JP3524984B2 - 複合型樹脂成形品の製造方法及び樹脂成形用金型装置 - Google Patents

複合型樹脂成形品の製造方法及び樹脂成形用金型装置

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JP3524984B2
JP3524984B2 JP11640795A JP11640795A JP3524984B2 JP 3524984 B2 JP3524984 B2 JP 3524984B2 JP 11640795 A JP11640795 A JP 11640795A JP 11640795 A JP11640795 A JP 11640795A JP 3524984 B2 JP3524984 B2 JP 3524984B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合型樹脂成形品の製
造方法及び樹脂成形用金型装置(以下、「金型装置」と
いう。)に関する。更に、詳しく言えば、外観に優れた
複合型樹脂成形品を簡易に、且つ能率的に製造できる方
法及びこれに用いられる金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の内装品用等として、発泡
層(ポリウレタンフォーム、ポリプロピレンフォーム
等)付きの表皮部を部分的に備えた樹脂成形品が用いら
れることが多くなった。この様な複合型の樹脂成形品で
は、図15及び16に例示する様に、表皮部811及び
基材部812を備えた部分(以下、「有表皮部」とい
う。)81と、表皮部を備えない部分(以下、「無表皮
部」という。)82と、を別個の金型装置を用い、それ
ぞれ作製しておき、後工程で、スクリュー螺子止め等の
係止用部品を用いて両者を組付けているのが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様に、この種の樹
脂成形品では、有表皮部81及び無表皮部82を別々に
作製することが必要となるため、製造工程が長くなると
いう問題を有している。また、両者の組付け作業にある
程度の手間が掛かるため、製造効率が低く、且つ、製造
コストも高くなるという問題を抱えている。従って、こ
の様な樹脂成形品を、簡易に、能率的に、且つ低コスト
で製造できる方法及びこれに用いられる金型装置等の出
現が従来より望まれていた。
【0004】本発明は、上記観点に鑑みなされたもので
あり、外観に優れた複合型樹脂成形品を簡易に、且つ能
率的に製造できる方法及びこれに用いられる金型装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、射出成
形用の金型の成形空間内に、上記表皮部811となる表
皮材を予めセットした後に、上記基材部812及び無表
皮部82を、射出成形法で一体成形すれば、上記課題を
解決できるのではないかと考えた。また、射出圧縮成
形用の金型に、同様の表皮材をセットした後に、基材部
812及び無表皮部82を、射出圧縮成形法で一体成形
すれば、上記課題を解決できるのではないかともと考え
た。
【0006】しかしながら、上記の場合には、型締め
した金型の成形空間内に、加熱溶融して高温となった樹
脂原料(例えば、ポリプロピレンの場合に、200〜2
40℃)が、所定の射出圧(500〜1500kgf/
cm2 程度)の下で、勢い良く供給される。従って、こ
の樹脂原料の熱や上記射出圧により、上記表皮材の発泡
層811bが溶けて潰れる恐れがある。このため、上記
の場合には、満足できる品質の成形品を一体成形する
ことは困難である。
【0007】一方、上記の場合には、例えば、図17
(a)に示す様に、金型86が所定量(例えば、同図の
符号Xで示されるクリアランスが10〜50mm)型開
きした所で、キャビィテイ型861若しくはコア型86
2の所定の箇所に、溶融状態にある樹脂原料89が注入
配置される。更に、同図(b)に示す様に、型締め、加
圧して、同原料89を金型の成形空間内で、一様に流動
(充填)させながら、賦形して成形品が得られる。そし
て、この方法では、金型86が所定量型開きした所で、
原料樹脂89を注入配置するので、同樹脂89は注入時
の射出圧、熱が緩和された状態で上記発泡層811bに
当たることになる。従って、このの場合には、上記
の場合に問題となる様な発泡層811bの不具合は生じ
難い。
【0008】その反面、このの場合には、樹脂原料8
9(特に、その表面側)を、ある程度、冷えた状態で賦
形するため、成形品の上記無表皮部82に相当する部分
に外観上の不具合を生じさせ易い。即ち、この場合に
は、図18に示す様に、成形空間内で樹脂原料89の注
入ゲート付近に位置していた箇所に、略リング状の模様
(フローマーク)871〜874を生じ易い。また、同
成形空間内に、複数の注入ゲートより、樹脂原料89を
供給する場合には、異なるゲートより供給された樹脂原
料が衝突する箇所で、継ぎ目(ウェルドライン)88
1、882が生じ易い。そして、これらの模様871〜
874、継ぎ目881、882のうちで、無表皮部82
に生ずるもの(871、881等)は、成形品の外観を
著しく損なうものとなり易い。このため、上記の場合
にも、満足できる品質の成形品を一体成形することは困
難である。
【0009】この様な事情より、本発明者は、更に研究
を重ね、上記、の一体成形にみれる不具合を生じさ
せない複合型樹脂成形品の製造方法、及びこの様な成形
品の製造に用いられる金型装置に関する提案を行った
(特願平6−248821号、特願平6−248822
号)。これらの提案においては、複合型樹脂成形品の製
造の際、図19に示す様に、射出圧縮成形用の第1空間
951と、射出成形用の第2空間952と、これらを連
通する絞り空間953とを形成可能な金型装置(金型)
95を用いる。そして、先ず、この金型95を型開きし
て、表皮材911を第1空間951側にセットした後
に、樹脂原料991を注入配置しつつ、若しくは注入配
置した後に、金型95を型閉め状態にする。そして、金
型95に加わった型締力(以下、「型締力P」とい
う。)の作用で、樹脂原料991を第1空間951内を
一応に流動させて有表皮部91を形成する。
【0010】続いて、この型締力Pの加えられた金型9
5の第2空間952に向かって、同様な樹脂原料992
が射出注入される。この樹脂原料992により、第2空
間952及び絞り空間953が充填され無表皮部92と
連結部93とが形成される。そして、これらの提案は、
有表皮部91及び無表皮部92が連結部93を挟んで一
体となった複合型樹脂成形品を簡易、且つ能率的に、し
かも、上記、の場合の不具合を生じさせずに製造し
ようとするものである。
【0011】しかしながら、本発明者は、この提案に止
まらず、更に研究を重ねた。その結果、以下の述べる場
合には、上記提案に対し、更に改善を施すことが有益で
あることを見出した。即ち、上記第1空間951内で適
性な射出圧縮成形を行う上で必要となる型締力(以下、
「第1型締力P1 」という。)と、上記第2空間952
内で適性な射出成形を行う上で必要となる型締力(以
下、「第2型締力P2 」という。)とが一致するとは限
らない。これは、各型締力P1 、P2 は、各空間95
1、952の金型9の開閉方向に直交する面への投影面
積(以下、単に「投影面積」という。)に比例すると共
に、各投影面積の大小は、目的とする成形品の仕様等に
応じて種々選択されるからである。
【0012】このため、上記型締力Pは、この第1型締
力P1 及び第2型締力P2 のうちのいずれか高い値に設
定されるのが一般的である。第1空間951に加わる型
締め力が不足すれば、上記樹脂原料991を第1空間9
51内で十分に流動させることが困難となり、所謂「シ
ョートショット」の状態となったり、製品の板厚が過大
になる等の不具合を生じ易い。また、第2空間952に
加えられる型締め力が不足すれば、射出成形時の射出圧
力に負けて、金型95の型締状態が緩むこととなる。こ
の結果、金型95のパーティング面に、樹脂原料992
が漏れ、最終製品に「ばり」を生じさせる恐れがあるか
らである。従って、第2型締力P2 の方が大きい場合に
は、この第2型締力P2 を基準に金型95の型締めが行
われ、第1空間951に対して、過剰気味の圧縮力(型
締力)が加わることになる。
【0013】この結果、図20(a)に示す様に、上記
表皮材911の発泡層911bに著しい潰れを生じさ
せ、有表皮部91が本来備えるはずであるクッション感
が得られないことが多い。この潰れは、型締力Pが大き
くなればなる程、発泡層911bに含浸する樹脂原料9
91の量が多くなることが原因と考えられる。また、図
21に示す様に、有表皮部91の基材部912に取付用
ボス、リブ等の厚手の部分が存在する場合、この厚手の
部分に「ヒケ」を生ずることがある。この様な「ヒケ」
は、図20(b)に示す様に、発泡層911bの潰れが
僅かで発泡層911bの肉厚が十分であれば、図21
(a)に示す様に吸収することができる。一方、図20
(a)に様な著しい潰れを生じ、発泡層911bの肉厚
が小さくなれば、図21(b)に示す様に、「ヒケ」を
吸収しきれなり、最終製品の外観を低下させることにな
る。
【0014】このため、本発明者は、第1型締力P1
び第2型締力P2 の大小によらずに、外観に優れた複合
型樹脂成形品を簡易に、且つ能率的に製造する方法等に
関し、鋭意研究を重ね、本発明を完成したのである。
【0015】即ち、本第1発明の複合型樹脂成形品(以
下、「成形品」という。)の製造方法は、射出圧縮成形
用の第1空間と、射出成形用の第2空間と、該第1空間
及び該第2空間を連通する1以上の絞り空間と、を形成
可能なキャビティ型及びコア型を備えた金型を型開きし
た後に、上記キャビティ型若しくは上記コア型の該第1
空間側に所定の発泡層付き表皮材を配置し、次いで、該
第1空間側に所定の熱可塑性樹脂からなる第1原料を注
入配置しつつ、若しくは注入配置した後に、上記金型に
対して該第1空間内で該第1原料を射出圧縮成形するた
めに必要な第1型締力よりも大きな第2型締力を加えつ
つ該金型の型締動作を開始し、該第2型締力により上記
第1原料を該第1空間内で流動させると共に、該第1空
間の該金型の開閉方向に沿った空間幅を適宜、拡大して
該第1空間に加わる圧縮力が上記第1型締力と略同等の
大きさとなる様に調整しながら上記型締動作を完了し、
該第1空間内に該第1原料を充填して有表皮部を射出圧
縮成形し、次いで、該金型の型締状態を確保しながら上
記第2空間内に向って所定の熱可塑性樹脂からなる第2
原料を射出注入し、該第2原料で該第2空間及び上記絞
り空間を充填することにより、該第2空間内に無表皮部
を射出成形すると共に、該絞り空間内に、該無表皮部及
び上記有表皮部間に掛け渡される連結部を射出成形する
ことを特徴とする。
【0016】上記「絞り空間」は、上記「第1原料」の
通り抜けを阻止するものである。この空間の形態は、こ
の作用を備える限り特に問わない。例えば、図6に示す
様に、金型の開閉方向(以下、「縦方向」という。)に
浅く、その方向に絞られた断面形状を備えた空間K3
例示できる。また、この縦方向に略直交する方向(以
下、「横方向」という。)に絞られた断面形状を備えて
いてもよい。更に、図13(a)に示す様に、縦方向に
絞られた部分K361 と横方向に絞られた部分K362 、K
363 とが混在する空間K36であってもよい。尚、この空
間の絞られる方向(以下、「絞り方向」という。)は、
ここで例示する縦方向及び横方向に限られるものでな
く、本発明の目的を達成できる範囲で種々選択できる。
【0017】また、本第4発明に示す様に、上記上記射
出圧縮成形の際の絞り空間の絞り方向に沿った空間幅
を、0.5〜3.0mmとすることが好ましい。この値
が0.5mm未満となる部分があれば、絞り空間内で形
成される連結部が強度不足となるおそれがある。一方、
この値が3.0mmを越えれば、上記「通り抜けの阻
止」を確実に達成できないおそれがあるからである。ま
た、上記絞り空間は、必ずしも単一である必要はなく、
一の「第1空間」及び一の「第2空間」の間に複数配置
してもよい。例えば、図11(a)に示す様に、縦方向
に絞られた複数の絞り空間K31、K32が両空間に、短冊
状に掛け渡されても、図12(a)に示す様に、横方向
に絞られた複数の絞り空間K33、K34が両成形用空間
に、短冊状に掛け渡されてもよい。更に、異なる方向
(例えば、縦方向及び横方向)に絞られた空間が混在し
てもよい。また、上記第1空間、第2空間等で構成され
る成形空間を2組以上備え、1度に2以上の成形品を作
製するものであってもよい。更に、一の成形空間を構成
する第1及び2空間は、それぞれ単一である必要はな
い。
【0018】上記「第1型締力」は、上記第1空間内で
適性な射出圧縮成形を行うために、過不足のない型締力
である。例えば、第1空間の投影面積(cm2 )に、5
0〜100kgf/cm2 のうちのいずれかの圧力を掛
けた値を例示できる。また、上記「第2型締力」は、上
記第2空間内で射出成形を行う際に、射出圧力に対抗し
て、金型の型締状態を維持できる型締力である。例え
ば、第2空間の投影面積(cm2 )に、250〜400
kgf/cm2 のうちのいずれかの圧力を掛けた値、若
しくはこれよりも大きな値を例示できる。
【0019】また、上記「空間幅の拡大」を行うための
具体的な手法として、本第2発明を例示できる。この発
明では、上記型締動作を開始した時点で、上記キャビテ
ィ型及び上記コア型の少なくともいずれかの上記第1空
間を形成する箇所を、上記金型の開閉方向に沿って該第
1空間から遠ざかる様に後退可能なスライド部を上記第
1型締力と略等しい大きさで、且つ第1空間に向かう付
勢力を与えながら前進端に固定配置して構成している。
そして、この空間幅の拡大を、上記第1空間内を流動す
る上記第1原料から該スライド部に加わる射出圧縮成形
圧力により、該スライド部を適宜、後退させて行ってい
る。尚、上記「射出圧縮成形圧力」は、第1原料が第1
空間内で射出圧縮成形される際に、この第1原料がキャ
ビティ型及びコア型に加える圧力である。
【0020】上記「第1原料」及び「第2原料」とし
て、通常、同一の樹脂が用いられる。但し、所定の同
種、若しくは異種の樹脂を用いても本発明の目的を十分
に達成できる。この「同種」の樹脂の組み合わせとし
て、一方が重合度の高いポリプロピレン(ポリエチレ
ン)で、他方が重合度の低いポリプロピレン(ポリエチ
レン)である場合を例示できる。また、一方が変成のあ
るポリプロピレン(ポリエチレン)で、他方が未変成の
ポリプロピレン(ポリエチレン)である場合等も例示で
きる。また、上記「異種」の樹脂を用いる場合には、成
形品の一体性を十分に確保するために、互いに相溶性の
ある樹脂を選択することが好ましい。例えば、一方をA
BS、他方をポリスチレンとする場合、一方をポリエチ
レン、他方をポリプロピレンとする場合、一方をポリエ
チレン、他方をポリイソブチレンとする場合等を例示で
きる。また、これらの樹脂としては、ポリプロピレン
(タルク入りを含む。)、ABS等の流動性の高いもの
を選択するのが特に好ましい。
【0021】また、本第3発明に示す様に、上記キャビ
ティ型及び上記コア型は、上記第1空間、上記第2空間
及び上記絞り空間の他に、該各絞り空間寄りで、該第1
空間と絞り状態とならずに連続する補助空間を形成可能
で、上記第1原料の注入配置量を、該第1空間のみを充
填する量から、該第1空間及び上記補助空間を充填する
量までの範囲としている。この場合には、上記各発明の
目的をより簡易に、且つ確実に達成することができる。
【0022】更に、本第5発明に示す様に、上記第1原
料の注入配置を行う際の上記キャビティ型のパーティン
グ面と上記コア型のパーティング面との間隔が10〜5
0mmであることが好ましい。この間隔が、10mm未
満であれば、有表皮部の基材部を射出成形法で作製した
様な状態となり、上記「発泡層の不具合」を生じ易くな
る。一方、この間隔が50mmを越えると、上記樹脂の
注入配置から、金型の型締め・加圧迄に時間を要するこ
とになる。そして、上記空間内に初期に注入配置され、
金型面に接している樹脂の部分が、十分に加圧されない
状態で熱を奪われので、ショートショットになり易いか
らである。
【0023】上記「発泡層付き表皮材」は、本金型装置
が開放状態にあるときに、上記キャビティ型若しくはコ
ア型の第1空間側に配置することが必要である。尚、こ
の表皮材の意匠面を構成する「表皮層」としては、織
布、不織布やPVC、ABS、TPO等の熱可塑性樹脂
若しくは熱可塑性エラストマーのシート又はフィルム等
を例示できる。また、「発泡層」の材質としては、P
P、PU、PVC等を例示できる。尚、上記「第1原
料」、即ち、上記基材部を構成する樹脂が、上記発泡層
と同系材料で構成されたり、同発泡層に対し、アンカー
効果により、確実に接着可能なものであることが望まし
い。
【0024】本第6発明の金型装置は、上記第1発明と
同様な第1空間と、第2空間と、絞り空間と、を形成可
能なキャビティ型及びコア型を備えると共に、上記キャ
ビティ型及び上記コア型の少なくともいずれかの上記第
1空間を形成する箇所が、該金型の開閉方向に沿って該
第1空間から遠ざかる様に後退可能なスライド部を前進
端に固定配置して構成される金型と、上記第1発明と同
様な第1原料の注入配置を行う注入配置手段と、該注入
配置手段を作動させつつ、若しくは作動の後に、上記金
型に対して所定の基本型締力を加えながら該金型を型締
状態にすると共に、該型締状態を上記射出成形が終了す
るまで維持するための型締手段と、該型締手段の作動
後、上記基本型締力が上記第1空間内で上記第1原料を
射出圧縮成形するために必要な第1型締力よりも大きい
場合に、上記スライド部を適宜、後退させ、該第1空間
の空間幅を拡大して該第1空間に加わる圧縮力が該第1
型締力と略同等の大きさとなる様に調整する圧力調整手
段と、上記第1発明と同様な上記第2空間に向かう第2
原料の射出注入を行う射出注入手段と、を備える。
【0025】本発明は、上記第1発明を実施する上で好
適な金型装置に関するものである。但し、上記第1〜5
発明と異なり、「第1型締力の方が第2型締力よりも大
きい」場合でも使用できる。即ち、この場合には、この
第1型締力を上記「基本型締力」とすることになる。そ
して、この場合には、上記「圧力調整手段」を作動させ
る必要はない。また、本第7発明は上記第2発明を、本
第8発明は上記第3発明を、本第9発明は上記第4発明
を、それぞれ実施する上で、好適な金型装置である。
【0026】
【作用】本第1〜9発明では、絞り空間を挟んで連通す
る第1空間及び第2空間を形成可能な金型を用いてい
る。そして、第1空間で有表皮部の基材部を成形し、第
2空間で無表皮部を成形すると共に、絞り空間でこれら
を連結する連結部を成形する。従って、有表皮部及び無
表皮部を別々に作製する必要はなく、また、後工程で両
者を組付ける必要もない。この結果、成形品の製造効率
の向上と製造コストの低廉を図ることができる。
【0027】また、各発明では、この金型を型開きし
て、その第1空間側の箇所に発泡層付きの表皮材を配置
し、この型開き状態を保持しながら、第1空間側に第1
原料を注入配置する。更に、これと同時、若しくはこの
後に、第2型締力を加えながら、金型の型締動作を開始
し、この第2型締力により第1原料を第1空間内で一様
に流動させる。その際、第1空間の空間幅を適宜、拡大
させて、第1空間に加わる圧縮力を第1型締力と略同等
な大きさに抑える。この結果、第1空間に過大な圧縮力
が加わらないため、過量の第1原料が表皮材の発泡層に
含浸することを回避できる。従って、有表皮部に、所望
のクッション感を確保できる。また、基材部に厚手の部
分が存在し、その部分に「ヒケ」を生じても、所望の厚
みの確保された表皮部により隠蔽できる。
【0028】また、第1空間と直接、連通しているの
が、所定方向に絞られて、粘性流体を通過させ難い形態
となった絞り空間である。しかも、上記の様に、第1空
間に加わる圧縮力が適性であるため、第1原料の流動性
は必要以上に高くならない。従って、この第1原料が、
第1空間を過不足なく充填する量であれば、同原料が絞
り空間内に侵入することは困難であり、第1空間のみを
略充填して有表皮部の基材部を構成する。尚、この原料
が絞り空間内に僅かに侵入したとしても、この侵入した
原料は、この空間内(特に、入口付近)で硬化して、停
留し易い。そして、この第1原料は、この硬化・停留し
た箇所よりも先方へは進みに難い。更に、基材部が、こ
の様な射出圧縮成形法により形成されるため、上記の如
く、フローマーク、ウェルドラインが生ずることが多い
が、これらは表皮部に隠蔽され、意匠面に現われない。
【0029】次いで、この有表皮部の形成後に、第2空
間内に向って、第2原料が射出注入される。この第2原
料は、第2空間内を勢い良く流動して、同空間を略充填
すると共に、上記絞り空間をも充填する。そして、第2
空間内に充填された第2原料が無表皮部となり、絞り空
間内に充填された第2原料が連結部となる。この様に無
表皮部が、射出成形法により形成されるため、同無表皮
部に、その外観を著しく損なう様なフローマーク、ウェ
ルドラインが生ずることはない。また、この射出成形の
際、金型の型締状態が確保されているため、最終製品に
「ばり」を生じさせることはない。
【0030】更に、本第3及び8発明では、絞り空間寄
りに、第1空間と絞り状態とならずに連続する補助空間
を備えた金型を用いる。この金型では、上記第1原料の
注入配置量が多めで、第1空間よりはみ出ても、この原
料は、流れ込みの容易な補助空間へと向かって流動し易
い。従って、この注入配置量を「第1空間のみを充填す
る量」から「補助空間をも充填する量」迄の間で調整す
れば、第1原料の絞り空間への侵入をより一層、確実に
阻止できる。また、補助空間に第1原料の未充填の部分
が存在すれば、そこに、上記第2原料が充填される。こ
の場合には、第2原料及び第1原料との境界が、この補
助空間に存在するこになる。従って、この境界がウェル
ドラインとなる場合でも、成形品の外観として現れ難
い。
【0031】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
する。本実施例は、図1及び2に示す様な成形品Aを、
図3〜10に示す金型5を備えた金型装置を用いて製造
したものである。
【0032】(1)成形品の概要 上記成形品Aは、自動車のインストルメントパネルとし
て用いられるもので、有表皮部1と無表皮部2と連結部
3と樹脂溜まり部4とからなる。このうち、上記有表皮
部1は、発泡層付き表皮材部11とポリプロピレン製の
基材部12とからなる。また、この表皮部11は、ポリ
塩化ビニル製の表皮層11aと、ポリプロピレンフォー
ムからなる発泡層11bとを備えている。更に、上記無
表皮部2、連結部3及び樹脂溜まり部4は、ポリプロピ
レン製である。
【0033】(2)金型装置の概要 本実施例の金型装置は、図3等に示す様に、可動取付板
511と、固定取付板512と、キャビティ型521
と、コア型522と、第1ホットランナーノズル(注入
配置手段)61と、第2ホットランナーノズル(射出注
入手段)62と、を備えている。上記可動取付板511
及び固定取付板512は、所定の間隔をおいて相対向し
合う状態に配置されている。
【0034】上記キャビティ型521は、可動取付板5
11の下面側に取着されており、成形品との接触面52
1fの略中央に、突起部Tを有している。また、この突
起部Tを挟んで、左方側の領域に、上記コア型521方
向に開口する摺動溝M1 が設けられた本体部521a
と、該摺動溝M1 内を摺動するスライド部521bと、
該スライド部521bの位置決めを行うための位置決め
手段(圧力調整手段)58と、を備えている。上記摺動
溝M1 は、左右に幅の広い上方部M12と、左右に幅の狭
い下方部M11とを段差状に並べたものである。また、上
記スライド部521bも、これ対応した左右に幅の広い
上方部521b2 と、左右に幅の狭い下方部521b1
とを段差状に並べたものである。そして、スライド部5
21bの前進端は、その上方部521b2 の下面の周縁
側の当たり面と、摺動溝M1 の上方部M12の周縁側の当
たり面とが当接して定められることになる。
【0035】上記位置決め手段58は、可動取付板51
1の下面に、上記摺動溝M1 に向かって取着された固定
板582と、該固定板582の下面及び上記スライド部
521b(上方部521b2 )の上面間に掛け渡された
一対スプリング581a、581bとを備えている。こ
のスプリング581a、581bは、伸びる方向に力を
発生し、上記スライド部521bに圧縮力が加わると縮
む圧縮スプリングである。
【0036】また、両スプリング581a、581b
が、上記スライド部521bに加える付勢力は、上記基
材部12を射出圧縮成形するために、金型5に加えるこ
とが必要な第1型締力と略同じ大きさとなっている。こ
の付勢力が第1型締力を越えれば、図5に示す第1空間
1 内の第1原料の射出圧縮圧力が第1型締力と同等以
上の大きさになっても、スライド部521bを後退させ
ることができない。一方、この付勢力が第1型締力より
も小さければ、スライド部521bが必要以上に後退し
易くなり、第1空間K1 に第1型締力を加えた状態を維
持することが困難になるからである。尚、本実施例で
は、この第1型締力P1 を、第1空間K1 の投影面積
(cm2 )に、50〜100kg/cm2 を掛けた値と
している。
【0037】そして、図3に示す様に、金型5が開放状
態にあるときは、両スプリング581a、581bは伸
びた状態になり、スライド部521bは前進端に位置す
る。このとき、スライド部521bの下面521b
3 と、キャビティ型521のパーティング面とは略面一
の状態になる。一方、図5に示す様に、スライド部52
1bに対し、第1空間K1 内の第1原料より、上記付勢
力と同等以上の射出圧縮力が加わった場合、スライド部
521bは、両スプリング581a、581bの付勢力
に対向しながら後退することになる。尚、この位置決め
手段58の構造、方式等は、本実施例に示すものに限ら
ない。
【0038】上記コア型522は、固定取付板512の
上面側に配置されている。そして、その右方側の領域
で、上記キャビティ型521方向に開口する摺動溝M2
が設けられた固定部522aと、該摺動溝M2 内をスラ
イド移動する可動部522bと、を備えている。また、
この固定部522aの上記摺動溝M2 寄りの部分には、
段差Dが設けられている。また、可動部522bの左端
側には、上記キャビティ型521に向かって突出したリ
ンターンピン522cが配置されている。更に、可動部
522bは、その下面側に配置されたスプリングS1
2 より、上記キャビティ型521方向に付勢されてい
る。但し、図9等に示す様に、コア型522の右方側に
配置されたインターロック機構Iの係止軸I1 を上記可
動部522bの右方側の側面に設けられた係止溝522
dに嵌め込むことにより、同可動部522bの下面を上
記摺動溝M2 の底面に接触した状態にできる。
【0039】更に、金型5に、図5に示す様に型締状態
にすれば、内部に成形空間Kが形成される。そして、図
6に示す様に、上記突起部Tと、上記可動部522bの
左端側とで挟まれた部分が絞り空間K3 となる。また、
この空間K3 の左方側に、互いに連続状態となった第1
空間K1 及び補助空間4 が形成される。このうち、上記
段差D及び可動部522bに囲まれた部分が補助空間K
4 であり、その余の部分が第1空間K1 である。更に、
絞り空間K3 の右方側に第2空間K2 が形成される。
尚、図8に示す様に、突起部Tがスライド部521bに
設けられた場合には、スライド部521bの後退量に応
じ、絞り空間K3 の絞り方向に沿った空間幅が変化す
る。
【0040】上記第1ホットランナーノズル61は、図
4等に示す様に、上記コア型522の左方寄りの箇所に
内蔵されている。そして、その前方側の第1バルブゲー
トG1 から、上記第1空間K1 側の領域の所定の部位に
第1原料を注入配置するためのものである。また、上記
第2ホットランナーノズル62は、コア型522の右方
寄りの箇所に内蔵されている。そして、その前方側の第
2バルブゲートG2 から、第2空間K2 内に向かって、
第2原料(本実施例では、第1原料と同一の樹脂原料で
ある。)を射出注入するためのものである。
【0041】そして、上記各ホットランナーノズル6
1、62の内部には、上記各原料の射出量、及び射出時
間を任意のタイミングで調節するためのピストンL1
2 が、所定の油圧若しくは空圧装置により、前後退可
能な状態で配置されている。尚、上記各ホットランナー
ノズル61、62の配置数、配置場所等は本実施例に示
すものに限らず、製品形状等に応じて種々選択できる。
更に、上記各手段61、62の後方側は、所定の分枝状
樹脂経路631、632に、それぞれ接続されている。
この分枝状樹脂経路631、632は、上記固定部52
2a内の所定の位置で合流し、コア型522の外部で、
射出成形機本体の射出シリンダー先端のノズル(図示し
ない。)に接続されている。
【0042】本装置では、この様に各ホットランナーノ
ズル61、62に、同一の射出成形機本体より、同一の
樹脂が供給されることになる。但し、各ホットランナー
ノズル61、62毎に、異なる射出成形機本体より、同
一、同種、若しくは互いに相溶性を備えた異種の樹脂原
料を供給してもよい。尚、本装置は、縦型、横型のいず
れでも良く、また、コア型522が可動取付板511に
取着され、キャビティ型521が固定取付板512に取
着されてもよい。
【0043】(3)成形品の製造 本実施例では、上記成形品Aを、以上の様に構成される
金型装置を用いて、以下の〜に示す工程に従って作
製した。 表皮材のセット工程 先ず、図3に示す様に、装置を開放状態にした後に、上
記キャビティ型521の第1空間K1 側の箇所に上記表
皮部11となる表皮材hを、キャビティ型521の内面
に接触させる様にして配置する。このときの型開き量
(同図の間隔Y1)は、表皮材hの配置が行える限り特
に問わない。また、キャビティ型521のスライド部5
21bは、前進端に固定配置された状態になっている。
【0044】尚、上記表皮材hとしては、真空成形等で
予備賦形した後にトリミング加工がなされたものを用い
た。また、表皮材hを確実に固定するために、その配置
箇所に、通気性金属(図示せず)を埋め込む等して、真
空吸引することが望ましい。更に、本工程では、上記係
止軸I1 は、上記係止溝522dに嵌め込まれておら
ず、コア型522の可動部522bは、キャビティ型5
21方向に浮き上がった状態になっている。
【0045】第1原料の注入配置工程 先ず、図4に示す様に、上記キャビティ型521を上記
コア型522に近接させ、上記型開き量Y2 が10mm
〜50mm程度となった所で、同キャビティ型521を
停止させる。次に、上記第1バルブゲートG1 を開放し
た直後に、上記射出シリンダーを作動させ、第1空間K
1 内に、所定量の第1原料(加熱溶融されたポリプロピ
レン)を注入配置する。そして、必要量の第1原料を注
入配置した後、上記射出シリンダーの射出動作を一旦停
止し、その直後に、上記第1バルブゲートG1 を閉鎖状
態にして、同第1原料の注入配置を停止する。
【0046】尚、本工程において、上記突起部Tと、上
記可動部522bの左端側との間隔(以下、「絞り間
隔」という。)、即ち、絞り空間K3 の絞り方向に沿っ
た空間幅が、0.5〜3mmとなる。また、上記可動部
522bは、前工程と同様にキャビティ型521方向に
浮き上がっている。但し、本工程では、上記リンターン
ピン522cの先端側が、上記キャビティ型521の下
面に衝合することにより、上記絞り間隔が広くなるのを
防止している。
【0047】有表皮部の成形工程 図5に示す様に、上記金型5に対し、所定の型締機(図
示しない。)で第2型締力P2 を加えながら型締動作を
施す。この第2型締力P2 は、次工程の射出成形の際、
第2空間K2 に生じる射出圧に対抗しながら、金型5の
型締状態を十分に確保できる程度、若しくはそれ以上の
大きさに定められる。そして、本実施例では、この第2
型締力P2 を、第2空間K2 の投影面積(cm2 )に2
50〜400kg/cm2 を掛けた値としている。ま
た、この第2型締力P2 は、上記第1型締力P1 よりも
大きな値となっている。
【0048】この金型5の型締動作に伴い、キャビティ
型521の下面が上記リンターンピン522cをコア型
522方向へと押す。そして、上記可動部522bの下
面を上記摺動溝M2 の底面に当接させる。このときも、
上記「第1原料の注入配置工程」と同様に、このリンタ
ーンピン522cの作用により、上記絞り間隔は一定に
保たれる。即ち、本実施例において、可動部522bを
スプリングS1 及びS2 により、上記溝M2 内にて摺動
可能な状態で付勢し、且つ、該可動部522bに上記の
様なリンターンピン522cを配置することにより、第
1原料の注入後の上記絞り間隔を略一定に保っている。
【0049】このとき、第1原料は、第2型締力の作用
で第1空間K1 内を流動する。そして、第1原料の射出
圧縮圧力が第1型締力を越え様とする所で、上記スライ
ド部521bが上記スプリング581a、581bの付
勢力に対抗しながら、上方に後退して第1空間K1 の空
間幅を広げる。この空間幅の拡大により、第1原料の射
出圧縮圧力が第1型締力を越えない様に制御されること
になる。そして、後退量が図5に示す距離Y2 となる所
で、このスライド部521bは後退を止める。このと
き、金型5の型締動作を完了し、上記第1原料は第1空
間K1 を略完全に充填する。
【0050】この様に、スライド部521bが適宜、後
退するため、第1空間K1 に加わる圧縮力、及びこの圧
縮力の反力として第1原料が発生させる射出圧縮圧力
は、略第1型締力を越えない適度なものとされる。この
ため、第1原料の上記表皮材h(11)の発泡層11b
への含浸量は適度なものに抑えられる。また、この第1
原料の注入配置量が適切であれば、この原料が絞り空間
3 、ひいては第2空間K2 内に侵入することが困難で
ある。特に、射出圧縮圧力が適度で、上記第1原料の流
動性が必要以上に高くないため、この絞り空間K3 等へ
の侵入は一層、困難である。
【0051】尚、上記第2型締力P2 よりも、第1型締
力P1 の方が大きい場合には、上記金型5の型締を、こ
の第1型締力P1 を基準にして行うことになる。そし
て、この場合には、上記スライド部521は前進端に固
定配置されたままの状態になる。
【0052】更に、本装置では、この絞り空間K3 の近
傍に、補助空間K4 が配置されている。この補助空間K
4 は、図6に示す様に上記第1空間K1 と絞り状態とな
らずに連続している。このため、図7(b)(c)に示
す様に、上記第1空間K1 より原料がはみ出しても、こ
の原料は補助空間K4 内に溜まる。従って、この第1原
料の量を、同図(a)の「第1空間K1 を略充填する
量」〜同図(c)の「補助空間K4 をも略充填する量」
の間に制御すれば、この原料の絞り空間K3 内への侵入
を阻止できる。尚、上記第1原料が絞り空間K3 内に僅
かに侵入しても、同空間の粘性流体を通過させ難い絞り
形態のため、この原料は、この空間K3 の入口付近で硬
化し、停留し易い。そして、第1原料は、この硬化・停
留した箇所よりも先方へは進み難い。このため、第2空
間K2 迄は到達しない。この点に関しては、金型5に、
上記の様な補助空間K4 を配置しない場合でも同様であ
る。
【0053】更に、上記注入配置量の調節により、第1
原料及び次工程で供給される第2原料の境界を、この補
助空間K4 内にもってくることができる〔例えば、図5
(b)に示すW1 がこの境界となる。〕。従って、この
境界がウェルドラインとなる様な場合でも、これを成形
品の内部に閉じ込めることができる。そして、図5に示
す様に、本工程で上記有表皮部1及び樹脂溜まり部4の
形成を完了する。尚、図7(b)及び(c)に示す様な
場合には、樹脂溜まり部4の成形は、次工程で完了する
ことになる。
【0054】尚、最終製品の形態上の要請等を受けて、
図7(d)に示す様に、第1空間K1 の絞り空間K3
近接する箇所の傾斜を緩やかにすることが必要となるこ
ともある。この場合には、同図(a)〜(c)に示す場
合に比べ、第1原料が絞り空間K3 側にやや流れ易い状
態になる。従って、この様な場合には、同図(d)に示
す様に、絞り空間K3 の絞り間隔をやや狭めたり、断面
積のやや大きめの補助空間を設けることが、本発明の目
的をより確実に達成する上で好ましい。また、図8に示
す様に、上記突起部Tをスライド部521bの側に設け
た場合には、この後退量Y2 に応じて上記絞り空間K3
の空間幅を広げられる。この場合、この空間K3 で形成
される連結部3の肉厚を大きくして、有表皮部1及び無
表皮部2の連結箇所の強度アップを図ることができる。
【0055】無表皮部の成形工程 上記有表皮部1の形成後に、図9に示す様に、上記第2
バルブゲートG2 を開放し、その直後に、上記射出シリ
ンダーを再び作動させ、第2空間K2 内に、所定量の第
2原料(上記射出シリンダー内に残っていた第1原料で
ある。)を射出注入する。そして、この原料は勢い良
く、上記第2空間K2 及び上記絞り空間K3 内を充填す
る。その際、金型5に、上記第2型締力P2 を加わって
いるので、金型5のパーティング面より、第2原料が漏
れ出す等の不具合を生ずることはない。これ加え、同図
及び上述の様に、スライド部521bが後退した状態に
あるために、第1空間K1 に、第1型締力よりも大きな
圧縮力が加わらない。従って、本工程においても、表皮
材hの発泡層11bの不具合を生じ難い。そして、第2
空間K2 内に無表皮部1が形成され、絞り空間K3 内に
連結部3が形成される。この様に作製する成形品Aで
は、図1に示す様に、有表皮部1及び無表皮部2が連結
部3を介して一体となる。
【0056】成形品の離型工程 上記成形品Aは、冷却の完了した時点で、上記金型5を
開放させて取り出される。このとき、上記係止軸I1
上記係止溝522dに嵌め込まれ、上記可動部522b
がしっかりと固定される。この様にして、可動部522
bを固定しなければ、上記スプリングS1 、S2 の付勢
力により、上記キャビティ型521方向に浮き上がり易
くなる。そして、この様な状態で型開きすれば、上記無
表皮部2のみが上記キャビティ型521に付着し易いか
らである。そして、図10に示す様に、金型5の型開き
を完了した後に、コア型522に配置された突き出し機
構により、成形品Aを突き出す。この突き出し機構とし
ては、所定の突き出し板7に突き出しピン(図示せ
ず。)が取り付けられたものを油圧若しくは空圧シリン
ダ(図示せず)等で可動させるものを例示できる。
【0057】更に、この型開きと同時に、上記スライド
部521bは、上記スプリング581a、581bの作
用により、前進端へ移動する。また、成形品Aを突き出
しを完了したら、上記係止軸I1 を、上記係止溝522
dから外し、図1に示す様に、上記可動部522bを浮
き上がった状態にする。そして、上記〜に示す工程
を繰り返せば、上記成形品Aを連続して製造することが
できる。
【0058】以上の様に、本装置を用いれば、有表皮部
1及び無表皮部2が一体の成形品Aを簡易、且つ迅速に
製造することができる。また、有表皮部1の基材部12
を射出圧縮成形法で形成し、無表皮部2を射出成形法で
形成している。更に、第2空間K2 に必要な型締力を加
えつつ、第1空間K2 に加わる圧縮力が過度にならな
い。従って、外観の優れた成形品Aを容易に得ることが
できる。
【0059】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
本実施例では、スライド部521bをキャビティ型52
1に配置したが、コア型522に配置しても、キャビテ
ィ型521及びコア型522の双方に配置してもよい。
同様に、可動部522bをキャビティ型521等に配置
してもよい。また、スライド部521b及び可動部52
2bを、所定の油圧若しく空圧シリダーでスライド、可
動させることもできる。この場合には、同シリンダ及び
スライド部521b等のの移動を、金型5の開閉動作と
同調させながら行うこともできる。
【0060】また、本実施例において、絞り空間K3
形成するための突起部Tをキャビティ型521に設けた
が、コア型522に設けても、両型521及び522に
一部ずつ分割して設けてもよい。更に、上記絞り空間K
3 の配置数、配置方法、形態等は、本発明の目的を達成
できるものであれば特に問わない。例えば、図11
(a)〔図12(a)〕に示す様に、所定の方向に絞ら
れた複数の絞り空間K31、K32(K33、K34)を備えて
もよい。この場合には、同図(b)に示す様に、有表皮
部及び無表皮部2r(2s)を複数の連結部31q、3
2q(31r〜33r)により一体化することになる。
また、これらの連結部の間〔31q及び32qの間等〕
には、所定の連通孔〔36q(36r、37r)〕が形
成されることになる。
【0061】また、図13(a)に示す様に、一の絞り
空間K36を一の方向に絞られた部分K361 と他の方向に
絞られた部分K362 、K363 とで構成することもでき
る。この場合には、同図(b)に示す様に、一の連結部
36sが異なる方向に絞られた部分361s及び362
s〜364sにより構成されることになる。更に、上記
図12(b)に示す各連結部31r〜33rや、図13
(b)に示す様な連結部36sの部分362s〜364
sは、連結部31r〜33r、36sの剛性を高める補
強用リブとしての機能を発揮することができる。
【0062】また、上記各空間K1 〜K4 の配置数、配
置方法等は、成形品の仕様等に応じて種々選択できる。
従って、図14(a)に示す様に、無表皮部2mの両側
に有表皮部1m1 、1m2 を配置したり、同図(b)に
示す様に、有表皮部1nの両側に無表皮部2n1 、2n
2 を配置することもできる。更に、有表皮部及び無表皮
部を交互に多数並べた成形品や、有表皮部(無表皮部)
の周りを無表皮部(有表皮部)で取り囲むこともでき
る。また、同図(c)に示す様に、有表皮部1uの一方
の端部寄りに、所謂「はみ出し部分」15uを有しても
よい。但し、この「はみ出し部分」は、外観がやや劣る
ことが多いため、機能面(取り付け時に、意匠面の様に
外観として現れず、専ら他部材との接合等に関与する
面)として用いることが好ましい。更に、本装置は、自
動車用の内装部品以外の部品(例えば、建材)等を作製
する場合にも用いることができる。
【0063】
【発明の効果】以上の様に、上記各発明では、有表皮部
及び無表皮部が一体の成形品を簡易、且つ迅速に製造す
ることができる。また、有表皮部の基材層を射出圧縮成
形法で形成し、無表皮部を射出成形法で形成している。
しかも、有表皮部を過度な型締力が加わらない状態で形
成すると共に、無表皮部を必要な型締力を加えながら形
成している。このため、外観に優れた成形を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例で作製した成形品の縦断面図である。
【図2】本実施例で作製した成形品の一部斜視図であ
る。
【図3】表皮材のセット工程を説明するための縦断面図
である。
【図4】第1原料の注入配置工程を説明するための縦断
面図である。
【図5】有表皮部の成形工程を説明するための縦断面図
である。
【図6】絞り空間の形態を説明するための一部斜視図で
ある。
【図7】(a)は成形空間内での第1原料の状態を説明
するための一部縦断面図、(b)は成形空間内での第1
原料の状態を説明するための一部縦断面図、(c)は成
形空間内での第1原料の状態を説明するための一部縦断
面図、(d)は成形空間内での第1原料の状態を説明す
るための一部縦断面図である。
【図8】本実施例の変形例に関わる成形空間の形状を説
明するための一部縦断面図である。
【図9】無表皮部の成形工程を説明するための縦断面図
である。
【図10】成形品の離型工程を説明するための縦断面図
である。
【図11】(a)は本実施例の変形例に係わる金型装置
の一部斜視図、(b)は(a)の金型装置で作製した成
形品の各一部斜視図である。
【図12】(a)は本実施例の変形例に係わる金型装置
の一部斜視図、(b)は(a)の金型装置で作製した成
形品の各一部斜視図である。
【図13】(a)は本実施例の変形例に係わる金型装置
の一部斜視図、(b)は(a)の金型装置で作製した成
形品の各一部斜視図である。
【図14】(a)は本実施例の変形例に関わる成形品の
一部縦断面、(b)は本実施例の変形例に関わる成形品
の一部縦断面、(c)は本実施例の変形例に関わる成形
品の一部縦断面である。
【図15】従来例に係わる成形品を説明するための斜視
図である。
【図16】従来例に係わる成形品の縦断面図である。
【図17】射出圧縮用金型装置の縦断面図である。
【図18】従来例に係わる成形品の斜視図である。
【図19】本発明者が既に提案した金型装置の縦断面図
である。
【図20】(a)は第1原料が表皮部の発泡層に含浸す
る様子を説明するための一部縦断面図、(b)は第1原
料が表皮部の発泡層に含浸する様子を説明するための一
部縦断面図である。
【図21】(a)は基材部に「ひけ」を生じた成形品の
一部縦断面図、(b)は基材部に「ひけ」を生じた成形
品の一部縦断面図である。
【符号の説明】
A;成形品、1;有表皮部、11;表皮部、h;表皮
材、11a;表皮層、11b;発泡層、12;基材部、
2;無表皮部、3;連結部、4;樹脂溜まり部、52
1;キャビティ型、521a;本体部、521b;スラ
イド部、T;突起部、522;コア型、522a;固定
部、522b;可動部、522c;リターンピン、5
8;位置決手段(圧力調整手段)、581a、581
b;スプリング、582;固定板、I;インターロック
機構、K1 ;第1空間、K2 ;第2空間、K3 ;絞り空
間、K4 ;補助空間、D;段差、61;第1ホッランナ
ーノズル(注入配置手段)、62;第2ホッランナーノ
ズル(射出注入手段)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:58 B29L 31:58 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B29C 33/00 - 33/76 B29C 39/26 - 39/36 B29C 41/38 - 41/44 B29C 43/36 - 43/42 B29C 43/50 B29C 49/48 - 49/56 B29C 49/70 B29C 51/31 - 51/40 B29C 51/44

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出圧縮成形用の第1空間と、射出成形
    用の第2空間と、該第1空間及び該第2空間を連通する
    1以上の絞り空間と、を形成可能なキャビティ型及びコ
    ア型を備えた金型を型開きした後に、上記キャビティ型
    若しくは上記コア型の該第1空間側に所定の発泡層付き
    表皮材を配置し、 次いで、該第1空間側に所定の熱可塑性樹脂からなる第
    1原料を注入配置しつつ、若しくは注入配置した後に、
    上記金型に対して該第1空間内で該第1原料を射出圧縮
    成形するために必要な第1型締力よりも大きな第2型締
    力を加えつつ該金型の型締動作を開始し、 該第2型締力により上記第1原料を該第1空間内で流動
    させると共に、該第1空間の該金型の開閉方向に沿った
    空間幅を、拡大して該第1空間に加わる圧縮力が上記第
    1型締力と同等の大きさとなる様に調整しながら上記型
    締動作を完了し、該第1空間内に該第1原料を充填して
    有表皮部を射出圧縮成形し、 次いで、該金型の型締状態を確保しながら上記第2空間
    内に向って所定の熱可塑性樹脂からなる第2原料を射出
    注入し、該第2原料で該第2空間及び上記絞り空間を充
    填することにより、該第2空間内に無表皮部を射出成形
    すると共に、該絞り空間内に、該無表皮部及び上記有表
    皮部間に掛け渡される連結部を射出成形することを特徴
    とする複合型樹脂成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記型締動作を開始する時点で、上記キ
    ャビティ型及び上記コア型の少なくともいずれかの上記
    第1空間を形成する箇所が、上記金型の開閉方向に沿っ
    て該第1空間から遠ざかる様に後退可能なスライド部を
    上記第1型締力と等しい大きさで、且つ第1空間に向か
    う付勢力を与えながら前進端に固定配置して構成される
    と共に、 上記空間幅の拡大を、上記第1空間内を流動する上記第
    1原料から該スライド部に加わる射出圧縮成形圧力によ
    り、該スライド部を、後退させて行う請求項1記載の複
    合型樹脂成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記キャビティ型及び上記コア型は、上
    記第1空間、上記第2空間及び上記絞り空間の他に、該
    各絞り空間寄りで、該第1空間と絞り状態とならずに連
    続する補助空間を形成可能であると共に、 上記第1原料の注入配置量を、上記空間幅の拡大した第
    1空間のみを充填する量から、該空間幅の拡大した第1
    空間及び上記補助空間を充填する量までの範囲とした請
    求項1又は2記載の複合型樹脂成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記射出圧縮成形の際の上記絞り空間の
    絞り方向に沿った空間幅が、0.5〜3.0mmである
    請求項1乃至3のいずれかに記載の複合型樹脂成形品の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 上記第1原料の注入配置を行う際の上記
    キャビティ型及び上記コア型の各パーティング面の間隔
    が10〜50mmである請求項1乃至4のいずれかに記
    載の複合型樹脂成形品の製造方法。
  6. 【請求項6】 発泡層付き表皮部及び熱可塑性樹脂で構
    成される基材部を有する有表皮部の該基材部と、熱可塑
    性樹脂で構成される無表皮部と、該有表皮部及び該無表
    皮部を連結し、且つ熱可塑性樹脂で構成される少なくと
    も1の連結部と、を一体的に成形しながら、複合型樹脂
    成形品を製造するための樹脂成形用金型装置であって、 上記基材部を射出圧縮成形するための第1空間と、上記
    無表皮部を射出成形するための第2空間と、該第1空間
    及び該第2空間を連通し、且つ上記連結部を射出成形す
    るための1以上の絞り空間と、を形成可能なキャビティ
    型及びコア型を備えると共に、上記キャビティ型及び上
    記コア型の少なくともいずれかの上記第1空間を形成す
    る箇所が、該金型の開閉方向に沿って該第1空間から遠
    ざかる様に後退可能なスライド部を前進端に固定配置し
    て構成される金型と、 上記金型の型開き時に、上記キャビティ型若しくは上記
    コア型の上記第1空間側に、所定の熱可塑性樹脂材料か
    らなる第1原料を注入配置するための注入配置手段と、 該注入配置手段を作動させつつ、若しくは作動の後に、
    上記金型に対して基本型締力を加えながら該金型を型締
    状態にすると共に、該型締状態を上記射出成形が終了す
    るまで維持するための型締手段と、 上記型締手段の作動後、上記基本型締力が上記第1空間
    内で上記第1原料を射出圧縮成形するために必要な第1
    型締力よりも大きい場合に、上記スライド部を、後退さ
    せ、該第1空間の空間幅を拡大して該第1空間に加わる
    圧縮力が該第1型締力と同等の大きさとなる様に調整す
    る圧力調整手段と、 上記基材部の成形の後に、上記第2空間内及び上記絞り
    空間内を充填するために、該第2空間に向かって、所定
    の熱可塑性樹脂材料からなる第2原料を射出注入する射
    出注入手段と、を備えることを特徴とする樹脂成形用金
    型装置。
  7. 【請求項7】 上記圧力調整手段の作動前の上記スライ
    ド部は、上記第1型締力と等しい大きさで、且つ第1空
    間に向かう付勢力を受けながら前進端に固定配置されて
    いる請求項6記載の樹脂成形用金型装置。
  8. 【請求項8】 上記キャビティ型及び上記コア型は、上
    記第1空間、上記第2空間及び上記絞り空間の他に、該
    各絞り空間寄りで、該第1空間と絞り状態とならずに連
    続する補助空間を形成可能な請求項6又は7記載の樹脂
    成形用金型装置。
  9. 【請求項9】 上記型締手段の作動後の上記絞り空間の
    絞り方向に沿った空間幅が、0.5〜3.0mmである
    請求項6乃至8のいずれかに記載の樹脂成形用金型装
    置。
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