JP3530117B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP3530117B2
JP3530117B2 JP2000249726A JP2000249726A JP3530117B2 JP 3530117 B2 JP3530117 B2 JP 3530117B2 JP 2000249726 A JP2000249726 A JP 2000249726A JP 2000249726 A JP2000249726 A JP 2000249726A JP 3530117 B2 JP3530117 B2 JP 3530117B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に静電気力また
は磁気力により泳動可能な着色泳動粒子の泳動を利用し
て表示を行う表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機その他の携帯情報端末やノー
ト型パーソナルコンピュータに搭載される表示装置に
は、薄型、低消費電力であることが要求される。従来か
ら使用されている液晶表示装置は、バックライトを使用
した装置では消費電力が大きく、また視野角が小さいと
いう問題点があり、バックライトを使用しない反射型の
装置ではコントラストが低いという問題点がある。
【0003】このような液晶表示装置の欠点を解消する
ものとして、電気泳動や磁気泳動を利用した反射型表示
装置が提案されている。この表示装置は入力される映像
信号に応じて着色泳動粒子を静電気力(クーロン力)ま
たは磁気力により泳動させることで表示を行う装置であ
り、種々の方式が提案されている。例えば特開平9−2
11499号公報(以下、公知文献1という)には、透
明材料からなる前面基板とこれに対向して設けられた背
面基板との間の空間に、絶縁性液体と所定極性に帯電さ
れた着色電気泳動粒子を保持し、背面基板上の中央部に
設けられた第1の電極と周辺部に設けられた第2の電極
との間に印加する電圧の極性を変化させることで、着色
電気泳動粒子を面内方向に泳動させることにより表示を
行う表示セルを用いた表示装置が記載されている。
【0004】この公知文献1に記載された表示装置で
は、表示セルにおいて第1の電極が電気泳動粒子の帯電
極性と異なる極性、第2の電極が電気泳動粒子の帯電極
性と同じ極性となるように両電極に電圧を印加すると、
電気泳動粒子は第1の電極を覆うことにより前面基板側
から観測したとき電気泳動粒子の色が見え、両電極間に
上記と逆極性の電圧を印加すると、電気泳動粒子は周辺
部に移動して前面基板の周辺部に設けられた隠蔽層によ
って隠蔽されるので、前面基板側から観測すると背景色
(例えば第1の電極の色、またはこの上に設けられた誘
電体層の色)が見えることになる。
【0005】このように公知文献1に記載の表示装置
は、電気泳動粒子が第1の電極上を覆うか、隠蔽層によ
り隠蔽されて覆わないかによって表示を行うことから、
基本的に二値表示であり、中間調表示ができない。従っ
て、フルカラー表示を実現することができない。
【0006】また、特開平11−202804号公報
(以下、公知文献2という)には、公知文献1と同様に
透明材料からなる前面基板とこれに対向して設けられた
背面基板との間の空間に、絶縁性液体と所定極性に帯電
された着色電気泳動粒子を保持した構造とし、背面基板
上の左右に設けられた第1の電極と第2の電極に異なる
電圧を印加することで、着色電気泳動粒子を左右に泳動
させることにより、表示を行う表示セルを用いた表示装
置が記載されている。この公知文献2によると、第1、
第2の電極への電圧印加時間を制御することでも一方の
電極から他方の電極に着色電気泳動素子を一部だけ移動
させることができるため、中間調表示が可能である。
【0007】しかし、公知文献2では着色電気泳動粒子
の移動が左右方向の一次元であるため、例えば着色電気
泳動粒子が第1の電極上にあるオフの状態と第2の電極
上にあるオンの状態との間の濃度差、すなわちダイナミ
ックレンジを大きくとることができず、結果的に階調数
を多くとることができない。また、オフからオン、オン
からオフにそれぞれ遷移するのに、着色電気泳動粒子が
ほぼ表示セルサイズだけ移動する必要があるため、オフ
からオン、オンからオフへの遷移時間が長くかかり、表
示の応答性が悪いという問題がある。
【0008】一方、電気泳動を利用してフルカラー表示
を可能にした表示装置の例は、例えば特開2000−3
5598号公報(以下、公知文献3という)に記載され
ている。しかし、この公知文献2の表示装置では、3原
色のいずれかの色に着色された分散媒と、3原色とは異
なる色に着色された電気泳動粒子を封入したマイクロカ
プセルを基板上に平板形状(2次元状)に多数配置する
ことでフルカラー表示を実現するため、カラー表示の解
像度がモノクロ表示の場合の1/3に低下してしまうと
いう問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電気泳動を利用した表示装置のうち電気泳動粒子が電
極上を覆うか覆わないかの二値表示を行う公知文献1に
記載の装置では、階調表示ができないという問題があ
り、また着色電気泳動粒子をセルの左右に移動させて表
示を行う公知文献2に記載の装置では、階調表示はある
程度可能であるが、表示コントラスト及び応答性が低い
という問題点があり、さらに公知文献3に記載されてい
る色の異なるマイクロカプセルを平板形状に配列してフ
ルカラー表示を行う装置では、カラー表示の解像度が低
いという問題点があった。
【0010】本発明は薄板状に構成でき、階調表示と高
コントラストかつ応答性に優れた表示が可能であって、
高解像度のフルカラー表示を実現できる表示装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は少なくとも観察面側が透明部材により覆わ
れた空間内に充填されている着色泳動粒子が入力される
映像信号に応じて面内方向中央部に凝集する第1の状態
と、面内方向に拡散する第2の状態、及び第1の状態と
第2の状態との中間の複数の第3の状態を選択的にとる
ように、着色泳動粒子の泳動を制御することによって表
示を行うことを基本的な特徴とする。
【0012】より具体的には、複数の表示セルをマトリ
クス状に配列して構成される表示装置において、各表示
セルが透明材料からなる前面基板と、前面基板に対向し
て設けられた背面基板と、前面基板及び背面基板間に保
持された電気力または磁気力により泳動可能な複数の着
色泳動粒子と、着色泳動粒子が入力される映像信号に応
じて前面基板及び背面基板の面内方向中央部に凝集する
第1の状態と、面内方向に拡散する第2の状態、及び第
1の状態と第2の状態との中間の複数の第3の状態を選
択的にとるように着色泳動粒子の泳動を制御する泳動制
御手段とを有することを特徴とする。
【0013】さらに、複数の表示セルをマトリクス状に
配列して構成される表示パネルを少なくとも三層積層し
て構成されるカラー表示装置においては、各表示セルが
上記と同様に構成され、着色泳動粒子の色を各層の表示
パネルで異ならせる。
【0014】このように本発明によると、従来の電気泳
動や磁気泳動を利用した表示装置では困難であった中間
調表現が可能となり、フルカラー表示も容易に可能とな
る。ここで、第1の状態では着色泳動粒子が面内方向中
央部に凝集し、第2の状態では面内方向に拡散するとい
う着色泳動粒子の二次元的な泳動により表示がなされる
ため、一次元方向の泳動を利用した場合に比較して第1
の状態と第2の状態との間の表示コントラストが高くな
る。また、このような二次元的な泳動を利用した場合、
着色泳動粒子は第1の状態と第2の状態との間で表示セ
ルサイズの半分だけ泳動を行えばよいので、一次元的な
泳動を利用した場合より表示の応答性が格段に向上す
る。さらに、色の異なる表示セルからなる複数の表示パ
ネルを積層してカラー表示装置を構成することによっ
て、モノクロ表示でもフルカラー表示でも表示セルの配
列密度と同じ解像度を実現できる。
【0015】着色泳動粒子に電気泳動粒子を用いる場
合、泳動制御手段は背面基板上の中央部に形成された第
1の電極と、背面基板上の周辺部に形成された第2の電
極と、第1及び第2の電極に入力される映像信号に応じ
て変化する電圧を印加する駆動手段とを有し、第1及び
第2の電極を介して着色泳動粒子に映像信号に応じて変
化する静電気力を作用させることにより、第1、第2及
び第3の状態を選択的にとるように着色泳動粒子の泳動
を制御する構成をとる。第2の電極の面積は第1の電極
の面積より大きく、かつ第1の電極は着色泳動粒子の色
と近い色で着色されていることが好ましい。
【0016】この場合、着色泳動粒子を所定極性に帯電
しておき、泳動制御手段において第1及び第2の電極に
前記映像信号のレベルに応じた時間にわたって大きさの
互いに異なる電圧を印加することにより中間調を表現で
きる。
【0017】一方、着色泳動粒子に磁気泳動粒子を用い
る場合、泳動制御手段は背面基板の中央部に対向して配
置された第1の磁極と背面基板の周辺部に対向して配置
された第2の磁極と、第1及び第2の磁極を入力される
映像信号に応じて電気的または機械的に駆動する駆動手
段とを有し、第1及び第2の磁極を介して着色泳動粒子
に映像信号に応じて変化する磁気力を作用させることに
より、第1、第2及び第3の状態を選択的にとるように
着色泳動粒子の泳動を制御する構成をとる。第2の磁極
の面積は第1の磁極の面積より大きく、かつ第1の磁極
は着色泳動粒子の色と近い色で着色されていることが好
ましい。
【0018】この場合、着色泳動粒子は磁化しておき、
泳動制御手段において第1及び第2の磁極に映像信号の
レベルに応じた時間にわたって大きさの互いに異なる電
流を印加するか、あるいは第1及び第2の磁極と背面基
板との間の距離を映像信号のレベルに応じて互いに異な
る距離に変化させることによって中間調実現できる。
【0019】泳動制御手段は、着色泳動粒子が第1の状
態と該面内方向に拡散する第2の状を選択的にとるよう
に着色泳動粒子の泳動を制御する構成であってもよく、
その場合には単位表示セルを複数個積層し、各層の単位
表示セルの面内方向の大きさを互いに異ならせる。
【0020】本発明においては、第2の状態において着
色泳動粒子を前面基板及び背面基板の面内方向に均一に
拡散させる拡散手段をさらに有することが好ましく、こ
の拡散手段は例えば背面基板上に配置された表面に凹凸
群を有する拡散部材、背面基板上に配置された表面に放
射状の流路を有する拡散部材、あるいは表示セルを振動
させる加振機構から構成される。拡散作用を得る別の方
法として、着色泳動粒子を電荷量または磁化量が不均一
となるように所定極性に帯電または磁化するようにして
もよい。
【0021】このように着色泳動粒子を均一に拡散させ
ることにより、第2の状態での階調レベル(最大階調レ
ベル)を安定に得ることができ、良好な階調表現を実現
することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 [第1の実施形態] (表示セルの構成)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る表示装置を構成する画素と呼ばれる一つの表示セル
100の構成を示している。表示装置は、この表示セル
100を例えば300dpi相当の密度でマトリクス状
に多数配列することによって構成される。
【0023】この表示セル100の構成について説明す
ると、まず透明材料からなる例えば100μm径の前面
基板101に対向して、同じく透明材料からなる100
μm径の背面基板102が所定の距離隔てて平行に配置
されている。これら前面基板101と背面基板102間
の周辺部に、隣接する表示セル間を隔離するための例え
ば高さが20μm程度の隔壁103が両基板101,1
02に対して垂直に設けられている。
【0024】背面基板102の内面(前面基板101に
対向する面)上には、中央部に位置して例えば円形状の
第1の電極104が形成され、さらに第1の電極104
の周囲に位置して例えば円環状の第2の電極105が形
成されている。すなわち、第1及び第2の電極104,
105は同心円状に形成されている。ここで、第1の電
極104の面積に対して、第2の電極105の面積の方
が大きく設定されている。
【0025】なお、第1の電極104は円形以外に例え
ば矩形であってもよく、ハニカム構造であってもよい。
また、第2の電極105も第1の電極104の形状に合
わせて例えば矩形であってもよい。
【0026】背面基板102の内面上には電極104,
105の上を覆うように透明絶縁層106が形成されて
いる。透明絶縁層106の表面には、凹凸群107が形
成されている。前面基板101と背面基板102及び隔
壁103で囲まれた空間に、透明絶縁性液体108と1
μm径程度の微小な多数の着色電気泳動粒子109が保
持されている。第1及び第2の電極104,105に
は、表示セル100を駆動するためのセルドライバ11
0が接続されている。
【0027】絶縁層106は、表面の凹凸群107によ
って着色電気泳動粒子109を背面基板102の面内方
向に均一に拡散させるための拡散部材を構成している。
凹凸群107による着色電気泳動粒子109の均一拡散
作用は、次の通りである。凹凸群107は、着色電気泳
動粒子109の粒子サイズと同程度か、それよりも大き
い周期で形成される。第1及び第2の電極104,10
5に所定の電圧を印加することによって生成される静電
気力で、着色電気泳動粒子109が電気泳動により前面
基板101及び背面基板102の面内方向に移動する
と、複数の着色電気泳動粒子109の一部は凹凸群10
7の凹部に入り込む。凹部に一旦入り込んだ着色電気泳
動粒子109は、面内方向に移動できなくなる。
【0028】こうして着色電気泳動粒子109が入りこ
んだ凹部には、別の着色電気泳動粒子109が入り込む
ことは不可能になり、さらに静電気力により移動する。
そして、移動中に着色電気泳動粒子109が入り込んで
いない凹部があると、そこに入り込む。このような原理
によって、着色電気泳動粒子109は前面基板101及
び背面基板102の面内方向において均一に拡散するこ
とになる。
【0029】前面基板101及び背面基板102の材料
としては、可撓性の透明材料、例えばポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PE
S)や、ガラスあるいは石英等が用いられる。隔壁10
3の材料としては透明材料、例えば感光性ポリイミドや
PETが用いられる。電極104,105の材料として
は、パターニング可能な透明導電性材料、例えばITO
(インジウム錫合金)などが用いられる。絶縁層106
は透明材料であれば良く、例えばポリイミドやPETな
どが用いられる。
【0030】表示セル100の製造方法の一例について
説明すると、まず背面基板102上に例えばITO膜を
形成し、これをパターニングして第1及び第2の電極1
04,105を形成した後、電極104,105上に絶
縁層106を形成する。絶縁層106の表面に凹凸群1
07を形成するには、例えば絶縁層106となるポリイ
ミド膜を形成した後に、フォトリソグラフィー技術を用
いて凹凸群107を形成する。また、絶縁層106の表
面に凹凸群107を形成する他の方法として、予めプレ
スによって凹凸群107を形成したPETフィルムを絶
縁層106として用い、これを電極104,105上に
接着剤を用いて接合してもよい。
【0031】次に、背面基板102上または絶縁層10
6上に隔壁103を形成する。隔壁103の材料にポリ
イミドを用いる場合、ポリイミド膜を形成した後に例え
ばフォトリソグラフィ技術を用いて隔壁103を形成す
る。隔壁103の高さが一回のパターニングで形成可能
な高さよりも大きい、例えば20μm程度の場合は、パ
ターニングを数回繰り返すことによって隔壁103を形
成する。
【0032】隔壁103の材料としてPETフィルムを
用いる場合は、まずPETフィルム上に熱融解性の接着
層を形成する。この接着層を隔壁103の位置に残るよ
うにパターニングした後、基板102と接着する。隔壁
103として利用しない領域のPETフィルムは、レー
ザカッタを用いて切除する。このとき隔壁103の位置
は、必ずしも表示セル100同士を完全に分割する必要
はなく、例えば一筆書きでPETフィルムを切除しても
よい。また、表示セル100同士を区切る隔壁103が
全く無い場合は、表示セル100を配列した表示パネル
の端部にのみ隔壁103を形成すればよい。
【0033】次に、隔壁103の内側に透明絶縁性液体
108と着色電気泳動粒子109を充填する。透明絶縁
性液体108としては、例えばシリコンオイル、トルエ
ン、キシレン等を用いることができる。着色電気泳動粒
子109の材料は透明絶縁性液体108内で帯電可能な
材料であれば良く、例えば特開平11−202804号
公報によればポリスチレンとカーボンの混合物を用いて
いる。
【0034】次に、前面基板101の内面(背面基板1
02に対向する面)上に熱融解性の接着層を形成する。
そして、前面基板101を背面基板102と対向させた
ときに隔壁103の位置にのみ接着層が残るように、こ
の接着層をパターニングした後、前面基板101と背面
基板102を加熱して張り合わせることにより、図1の
表示セル100が完成する。
【0035】以下、本実施形態の表示セル100の動作
原理について説明する。本実施形態の表示セル100で
は、セルドライバ110により入力される映像信号に応
じて電極104,105に所定の電圧を印加すること
で、透明絶縁性液体108中で着色電気泳動粒子109
の電気泳動を生じさせる。すなわち、着色電気泳動粒子
109を映像信号に応じて図1(a)に示すように第1
の電極104上(前面基板101及び背面基板102の
面内方向中央部)に凝集する第1の状態と、図1(c)
に示すように面内方向に全体的に拡散する第2の状態、
及びこれら第1の状態と第2の状態との中間の図1
(c)に示す第3の状態のいずれかの状態を選択的にと
るように泳動させることにより表示を行う。
【0036】より具体的には、着色電気泳動粒子109
は予め所定極性に帯電され、正電荷または負電荷を保持
しているとする。ここで、セルドライバ110によって
第1の電極104に着色電気動粒子109の帯電極性と
は逆極性の電圧を印加し、第2の電極105に着色電気
泳動粒子109の帯電極性と同極性の電圧を印加する
と、着色電気泳動粒子109と電極104,105間に
発生する静電気力によって、図1(a)に示すように着
色電気泳動粒子109を第1の電極104上に吸着する
ことができる。すなわち、着色電気泳動粒子109は第
1の電極104との間では静電吸引力が生じ、第2の電
極105との間では静電反発力が生じる。この第1の状
態は、表示セル100がいわゆるオフ(最小階調レベ
ル)の状態である。
【0037】一方、印加電圧の極性を反転させ、第1の
電極104に着色電気泳動粒子109の帯電極性と同極
性の電圧を印加し、第2の電極105に着色電気泳動粒
子109の帯電極性と逆極性の電圧を印加すると、着色
電気泳動粒子109と電極104,105間に上記と逆
向きの静電気力が発生し、着色電気泳動粒子109は第
2の電極105上に引き寄せられる。このとき、着色電
気泳動粒子109は図1(c)に示すように凹凸群10
7によって面内方向に均一に拡散するため、第1の電極
104と第2の電極105上に均一に吸着する。この第
2の状態は、表示セル100がいわゆるオン(最大階調
レベル)の状態である。
【0038】従って、着色電気泳動粒子109と第1の
電極104を近い色、例えば共に黒色にし、第2の電極
105をこれと異なる色、例えば白色にしておけば、ユ
ーザが透明の前面基板101側から表示セル100を観
測した場合、図1(a)に示す第1の状態(オフ状態)
では表示は白、また図1(c)に示す第2の状態(オン
状態)では表示は黒となって、白黒表示が可能となる。
すなわち、第1の状態では図1(a)に示したように着
色電気泳動粒子109が小さな第1の電極104上に凝
集するため、前面基板101側から観測した場合、表示
セル100全体としては着色電気泳動粒子109はほと
んど見えず、視覚的には第2の電極105が認識され
る。また、第2の状態では図1(c)に示したように着
色電気泳動粒子109が表示セル100全体にわたって
面内方向に均一に拡散するため、表示セル100全体と
しては着色電気泳動粒子109の黒が視覚的に認識され
ることになる。
【0039】また、第1の電極104、第2の電極10
5を着色せずに透明電極とし、透明絶縁層106の代わ
りに白色絶縁層を用いることによっても、白黒表示を行
うことが可能である。後者の方法によると、第1の電極
104と第2の電極105を異なる色に着色する手間を
省くことができ、製造プロセスが容易になる。
【0040】このように本実施形態の表示セル100は
白黒表示などの二値表示にも適用できるが、図1(b)
のように図1(a)と図1(c)の中間の状態をとるこ
とにより、中間調を表現することもできる。すなわち、
セルドライバ110によって第1及び第2の電極10
4,105に電圧を印加する時間を短くすると、着色電
気泳動粒子109が図1(a)のように第1の電極10
4上にのみ凝集することもなく、かつ図1(c)のよう
に面内方向において第1及び第2の電極104,105
上に均一に拡散することもない図1(b)に示す第3の
状態となる。
【0041】具体的には、セルドライバ110によって
着色電気動粒子109の帯電極性とは逆極性の電圧を第
1の電極104に印加し、着色電気泳動粒子109の帯
電極性と同極性の電圧を第2の電極105に印加した第
1の状態から、印加電圧の極性を反転させて、着色電気
泳動粒子109の帯電極性と同極性の電圧を第1の電極
104に印加し、着色電気泳動粒子109の帯電極性と
逆極性の電圧を第2の電極105に印加する際の電極1
04,105への電圧印加時間を短くすることにより、
着色電気泳動粒子109が面内方向に均一に拡散する第
2の状態となる前に、第1及び第2の電極104,10
5の電位を等しくする。この場合、第1の状態において
第1の電極104上に凝集していた着色電気泳動粒子1
09のうちの一部だけが第2の電極105の方に吸引さ
れることになる。
【0042】逆に、セルドライバ110によって着色電
気動粒子109の帯電極性と同極性の電圧を第1の電極
104に印加し、着色電気泳動粒子109の帯電極性と
逆極性の電圧を第2の電極105に印加した第2の状態
から、印加電圧の極性を反転させて、着色電気泳動粒子
109の帯電極性と逆極性の電圧を第1の電極104に
印加し、着色電気泳動粒子109の帯電極性と同極性の
電圧を第2の電極105に印加する際の電極104,1
05への電圧印加時間を短くすることにより、着色電気
泳動粒子109のほとんど全てが第1の電極104上に
凝集する第1の状態となる前に、第1及び第2の電極1
04,105の電位を等しくする。この場合には、第2
の状態において面内方向に均一に拡散していた着色電気
泳動粒子109のうちの一部だけが第1の電極104の
方に吸引されて凝集することになる。
【0043】これら第3の状態では、前面基板101側
の観察者からは表示セル100の中央部が着色電気泳動
粒子109の存在により着色して見え、それ以外の部分
は透明に見える。このとき表示セル100全体の面積に
対して、着色して見える部分の面積の割合に応じた濃度
の中間調が表現されることになる。ここで、セルドライ
バ110によって第1及び第2の電極104,105に
電圧を印加する時間を映像信号レベルに応じて多段階に
変化させると、この第3の状態において着色電気泳動粒
子109が分布する面積、つまり表示セル100の着色
して見える部分の面積が段階的に変化するので、所望の
階調レベル数の中間調を表現することができ、それによ
って後述するフルカラー表示も容易に可能となる。
【0044】また、着色電気泳動粒子109は、表示セ
ル100内での面内方向の二次元的な泳動によって第
1、第2及び第3の状態をとり、第1の状態では面内方
向中央部の小さな一点に凝集し、第2の状態では面内方
向にセル100全体にわたって拡散するため、第1の状
態と第2の状態との表示濃度差、すなわちコントラスト
を大きくとることができる。しかも、第1の状態と第2
の状態との間で茶ゆく色電気泳動粒子109が移動する
距離は表示セル100のサイズのほぼ半分でよいので、
表示の応答性が向上する。
【0045】さらに、本実施形態の表示セル100では
前述したように絶縁層106の表面に形成した拡散凹凸
群107によって、第2の状態においては着色電気泳動
素子109を面内方向に均一に拡散できるので、第2の
状態をほぼ完全にかつ安定してオフの状態とすることが
できる。従って、最大階調レベルを安定に得ることが可
能となり、良好な階調表現を実現することができる。
【0046】図2は、図1に示した表示セル100をマ
トリクス状に配列して構成される赤(R)、緑(G)、
青(B)の三原色の表示パネル121R,121G,1
21Bを積層してカラー表示パネル120を構成し、こ
れを駆動回路200によって駆動することによりフルカ
ラー表示を行う表示装置の概略を示している。
【0047】表示パネル121R,121G,121B
は、図3に示すようにそれぞれR,G,Bに着色した電
気泳動粒子109R,109G,109Bを用い、かつ
前面基板101と背面基板102及び隔壁103を全て
透明材料により形成した表示セルをマトリクス状に配列
して構成されている。表示パネルR,121G,121
Bでは、それぞれ図1で説明した方法により中間調を実
現することにより、例えば図2で上側から観察者が見た
場合、フルカラー画像が表示される。この場合、表示パ
ネル121R,121G,121Bが積層されているた
め、フルカラー表示においてもモノクロ表示の場合と同
様に、表示セルの配列密度と同じ高い解像度を実現で
き、高精細なフルカラー表示が可能となる。
【0048】図3では、表示パネル121R,121
G,121Bを各々の表示セル100の中心を一致させ
て積層しているが、表示パネル121R,121G,1
21Bを各々の表示セル100の面内方向位置を互いに
少しずつ、具体的には前述した隔壁103の厚み分程度
ずらせて配置するようにしてもよい。 このようにする
と、特に表示セル100が図1のように円形の場合、表
示に寄与しない隔壁103の存在によって全く着色表示
されない部分が少なくなるため、表示密度が向上すると
いう利点がある。
【0049】また、R,G,Bにそれぞれ着色した着色
電気泳動粒子109R,109G,109Bの代わりに
補色系、すなわちシアン、マゼンタ、イエローにそれぞ
れ着色した着色電気泳動粒子を用いることもできる。
【0050】図4は、表示パネル121R,121G,
121Bのうちの一つ(符号121で代表させている)
と、これに対応した駆動回路200の構成を示してい
る。図4では、表示パネル121の各表示セル100を
分かりやすくするために断面で示している。図4に示す
駆動回路200は、信号制御部201、電源部202、
表示パネル121の図中左側に配置されたゲート線駆動
部203、並びに表示パネル121の図中上下にそれぞ
れ配置された低電圧側データ線駆動部204及び高電圧
側データ線駆動部205を主体として構成されている。
各表示セル100セルドライバ110には、低電圧用デ
マルチプレクサ111と高電圧用デマルチプレクサ11
2が設けられている。
【0051】ゲート線駆動部203は、各表示セル10
0のセルドライバ110に一対ずつ接続されたゲート線
206の各一端に接続されている。低電圧側データ線駆
動部204及び高電圧側データ線駆動部205は、各表
示セル100のセルドライバ110に接続された低電圧
側データ線207及び高電圧側データ線208の各一端
にそれぞれ接続されている。
【0052】信号制御部201は外部から入力される映
像信号及び同期信号に基づいて、ゲート線駆動部203
と低電圧側データ線駆動部204及び高電圧側データ線
駆動部205を制御する。信号制御部201に入力され
る映像信号は、Rの表示パネル121Rの場合はR信号
であり、同様にGの表示パネル121Gの場合はG信
号、Bの表示パネル121Bの場合はB信号である。
【0053】低電圧側データ線駆動部204及び高電圧
側データ線駆動部205は、信号制御部201により制
御されることによって、信号制御部201に入力される
映像信号の1フレームに一回ずつそれぞれ低電圧側デー
タ線207及び高電圧側データ線208に所定の電圧を
印加する。この場合、中間調を表現するために、低電圧
側データ線207及び高電圧側データ線208への電圧
印加時間は、映像信号のレベルに応じて制御される。ゲ
ート線駆動部203は、信号制御部201により制御さ
れることによって、低電圧側データ線駆動部204及び
高電圧側データ線駆動部205が低電圧側データ線20
7及び高電圧側データ線208に所定の電圧をそれぞれ
印加したときに、それらの低電圧側データ線207及び
高電圧側データ線208に接続されているセルドライバ
110を介して第1及び第2の電極104,105に映
像信号に対応した電圧を印加する。
【0054】図5は、セルドライバ110の内部構成を
表示セル100と共に示している。セルドライバ110
は図4でも説明したように、低電圧用デマルチプレクサ
111と高電圧用デマルチプレクサ112からなる。低
電圧用デマルチプレクサ111は、一対のゲート線20
5上の電位を反転させるインバータI1,I2と、イン
バータI1,I2の出力によってオン/オフする一対の
MOSトランジスタM1,M2から構成される。高電圧
用デマルチプレクサ112は、一対のゲート線205上
の電位によってMOSトランジスタM1,M2とは相補
的にオン/オフする一対のMOSトランジスタM3,M
4から構成される。このような構成の駆動回路200に
よって、表示セル100内の第1及び第2の電極10
4,105には例えば次のようにして電圧が印加され
る。
【0055】今、一対のゲート線206の一方(図中上
側)に“1”(例えば5V)、他方(図中下側)に
“0”(例えば0V)を与えると、第1の電極104に
は高電圧側データ線208からMOSトランジスタM3
を介して高電圧が印加され、第2の電圧105には低電
圧側データ線207からMOSトランジスタM2を介し
て低電圧が印加される。このとき着色電気泳動粒子10
9を負極性に帯電させておくと、着色電気泳動素子10
9と第1の電極104との間により大きな静電吸引力が
発生するので、図1(a)に示したように着色電気泳動
粒子109はほとんどが第1の電極104上に引き寄せ
られ、最終的には電極104上に凝集する。この状態で
は表示セル100はオフであり、何ら表示はなされな
い。
【0056】逆に、一対のゲート線206の一方(図中
上側)に“0”(例えば0V)、他方(図中下側)に
“1”(例えば5V)を印加した場合は、第1の電極1
04には低電圧側データ線207からMOSトランジス
タM1を介して低電圧(着色電気泳動粒子109が負極
性に帯電されている場合、負極性の電圧)が印加され、
第2の電極105には高電圧側データ線208からMO
SトランジスタM4を介して高電圧(着色電気泳動粒子
109が負極性に帯電されている場合、正極性の電圧)
が印加される。このときは負極性に帯電された着色電気
泳動粒子109と第2の電極104との間に静電吸引力
が発生するので、着色電気泳動粒子109は第2の電極
105上に引き寄せられ、やがて凹凸群107によって
面内方向に均一に拡散される。この状態では表示セル1
00がオンであり、前面基板101側からは着色電気泳
動粒子109の色(R,G,Bのいずれか)が最大濃度
で見えることになる。
【0057】低電圧側データ線207及び高電圧側デー
タ線208への電圧印加時間は、信号制御部201に入
力される映像信号レベルに応じて制御される。ここで、
例えば映像信号レベルが最小レベルのときは、第1の電
極104への高電圧の印加時間及び第2の電極105へ
の低電圧の印加時間が最大となり、映像信号レベルが最
大レベルのときは、第1の電極104への低電圧の印加
時間及び第2の電極105への高電圧の印加時間が最大
となるので、前者の場合は図1(a)のようにオフ、後
者の場合は図1(c)のようにオンとなる。
【0058】映像信号レベルが最小レベルと最大レベル
の中間のいずれかのレベルになると、それに応じて低電
圧側データ線207及び高電圧側データ線208への電
圧印加時間が短くなるので、着色電気泳動粒子109は
図1(b)に示したように一部が第1の電極104上に
凝集し、他の一部が第2の電極105上に引き寄せられ
て拡散した状態となる。この状態では表示セル100が
オンとオフの中間の状態となるため、前面基板101側
からは着色電気泳動粒子109の色(R,G,Bのいず
れか)が映像信号のレベルに応じた濃度で見えることに
なる。
【0059】一方、一対のゲート線206の両方に
“1”(例えば5V)を印加した場合は、第1及び第2
の電極104,105には、高電圧側データ線208か
らMOSトランジスタM3,M4を介して共に高電圧が
印加される。従って、着色電気泳動粒子109には面内
方向への静電気力はほとんど作用しないが、第1及び第
2の電極104,105へ引き寄せられ力が作用するこ
とにより、着色電気泳動粒子109はそれ以前の状態に
保持される。この場合、着色電気泳動粒子109は第1
及び第2の電極104,105へ引き寄せられる力の作
用によって、凹凸群107の凹部の間に安定に保持され
るという効果もある。これによって、安定した静止画の
表示を行うことが可能となる。
【0060】このようにして表示パネル121R,12
1G,121Bでは、それぞれに入力される映像信号
(R信号,G信号,B信号)に応じた濃度でR,G,B
の映像が表示される。従って、図2及び図3のように表
示パネル121R,121G,121Bを重ねてカラー
表示パネル120を構成することにより、フルカラー表
示を行うことが可能となる。
【0061】なお、本実施形態のように着色電気泳動粒
子109を第2の電極105上に引き寄せた状態で図1
(c)に示すように面内方向に均一に拡散させる手段と
して凹凸群107を用いる構成においては、図1(c)
のオンの状態から図1(a)のオフの状態または図1
(b)のオンとオフの中間の状態、あるいは静止画を表
示する状態に移行させる場合、第1及び第2の電極10
4,105に共に低電圧を一旦印加して、着色電気泳動
粒子109を凹凸群107から離した後に、変化させる
状態べきに応じて印加する電圧を変化させることが望ま
しい。
【0062】上述したような複数の表示パネルを積層し
た表示装置を製造する場合には、各表示パネルを個別に
作成した後、張り合わせてもよいが、下層の表示パネル
の第1の基板101の表面に接着層をパターニングした
後、上層の表示パネルの第2の基板102を形成するプ
ロセスをとることもできる。この製造方法によれば、各
層の表示パネルを作成した後に張り合わせる工程を省略
することができ、下層の表示パネルの隔壁103のパタ
ーンを観察しながら、上層の表示パネルの電極104,
105のパターニングを行うことができるため、上層の
表示パネルと下層の表示パネルのアライメントが容易に
なる。
【0063】[第2の実施形態]図6は、本発明の第2
の実施形態を説明するための図であり、表示セル100
内において着色電気泳動粒子109を毛細管現象を利用
して面内方向に均一に拡散させる種々の例について示し
ている。
【0064】図6(a)(b)(c)(d)において
は、それぞれ同心円状の第1及び第2の電極104,1
05の半径方向に沿って、つまり第1の電極104から
第2の電極105に向かって、放射状に形成された透明
材料からなる拡散部材131,132,133,134
が配設されている。拡散部材131,132,133,
134は図1で示した絶縁層106の上に形成され、そ
の厚さは隔壁103と同じか、第1及び第2の基板10
1,102と拡散部材131,132,133,134
との間に着色電気泳動粒子109が入り込まない程度と
する。
【0065】拡散部材131,132,133,134
の形成法としては、第1の実施形態で説明した製造工程
において絶縁層106上に拡散部材131,132,1
33,134となる透明材料膜及び隔壁103となるポ
リイミド膜またはPETフィルムを形成した後、隔壁1
03の形成と同時に拡散部材131,132,133,
134も形成できるようにパターニングを行うか、もし
くはレーザカッタで切除を行うようにすればよい。この
とき前述した接着層も拡散部材131,132,13
3,134の下に残るようにパターニングする。
【0066】図6(a)の例では、拡散部材131は細
長い扇状の形状をしており、一定の間隔で第2の電極1
05上及び絶縁層106上に放射状に配列され、各々の
間に着色電気泳動粒子109を第1及び第2の電極10
4,105の半径方向に案内するための流路が形成され
ている。拡散部材131の間隔、つまり流路の幅は着色
電気泳動粒子109の径と同程度か、それより若干大き
い程度が好ましい。
【0067】図6(b)の例では、拡散部材132は微
細な菱形の形状をしており、各々の長さ方向が同心円状
の第1及び第2の電極104,105の半径方向に一致
するように形成されており、各々の間に着色電気泳動粒
子109を第1及び第2の電極104,105の半径方
向に案内するための流路が形成されている。
【0068】図6(c)の例は、拡散部材133の形状
については基本的に図6(a)の例と同じであるが、第
1及び第2の電極104,105の半径方向の幅が小さ
い関係で、拡散部材133が電極104,105に接す
ることなく絶縁層106上に直接形成されている点が図
6(a)と異なる。
【0069】図6(d)の例は、拡散部材134の形状
に関しては基本的に図6(b)の例と同じであるが、図
6(c)と同様に第1及び第2の電極104,105の
半径方向の幅が小さい関係で、拡散部材134のうち半
径方向両端に位置するもの以外は電極104,105に
接することなく絶縁層106上に直接形成されている点
が図6(b)と異なっている。
【0070】[第3の実施形態]次に、本発明の第3の
実施形態として、表示セル100内において着色電気泳
動粒子109を面内方向に均一に拡散させる他の方法に
ついて説明する。本実施形態では、予め帯電している着
色電気泳動粒子109の電荷量を不均一にすることによ
って、着色電気泳動粒子109の均一な拡散を実現す
る。すなわち、電荷量を不均一にすると第1及び第2の
電極104,105によって着色電気泳動粒子109に
働く静電気力が各々の粒子で不均一になり、電極10
4,105に電圧を印加する時間が一定でも、その時間
内に移動可能な距離が不均一となる。従って、着色電気
泳動粒子109の持つ電荷量を一定の分散で不均一にす
ると、着色電気泳動粒子109を均一に拡散させること
ができる。
【0071】[第4の実施形態]次に、本発明の第4の
実施形態として、表示セル100内において着色電気泳
動粒子109を面内方向に均一に拡散させる更に別の方
法について説明する。
【0072】本実施形態では、表示パネル100の一
部、この例では背面基板102の裏面に加振機構として
PZT振動素子等からなる超音波発生器141を接着
し、第1及び第2の電極104,105に電圧を印加す
る間に、超音波発生器141を駆動回路142によって
駆動させることにより超音波を発生させる。この超音波
により着色電気泳動粒子109は振動エネルギーを得て
面内方向に拡散することになる。加振機構としては、超
音波発生器141以外のものを使用することも可能であ
る。
【0073】なお、第1〜第4の実施形態で説明した4
つの方法を適宜2つ以上組み合わせて着色電気泳動粒子
109を面内方向に拡散させてることも可能である。ま
た、着色電気泳動粒子109の拡散は、必ずしも完全に
均一である必要はない。観察者が見て均一であると判断
できる程度の均一性が保たれていれば、十分である。
【0074】[第5の実施形態]図8は、本発明の第5
の実施形態に係る表示セルの構成を示す断面図である。
本実施形態では、第1の電極104については第1の実
施形態と同様に背面基板102上に形成されているが、
第2の電極105は前面基板101の内面上に形成され
ている。すなわち、第1の電極104と第2の電極10
5は対向して配置されている。本実施形態によると、第
1及び第2の電極104,105のアライメントは第1
の実施形態より困難となるが、着色電気泳動粒子109
の拡散性が向上し、表示セルのオン状態での表示濃度
(最大階調レベル)をより高く、かつ均一化することが
できる。
【0075】次に、本実施形態に係る製造方法について
説明すると、背面基板102上に第1の電極104を形
成し、また図8では図示していないが、図1で説明した
凹凸群107を有する絶縁層106及び隔壁103を形
成し、さらに隔壁103の内側に透明絶縁性液体108
と着色電気泳動粒子109を充填するまでの工程は、第
1の実施形態と同様である。
【0076】本実施形態では、前面基板101上に第2
の電極105を形成した後、前面基板101上の内面上
に熱融解性の接着層を形成する。そして、前面基板10
1を背面基板102と対向させたときに隔壁103の位
置にのみ残るように、この接着層をパターニングした
後、前面基板101と背面基板102を加熱して張り合
わせることにより、図8の表示セルが完成する。
【0077】カラー表示パネルのように複数の表示パネ
ルを積層した表示装置を製造する場合は、各表示パネル
を個別に作成した後、張り合わせてもよいが、下層の表
示パネルの第1の基板101の表面に接着層をパターニ
ングした後、上層の表示パネルの第2の基板102を形
成するプロセスをとることもできる。
【0078】最後に、第1及び第2の基板104,10
5とセルドライバ110を結線した後、図10に示した
ように表示パネルの観測者から見る側と反対側、つまり
背面基板102が設けられた側に白色などの着色スクリ
ーンを接着することで、表示装置を製作する。
【0079】[第6の実施形態]次に、本発明の第6の
実施形態として、中間調表現を行う他の方法について説
明する。図9は、本実施形態に係る表示パネル部の構成
を示しており、面積(面内方向の大きさ)の小さい表示
セル100Aからなる第1の表示パネルと、面積の大き
い第2の表示セル100Bからなる第2の表示パネルを
表示セル100Aと表示セル100Bが面内方向の同じ
位置で重なるように積層して構成される。面内方向で同
じ位置にある表示セル100Aと表示セル100Bは、
図示しない駆動回路によって同じ映像信号によって駆動
されるものとする。
【0080】ここで、表示セル100A,100Bのそ
れぞれは中間調を表現することはできない構成であって
も、中間調を表示することができる。すなわち、本実施
形態では基本的に大きい方の表示セル100Bのオン、
オフによって最大階調レベルと最小階調レベルを実現す
る。このとき、小さい方の表示セル100Aでは着色電
気泳動粒子を第1の電極上に凝集させ、オフの状態とす
ることにより、表示パネル100A側から観測した場
合、表示セル100Bのみが見えるようにする。
【0081】次に、小さい方の表示セル100Aにおい
て着色電気泳動粒子を面内方向に均一に拡散させてオン
の状態にすると、表示パネル100A側から観測した場
合、表示セル100Aが着色して見え、さらに表示セル
100Bの表示セル100Aより外側の部分が見えるの
で、この状態で中間調が表示されることになる。
【0082】従って、本実施形態における階調レベル数
は、表示セル100A,100Bのそれぞれがオンとオ
フの二値の状態しかとれない場合でも、4階調とること
ができる。この考え方を拡張して面積の異なる表示セル
を面積の広い順に順次積層することにより、さらに階調
レベル数を増やすことができる。
【0083】また、表示セルのサイズが同じ複数の表示
パネルを積層して中間調表示を行うことも可能である。
その場合、各層の表示パネルで面内方向において同一位
置の表示セルで一つの画素単位を構成し、一つの画素単
位のうちの着色電気泳動粒子が拡散した表示セルと第1
の電極上に凝集した表示セルの比率により中間調を実現
することができる。
【0084】さらに、このように表示セルのサイズが同
じ複数の表示パネルを積層する場合に、各層の表示セル
の面内方向位置を互いに少しずつ、具体的には前述した
隔壁103の厚み分程度ずらせるようにしてもよい。こ
のようにすると、表示に寄与しない隔壁103が表示の
影になるのを防止して、より明るい表示を可能とするこ
とができる。
【0085】本実施形態においても、各層の表示パネル
を積層する方法として第1の実施形態で述べた製造方法
を用いることで、製造工程が簡単となる上、各層の表示
パネル間のアライメントが容易となる。
【0086】[第7の実施形態]図10は、本発明の第
7の実施形態として、任意の背景色をつける方法につい
て示したものであり、表示パネル1000の観測者の見
る側と反対側、つまり前述した背面基板102が設けら
れた側に、例えば白色の着色スクリーン150を例えば
背面基板102に接着して配置している。
【0087】このように着色スクリーン150を配置す
ることで、白色などの任意の背景色を設定することがで
き、それによって中間調を表現することがより容易とな
り、また例えば第1の実施形態のようにカラー表示を行
う場合には、より鮮明なカラー表示を行うことができ
る。
【0088】[第8の実施形態]図11(a)(b)
は、本発明の第8の実施形態に係る表示セル300の構
成を示す断面図と平面図である。前面基板301、背面
基板302、隔壁303、及び凹凸群307を有する絶
縁層306については、第1の実施形態と基本的に同様
である。
【0089】本実施形態では、前面基板301と背面基
板302及び隔壁303で囲まれた空間内に、常磁性液
体308と着色磁気泳動粒子309が封入されている。
着色磁気泳動粒子309は、例えばフェライトのような
強磁性材料からなる磁性粉が用いられる。
【0090】背面基板302の裏面には、中央部に位置
して一つの第1の磁極304が配置され、また周辺部に
位置して複数の第2の磁極305が配置されている。第
1及び第2の磁極304,305はそれぞれソレノイド
からなり、それぞれのソレノイドに印加される電流は、
ソレノイド駆動回路310によって映像信号に応じて制
御され。かつその電流印加時間は映像信号レベルに応じ
て制御される。
【0091】本実施形態の表示原理は、次の通りであ
る。ソレノイド駆動回路310によって、ソレノイドか
らなる第1及び第2の磁極304,305に電流が印加
されると、磁性粉である着色磁気泳動粒子309は通電
された磁極の方向に引き寄せられる。例えば、第1の磁
極304のソレノイドにのみ電流を流せば、磁極304
から磁界が発生するため、着色磁気泳動粒子309は第
1の磁極304の位置に引き寄せられる。一方、第2の
磁極305のソレノイドにのみ電流を流すと、第2の磁
極305から磁界が発生するので、着色磁気泳動粒子3
09は第2の磁極305の位置に引き寄せられる。
【0092】ここで、図11に示されるように第1の磁
極304の占める面積が第2の磁極305に対して十分
小さい場合、着色磁気泳動粒子309は第1の磁極30
4に電流が印加されているときは凝集、第2の磁極30
5に電流が印加されているときは拡散し、先と同様に表
示セルのオン/オフが可能となる。また、これらの電流
印加時間を映像信号レベルに応じて変化させることによ
り、中間調を表示することができる。
【0093】本実施形態では、着色磁気泳動粒子309
を面内方向に均一に拡散させる方法として、絶縁層30
6の表面に形成した凹凸群307を用いているが、第2
の実施形態や第4の実施形態で説明した方法を同様に用
いることもできる。
【0094】また、着色磁気泳動粒子309を面内方向
に均一に拡散させる他の方法としては、着色磁気泳動粒
子309の磁化量を不均一にしてもよい。このようにす
ると、第1及び第2の磁極304,305と着色磁気泳
動粒子309間の引力が各々の粒子で不均一となり、磁
極304,305のソレノイドに電流を印加する時間が
一定でも、その時間内に移動可能な距離が不均一とな
る。従って、着色磁気泳動粒子309の持つ磁化量を一
定の分散で不均一にすることによって、着色磁気泳動粒
子309を均一に拡散させることができる。
【0095】[第9の実施形態]図12は、本発明の第
9の実施形態に係る表示セルの断面図である。前面基板
301、背面基板302、隔壁303、凹凸群307を
有する絶縁層306、常磁性液体308及び着色磁気泳
動粒子309については、第8の実施形態と同様であ
る。
【0096】本実施形態では、背面基板302の裏面側
には、背面基板302の中央部に先端を対向させて一つ
の第1の磁極314が配置され、背面基板302の周辺
部に先端を対向させて複数の第2の磁極315が周方向
に一定の間隔で配置されている。第1及び第2の磁極3
14,315は例えば磁性材料からなる棒状部材であ
り、ソレノイド等による磁極移動機構320によって、
入力される映像信号に応じて、かつ映像信号レベルに応
じた量だけ背面基板320側に移動される。
【0097】本実施形態においては、磁極移動機構32
0により第1及び第2の磁極314,315と背面基板
302間の距離を制御することにより、磁性粉である着
色磁気泳動粒子309は背面板302に近い方の磁極の
方向に引き寄せられる。例えば、磁極移動機構320に
よって第1の磁極314を背面基板302に近づける
と、磁極314と着色磁気泳動粒子309間に発生する
引力が大きくなり、着色磁気泳動粒子309は磁極31
4が配置された位置、つまり中央部に引き寄せられる。
一方、磁極移動機構320によって第2の磁極315を
背面基板302に近づけると、磁極315と着色磁気泳
動粒子309間に発生する引力が大きくなり、着色磁気
泳動粒子309は磁極315が配置された位置、つまり
中央部に引き寄せられる。
【0098】ここで、図12に示されるように第1の磁
極314の占める面積が第2の磁極315に対して十分
小さい場合は、着色磁気泳動粒子309は第1の磁極3
14が背面基板302に近づいている場合は凝集、第2
の磁極315が背面基板302に近づいている場合は拡
散し、第1の実施形態と同様に表示セルのオン/オフが
可能となる。また、第1及び第2の磁極314,315
と背面基板302との間の距離を映像信号レベルに応じ
て変化させることにより、中間調を表示することができ
る。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば薄
板状に構成でき、階調表示と高コントラスト及び応答性
に優れた表示が可能であり、また高解像度のフルカラー
表示を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る表示セルの構成
を3つの状態と共に示す断面図
【図2】同実施形態に係るカラー表示装置の概略構成を
示す斜視図
【図3】同実施形態に係るカラー表示パネルの構成を示
す断面図
【図4】同実施形態における駆動回路の構成を示すブロ
ック図
【図5】同実施形態におけるセルドライバの構成を示す
回路図
【図6】本発明の第2の実施形態に係る表示セルの平面
【図7】本発明の第4の実施形態に係る表示セル及び加
振機構を示す断面図
【図8】本発明の第5の実施形態に係る表示セルの断面
【図9】本発明の第6の実施形態に係る表示セルの断面
【図10】本発明の第7の実施形態に係る表示パネル及
び背面スクリーンの構成を示す断面図
【図11】本発明の第8の実施形態に係る表示セルの構
成を示す断面図
【図12】本発明の第9の実施形態に係る表示セルの構
成を示す断面図
【符号の説明】
100,100A,100B…表示セル(画素) 101…第1の基板 102…第2の基板 103…隔壁 104…第1の電極 105…第2の電極 106…絶縁層 107…凹凸群 108…透明絶縁性液体 109,109R,109G,109B…着色電気泳動
粒子 110…セルドライバ 111…低電圧用デマルチプレクサ 112…高電圧用デマルチプレクサ 120…カラー表示パネル 121R…赤表示パネル 121G…緑表示パネル 121B…青表示パネル 200…駆動回路 201…信号制御部 202…電源部 203…ゲート線駆動部 204,205…データ線駆動部 206…ゲート線 207…低電圧側データ線 208…高電圧側データ線 131〜134…拡散部材 141…超音波発生器 142…超音波発生器駆動回路 150…背面スクリーン 300…表示セル 301…第1の基板 302…第2の基板 303…隔壁 304…第1の磁極 305…第2の磁極 306…絶縁層 307…凹凸群 308…常磁性液体 309…着色磁気泳動粒子 310…ソレノイド駆動回路 314…第1の磁極 315…第2の磁極 320…磁極駆動装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−212499(JP,A) 特開 平1−221789(JP,A) 特開2000−122578(JP,A) 特開 平11−264965(JP,A) 特開 昭62−227187(JP,A) 特開2001−5040(JP,A) 特開2001−337625(JP,A) 特開 平11−202804(JP,A) 特開 平9−211499(JP,A) 特開2001−201770(JP,A) 実開 平3−42129(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 3/38 G09F 9/30 - 9/46 G02F 1/167

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の表示セルをマトリクス状に配列して
    構成される複数の表示パネルを積層してなる表示装置に
    おいて、 各表示セルは、 透明材料からなる前面基板と、 前記前面基板に対向して設けられた背面基板と、 前記前面基板及び背面基板間に保持され、所定極性に帯
    電されると共に、電気力により泳動可能な複数の着色泳
    動粒子と、 少なくとも前記着色泳動粒子が入力される映像信号に応
    じて前記前面基板及び背面基板の面内方向中央部に凝集
    する第1の状態と該面内方向に拡散する第2の状態を選
    択的にとるように、前記着色泳動粒子の泳動を制御する
    泳動制御手段とを有し、前記表示セルの前記面内方向の大きさが各層の前記表示
    パネルで 互いに異なることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】複数の表示セルをマトリクス状に配列して
    構成される表示パネルを少なくとも三層積層してなる
    ラー表示装置において、 各表示セルは、 透明材料からなる前面基板と、 前記前面基板に対向して設けられた透明材料からなる背
    面基板と、 前記前面基板及び背面基板間に保持され、所定極性に帯
    電されると共に、電気力により泳動可能な複数の着色泳
    動粒子と、 少なくとも前記着色泳動粒子が入力される映像信号に応
    じて前記前面基板及び背面基板の面内方向中央部に凝集
    する第1の状態と該面内方向に拡散する第2の状態を選
    択的にとるように、前記着色泳動粒子の泳動を制御する
    泳動制御手段とを有し、 前記表示セルの前記面内方向の大きさが各層の前記表示
    パネルで 互いに異なっており、さらに前記着色泳動粒子
    の色が各層の前記表示パネルで異なることを特徴とする
    表示装置。
  3. 【請求項3】前記着色泳動粒子の電荷量が不均一である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の表示装置。
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