JP3531191B2 - 遠隔制御式回路遮断器およびその操作装置 - Google Patents

遠隔制御式回路遮断器およびその操作装置

Info

Publication number
JP3531191B2
JP3531191B2 JP29502493A JP29502493A JP3531191B2 JP 3531191 B2 JP3531191 B2 JP 3531191B2 JP 29502493 A JP29502493 A JP 29502493A JP 29502493 A JP29502493 A JP 29502493A JP 3531191 B2 JP3531191 B2 JP 3531191B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
contact
coil
opening
circuit breaker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP29502493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07147117A (ja
Inventor
存 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP29502493A priority Critical patent/JP3531191B2/ja
Publication of JPH07147117A publication Critical patent/JPH07147117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3531191B2 publication Critical patent/JP3531191B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
  • Breakers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠隔制御式回路遮断器
およびその操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、回路遮断器の機構部と進退自
在なプランジャを有した双安定型の電磁石装置を器体内
に内蔵し、電磁石装置に外部信号を与えることによって
回路遮断器の機構部を操作できるようにした遠隔制御式
回路遮断器が提供されている(特公平2−44100号
公報参照)。この種の遠隔制御式回路遮断器は、一般の
回路遮断器と同様に、トリップリンクに係脱自在に係合
するラッチリンクを備えラッチリンクがトリップリンク
に係合して主接点が閉極している状態で、主接点に短絡
電流、過電流、漏電電流などの異常電流が流れたことを
検出するとあらかじめ蓄積された勢力の放出により急速
に動作(トリップ動作)して主接点を開極させる開閉機
構部を備え、開閉機構部には器体から一部が起倒自在に
突出するハンドルが設けられている。電磁石装置はコイ
ルへの通電方向を反転させることによって、プランジャ
を進退させる構成を有し、このプランジャはハンドルに
連結されている。ラッチリンクがトリップリンクに係合
している正常状態ではハンドル操作もしくは電磁石装置
への外部信号によって主接点を開閉することができるよ
うにしてあり、開閉機構部がトリップ動作してラッチリ
ンクがトリップリンクから外れた異常状態では、ハンド
ルによる復帰操作を行なった場合にのみ主接点を閉極す
ることができ電磁石装置によって主接点を閉極状態に復
帰させることは禁止されるようになっている。すなわ
ち、ラッチリンクのトリップリンクへの係脱に応じて開
閉される再投入防止用スイッチを電磁石装置に外部信号
を与える経路に挿入し、ラッチリンクがトリップリンク
から外れると、再投入防止用スイッチがオフになって電
磁石装置に外部信号を与えることができないようにして
ある。ここに、開閉機構部がトリップ動作したときには
ハンドルは主接点がオンであるときの位置付近に保たれ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の遠隔制御式
回路遮断器では、開閉機構部がトリップ動作した後の電
磁石装置による主接点の復帰操作を禁止しているから、
開閉機構部を作動させた異常原因が取り除かれていない
うちに開閉機構部がリセットされて(すなわち、ラッチ
リンクにトリップリンクが係合されて)、遠隔制御によ
り主接点が再投入されるのを防止し、安全性を高めるこ
とができる。しかしながら、異常の監視を別途に行なっ
て回路遮断器から離れた場所で異常の有無を監視できる
ようにしている場合であっても、異常によって主接点が
開極すると回路遮断器の設置場所まで行って復帰操作を
しなければならないものであるから、復帰作業が面倒で
あるという問題を有している。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、異常による主接点の開極からの復帰作業の際
に、主接点の開閉操作によって主接点が再投入されるこ
とは禁止しながらも、外部からの遠隔操作によって開閉
機構部をリセットすることができるようにして復帰作業
を容易にした遠隔制御式回路遮断器を提供し、かつその
復帰操作を主接点の開閉とは異なる操作となるようにし
て異常が解除されていない状態で主接点が再投入される
機会を低減した遠隔制御式回路遮断器の操作装置を提供
しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、主接
点を開閉駆動するとともに異常検出時に正常状態から異
常状態に移行して主接点を強制的に開極する開閉機構部
と、コイルへの通電方向に応じて開閉機構部を開閉操作
する電磁石装置と、電磁石装置のコイルに直列接続され
開閉機構部が正常状態であるときにはオンになり異常状
態であるときにはオフになる再投入防止用スイッチと、
コイルと再投入防止用スイッチとの直列回路の両端と、
コイルと再投入防止用スイッチとの接続点とにそれぞれ
接続された少なくとも3個の端子とを備えることを特徴
とする。
【0006】請求項2の発明は、主接点を開閉駆動する
とともに異常検出時に正常状態から異常状態に移行して
主接点を強制的に開極する開閉機構部と、コイルへの通
電方向に応じて開閉機構部を開閉操作する電磁石装置
と、電磁石装置のコイルの一端に共通接点が接続され開
閉機構部が正常状態のときに常閉接点を選択し異常状態
のときに常開接点を選択する再投入防止用スイッチと、
再投入防止用スイッチの常閉接点と常開接点とコイルの
他端部とにそれぞれ接続された少なくとも3個の端子と
を備えることを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、主接点を開閉駆動する
とともに異常検出時に正常状態から異常状態に移行して
主接点を強制的に開極する開閉機構部と、コイルへの通
電方向に応じて開閉機構部を開閉操作する電磁石装置
と、コイルの一端に共通接点が接続され正常状態では主
接点の開閉に連動して第1の接点と第2の接点とを選択
し異常状態では第2の接点を選択する切換接点と、第1
の接点を介してコイルの上記一端に一端が接続され主接
点を閉極する向きの電流の通過を許す第1のダイオード
と、第2の接点を介してコイルの上記一端に一端が接続
され主接点を開極する向きの電流の通過を許す第2のダ
イオードと、少なくとも第2のダイオードに直列接続さ
れ開閉機構部が正常状態であるときにはオンになり異常
状態であるときにはオフになる再投入防止用スイッチ
と、第2のダイオードおよび再投入防止用スイッチを含
む直列回路の両端とコイルの他端と第1のダイオードの
他端とにそれぞれ接続された少なくとも4個の端子とを
備えることを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、主接点を開閉駆動する
とともに異常検出時に正常状態から異常状態に移行して
主接点を強制的に開極する開閉機構部と、コイルへの通
電方向に応じて開閉機構部を開閉操作する電磁石装置
と、コイルの一端に共通接点が接続され正常状態では主
接点の開閉に連動して第1の接点と第2の接点とを選択
し異常状態では第2の接点を選択する切換接点と、第1
の接点を介してコイルの上記一端に一端が接続され主接
点を閉極する向きの電流の通過を許す第1のダイオード
と、第2の接点を介してコイルの上記一端に一端が接続
され主接点を開極する向きの電流の通過を許す第2のダ
イオードと、少なくとも第2のダイオードに直列接続さ
れこの直列回路における第2の接点とは反対側の一端が
第1のダイオードの他端に接続され開閉機構部が正常状
態であるときにはオンになり異常状態であるときにはオ
フになる再投入防止用スイッチと、再投入防止用スイッ
チにおけるコイル側の一端とコイルの他端と第1のダイ
オードの他端とにそれぞれ接続された少なくとも3個の
端子とを備えることを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、請求項1、請求項3、
求項4のいずれかに記載の遠隔制御式回路遮断器に対
して主接点を開閉する電流をコイルに流す開閉制御線を
介して接続される操作装置であって、開閉制御線を通し
てコイルに通電する電流の向きを選択する通電方向選択
手段を備えた操作装置において、遠隔制御式回路遮断器
におけるコイルと再投入防止用スイッチとの間に接続さ
れ操作時には再投入防止用スイッチを回避してコイルに
通電する復帰手段を備えて成ることを特徴とする。
【0010】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、復帰手段は、再投入防止用スイッチに並列接続され
た短絡スイッチであって、短絡スイッチは主接点を開極
させる向きの電流を通過させることを特徴とする。請求
項7の発明は、請求項6の発明において、通電方向選択
手段としてのオンスイッチおよびオフスイッチと、オフ
スイッチに並列接続されたリセットスイッチとを備え、
リセットスイッチは短絡スイッチのオンに連動してオン
になることを特徴とする。
【0011】請求項8の発明は、請求項5または請求項
6の発明において、遠隔制御式回路遮断器の主接点の開
閉状態に応じた信号を通す情報信号線を介して遠隔制御
式回路遮断器に接続され異常状態を報知する表示器を設
けて成ることを特徴とするものである。請求項9の発明
は、請求項8の発明において、表示器は短絡スイッチと
ともに再投入防止用スイッチに並列接続されて成ること
を特徴とする。
【0012】請求項10の発明は、請求項8の発明にお
いて、再投入防止用スイッチは共通接点に対して選択的
に接続される2個の選択接点を有していて、一方の選択
接点はコイルの一端に接続され、各選択接点と共通接点
との間に短絡スイッチと表示器とがそれぞれ接続されて
成ることを特徴とする。請求項11の発明は、請求項6
の発明において、短絡スイッチがオンになったことを表
示するリセット可能表示用の表示器を備えて成ることを
特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1ないし請求項4の遠隔制御式回路遮断
器では、コイルに直列接続され開閉機構部が正常状態で
あるときにはオンになり異常状態であるときにはオフに
なる再投入防止用スイッチを設けるとともに、コイルと
再投入防止用スイッチとを通る回路の両端に端子を設
け、かつコイルと再投入防止用スイッチとの間に端子を
設けているのであって、コイルと再投入防止用スイッチ
との間の端子とコイルの一端との間で通電すれば、再投
入防止用スイッチを回避してコイルに通電することが可
能になる。すなわち、開閉機構部の異常状態でオフにな
る再投入防止用スイッチを備え主接点の開閉操作による
開閉機構部のリセットは禁止しながらも、別の操作によ
るコイルへの通電が可能になり開閉機構部のリセットが
可能になるのである。
【0014】請求項5ないし請求項7の操作装置では、
コイルへの通電方向を切り換える通電方向切換手段に加
えて、再投入防止用スイッチを回避してコイルに通電す
ることを可能とする復帰手段を設けているのであって、
通電方向切換手段とは別に設けた復帰手段によって開閉
機構部のリセット操作を行なうことになり、異常が解除
されていない状態で不用意にリセットする危険性を回避
しながらも、遠隔操作によるリセットが可能になるので
ある。
【0015】請求項8ないし請求項11の構成では、開
閉機構部の異常状態を報知する表示器を設けているか
ら、遠隔制御式回路遮断器の開閉機構部がトリップ状態
になっていることを操作装置で知ることができ、遠隔制
御式回路遮断器の動作状態に対応した操作が可能にな
る。
【0016】
【実施例】以下の各実施例において機構部分についての
具体的な説明は省略するが、特公平2−44100号公
報等に記載されている周知の遠隔制御式回路遮断器の機
構部分を本発明でも用いることができる。本発明の主旨
は、このような遠隔制御式回路遮断器において復帰操作
を可能とするための具体的な構成と、その遠隔制御式回
路遮断器を操作するための操作装置の構成とにある。
【0017】(実施例1)本実施例に示す遠隔制御式回
路遮断器(以下、回路遮断器と略称する)A1aでは、
図1に示すように、電磁石装置のコイル11と、開閉機
構部がトリップ動作したときにオフになる再投入防止用
スイッチr1 とが直列接続され、この直列回路の両端に
端子31a,31cが設けられ、コイル11と再投入防
止用スイッチr1 との接続点に端子31bが設けられる
ことによって、合計3個の端子31a〜31cが設けら
れる。また、主接点r0 の両端にはそれぞれ端子T1
2が設けられる。
【0018】操作装置B1aは、操作中にのみオンにな
るオンスイッチ21およびオフスイッチ22と、オンス
イッチ21およびオフスイッチ22に対してそれぞれ直
列接続されたダイオード23,24と、操作中にのみオ
ンになる短絡スイッチ25とにより構成されている。オ
ンスイッチ21とダイオード23との直列回路と、オフ
スイッチ22とダイオード24との直列回路とは、ダイ
オード23,24の極性が逆向きになるように並列接続
されて通電方向選択回路20を構成する。また、短絡ス
イッチ25は通電方向選択回路20に直列接続される。
通電方向選択回路20と短絡スイッチ25との直列回路
の両端には端子41b,41cが設けられ、通電方向選
択回路20と短絡スイッチ25との接続点には端子41
aが設けられる。
【0019】回路遮断器A1aと操作装置B1aとは、
端子31aと端子41aとを開閉制御線L1 を介して接
続し、端子31bと端子41bとを復帰制御線L2 を介
して接続し、さらに、端子31cと端子41cとの間に
交流電源ACを接続して用いられる。この結線関係で
は、短絡スイッチ25は再投入防止用スイッチr1 に並
列接続され、短絡スイッチ25がオンになると再投入防
止用スイッチr1 が短絡されることになる。
【0020】回路遮断器A1aと操作装置B1aとを上
述のように接続したことにより、次の操作が可能にな
る。まず、回路遮断器A1aにおいて開閉機構部がトリ
ップ動作していない状態(以下、正常状態という)で
は、再投入防止用スイッチr1 がオンであるから、オン
スイッチ21をオンにすればコイル11には図1の上か
ら下に向かって電流が流れ、オフスイッチ22をオンに
すればコイル11には下から上に向かって電流が流れる
ことになる。したがって、オンスイッチ21とオフスイ
ッチ22とをそれぞれオンにすれば、コイル11への通
電方向を切り換えることができ、主接点r0 を開閉する
ことができるのである。ここで、オンスイッチ21をオ
ンにすると主接点r0 が閉極する接続関係としているの
はいうまでもない。
【0021】一方、過電流、短絡電流、漏電電流などの
異常検出によって開閉機構部がトリップ動作して主接点
0 が開極すると(この状態を、以下、異常状態とい
う)、再投入防止用スイッチr1 も開極する。したがっ
て、オンスイッチ21やオフスイッチ22をオンにして
もコイル11には通電することができなくなる。すなわ
ち、オンスイッチ21やオフスイッチ22のみによる開
閉操作では開閉機構部がリセットされないから主接点r
0 は閉極状態に復帰せず、異常の原因が取り除かれてい
ない状態で主接点r0 が誤って再投入されるのを防止す
ることができるのである。
【0022】トリップ動作後に操作装置B1aによって
開閉機構部をリセットする(すなわち、ラッチリンクを
トリップリンクに係合させる)には、短絡スイッチ25
をオンにすると同時にオフスイッチ22をオンにする。
この操作について説明する。まず開閉機構部がトリップ
動作した後には、回路遮断器A1aのハンドルは閉極側
の位置付近に保たれているから、リセットの操作にはハ
ンドルを開極側に倒すように操作することが必要にな
る。一方、電磁石装置はハンドルに連結されているか
ら、電磁石装置によってハンドルを開極側に倒すことが
できるようにコイル11に通電すれば、開閉機構部のリ
セットが可能になるのである。そこで、短絡スイッチ2
5をオンにして再投入防止用スイッチr1 を短絡するこ
とでコイル11への通電を可能とし、同時にオフスイッ
チ22をオンにすることによって、コイル11には開極
方向への通電がなされて開閉機構部がリセットされるこ
とになるのである。
【0023】上述のように、開閉機構部をリセットする
には、短絡スイッチ25とオフスイッチ22とを同時に
操作する復帰操作が必要であって、復帰操作は開閉操作
とは異なるから、オンスイッチ21やオフスイッチ22
の単独操作によって開閉機構部がリセットされるものに
比較して意識的な操作が必要になるのである。その結
果、開閉機構部のトリップ動作の原因となった異常が解
消されていない状態で主接点r0 を閉極する可能性を低
減できるのである。また、短絡スイッチ25と同時にオ
ンスイッチ21を操作してコイル11に通電しても開閉
機構部はリセットされず、開閉機構部をリセットすると
主接点r0 は必ず開極するから、リセットによって主接
点r0 が閉極する場合よりも安全性が高くなる。
【0024】(実施例2)本実施例の回路遮断器A3a
では、図2に示すように、再投入防止用スイッチr1
切換スイッチにより構成してある。すなわち、再投入防
止用スイッチr1は、コイル11の一端に共通接点が接
続され、端子31aに常閉接点が接続され、端子31b
に常開接点が接続されているのであって、コイル11の
一端を2つの端子31a,31bのどちらに接続するか
を選択する。したがって、開閉機構部がトリップ動作し
ていないときには端子31aにコイル11の一端を接続
し、開閉機構部がトリップ動作すると端子31bにコイ
ル11の一端を接続するのである。操作装置B1aには
実施例1と同じものを用いることができる。ここで、短
絡スイッチ25は再投入防止用スイッチr1 を短絡する
わけではないが、常開接点を通してコイル11に通電す
るから、動作は実施例1と同様になる。他の構成、動作
に関しては実施例1と同様である。
【0025】(実施例3)本実施例の回路遮断器A2a
は、図3に示すように、実施例1の回路遮断器A1aに
対して1つの端子を追加することによって、4個の端子
32a〜32dを設けたものであって、実施例1では端
子31aがオンスイッチ21、オフスイッチと短絡スイ
ッチ25との接続に兼用されていたのに対して、本実施
例では短絡スイッチ25を専用の端子32b,32cを
用いて接続するようにした点が相違する。要するに実施
例1では各端子31a〜31cが独立していたのに対し
て、本実施例では共通接続した端子32c,32dを設
けて、再投入防止用スイッチr1 の一端に接続している
のである。
【0026】したがって、この回路遮断器A2aを操作
する操作装置B2aには、通電方向選択回路20の両端
に端子42a,42dを設けるともに、短絡スイッチ2
5には通電方向選択回路20とは独立した端子42b,
42cを設けている。この構成では、通電方向選択回路
20が交流電源ACを介してコイル11と再投入防止用
スイッチr1 との直列回路に接続されるように、端子3
2aと端子42aとが開閉制御線L1 を介して接続され
るとともに、端子32dと端子42dとの間に交流電源
ACが接続される。また、短絡スイッチ25が再投入防
止用スイッチr1 に並列接続されるように、端子32
b,32cと端子42b,42cとがそれぞれ復帰制御
線L21,L22を介して接続される。
【0027】上述のように接続することによって、実施
例1と同様に動作するのであって、開閉機構部がトリッ
プ動作していない状態では再投入防止用スイッチr1
オンであるから、オンスイッチ21とオフスイッチ22
とのどちらを操作するかに応じてコイル11への通電方
向が切り換えられて主接点r0 を開閉することができ
る。また、開閉機構部がトリップ動作したときには、短
絡スイッチ25をオンにして再投入防止用スイッチr1
を短絡した状態で、オフスイッチ22をオンにすれば、
開閉機構部をリセットすることができる。他の構成、動
作は実施例1と同様である。
【0028】(実施例4)上記実施例では、コイル11
への通電方向を決めるダイオード23,24を操作装置
に設けていたが、以下の実施例では回路遮断器にダイオ
ード12,13を設けてコイル11への通電方向を決め
るようにしてある。本実施例の回路遮断器A1bは、図
4に示すように、コイル11に対してハンドルの位置に
連動する方向切換接点r2 を接続し、コイル11の一端
をダイオード12に接続する状態と、コイル11の一端
をダイオード13および再投入防止用スイッチr1 の直
列回路に接続する状態とを選択するように構成される。
方向切換接点r2 は、正常状態では主接点r0 の開閉に
連動するのであって、主接点r0 の開極時にはダイオー
ド12にコイル11を接続し、主接点r0 の閉極時には
ダイオード13と再投入防止用スイッチr1 との直列回
路にコイル11を接続する。ここにおいて、両ダイオー
ド12,13がコイル11に対して互いに逆の極性に接
続されるのはいうまでもない。また、異常状態ではダイ
オード13と再投入防止用スイッチr1 との直列回路に
コイル11を接続した状態に保たれる。この回路遮断器
A1bは、ダイオード12の一端に接続された端子33
aと、ダイオード13と再投入防止用スイッチr1 との
直列回路の両端に接続された2個の端子33b,33c
と、コイル11の一端に接続された端子33dとの4端
子を備える。
【0029】上述のように、回路遮断器A1bにコイル
11への通電方向を決めるためのダイオード12,13
が設けられているから、操作装置B1bには通電方向を
切り換えるためのダイオードが不要であって、基本的に
は通電方向選択手段としてのオンスイッチ21およびオ
フスイッチ22と短絡スイッチ25とを備えていればよ
いことになる。すなわち、オンスイッチ21とオフスイ
ッチ22とは一端が共通接続されて端子43dが接続さ
れ、オンスイッチ21とオフスイッチ22との各他端に
は端子43a,43bが接続される。また、オフスイッ
チ22には短絡スイッチ25とダイオード26との直列
回路が直列接続され、短絡スイッチ25とダイオード2
6との直列回路は端子43bと端子43cの間に接続さ
れる。
【0030】回路遮断器A1bと操作装置B1bとは、
端子23a,23bと端子43a,43bとをそれぞれ
開閉制御線L11,L12により接続することで、オンスイ
ッチ21とオフスイッチ22とを各ダイオード12,1
3にそれぞれ接続し、端子33cと端子43cとを復帰
制御線L2 を介して接続することで短絡スイッチ25と
ダイオード26との直列回路を、ダイオード13と再投
入防止用スイッチr1との直列回路に並列接続し、さら
に端子33dと端子43dとの間に交流電源ACを接続
している。ここで、ダイオード26はコイル11に対し
てダイオード13と同じ極性で接続される。
【0031】しかるに、回路遮断器A1bの正常状態で
は、主接点r0 の開極時にはコイル11がダイオード1
2に接続されており、オンスイッチ21をオンにすれ
ば、コイル11には図4の上から下に向かって電流が流
れて主接点r0 が閉極する。同様にして主接点r0 の閉
極時にはコイル11が再投入防止用スイッチr1 を介し
てダイオード13に接続されているから、オフスイッチ
22をオンにすれば、コイル11には図4の下から上に
向かって電流が流れ、主接点r0 が開極する。
【0032】一方、回路遮断器A1bがトリップ動作し
て異常状態であるときには、再投入防止用スイッチr
がオフであり、かつコイル11は方向切換接点rを通
して再投入防止用スイッチrに接続されている。そこ
で、短絡スイッチ25をオンにして再投入防止用スイッ
チrを短絡した状態で、オフスイッチ22をオンにす
れば、コイル11に通電することができ、主接点r
オフに保ったままで開閉機構部をリセットすることがで
きるのである。すなわち、開閉機構部がトリップ動作し
再投入防止用スイッチr がオフになったとすると、
主接点rは開極するが、ハンドルは閉極状態の位置付
近に保たれ方向切換接点rはコイル11を再投入防止
用スイッチr に接続する状態に保たれている。したが
って、短絡スイッチ25とともにオフスイッチ22をオ
ンにすれば、主接点rを開極する向きへコイル11に
通電することができ、開閉機構部をリセットすることが
できるのである。主接点rが開極すればハンドルが開
極側に倒れて方向切換接点rはコイル11をダイオー
ド12に接続する状態になるから、次にオンスイッチ2
1aを操作すれば主接点rを閉極することができる。
【0033】(実施例5)実施例4の構成の回路遮断器
A1bには、オンスイッチ21とオフスイッチ22とを
個別に設ける代わりに、図5に示すように、1個の切換
スイッチ27を主接点r0 の開極と閉極との操作に兼用
した操作装置B1cを用いることも可能である。この操
作装置B1cは主接点r0 の開極と閉極とを1個の切換
スイッチ27によって操作するから、主接点r0 の開極
と閉極との操作が同時に行なわれることがないのであ
る。切換スイッチ27には非操作時に中立位置に復帰す
るものを用いるのが望ましいが、必ずしも中立位置に復
帰しなくてもよい。他の構成は実施例4と同様である。
【0034】(実施例6)本実施例の回路遮断器A2b
は、図6に示すように、実施例4で示した回路遮断器A
1aの再投入防止用スイッチr1 とダイオード13との
接続点に端子34cを追加した構成を有している。すな
わち、図6に示す端子34a,34b,34d,34e
は、図4における端子33a,33b,33c,33d
にそれぞれ対応している。
【0035】このような構成の回路遮断器A2bを用い
れば、操作装置B2bにはダイオード26が不要になる
のであって、短絡スイッチ25はオフスイッチ22とは
独立しており、短絡スイッチ25の両端に端子44c,
44dが設けられるのである。また、オンスイッチ21
とオフスイッチ22とは一端が共通接続されて端子44
eが設けられ、各他端にはそれぞれ端子44a、44b
が設けられる。
【0036】回路遮断器A2bと操作装置B2bとは、
端子34a,34bと端子44a,44bとを開閉制御
線L11,L12を介して接続し、端子34c,34dと端
子44c,44dとを復帰制御線L21,L22を介して接
続し、端子34eと端子44eとの間に交流電源ACを
接続するように結線される。動作に関しては実施例4と
同様であって、回路遮断器A2bの正常状態では、オフ
スイッチ21とオンスイッチ22とのどちらをオンにす
るかによって主接点r0 を開閉でき、異常状態では短絡
スイッチ25をオンにして再投入防止用スイッチr1
短絡した状態でオフスイッチ22をオンにすれば、コイ
ル11に通電し開閉機構部をリセットすることができる
のである。この構成では、正常状態と異常状態とのどち
らでもダイオード13に通電することができるから、操
作装置B2bにはダイオードが不要になるのである。
【0037】(実施例7)本実施例は、図7に示すよう
に、実施例6で示した回路遮断器A2bに対して実施例
6で示した操作装置B2bのオンスイッチ21とオフス
イッチ22とに代わる1個の切換スイッチ27を設けた
操作装置B2cを用いたものである。他の構成および動
作は実施例6と同様である。
【0038】(実施例8)本実施例は、図8に示すよう
に、実施例4においてダイオード13に直結していた再
投入防止用スイッチr1 を、コイル11と方向切換接点
2 との間に挿入した回路遮断器A1cを用いたもので
ある。ここに、端子33cはコイル11と再投入防止用
スイッチr1 との接続点に接続される。したがって、実
施例4と同様に動作し、実施例4と同じ操作装置B1b
を用いることができる。
【0039】(実施例9)本実施例は、図9に示すよう
に、実施例8と同じ回路遮断器A1cに対して、実施例
5で用いた操作装置B1cを組み合わせた例であって、
実施例8と同様に動作する。 (実施例10)本実施例は、図10に示すように、実施
例6の構成において、再投入防止用スイッチr1 をコイ
ル11と方向切換接点r2 との間に挿入した構成の回路
遮断器A2cを用いている。この回路遮断器A2cは実
施例6の回路遮断器A2bと同様に動作し、同じ操作装
置B2bを用いて操作することができる。
【0040】(実施例11)本実施例は、図11に示す
ように、実施例10と同じ構成の回路遮断器A2cに実
施例7で示した操作装置B2cを接続したものであり、
実施例10と同様に動作する。 (実施例12)本実施例は、図12のように、実施例1
0において、再投入防止用スイッチr 1 と方向切換接点
2 とをコイル11を挟んで接続した回路遮断器A2d
を用いている。再投入防止用スイッチr1 をこの位置に
設けても実施例10と同様に動作するのである。したが
って、実施例6と同じ操作装置B2bを用いることがで
きる。他の構成、動作は実施例10と同様である。
【0041】(実施例13)本実施例は、図12の回路
遮断器A2dに対して、実施例7と同じ操作装置B2c
を用いたものである。他の構成、動作は実施例12と同
様である。 (実施例14)本実施例は、図14に示すように、実施
例4に示した回路遮断器A1bについて、端子33aと
端子33bとを共通接続して端子35aを設けた構成の
回路遮断器A1dを用いたものである。回路遮断器A1
dの他の構成は実施例4の回路遮断器A1bと同様であ
って、実施例4における端子33c、33dに相当する
端子35b,35cが設けられている。すなわち、実施
例4に比較すると端子数が削減されている。
【0042】一方、ダイオード12,13が共通接続さ
れていることによって、コイル11への通電方向を切り
換えるためには通電方向の異なる信号を与える必要があ
る。この条件を満たすために、本実施例では、実施例1
と同じ構成の操作装置B1aを用いている。ここで、端
子31a,31cの間でオンスイッチ21とオフスイッ
チ22に直列接続されているダイオード22,23の極
性が逆になっているが、コイル11に対する通電方向を
実施例1に合わせるためであり、操作装置B1aとして
は実施例1と同じ構成のものを用いることができる。結
局、回路遮断器A1dにおけるダイオード12,13お
よび方向切換接点r2 の有無の点で実施例1と構成上の
相違はあるが、動作は実施例1と同様になる。
【0043】(実施例15)本実施例は、図15に示す
ように、実施例14に示した回路遮断器A1dを用いる
とともに、実施例1に示した操作装置B1aについてオ
ンスイッチ21およびオフスイッチ22に代えて切換ス
イッチ27を用いている操作装置B1dを回路遮断器A
1dに接続した構成を有するものである。この構成も実
施例14と同様に動作するのである。
【0044】(実施例16)本実施例は、図16に示す
ように、実施例14に示した回路遮断器A1dにおいて
再投入防止用スイッチr1 の両端に端子36b,36c
を設けた構成の回路遮断器A2eを用いる。したがっ
て、この回路遮断器A2eは、実施例7の回路遮断器A
2bの端子34aと端子34bとを共通接続して端子3
6aを設けた構成に相当する。
【0045】また、再投入防止用スイッチr1 の両端に
端子36b,36cを設けていることによって、実施例
3と同じ構成の操作装置B2aを用いることができる。
この構成では、実施例3と同様に動作することになる。 (実施例17)本実施例は、図17に示すように、実施
例16に示した構成の回路遮断器A2eに対して、実施
例3に示した操作装置B2aについてオンスイッチ21
およびオフスイッチ22に代えて切換スイッチ27を用
いた操作装置B2dを接続したものである。この構成も
実施例16と同様に動作するのである。
【0046】(実施例18)本実施例は、図18に示す
ように、実施例3の操作装置B2aにおけるオンスイッ
チ21とダイオード23との直列回路、およびオフスイ
ッチ22とダイオード24との直列回路をそれぞれサイ
リスタ28,29に置き換えた操作装置B2eを用い
て、実施例16に示した回路遮断器A2eを操作するよ
うにしたものである。すなわち、サイリスタ28,29
はダイオードとスイッチとの直列回路に相当する機能を
有し逆並列に接続することによって、通電方向選択回路
20として機能するのである。したがって、サイリスタ
28,29を外部信号によってオンにすることによっ
て、主接点r0 の操作が可能になる。この構成では、短
絡スイッチ25のオンとともに、主接点r0 を開極する
ようにコイル11に通電するサイリスタ29をオンにす
れば、開閉機構部をリセットすることができる。
【0047】(実施例19)本実施例は、図19に示す
ように、実施例14における回路遮断器A1dについ
て、再投入防止用スイッチr1 をコイル11と方向切換
接点r2 との間に挿入した回路遮断器A1eを用いてい
る。他の構成、動作は実施例14と同様である。すなわ
ち、操作装置B1aも実施例14と同様に実施例1のも
のを用いる。
【0048】(実施例20)本実施例は、図20に示す
ように、実施例19に示した回路遮断器A1eに対し
て、実施例15に示した操作装置B1dを組み合わせた
ものであって、実施例15と同様に動作するものであ
る。 (実施例21)本実施例は、図21に示すように、実施
例16における回路遮断器A2eの再投入防止用スイッ
チr1 をコイル11と方向切換接点r2 との間に挿入し
た回路遮断器A2fを用いたものであり、他の構成は実
施例16と同様である。したがって、実施例16と同じ
操作装置B2aを用いている。
【0049】(実施例22)本実施例は、図22に示す
ように、実施例21と同じ構成の回路遮断器A2fに、
実施例17に示した構成の操作装置B2dを組み合わせ
たものである。他の構成、動作は実施例17と同様であ
る。 (実施例23)本実施例は、図23に示すように、実施
例21と同じ構成の回路遮断器A2fに、実施例18に
示した構成の操作装置B2eを組み合わせたものであ
る。他の構成、動作は実施例18と同様である。
【0050】(実施例24)本実施例は、図24に示す
ように、実施例14における回路遮断器A1dについて
再投入防止用スイッチr1 を、端子35aとダイオード
12,13との間に挿入した回路遮断器A1fを用いる
ものであって、操作装置B1aなど他の構成は実施例1
4と同様である。
【0051】(実施例25)本実施例は、図25に示す
ように、実施例24に示した回路遮断器A1fと実施例
15に示した操作装置B1dとを組み合わせたものであ
って、実施例15と同様に動作する。 (実施例26)本実施例は、図26に示すように、実施
例16における回路遮断器A2eについて再投入防止用
スイッチr1 を、端子36aとダイオード12,13と
の間に挿入した回路遮断器A2gを用いるものであっ
て、操作装置B2aなど他の構成は実施例16と同様で
ある。
【0052】(実施例27)本実施例は、図27に示す
ように、実施例26に示した回路遮断器A2gと実施例
17に示した操作装置B2dとを組み合わせたものであ
って、実施例17と同様に動作する。 (実施例28)本実施例は、図28に示すように、実施
例26に示した回路遮断器A2gに実施例18に示した
操作装置B2eを組み合わせたものであって、実施例1
8と同様に動作する。
【0053】(実施例29)本実施例は、図29に示す
ように、実施例14における回路遮断器A1dについ
て、再投入防止用スイッチr1 をコイル11を介して方
向切換接点r2 に接続した構成の回路遮断器A1gを用
いるものであって、操作装置B1aなど他の構成は実施
例14と同様である。
【0054】(実施例30)本実施例は、図30に示す
ように、実施例29に示した回路遮断器A1gと実施例
15に示した操作装置B1dとを組み合わせたものであ
って、実施例15と同様に動作する。 (実施例31)本実施例は、図31に示すように、実施
例16における回路遮断器A2eについて、再投入防止
用スイッチr1 をコイル11を挟んで方向切換接点r2
に接続した構成の回路遮断器A2hを用いるものであっ
て、操作装置B2aなど他の構成は実施例16と同様で
ある。
【0055】(実施例32)本実施例は、図32に示す
ように、実施例31に示した回路遮断器A2hと実施例
17に示した操作装置B2dとを組み合わせたものであ
って、実施例17と同様に動作する。 (実施例33)本実施例は、図33に示すように、実施
例31に示した回路遮断器A2hに実施例18に示した
操作装置B2eを組み合わせたものであって、実施例1
8と同様に動作する。
【0056】(実施例34)上記各実施例では、開閉機
構部がトリップ動作した後のリセットには、短絡スイッ
チ25とともに、オフスイッチ22(もしくは、切換ス
イッチ27、サイリスタ29)をオンにするようにして
いたが、本実施例では、図34に示すように、オフスイ
ッチ22と並列にリセットスイッチ30を設けた操作装
置B2b′を用いている。図34に示す構成は、実施例
12に対応するものであって、リセットスイッチ30は
操作時にのみオンになるものを用いている。この構成で
は、リセットスイッチ30と短絡スイッチ25とを同時
にオンにするから、オンスイッチ21およびオフスイッ
チ22による主接点r0 の開閉操作と、短絡スイッチ2
5およびリセットスイッチ30による開閉機構部のリセ
ットの操作とは明確に区別されるのである。
【0057】本実施例は、実施例12の構成にのみ適用
されるものではなく、実施例1ないし実施例33のいず
れの構成においても適用可能であって、たとえば、実施
例33の構成に適用するとすれば、図35のようにサイ
リスタ29にリセットスイッチ30を並列接続した操作
装置B2e′を用いることになる。 (実施例35)実施例34では、短絡スイッチ25とリ
セットスイッチ30とに個別のスイッチを用いており操
作部を別にしているが、本実施例では、図36に示すよ
うに、リセットスイッチ30を短絡スイッチ25と連動
させる(すなわち、1つの操作部でリセットスイッチ3
0と短絡スイッチ25とを操作できるようにしておく)
ようにした操作装置B2b″を用いて、1つの操作で開
閉機構部のリセットが可能になるようにしてある。図3
6では実施例12に本実施例の技術思想を適用した例を
示しているが、実施例1ないし実施例37のいずれの実
施例においても本実施例の技術思想は適用可能であっ
て、実施例37の構成に適用すれば図37のような構成
の操作装置B2e″を用いることになる。
【0058】(実施例36)以下の実施例では、1つの
スイッチの操作だけで、開閉機構部をリセットできるよ
うにした例を示す。本実施例は、図38に示すように、
実施例29で用いた回路遮断器A1gに適用されるもの
であって、操作装置B1eとしては、オンスイッチ21
とダイオード23との直列回路と、オフスイッチ22と
ダイオード24との直列回路を逆並列に接続した通電方
向選択回路20と、通電方向選択回路20の一端に接続
された短絡スイッチ25とダイオード26との直列回路
とを備えたものを用いる。すなわち、実施例29で用い
ている実施例1と同じ構成の操作装置B1aに対して、
短絡スイッチ25に直列接続されたダイオード26を付
加した形になっている。操作装置B1eには、通電方向
選択回路20と短絡スイッチ25およびダイオード26
との直列回路の両端に端子41a,41bが設けられ、
また、通電方向選択回路20と短絡スイッチ25との接
続点に端子41cが設けられている。ここに、ダイオー
ド26は端子41cから見てオフスイッチ22のオン時
と同じ向きに通電する極性に設定されている。
【0059】しかるに、回路遮断器A1gと操作装置B
1eとの接続には、回路遮断器A1gの端子35aに開
閉制御線L1 を介して操作装置B1eの端子41aを接
続し、端子35bに復帰制御線L2 を介して端子41b
を接続し、端子35cと端子41cとの間に交流電源A
Cを接続する。この接続関係により、操作装置B1eの
オンスイッチ21とオフスイッチ22とをそれぞれオン
にすれば、主接点r0を開閉操作することができる。ま
た、開閉機構部がトリップ動作した後のリセットには、
短絡スイッチ25のみをオンにすれば、コイル11に通
電されて開閉機構部はリセットされることになる。本実
施例の技術思想の適用範囲は、実施例29のみにとどま
らず、実施例1ないし実施例33のいずれの構成にも適
用可能である。
【0060】(実施例37)本実施例は、図39に示す
ように、実施例14に示した回路遮断器A1dに対し
て、実施例36の操作装置B1eにおけるオンスイッチ
21とダイオード23との直列回路と、オフスイッチ2
2とダイオード24との直列回路とをそれぞれサイリス
タ28,29に置き換えた操作装置B1fを用いてい
る。ここに、端子41b,41cの間でダイオード26
の極性が実施例36とは逆になっているが、本実施例の
使用形態ではこの極性でオフスイッチ22のオン時の電
流極性に一致する。したがって、主接点r0 の開閉をサ
イリスタ28,29へのトリガ信号によって制御できる
のである。他の構成は実施例36と同様である。
【0061】(実施例38)本実施例は、図40に示す
ように、実施例19に示した回路遮断器A1eに対し
て、実施例37で示した操作装置B1fを組み合わせた
ものであって、実施例37と同様に動作する。 (実施例39)本実施例は、図41に示すように、実施
例24に示した回路遮断器A1fに、実施例37に示し
た操作装置B1fからダイオード26を省略した形の操
作装置B1f′を組み合わせたものであって、実施例3
7と同様に動作する。
【0062】(実施例40)本実施例は、図42に示す
ように、実施例29に示した回路遮断器A1gに対し
て、実施例29に示した操作装置B1fのダイオード2
6の極性を逆向きに接続した操作装置B1gを組み合わ
せたものであって、実施例37と同様に動作する。
【0063】(実施例41)本実施例は、図43に示す
ように、再投入防止用スイッチr1 として切換接点を用
いるとともに、方向切換接点r2 とコイル11との接続
点に一端が接続されたトリップ検出接点r3 を設けるこ
とによって、開閉機構部のトリップ動作後に短絡スイッ
チ25のみをオンにすれば、開閉機構部をリセットする
ことができるようにしたものである。
【0064】すなわち、回路遮断器A3bは、実施例1
2に示した回路遮断器A2dについて、再投入防止用ス
イッチr1 を切換接点として、コイル11の他端と方向
切換接点r2 との接続点には再投入防止用スイッチr1
と連動してトリップ動作時にオンになるトリップ検出接
点r3 の一端を接続しているのである。一方、操作装置
B2fは、実施例12に用いた操作装置B2bに対し
て、オンスイッチ21およびオフスイッチ22に一端が
共通接続されたダイオードD1 を設け、ダイオードD1
の他端をトリップ検出用接点r3 に接続するように構成
してある。トリップ時にはトリップ検出接点r3 はオン
になり、かつ短絡スイッチ25の一端に交流電源ACが
接続され他端に再投入防止用スイッチr1 を介してコイ
ル11が接続されるから、短絡スイッチ25をオンにす
ればダイオードD1を通して主接点r0 を開極する向き
の電流がコイル11に流れるのである。
【0065】以上説明したように、短絡スイッチ25の
みをオンにすれば、オンスイッチ21やオフスイッチ2
2を操作することなく開閉機構部をリセットすることが
できるのである。本実施例の技術思想は、再投入防止用
スイッチr1 を切換接点とし、トリップ検出接点r3
付加すれば、実施例12の回路遮断器A2dとは異なる
構成の回路遮断器にも適用可能である。また、操作装置
B2fについても、上述の構成のものに限定されるもの
ではなく、たとえば、図44に示すように、操作装置B
2fのうちオンスイッチ21およびオフスイッチ22を
サイリスタ28,29に置き換えた操作装置B2gを用
いるようにしてもよい。
【0066】(実施例42)本実施例は、図45に示す
ように、短絡スイッチ25を操作装置B2bへの外部信
号によってオン・オフさせるようにした操作装置B2h
を用いたものである。すなわち、短絡スイッチ25はリ
レーRyの接点であって、リレーRyのコイルへの外部
信号により接点を開閉させるのである。ここに、図45
では、実施例12において短絡スイッチ25をリレーR
yに置き換えた例を示しているが、他の実施例において
も短絡スイッチ25をリレーRyのように外部信号で開
閉操作されるスイッチ要素に置き換えることが可能であ
る。
【0067】(実施例43)以下の実施例では、回路遮
断器の動作を表示することができる操作装置を用いた例
を示す。本実施例は、図46に示すように、再投入防止
用スイッチr1 として切換接点を用いるとともに、再投
入防止用スイッチr1 と方向切換接点r2 とをコイル1
1を介して接続した構成の回路遮断器A3dを用いてい
る。すなわち、この回路遮断器A3dは実施例12の回
路遮断器A2dについて再投入防止用スイッチr1 を切
換接点としたものである。
【0068】一方、操作装置B3aは、実施例2に示し
た操作装置B2bに対して発光ダイオードよりなる表示
ランプ51と限流用の抵抗R1 との直列回路を付加した
構成になっている。この表示ランプ51は情報信号線L
3 を介して再投入防止用スイッチr1 においてトリップ
時に通電される接点に接続される。したがって、表示ラ
ンプ51は、回路遮断器A3dの正常状態では再投入防
止用スイッチr1 により一端が開放されているから消灯
しており、異常状態では再投入防止用スイッチr1 を介
して交流電源ACに接続されて点灯するのである。
【0069】以上説明したように、この構成の操作装置
B3aを用いれば、表示ランプ51の点灯・消灯によっ
て、回路遮断器A3dの異常状態を報知することができ
るのである。本実施例の技術思想は、他の実施例にも適
用可能であって、たとえば、実施例33の構成に適用す
るのであれば、図47に示すように、回路遮断器A2h
の再投入防止用スイッチr1 を切換接点とした回路遮断
器A3eを構成し、操作装置B2eに表示ランプ51を
付加した操作装置B3bを構成すればよいのである。
【0070】(実施例44)本実施例は、図48に示す
ように、図46に示した実施例43の構成について、オ
ンスイッチ21およびオフスイッチ22とに、それぞれ
表示ランプ52,53と抵抗R2 ,R3 との直列回路を
並列接続した操作装置B3cを用いるものである。表示
ランプ52,53は発光ダイオードよりなり、回路遮断
器A3dに設けた対応する各ダイオーオ12,13と同
じ極性になるように接続される。
【0071】上記構成によれば、回路遮断器A3dが正
常状態であれば、主接点r0 の開極時には方向切換接点
2 を通してコイル11がダイオード12に接続されて
いることによって、オンスイッチ21に並列接続された
表示ランプ52が点灯し、主接点r0 の閉極時にはオフ
スイッチ22に並列接続された表示ランプ53が点灯す
る。このように、正常状態では、各表示ランプ52,5
3の開閉状態に応じて択一的に点灯する。一方、回路遮
断器A3dの開閉機構部がトリップ動作して異常状態に
なると、再投入防止用スイッチr1 が反転して表示ラン
プ52,53への通電経路が遮断されるとともに、表示
ランプ51への通電経路が閉成されるから、表示ランプ
51が点灯して開閉機構部の作動を示すことができるの
である。本実施例の技術思想も他の実施例に適用できる
ことはいうまでもない。
【0072】(実施例45)本実施例は、図49に示す
ように、実施例44の構成について、短絡スイッチ25
をリレーRyを用いて開閉するとともに、回路遮断器A
3dにおける再投入防止用スイッチr1 とコイル11と
の接続点と交流電源ACとの間に、回路遮断器A3dの
正常状態を示す表示ランプ54を限流用の抵抗R4 とと
もに付加した操作装置B3dを用いたものである。この
操作装置B3dでは、再投入防止用スイッチr1 の切り
換わりによって、表示ランプ51,54が択一的に点灯
する。要するに、回路遮断器A3dが正常状態であれば
表示ランプ54が点灯し、異常状態(トリップ動作後)
であれば表示ランプ51が点灯する。また、正常状態で
は、実施例44で説明したように、主接点r0 の開閉状
態に応じて表示ランプ52,53が択一的に点灯する。
他の構成は実施例44と同様である。
【0073】(実施例46)本実施例では、図50に示
すように、実施例44の構成について、短絡スイッチ2
5をリレーRyを用いて開閉するとともに、リレーRy
のコイルに表示ランプ55と抵抗R5 との直列回路を並
列接続した構成の操作装置B3eを用いている。この構
成では、開閉機構部がトリップ動作した後に短絡スイッ
チ25をオンにするためにリレーRyに通電すると、表
示ランプ55が点灯するのであって、回路遮断器A3d
の開閉機構部をリセットする操作を行なうと表示ランプ
55が点灯することになる。表示ランプ55は開閉機構
部のリセット後にもリレーRyに通電している間は点灯
する。他の構成は実施例44と同様である。
【0074】(実施例47)実施例46では、開閉機構
部がリセットされたか否かにはかかわらず、リレーRy
の通電中に表示ランプ55が点灯するものであったが、
本実施例では開閉機構部がリセットされると表示ランプ
55が消灯するようにした例を示す。すなわち、回路遮
断器A3dとして再投入防止用スイッチr1 に連動する
補助接点r4 を備えたものを用いており、この補助接点
4 は開閉機構部がトリップ動作するとオンになるよう
に設定されている。すなわち、再投入防止用スイッチr
1 を介して端子34eがコイル11に接続されていると
きには補助接点r4 はオフであって、端子34eが端子
34fに接続されているときには補助接点r4はオンに
なる。一方、操作装置B3fには、実施例46のリレー
Ryについて、短絡スイッチ25に連動してオン・オフ
する補助スイッチ25aを付加したものを用いる。
【0075】しかるに、交流電源ACとリレーRyのコ
イルとの間に、リレーRyを操作するための復帰スイッ
チSWと補助接点r4 との直列回路を挿入し、かつ復帰
スイッチSWに補助スイッチ25aを並列接続して用い
ると、以下のように動作することになる。ここに、復帰
スイッチSWは管理室などの別室に配置される。まず、
回路遮断器A3dがトリップ動作した後の復帰操作に
は、復帰スイッチSWをオンにする。このとき、補助接
点r4 はオンであるから、リレーRyのコイルに通電さ
れるとともに表示ランプ55が点灯する。したがって、
短絡スイッチ25と補助スイッチ25aとがオンにな
り、リレーRyは補助スイチ25aを通して自己保持さ
れることになる。その後、短絡スイッチ25を通してコ
イル11に通電されることで、開閉機構部がリセットさ
れると、補助接点r4 はオフになり、リレーRyへの通
電が停止して表示ランプ55も消灯する。このように、
復帰スイッチSWをオンにすれば、開閉機構部がリセッ
トされるまではリレーRyに通電され、かつ表示ランプ
55が点灯するのであって、開閉機構部がリセットされ
た後には、リレーRyへの通電が自動的に停止して表示
ランプ55が消灯するのである。
【0076】(実施例48)本実施例は、図52に示す
ように、図50に示した実施例46の構成について、短
絡スイッチ25と連動する2個の補助スイッチ25b,
25cを設け、一方の補助スイッチ25bと表示ランプ
56と抵抗R6 との直列回路を表示ランプ51と抵抗R
1 との直列回路に並列接続し、抵抗R6 と補助スイッチ
25bとの接続点と端子44cとの間に、補助スイッチ
25cと表示ランプ57と抵抗R7 との直列回路を接続
した構成の操作装置B3gを用いるものである。また、
操作装置B3gにおいて、オフスイッチ22にはリセッ
トスイッチ30が並列接続されている。ここで、補助ス
イッチ25b,25cは、短絡スイッチ25とはオン・
オフが逆になっている。
【0077】このような構成の操作装置B3gを用いる
と、次のように動作することになる。すなわち、補助ス
イッチ25b,25cはリレーRyへの通電を行なわな
いときにはオンであるから、回路遮断器A3dが正常状
態であれば、表示ランプ57が点灯する。このとき、表
示ランプ52,53は主接点r0 の開閉状態に応じて択
一的に点灯する。また、表示ランプ51,55,56は
消灯している。
【0078】回路遮断器A3dがトリップ動作すると、
再投入防止用スイッチr1 の動作により表示ランプ51
に通電されるようになり、表示ランプ51が点灯する。
また、このとき同時に表示ランプ56も点灯する。ここ
で、回路遮断器A3dをリセットする操作を行なうには
リセットスイッチ30をオンにすると同時にリレーRy
のコイルに通電することになるから、表示ランプ55が
点灯し、短絡スイッチ25がオンになると、補助スイッ
チ25b,25cがオフになって表示ランプ56が消灯
する。短絡スイッチ25をオンにして開閉機構部がリセ
ットされると、リレーRyへの通電の停止後に、補助ス
イッチ25b,25cはオンになり、表示ランプ57が
点灯するのである。
【0079】操作装置B3gの前面に、図52(b)に
示すように、オンスイッチ21、オフスイッチ22、リ
セットスイッチ30、各表示ランプ51〜53,55〜
57を配置しておけば、オンスイッチ21、オフスイッ
チ22、リセットスイッチ30の操作に対応して各表示
ランプ51〜53が択一的に点灯し、また、表示ランプ
55〜57が正常状態、リセット不可能状態、リセット
可能状態に対応して択一的に点灯して、回路遮断器A3
dの動作状態を知ることができるのである。
【0080】(実施例49)本実施例は、図53に示す
ように、実施例12に示した回路遮断器A2dに対し
て、主接点r0 の開閉状態に応じて点灯する表示ランプ
52,53を設けたものであって、操作装置B2iにお
けるオンスイッチ21およびオフスイッチ22には操作
時にのみ図53の状態から反転する切換スイッチ27を
用いている。切換スイッチ27の一方の接点は抵抗R11
とコンデンサC1 との直列回路を介して回路遮断器A2
dの端子34aに接続され、抵抗R11とコンデンサC1
との接続点には抵抗R12と発光ダイオードよりなる表示
ランプ52とを介してサイリスタS1 のゲートが接続さ
れる。このサイリスタS1 は切換スイッチ27の他方の
接点とコンデンサC1 の一端との間に接続され、サイリ
スタS1 には別のサイリスタS2 が逆並列に接続される
とともに、トランジスタQ1 のエミッタ−コレクタとダ
イオードD2 と抵抗R12との直列回路が並列接続されて
いる。抵抗R12と表示ランプ52との接続点とトランジ
スタQ1 のベースとの間には発光ダイオードよりなる表
示ランプ53が接続されている。
【0081】しかして、主接点0 が開極しているときに
は(図53の状態)、ダイオード12を通して電流が流
れるから、抵抗R11を通してコンデンサC1 が充電され
るとともに、表示ランプ52−サイリスタS1 のゲート
−サイリスタS1 のカソードに電流が流れて表示ランプ
52が点灯する。次に、切換スイッチ27を操作する
と、交流電源ACはサイリスタS1 のアノードに接続さ
れるとともに、コンデンサC1 の充電電荷によってサイ
リスタS1 がオンになり、ダイオード12を通してコイ
ル11に通電され主接点r0 が閉極する。その後、切換
スイッチ27を元の状態に復帰させると、方向切換接点
2 が反転しているから、ダイオード13を通して電流
が流れることになり、トランジスタQ1 を通して表示ラ
ンプ53に通電されることになる。次に、切換スイッチ
27を再度操作すると、トランジスタQ1 −ダイオード
2 −抵抗R13という経路で電流が流れ、サイリスタS
2 がオンになって、コイル11に主接点r0 を開極にす
る向きの電流が流れることになる。要するに、切換スイ
ッチ27の操作毎に主接点r0 は開閉し、切換スイッチ
27の非操作時には、主接点r0 の開閉状態に対応した
表示ランプ52,53が点灯するのである。
【0082】一方、主接点r0 の閉極時に、開閉機構部
がトリップ動作すると再投入防止用スイッチr1 がオフ
になるから、切換スイッチ27には電流が流れなくな
る。ここで、短絡スイッチ25をオンにすれば、短絡ス
イッチ25−コイル11−ダイオード13−コンデンサ
1 −抵抗R11−切換スイッチ27という経路で電流が
流れる。ただし、このときには、コイル11には主接点
0 を開閉するのに十分な電流は流れず、また表示ラン
プ52,53はともに消灯している。短絡スイッチ25
をオンにした状態で、切換スイッチ27を操作すると、
主接点r0 を開極する際と同様にサイリスタS2 がオン
になってコイル11に通電され、開閉機構部がリセット
されるのである。このように、短絡スイッチ25と切換
スイッチ27による開極操作とにより開閉機構部のリセ
ットが可能になる。
【0083】
【発明の効果】請求項1ないし請求項4の遠隔制御式回
路遮断器は、コイルに直列接続され開閉機構部が正常状
態であるときにはオンになり異常状態であるときにはオ
フになる再投入防止用スイッチを設けるとともに、コイ
ルと再投入防止用スイッチとを通る回路の両端に端子を
設け、かつコイルと再投入防止用スイッチとの間に端子
を設けているので、コイルと再投入防止用スイッチとの
間の端子とコイルの一端との間で通電すれば、再投入防
止用スイッチを回避してコイルに通電することが可能に
なるのであって、開閉機構部の異常状態でオフになる再
投入防止用スイッチを備え主接点の開閉操作による開閉
機構部のリセットは禁止しながらも、別の操作によるコ
イルへの通電が可能になり開閉機構部のリセットが可能
になるという効果を奏するのである。
【0084】請求項5ないし請求項7の操作装置は、コ
イルへの通電方向を切り換える通電方向切換手段に加え
て、再投入防止用スイッチを回避してコイルに通電する
ことを可能とする復帰手段を設けているので、通電方向
切換手段とは別に設けた復帰手段によって開閉機構部の
リセット操作を行なうことになり、異常が解除されてい
ない状態で不用意にリセットする危険性を回避しながら
も、遠隔操作によるリセットが可能になるという利点が
ある。
【0085】請求項8ないし請求項11の操作装置は、
開閉機構部の異常状態を報知する表示器を設けているか
ら、遠隔制御式回路遮断器の開閉機構部がトリップ状態
になっていることを操作装置で知ることができ、遠隔制
御式回路遮断器の動作状態に対応した操作が可能になる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す回路図である。
【図2】実施例2を示す回路図である。
【図3】実施例3を示す回路図である。
【図4】実施例4を示す回路図である。
【図5】実施例5を示す回路図である。
【図6】実施例6を示す回路図である。
【図7】実施例7を示す回路図である。
【図8】実施例8を示す回路図である。
【図9】実施例9を示す回路図である。
【図10】実施例10を示す回路図である。
【図11】実施例11を示す回路図である。
【図12】実施例12を示す回路図である。
【図13】実施例13を示す回路図である。
【図14】実施例14を示す回路図である。
【図15】実施例15を示す回路図である。
【図16】実施例16を示す回路図である。
【図17】実施例17を示す回路図である。
【図18】実施例18を示す回路図である。
【図19】実施例19を示す回路図である。
【図20】実施例20を示す回路図である。
【図21】実施例21を示す回路図である。
【図22】実施例22を示す回路図である。
【図23】実施例23を示す回路図である。
【図24】実施例24を示す回路図である。
【図25】実施例25を示す回路図である。
【図26】実施例26を示す回路図である。
【図27】実施例27を示す回路図である。
【図28】実施例28を示す回路図である。
【図29】実施例29を示す回路図である。
【図30】実施例30を示す回路図である。
【図31】実施例31を示す回路図である。
【図32】実施例32を示す回路図である。
【図33】実施例33を示す回路図である。
【図34】実施例34を示す回路図である。
【図35】実施例34の他例を示す回路図である。
【図36】実施例35を示す回路図である。
【図37】実施例35の他例を示す回路図である。
【図38】実施例36を示す回路図である。
【図39】実施例37を示す回路図である。
【図40】実施例38を示す回路図である。
【図41】実施例39を示す回路図である。
【図42】実施例40を示す回路図である。
【図43】実施例41を示す回路図である。
【図44】実施例41の他例を示す回路図である。
【図45】実施例42の他例を示す回路図である。
【図46】実施例43を示す回路図である。
【図47】実施例43の他例を示す回路図である。
【図48】実施例44を示す回路図である。
【図49】実施例45を示す回路図である。
【図50】実施例46を示す回路図である。
【図51】実施例47を示す回路図である。
【図52】実施例48を示す回路図である。
【図53】実施例49を示す回路図である。
【符号の説明】
11 コイル 12 ダイオード 13 ダイオード 32a〜32d 端子 21 オンスイッチ 22 オフスイッチ 25 短絡スイッチ 27 切換スイッチ 28,29 サイリスタ 30 リセットスイッチ 31a〜31c 端子 32a〜32d 端子 33a〜33d 端子 34a〜34e 端子 35a〜35c 端子 36a〜36d 端子 51 表示ランプ 55 表示ランプ A1a〜A1g 回路遮断器 A2a〜A2h 回路遮断器 A3a〜A3f 回路遮断器 B1a〜B1g 操作装置 B1f′ 操作装置 B2a〜B2h 操作装置 B2b′操作装置 B2b″操作装置 B2e′操作装置 B2e″操作装置 B3a〜B3g 操作装置 L1 開閉制御線 L11 開閉制御線 L12 開閉制御線 L2 復帰制御線 L21 復帰制御線 L22 復帰制御線 L3 情報信号線 r0 主接点 r1 再投入防止用スイッチ r2 方向切換接点

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主接点を開閉駆動するとともに異常検出
    時に正常状態から異常状態に移行して主接点を強制的に
    開極する開閉機構部と、コイルへの通電方向に応じて開
    閉機構部を開閉操作する電磁石装置と、電磁石装置のコ
    イルに直列接続され開閉機構部が正常状態であるときに
    はオンになり異常状態であるときにはオフになる再投入
    防止用スイッチと、コイルと再投入防止用スイッチとの
    直列回路の両端と、コイルと再投入防止用スイッチとの
    接続点とにそれぞれ接続された少なくとも3個の端子と
    を備えることを特徴とする遠隔制御式回路遮断器。
  2. 【請求項2】 主接点を開閉駆動するとともに異常検出
    時に正常状態から異常状態に移行して主接点を強制的に
    開極する開閉機構部と、コイルへの通電方向に応じて開
    閉機構部を開閉操作する電磁石装置と、電磁石装置のコ
    イルの一端に共通接点が接続され開閉機構部が正常状態
    のときに常閉接点を選択し異常状態のときに常開接点を
    選択する再投入防止用スイッチと、再投入防止用スイッ
    チの常閉接点と常開接点とコイルの他端部とにそれぞれ
    接続された少なくとも3個の端子とを備えることを特徴
    とする遠隔制御式回路遮断器。
  3. 【請求項3】 主接点を開閉駆動するとともに異常検出
    時に正常状態から異常状態に移行して主接点を強制的に
    開極する開閉機構部と、コイルへの通電方向に応じて開
    閉機構部を開閉操作する電磁石装置と、コイルの一端に
    共通接点が接続され正常状態では主接点の開閉に連動し
    て第1の接点と第2の接点とを選択し異常状態では第2
    の接点を選択する切換接点と、第1の接点を介してコイ
    ルの上記一端に一端が接続され主接点を閉極する向きの
    電流の通過を許す第1のダイオードと、第2の接点を介
    してコイルの上記一端に一端が接続され主接点を開極す
    る向きの電流の通過を許す第2のダイオードと、少なく
    とも第2のダイオードに直列接続され開閉機構部が正常
    状態であるときにはオンになり異常状態であるときには
    オフになる再投入防止用スイッチと、第2のダイオード
    および再投入防止用スイッチを含む直列回路の両端とコ
    イルの他端と第1のダイオードの他端とにそれぞれ接続
    された少なくとも4個の端子とを備えることを特徴とす
    る遠隔制御式回路遮断器。
  4. 【請求項4】 主接点を開閉駆動するとともに異常検出
    時に正常状態から異常状態に移行して主接点を強制的に
    開極する開閉機構部と、コイルへの通電方向に応じて開
    閉機構部を開閉操作する電磁石装置と、コイルの一端に
    共通接点が接続され正常状態では主接点の開閉に連動し
    て第1の接点と第2の接点とを選択し異常状態では第2
    の接点を選択する切換接点と、第1の接点を介してコイ
    ルの上記一端に一端が接続され主接点を閉極する向きの
    電流の通過を許す第1のダイオードと、第2の接点を介
    してコイルの上記一端に一端が接続され主接点を開極す
    る向きの電流の通過を許す第2のダイオードと、少なく
    とも第2のダイオードに直列接続されこの直列回路にお
    ける第2の接点とは反対側の一端が第1のダイオードの
    他端に接続され開閉機構部が正常状態であるときにはオ
    ンになり異常状態であるときにはオフになる再投入防止
    用スイッチと、再投入防止用スイッチにおけるコイル側
    の一端とコイルの他端と第1のダイオードの他端とにそ
    れぞれ接続された少なくとも3個の端子とを備えること
    を特徴とする遠隔制御式回路遮断器。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項3、請求項4のいずれ
    かに記載の遠隔制御式回路遮断器に対して主接点を開閉
    する電流をコイルに流す開閉制御線を介して接続され、
    開閉制御線を通してコイルに通電する電流の向きを選択
    する通電方向選択手段を備えた操作装置において、遠隔
    制御式回路遮断器におけるコイルと再投入防止用スイッ
    との間に接続されている端子に復帰制御線を介して接
    続され操作時には再投入防止用スイッチを回避してコイ
    ルに通電する復帰手段を備えて成ることを特徴とする遠
    隔制御式回路遮断器の操作装置。
  6. 【請求項6】 復帰手段は、再投入防止用スイッチに並
    列接続された短絡スイッチであって、短絡スイッチは主
    接点を開極させる向きの電流を通過させることを特徴と
    する請求項5記載の遠隔制御式回路遮断器の操作装置。
  7. 【請求項7】 通電方向選択手段としてのオンスイッチ
    およびオフスイッチと、オフスイッチに並列接続された
    リセットスイッチとを備え、リセットスイッチは短絡ス
    イッチのオンに連動してオンになることを特徴とする請
    求項6記載の遠隔制御式回路遮断器の操作装置。
  8. 【請求項8】 遠隔制御式回路遮断器の主接点の開閉状
    態に応じた信号を通す情報信号線を介して遠隔制御式回
    路遮断器に接続され異常状態を報知する表示器を設けて
    成ることを特徴とする請求項5または請求項6記載の遠
    隔制御式回路遮断器の操作装置。
  9. 【請求項9】 表示器は短絡スイッチとともに再投入防
    止用スイッチに並列接続されて成ることを特徴とする請
    求項8記載の遠隔制御式回路遮断器の操作装置。
  10. 【請求項10】 再投入防止用スイッチは共通接点に対
    して選択的に接続される2個の選択接点を有していて、
    一方の選択接点はコイルの一端に接続され、各選択接点
    と共通接点との間に短絡スイッチと表示器とがそれぞれ
    接続されて成ることを特徴とする請求項8記載の遠隔制
    御式回路遮断器の操作装置。
  11. 【請求項11】 短絡スイッチがオンになったことを表
    示するリセット可能表示用の表示器を備えて成ることを
    特徴とする請求項6記載の遠隔制御式回路遮断器の操作
    装置。
JP29502493A 1993-11-25 1993-11-25 遠隔制御式回路遮断器およびその操作装置 Expired - Lifetime JP3531191B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29502493A JP3531191B2 (ja) 1993-11-25 1993-11-25 遠隔制御式回路遮断器およびその操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29502493A JP3531191B2 (ja) 1993-11-25 1993-11-25 遠隔制御式回路遮断器およびその操作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07147117A JPH07147117A (ja) 1995-06-06
JP3531191B2 true JP3531191B2 (ja) 2004-05-24

Family

ID=17815346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29502493A Expired - Lifetime JP3531191B2 (ja) 1993-11-25 1993-11-25 遠隔制御式回路遮断器およびその操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3531191B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5091766B2 (ja) * 2008-05-27 2012-12-05 パナソニックエコソリューションズ電路株式会社 リモコンブレーカ
CN105047491B (zh) * 2015-08-26 2018-09-14 吉林瀚丰电气有限公司 一种永磁操作机构防跳装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07147117A (ja) 1995-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7336457B2 (en) Ground fault circuit interrupter (GFCI) end-of-life (EOL) status indicator
US5373411A (en) Remote control circuit breaker system
CA2079858C (en) Circuit breaker with selective locking
CA2512692C (en) Circuit interrupter including arc fault test and/or ground fault test failure indicator
KR200439685Y1 (ko) 저압 차단기용 전자식 트립 및 고장 표시 제어 장치
US8508891B2 (en) Trip unit providing remote electrical signal to remotely indicate that an arc reduction maintenance mode is remotely enabled, and electrical switching apparatus including the same
JP3531191B2 (ja) 遠隔制御式回路遮断器およびその操作装置
US7872552B2 (en) Method and device for the secure operation of a switching device
US20240088642A1 (en) Solid state circuit interrupter
JP2009259440A (ja) 回路遮断器及び分電盤
ES2527593T3 (es) Módulos y dispositivos seccionadores interruptores fusibles controlados electrónicamente
KR20130119261A (ko) 누전 차단기
CN210536278U (zh) 一种“双防跳”保护电路
JP3674074B2 (ja) リモコンブレーカの制御装置
KR100340224B1 (ko) 차단기 제어 시스템
JP4737153B2 (ja) 交流電磁弁の保護装置
JP4206999B2 (ja) リモートコントロール式回路遮断器
CN214313038U (zh) 一种防止6kV电保持真空接触器“跳跃”的装置
JPH0426317A (ja) 漏電遮断器
JPH02132715A (ja) スイッチ装置
US20230335359A1 (en) Contactor control
JP2005253248A (ja) 受配電盤の故障表示・鎖錠制御回路
GB2288293A (en) Circuit interrupter
JP2004014301A (ja) ブレーカの電圧表示装置
SU1367090A1 (ru) Устройство дл защиты трехфазного реверсивного привода от перегрузок и неполнофазных режимов

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080312

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100312

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100312

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110312

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120312

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120312

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term