JP3522433B2 - 薄膜半導体装置 - Google Patents

薄膜半導体装置

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JP3522433B2 JP34449695A JP34449695A JP3522433B2 JP 3522433 B2 JP3522433 B2 JP 3522433B2 JP 34449695 A JP34449695 A JP 34449695A JP 34449695 A JP34449695 A JP 34449695A JP 3522433 B2 JP3522433 B2 JP 3522433B2
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
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    • H01L29/772Field effect transistors
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁表面上に形成され
た非単結晶半導体を用いた薄膜集積回路およびそれに用
いる回路素子、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)の
構造に関するものである。本発明において絶縁表面と
は、絶縁体表面以外に、半導体や金属の表面に設けられ
た絶縁層をも意味する。すなわち、本発明によって作製
される集積回路および薄膜トランジスタは、ガラス等の
絶縁基板上に形成されたものだけでなく、単結晶シリコ
ン等の半導体基板上に形成された絶縁体の上に形成され
たものも含む。
【0002】
【従来の技術】TFTのごとき薄膜半導体装置は、絶縁
表面上に実質的に真性な薄膜半導体領域(活性層)を島
状に形成した後、ゲイト絶縁膜として、CVD法やスパ
ッタ法によって絶縁被膜を形成し、その上にゲイト電極
を形成して得られる。逆に、ゲイト電極を先に形成し、
その上にゲイト絶縁膜と活性層を形成する場合もある。
前者の場合においては、ソース領域/ドレイン領域は、
真性な薄膜半導体においてN型もしくはP型の不純物を
拡散(ドープ)せしめて形成される。後者の方法におい
ても不純物拡散の方法が用いられることもあるが、別に
N型もしくはP型の半導体被膜を形成する方法が一般的
である。
【0003】従来のTFTは、N型もしくはP型のソー
ス領域/ドレイン領域と実質的に真性導電型のチャネル
領域と、チャネル領域の上にゲイト絶縁膜とゲイト電極
とを有し、ソース領域とドレイン領域には、外部との電
気的な接続を取るために、配線・電極(それぞれ、ソー
ス電極・配線、ドレイン電極・配線と称する)が接続さ
れ、これらとゲイト電極の3端子によって制御されるも
のである。
【0004】特に回路によっては、ソース領域とドレイ
ン領域の区別は明確でないので、以下の記述では、ソー
ス領域、ドレイン領域とは、回路に基づく区別ではな
く、任意に設定できるものとする。すなわち、任意にソ
ース領域と設定された領域でない、端子の接続されるN
型もしくはP型の領域が、ドレイン領域と定義される。
近年、TFTの電界移動度を高める必要から、活性層の
半導体として、アモルファス半導体に代えて、結晶性半
導体を用いることが試みられている。
【0005】
【発明が解決しようする課題】このような非単結晶の半
導体、中でも結晶性の非単結晶半導体(例えば、多結晶
シリコン)を用いたTFTにおける最大の問題点はリー
ク電流(OFF電流)が大きいことであった。すなわ
ち、ゲイト電極に電圧が印加されていない、もしくは逆
の電圧が印加されている際(非選択状態、OFF状態)
には、チャネル(電流通路)が形成されないので、電流
は流れないはずである。しかしながら、実際には、単結
晶半導体において通常、観察されるリーク電流以上の電
流が見られた。したがって、この現象は非単結晶半導体
に特有のものと考えられる。
【0006】このような大きなリーク電流は、特にダイ
ナミックな動作(電荷保持等)の要求される用途におい
て問題であった。また、スタティックな動作の要求され
る用途においても、消費電力を増加させるため、好まし
いことではなかった。TFTの大きな用途として期待さ
れている液晶ディスプレー等のアクティブマトリクス回
路においては、TFTはマトリクスに設けられた画素の
スイッチングトランジスタとして動作するが、その際に
は、画素電極やその補助のコンデンサー(保持容量)に
蓄積された電荷がリークしないことが必要とされたが、
リーク電流が大きいと十分な時間、電荷を保持すること
ができなかった。
【0007】従来、リーク電流が低減するには、チャネ
ル長を長くするか、または、チャネル幅を小さくするこ
とが有効であると考えられていた。しかし、こうする
と、リーク電流の絶対値は小さくなるものの、ゲイト電
極に電圧が印加されている際(選択状態、ON状態)の
ドレイン電流(ON電流)も同様に小さくなり、必要と
する動作がおこなえない場合があった。すなわち、この
方法ではドレイン電流とリーク電流の比率(ON/OF
F比)を向上させることはできなかった。本発明は、こ
のような問題を鑑みてなされたものであり、非単結晶半
導体を活性層に用いたTFTにおいて、リーク電流を低
減するとともに、ON/OFF比を改善する方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明は、薄膜半導体
と、ゲイト絶縁膜と、ゲイト電極を有する薄膜半導体に
関する。本発明では、従来のTFTにはなかったベース
領域と浮島領域というものを設ける。ベース領域は従来
のチャネル領域に近いものであるが、厳密に一致するも
のではないので、本発明の説明においては別名とする。
【0009】また、以下の本発明においては、ベース領
域の定義は微妙に異なる。しかしながら、本発明のもと
となる薄膜半導体装置においては、前記薄膜半導体は分
離形成され、かつ、ソース電極・配線に接続されたソー
ス領域、およびドレイン電極・配線に接続されたドレイ
ン領域を有する。さらに、前記ベース領域の上もしくは
下に、ゲイト絶縁膜を介して、ゲイト電極が設けられて
いる。
【0010】本発明の第、このような薄膜半導体装
置において、以下の()および()の条件を満足す
る。(1)島状 薄膜半導体は、ソース領域ドレイン領域の
間に存在し、真性もしくはソース/ドレイン領域とは逆
の導電型を呈するベース領域と、ソース/ドレイン領域
と同じ導電型で、ソース領域とドレイン領域とは前記ベ
ース領域によって分離された浮島領域と、を有する。(2) ベース領域のみを経由してソース領域からドレイ
ン領域へ至る最短距離は、ベース領域と浮島領域を経由
して前記ソース領域からドレイン領域へ至る最短距離よ
りも大きい。
【0011】本発明の第は以下の(3)〜(5)の条
件を満足する。(3)島状薄膜半導体は、第1の外縁および第2の外縁
を含む閉じた線によって形成されている。 (4)島状薄膜半導体は、ソース領域とドレイン領域の
間に存在し、真性もしくはソース/ドレイン領域の導電
型とは逆の導電型を呈するベース領域と、ソース/ドレ
イン領域と同じ導電型で、ベース領域および第1の外縁
によって囲まれた第1の浮島領域と、やはり同じ導電型
で、ベース領域および第2の外縁によって囲まれた第2
の浮島領域と、を有する。 (5)前記第1および第2の外縁は、いずれもソース領
域とドレイン領域を結ぶ線分もしくは曲線で定義され
る。
【0012】本発明の第1及び第2において、 (6)薄膜半導体は、第1の主面と第2の主面を有し、
浮島領域は、第1の主面に含まれる面と第2の主面に含
まれる面の双方を有している。という条件を付加しても
よい。
【0013】薄膜半導体は、平面的であるので、通常、
上面と下面という2つの主面を有する。上記(6)の条
件は、浮島領域が、第1の主面(例えば、上面)と第2
の主面(例えば、下面)に露出していなければならない
ことを規定する。
【0014】浮島領域の形成が不純物の拡散(ドーピン
グ)によっておこなわれるのであれば、通常、不純物の
拡散は上面からおこなっても、容易に下面にまで至り、
かつ、生産プロセスにおいては、そのことを前提として
拡散条件が設定されるので、上記(6)の条件は自動的
に満たされるものとなる。
【0015】したがって、上記()は、 (7)浮島領域は、不純物を拡散させることによって形
成された。と読み代えることもできる。
【0016】さらに、本発明においては、ベース領域の
みを電気的に制御できればよいので、ゲイト電極は、浮
島領域の上もしくは下に存在する必要はない。したがっ
て、下記の条件を本発明の第1及び第2に付加してもよ
い。 ()ベース領域は、ゲイト電極の薄膜半導体上もしく
は下の部分の形状とが、実質的に同じである。
【0017】このように、ベース領域とゲイト電極の形
状をほぼ同じとするには、ゲイト電極をマスクとした自
己整合的な不純物拡散技術が用いられる。この場合に
は、ゲイト電極そのものだけではなく、例えば、ゲイト
電極の側面に異方性エッチングによって形成した側壁等
も不純物拡散のマスクとして使用されることがあるの
で、以下、ゲイト電極部と称する。このような条件を本
発明の第1及び第2に付加してもよい。 ()ソース領域、ドレイン領域、浮島領域はゲイト電
極部をマスクとした自己整合的な不純物のドーピング法
によっておこなわれた。
【0018】本発明と公知の低能度不純物領域(LD
D)技術とを組み合わせてもよいので、下記の条件を本
発明の第1及び第2に付加してもよい。 (10)浮島領域とベース領域の境界部に、意図的に浮
島領域よりも低濃度の第1の導電型の不純物を有する領
域が設けられた。
【0019】
【作用】本発明の第1及び第2では、いずれも従来のT
FTのチャネル領域に相当する部分にベース領域と浮島
領域を設けるものである。非選択(OFF)状態につい
て考えれば、ソース領域からドレイン領域へのリーク電
流の流れは、その間に存在する浮島領域を横断すること
は考えにくい。これは、ベース領域と浮島領域の間には
大きなポテンシャルバリヤが形成されるためである。こ
のため、リーク電流は主としてベース領域を流れる。
【0020】しかしながら、ベース領域は、浮島領域が
存在するために、その幅(平均的な幅)は、従来のチャ
ネル領域よりも狭いものであり、また、ソース領域から
ドレイン領域へ至る経路も短くなる可能性がある。した
がって、浮島領域が存在するために、非選択状態の実質
的なチャネル長はより長く、チャネル幅はより短くする
ことができる。このため、リーク電流は低減する。
【0021】次に選択(ON)状態について考えると、
ベース領域は、ゲイト電極に電圧が印加されたため、反
転し、ベース領域と浮島領域間のポテンシャルバリヤは
小さくなり、(ドレイン)電流は、ベース領域だけでは
なく、逆に、浮島領域を横断して流れるようになる。な
ぜならば、浮島領域を横断した方が距離が短いためであ
る。すなわち、選択状態においては、実質的なチャネル
長は、非選択状態より短く、かつ、チャネル幅は大きく
なる。このため、ドレイン電流は増大する。このように
して、ON/OFF比を増大させることが可能となる。
非選択状態の実質的なチャネル長をより長くするには、
以下の実施例からも明らかなように、浮島領域の数を2
以上、好ましくは、3以上とするとよい。同様に実質的
なチャネル幅をより狭くするには、浮島領域の間隔を可
能な限り狭めるとよい。
【0022】また、上記条件()について、説明を加
えるために、条件()を満たさない図6のような構造
の半導体装置について考察する。図6に示されるように
浮島領域602、603が第1の主面604に含まれる
面を有している(第1の主面604に露出している)も
のの、第2の主面605に含まれる面を有していない
(第2の主面604に露出していない)場合には、リー
ク電流は、図に矢印で示されるように、ベース領域60
1のうち、浮島領域602、603を迂回して流れるも
の以外に、浮島領域の下を流れるものが生じる。したが
って、リーク電流抑制の効果が減殺されてしまう。した
がって、本発明の第1及び第2において、条件()を
付加するとより、本発明の効果が顕著となる。
【0023】
【実施例】
〔実施例1〕 図1に本発明の1実施例を示す。図1
(A)は本実施例の半導体装置の概略を示したものであ
る。薄膜半導体108には、同じ層内にソース領域10
1、ドレイン領域102、浮島領域103〜106、ベ
ース領域107が形成される。ここで、ソース/ドレイ
ン領域、浮島領域の導電型はN型とするために、100
〜20000Åの真性多結晶シリコン膜に燐を1×10
12〜1×1014原子/cm2 、好ましくは、3×1012
〜3×1013原子/cm2 、例えば、1×1013原子/
cm2 のドーズ量で選択的にドーピングする。一方、ベ
ース領域にはドーピングはおこなわず、そのため、ベー
ス領域107の導電型は真性である。
【0024】ソース領域101にはソース配線・電極1
10を、また、ドレイン領域102にはドレイン配線・
電極112を形成する。そして、ゲイト絶縁膜(図示せ
ず)を介して、その上にゲイト電極109を形成する。
ゲイト電極は、そのままゲイト配線111と電気的に接
続される。このような半導体装置の薄膜半導体108を
上方より見た図面を図1(B)に示す。ここで、ソース
領域101とドレイン領域102を結ぶ線分113、1
14はそれぞれ、第1の外縁、第2の外縁と定義され
る。
【0025】このような構造を有する装置は本発明の第
1乃至第5の条件を満たす。例えば、本発明の第1に関
しては、薄膜半導体108は、第1の外縁113および
第2の外縁114を含む閉じた線によって島状に分離形
成されているので、条件(1)を満たす。また、薄膜半
導体108は、ソース領域101およびドレイン領域1
02の間に存在し、真性のベース領域107と、ソース
/ドレイン領域と同じN型で、ベース領域107および
第1の外縁113によって囲まれた第1の浮島領域10
4と、やはりN型で、ベース領域107および第2の外
縁114によって囲まれた第2の浮島領域105と、を
有するので、条件(2)を満たす。
【0026】そして、上記のとおり、第1および第2の
外縁113、114は、いずれもソース領域101とド
レイン領域102を結ぶ線分で定義される。したがっ
て、図1に示された半導体装置は本発明の第1の半導体
装置である。同様に本発明の第2に関しても、薄膜半導
体108は、N型のソース領域101およびドレイン領
域102の間に存在し、真性のベース領域107と、N
型ので、ソース領域101とドレイン領域102とはベ
ース領域107によって分離された浮島領域103〜1
06を有するので、条件(4)を満たす。
【0027】さらに、ベース領域107のみを経由して
ソース領域101からドレイン領域102へ至る最短距
離は、ベース領域107と浮島領域103〜107(す
なわち、薄膜半導体108のソース領域101とドレイ
ン領域102以外の部分全て)を経由して前記ソース領
域からドレイン領域へ至る最短距離の約2.07倍であ
るので、条件(5)を満たす。したがって、図1に示さ
れた半導体装置は本発明の第2の半導体装置である。
【0028】同様に本発明の第3に関しても、薄膜半導
体108は、N型のソース領域101からドレイン領域
102へつながる、真性のベース領域107と、ベース
領域107によってソース領域101とドレイン領域1
02から分離されたN型の浮島領域103とを有するの
で、条件(6)を満たす。したがって、図1に示された
半導体装置は本発明の第3の半導体装置である。また、
ベース領域上をソース領域からドレイン領域へ至る経路
の平均幅は、薄膜半導体上をソース領域からドレイン領
域へ至る平均幅(ここではW)の約1/6であるので、
上記条件(10)をも満たす。
【0029】同様に本発明の第4に関しても、薄膜半導
体108は、真性のベース領域107をただ一つ有し、
また、ソース/ドレイン領域と同じN型で、ベース領域
107によってソース領域101とドレイン領域102
から分離された浮島領域105とを有するので、条件
(7)を満たす。したがって、図1に示された半導体装
置は本発明の第4の半導体装置である。
【0030】同様に本発明の第5に関しても、薄膜半導
体108は、ソース領域101、ドレイン領域102
と、ソース領域からドレイン領域へつながる真性のベー
ス領域107と、ソース/ドレイン領域と同じN型で、
ソース領域とドレイン領域とはベース領域によって分離
された浮島領域103〜106のみからなるので、条件
(8)を満たす。
【0031】さらに、ベース領域107の面積をベース
領域のみを経由してソース領域からドレイン領域へ至る
最短経路長により除した値は、薄膜半導体108のソー
ス領域とドレイン領域以外の面積をソース領域からドレ
イン領域へ至る最短経路長により除した値の約1/3な
ので、条件(9)を満たす。したがって、図1に示され
た半導体装置は本発明の第5の半導体装置である。
【0032】本実施例での電流の流れを図4(A)およ
び図4(B)に示す。図4(A)は非選択(OFF)状
態を示したもので、流れる電流はリーク電流である。図
の矢印に示されるようにリーク電流は、非選択状態で
は、浮島領域の間をかいくぐるように、ベース領域をジ
グザグにソース領域からドレイン領域へ流れる。この場
合、見掛けのチャネルの大きさは長さL、幅Wだが、実
際のリーク電流の流れに基づく、実質的なチャネルの大
きさは、見掛けのチャネル長よりも長く、チャネル幅よ
りも狭い。(図4(A))
【0033】一方、選択(ON)状態では、ベース領域
がゲイト電極に印加された電圧によって反転し、すなわ
ち、ベース領域が浮島領域と同じN型となり、したがっ
て、ドレイン電流は浮島を横断して流れる。したがっ
て、選択状態では実質的なチャネルの大きさは、ほぼ見
掛けのチャネルの大きさと同程度である。(図4
(B)) 例えば、非選択状態と同じ状況を実現させるには、同じ
デザインルールを用いても、図1(B)から浮島領域1
03〜106を除去した構造のものを作製すればよい。
すなわち、チャネルがジグザグに配置され、チャネル長
が極めて長くなったTFT(図4(E)ができる。
【0034】しかしながら、このようなTFTでは、選
択状態に本実施例の半導体装置のような大きなドレイン
電流を流すことはできない。これは、従来のTFTが選
択状態でも非選択状態でも実質的なチャネルが幾何学的
なチャネルと同じためである。これに対し、本実施例や
他の実施例でも明らかなように、本発明では、選択状態
と非選択状態で実質的なチャネルが大きく変化すること
を特徴とし、よって、ON/OFF比を大きくできる。
LとWの値をそのままにデザインルールを最適化して設
計すると、本実施例と同様な構造の半導体装置のON/
OFF比は、図4(E)のTFTの15倍のON/OF
F比を得ることができる。
【0035】よりON/OFF比を向上させるには、W
/Lをより大きくすればよい。かくすると、非選択状態
においては、実質的なチャネル長が増加する一方、選択
状態においてはチャネル幅が増加するので、リーク電流
は減少し、ドレイン電流は増加する。かくすることによ
り、非選択状態における実質的なチャネル長を選択状態
におけるものの5〜50倍に、非選択状態における実質
的なチャネル幅を選択状態におけるものの1/2〜1/
20倍にすることも可能であり、この結果、ON/OF
F比を、100倍にまで拡大できる。
【0036】〔実施例2〕 図2に本発明の1実施例を
示す。図2(A)は本実施例の半導体装置の概略を示し
たものである。薄膜半導体208には、同じ層内にソー
ス領域201、ドレイン領域202、浮島領域203〜
206、ベース領域207が形成される。ここで、ソー
ス/ドレイン領域、浮島領域の導電型はP型とするため
に、100〜20000Åの真性多結晶シリコン膜に硼
素を1×1018〜1×1022原子/cm3 、好ましく
は、3×1020〜3×1021原子/cm3 、例えば、1
×1021原子/cm3 の濃度で選択的にドーピングす
る。一方、ベース領域にはドーピングはおこなわず、そ
のため、ベース領域207の導電型は真性である。
【0037】ソース領域201にはソース配線・電極2
10を、また、ドレイン領域202にはドレイン配線・
電極212を形成する。そして、ゲイト絶縁膜(図示せ
ず)を介して、その上にゲイト電極209を形成する。
ゲイト電極は、そのままゲイト配線211と電気的に接
続される。本実施例では、本発明の条件(13)もしく
は(14)を満たす構成をした。すなわち、ゲイト電極
の薄膜半導体上に存在する部分の形状は、ベース領域2
07の形状と実質的に同じである。
【0038】このような構造を得る方法を図2(B)お
よび図2(C)を用いて説明する。まず、何らドーピン
グのされていない薄膜半導体208上にゲイト絶縁膜を
介して、ゲイト電極209を形成するが、その際には、
浮島領域を形成する部分にホール213〜216を形成
しておく。(図2(B))
【0039】その後、不純物のドーピングをおこない、
薄膜半導体領域にP型の領域を形成する。このようにし
て、ソース領域201、ドレイン領域202、浮島領域
203〜206が形成される。しかし、薄膜半導体領域
でも、ゲイト電極209の下の部分には意図的にはドー
ピングされないので、真性なままで、これはベース領域
となる。(図2(C)) ゲイト電極の形状を別にすれば、本実施例の半導体装置
は、実施例1の半導体装置と同じ構造であり、動作も全
く同じである。
【0040】〔実施例3〕 図3に本発明の1実施例を
示す。図3は本実施例のの半導体装置の作製プロセスの
概略を示したものである。左側が上から見た模式図(上
面図)、右側が上面図のA−A’での断面図である。ま
ず、真性の薄膜半導体301を形成し、これを覆って、
ゲイト絶縁膜302を厚さ1000〜20000Åの酸
化珪素もしくは窒化珪素で形成する。(図3(A))
【0041】さらに、アルミニウム、タンタル、チタ
ン、モリブテン、タングステン、シリコン等の材料によ
ってゲイト電極303を形成する。(図3(B)) そして、このゲイト電極をマスクとして、自己整合的に
燐もしくは硼素をイオン注入法等の方法で、薄膜半導体
301中に導入する。このようにして、ソース領域30
4、ドレイン領域305、浮島領域306〜308が形
成される。ゲイト電極の下の薄膜半導体には不純物が導
入されないので、真性のままで、この部分はベース領域
となる。(図3(C))
【0042】本実施例での電流の流れを図4(C)およ
び図4(D)に示す。図4(C)は非選択(OFF)状
態を示したもので、流れる電流はリーク電流である。図
の矢印に示されるようにリーク電流は、非選択状態で
は、浮島領域の間をかいくぐるように、ベース領域をジ
グザグにソース領域からドレイン領域へ流れる。この場
合、実質的なチャネルの長は、見掛けのチャネル長より
も長く、実質的なチャネル幅は、見掛けのチャネル幅よ
りも狭い。(図4(C))
【0043】一方、選択(ON)状態では、ベース領域
がゲイト電極に印加された電圧によって反転し、すなわ
ち、ベース領域が浮島領域と同じ導電型となり、したが
って、ドレイン電流は浮島を横断して流れる。したがっ
て、選択状態では実質的なチャネルの大きさは、ほぼ見
掛けのチャネルの大きさと同程度である。(図4
(D))
【0044】〔実施例4〕 図5に本発明のいくつかの
実施例を示す。図5(C)は従来のTFTの概念図であ
る。すなわち、島状の薄膜半導体に、ソース領域521
とドレイン領域522の間に意図的にN型もしくはP型
の不純物がドーピングされていない真性のチャネル領域
523を形成し、チャネル領域をゲイト電極で制御する
ことにより、ソース領域とドレイン領域の間を矢印のよ
うに電流を流すものである。非選択状態においても矢印
のように、ソース領域からドレイン領域へリーク電流が
流れる。ここで、第1の外縁524および第2の外縁5
25はソース領域521とドレイン領域522を結ぶ曲
線であり、島状薄膜半導体は、外縁524、525を含
む閉じた線によって分離形成されたものである。このよ
うなTFTにおいては、浮島領域が存在しないので、本
発明のいずれでもない。(図5(C))
【0045】しかしながら、チャネル領域に浮島領域を
形成したものは、本発明となる。図5(A)では、ソー
ス領域501、ドレイン領域502以外に、浮島領域5
04、505を設け、その間をベース領域503とした
ものである。このような構造の薄膜半導体装置は、図1
のものと実質的に同じであるので、実施例1と同様、本
発明の第1乃至第5を満たす。(図5(A))
【0046】図5(B)も本発明の一例である。しか
し、浮島領域は514、515と2つ存在するものの、
いずれの浮島領域も第1の外縁とベース領域513によ
って囲まれているので、本発明の第1で要件とされる条
件(2)を満たさず、本発明の第1ではない。また、ベ
ース領域513のみを経由してソース領域511からド
レイン領域512へ至る最短距離は、ベース領域と浮島
領域514、515を経由して前記ソース領域からドレ
イン領域へ至る最短距離よりも大きくはないので、本発
明の第2で要件とされる条件(5)を満たさず、本発明
の第2でもない。
【0047】しかし、薄膜半導体は、ソース領域511
からドレイン領域512へつながる、真性のベース領域
513と、ソース/ドレイン領域と同じ導電型で、ベー
ス領域によってソース領域とドレイン領域から分離され
た浮島領域514、515を有するので、上記条件
(6)を満たす。したがって、本発明の第3である。加
えて、ベース領域上をソース領域からドレイン領域へ至
る経路の平均幅は、薄膜半導体上をソース領域からドレ
イン領域へ至る経路の平均幅約1/3となるので、上
記条件(10)をも満たす。さらに、薄膜半導体は、唯
一の真性のベース領域513と、浮島領域514、51
5とを有するので、上記条件(7)を満たす。したがっ
て、本発明の第4である。
【0048】また、薄膜半導体は、ソース領域511、
ドレイン領域512と、ソース領域からドレイン領域へ
つながる、真性のベース領域513と、浮島領域51
4、515のみからなるので、上記条件(8)を満た
す。そして、ベース領域513の面積を、ベース領域5
13のみを経由してソース領域511からドレイン領域
512へ至る最短経路長(図5(B)においては、この
値は、ソース領域からドレイン領域へ至る最短経路長と
ほぼ同じである)により除した値が、薄膜半導体のソー
ス領域511とドレイン領域512以外の面積(すなわ
ち、ベース領域513と浮島領域514、515の面積
の和)をソース領域からドレイン領域へ至る最短経路長
により除した値よりも小さいので、上記条件(9)を満
たす。したがって、本発明の第5である。
【0049】非選択状態の実質的なチャネル長は、図の
矢印に示されるリーク電流の流れる距離であり、図から
明らかなように図5(B)に示される構造の半導体装置
は、図5(A)に示されるものに比較して、非選択状態
の実質的なチャネル長は大きくないし、また、選択状態
の実質的なチャネル長に比較しても大きくない。本発明
の第1および第2は非選択状態の実質的なチャネル長
が、選択状態の実質的なチャネル長よりも大きなことを
要求しているので、本発明の第1および第2には該当し
ないのは当然である。
【0050】しかしながら、図5(B)に示される半導
体装置が、図5(C)に示される従来のTFTとリーク
電流が変わらないわけではない。最大の理由は、浮島領
域514、515が形成されたため、選択状態の実質的
なチャネル幅に比較して、非選択状態の実質的なチャネ
ル幅が減少することである。このことにより、リーク電
流を抑制することができる。本発明の第3乃至第5は、
非選択状態の実質的なチャネル幅が、選択状態の実質的
なチャネル幅よりも小さいことを要求しているので、本
発明の第3乃至第5には該当する。
【0051】次に図5(D)のような半導体素子につい
て考える。ここで、ソース領域531、ドレイン領域5
32、浮島領域535以外に、それらと同じ導電型の領
域536が設けられ、かつ領域536には、いかなる電
極・配線も接続されない。そして、真性の領域533と
534が形成される。このような構造の装置において
は、領域536は、第1の外縁とベース領域に相当する
領域533、534だけでなく、第2の外縁にも囲まれ
ているので、上記条件(2)を満たさず、したがって、
本発明の第1ではない。
【0052】さらに、ベース領域に相当する真性の領域
533と534が分離しているので、ベース領域のみを
経由してソース領域からドレイン領域へ至ることができ
ない(必ず、領域536を通過することとなる)ので、
ベース領域のみを経由してソース領域からドレイン領域
へ至る最短距離という概念がなく、すなわち、上記条件
(5)を満たさないので、本発明の第2でもない。
【0053】また、ベース領域に相当する真性の領域5
33もしくは534のいずれも、領域536で分断され
ているため、ソース領域からドレイン領域へつながるこ
とがなく、したがって、上記条件(6)および(8)を
満たさず、本発明の第3および第5ではない。そして、
ベース領域に相当する真性の領域は2つあるので、上記
条件(7)を満たさず、本発明の第4でもない。したが
って、図5(D)のような構造の半導体装置は本発明の
いずれでもない。ただし、領域536に電極・配線が接
続されると、これはソース領域もしくはドレイン領域と
され、構造的には浮島領域が1つである以外は、図5
(B)と実質的に同じとなるので、本発明の第3乃至第
5を満たす。(図5(D))
【0054】〔実施例5〕 図7に本発明のいくつかの
実施例を示す。図7(A)の構造の半導体装置は、ソー
ス領域701、ドレイン領域702の間に浮島領域70
4(いずれもN型)と、真性のベース領域703を有す
る。このような装置においては浮島領域が1つしかない
ので、本発明の第1の要件、条件(2)を満たさず、し
たがって、本発明の第1ではない。しかしながら、選択
状態のドレイン電流の流れは、図の点線の矢印で示され
るものである一方、浮島領域703が存在するために、
非選択状態のリーク電流の経路は図の実線の矢印で示し
たもののようになり、すなわち、非選択状態の実質的な
チャネル長(実線矢印)が、選択状態の実質的なチャネ
ル長(点線矢印)より長く、したがって、条件(5)を
満たし、本発明の第2である。
【0055】この効果をより顕著にするには、図7
(B)に示されるように、浮島領域をT字型にすればよ
い。以上の例から明らかにされることは、浮島領域が選
択状態のドレイン電流の経路に設けられると、非選択状
態にはリーク電流は浮島領域を避けて流れる必要から、
その経路長がより長くなり、したがって、よりリーク電
流が減少するということである。図では、浮島領域は十
分に大きな面積を有しているように描かれているが、非
常に小さな面積のものであっても、その配置が適切であ
ると、リーク電流低減の上で極めて有効である。(図
7)
【0056】〔実施例6〕 図8に本発明の1実施例を
示す。図8の構造の半導体装置は、いずれもP型のソー
ス領域801とドレイン領域802、浮島領域804、
805と、弱いN型のベース領域803を有する。これ
らは条件(4)、(8)を満たす。非選択状態のリーク
電流は、矢印に示したように流れる。このような半導体
装置においては、条件(3)を満たすような外縁が存在
しないので、図8の装置は本発明の第1ではない。
【0057】しかし、ベース領域803のみを経由して
ソース領域801からドレイン領域802へ至る最短距
離は、ベース領域803と浮島領域804、805を経
由して前記ソース領域からドレイン領域へ至る最短距離
よりも大きいので、条件(5)を満足し、本発明の第2
である。同様に、ベース領域803はソース領域801
からドレイン領域802へつながる唯一のものであるの
で、条件(6)、(7)を満たし、本発明の第3および
第4である。
【0058】さらに、ベース領域803の面積sをベー
ス領域のみを経由してソース領域からドレイン領域へ至
る最短経路長lにより除した値と、薄膜半導体のソース
領域とドレイン領域以外の面積Sをソース領域からドレ
イン領域へ至る最短経路長Lにより除した値とを比較す
ると、s<S、l>Lであることから、s/l<S/l
<S/Lとなり、前者が後者よりも小さく、条件(9)
を満たし、したがって、本発明の第5である。このよう
に、ソース領域、ドレイン領域が、その周囲をベース領
域によって囲まれていたとしても本発明のリーク電流低
減の効果がなくなるわけではない。
【0059】〔実施例7〕 図9および図10に本発明
をアクティブマトリクス型表示装置に応用した例を示
す。本実施例のアクティブマトリクス型表示装置とは、
例えば、液晶表示装置等に用いられる薄膜半導体装置の
回路である。図10(A)には、本実施例の回路の単位
画素を上面より見たものである。すなわち、ゲイト配線
(選択線)981他とデータ線982他が交差するよう
にマトリクス状に配置され、その間に薄膜半導体983
と画素電極984が設けられる。本実施例では、ゲイト
線の一部をエッチングすることにより、図4(A)と同
等な形状を得る。このa−b断面を図9に示す。
【0060】まず、図9(A)について説明する。この
例は、側壁形成技術を用いて、オフセット部分を形成す
るものである。すなわち公知の側壁形成技術によって、
ゲイト電極907〜910(これらは全て同じ物質であ
る)の側面に絶縁物の側壁911を形成する。そして、
このゲイト電極および側壁(併せてゲイト電極部とい
う)をマスクとして、ゲイト絶縁物906を通して、N
型不純物イオンを絶縁基板901上の真性の薄膜半導体
902に加速して注入し、N型領域903〜905を得
る。この際、側壁911の下部にはN型不純物が注入さ
れないか、注入量が著しく低いので、オフセット領域9
12が形成される。このようなオフセット領域を設ける
ことにより、リーク電流を低減できるが、本発明と組み
合わせることにより、よりリーク電流の低減を促進でき
る。
【0061】図9(B)は、公知の側壁形成技術と低濃
度不純物領域形成技術を適用した実施例を示す。すなわ
ち、ゲイト電極927〜930(これらは全て同じ物質
である)をマスクとして、低濃度のN型不純物(濃度
は、ソース/ドレイン領域のものの1/100〜1/1
0000が好ましい)を薄膜半導体922中に注入する
(第1のドーピング)。その後、公知の側壁形成技術に
よって、ゲイト電極927〜930の側面に側壁931
を形成する。この側壁は導電性のものでも、絶縁物でも
よい。
【0062】そして、このゲイト電極および側壁(併せ
てゲイト電極部という)をマスクとして、ゲイト絶縁物
926を通して、N型不純物イオンを絶縁基板921上
の真性の薄膜半導体922に加速して注入し、N型領域
923〜925を得る(第2のドーピング)。第2のド
ーピングの際、側壁931の下部にはN型不純物が注入
されず、したがって、第1のドーピングによって注入さ
れた低濃度なものなので、低濃度N型領域932が形成
される。このような低濃度N型領域を設けることによ
り、素子の短チャネル化による劣化を防止できる。。
【0063】この他にも、特開平6−291315公報
に記載されているように、ゲイト電極947〜950の
側面および上面に陽極酸化物被膜951を形成し、これ
をマスクとして用いることによっても、絶縁基板941
上の真性の薄膜半導体942に図9(A)と同様なオフ
セット領域952をN型領域943〜945とベース領
域の間に設けることができる。さらに、特開平7−16
9974公報に記載されているように、側面の陽極酸化
技術を用いて、ゲイト絶縁膜966を選択的にエッチン
グし、これを用いて、絶縁基板961上の真性の薄膜半
導体962にN型領域963〜965とベース領域の間
に低濃度N型領域972を設けてもよい。なお、図10
(B)のような回路配置としてもよい。ここでは、ゲイ
ト配線(選択線)991他とデータ線992他が交差す
るようにマトリクス状に配置され、その間に薄膜半導体
993と画素電極994が設けられる。
【0064】〔実施例8〕 図11に本発明の1実施例
を示す。図11の構造の半導体装置は、いずれもN型の
ソース領域121とドレイン領域122、浮島領域12
3〜128と、真性のベース領域129を有する。非選
択状態のリーク電流は、矢印に示したように流れる。一
方、選択状態には、ベース領域および浮島領域全面をド
レイン電流が流れる。非選択状態のリーク電流の経路は
何通りかあるが、いずれの場合も、選択状態のドレイン
電流の流れに比較すると、経路の長さは長く、幅は狭
い。したがって、リーク電流は低減される。
【0065】
【発明の効果】本発明によって、薄膜半導体装置のリー
ク電流を低減させることが可能となった。本発明の薄膜
半導体装置は、特に、ソース領域−ドレイン領域間のリ
ーク電流が低いことの要求される液晶ディスプレーのア
クティブマトリクス回路における画素制御用に好まし
い。
【0066】従来、リーク電流を低減させる方法として
は、TFTを複数直列させる方法(例えば、特公平5−
44195、同5−44196)が知られていた。しか
し、この方法では、選択状態にTFTが2つ直列に入っ
ているために、取り出せる電流がTFT1つのものの半
分でしかないという問題があった。本発明では、半導体
素子が直列に接続される構造とはなっていないので、そ
のような問題点はない。このように本発明は工業上、有
益な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の半導体装置の概念図を示す。
【図2】 実施例2の半導体装置の概念図と作製方法を
示す。
【図3】 実施例3の半導体装置の作製方法を示す。
【図4】 実施例1および3の半導体装置の動作原理を
示す。
【図5】 実施例4の半導体装置の概念図を示す。
【図6】 本発明の動作原理を示す。
【図7】 実施例5の半導体装置の概念図を示す。
【図8】 実施例6の半導体装置の概念図を示す。
【図9】 実施例7の半導体装置の断面図を示す。
【図10】実施例7のアクティブマトリクス回路の概略
を示す。(上面図)
【図11】実施例8の6の半導体装置の概念図を示す。
【符号の説明】
101・・・ソース領域 102・・・ドレイン領域 103〜106・・・浮島領域極 107・・・ベース領域 108・・・薄膜半導体 109・・・ゲイト電極 110・・・ソース配線・電極 111・・・ドレイン配線・電極 112・・・ゲイト配線 113・・・第1の外縁 114・・・第2の外縁
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 島状薄膜半導体と、ゲイト絶縁膜と、ゲ
    イト電極とを有する薄膜半導体装置において、 前記島状薄膜半導体は、 ソース電極・配線接続された第1の導電型を呈するソ
    ース領域と、 ドレイン電極・配線接続された前記第1の導電型を呈
    するドレイン領域と、 前記ソース領域と前記ドレイン領域の間に存在し、真性
    もしくは前記第1の導電型とは逆の導電型を呈するベー
    ス領域と、 前記第1の導電型を呈し、前記ソース領域と前記ドレイ
    ン領域とは前記ベース領域によって分離された浮島領域
    と、を有し、 前記ベース領域の上もしくは下には、前記ゲイト絶縁膜
    を介して、前記ゲイト電極が設けられており、 前記ベース領域のみを経由して前記ソース領域から前記
    ドレイン領域へ至る最短距離は、前記ベース領域と前記
    浮島領域を経由して前記ソース領域から前記ドレイン領
    域へ至る最短距離よりも大きいことを特徴とする薄膜半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 島状薄膜半導体と、ゲイト絶縁膜と、ゲ
    イト電極とを有する薄膜半導体装置において、 前記島状薄膜半導体は、第1の外縁および第2の外縁を
    含む閉じた線によって形成され、 かつ、前記島状薄膜半導体は、 ソース電極・配線接続された第1の導電型を呈するソ
    ース領域と、 ドレイン電極・配線接続された前記第1の導電型を呈
    するドレイン領域と、 前記ソース領域と前記ドレイン領域の間に存在し、真性
    もしくは前記第1の導電型とは逆の導電型を呈するベー
    ス領域と、 前記第1の導電型を呈し、前記ベース領域および前記
    1の外縁によって囲まれた第1の浮島領域と、 前記第1の導電型を呈し、前記ベース領域および前記
    2の外縁によって囲まれた第2の浮島領域と、を有し、 前記ベース領域の上もしくは下には、前記ゲイト絶縁膜
    を介して、前記ゲイト電極が設けられており、 前記第1および第2の外縁は、いずれも前記ソース領域
    前記ドレイン領域を結ぶ線分もしくは曲線で定義され
    ることを特徴とする薄膜半導体装置。
  3. 【請求項3】前記浮島領域は、前記第1の導電型を呈せ
    しめる不純物を拡散させることによって形成されたこと
    特徴とする請求項1に記載の薄膜半導体装置。
  4. 【請求項4】前記第1の浮島領域及び前記第2の浮島領
    域は、前記第1の導電型を呈せしめる不純物を拡散させ
    ることによって形成されたこと特徴とする請求項2に記
    の薄膜半導体装置。
  5. 【請求項5】前記島状薄膜半導体は、第1の主面と第2
    の主面を有し、前記浮島領域は、前記第1の主面に含ま
    れる面と前記第2の主面に含まれる面の双方を有してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の薄膜半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記島状薄膜半導体は、第1の主面と第
    2の主面を有し、前記第1の浮島領域及び前記第2の浮
    島領域は、前記第1の主面に含まれる面と前記第2の主
    面に含まれる面の双方を有していることを特徴とする請
    求項2に記載の薄膜半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記ベース領域は、前記ゲイト電極の前
    記島状薄膜半導体上もしくは下の部分の形状と、実質的
    に同じであることを特徴とする請求項1又は2に記載
    薄膜半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記ソース領域、前記ドレイン領域、前
    記浮島領域の形成は前記ゲイト電極をマスクとした自己
    整合的な不純物のドーピング法によっておこなわれたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の薄膜半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記ソース領域、前記ドレイン領域、前
    記第1の浮島領域及び前記第2の浮島領域の形成は前記
    ゲイト電極をマスクとした自己整合的な不純物のドーピ
    ング法によっておこなわれたことを特徴とする請求項
    に記載の薄膜半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記浮島領域と前記ベース領域の境界
    部に、前記浮島領域よりも低濃度の前記第1の導電型の
    不純物を有する領域が設けられたことを特徴とする請求
    1に記載の薄膜半導体装置。
  11. 【請求項11】前記第1の浮島領域と前記ベース領域の
    境界部、及び前記第2の浮島領域と前記ベース領域の境
    界部に、前記第1の浮島領域及び前記第2の浮島領域よ
    りも低濃度の前記第1の導電型の不純物を有する領域が
    設けられたことを特徴とする請求項2に記載の薄膜半導
    体装置。
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