JP3522599B2 - Seasoning liquid production method - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、新規な調味液の製
造方法、さらに詳しくは、トマト果実の加工工程におい
て生ずるトマト搾汁、若しくはその濃縮物と麹との混合
物から、トマトの香りを有し、総窒素濃度の高い、新規
な調味液を製造する方法に関する。 【０００２】 【従来の技術】トマト果実のアミノ酸組成については、
旨味成分であるグルタミン酸が多く、かつ、アミノ酸バ
ランスがよいことが従来から知られている。しかしなが
ら、トマト果実を搾汁した液、若しくはそれを濃縮した
ものそのものは、アミノ酸量が低いので、これを単独で
調味料として使用するには旨味が十分ではなく、必ずし
も満足すべきものではない。一方、調味料においては、
その代表的調味料として醤油が挙げられる。醤油又は醤
油様調味液は、従来から大豆、小麦などの固体原料を用
いて麹とし、これを食塩水と混合し、発酵、熟成して得
た諸味を圧搾して製造するか、あるいは前記原料に酵素
剤を加えて分解し、発酵、熟成するか又は発酵、熟成し
ないで得た諸味を圧搾して製造される。しかし、これら
の原料を使用した場合、窒素源が固体原料のみに由来す
るものであるため、高窒素濃度の調味液を得ることが困
難であった。 【０００３】従来、高窒素の調味料としては、再仕込醤
油が知られている。この再仕込醤油は、醤油麹を食塩水
と共に仕込んで製造する通常の醤油製造方法において、
仕込水として食塩水の代わりに、予め製造された醤油を
使用して製造するものである。すなわち、再仕込醤油
は、高窒素濃度の調味液とするため、仕込水として窒素
を含有する醤油を用い、この醤油に由来する窒素と醤油
麹分解物由来の窒素とを利用して高濃度の調味液とした
ものである。しかし、仕込水として用いる醤油を製造す
るには多大の期間と手数を要するので、製造効率の面か
ら必ずしも満足すべきものではない。 【０００４】本発明は、仕込水として窒素成分を含有す
るトマト搾汁若しくはその濃縮物を用い、これを麹と混
合して高窒素濃度の調味液を得ようとするものであり、
このようなトマト搾汁あるいはその濃縮物と麹とを混合
し、この混合物から調味液を製造する方法は、これまで
知られていない。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記課題を
解決し、新しいタイプの、高窒素含有で濃厚な旨味を有
する調味液を、効率的に、かつ容易に製造する方法を提
供することを目的としてなされたものである。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、麹を醤油と混
合して仕込む常法の再仕込醤油の製造方法において、前
記醤油の代わりにトマト搾汁、特にその濃縮物を用いる
と、窒素含量が高く、呈味性が優れ、しかも新しい風味
を持った調味液が得られることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、トマト搾汁若しくはその濃縮物と麹とを混合し、こ
の混合物を分解、発酵、熟成させた後、固液分離して得
ることを特徴とする、調味液の製造方法である。以下、
本発明について詳細に説明する。 【０００７】 【発明の実施の形態】本発明でいうトマト搾汁若しくは
その濃縮物とは、トマト果実から得られる液汁で、例え
ばトマト果実を圧搾機などを用いて圧搾して得られる液
汁、トマトを破砕、磨砕などして、裏ごし（パルパー）
処理して果皮、種子などを除いたもの、例えばトマトジ
ュース、トマトピューレなど、またそれらを通常用いら
れている手段で濃縮して得られたもの、例えば濃縮還元
トマト、トマトペーストなど、あるいはまた、前記裏ご
し処理したものを適宜な条件で遠心分離処理して得られ
た上澄液、さらにはその上澄液を精密膜ろ過（ＭＦ）し
て、例えば０．１〜１０μｍ程度の懸濁粒子を分離した
透過液、又は限外ろ過膜（ＵＦ）処理などして得られる
透過液、若しくはそれらの透過液を常法の減圧濃縮など
によって濃縮したものなどをいう。本発明で用いられる
トマト搾汁若しくはその濃縮物は、アミノ酸や蛋白質な
どの窒素成分を含有するものであればどのようなもので
もよく、多少の浮遊物、固形物が混入しているものでも
差し支えない。そして本発明方法においては、特にトマ
ト搾汁濃縮物を使用すると、高窒素含有の調味料が得ら
れるので好ましい。 【０００８】なお、前記のトマト搾汁を調製する際に、
トマトの破砕物、磨砕、又は遠心分離処理物に、植物組
織崩壊酵素（ペクトリアーゼ、ペクチナーゼ、セルラー
ゼ、ヘミセルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパ
ーゼ等）を添加し、適宜な条件で酵素を作用させ、植物
細胞膜を殆んどもしくは完全に破壊しておくと、搾汁が
収率よく得られるので好ましい。 【０００９】また、本発明に用いる麹とは、炭水化物原
料と蛋白質原料との混合物、若しくは炭水化物単独原料
又は蛋白質単独原料に、アスペルギルス属に属する麹
菌、例えばアスペルギルス・オリゼー（Ａｓｐｅｒｇｉ
ｌｌｕｓ ｏｒｙｚａｅ）、アスペルギルス・ソーヤ
（Ａｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓ ｓｏｊａｅ）を添加し、常
法により静置培養法又は強制通風培養法などで製麹され
るものをいう。前記の炭水化物原料としては、小麦、
米、とうもろこし、大麦などが、また蛋白質原料として
は、大豆、脱脂大豆、グルテンなどが挙げられ、本発明
においては、それらを単独か又はそれらの群から選ばれ
る１種又は２種類以上を併用して用いることができる。
本発明では、特に小麦に、大豆、脱脂大豆又はグルテン
を適度の割合で混合して製麹した通常のいわゆる醤油用
麹が、好ましく用いられる。 【００１０】本発明を実施するには、先ず、トマト搾汁
若しくはその濃縮物と麹とを混合して仕込みを行い諸味
とする。すなわち、通常の醤油製造における仕込み水の
代わりに、本発明においては窒素成分を含有するトマト
搾汁若しくはその濃縮物を使用する。その際の混合手段
は、両者が均一に混合できる方法であれば、特に制限さ
れない。なお、前記混合の際に、適度な量の食塩を添加
すると、諸味の腐敗を防止することができるので好まし
い。このときの食塩の添加量は、諸味が発酵、熟成した
ときに得られる調味液の食塩濃度が、５〜２５％、好ま
しくは１５〜２０％程度となるような添加量とすること
が望ましい。 【００１１】また、麹とトマト搾汁若しくはその濃縮物
との混合比は、特に制限されないが、より高い窒素含有
の調味液を得ようとするときは、一般にトマト搾汁若し
くはその濃縮物の使用量を少なくするのがよいが、一
方、使用量が少なすぎると、諸味の物性が固いものとな
り、ポンプによる諸味輸送の上などで、取り扱いに支障
を来すことがあるので、概ね重量比で、麹１に対し、ト
マト搾汁若しくはその濃縮物が１〜３程度であることが
好ましい。 【００１２】次に、前記諸味を通常の醤油諸味と同様に
して、麹の酵素による分解、発酵及び熟成する。本発明
においては、必要により諸味にテトラジェノコッカス・
ハロフィルス（Ｔｅｔｒａｇｅｎｏｃｏｃｃｕｓ ｈａ
ｌｏｐｈｉｌｕｓ）などの醤油用乳酸菌、又はチゴサッ
カロミセス・ルーキシー（Ｚｙｇｏｓａｃｃｈａｒｏｍ
ｙｃｅｓ ｒｏｕｘｉｉ）などの醤油用酵母を添加する
こともでき、またそれらを併用してもよい。前記した微
生物を諸味に添加して乳酸発酵及び／又はアルコール発
酵をさせると、香味に優れた調味液を得ることができ
る。本発明における分解、発酵、熟成は、例えば、諸味
温度１５〜４０℃、好ましくは２０〜３０℃で行われ
る。また、分解、発酵、熟成の期間は、諸味食塩濃度に
もよるが、仕込み後１〜８ヵ月間などの適宜な期間を選
択することができる。 【００１３】前記のようにして分解、発酵、熟成させた
諸味は、固液分離して液体部分を採取して調味液とす
る。諸味からの調味液の採取には、通常醤油製造におい
て採用されている固液分離方法であればよく、特に制限
はない。本発明の方法によれば、麹由来の窒素成分とト
マト搾汁若しくはその濃縮物に由来する窒素成分とを利
用することになるので、高窒素で旨味が強く、かつトマ
ト風味を有する、新規な調味液とすることができる。な
お、本発明の方法によって採取された調味液は、そのま
ま調味液として用いてもよく、またこの調味液に、必要
により糖類、酸味料、塩味料、香辛料、旨味調味料、増
粘剤、水等を適宜加えて用いてもよく、さらにまた、こ
の調味液を、通常採用されている液体の殺菌方法である
加熱等の処理を施してもよい。以下、参考例、実施例を
示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はそれ
らの例によって何ら限定されるものではない。なお、実
施例等における総窒素、グルタミン酸、アルコール等の
分析は、「しょうゆ試験法」（財団法人日本醤油研究所
１９８５年）に記載の方法に従って行った。 【００１４】 【実施例】参考例１（トマト搾汁の製造） トマト果実をブラウンタイプ搾汁機で処理し、３〜５重
効用缶で真空濃縮後、無菌充填された市販のトマトペー
スト〔デコム社製（トルコ）〕７５００Ｋｇにレジン水
２５トンを加えてマイルダー（荏原製作所社製 ＭＤＮ
３０３Ｖ−Ｃ型）を用いて１０００ｒｐｍで破砕処理し
た。Ｂｒｉｘを６に調製したものを、遠心分離機（Ｆａ
ｒ Ｅａｓｔ Ｗｅｓｔｆａｌｉａ Ｓｅｐａｒａｔｏ
ｒ社製ＳＢ７−０６−０７６型）で、６０００Ｇ、４分
間の遠心分離により脱パルプ処理を行い、遠心上澄み液
（約２８トン）を回収した。この上澄み液を、日東電工
社製 ＵＦスパイラル膜（排除分子量７５万ＭＷ）で処
理し、透過液約２７トンを得て、この透過液をトマト搾
汁とした。なお、このトマト搾汁の成分を分析した結
果、総窒素は０．１５％（ｗ／ｖ）、総アミノ酸は０．
３６％（ｗ／ｖ）、グルタミン酸は０．１７％（ｗ／
ｖ）であり、またＢｒｉｘは６、ＮａＣｌは０％（ｗ／
ｖ）であった。 【００１５】参考例２（トマト搾汁濃縮物の製造） 参考例１に示したと同様にしてトマト搾汁を調製し、こ
れを以下のようにして約１０倍濃縮したトマト搾汁濃縮
物を調製した。すなわち、前記トマト搾汁２４．１トン
をロータリーコイルエバポレーター（電熱面積１０m²）
を用い、コイル内の蒸気圧力３ｋｇ／cm² 、真空度６０
Torr、蒸発量３０〜５０リットル／分の条件で濃縮を
行い、トマト搾汁濃 縮物２３００ｋｇを得た。このト
マト搾汁濃縮物の成分を分析したところ、総窒素が１．
４９％（ｗ／ｖ）、総アミノ酸が３．５５％（ｗ／
ｖ）、グルタミン酸が１．７３％（ｗ／ｖ）であり、ま
たＢｒｉｘは６０、ＮａＣｌは１．０９％（ｗ／ｖ）で
あった。 【００１６】実施例１（トマト搾汁を用いた調味液の製
造） 脱脂大豆（５００ｋｇ）に、約１．５倍量の水を加えて
常法により加圧蒸煮し、３０℃に冷却した蒸煮脱脂大豆
と、小麦を常法により炒ごうして割砕した小麦（５００
ｋｇ）とを混合し、この混合物に種麹（アスペルギルス
・ソーヤ）を撒布し、これを強制通風製麹装置に盛り込
み、常法に従い、温度２０〜３０℃の範囲で、４８時間
製麹して醤油用麹を得た。本発明区としては、前記麹
（８００ｋｇ）に、食塩（２９０ｋｇ）及び参考例１に
記載したと同様にして得たトマト搾汁（１２００ｋｇ）
を加えて混合して仕込みタンクに仕込んだ。また、比較
区は、トマト搾汁の代わりに同量の食塩水（２５％ｗ／
ｖ）を用いた以外は前記本発明区と同様にして仕込みタ
ンクに仕込んだ。それぞれの諸味を、温度１０〜３０℃
の範囲で、５ケ月間の同一条件で、常法により分解、発
酵、熟成させて熟成諸味とした。なお、いずれの諸味に
も、仕込み７日経過後に、予め別に培養しておいた醤油
用乳酸菌（テトラジェノコッカス・ハロフィルス）の培
養液（２０リットル）を、また仕込み３０日経過後に
は、予め別に培養しておいた醤油用酵母（チゴサッカロ
ミセス・ルーキシー）の培養液（３０リットル）を添加
した。 【００１７】前記の各熟成諸味を、ナイロン製ろ布を用
いて通常の醤油諸味を圧搾するときと同様の方法でそれ
ぞれ圧搾し、本発明方法による調味液（１８００リット
ル）、比較区の調味液（１８００リットル）を得た。得
られた各調味液の成分のうちの総窒素、食塩、グルタミ
ン酸を分析した結果（単位はいずれもｗ／ｖ％）を表１
に示す。 【００１８】 【表１】 表１ 調味液の成分分析結果 総窒素 食 塩 グルタミン酸 比較区 1.63 15.6 1.28 本発明区 1.73 16.3 1.31 【００１９】表１に示すとおり、トマト搾汁を仕込み水
として用いた本発明の方法による調味液は、比較区の調
味液に比べて、総窒素、グルタミン酸の濃度が高いこと
がわかる。また、前記各調味液について官能検査を行っ
たところ、本発明による調味液は、比較区のそれとは異
なり、トマトの香りを有した、新しいタイプの調味液で
あることが確認された。 【００２０】実施例２（トマト搾汁濃縮物を用いた調味
液の製造） 本発明区として、トマト搾汁の代わりに、参考例２と同
様にして調製したトマト搾汁濃縮物を用いる以外は実施
例１に示したと同様にして仕込み、分解、発酵、熟成、
圧搾して本発明方法による調味液（１７５０リット
ル）、比較区の調味液（１８００リットル）を得た。得
られた各調味液の成分のうちの総窒素、食塩、グルタミ
ン酸を分析した結果（単位はいずれもｗ／ｖ％）を表２
に示す。 【００２１】 【表２】 表２ 調味液の成分分析結果 総窒素 食 塩 グルタミン酸 比較区 1.60 16.2 1.21 本発明区 2.05 17.3 1.35 【００２２】表２に示すとおり、トマト搾汁濃縮物を仕
込み水として用いた本発明の方法による調味液は、比較
区の調味液に比べて、総窒素、グルタミン酸の濃度が明
らかに高いことがわかる。また、前記各調味液について
官能検査を行ったところ、本発明による調味液は、比較
区と比べて濃厚な旨味があり、味において有意な差異が
確認された。また、香りにおいても比較区のそれとは異
なり、本発明の方法の調味液は、トマトの香りを有して
いた。 【００２３】 【発明の効果】通常の醤油製造においては、醤油中の窒
素成分は麹原料にのみ由来するため、高窒素濃度の調味
液とするのが困難である。本発明の方法は、トマト搾汁
若しくはトマト搾汁の濃縮物由来の窒素成分と、麹原料
由来の窒素成分とを利用するものである。したがって、
本発明の方法によれば、両窒素成分が溶出するので、高
窒素含有で濃厚な旨味を有し、トマト風味を有する、新
しいタイプの調味液を、容易に効率的に製造することが
できる。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a novel method for producing a seasoning liquid, and more particularly, to tomato juice or a concentrate thereof and koji produced in a processing step of tomato fruit. From the mixture of the present invention and a novel seasoning liquid having a tomato scent and a high total nitrogen concentration. [0002] Regarding the amino acid composition of tomato fruit,
It has been conventionally known that glutamic acid, which is an umami component, is large and has a good amino acid balance. However, the liquid obtained by squeezing the tomato fruit, or the concentrate itself, has a low amino acid content, so that it cannot be used alone as a seasoning and therefore does not have sufficient umami and is not always satisfactory. On the other hand, in seasonings,
A typical seasoning is soy sauce. Soy sauce or soy sauce-like seasoning liquid is conventionally made into koji using solid raw materials such as soybeans and wheat, mixed with salt water, fermented, and squeezed to obtain a moromi obtained by aging, or the raw materials described above. The fermented product is decomposed by adding an enzyme agent, and fermented or aged. However, when these raw materials are used, it is difficult to obtain a seasoning liquid having a high nitrogen concentration because the nitrogen source is derived only from the solid raw materials. Conventionally, recharged soy sauce has been known as a high nitrogen seasoning. This re-prepared soy sauce is prepared in a normal soy sauce production method in which soy sauce koji is charged together with a salt solution and produced.
It is manufactured using soy sauce that has been manufactured in advance instead of the saline solution as the charging water. In other words, the recharged soy sauce is a seasoning liquid having a high nitrogen concentration, soy sauce containing nitrogen is used as the charging water, and the high concentration of the soy sauce is obtained by using the nitrogen derived from the soy sauce and the nitrogen derived from the soy sauce koji decomposition product. It is a seasoning liquid. However, it takes a lot of time and effort to produce soy sauce to be used as the brewing water, and is not always satisfactory in terms of production efficiency. According to the present invention, a tomato juice containing a nitrogen component or a concentrate thereof is used as a feed water, and this is mixed with koji to obtain a seasoning liquid having a high nitrogen concentration.
A method of mixing such tomato juice or its concentrate with koji and producing a seasoning liquid from this mixture has not been known so far. SUMMARY OF THE INVENTION The present invention solves the above-mentioned problems and provides a method for efficiently and easily producing a new type of seasoning liquid having a high nitrogen content and a rich taste. It was made for the purpose of providing. Means for Solving the Problems The inventors of the present invention have conducted intensive studies to solve the above-mentioned problems, and as a result, a method for producing a recharged soy sauce in a conventional method in which koji is mixed with soy sauce and charged. Using tomato juice, particularly its concentrate, instead of the soy sauce, it was found that a seasoning solution having a high nitrogen content, excellent taste, and a new flavor was obtained. The invention has been completed. That is, the present invention provides a method for producing a seasoning liquid, which comprises mixing tomato juice or a concentrate thereof and koji, decomposing, fermenting, and ripening the mixture, followed by solid-liquid separation. is there. Less than,
The present invention will be described in detail. BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION A tomato juice or a concentrate thereof as referred to in the present invention is a juice obtained from tomato fruits, for example, a juice obtained by pressing a tomato fruit using a pressing machine, or a tomato juice. Crushing, grinding, etc., and pulverizing (pulper)
Those that have been processed to remove the pericarp, seeds, etc., for example, tomato juice, tomato puree, etc., and those obtained by concentrating them by commonly used means, for example, concentrated and reduced tomatoes, tomato paste, etc., or, The supernatant obtained by centrifuging the above-treated strainer under appropriate conditions, and further, the supernatant is subjected to microfiltration (MF) to remove suspended particles of, for example, about 0.1 to 10 μm. It refers to a separated permeate, a permeate obtained by ultrafiltration membrane (UF) treatment, or the like, or a concentrate obtained by concentrating the permeate by a conventional method under reduced pressure. The tomato juice or its concentrate used in the present invention may be any as long as it contains a nitrogen component such as an amino acid or protein, and may be a mixture of some suspended matter and solid matter. Absent. In the method of the present invention, it is particularly preferable to use a tomato juice concentrate, since a seasoning containing high nitrogen can be obtained. [0008] In preparing the tomato juice,
To a crushed, ground or centrifuged product of tomato, a plant tissue-disintegrating enzyme (pectylase, pectinase, cellulase, hemicellulase, protease, amylase, lipase, etc.) is added, and the enzyme is allowed to act under appropriate conditions. Almost or completely destroying the cell membrane is preferable because squeezed juice can be obtained with high yield. The koji used in the present invention may be a mixture of a carbohydrate raw material and a protein raw material, or a carbohydrate-only raw material or a protein-only raw material, and a koji mold belonging to the genus Aspergillus, such as Aspergillus oryzae.
lous oryzae) and Aspergillus sojae, and koji-produced by a static culture method or a forced aeration culture method by a conventional method. The carbohydrate raw materials include wheat,
Rice, corn, barley and the like, and protein raw materials include soybeans, defatted soybeans, gluten and the like, and in the present invention, they may be used alone or in combination of one or more selected from the group thereof. Can be used.
In the present invention, a so-called koji for soy sauce obtained by koji-making by mixing soybean, defatted soybean or gluten with wheat at an appropriate ratio is preferably used. In order to carry out the present invention, first, tomato juice or a concentrate thereof is mixed with koji to prepare moromi. That is, in the present invention, tomato juice containing a nitrogen component or a concentrate thereof is used in place of the water used in the usual soy sauce production. The mixing means at this time is not particularly limited as long as both can be uniformly mixed. In addition, it is preferable to add an appropriate amount of salt at the time of the mixing, since it is possible to prevent rotting of moromi. The amount of salt added at this time is desirably set so that the salt concentration of the seasoning liquid obtained when the moromi is fermented and matured is about 5 to 25%, preferably about 15 to 20%. The mixing ratio of the koji and the tomato juice or its concentrate is not particularly limited, but when a seasoning liquid having a higher nitrogen content is to be obtained, the use of tomato juice or its concentrate is generally used. Although it is better to reduce the amount, on the other hand, if the amount used is too small, the physical properties of the moromi become solid, and handling may be hindered by moromi transportation by a pump, etc. It is preferable that the amount of tomato juice or its concentrate is about 1 to 3 with respect to 1 koji. Next, the koji is decomposed with an enzyme, fermented and matured in the same manner as ordinary soy sauce moromi. In the present invention, if necessary, Tetragenococcus
Halofilus (Tetragenococcus ha)
lactic acid bacteria for soy sauce, such as L. lactilus, or Zygosaccharom.
yeasts for soy sauce, such as yces rouxii), and may be used in combination. When lactic acid fermentation and / or alcoholic fermentation is performed by adding the above-mentioned microorganisms to moromi, a seasoning liquid excellent in flavor can be obtained. The decomposition, fermentation, and ripening in the present invention are performed, for example, at a moromi temperature of 15 to 40 ° C, preferably 20 to 30 ° C. The period of decomposition, fermentation, and aging depends on the salt concentration of moromi, but an appropriate period such as 1 to 8 months after preparation can be selected. The moromi that has been decomposed, fermented, and aged as described above is separated into solid and liquid to collect a liquid portion to form a seasoning liquid. The collection of the seasoning liquid from the moromi is not particularly limited as long as it is a solid-liquid separation method usually employed in soy sauce production. According to the method of the present invention, a nitrogen component derived from koji and a nitrogen component derived from tomato juice or a concentrate thereof are used, so a high nitrogen content, a strong umami, and a novel tomato flavor. It can be a seasoning liquid. In addition, the seasoning liquid collected by the method of the present invention may be used as it is as a seasoning liquid, and if necessary, a sugar, an acidulant, a salty seasoning, a spice, an umami seasoning, a thickener, a water The seasoning liquid may be subjected to a treatment such as heating, which is a commonly employed liquid sterilization method. Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to Reference Examples and Examples, but the present invention is not limited to these Examples. The analysis of total nitrogen, glutamic acid, alcohol and the like in Examples and the like was performed according to the method described in "Soy sauce test method" (Japan Shoyu Institute, 1985). Reference Example 1 (Manufacture of tomato juice) Tomato fruit is treated with a brown-type juicer, vacuum-concentrated in a 3 to 5 double effect can, and aseptically filled commercially available tomato paste [Decom (Turkey)] Add 25 tons of resin water to 7500 Kg and add a milder (MDN manufactured by Ebara Corporation)
(Type 303V-C) at 1000 rpm. The Brix adjusted to 6 was centrifuged (Fa
r East Westfalia Separato
A depulp treatment was performed by centrifugation at 6000 G for 4 minutes using SB7-06-076 (manufactured by r Company), and a centrifuged supernatant (about 28 tons) was collected. The supernatant was treated with a UF spiral membrane (excluded molecular weight: 750,000 MW) manufactured by Nitto Denko Corporation to obtain a permeate of about 27 tons, and the permeate was used as tomato juice. As a result of analyzing the components of this tomato juice, total nitrogen was 0.15% (w / v) and total amino acid was 0.1%.
36% (w / v), glutamic acid 0.17% (w / v)
v), Brix is 6 and NaCl is 0% (w /
v). Reference Example 2 (Production of Tomato Juice Concentrate) A tomato juice concentrate was prepared in the same manner as shown in Reference Example 1, and this was concentrated to about 10 times to prepare a tomato juice concentrate. did. That is, 24.1 tons of the tomato juice was converted to a rotary coil evaporator (electric heating area: 10 m ² ).
, Steam pressure in the coil 3 kg / cm ² , vacuum degree 60
Concentration was performed under the conditions of Torr and an evaporation amount of 30 to 50 L / min, to obtain 2,300 kg of tomato juice concentrate. When the components of this tomato juice concentrate were analyzed, the total nitrogen was 1.
49% (w / v), 3.55% (w / v) total amino acids
v), glutamic acid was 1.73% (w / v), Brix was 60, and NaCl was 1.09% (w / v). Example 1 (Production of a seasoning liquid using tomato juice) Approximately 1.5 times the amount of water was added to defatted soybeans (500 kg), steamed under pressure by a conventional method, and steamed cooled to 30 ° C. Defatted soybeans and wheat (500)
kg), and the mixture is sprinkled with seed koji (Aspergillus soya), incorporated into a forced draft koji making apparatus, and kneaded for 48 hours at a temperature of 20 to 30 ° C. according to a conventional method. Koji for soy sauce was obtained. In the present invention, the koji (800 kg) was added to salt (290 kg) and tomato juice (1200 kg) obtained in the same manner as described in Reference Example 1.
Was added and mixed and charged in a charging tank. In the comparison plot, the same amount of saline (25% w /
Except using v), it was charged into the charging tank in the same manner as in the section of the present invention. Each moromi at a temperature of 10-30 ° C
Under the same conditions for 5 months, the mixture was decomposed, fermented, and aged in the usual manner to obtain an aged moromi. In addition, a culture solution (20 liters) of a lactic acid bacterium for soy sauce (Tetragenococcus halophilus), which had been separately cultured in advance, was added to each of the moromi after 7 days. A cultured solution (30 liters) of the cultured yeast for soy sauce (T. saccharomyces luxii) was added. Each of the aged moromi is squeezed in the same manner as when squeezing ordinary soy sauce moromi using a nylon filter cloth, and a seasoning solution (1800 liters) according to the method of the present invention and a seasoning solution of a comparative group are squeezed. (1800 liters). Table 1 shows the results of analysis of total nitrogen, salt, and glutamic acid among the components of each of the obtained seasonings (the unit is w / v%).
Shown in [Table 1] Table 1 Results of component analysis of seasoning liquid Total nitrogen dietary salt Glutamic acid Comparative section 1.63 15.6 1.28 Inventive section 1.73 16.3 1.31 As shown in Table 1, it can be seen that the seasoning liquid according to the method of the present invention using tomato juice as the preparation water has a higher concentration of total nitrogen and glutamic acid than the seasoning liquid of the comparative group. In addition, a sensory test was performed on each of the seasonings, and it was confirmed that the seasoning according to the present invention was a new type of seasoning having a tomato aroma different from that of the comparative group. Example 2 (Production of Seasoning Liquid Using Tomato Juice Concentrate) As the present invention, a tomato juice concentrate prepared in the same manner as in Reference Example 2 was used instead of tomato juice. Charged, decomposed, fermented, aged in the same manner as described in Example 1,
By squeezing, a seasoning solution (1750 liters) according to the method of the present invention and a seasoning solution (1800 liters) of a comparative group were obtained. Table 2 shows the results of analysis of total nitrogen, salt, and glutamic acid among the components of each of the obtained seasonings (the unit is w / v%).
Shown in Table 2 Results of component analysis of seasoning liquid Total nitrogen dietary salt Glutamic acid Comparative section 1.60 16.2 1.21 Invention section 2.05 17.3 1.35 As shown in Table 2, the seasoning solution prepared by the method of the present invention using the tomato squeeze concentrate as the preparation water has a clearly higher concentration of total nitrogen and glutamic acid than the seasoning solution of the comparative group. Understand. In addition, when the sensory test was performed on each of the seasonings, the seasoning according to the present invention had a rich umami compared to the comparison group, and a significant difference in taste was confirmed. In addition, the flavoring liquid of the method of the present invention also had a tomato aroma different from that of the comparative group in the aroma. According to the present invention, in the ordinary production of soy sauce, the nitrogen component in the soy sauce is derived only from the koji raw material, so that it is difficult to prepare a seasoning liquid having a high nitrogen concentration. The method of the present invention utilizes a nitrogen component derived from tomato juice or a concentrate of tomato juice and a nitrogen component derived from koji raw material. Therefore,
According to the method of the present invention, since both nitrogen components are eluted, a new type of seasoning liquid having a high nitrogen content, a rich taste, and a tomato flavor can be easily and efficiently produced.

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 武久 東京都中央区日本橋小網町４−13日本デ ルモンテ株式会社内 (72)発明者 河原木 正次 東京都中央区日本橋小網町４−13日本デ ルモンテ株式会社内 (72)発明者 若山 忠明 東京都中央区日本橋小網町４−13日本デ ルモンテ株式会社内 (72)発明者 石村 英二 東京都中央区日本橋小網町４−13日本デ ルモンテ株式会社内 (56)参考文献 特許171524（ＪＰ，Ｃ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A23L 1/22 - 1/23 A23L 1/212 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continuing on the front page (72) Inventor Takehisa Takada 4-13 Nihonbashi Koamicho, Chuo-ku, Tokyo Inside Del Monte Co., Ltd. (72) Inventor Masaji Kawahara 4-13 Nihonbashi Koamicho, Chuo-ku, Tokyo Nippon Del Monte Co., Ltd. (72) Inventor Tadaaki Wakayama 4-13 Nihonbashi Koami-cho, Chuo-ku, Tokyo Japan Del Monte Co., Ltd. (72) Inventor Eiji Ishimura 4-13, Nihonbashi Koami-cho, Chuo-ku, Tokyo (56) References Patent 171524 (JP, C2) (58) Fields investigated (Int. Cl. ⁷ , DB name) A23L 1/22-1/23 A23L 1/212

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】 【請求項１】トマト搾汁を遠心分離して得られる上澄液
又は当該上澄液を精密膜濾過もしくは限外濾過膜処理し
た透過液あるいは上記上澄液又は透過液の濃縮物に麹を
混合し、この混合物を分解、発酵、熟成させた後、固液
分離することを特徴とする調味料の製造法。(57) [Claims] [Claim 1] A supernatant obtained by centrifuging tomato juice, a permeate obtained by subjecting the supernatant to microfiltration or ultrafiltration, or the above supernatant Alternatively, a method for producing a seasoning, comprising mixing koji with a concentrate of a permeated liquid, decomposing, fermenting, and ripening the mixture, followed by solid-liquid separation.