JP3525093B2 - 着磁金属異物の除去方法とその装置 - Google Patents
着磁金属異物の除去方法とその装置Info
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が捕捉・吸着した鉄粉、ステンレス等の金属片を除去す
るための着磁金属片の除去方法とその装置に関する。更
に詳しくは、食品素材、工業原料等に混入した鉄粉、ス
テンレス等の磁性体である金属異物をバーマグネットチ
ューブが捕捉・吸着したものを除去するための着磁金属
片の除去方法とその装置に関する。
収穫から食卓のテーブルに運ばれるまでには、収穫機
械、輸送機械、食品加工機械等に至るまであらゆる機械
を介して収穫から加工まで行われている。これらの機械
は、多くは金属部品で作られたものであるから、切断、
潰し、攪拌、輸送等でそれらの金属部品の刃こぼれ、磨
耗、欠け、むしれ、部品の脱落等によって金属異物が粉
状、粒状等の形で食品素材に混入することは避けられな
い。このことは、食品素材のみの問題ではなく、例えば
合成樹脂の製造プロセスでもいえる。
のマグネットを直列に配置したバーマグネットチューブ
を食品素材の流れの間に配置して、磁性体の金属異物を
バーマグネットチューブの外周に吸着させて除去するも
のが知られている。この方法により除去できるものは、
鉄のような強磁性体と、ステンレス鋼のような弱磁性体
の金属異物である。
た金属異物は、掃除のために定期的に除去しなければな
らない。この金属異物の除去は、マニュアルで粘着テー
プで接着させて除去したり、シリンダー駆動の場合はバ
ーマグネットチューブの外周に合成樹脂製の環状のスク
レーパを配置固定して、バーマグネットチューブをシリ
ンダー駆動によりこのリングでしごくようにして金属異
物を除去している。
ットチューブから金属異物を除去することは、容易なこ
とではないし手数も大変である。また、合成樹脂製のリ
ング等でバーマグネットチューブをシリンダー駆動によ
りしごく方法は、リングとバーマグネットチューブの間
に金属異物が介在しこれでバーマグネットチューブの外
周を傷つけることになる。
を縮めたり、甚だしい場合は破損し、内部のマグネット
を露出することにもなる。これを避けるには、バーマグ
ネットチューブを2重管にして清掃するときは内部のバ
ーマグネットチューブのみを引き抜いて、2重管の外側
の管に付着した金属異物を落として清掃する方法も採ら
れている。しかしながら、この方法は前述した欠点はな
いが、2重管のために磁力が弱くなり、折角の金属異物
を除去する能力が低下する。
な技術背景で発明されたものであり、次のような目的を
達成するものである。本発明の目的は、バーマグネット
チューブで補足・吸着した金属異物をきわめて簡単な構
造で除去、清掃できる着磁金属異物の除去方法とその装
置を提供することにある。本発明の他の目的は、バーマ
グネットチューブで補足・吸着した金属異物の除去を容
易に自動化できる着磁金属異物の除去方法とその装置を
提供することにある。
除去装置は、チューブの軸線方向に永久磁石であるマグ
ネット要素と磁性体のスペーサを交互に配置し、かつ、
前記マグネット要素の同極が対向して反発するように並
べられて前記チューブに内装されているバーマグネット
チューブの着磁金属異物の除去装置であって、内周孔の
直径が前記チューブの外径より大きくリング構造を有
し、前記内周孔が前記バーマグネットチューブの外周に
近接した磁性材料から成るリングとからなり、前記リン
グを前記バーマグネットチューブの一端から挿入して他
端に相対移動させて、前記チューブの外周の着磁した金
属異物を除去することを特徴とする。
に固定すると良い。前記本体には、前記リングと同軸で
前記バーマグネットチューブの外周に摺動自在であるガ
イドが配置固定されていると良い。前記バーマグネット
チューブの断面が多角形であってもよい。
ーブの軸線方向に永久磁石であるマグネット要素と磁性
体のスペーサを交互に配置し、かつ、前記マグネット要
素の同極が対向して反発するように並べられて前記チュ
ーブに内装されているバーマグネットチューブの着磁金
属異物の除去方法であって、内周孔の直径が前記チュー
ブの外径より大きくリング構造を有し、前記内周孔が前
記バーマグネットチューブの外周に近接した磁性材料で
作られた環状のリングを前記バーマグネットチューブの
一端から挿入し他端の方向に相対移動させて、前記バー
マグネットチューブの磁力線を前記リングに短絡させ、
前記磁力線を前記リング内に流し、前記バーマグネット
チューブの外周に着磁した金属異物を前記リングの移動
方向前面に金属異物を移動させることにより、前記バー
マグネットチューブから除去または清掃するものであ
る。
スの一直線方向に永久磁石であるマグネット要素と磁性
体のスペーサを交互に配置し、かつ、前記マグネット要
素の同極が対向して反発するように並べられて前記ケー
スに内装されているバーマグネットケースの着磁金属異
物の除去装置であって、前記バーマグネットケースの上
を摺動し、前記バーマグネットケースの外周に近接した
磁性材料から成る磁性部材とからなり、前記磁性部材を
前記バーマグネットケースの一端から他端に相対移動さ
せて、前記ケースの外周に着磁した金属異物を除去する
ものである。
であってもよい。前記磁性部材は、非磁性材料で作られ
た本体に固定するとよい。前記本体には、前記バーマグ
ネットケースの外周に摺動自在であるガイドが配置固定
されていると良い。
は、ケースの軸線方向に永久磁石であるマグネット要素
と磁性体のスペーサを交互に配置し、かつ、前記マグネ
ット要素の同極が対向して反発するように並べられて前
記ケースに内装されているバーマグネットケースの着磁
金属異物の除去方法であって、前記バーマグネットケー
スの外周に近接した磁性材料で作られた磁性部材を前記
バーマグネットケースの一端から他端の方向に相対移動
させて、前記バーマグネットケースの磁力線を前記磁性
部材に短絡させ、前記磁力線を前記磁性部材内に流し、
前記バーマグネットケースの外周に着磁した金属異物を
前記磁性部材の移動方向前面に金属異物を移動させるこ
とにより、前記バーマグネットケースから除去または清
掃するものである。前記バーマグネットケースの断面が
多角形であっても良い。
示す断面図である。バーマグネットチューブ1は、ケー
スであるチューブ2を備えている。チューブ2は、ステ
ンレス鋼等で作られたもので薄い非磁性又は弱磁性の材
料で形成されている管である。チューブ2は、両端面が
開放されている。両側の2本の栓蓋3、4が、チューブ
2の両端端から差し込まれている。
ナツ状の形をしたものである。各マグネット要素5はチ
ューブ2内に軸線方向に互いに反発するように同じ磁極
が向き合うように配置されている。隣り合うマグネット
要素5の間に、スペーサ6が介在されている。スペーサ
6は、軟鋼等の鋼材で作られた磁性体である。各マグネ
ット要素5とスペーサ6の中心には円形の通し穴(図示
せず)が開けられている。その通し穴を固定軸(図示せ
ず)が貫通して、両端の栓蓋3、4にそれぞれネジ止め
されている。これらの固定構造は、公知であり詳記しな
い。
等を主成分とするネオジウム系の永久磁石である。隣り
合う任意の2体のマグネット要素5の対向する側が同極
であり、強力に反発し合う。磁力線は、バーマグネット
チューブ1の中心軸線から放射方向に向かい中心線に中
心方向に向かう。食品等が流れる中にバーマグネットチ
ューブ1が挿入されると、ステンレス破片、鉄片等は、
チューブ2の外周に吸着される。マグネット要素5同士
がスペーサ6を介して合う部分が磁力がもっとも強い部
分であり、この部分ステンレス破片、鉄片がもっとも集
中して吸着される。
ーマグネットチューブ1に吸着されたステンレス破片、
鉄片を除去、清掃する着磁金属異物の除去装置10の実
施の形態1について説明する。図2(a),(b)は、
着磁金属異物の除去装置10であり、図2(a)はその
断面図、図2(b)は図2(a)の右側面図である。着
磁金属異物の除去装置10は、アルミニウム、真鍮等の
非磁性材料で作られた本体である円筒11を備えてい
る。
が同一中心で隔壁18を介して配置されている。内孔1
2には、非磁性体で作られたチューブガイド14が固定
されている。この固定は、圧入、接着、ねじ込み等の方
法で固定されている。チューブガイド14の中心孔15
の直径は、チューブ2の外径より若干大きく形成されて
いる。
ネットチューブ1のチューブ2の外周を回転、又は摺動
自在に移動できる。円筒11の内孔13には、軟鋼等の
磁性材料で作られたリング16が配置固定されている。
リング16の内孔17の直径は、チューブ2の外周より
も若干大きく、かつチューブガイド14の中心孔15の
直径より大きく形成されている。着磁金属異物の除去装
置10をバーマグネットチューブ1に挿入すると、リン
グ16の内孔17とバーマグネットチューブ1のチュー
ブ2の外周との間には、若干の隙間が形成される。
に示すように、着磁金属異物の除去装置10をリング1
6の方からバーマグネットチューブ1に挿入する。バー
マグネットチューブ1はチューブガイド14に案内され
ながら挿入される。バーマグネットチューブ1の磁力線
はリング16によって、短絡されて、磁力線はリング1
6の磁性体に流れる(図3(b)参照)。短絡されたス
ペーサ6は磁力を失い、バーマグネットチューブ1の外
周に付着した鉄粉等の金属異物はリング16の磁性体の
磁化によって、主にリング16の前端面に移り、バーマ
グネットチューブ1から取り除かれる。
せることによって、バーマグネットチューブ1に吸着し
た鉄粉等の金属異物Sを順次に取り除き、最後はバーマ
グネットチューブ1の一方の端から金属異物Sを取り出
す(図3(c)参照)。リング16がバーマグネットチ
ューブ1を抜けると、リング16は磁化がなくなるとこ
れに付着していた金属異物Sは急速に離脱する。チュー
ブ2とチューブガイド14との間の隙間は狭くてもこの
中に金属異物Sが入ることがない。従って、バーマグネ
ットチューブ1は金属異物Sで傷つくことはない。
除去装置の実施の形態2を示す断面図である。前述した
実施の形態1に示す着磁金属異物の除去装置10は、チ
ューブガイド14を有したものであったが、図4に示す
着磁金属異物の除去装置20はこれを備えていないもの
である。リング16は、磁性体で作られたものであるが
断面が三角形をなしており、エッジ21を有している。
エッジ21に磁力線が集中し、この前端面と内周面19
等に金属異物が付着し、更に小さい異物でも効率良く除
去できる。
除去装置の実施の形態3を示す斜面図である。図6は、
実施の形態3を示す断面図である。この実施の形態3で
は、角棒32は非磁性体の長方形ヨーク33と、ヨーク
33内に複数の長方形の磁石34が配置された構造にな
っている。角棒32は断面が四角である細長い長方形状
になっている。着磁金属異物の除去装置30は、角棒3
2の断面と同じ四角の内周孔をする構造になっている。
着磁金属異物の除去装置30は強磁性体31と非磁性体
のガイド35からなっている。着磁金属異物の除去装置
30は、強磁性体31が磁石34の上を移動するように
角棒32に挿入される。着磁金属異物の除去装置30を
角棒32の一方の端から挿入して他の端へと移動させ
て、角棒32の磁石34に付着した鉄粉を除去する。そ
の原理は、実施の形態1のと同じである。
ューブ1は、図7に図示したように、断面が三角形又は
四角形をする細長い形状している。図7の(a)はバー
マグネットチューブ1の断面が三角形の場合で、図7の
(b)はバーマグネットチューブ1の断面が四角形の場
合である。図7から明らかなように、着磁金属異物の除
去装置10は、バーマグネットチューブ1の断面の形状
と同様な形をする空洞をしている。
装置10がバーマグネットチューブ1上を移動させるも
のであったが、前記説明から理解されるようにこの移動
は相対的に移動するものであれば良い。また、前述した
着磁金属異物の除去装置10は、1個の例を説明したが
多数のものを同時に移動させたものでも良い。この場
合、前述した着磁金属異物の除去装置10を固定し、同
時にバーマグネットチューブ1をシリンダ等の動力手段
により移動させると良い。
異物の除去方法とその装置は、バーマグネットチューブ
で補足・吸着した金属異物をきわめて簡単な構造で除
去、清掃できる。また、この金属異物の除去を自動化で
きる。
である。
置10であり、図2(a)はその断面図、図2(b)は
図2(a)の右側面図である。
の除去装置でバーマグネットチューブから金属異物を除
去するときの動作順序を示す断面図である。
2を示す断面図である。
2を示す斜面図である。
3を示す断面図である。
置のその他の実施の形態の図面である。
Claims (12)
- 【請求項1】チューブの軸線方向に永久磁石であるマグ
ネット要素と磁性体のスペーサを交互に配置し、かつ、
前記マグネット要素の同極が対向して反発するように並
べられて前記チューブに内装されているバーマグネット
チューブの着磁金属異物の除去装置であって、 内周孔の直径が前記チューブの外径より大きくリング構
造を有し、前記内周孔が前記バーマグネットチューブの
外周に近接した磁性材料から成るリングとからなり、 前記リングを前記バーマグネットチューブの一端から挿
入して他端に相対移動させて、前記チューブの外周の着
磁した金属異物を除去することを特徴とする着磁金属異
物の除去装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の着磁金属異物の除去装置
において、 前記バーマグネットチューブの断面が多角形であること
を特徴とする着磁金属異物の除去装置。 - 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載の着磁金属異
物の除去装置において、 前記リングは、非磁性材料で作られた本体に固定されて
いることをことを特徴とする着磁金属異物の除去装置。 - 【請求項4】請求項3に記載の着磁金属異物の除去装置
において、 前記本体には、前記リングと同軸で前記バーマグネット
チューブの外周に摺動自在であるガイドが配置固定され
ていることを特徴とする着磁金属異物の除去装置。 - 【請求項5】チューブの軸線方向に永久磁石であるマグ
ネット要素と磁性体のスペーサを交互に配置し、かつ、
前記マグネット要素の同極が対向して反発するように並
べられて前記チューブに内装されているバーマグネット
チューブの着磁金属異物の除去方法であって、 内周孔の直径が前記チューブの外径より大きくリング構
造を有し、前記内周孔が前記バーマグネットチューブの
外周に近接した磁性材料で作られた環状のリングを前記
バーマグネットチューブの一端から挿入し他端の方向に
相対移動させて、 前記バーマグネットチューブの磁力線を前記リングに短
絡させ、 前記磁力線を前記リング内に流し、 前記バーマグネットチューブの外周に着磁した金属異物
を前記リングの移動方向前面に金属異物を移動させるこ
とにより、前記バーマグネットチューブから除去するこ
とを特徴とする着磁金属異物の除去方法。 - 【請求項6】請求項5に記載の着磁金属異物の除去方法
において、 前記バーマグネットチューブの断面が多角形であること
を特徴とする着磁金属異物の除去方法。 - 【請求項7】ケースの一直線方向に永久磁石であるマグ
ネット要素と磁性体のスペーサを交互に配置し、かつ、
前記マグネット要素の同極が対向して反発するように並
べられて前記ケースに内装されているバーマグネットケ
ースの着磁金属異物の除去装置であって、 前記バーマグネットケースの上を摺動し、前記バーマグ
ネットケースの外周に近接した磁性材料から成る磁性部
材とからなり、 前記磁性部材を前記バーマグネットケースの一端から他
端に相対移動させて、前記ケースの外周に着磁した金属
異物を除去することを特徴とする着磁金属異物の除去装
置。 - 【請求項8】請求項7に記載の着磁金属異物の除去装置
において、前記バーマグネットケースの断面が多角形で
あることを特徴とする着磁金属異物の除去装置。 - 【請求項9】請求項7又は請求項8に記載の着磁金属異
物の除去装置において、 前記磁性部材は、非磁性材料で作られた本体に固定され
ていることをことを特徴とする着磁金属異物の除去装
置。 - 【請求項10】請求項9に記載の着磁金属異物の除去装
置において、 前記本体には、前記バーマグネットケースの外周に摺動
自在であるガイドが配置固定されていることを特徴とす
る着磁金属異物の除去装置。 - 【請求項11】ケースの軸線方向に永久磁石であるマグ
ネット要素と磁性体のスペーサを交互に配置し、かつ、
前記マグネット要素の同極が対向して反発するように並
べられて前記ケースに内装されているバーマグネットケ
ースの着磁金属異物の除去方法であって、 前記バーマグネットケースの外周に近接した磁性材料で
作られた磁性部材を前記バーマグネットケースの一端か
ら他端の方向に相対移動させて、 前記バーマグネットケースの磁力線を前記磁性部材に短
絡させ、 前記磁力線を前記磁性部材内に流し、 前記バーマグネットケースの外周に着磁した金属異物を
前記磁性部材の移動方向前面に金属異物を移動させるこ
とにより、前記バーマグネットケースから除去または清
掃することを特徴とする着磁金属異物の除去方法。 - 【請求項12】請求項11に記載の着磁金属異物の除去
方法において、 前記バーマグネットケースの断面が多角形であることを
特徴とする着磁金属異物の除去方法。
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JP2000128453A JP3525093B2 (ja) | 1999-04-27 | 2000-04-27 | 着磁金属異物の除去方法とその装置 |
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JP11928099 | 1999-04-27 | ||
JP11-119280 | 1999-04-27 | ||
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JP3525093B2 true JP3525093B2 (ja) | 2004-05-10 |
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Family Applications (1)
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2000
- 2000-04-27 JP JP2000128453A patent/JP3525093B2/ja not_active Expired - Fee Related
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