JP3524071B2 - 指向性アンテナ - Google Patents

指向性アンテナ

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JP3524071B2 JP2001138638A JP2001138638A JP3524071B2 JP 3524071 B2 JP3524071 B2 JP 3524071B2 JP 2001138638 A JP2001138638 A JP 2001138638A JP 2001138638 A JP2001138638 A JP 2001138638A JP 3524071 B2 JP3524071 B2 JP 3524071B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の指向特性を
得ることのできる指向性アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】共同住宅等においてインターネットを行
う場合に、共同住宅に引き込んだ回線を使用し、インタ
ーネットサービスプロバイダを介してインターネットに
接続することが行われている。この場合において、回線
が光ファイバ回線とされていると、広帯域伝送が可能と
なり、高速なデジタル回線を構築することができる。と
ころで、共同住宅に回線を引き込む場合には、引き込ん
だ回線を各加入者宅まで配線する必要がある。この場
合、共同住宅によっては建築時に各住宅まで配線されて
いる場合もあるが、配線されていない場合は新たに配線
しなければならない。しかしながら、その構造上新たに
内部に配線を追加することはほぼ不可能とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これを解決するため
に、図22(a)(b)に示す構成が提案されている。
ただし、図22(a)はその構成を示す正面図であり、
図22はその構成を示す側面図である。図22(a)
(b)に示す構成では、電柱等を介して敷設されている
光ファイバ線路を共同住宅100に引き込み、その端末
に端末通信装置を設ける。この端末通信装置にはアンテ
ナ101が設けられており、共同住宅100における各
加入者宅にもアンテナが設けられている。そして、端末
通信装置におけるアンテナ101と各加入者宅における
アンテナとを無線で接続する。これにより、各加入者宅
と光ファイバ線路とは無線を介して接続されるため、新
たな配線を共同住宅100に行う必要をなくすことがで
きる。この場合、端末通信装置に設けたアンテナ101
の指向特性は、図22(a)(b)に示すように共同住
宅100における加入者のすべてを包含する指向特性と
されている。
【0004】従来の指向性を有するアンテナの構成を示
す斜視図を図23に示す。図23に示すように従来のア
ンテナ101は、1本の放射器部110と、放射器部1
10にほぼ平行配置された3本の反射器111,11
2,113とを備えている。3本の反射器111,11
2,113の両端は第1取付板114と第2取付板11
5とに、それぞれボルトとナットを用いて固着されてい
る。これらの3本の反射器111,112,113は、
放射器部110からほぼ等間隔になるように放射器部1
10の周囲に固着されており、これによりアンテナ10
1の指向性が決定されている。また、放射器部110の
下部は固定具116により取付具117に固着され、こ
の取付具117をアンテナポールに取り付けることによ
りアンテナ101がアンテナポールに固着されるように
なされている。放射器部110には下端に設けた同軸接
栓118から給電されている。しかしながら、共同住宅
100の外観形状は種々の形状が存在しており、アンテ
ナ101はその形状に合わせた指向特性とする必要があ
る。すなわち、従来の構成では、種々の指向特性を有す
る複数種類のアンテナ101を用意しなければならない
という問題点があった。
【0005】そこで、本発明は複数種類のアンテナを用
意することなく種々の指向特性を得ることのできる指向
性アンテナを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明の指向性アンテナは、放射素子と、該放射素
子から所定間隔離隔されてほぼ平行配置される複数本の
反射素子とからなる指向性アンテナであって、前記複数
本の反射素子の両端が、ほぼ平行配置される取付面にそ
れぞれ固着される一対の角度調整板を備え、前記一対の
角度調整板の前記取付面には、前記複数本の反射素子の
うちのいくつかの反射素子の固着位置を変更することの
できる屈曲された取付溝が形成されている。
【0007】この本発明の指向性アンテナにおいて、前
記取付溝がジグザク状に屈曲された取付溝とされていて
もよい。さらに、本発明の指向性アンテナにおいて、前
記複数本の放射素子が前記一対の角度調整板に、ナット
を締着することにより固着されており、前記反射素子を
固着している前記ナットを緩めた際に、当該反射素子が
前記取付溝内を移動可能となってもよい。
【0008】このような本発明によれば、複数本の反射
素子のいくつかを屈曲されて形成されている取付溝内を
移動させて、その取付位置を変更することができる。そ
して、放射素子に対して反射素子の取付位置を変更する
ことにより、指向性アンテナの指向特性を得たい指向特
性に合うように変更することができるようになる。この
場合、取付溝をジグザグ状に形成すると、より多種類の
指向特性を得ることができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の指向性アンテナの実施の
形態の構成を図1ないし図3に示す。ただし、図1は本
発明にかかる指向性アンテナ1の斜視図であり、図2は
その平面図であり、図3はその上面図である。なお、図
1においては取付構成の一部が示されていない。本発明
にかかる指向性アンテナ1は、図1ないし図3に示すよ
うに1本の放射器部10と、放射器部10にほぼ平行配
置された3本の反射器11,12,13とを備えてい
る。3本の反射器11,12,13の両端は第1角度調
整板14と第2角度調整板15とに、それぞれ固着され
ている。例えば、反射器11の一端にはボルト11aが
設けられており、このボルト11aが第1角度調整板1
4に形成されている取付孔を貫通して設けられており、
貫通したボルト11aにナット19aを螺着することに
より、反射器11が第1角度調整板14に固着されてい
る。他の反射器12,13も同様にして一端が第1角度
調整板14に固着されており、反射器11,12,13
の他端も同様にして第2角度調整板15に固着されてい
る。
【0010】また、本発明にかかる指向性アンテナ1
は、第1角度調整板14および第2角度調整板15に屈
曲された一対の屈曲溝14bが、それぞれ形成されてい
ることを特徴としている。この場合、第1角度調整板1
4および第2角度調整板15に形成されている一対の屈
曲溝14bはほぼ同形状とされており、一対の屈曲溝1
4bを利用して反射器12と反射器13の端部が、それ
ぞれ第1角度調整板14および第2角度調整板15に取
り付けられている。これにより、反射器12および反射
器13を固着しているナットを緩めた際に、放射器部1
0とほぼ平行状態を保持したまま反射器12および反射
器13は屈曲溝14b内を移動することができるように
なる。例えば、図1に示すように屈曲溝14bにおける
放射器部10よりの端に反射器12および反射器13を
固着することができると共に、図2および図3に示すよ
うに屈曲溝14bにおける放射器部10から最も遠い端
に反射器12および反射器13を固着することができ
る。
【0011】このように、反射器12および反射器13
の屈曲溝14b内における取付位置を変更することによ
り、放射器部10との相対位置関係が変化して、指向性
アンテナ1における指向特性が変化するようになる。こ
れにより、指向性アンテナ1の指向特性を変更したい場
合には、反射器12および反射器13を屈曲溝14b内
で移動させて、その取付位置を変更すればよいようにな
る。この場合の反射器12および反射器13の取付位置
としては、図8に示す複数の位置が用意されている。図
8に示す例では、反射器11の取付位置は固定されてお
り、反射器12および反射器13の取付位置が、位置A
1,位置B1,位置C1の3カ所とされる。この場合、
位置A1は指向特性の半値角として約150°の半値角
を得ることができる取付位置とされ、位置B1は指向特
性の半値角として約120°の半値角を得ることができ
る取付位置とされ、位置C1は指向特性の半値角として
約90°の半値角を得ることができる取付位置とされ
る。
【0012】なお、放射器部10およびL字状に折曲さ
れて形成されている第2角度調整板15は固定具16に
固着されており、この固定具16にはポール等に指向性
アンテナ1を固着する取付具17aが固着されている。
この取付具17aには図2,3に示すように、合計4本
の取付ボルト17cが挿通されており、この取付ボルト
17cはそれぞれ取付受具17bに挿通されている。取
付具17aと取付受具17bとの間には、図2,3に示
すように指向性アンテナ1を支持するパイプ状のポール
30が挟持されており、取付受具17bを挿通した4本
の取付ボルト17cの端部には、それぞれ取付ナット1
7dが締着されている。また、放射器部10の下端には
コネクタ型の同軸接栓18が設けられており、この同軸
接栓18に同軸ケーブルの先端に設けられているプラグ
型の同軸接栓を接続することにより、放射器部10が給
電されるようになる。さらに、ポール30は、例えば図
22に示す共同住宅100の屋上にほぼ水平に設けら
れ、このポール30に指向性アンテナ1を取り付けて反
射器12および反射器13の取付位置を屈曲溝14b内
で変更することにより、図22に示すような指向特性を
含む種々の指向特性を得ることができる。
【0013】次に、本発明にかかる指向性アンテナ1の
各部の詳細構成を図4ないし図12に示す。ただし、図
4は放射器部10を構成している放射器収納部20の構
成を示す図であり、図5はその一部断面図であり、図6
は放射器21の構成を示す図である。また、図7は第1
角度調整板14の構成を示す平面図および正面図であ
り、図8ないし図11は第1角度調整板14における反
射器11,12,13の取付位置および変形例を示す図
であり、図12は第2角度調整板15の構成を示す平面
図、正面図および側面図である。
【0014】図4ないし図6に示すように放射器部10
は、図6に示す放射器21と、放射器21における同軸
接栓18の一部を除くほぼ全体が収納される放射器収納
部20とから構成されている。放射器収納部20は電波
透過性の樹脂製とされ、円筒状のレドーム部20bと、
レドーム部20bの先端を閉じるように嵌着されている
トップ部20aと、レドーム部20bの下部に嵌着され
ているベース部20cとから構成されている。このベー
ス部20cの上部には一対の膨出部20dが形成されて
おり、一対の膨出部20dにはそれぞれネジが内周面に
切られている貫通孔20eが形成されている。この貫通
孔20eの一端には固定具16に挿通されたボルトが螺
着されて固定具16が放射器収納部20に取り付けられ
るようになる。また、貫通孔20eの他端には第2角度
調整板15に挿通されたボルトが螺着されて第2角度調
整板15が放射器収納部20に取り付けられるようにな
る。
【0015】また、放射器21は図6に示すように、ス
リーブアンテナとその給電部から構成されている。この
エレメント21aとスリーブ21cには、接続部21d
を介して同軸ケーブル22から給電されている。この接
続部21dには不平衡−平衡変換部(バラン)を内蔵す
ることができる。同軸ケーブル22は同軸接栓18に接
続されている。また、スペーサとしてホルダー21bが
スリーブ21cの先端部に嵌挿されている。放射器収納
部20の下端からこのような構成の放射器21を挿入し
て、放射器21を放射器収納部20内に収納することが
できる。収納後に、ベース部20cに形成されている取
付孔20gにビスを挿通して同軸接栓18の上部に螺着
する。このようにして収納した際に、ホルダー21bの
外周面がレドーム部20bの内周面に接するようにな
り、これにより放射器21が放射器収納部20内に安定
して保持されるようになる。
【0016】次に、第1角度調整板14の詳細構成を図
7(a)(b)に示す。図7(a)は第1角度調整板1
4の平面図であり、同図(b)はその正面図である。こ
れらの図に示すように、第1角度調整板14は所定厚さ
の金属板を加工して五角形に形成された調整板本体14
aから構成されており、調整板本体14aの一頂部には
取付孔14cが形成され、取付孔14cに対向する辺の
ほぼ中央に取付孔14dが形成されている。この取付孔
14cと取付孔14dとを結ぶ線に対してほぼ線対称に
くの字状の一対の屈曲溝14bが、調整板本体14aに
形成されている。
【0017】取付孔14cには放射器部10が取り付け
られるが、この際に取付孔14cに挿通したボルトを放
射器部10における放射器収納部20のトップ部20a
に設けられているネジ部20fに螺着することにより、
放射器部10が第1角度調整板14に固着される。ま
た、取付孔14dには反射器11の端部に固着したボル
ト11aが挿通されて、そのボルト11aの先端部から
ナット19aを螺着することにより、反射器11が第1
角度調整板14に固着される。さらに、一対の屈曲溝1
4bには反射器12および反射器13の端部に固着した
ボルトがそれぞれ挿通されて、そのボルトの先端部から
ナットを螺着することにより、反射器12および反射器
13が一対の屈曲溝14bにおける端部あるいは屈曲部
に固着される。この場合、前述したように反射器12お
よび反射器13の取付位置を屈曲溝14bに沿って移動
させることにより、指向性アンテナ1の指向特性を変更
することができる。
【0018】次に、図9に第1角度調整板14における
第1の変形例の調整板本体44aの構成を示す。この第
1の変形例の調整板本体44aでは、一対のくの字状の
屈曲溝44bの屈曲の開きを狭くするようにしている。
この一対の屈曲溝44bには反射器12および反射器1
3の端部に固着したボルトがそれぞれ挿通されて、その
ボルトの先端部からナットを螺着することにより、反射
器12および反射器13が一対の屈曲溝44bにおける
端部あるいは屈曲部に固着される。この場合、反射器1
2および反射器13の取付位置を屈曲溝44bに沿って
移動させて変更することにより、指向性アンテナ1の指
向特性を同様に変更することができる。他の構成は調整
板本体14aの構成と同様であるので、その説明は省略
する。
【0019】次に、図10に第1角度調整板14におけ
る第2の変形例の調整板本体54aの構成を示す。この
第2の変形例の調整板本体54aでは、屈曲溝を屈曲部
の多い一対のジグザグ状の屈曲溝54bとしている。こ
の一対のジグザグ状の屈曲溝54bには反射器12およ
び反射器13の端部に固着したボルトがそれぞれ挿通さ
れて、そのボルトの先端部からナットを螺着することに
より、反射器12および反射器13が一対の屈曲溝54
bにおける端部あるいは屈曲部に固着される。この場
合、反射器12および反射器13の取付位置を屈曲溝5
4bに沿って移動させて変更すると、指向性アンテナ1
の指向特性を変更することができる。屈曲溝54bにお
ける屈曲部の数が多くされていることから、多くの互い
に異なる指向特性を得ることができる。他の構成は調整
板本体14aの構成と同様であるので、その説明は省略
する。
【0020】次に、図11に第1角度調整板14におけ
る第3の変形例の調整板本体64aの構成を示す。この
第3の変形例の調整板本体64aでは、反射器11を固
着する取付孔14dに代わり長溝64dを設けるように
している。この長溝64dには反射器11の端部に固着
したボルト11aが挿通されて、そのボルト11aの先
端部からナット19aを螺着することにより、反射器1
1が長溝64dに固着される。この場合、反射器11の
取付位置を長溝64dに沿って移動させて変更すると、
指向性アンテナ1の指向特性を変更することができる。
他の構成は調整板本体14aの構成と同様であるので、
その説明は省略する。
【0021】次に、第2角度調整板15の詳細構成を図
12(a)(b)(c)に示す。図12(a)は第2角
度調整板15の平面図であり、同図(b)はその正面図
であり、同図(c)はその側面図である。これらの図に
示すように、第2角度調整板14は所定厚さの金属板を
L字状に折曲して構成されており、上面を構成している
調整板本体15aの形状は変形した台形状とされてい
る。調整板本体15aの上辺のほぼ中央には取付孔15
cが形成されている。この取付孔15cを通る中心線に
対してほぼ線対称にくの字状の一対の屈曲溝15bが、
調整板本体15aに形成されている。この一対の屈曲溝
15bの形状は、第1角度調整板14における屈曲溝1
4bとほぼ同形状とされている。
【0022】この取付孔15cには反射器11の他端が
取り付けられるが、この際に取付孔15cに反射器11
の他端部に固着したボルトが挿通されて、そのボルトの
先端部からナットを螺着することにより、反射器11が
第2角度調整板15に固着される。また、一対の屈曲溝
15bには反射器12および反射器13の他端部に固着
したボルトがそれぞれ挿通されて、そのボルトの先端部
からナットをそれぞれ螺着することにより、反射器12
および反射器13が一対の屈曲溝15bにおける端部あ
るいは屈曲部に固着される。この場合、反射器12およ
び反射器13の屈曲溝15b内における取付位置は、放
射器部10に対して反射器12および反射器13がほぼ
平行になる位置とされる。すなわち、第1角度調整板1
4における屈曲溝14bの取付位置と、第2角度調整板
15における屈曲溝15bの取付位置とは同じ位置とさ
れる。このように、反射器12および反射器13の取付
位置を屈曲溝15bに沿って移動させることにより、指
向性アンテナ1の指向特性を変更することができる。
【0023】この調整板本体15aの下辺には、下辺か
らほぼ直角に折曲されて形成されている折曲部15eが
設けられている。調整板本体15aから折曲部15eの
ほぼ中央にかけては、補強用の凹部15d(凸部15
h)が形成されている。また、折曲部15eの下部には
一対の挿通孔15fが形成されている。この一対の挿通
孔15fに挿通した一対のボルトを放射器部10におけ
る膨出部20dに形成されている貫通孔20eに螺着す
ることにより、第2角度調整板15を放射器部10に固
着することができる。なお、第2角度調整板15の変形
例は図示されていないが、第1角度調整板14と同様の
変形例を有している。そして、第1角度調整板14をそ
の変形例のいずれかとした場合は、第2角度調整板15
も同じ構成の変形例とするようにしている。
【0024】次に、本発明にかかる指向性アンテナ1の
アンテナ特性の例を図13ないし図21に示す。この場
合の指向性アンテナ1は図1ないし図3に示す構成とさ
れており、その放射器21は約2450MHzに共振す
るようにエレメント21aおよびスリーブ21cの長さ
が設定されている。図13には、図1ないし図3に示す
構成とされている指向性アンテナ1において、周波数2
350MHz〜2550MHz、反射器12および反射
器13の位置を図8に示す位置C1とした場合の電圧定
在波比(VSWR)の周波数特性を示している。マーク
1で示す2400MHzからマーク3で示す2500M
Hzの周波数帯域において、VSWRは1.1ないし
1.7の良好な周波数特性とされている。図14には、
図1ないし図3に示す構成とされている指向性アンテナ
1において、周波数2350MHz〜2550MHz、
反射器12および反射器13の位置を図8に示す位置B
1とした場合の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性
を示している。マーク1で示す2400MHzからマー
ク3で示す2500MHzの周波数帯域において、VS
WRは1.3ないし1.5の良好な周波数特性とされて
いる。
【0025】図15には、図1ないし図3に示す構成と
されている指向性アンテナ1において、周波数2350
MHz〜2550MHz、反射器12および反射器13
の位置を図8に示す位置A1とした場合の電圧定在波比
(VSWR)の周波数特性を示している。マーク1で示
す2400MHzからマーク3で示す2500MHzの
周波数帯域において、VSWRは1.18ないし1.4
1の良好な周波数特性とされている。図16には、図1
ないし図3に示す構成とされている指向性アンテナ1に
おいて、周波数2450MHz、反射器12および反射
器13の位置を図8に示す位置C1とした場合の水平面
内指向特性を示している。この場合の指向特性のゲイン
が3db低下する角度である半値角は約88°とされ、
設定値である半値角90°がほぼ得られていることがわ
かる。
【0026】また、図17には、図1ないし図3に示す
構成とされている指向性アンテナ1において、周波数2
450MHz、反射器12および反射器13の位置を図
8に示す位置B1とした場合の水平面内指向特性を示し
ている。この場合の指向特性のゲインが3db低下する
角度である半値角は約122°とされ、設定値である半
値角120°がほぼ得られていることがわかる。さら
に、図18には、図1ないし図3に示す構成とされてい
る指向性アンテナ1において、周波数2450MHz、
反射器12および反射器13の位置を図8に示す位置A
1とした場合の水平面内指向特性を示している。この場
合の指向特性のゲインが3db低下する角度である半値
角は約149°とされ、設定値である半値角150°が
ほぼ得られていることがわかる。
【0027】次に、図19には、図1ないし図3に示す
構成とされている指向性アンテナ1において、周波数2
450MHz、反射器12および反射器13の位置を図
8に示す位置C1とした場合の垂直面内指向特性を示し
ている。この場合の指向特性のゲインが3db低下する
角度である半値角は約64°とされている。また、図2
0には、図1ないし図3に示す構成とされている指向性
アンテナ1において、周波数2450MHz、反射器1
2および反射器13の位置を図8に示す位置B1とした
場合の垂直面内指向特性を示している。この場合の指向
特性のゲインが3db低下する角度である半値角は約6
4°とされている。さらに、図21には、図1ないし図
3に示す構成とされている指向性アンテナ1において、
周波数2450MHz、反射器12および反射器13の
位置を図8に示す位置A1とした場合の垂直面内指向特
性を示している。この場合の指向特性のゲインが3db
低下する角度である半値角は約55°とされている。
【0028】このように、本発明にかかる指向性アンテ
ナ1における垂直面内指向特性は、反射器12および反
射器13の取付位置によらずほぼ同様の指向特性とな
る。なお、指向性アンテナ1においては、垂直面内指向
特性における半値角は図22(b)に示すように小さい
半値角は必要とはされておらず、図19ないし図21に
示す指向特性で十分である。また、第1角度調整板14
は図9ないし図11に示す変形例とすることができ、第
1角度調整板14の構成を図9ないし図11に示す変形
例のいずれかとした場合は、それに合わせて第2角度調
整板15の構成も同じ変形例に変更する。さらに、反射
器11,12,13の両端にはボルトが設けられている
が、このボルトの端部にはその軸とほぼ直交する方向に
貫通孔が形成されている。そして、ボルトの端を反射器
11,12,13に挿入して、反射器11,12,13
の端部に形成された挿通孔に挿通した固定ビスをボルト
の貫通孔に挿通させてナットを螺着することにより、ボ
ルトが反射器11,12,13の両端に固着されるよう
になされている。以上の説明では、放射器部10に内蔵
される放射器21のアンテナをスリーブアンテナとした
が、これに替えてコーリニアアンテナとしてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、複数本の
反射素子のいくつかを屈曲されて形成されている取付溝
内を移動させて、その取付位置を変更することができ
る。そして、放射素子に対して反射素子の取付位置を変
更することにより、指向性アンテナの指向特性を得たい
指向特性に合うように変更することができるようにな
る。この場合、取付溝をジグザグ状に形成すると、より
多種類の指向特性を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の指向性アンテナの実施の形態の構成を
示す斜視図である。
【図2】本発明の指向性アンテナの実施の形態の構成を
示す平面図である。
【図3】本発明の指向性アンテナの実施の形態の構成を
示す上面図である。
【図4】本発明の指向性アンテナの実施の形態にかかる
放射器収納部の構成を示す平面図である。
【図5】本発明の指向性アンテナの実施の形態にかかる
放射器収納部の構成を示す一部断面図である。
【図6】本発明の指向性アンテナの実施の形態にかかる
放射器の構成を示す図である。
【図7】本発明の指向性アンテナの実施の形態にかかる
第1角度調整板の構成を示す平面図および正面図であ
る。
【図8】本発明の指向性アンテナの実施の形態にかかる
第1角度調整板の反射器の取付位置を示す図である。
【図9】本発明の指向性アンテナの実施の形態にかかる
第1角度調整板の第1の変形例の構成を示す平面図であ
る。
【図10】本発明の指向性アンテナの実施の形態にかか
る第1角度調整板の第2の変形例の構成を示す平面図で
ある。
【図11】本発明の指向性アンテナの実施の形態にかか
る第1角度調整板の第3の変形例の構成を示す平面図で
ある。
【図12】本発明の指向性アンテナの実施の形態にかか
る第2角度調整板の構成を示す平面図、正面図および側
面図である。
【図13】本発明の実施の形態にかかる指向性アンテナ
の反射器の取付位置をC1とした際のVSWRの周波数
特性を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態にかかる指向性アンテナ
の反射器の取付位置をB1とした際のVSWRの周波数
特性を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態にかかる指向性アンテナ
の反射器の取付位置をA1とした際のVSWRの周波数
特性を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態にかかる指向性アンテナ
の反射器の取付位置をC1とした際の水平面内指向特性
を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態にかかる指向性アンテナ
の反射器の取付位置をB1とした際の水平面内指向特性
を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態にかかる指向性アンテナ
の反射器の取付位置をA1とした際の水平面内指向特性
を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態にかかる指向性アンテナ
の反射器の取付位置をC1とした際の垂直面内指向特性
を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態にかかる指向性アンテナ
の反射器の取付位置をB1とした際の垂直面内指向特性
を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態にかかる指向性アンテナ
の反射器の取付位置をA1とした際の垂直面内指向特性
を示す図である。
【図22】共同住宅における各宅と無線を介して回線を
構築する構成を示す正面図および側面図である。
【図23】従来の共同住宅に設置されるアンテナの構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 指向性アンテナ、10 放射器部、11,12,1
3 反射器、11a ボルト、14 第1角度調整板、
14a 調整板本体、14b 屈曲溝、14c取付孔、
14d 取付孔、15 第2角度調整板、15a 調整
板本体、15b屈曲溝、15c 取付孔、15d 凹
部、15e 折曲部、15f 挿通孔、15g 切欠
部、15h 凸部、16 固定具、17a 取付具、1
7b 取付受具、17c 取付ボルト、17d 取付ナ
ット、18 同軸接栓、19a ナット、20 放射器
収納部、20a トップ部、20b レドーム部、20
cベース部、20d 膨出部、20e 貫通孔、20f
ネジ部、20g 取付孔、21 放射器、21a エ
レメント、21b ホルダー、21c スリーブ、21
d 接続部、22 同軸ケーブル、30 ポール、44
a 調整板本体、44b 屈曲溝、54a 調整板本
体、54b 屈曲溝、64a 調整板本体、64d 長
溝、100 共同住宅、101 アンテナ、110 放
射器部、111,112,113 反射器、114 第
1取付板、115 第2取付板、116固定具、117
取付具、118 同軸接栓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 15/14 - 19/22 H01Q 1/12 H01Q 3/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射素子と、該放射素子から所定間隔離
    隔されてほぼ平行配置される複数本の反射素子とからな
    る指向性アンテナであって、 前記複数本の反射素子の両端が、ほぼ平行配置される取
    付面にそれぞれ固着される一対の角度調整板を備え、 前記一対の角度調整板の前記取付面には、前記複数本の
    反射素子のうちのいくつかの反射素子の固着位置を変更
    することのできる屈曲された取付溝が形成されているこ
    とを特徴とする指向性アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記取付溝がジグザク状に屈曲された取
    付溝とされていることを特徴とする請求項1記載の指向
    性アンテナ。
  3. 【請求項3】 前記複数本の放射素子が前記一対の角度
    調整板に、ナットを締着することにより固着されてお
    り、前記反射素子を固着している前記ナットを緩めた際
    に、当該反射素子が前記取付溝内を移動可能となること
    を特徴とする請求項1あるいは2記載の指向性アンテ
    ナ。
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