する多層蒸
着層7を順次積層し、かつ第1の赤外吸収層4と粘着層
2との間に、基材3を設けるようにしたものである。
【0060】従って、目視角度によって色が変化する多
層蒸着層7を備え、偽造防止を必要とする種々の商品等
の物品に貼着されて、証明書としての機能を持つ偽造防
止効果を有する多層蒸着積層体シールを、多層蒸着層7
の審美性を損なうことなく、かつ多層蒸着層7と一体の
形態で、不可視情報を記録することが可能となる。
【0061】[第2の実施例]図4は、本発明の第2の
実施例による不可視情報記録シール20の構成例を示す
断面図であり、図1と同一要素には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。図4に示すように、本実施例の不可視情報記録シー
ル1は、図1における基材3を感熱記録層5と隠蔽層6
との間に設けた構成としている。ただし、ここで、基材
3は、少なくとも読み取り波長17の波長領域において
は、透明もしくはほとんど透明とみなすことができる材
料であることが必要である。以上、本実施例の不可視情
報記録シール20においても、上記第1の実施例の場合
と同様の作用効果が得られ、また情報の記録方法、なら
びに情報の読み取り方法についても、上記第1の実施例
の場合と同様である。
【0062】[第3の実施例]図5は、本発明の第3の
実施例による不可視情報記録シール21の構成例を示す
断面図であり、図1と同一要素には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。図5に示すように、本実施例の不可視情報記録シー
ル21は、図1における基材3を隠蔽層6と多層蒸着層
7との間に設けた構成としている。ただし、ここで、基
材3は、記録波長16および読み取り波長17におい
て、透明もしくはほとんど透明とみなすことができる材
料であることが必要である。以上、本実施例の不可視情
報記録シール21においても、上記第1の実施例の場合
と同様の作用効果が得られ、また情報の記録方法、なら
びに情報の読み取り方法についても、上記第1の実施例
の場合と同様である。
【0063】[第4の実施例(以下、この例は本願に含
まれないが、第4の実施例と称する)] 図6は、本発明の第4の実施例による不可視情報記録シ
ール22の構成例を示す断面図であり、図1と同一要素
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。図6に示すように、本実施
例の不可視情報記録シール22は、図1における保護層
8を省略するとともに多層蒸着層7の上に、基材3を設
けた構成としている。ただし、ここで、基材3は、記録
波長16および読み取り波長17において、透明もしく
はほとんど透明とみなすことができる材料であることが
必要である。以上、本実施例の不可視情報記録シール2
2においても、上記第1の実施例の場合と同様の作用効
果が得られ、また情報の記録方法、ならびに情報の読み
取り方法についても、上記第1の実施例の場合と同様で
ある。
【0064】次に、上記第1及び第4の実施例に係る不
可視情報記録シールの具体例について説明する。
【0065】(具体例1)厚さ25μmの透明ポリエチ
レンテレフタレート(PET)を基材3とし、この基材
3の表面上に、下記の組成からなる赤外吸収材料をグラ
ビア法で厚さ2μmに塗工して乾燥させ赤外吸収層4を
設け、さらに下記の組成からなるロイコ系感熱発色材料
をグラビア法で厚さ5μmに塗工して乾燥して感熱記録
層5を設けた。
【0066】次に、この感熱記録層5上に下記の組成か
らなる隠蔽層形成材料をグラビア法により厚さ2μmに
塗工して乾燥させ隠蔽層6を設け、下記の組成からなる
多層蒸着層形成材料をを真空蒸着法により厚さ500n
m(5層)の多層蒸着層7を設け、この多層蒸着層7上
に、下記の組成からなる保護層形成材料をグラビア法に
より厚さ2μmに塗工して乾燥して保護層9を設けた。
【0067】次に、上記基材3の裏面上に、粘着層2
(アクリル系樹脂、BPS3233D、東洋インキ製造
社製)をグラビア法で厚さ15μm設け、離型紙に移し
て不可視情報記録シール1を得た。
【0068】 [赤外吸収材料の組成] 赤外線吸収染料 NK2911(日本感光色素研究所社製) 2部 (吸収ピークは830nm付近) アクリル系樹脂 BR−56 三菱レイヨン社製 18部 溶剤 トルエン 78部 [ロイコ系感熱発色材料の組成] 染料 フルオラン系化合物 PSD802(日本曹達社製) 4部 顕色剤 スルフォン系顕色剤 パピロールCD180(昭和電工社製) 8部 バインダー 熱可塑性アクリル樹脂 8部 溶剤 トルエン 80部 [隠蔽層形成材料の組成] グラビア系混色スミインキ 68部 イソシアネート系硬化剤 デュラネート24A100(旭化成工業社製) 2部 溶剤 トルエン 30部 [多層蒸着層形成材料の組成] 高屈折率層 TiO2 100nm 低屈折率層 SiO2 100nm 高屈折率層/低屈折率層/高屈折率層/低屈折率層/高屈折率層の5層構成 [保護層形成材料の組成] 熱可塑性アクリル樹脂 BR−56(三菱レイヨン社製) 16部 ポリエチレンワックス 添加剤100(東洋インキ製造社製)10部 溶剤 トルエン 80部
【0069】(具体例2)厚さ25μmの透明ポリエチ
レンテレフタレート(PET)を基材3とし、この基材
3表面上に、上記具体例1の組成からなる多層蒸着層形
成材料を真空蒸着法により厚さ500nm(5層)の多
層蒸着層7を設け、上記具体例1の組成からなる隠蔽層
形成材料をグラビア法により厚さ5μmの隠蔽層6を設
けた。
【0070】次に、上記具体例1の組成からなるロイコ
系感熱発色材料をグラビア法で厚さ5μmに塗工して乾
燥して感熱記録層5を設け、上記具体例1の組成からな
る赤外吸収材料をグラビア法で厚さ2μmに塗工して乾
燥させ赤外吸収層4を設け、さらに基材3の裏面に、粘
着層2(アクリル系樹脂、BPS3233D、東洋イン
キ製造社製)をグラビア法により厚さ15μmに設け、
離型紙に移して不可視情報記録シール22を得た。
【0071】以上の具体例1、具体例2の試作品に、発
振波長830nmの半導体レーザーを、ビーム径200
μm、照射強度200mW、スキャンスピード10cm
/分の条件で照射して、バーコードを記録した。
【0072】その結果、目視上は多層蒸着層20が見る
角度によって色が変化し、バーコードの存在を効果的に
隠匿していた。また、記録部と非記録部の940nmに
おけるコントラストは図17に示すようになり、読み取
りは十分に行なえることがわかった。
【0073】[第5の実施例]図7は、本発明の第5の
実施例による不可視情報記録シール23の構成例を示す
断面図であり、図1と同一要素には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0074】すなわち、図7に示す本実施例の不可視情
報記録シール23は、隠蔽層6と多層蒸着層7との間に
ホログラム形成層9を設けた構成である。
【0075】このホログラム形成層9としては、ホログ
ラム画像として絵柄、文字などからなるレリーフ型ホロ
グラムを構成する微小な凹凸の形成可能であり、エンボ
ス形成性が良好で、プレスムラが生じにくく、明るい再
生像が得られる材料であることが必要である。例えば、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの熱
可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、
エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ウレタン(メタ)アクリ
レート、ポリエステル(メタ)アクリレート、メラミン
(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレー
ト等の熱硬化性樹脂、あるいはこれらの混合物、さらに
はラジカル重合性不飽和基を有する熱成形性材料等を使
用することが可能である。また、上記以外にも、ホログ
ラム画像を形成可能な安定性を有する材料であれば使用
することが可能である。
【0076】以上、本実施例の不可視情報記録シール2
3においても、上記第1の実施例の場合と同様の作用効
果に加え、ホログラム画像の審美性を損なうことなく、
かつホログラム画像と一体の形態で、不可視情報を記録
することが可能となり、また情報の記録方法、ならびに
情報の読み取り方法についても、上記第1の実施例の場
合と同様である。
【0077】[第6の実施例]図8は、本発明の第6の
実施例による不可視情報記録シール24の構成例を示す
断面図であり、図1と同一要素には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0078】図8に示すように、本実施例の不可視情報
記録シール24は、図7における基材3を感熱記録層5
と隠蔽層6との間に設けた構成としている。ただし、こ
こで、基材3は、少なくとも読み取り波長17の波長領
域においては、透明もしくはほとんど透明とみなすこと
ができる材料であることが必要である。以上、本実施例
の不可視情報記録シール24においても、上記第5の実
施例の場合と同様の作用効果が得られ、また情報の記録
方法、ならびに情報の読み取り方法についても、上記第
5の実施例の場合と同様である。
【0079】[第7の実施例]図9は、それぞれ本発明
の第7の実施例による不可視情報記録シール25の構成
例を示す断面図であり、図1と同一要素には同一符号を
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。図9に示すように、本実施例の不可視情報
記録シール25は、図7における基材3を隠蔽層6とホ
ログラム形成層9との間に設けた構成としている。ただ
し、ここで、基材3は、記録波長16および読み取り波
長17において、透明もしくはほとんど透明とみなすこ
とができる材料であることが必要である。以上、本実施
例の不可視情報記録シール25においても、上記第5の
実施例の場合と同様の作用効果が得られ、また情報の記
録方法、ならびに情報の読み取り方法についても、上記
第5の実施例の場合と同様である。
【0080】[第8の実施例(以下、この例は本願に含
まれないが、第8の実施例と称する)] 図10は、本発明の第8の実施例による不可視情報記録
シール26の構成例を示す断面図であり、図1と同一要
素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。図10に示すように、本
実施例の不可視情報記録シール26は、図7における保
護層8を省略するとともに、ホログラム形成層6と多層
蒸着層7の積層位置を逆とし、このホログラム形成層6
の上に、基材3を設けた構成としている。ただし、ここ
で、基材3は、記録波長16および読み取り波長17に
おいて、透明もしくはほとんど透明とみなすことができ
る材料であることが必要である。
【0081】この場合、ホログラム形成層6、多層蒸着
層7の積層順序が図1の場合と異なっているのは製造上
の問題であり、図10の基材3上に積層していく場合に
は、多層蒸着層7を設ける直前または直後に、ホログラ
ムのエンボスを施すためである。
【0082】[第9の実施例]図11は、本発明の第9
の実施例による不可視情報記録シール27の構成例を示
す断面図であり、図1と同一要素には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述
べる。すなわち、図11に示すように、本実施例の不可
視情報記録シール1は、図7における感熱記録層5と多
層蒸着層7との間に、隠蔽層6に代えて、ホログラム形
成隠蔽層(隠蔽層6とホログラム形成層が兼用のホログ
ラム形成隠蔽層)10を設けた構成としている。ただ
し、ここで、ホログラム形成隠蔽層10は、上記隠蔽層
6およびホログラム形成層9の両層の特性を合わせ持つ
層、すなわち少なくとも可視領域の光は吸収し、記録波
長および読み取り波長の近赤外域を透過するとともに、
ホログラム画像を形成するものであることが必要であ
り、上記の材料を互いに混合することによって形成する
ことが可能である。以上、本実施例の不可視情報記録シ
ール27においても、上記第5の実施例の場合と同様の
作用効果が得られるとともに、これに加えて、製造工程
を簡略化することができるという効果も得られる。ま
た、情報の記録方法、ならびに情報の読み取り方法につ
いても、上記第5の実施例の場合と同様である。
【0083】なお、図示はしないが、図11の構成以外
に図8ないし図10の不可視情報記録シールにおいて、
感熱記録層5と多層蒸着層7との間に、隠蔽層6に代え
て、ホログラム形成隠蔽層(隠蔽層6とホログラム形成
層が兼用のホログラム形成隠蔽層)10を設けた構成と
することができ、これらの不可視情報記録シールにおい
ても、第5の実施例の場合と同様の作用効果が得られる
とともに、これに加えて、製造工程を簡略化することが
できるという効果も得られる。また、情報の記録方法、
ならびに情報の読み取り方法についても、上記第5の実
施例の場合と同様である。
【0084】次に、上記第5の実施例、第8の実施例、
第9の実施例に係る不可視情報記録シールの具体的な例
について説明する。
【0085】(具体例3)厚さ25μmの透明ポリエチ
レンテレフタレート(PET)を基材3とし、この基材
3の表面上に、下記の組成からなる赤外吸収材料をグラ
ビア法で厚さ2μmに塗工して乾燥させ赤外吸収層4を
設け、さらに下記の組成からなるロイコ系感熱発色材料
をグラビア法で厚さ5μmに塗工して乾燥して感熱記録
層5を設けた。
【0086】次に、この感熱記録層5上に下記の組成か
らなる隠蔽材料をグラビア法により厚さ2μmに塗工し
て乾燥させ隠蔽層6を設け、下記の組成からなるホログ
ラム形成材料をグラビア法により厚さ1μmに塗工した
後に、文字或いは絵柄等からなるホログラム画像をエン
ボス形成しホログラム形成層7を設け、さらに透過性薄
膜層8として、下記の組成からなる多層蒸着層形成材料
を真空蒸着法により厚さ500nm(5層)の多層蒸着
層7を設け、この多層蒸着層7上に、下記の組成からな
る保護層形成材料をグラビア法により厚さ2μmに塗工
して乾燥して保護層10を設けた。
【0087】次に、上記基材3の裏面上に、粘着層2
(アクリル系樹脂、BPS3233D、東洋インキ製造
社製)をグラビア法で厚さ15μm設け、離型紙に移し
て不可視情報記録シール を得た。
【0088】 [赤外吸収材料の組成] 赤外線吸収染料 NK2911(日本感光色素研究所社製) 2部 (吸収ピークは830nm付近) アクリル系樹脂 BR−56 三菱レイヨン社製 18部 溶剤 トルエン 78部 [ロイコ系感熱発色材料の組成] 染料 フルオラン系化合物 PSD802(日本曹達社製) 4部 顕色剤 スルフォン系顕色剤 パピロールCD180(昭和電工社製) 8部 バインダー 熱可塑性アクリル樹脂 8部 溶剤 トルエン 80部 [隠蔽材料の組成] グラビア系混色スミインキ 68部 イソシアネート系硬化剤 デュラネート24A100(旭化成工業社製) 2部 溶剤 トルエン 30部 [ホログラム形成材料の組成] ウレタン樹脂 20部 イソシアネート系硬化剤 デュラネート24A100(旭化成工業社製) 2部 溶剤 トルエン 78部 [多層蒸着層形成材料の組成] 高屈折率層 TiO2 100nm 低屈折率層 SiO2 100nm 高屈折率層/低屈折率層/高屈折率層/低屈折率層/高屈折率層の5層構成 [保護層形成材料の組成] 熱可塑性アクリル樹脂 BR−56(三菱レイヨン社製) 16部 ポリエチレンワックス 添加剤100(東洋インキ製造社製)10部 溶剤 トルエン 80部
【0089】(具体例4)厚さ25μmの透明ポリエチ
レンテレフタレート(PET)を基材3とし、この基材
3表面上に、上記具体例3の組成からなるホログラム形
成材料をグラビア法により厚さ1μmに塗工し乾燥させ
た後、文字或いは絵柄等からなるホログラム画像をエン
ボス形成しホログラム形成層9を設け、さらに上記具体
例3の組成からなる多層蒸着層形成材料を真空蒸着法に
より厚さ500nm(5層)の多層蒸着層7を設け、上
記具体例3の組成からなる隠蔽層形成材料をグラビア法
により厚さ5μmの隠蔽層6を設けた。
【0090】次に、上記具体例3の組成からなるロイコ
系感熱発色材料をグラビア法で厚さ5μmに塗工して乾
燥して感熱記録層5を設け、上記具体例3の組成からな
る赤外吸収材料をグラビア法で厚さ2μmに塗工して乾
燥させ赤外吸収層4を設け、さらに基材3の裏面に、粘
着層2(アクリル系樹脂、BPS3233D、東洋イン
キ製造社製)をグラビア法により厚さ15μmに設け、
離型紙に移して不可視情報記録シール26を得た。
【0091】(具体例5)上記具体例3の隠蔽層6およ
びホログラム形成層7の代わりに、下記の組成からなる
ホログラム形成隠蔽材料を、グラビア法により厚さ6μ
mのホログラム形成隠蔽層10を塗工し乾燥させた後、
文字或いは絵柄等からなるホログラム画像をエンボス形
成した。なお、その他の工程については、具体例3の場
合と同様にして、不可視情報記録シール27を得た。
【0092】 [ホログラム形成隠蔽材料の組成] ウレタン樹脂 20部 イソシアネート系硬化剤 デュラネート24A100(旭化成工業社製) 2部 赤外線吸収染料 NK2911(日本感光色素研究所社製) 3部 (吸収ピークは830nm付近) グラビア系混色スミインキ 25部 溶剤 トルエン 50部
【0093】以上の具体例3、具体例4、具体例5の試
作品に、発振波長830nmの半導体レーザーを、ビー
ム径200μm、照射強度200mW、スキャンスピー
ド10cm/分の条件で照射して、バーコードを記録し
た。
【0094】その結果、目視上は多層蒸着層6が見る角
度によって色が変化したが、透明ホログラム画像は全く
変化することなく、記録部と非記録部の940nmにお
けるコントラストは図7に示すようになり、隠蔽された
バーコードの読み取りは十分に行なえることがわかっ
た。その結果、目視上は透明ホログラム画像が全く変化
しなかったが、記録部と非記録部の940nmにおける
コントラストは図 に示すようになり、バーコードの読
み取りは十分に行なえることがわかった。
【0095】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、次のようにしても同様に実施できるもので
ある。
【0096】(a)上記図8、図9、図10の各実施例
において、図7と図11の関係のように、隠蔽層6とホ
ログラム形成層9が兼用のホログラム形成隠蔽層10の
一層になっていても差し支えないことは言うまでもな
い。
【0097】(b)上記各実施例の赤外吸収層4および
感熱記録層5の赤外吸収スペクトルは、いずれも近赤外
域の特定波長を吸収するスペクトルを有し、かつこれら
の吸収波長が互いに異なるものである。
【0098】(c)上記各実施例において、保護層8は
本発明に必要不可欠な要素ではなく、必要に応じて設け
ればよいものである。
【0099】(d)本発明は、シール形状以外に、基材
の構成を代えることにより、転写箔又はカード等の情報
記録媒体としても利用することができる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、請求項に係る発
明によれば、粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤外
域で吸収を示す赤外吸収層、感熱記録層、少なくとも可
視領域の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近
赤外域を透過する隠蔽層、屈折率が互いに異なる複数の
材料を積層してなり目視角度によって色が変化する多層
蒸着層を順次積層し、かつ赤外吸収層と粘着層との間、
隠蔽層と感熱記録層との間、もしくは隠蔽層と多層蒸着
層との間のいずれかの層間、基材を設けるようにした
ので、目視角度によって色が変化する多層蒸着積層体を
備え、偽造防止を必要とする種々の商品等の物品に貼着
されて、証明書としての機能を持つ偽造防止効果を有
し、多層蒸着積層体の審美性を損なうことなく、かつ多
層蒸着積層体と一体の形態で、不可視情報を記録するこ
とが可能な不可視情報記録シールが提供できる。
【0101】さらに、請求項2または3に係る発明によ
れば、粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤外域で吸
収を示す赤外吸収層、感熱記録層、少なくとも可視領域
の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域
を透過する隠蔽層とホログラム画像を形成するためのホ
ログラム形成層(またはホログラム形成隠蔽層)、当該
ホログラム形成層(またはホログラム形成隠蔽層)とは
屈折率が互いに異なる複数の材料を積層してなり目視角
度によって色が変化する多層蒸着層を順次積層し、かつ
赤外吸収層と粘着層との間、感熱記録層と隠蔽層(また
はホログラム形成隠蔽層)との間、もしくは隠蔽層とホ
ログラム形成層との間のいずれかの層間、基材を設け
るようにしたので、目視角度によって色が変化する多層
蒸着積層体及び透明なホログラム画像を備え、偽造防止
を必要とする種々の商品等の物品に貼着されて、証明書
としての機能を持つ偽造防止効果を有し、多層蒸着積層
体及び透明ホログラム画像の審美性を損なうことなく、
かつ多層蒸着積層体及び透明ホログラム画像と一体の形
態で、不可視情報を記録することが可能な不可視情報記
録シールが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による不可視情報記録シールの第1の実
施例を示す断面図。
【図2】第1の実施例における不可視情報記録シールの
情報の記録方法の一例を説明するための断面図。
【図3】本発明の不可視情報記録シールの赤外反射スペ
クトルの一例を示す概念図。
【図4】本発明による不可視情報記録シールの第2の実
施例を示す断面図。
【図5】本発明による不可視情報記録シールの第3の実
施例を示す断面図。
【図6】本発明による不可視情報記録シールの第4の実
施例を示す断面図。
【図7】本発明による不可視情報記録シールの第5の実
施例を示す断面図。
【図8】本発明による不可視情報記録シールの第6の実
施例を示す断面図。
【図9】本発明による不可視情報記録シールの第7の実
施例を示す断面図。
【図10】本発明による不可視情報記録シールの第8の
実施例を示す断面図。
【図11】本発明による不可視情報記録シールの第9の
実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1、20、21、22、23………不可視情報記録シー
ル 24、25、26、27 2……粘着層 3……基材 4……赤外吸収層 5……感熱記録層 6……隠蔽層 7……多層蒸着層 8……保護層 9……ホログラム形成層 10……ホログラム形成隠蔽層 11……赤外吸収層の吸収波長の光線 12……発熱 13……記録部 14……赤外吸収層の反射スペクトル 15(a)……感熱記録層5の発色部の反射スペクトル 15(b)……感熱記録層5の未発色部の反射スペクト
ル 16……記録波長 17……読み取り波長
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−286366(JP,A) 特開 平6−247084(JP,A) 特開 平6−286364(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 3/00 - 3/03 B42D 15/10 501 G02B 5/18 G03H 1/18 G09F 19/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤外
    域で吸収を示す赤外吸収層、感熱記録層、少なくとも可
    視領域の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近
    赤外域を透過する隠蔽層、屈折率が互いに異なる複数の
    材料を積層してなり目視角度によって色が変化する多層
    蒸着層を順次積層し、かつ前記赤外吸収層と前記粘着層
    との間、前記感熱記録層と前記隠蔽層との間、もしくは
    前記隠蔽層と前記多層蒸着層との間のいずれかの層間
    に、基材を設けて成ることを特徴とする不可視情報記録
    シール。
  2. 【請求項2】粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤外
    域で吸収を示す赤外吸収層、感熱記録層、少なくとも可
    視領域の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近
    赤外域を透過する隠蔽層、ホログラム画像を形成するた
    めのホログラム形成層、屈折率が互いに異なる複数の材
    料を積層してなり目視角度によって色が変化する多層蒸
    着層を順次積層し、かつ前記赤外吸収層と前記粘着層と
    の間、前記感熱記録層と前記隠蔽層との間、もしくは前
    記隠蔽層と前記ホログラム形成層との間のいずれかの層
    間に、基材を設けて成ることを特徴とする不可視情報記
    録シール。
  3. 【請求項3】少なくとも可視領域の光は吸収し、記録波
    長および読み取り波長の近赤外域を透過するとともに、
    ホログラム画像を形成してなるホログラム形成隠蔽層を
    設けてなることを特徴とする請求項記載の不可視情報
    記録シール。
  4. 【請求項4】前記粘着層上に前記感熱記録層、前記赤外
    吸収層の順で積層してなることを特徴とする請求項1
    たは2に記載の不可視情報記録シール。
  5. 【請求項5】前記赤外吸収層は、近赤外域の特定波長に
    吸収を有することを特徴とする請求項1ないし請求項
    のいずれか1項に記載の不可視情報記録シール。
  6. 【請求項6】前記感熱記録層は、発色部分が前記赤外吸
    収層の吸収する近赤外域の特定波長とは異なる波長域に
    吸収を有することを特徴とする請求項1ないし請求項
    のいずれか1項に記載の不可視情報記録シール。
  7. 【請求項7】前記多層蒸着層は、屈折率が互いに異なる
    複数のセラミック材料を積層してなるものであることを
    特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記
    載の不可視情報記録シール。
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