JP3520730B2 - エンジンの触媒劣化診断装置 - Google Patents

エンジンの触媒劣化診断装置

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JP3520730B2
JP3520730B2 JP22366597A JP22366597A JP3520730B2 JP 3520730 B2 JP3520730 B2 JP 3520730B2 JP 22366597 A JP22366597 A JP 22366597A JP 22366597 A JP22366597 A JP 22366597A JP 3520730 B2 JP3520730 B2 JP 3520730B2
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catalyst
air
nox
nox absorption
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隆之 戸城
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの触媒劣
化診断装置に関し、詳しくは、排気空燃比が理論空燃比
よりもリーンであるときに排気中のNOxを吸収し、排
気空燃比が理論空燃比又は理論空燃比よりもリッチであ
るときに前記吸収したNOxを放出して還元処理するN
Ox吸収触媒におけるNOx吸収性能の劣化を診断する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、排気空燃比がリーンであると
きに排気中のNOxを吸収し、排気空燃比が理論空燃比
(ストイキ)又はリッチであるときに前記吸収したNO
xを放出(脱離)して還元処理するNOx吸収触媒(N
Ox吸収型三元触媒)を備えたリーン燃焼エンジンが知
られている(特開平7−139397号公報等参照)。
【0003】一方、触媒劣化を診断する技術として、従
来、特開平2−130245号公報,特開平8−140
30号公報に開示されるようなものがあった。特開平2
−130245号公報に開示される劣化診断技術は、フ
ィードバック制御中における触媒前空燃比に対する触媒
後空燃比の遅れ時間を検出して、該遅れ時間に基づいて
三元触媒の劣化を診断するものである。
【0004】また、特開平8−14030号公報に開示
される劣化診断技術は、三元触媒又はNOx吸収性能を
有する触媒において、混合気の空燃比をリーンからリッ
チ又はリッチからリーンに切り換え、この切り換え期間
中における触媒下流側の酸素センサのピーク出力から、
触媒劣化を検出するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記特開平
2−130245号公報に開示される劣化診断技術で
は、空燃比フィードバック中の短い周期でリッチ・リー
ンを繰り返すときの空燃比変化の微小な遅れから触媒劣
化を診断する構成であるため、高精度に劣化診断を行う
ことが困難であると共に、通常の三元性能の劣化を診断
するものであり、該三元性能の劣化状態とは必ずしも一
致しないNOx吸収性能の劣化を診断できないという問
題があった。
【0006】また、特開平8−14030号公報に開示
される劣化診断技術では、酸素センサの検出信号のピー
ク値に基づいて診断を行う構成であるが、前記ピーク値
は、センサばらつきやセンサへの排気のあたり方等に影
響されて変化するために、触媒劣化を精度良く診断する
ことが困難であるという問題があった。本発明は上記問
題点に鑑みなされたものであり、NOx吸収触媒におけ
るNOx吸収性能の劣化を精度良く診断できる劣化診断
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、排気空燃比が理論空燃比よりもリーンであると
きに排気中のNOxを吸収し、排気空燃比が理論空燃比
又は理論空燃比よりもリッチであるときに前記吸収した
NOxを放出して還元処理するNOx吸収触媒を備え、
理論空燃比よりもリーン空燃比での燃焼運転を行いうる
エンジンの触媒劣化診断装置であって、リーン燃焼中に
前記NOx吸収触媒に対するNOx吸収量を推定すると
共に、前記NOx吸収触媒前の排気空燃比のリーンから
リッチへの反転に対して前記NOx吸収触媒後の排気空
燃比がリーンからリッチに反転するまでの遅れ時間を計
測し、前記NOx吸収量の推定値と前記遅れ時間との相
関から前記NOx吸収触媒におけるNOx吸収性能の劣
化を診断する構成とし、かつ、前記遅れ時間に基づく劣
化診断を、始動後初回のリッチ反転時に計測された遅れ
時間のみに基づいて行う構成とした。
【0008】かかる構成によると、触媒前に対する触媒
後のリーン→リッチ変化の応答遅れと、リッチ変化前ま
でのNOx吸収量との相関から、NOx吸収性能の劣化
が診断される。NOx吸収触媒前の空燃比がリーンから
リッチに反転すると、リーン燃焼中に吸収したNOxの
脱離が開始されるが、NOxの脱離と同時に酸素O2
脱離するため、この酸素の影響で触媒後の空燃比がリッ
チに反転するのは、NOxの脱離が完了した後となり、
触媒前のリッチ反転に対して、NOx吸収量に応じた時
間だけ触媒後のリッチ反転が遅れることになる。従っ
て、予測されるNOx吸収量に見合った時間だけの遅れ
がない場合には、予測したNOx吸収量よりも実際の吸
収量が少なく触媒におけるNOx吸収性能が低下してい
るものと判断できる。
【0009】ここで、運転状態等の変化で触媒温度が高
温から低温に移行する場合、NOx吸収触媒が吸収でき
るNOx量が減少変化するために、低温から高温に移行
する場合に比べて同じ温度条件のときでもより多くのN
Oxが脱離することになり、劣化診断の精度が低下す
る。そこで、始動後初回のリーン反転時のみを診断対象
として、高温から低温への移行時に診断が行われること
を回避する。尚、NOx吸収物質としてバリウムBaを
用いた場合のNOx吸収,脱離の作用は、以下のように
表すことができる。 Ba(NO32+CO2⇔BaCO3+2NO2+1/2CO2
【0010】請求項2記載の発明は、排気空燃比が理論
空燃比よりもリーンであるときに排気中のNOxを吸収
し、排気空燃比が理論空燃比又は理論空燃比よりもリッ
チであるときに前記吸収したNOxを放出して還元処理
するNOx吸収触媒を備え、理論空燃比よりもリーン空
燃比での燃焼運転を行いうるエンジンの触媒劣化診断装
置であって、前記NOx吸収触媒に吸収されたNOxを
還元処理すべく燃焼混合気の空燃比をリーンからリッチ
に一時的に反転させたときに、前記NOx吸収触媒の下
流側の排気空燃比の応答遅れ時間を計測し、該遅れ時間
に基づいて前記NOx吸収触媒におけるNOx吸収性能
の劣化を診断する構成とし、かつ、前記遅れ時間に基づ
く劣化診断を、始動後初回のリッチ反転時に計測された
遅れ時間のみに基づいて行う構成とした。
【0011】かかる構成によると、リーン燃焼中に吸収
したNOxを還元処理すべく、燃焼混合気の空燃比を一
時的にリーンからリッチに反転させるが、このときに、
NOx吸収触媒の下流側がリッチに反転するのに要した
遅れ時間に基づいて、NOx吸収性能を診断する。前述
のように、前記遅れ時間がNOxの脱離に要した時間で
あって、この脱離時間が実際のNOx吸収量によって変
化することから、前記遅れ時間の初期状態からの短縮
は、NOx吸収性能の低下を示すことになる。また、始
動後初回のリーン反転時のみを診断対象として、NOx
吸収触媒が吸収できるNOx量が減少変化する高温から
低温への移行時に診断が行われることを回避する。
【0012】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明において、前記NOx吸収触媒におけるNOx吸収
量を推定し、該推定されるNOx吸収量が飽和量に達し
ているときに、燃焼混合気の空燃比をリーンからリッチ
に一時的に反転させる構成とした。かかる構成による
と、リーン燃焼中にNOx吸収量が増大して飽和量に達
すると、NOxを処理すべく、燃焼混合気の空燃比をリ
ーンからリッチに一時的に反転させるが、このときに、
飽和量に見合った時間だけ触媒後の空燃比変化が遅れた
か否かに基づいて、NOx吸収性能の劣化を診断する。
【0013】請求項4記載の発明では、請求項1〜3記
載の発明において、前記遅れ時間と前記NOx吸収触媒
の温度とに基づいてNOx吸収性能の劣化を診断する構
成とした。かかる構成によると、触媒前に対する触媒後
の空燃比変化の遅れ時間と共に、そのときの触媒温度に
基づいて、NOx吸収性能の劣化が診断される。NOx
吸収触媒におけるNOx吸収量は触媒温度に相関し、前
記遅れ時間が触媒温度で変化することになるので、その
ときの触媒温度に対応するNOx量が実際に吸収されて
いるか否かを、前記遅れ時間から判断して、NOx吸収
性能の低下を診断する。
【0014】請求項5記載の発明では、前記遅れ時間に
基づく劣化診断を、始動時のエンジン温度が所定温度以
下であったときに行わせる構成とした。かかる構成によ
ると、始動時のエンジン温度が所定温度を越えている高
温再始動時には、NOx吸収触媒に前回運転時に吸収さ
れたNOxが溜まっている可能性があってNOx吸収量
の推定精度を低下させるので、始動時のエンジン温度が
所定温度以下であって、即ち前回の運転時のNOxが触
媒内に無いと推定される始動後初回の脱離制御時に、N
Ox吸収量に相関する前記遅れ時間に基づいてNOx吸
収性能の劣化を診断させる。
【0015】一方、請求項記載の発明は、排気空燃比
が理論空燃比よりもリーンであるときに排気中のNOx
を吸収し、排気空燃比が理論空燃比又は理論空燃比より
もリッチであるときに前記吸収したNOxを放出して還
元処理するNOx吸収触媒を備え、理論空燃比よりもリ
ーン空燃比での燃焼運転を行いうるエンジンの触媒劣化
診断装置であって、図1に示すように構成される。
【0016】図1において、NOx吸収量推定手段は、
リーン燃焼中に前記NOx吸収触媒におけるNOx吸収
量を推定する。リッチ化手段は、NOx吸収量推定手段
で推定されたNOx吸収量が飽和量に達していると判断
したときに、燃焼混合気をリーンからリッチに一時的に
反転させる。上流側空燃比検出手段は、前記NOx吸収
触媒の上流側で排気空燃比を検出する手段であり、下流
側空燃比検出手段は、前記NOx吸収触媒の下流側で排
気空燃比を検出する手段である。
【0017】ここで、遅れ時間計測手段は、前記リッチ
化手段により燃焼混合気の空燃比をリッチに反転させた
ときに、前記上流側空燃比検出手段による排気空燃比の
リーンからリッチへの反転検出から、前記下流側空燃比
検出手段による排気空燃比のリーンからリッチへの反転
検出までの遅れ時間を計測する。そして、劣化診断手段
は、前記リッチ化手段による始動後初回のリッチ反転時
に前記遅れ時間計測手段で計測された前記遅れ時間のみ
に基づいて、前記NOx吸収触媒におけるNOx吸収性
能の劣化を診断する。
【0018】かかる構成によると、リーン燃焼中にNO
x吸収量が飽和量に達したものと推定されると、燃焼混
合気の空燃比をリッチ化させて、前記吸収されたNOx
の脱離・還元を図るが、このときに、触媒上流側の排気
空燃比がリッチに反転してから触媒下流側の排気空燃比
がリッチに反転するまでの遅れ時間が計測され、このN
Ox吸収量に相関する遅れ時間から、NOx吸収性能の
劣化を診断する。また、始動後初回のリーン反転時のみ
を診断対象として、NOx吸収触媒が吸収できるNOx
量が減少変化する高温から低温への移行時に診断が行わ
れることを回避する。
【0019】請求項記載の発明では、前記NOx吸収
触媒の温度を検出する触媒温度検出手段を備え、前記劣
化診断手段が、前記遅れ時間と前記検出されたNOx吸
収触媒の温度とに基づいて、NOx吸収性能の劣化を診
断する構成とした。かかる構成によると、NOx吸収量
に相関する触媒温度を加味して、触媒のNOx吸収性能
診断される。
【0020】請求項8記載の発明では、前記劣化診断手
段が、始動時のエンジン温度が所定温度以下であったと
きに劣化診断を行う構成とした。かかる構成によると、
始動時のエンジン温度が所定温度以下であって、即ち前
回の運転時のNOxが触媒内に無いと推定されるときに
のみ、最初の脱離処理時の空燃比変化の遅れ時間から、
NOx吸収性能の劣化を診断する。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、NOx吸
収量と、触媒前の空燃比のリーンからリッチへの反転に
対する触媒後空燃比の変化の遅れ時間との相関に基づい
て、NOx吸収触媒におけるNOx吸収性能の劣化を精
度良く診断できると共に、始動後初回のリッチ反転時の
みを診断条件とすることで、温度の減少変化に伴うNO
x脱離量の増大変化による診断精度の低下を回避できる
という効果がある。
【0022】請求項2記載の発明によると、NOxの脱
離を行わせるべく空燃比をリッチ化させたときに、NO
xの脱離完了を示す触媒後の空燃比のリッチ反転までに
要した遅れ時間に基づいて実際のNOx吸収量を知っ
て、NOx吸収触媒におけるNOx吸収性能の劣化を精
度良く診断できると共に、始動後初回のリッチ反転時の
みを診断条件とすることで、温度の減少変化に伴うNO
x脱離量の増大変化による診断精度の低下を回避できる
という効果がある。
【0023】請求項3記載の発明によると、NOx吸収
量が飽和量になる毎に脱離を行わせてNOx吸収性能の
確保を図りつつ、触媒後空燃比の変化に前記飽和量に見
合った遅れ時間を必要としたか否かに基づいて、NOx
吸収性能の劣化を診断できるという効果がある。
【0024】請求項4記載の発明によると、NOx吸収
量に相関する触媒温度を加味して劣化診断を行わせるこ
とで、触媒温度の低下によるNOx吸収量の低下を、N
Ox吸収性能の劣化として誤診断することを回避できる
という効果がある 。請求項5記載の発明によると、前回
運転時に吸収されたNOxが残っている可能性があると
きの診断を回避し、より一層高い精度でNOx吸収性能
の劣化を診断させることができるという効果がある。
【0025】請求項記載の発明によると、飽和量に対
したNOxを脱離処理すべく燃焼混合気をリッチに反転
させたときに、触媒前の排気空燃比の反転に対する触媒
後の排気空燃比の反転の遅れ時間から、実際に飽和量の
NOxが吸収されていたか否かを判断し、以て、NOx
吸収触媒におけるNOx吸収性能の劣化を精度良く診断
できると共に、始動後初回のリッチ反転時のみを診断条
件とすることで、温度の減少変化に伴うNOx脱離量の
増大変化による診断精度の低下を回避できるという効果
がある。
【0026】請求項記載の発明によると、触媒温度に
よるNOx吸収量の違いに基づいて、NOx吸収性能の
劣化が誤診断されることを回避できるという効果があ
る。請求項8記載の発明によると、始動後初回のリッチ
反転時と共に、前回運転時に吸収されたNOxが溜まっ
ている可能性が少ない状態を条件とすることで、NOx
吸収性能の診断精度をより一層高くすることができると
いう効果がある。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図2は、実施の形態におけるエンジンのシステム
構成を示す図であり、エンジン1の吸気系には、上流側
から、吸気を浄化するエアクリーナ2,吸気量を計測す
るエアフローメータ3,吸気量をコントロールするスロ
ットルチャンバ4が取り付けられ、前記スロットルチャ
ンバ4の下流に、吸気マニホールド5とインジェクタ6
とが取り付けられる。
【0028】一方、エンジン1には、エンジン1の冷却
水温度を検出する水温センサ7とエンジン1の回転数
(rpm)を検出するクランク角センサ8が取り付けら
れ、これら水温センサ7,クランク角センサ8の出力
は、前記エアフローメータ3の出力と共に、コントロー
ルモジュール9に入力される。
【0029】前記コントロールモジュール9では、エア
フローメータ3で検出される吸入空気量と、クランク角
センサ8で検出されるエンジン回転数とから、リーン,
ストイキ(理論空燃比)燃焼時の各基本噴射量を演算
し、更に水温センサ7で検出される水温データに応じた
燃料増量値等を前記基本噴射量に加えて最終的な燃料噴
射量を決定し、前記インジェクタ6から燃料を吸気マニ
ホールド5の各ブランチ部に噴射させる。尚、前記イン
ジェクタ6が、各気筒の燃焼室内に直接燃料を噴射する
筒内噴射式のガソリンエンジンであっても良い。
【0030】エンジン1の排気通路10には、NOx吸収
性能を有するNOx吸収触媒11と、該NOx吸収触媒11
の上流側及び下流側にそれぞれ配置される上流側酸素セ
ンサ12(上流側空燃比検出手段),下流側酸素センサ13
(下流側空燃比検出手段)が取り付けられている。
【0031】前記NOx吸収触媒11は、排気空燃比がリ
ーンであるときに排気中のNOxを吸収し、排気空燃比
が理論空燃比(ストイキ)又はリッチであるときに前記
吸収したNOxを放出(脱離)して還元処理するNOx
吸収型三元触媒であり、このNOx吸収触媒11には、触
媒温度を検出する触媒温度センサ14が取り付けられてい
る。
【0032】前記コントロールモジュール9では、エア
フローメータ3で検出される吸入空気量と、クランク角
センサ8で検出されるエンジン回転数とから、リーン燃
焼時のエンジン1からのNOx排出量を演算し、該演算
されたNOx排出量からNOx吸収触媒10に吸収された
NOxが飽和状態であることを検出した場合(NOx吸
収量推定手段)、所定期間だけ燃料増量値を前記基本噴
射量に加えることで、燃焼混合気の空燃比をリーンから
リッチに一時的に反転させて、前記吸収されたNOxの
脱離・還元処理を行わせ、NOx吸収性能を復活させる
(リッチ化手段)。更に、前記コントロールモジュール
9では、前記NOx吸収触媒11のNOx吸収性能の劣化
診断を、以下に示すようにして行う。
【0033】図3は、前記劣化診断を示す制御ブロック
図であり、リーン運転判定手段Aはリーン燃焼条件を判
定し、リーン燃焼条件が成立しているときには、NOx
吸収量検出手段(NOx吸収量推定手段)Bがエンジン
の運転条件からNOx吸収触媒11におけるNOx吸収量
を推定演算する。
【0034】そして、空燃比増量手段(リッチ化手段)
Cは、前記NOx吸収量検出手段Bで推定演算されるN
Ox吸収量が飽和量に達したときに、燃焼混合気の空燃
比をリーンからリッチに反転させて、NOx吸収触媒11
に吸収されたNOxの脱離・還元を行わせるべく燃料噴
射量を増量補正する。
【0035】ここで、触媒後空燃比の触媒前空燃比に対
する遅れ時間検出手段(遅れ時間計測手段)Dは、前記
空燃比増量手段Cによる燃焼混合気のリッチ化によっ
て、触媒前の排気空燃比がリッチに反転したことを上流
側酸素センサ12で検出してから、下流側酸素センサ13で
検出される触媒後の排気空燃比が遅れてリッチに反転す
るまでの時間を計測する。
【0036】触媒劣化検出手段(劣化診断手段)Eは、
前記計測された遅れ時間と、触媒温度センサ14からの信
号に基づき触媒温度検出手段Fで検出された触媒温度と
に基づいて、前記NOx吸収触媒11におけるNOx吸収
性能の劣化を診断する。また、空燃比増量回数記憶手段
Gは、NOx吸収量検出手段Bにより推定されるNOx
吸収量が飽和量に達したために、空燃比増量手段Cによ
って燃焼混合気の空燃比をリーンから一時的にリッチに
反転させた回数を計数する手段であり、該空燃比増量回
数記憶手段Gによる計数結果に基づいて、劣化診断を行
う。
【0037】図4は上記劣化診断を示すフローチャート
であり、まず、ステップ10(図中にはS10と記して
ある。以下同様)では、始動時の水温TWINTが所定
温度ITW(例えば40℃)以下であったか否かを判別す
る。尚、本実施の形態では、水温Twをエンジン温度を
代表するパラメータとして用いている。
【0038】始動時水温TWINTが前記所定温度IT
Wを越えていたときには、高温再始動の可能性があり、
前回の運転中に吸収されたNOxが触媒11内に溜まって
いる可能性がある。後述するように、本実施形態では、
NOxの吸収脱離を繰り返しているときに診断を行うの
ではなく、始動後に触媒11内に初めてNOxが溜まった
ときに劣化診断を行うので、前回運転時のNOxが触媒
11内に無い状態で診断を行わせた方が、より診断精度が
向上する。
【0039】従って、始動時水温TWINTが前記所定
温度ITWを越える高温再始動時であって、前回運転時
のNOxが触媒11内に溜まっている可能性がある場合に
は、診断を行うことなくそのまま本ルーチンを終了させ
る。一方、始動時水温TWINTが前記所定温度ITW
以下であるときに、ステップ11へ進む。ステップ11
では、そのときの水温Twがリーン燃焼の条件となる水
温TWLEAN(例えば80℃)以上であるか否かを判別
する。
【0040】ステップ11で、Tw≧TWLEANであ
ると判別されたときには、リーン燃焼での運転が可能な
状態と判断してステップ12へ進むが、Tw<TWLE
ANであるときには、そのまま本ルーチンを終了させ
る。ステップ12では、エンジン回転数と吸入空気量と
から求められるエンジン負荷条件がリーン燃焼条件であ
るときに1がセットされるリーン燃焼フラグFLEAN
を判別し、前記フラグFLEANが1であればステップ
13へ進む。
【0041】一方、前記フラグFLEANが0であっ
て、エンジン負荷条件がリーン燃焼条件でないときに
は、本ルーチンを終了させる。上記ステップ11,12
の部分がリーン運転判定手段Aに相当する。ステップ
(NOx吸収量検出手段B)では、エンジン回転数と
吸入空気量とから求められるエンジン負荷条件にてエン
ジンから排出されるNOx量を演算し、該NOx量の積
算値として求めたNOx吸収触媒11におけるNOx吸収
量NOXADPと、飽和量NOXMAXとを比較する。
【0042】そして、NOx吸収量NOXADPが飽和
量NOXMAX以上になっているときには、ステップ
(空燃比増量手段C)へ進み、NOx吸収触媒11内の
雰囲気を還元雰囲気にして、吸収されているNOxの脱
離・還元を行わせるべく、空燃比増量係数KRSによる
噴射量の増量補正を行って、燃焼混合気の空燃比をリー
ンからリッチに一時的に反転させるようにする。
【0043】NOx吸収量NOXADPが飽和量NOX
MAXに達していないときには、ステップ12へ戻っ
て、リーン燃焼条件の判別と、NOx吸収量の積算とを
繰り返す。ステップ15では、前記ステップ14におけ
る増量補正を実行したのが、始動後初めてであるか否か
を判別するために、前記増量補正の始動からの回数を計
数する回数フラグRSCNTを参照する(空燃比増量回
数記憶手段G)。
【0044】そして、前記フラグRSCNTが1であっ
て、始動後初回の増量補正時であるときには、ステップ
16へ進むが、前記フラグRSCNTが0であって増量
補正が2回目以降であることを示す場合には、診断を行
うことなくそのまま本ルーチンを終了させる。
【0045】NOx吸収触媒11においてNOxの吸収,
脱離を繰り返しているときには、触媒温度が高温から低
温に移行してNOx吸収量が減少変化することがあり、
このように、触媒温度が高温から低温に移行すると、低
温から高温に移行する場合よりもNOxの脱離量が多く
なって、前記遅れ時間TFRとしてより長い時間が計測
されることになり、前記遅れ時間TFRに基づく劣化診
断の精度が低下する。
【0046】そこで、始動後初回の増量補正(脱離)時
に計測された遅れ時間TFRのみに基づいて劣化診断を
行わせる構成とすることで、触媒温度が高温から低温に
移行するときに計測された遅れ時間TFRに基づく診断
を間接的に禁止し、前記遅れ時間TFRに基づく診断の
精度を向上させる。
【0047】ステップ16(触媒後空燃比の触媒前空燃
比に対する遅れ時間検出手段D)では、前記空燃比増量
係数KRSによって燃焼混合気の空燃比をリッチに反転
させたときに、上流側酸素センサ12でリッチへの反転が
検出されてから、下流側酸素センサ13でリッチへの反転
が検出されるまでの遅れ時間TFRを計測する(図5参
照)。
【0048】触媒上流側の排気空燃比がリッチに反転し
てNOx吸収触媒11においてNOxの脱離・還元の開始
されると、NOxの脱離と同時に脱離する酸素O2によ
って触媒下流の空燃比がストイキ近傍に保持され、NO
xの脱離が完了してから触媒下流側の排気空燃比が上流
側と同等にリッチに反転することになり、かかる触媒前
に対する触媒後のリッチ反転の遅れ時間は、図6に示す
ように、NOx吸収触媒11における実際のNOx吸収量
に相関する。
【0049】本実施の形態の場合、NOx吸収量が所定
の飽和量に達していると推定されるときに、空燃比をリ
ッチ化させているから、NOx吸収触媒11の初期状態で
は、前記飽和量に見合った遅れ時間を要するはずであ
り、前記遅れ時間が初期状態よりも短くなった場合に
は、NOx吸収性能の劣化によって、実際に吸収できる
NOx量が減少しているものと推定できる。
【0050】尚、三元触媒では、酸素ストレージ効果に
よりHC,COとO2とが結び付き転化するため、図5
に示したように、触媒下流の空燃比は触媒内のO2が消
費されるまで一時的に略ストイキ近傍となるが、その時
間は、NOx吸収触媒に比べて極端に短い。これは、N
Ox吸収性能がない通常の三元触媒の特質であり、仮
に、本実施の形態と同様に遅れ時間を計測しても、これ
は触媒の三元性能を示すに過ぎない。
【0051】ステップ17(触媒温度検出手段F)で
は、NOx吸収触媒11の温度TCATを、触媒温度セン
サ14からの検出信号に基づいて検出する。尚、触媒温度
センサ14を備えない場合には、エンジン回転数と負荷条
件とから触媒11の温度を推定する構成であっても良い。
ステップ18では、図7に示すように、前記遅れ時間T
FRと触媒温度とに応じて、NOx吸収性能の劣化度合
いを予め記憶した劣化マップMAPEAKを参照し、ス
テップ19(触媒劣化検出手段E)では、実際の遅れ時
間TFR,触媒温度TCATに対応する劣化度合いNR
EKを検索する。
【0052】NOx吸収触媒11におけるNOx吸収量
は、触媒温度に影響され、図8に示すように、触媒温度
が高過ぎても低下し、また、低過ぎても低下する。従っ
て、触媒温度とは無関係に劣化診断を行うと、触媒温度
が例えば低いためにNOx吸収量が低下し、これによっ
て、前記遅れ時間TFRが短くなった場合に、これを、
NOx吸収性能の劣化によるものとして誤診断する可能
性がある。そこで、図7に示すように、前記遅れ時間T
RFと触媒温度とからNOx吸収性能の劣化度合いを診
断するようにして、触媒温度によるNOx吸収性能のば
らつきを加味して劣化を診断できるようにしてある。
【0053】尚、前記診断されたNOx吸収性能の劣化
度合いを整備情報として記憶させ、また、NOx吸収触
媒11の劣化度合いが許容レベル以上になった場合には、
触媒劣化を示す警告灯を点灯させたり、リーン燃焼を禁
止するなどの処置を施すようにすることができる。ま
た、NOx吸収性能の劣化度合いに応じて、飽和量を修
正して、空燃比をリッチ反転させてNOxの脱離・還元
を行わせるタイミングを、劣化が進むにつれて早めるよ
うにしても良い。
【0054】上記実施の形態では、NOx吸収量が飽和
量に達していると推定されるときに空燃比をリッチ化さ
せ、このときの触媒前後における空燃比変化の位相差に
基づいて触媒11のNOx吸収性能の劣化を診断させる構
成としたが、劣化診断においては、必ずしも飽和量まで
NOxを吸収させる必要はなく、リーン燃焼からリッチ
に反転させる直前までのNOx吸収量の推定値と、触媒
後の空燃比反転の遅れ時間とから、NOx吸収性能の劣
化を診断させることができる。
【0055】また、上記実施の形態では、触媒上流側の
排気空燃比がリッチに反転してから、触媒下流側の排気
空燃比がリッチに反転するまでの時間を遅れ時間として
計測させたが、燃料噴射量の増量時点から触媒下流側の
排気空燃比がリッチに反転するまでの時間を遅れ時間と
して計測させる構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項記載の発明に係る触媒劣化診断装置の
構成ブロック図。
【図2】実施の形態におけるエンジンのシステム構成
図。
【図3】劣化診断の実施形態を示す制御ブロック図。
【図4】劣化診断の実施形態を示すフローチャート。
【図5】NOx脱離時における触媒前後の空燃比変化を
示すタイムチャート。
【図6】触媒前に対する触媒後の空燃比変化の遅れ時間
とNOx吸収量との相関を示す線図。
【図7】触媒温度と遅れ時間とに応じて劣化度合いを記
憶したマップを示す線図。
【図8】触媒温度とNOx吸収量との相関を示す線図。
【符号の説明】
1…エンジン 2…エアクリーナ 3…エアフローメータ 4…スロットルチャンバ 5…吸気マニホールド 6…燃料噴射弁 7…水温センサ 8…クランク角センサ 9…コントロールモジュール 10…排気通路 11…NOx吸収触媒 12…上流側酸素センサ 13…下流側酸素センサ 14…触媒温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−260948(JP,A) 特開 平8−260949(JP,A) 特開 平6−200737(JP,A) 特開 平10−121944(JP,A) 特開 平5−195759(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/08 - 3/36 F02D 41/04 F02D 41/14 F02D 45/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気空燃比が理論空燃比よりもリーンであ
    るときに排気中のNOxを吸収し、排気空燃比が理論空
    燃比又は理論空燃比よりもリッチであるときに前記吸収
    したNOxを放出して還元処理するNOx吸収触媒を備
    え、理論空燃比よりもリーン空燃比での燃焼運転を行い
    うるエンジンの触媒劣化診断装置であって、 リーン燃焼中に前記NOx吸収触媒に対するNOx吸収
    量を推定すると共に、前記NOx吸収触媒前の排気空燃
    比のリーンからリッチへの反転に対して前記NOx吸収
    触媒後の排気空燃比がリーンからリッチに反転するまで
    の遅れ時間を計測し、前記NOx吸収量の推定値と前記
    遅れ時間との相関から前記NOx吸収触媒におけるNO
    x吸収性能の劣化を診断する構成とし、かつ、前記遅れ
    時間に基づく劣化診断を、始動後初回のリッチ反転時に
    計測された遅れ時間のみに基づいて行うことを特徴とす
    るエンジンの触媒劣化診断装置。
  2. 【請求項2】排気空燃比が理論空燃比よりもリーンであ
    るときに排気中のNOxを吸収し、排気空燃比が理論空
    燃比又は理論空燃比よりもリッチであるときに前記吸収
    したNOxを放出して還元処理するNOx吸収触媒を備
    え、理論空燃比よりもリーン空燃比での燃焼運転を行い
    うるエンジンの触媒劣化診断装置であって、 前記NOx吸収触媒に吸収されたNOxを還元処理すべ
    く燃焼混合気の空燃比をリーンからリッチに一時的に反
    転させたときに、前記NOx吸収触媒の下流側の排気空
    燃比の応答遅れ時間を計測し、該遅れ時間に基づいて前
    記NOx吸収触媒におけるNOx吸収性能の劣化を診断
    する構成とし、かつ、前記遅れ時間に基づく劣化診断
    を、始動後初回のリッチ反転時に計測された遅れ時間の
    みに基づいて行うことを特徴とするエンジンの触媒劣化
    診断装置。
  3. 【請求項3】前記NOx吸収触媒におけるNOx吸収量
    を推定し、該推定されるNOx吸収量が飽和量に達して
    いるときに、燃焼混合気の空燃比をリーンからリッチに
    一時的に反転させることを特徴とする請求項2記載のエ
    ンジンの触媒劣化診断装置。
  4. 【請求項4】前記遅れ時間と前記NOx吸収触媒の温度
    とに基づいてNOx吸収性能の劣化を診断することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のエンジン
    の触媒劣化診断装置。
  5. 【請求項5】前記遅れ時間に基づく劣化診断を、始動時
    のエンジン温度が所定温度以下であったときに行わせる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の
    エンジンの触媒劣化診断装置。
  6. 【請求項6】排気空燃比が理論空燃比よりもリーンであ
    るときに排気中のNOxを吸収し、排気空燃比が理論空
    燃比又は理論空燃比よりもリッチであるときに前記吸収
    したNOxを放出して還元処理するNOx吸収触媒を備
    え、理論空燃比よりもリーン空燃比での燃焼運転を行い
    うるエンジンの触媒劣化診断装置であって、 リーン燃焼中に前記NOx吸収触媒におけるNOx吸収
    量を推定するNOx吸収量推定手段と、 該NOx吸収量推定手段で推定されたNOx吸収量が飽
    和量に達していると判断したときに、燃焼混合気をリー
    ンからリッチに一時的に反転させるリッチ化手段と、 前記NOx吸収触媒の上流側で排気空燃比を検出する上
    流側空燃比検出手段と、 前記NOx吸収触媒の下流側で排気空燃比を検出する下
    流側空燃比検出手段と、 前記リッチ化手段により燃焼混合気の空燃比をリッチに
    反転させたときに、前記上流側空燃比検出手段による排
    気空燃比のリーンからリッチへの反転検出から、前記下
    流側空燃比検出手段による排気空燃比のリーンからリッ
    チへの反転検出までの遅れ時間を計測する遅れ時間計測
    手段と、前記リッチ化手段による始動後初回のリッチ反転時に前
    記遅れ時間計測手段で計測された前記遅れ時間のみに基
    づいて、 前記NOx吸収触媒におけるNOx吸収性能の
    劣化を診断する劣化診断手段と、 を含んで構成されたことを特徴とするエンジンの触媒劣
    化診断装置。
  7. 【請求項7】前記NOx吸収触媒の温度を検出する触媒
    温度検出手段を備え、前記劣化診断手段が、前記遅れ時
    間と前記検出されたNOx吸収触媒の温度とに基づい
    て、NOx吸収性能の劣化を診断することを特徴とする
    請求項記載のエンジンの触媒劣化診断装置。
  8. 【請求項8】前記劣化診断手段が、始動時のエンジン温
    度が所定温度以下であったときに劣化診断を行うことを
    特徴とする請求項6又は7記載のエンジンの触媒劣化診
    断装置。
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