JP3520486B2 - 外部養生足場及びその盛替え方法並びに解体工法 - Google Patents

外部養生足場及びその盛替え方法並びに解体工法

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JP3520486B2
JP3520486B2 JP29146695A JP29146695A JP3520486B2 JP 3520486 B2 JP3520486 B2 JP 3520486B2 JP 29146695 A JP29146695 A JP 29146695A JP 29146695 A JP29146695 A JP 29146695A JP 3520486 B2 JP3520486 B2 JP 3520486B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物を施工する
に際してその外周部に設けられる外部養生足場及びその
盛替え方法並びに解体工法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、建築物を施工するに際し
てはその外周部に外部養生足場が設けられることが通常
である。外部養生足場は、文字どうり作業足場を確保す
るためのものであるが、落下養生や外部への塵埃等の飛
散防止、防音等を目的として建築物全体を覆うシート等
の遮蔽体を取り付けるためにも利用されるものである。
【0003】従来一般の外部養生足場はいわゆる枠組足
場を用いて地上より立設する形態のものが最も一般的で
あるが、近年においては、足場の組み立てや解体、盛替
えをより効率的に行なうべく、建築物の外壁面を数階に
わたって覆うような大型の外部養生足場を一体に形成
し、それを一括して外壁面に対向配置するとともに、工
事の進捗に応じてその全体を順次上方へ引き上げて盛替
えていくという工法も検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に大型の外部養生足場を用いる工法においては、外部養
生足場を地上から立設するのではなく施工途中段階にあ
る建築物に対して支持されるいわゆる吊り足場となるか
ら、そのような工法を採用するに当たっては、大型かつ
大重量の外部養生足場の全体を施工途中段階の建築物に
対して如何にして安定に支持するか、また、如何にして
盛替えを容易に行なうか、さらにはそのような大型かつ
大重量の外部養生足場を工事完了段階において如何にし
て解体するか、といった点が重要な課題であり、そのた
めの有効な方策が種々検討されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記事情に鑑み、請求項
1記載の発明は、構築すべき建築物を覆うように該建築
物より支持されてその外周部に設けられるとともに、工
事進捗に伴って漸次上方へ盛替え可能な外部養生足場で
あって、作業足場として使用し得るフレーム体を前記建
築物の外壁面に対して所定間隔をおいて対向配置し、前
記フレーム体に鉛直方向に沿う複数のガイドレールを所
定間隔をおいて設け、前記各ガイドレールに前記建築物
側に突出してその先端部が前記建築物に対して係止し得
るブラケットを該ガイドレールに沿って昇降可能に設け
るとともに、前記各ブラケットには、当該ブラケットを
前記ガイドレールに対して昇降させることで該ブラケッ
トの上方への盛替えを行ない、かつ、前記ブラケットの
先端部を前記建築物に係止させた状態で該ブラケットに
対して前記ガイドレールを相対的に昇降させることで前
記フレーム体の上方への盛替えを行なうための駆動機構
設けてなり、上記外部養生足場における前記各ブラケ
ットの先端部は鉛直軸を中心として水平面内において旋
回可能とされているとともに、該ブラケットの先端には
伸縮可能なポストが水平軸を中心として鉛直面内におい
て回転可能に設けられ、前記ブラケットの先端部を前記
建築物内に挿入せしめて前記ポストを鉛直姿勢として伸
張させることにより該ポストを前記建築物の上下の階の
躯体間に突っ張らせることで該ブラケットの先端部を前
記建築物に対して係止し、かつ、前記ポストを縮退させ
て水平姿勢とし前記ブラケットの先端部を旋回させて前
記建築物から退避させることで該ブラケットの係止を解
除する構成としたことを特徴とするものである。
【0006】
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1
載の外部養生足場を上方へ盛替えるに際し、前記複数の
ブラケットを2群に区分し、いずれか一方の群の各ブラ
ケットにより前記外部養生足場全体を前記建築物に対し
て支持している状態として、他方の群の各ブラケットを
それぞれ上階へ盛替え、次いで、それら他方の群の各ブ
ラケットにより前記外部養生足場全体を支持させた後、
前記一方の群の各ブラケットをそれぞれ上階へ盛替え、
しかる後に双方の群の全てのブラケットにより前記フレ
ーム体を上方へ盛替えることを特徴とするものである。
【0008】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
記載の外部養生足場を解体するに際し、前記フレーム体
を互いに隣接する一対のガイドレール間の部分を1ユニ
ットとし、該1ユニットのフレーム体を、前記一対のガ
イドレールにそれぞれ設けられている一対のブラケット
により前記建築物に対して支持しつつ他の部分から切り
離して解体することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。図1は本実施例の外部養生足場Aを施
工途中の建築物Cに対して設置した状態を示す立断面
図、図2は外部養生足場Aの正面図、図3は外部養生足
場Aの一部を内側から見た斜視図である。本実施例では
建築物Cの正面側および背面側にそれぞれ同様の外部作
業足場Aを設け、それらの上部どうしを建築物Cの上方
を跨ぐビームBにより連結したものとしている。
【0010】外部養生足場Aは、図1〜図3に示すよう
にフレーム体1を主体として構成されているものであ
る。本実施例におけるフレーム体1は図2に示されるよ
うに4本の縦フレーム2と3本の横フレーム3とが縦横
に組まれてなるもので、その幅寸法がこの建築物Cの全
幅に及びかつ高さ寸法が複数階分(図示例のものは3階
分)に及ぶ大型のものとされ、建築物Cとの間に所定間
隔をおいた状態でその外周部全体を覆うように設置され
るものである。横フレーム3には手摺として機能するブ
レース4が設けられてそのまま作業足場として使用し得
るものであり、このフレーム体1の外表面側には必要に
応じて落下養生等の目的のためのシートあるいはその他
の遮蔽体が適宜取り付けられるようになっている。
【0011】上記のフレーム体1はブラケット5により
建築物Cに対して支持され、かつ、工事の進捗に応じて
そのブラケット5およびそれに付設されている駆動機構
6によって順次上方へ盛替えられるようになっている。
【0012】すなわち、上記フレーム体1の縦フレーム
2にはそれぞれ鉛直方向に沿うガイドレール7が固定さ
れ、各ガイドレール7にはブラケット5が昇降可能に設
けられている。ブラケット5は鋼材を組み立てられて形
成されたもので、図5に示すようにその基部5aが上記
ガイドレール7に対して移動可能に支持されて、その基
部5aよりブラケット5の本体部5bが建築物C側に突
出しており、図4に示すようにその本体部5bには先端
部5cが鉛直軸8を中心として水平面内において旋回可
能に連結され、その先端にはポスト9が取り付けられて
いる。なお、図示は省略しているが、ブラケット5の基
部5aとガイドレール7の双方に固定ピンを挿通させる
ことによりブラケット5を所定位置でガイドレール7に
対して移動不能に固定できるようになっている。同様
に、ブラケット5の先端部5cも本体部5bに対して旋
回不能な状態に適宜固定できるようになっている。
【0013】上記のポスト9はその長さ方向中央部分が
水平軸10により鉛直面内において回転可能に軸支され
てブラケット5に対して連結されており、そのポスト9
の両端部に設けられている頭部9aおよびベース部9b
がそれぞれこのポスト9の長さ方向に変位可能とされて
いることによりこのポスト9は若干の伸縮が可能とされ
ている。また、上記ブラケット5の先端部5cにはその
長さ方向に沿う長穴11が形成されていて、ポスト9を
ブラケット5に対して回転可能に連結している上記の水
平軸10はその長穴11内に装着されており、したがっ
て上記ポスト9は長穴11の範囲内でブラケット5の長
さ方向に移動可能とされている。なお、ポスト9とブラ
ケット5との間に固定ピンを差込むことによりポスト9
を鉛直姿勢および水平姿勢の状態でブラケット5に対し
て適宜固定できるようになっている。
【0014】一方、ブラケット5に設けられている上記
の駆動機構6は、図5に示すように、ブラケット5の下
部側に取り付けられたチェーンブロック15を駆動源と
し、そのチェーンブロック15により巻取られるチェー
ン16、該チェーン16に連結されたワイヤ17、それ
らチェーン16およびワイヤ17を巻回している滑車1
8,19,20により構成されている。すなわち、上記
ガイドレール7の下端部には滑車18が取り付けられて
これにチェーン16が巻回されているとともに、ワイヤ
17はガイドレール7の上端部に取り付けられている滑
車19およびブラケット5に連結されている動滑車20
に巻回されてガイドレール7の上端部に連結された構成
となっている。なお、後述するように外部養生足場Aを
上方へ盛替える際には、上記のチェーン16の一端がブ
ラケット5に対して連結固定されるとともに、上記の動
滑車20はブラケット5から切り離されるようになって
おり、そのため、動滑車20の自重はワイヤ17の重量
に吊り合うように設定されている(図11および図12
参照)。
【0015】上記のように構成されている外部養生足場
Aを施工途中の建築物Cの外周部に設置するには、各ブ
ラケット5の先端部をそれぞれ躯体の施工が完了した部
分の外壁部に形成されている開口部(図示例のものでは
腰壁もしくは手摺壁と上階のスラブとの間に形成されて
いる開口部)からその内部に挿入し、ポスト9を鉛直姿
勢としてそのベース部9bを当階の躯体(スラブあるい
は梁)に押し付けるとともに頭部9aを上階の躯体(ス
ラブまたは梁)に押し付けることで、このポスト9をそ
れら上下階の躯体間に突っ張らせる。この際、ブラケッ
ト5はガイドレール7に対して固定しておくとともに、
ブラケット5の先端部5cは旋回不能な状態に固定して
おき、また、ポスト9も回転不能な状態に固定し、さら
にポスト9の頭部9aおよびベース部9bをそれぞれ躯
体に対して押圧させた状態で固定する。これにより各ブ
ラケット5の先端部が建築物Cに対して強固に係止さ
れ、それらブラケット5により外部養生足場Aの全体が
建築物Cから支持されて設置される。
【0016】その状態から、工事進捗に伴って外部養生
足場Aを上方へ順次盛替えていくのであるが、それには
まず全てのブラケット5を2群に区分して(本実施例で
は4台のブラケットを2台づつの2群に区分する)、各
群のブラケット5を順次上階へ盛替える。
【0017】すなわち、いずれか一方の群のブラケット
5をそのまま建築物Cに対して係止させてそれらのブラ
ケット5により外部養生足場Aの全体を支持し、その状
態で他方の群のブラケット5を同時にもしくは順次盛替
える。それには、図5に示すように盛替え対象のブラケ
ット5におけるポスト9の頭部9aおよびベース部9b
を躯体から離間させることで突っ張りを解除し、図6に
示すようにポスト9を回転させて水平姿勢となし、その
状態で図7に示すようにポスト9を建築物Cの外部側へ
移動させ、ポスト9を建築物Cの外部に引き出してから
図8に示すようにポスト9を鉛直姿勢に戻し、図9に鎖
線で示すようにブラケット5の先端部5cを側方に旋回
させることでブラケット5の先端部5cを建築物Cから
退避させる。
【0018】続いて、固定ピンを抜いてガイドレール7
に対するブラケット5の固定を解除し、チェーンブロッ
ク15を駆動する。これにより、図9に実線で示すよう
にチェーン16およびワイヤ17が巻取られることでブ
ラケット5はガイドレール7に沿って上昇するから、ブ
ラケット5が上階の位置に達したらそこで停止させ、固
定ピンによりガイドレール7に対して再び固定した後、
上記の逆の手順によりそのブラケット5を図10に示す
ように上階の躯体に対して係止する。この群の各ブラケ
ット5の全てをそのようにして盛替えれば、これらブラ
ケット5により外部養生足場全体Aが支持されるから、
引続いて同様の手順により他方の群のブラケット5の盛
替えを行なう。
【0019】上記のようにして双方の群のブラケット5
つまり全てのブラケット5を上階へ盛替え、それら全て
のブラケット5により外部養生足場全体Aを建築物Cか
ら支持したら、今度はそれらブラケット5より反力をと
ってフレーム体1を上方へ盛替える。それには、図11
に示すように駆動機構6を構成しているチェーン16と
ワイヤ17の連結点付近をブラケット5に対して連結す
るとともに、動滑車20をブラケット5から切り離し、
また、固定ピンを再び抜いて各ブラケット5のガイドレ
ール7に対する固定を解除する。そして、その状態で各
チェーンブロック15を一斉に駆動すれば、ブラケット
5は建築物Cに対して係止されているので、それらブラ
ケット5に対してガイドレール7が相対的に上昇してい
くことになり、したがってフレーム体1が図11〜図1
2に示すように上昇することになる。フレーム体1を所
定位置まで上昇させたらチェーンブロック15を停止さ
せ、各ブラケット5をガイドレール7に対して固定し、
駆動機構6を図5に示す当初の状態に戻せば盛替え作業
が完了する。
【0020】なお、以上の説明で明らかであろうが、外
部養生足場Aは通常時は全てのブラケット5により支持
されてその全荷重は全てのブラケット5に分散されるも
のの、ブラケット5を各群ごとに盛替える際には外部養
生足場Aは一時的に半数のブラケット5のみに支持され
ることになるから、その際には各ブラケット5には通常
時の倍の荷重がかかることになり、したがって当然なが
ら各部の強度はその場合の荷重を考慮して決定する必要
がある。また、ブラケット5を盛替える際の群分けは、
双方の群のブラケット5がそれぞれ外部養生足場Aをバ
ランス良く支持できるように考慮し、互いに隣り合うブ
ラケット5が異なる群に属するようにして、各群のブラ
ケットを分散配置するとともに左右対象配置となるよう
な群分けを行なうことが良い。
【0021】上記のようにして外部養生足場Aを順次上
方へ盛替えつつ工事を行ない、工事完了段階においてそ
れを解体するに際しては、図13、図14に示すように
前記フレーム体1を2つのユニット1A,1Bに分割し
て吊り下ろすこととする。すなわち、各ブラケット5に
より外部養生足場全体Aを支持している状態から、まず
図13に示すように中間部の横フレーム3を切り離して
それをクレーンにより吊り下ろす。これにより、外部養
生足場Aの両側の部分がそれぞれ一対の縦フレーム2と
それらを連結している横フレーム3により形成された2
つのユニット1A,1Bとしてそれぞれ一対のブラケッ
ト5により建築物Cに支持された状態で残るから、それ
ら各ユニット1A,1Bを図14に示すようにクレーン
により一括して吊り支持し、また必要に応じて手作業に
より適宜姿勢を制御しつつ、ブラケット5による支持を
解除して一括して吊り下ろせば良い。
【0022】以上で説明した上記実施例の外部養生足場
Aでは、建築物Cの外周部を覆うような大型のフレーム
体1をブラケット5により建築物Cに対して支持させ、
かつ、駆動機構6によりブラケット5を盛替えてはその
ブラケット5から反力を取って外部養生足場A全体を盛
替えていく構成であるので、枠組足場を地上より立設す
る従来一般の場合に比して足場に係わる仮設工事の合理
化、簡略化を充分に図ることができる。
【0023】特に、上記実施例の場合、ブラケット5の
先端部5cを建築物C内に挿入し、その先端に回転自在
に設けたポスト9を躯体に対して突っ張るようにして係
止する構成であるので、建築物Cに対して確実かつ強固
に係止できることはもとより、上記実施例のように建築
物Cの外壁部に腰壁や手摺壁が設けられている場合や、
開口部の寸法が小さい場合等においても、ブラケット5
の先端部を挿入できる限りは何等支障なく適用できるも
のである。そして、ポスト9を若干縮退させて回転さ
せ、建築物C外に引き出してブラケット5の先端部5c
を側方に旋回させることでブラケット5を建築物Cから
退避させるように構成しているので、ブラケット5の盛
替え作業も容易にかつ迅速に行ない得るものである。
【0024】また、ブラケット5を盛替えるに際して
は、全てのブラケット5を2群に区分して各群のブラケ
ット5を順次盛替えるようにしているので、外部養生足
場Aを安定に支持しながらブラケット5の盛替えを行な
うことが可能であり、また、ブラケット5以外に他の何
等かの支持手段を必要とすることもなく、装置全体の構
成の簡略化が実現されている。なお、各ガイドレール7
のそれぞれにブラケット5を2台づつ上下2段に設け、
それら双方のブラケット5を交互に建築物に対して係止
しつついわゆる尺取虫式に上方へ盛替えることも考えら
れるが、そのように構成した場合はブラケット5および
その駆動機構6の所要台数が倍増することになり、装置
全体が徒に複雑化してしまうので好ましくない。
【0025】さらに、工事完了段階で外部養生足場Aを
解体するに際しては、一対の縦フレーム2が横フレーム
3により連結されている状態のユニット1A,1Bと
し、それらのユニット1A,1Bを一対のブラケット5
により支持しつつ一括して解体するようにしたので、各
横フレーム3や縦フレーム2を個々に切り離して解体す
る場合に比して解体作業を迅速に行ない得る。しかも、
上記のようにユニット1A,1Bとして解体する場合、
それらのユニット1A,1Bは前方へは転倒しようとす
るものの側方へ転倒する余地はないので、解体に際して
ブラケット5には側方へ転倒させるような荷重がかかる
ことはない。したがって、ブラケット5は前方への転倒
を防止できるものであれば充分であって側方への転倒防
止は考慮する必要がなく、この点においてもブラケット
5その他の構成を簡略化し得るものとなっている。
【0026】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、適用対象の建築物Cの形態や規模等に応じ
て種々の変更が可能である。たとえばフレーム体1は必
ずしも上記実施例のように縦フレーム2と横フレーム3
との組合わせにより構成することに限るものではなく、
作業足場として使用でき、かつ、ブラケット5を昇降さ
せるためのガイドレール7を設置できるものであればそ
の形態は任意である。勿論、ブラケット5やその駆動機
構6その他の構成も適宜の設計的な変更が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明の外部養
生足場は、ブラケットの先端を建築物に係止することで
フレーム体を建築物から支持して設置するとともに、駆
動機構によりブラケットを上昇させてその盛替えを行な
うとともに、盛替えたブラケットから反力を取ってフレ
ーム体を昇降させることでその盛替えを行なう構成であ
るので、足場に係わる仮設工事の合理化、簡略化を充分
に図ることができる。特に、ブラケットの先端部を旋回
可能とするとともにその先端にポストを回転自在に設け
て、ブラケットの先端部を建築物内に挿入してポストを
躯体に対して突っ張ることで係止する構成とすれば、建
築物に対して確実かつ強固に係止できることはもとよ
り、その盛替えも容易に行なえ、しかも建築物の開口部
の形態の如何に拘らず広く適用可能である。
【0028】また、本発明の外部養生足場の盛替え方法
は、ブラケットを盛替えるに際しては全てのブラケット
を2群に区分して、各群のブラケットを順次盛替えるよ
うにしているので、外部養生足場を安定に支持しながら
ブラケットの盛替えを行なうことが可能であり、また、
ブラケット以外に他の何等かの支持手段を必要とするこ
ともない。
【0029】さらに、本発明の外部養生足場の解体方法
は、フレーム体の一対のガイドレールの間を1ユニット
とし、その1ユニットを一対のブラケットにより支持し
つつ他の部分から切り離して一括して解体するので、フ
レーム体を細分化して解体する場合に比して作業性が良
く、かつ、解体したフレーム体が側方に転倒する恐れも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である外部養生足場を建築物に
設置した状態を示す立断面図である。
【図2】同外部養生足場Aの正面図である。
【図3】同外部養生足場Aの一部を内側から見た斜視図
である。
【図4】同外部養生足場におけるブラケットの概略構成
を示す部分立面図である。
【図5】同外部養生足場の盛替え作業手順を示す部分立
面図であって、ブラケットを建築物に対して係止してい
る状態を示す図である。
【図6】同、ポストを回転させて水平姿勢とした状態を
示す図である。
【図7】同、ポストを建築物の外側へ移動させた状態を
示す図である。
【図8】同、ポストを建築物の外部において鉛直姿勢に
戻した状態を示す図である。
【図9】同、ブラケットを上階の位置まで上昇させた状
態を示す図である。
【図10】同、ブラケットを上階に係止させた状態を示
す図である。
【図11】同、フレーム体の上昇を開始した状態を示す
図である。
【図12】同、フレーム体の上昇させた状態を示す図で
ある。
【図13】同外部養生足場Aの解体手順を示す正面図で
ある。
【図14】同、斜視図である。
【符号の説明】
A 外部養生足場 C 建築物 1 フレーム体 1A,1B ユニット 5 ブラケット 5c 先端部 6 駆動機構 7 ガイドレール 8 鉛直軸 9 ポスト 10 水平軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 良治 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−321469(JP,A) 特開 平7−150768(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 3/02 - 3/04 E04G 3/10 E04G 21/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築すべき建築物を覆うように該建築物
    より支持されてその外周部に設けられるとともに、工事
    進捗に伴って漸次上方へ盛替え可能な外部養生足場であ
    って、 作業足場として使用し得るフレーム体を前記建築物の外
    壁面に対して所定間隔をおいて対向配置し、 前記フレーム体に鉛直方向に沿う複数のガイドレールを
    所定間隔をおいて設け、 前記各ガイドレールに前記建築物側に突出してその先端
    部が前記建築物に対して係止し得るブラケットを該ガイ
    ドレールに沿って昇降可能に設けるとともに、 前記各ブラケットには、当該ブラケットを前記ガイドレ
    ールに対して昇降させることで該ブラケットの上方への
    盛替えを行ない、かつ、前記ブラケットの先端部を前記
    建築物に係止させた状態で該ブラケットに対して前記ガ
    イドレールを相対的に昇降させることで前記フレーム体
    の上方への盛替えを行なうための駆動機構を設けてな
    り、 前記各ブラケットの先端部は鉛直軸を中心として水平面
    内において旋回可能とされているとともに、該ブラケッ
    トの先端には伸縮可能なポストが水平軸を中心として鉛
    直面内において回転可能に設けられ、 前記ブラケットの先端部を前記建築物内に挿入せしめて
    前記ポストを鉛直姿勢として伸張させることにより該ポ
    ストを前記建築物の上下の階の躯体間に突っ張らせるこ
    とで該ブラケットの先端部を前記建築物に対して係止
    し、かつ、前記ポストを縮退させて水平姿勢とし前記ブ
    ラケットの先端部を旋回させて前記建築物から退避させ
    ることで該ブラケットの係止を解除する構成としたこと
    を特徴とする外部養生足場。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の外部養生足場を上方へ盛
    替えるに際し、 前記複数のブラケットを2群に区分し、 いずれか一方の群の各ブラケットにより前記外部養生足
    場全体を前記建築物に対して支持している状態として、
    他方の群の各ブラケットをそれぞれ上階へ盛替え、次い
    で、それら他方の群の各ブラケットにより前記外部養生
    足場全体を支持させた後、前記一方の群の各ブラケット
    をそれぞれ上階へ盛替え、しかる後に双方の群の全ての
    ブラケットにより前記フレーム体を上方へ盛替えること
    を特徴とする外部養生足場の盛替え方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の外部養生足場を解体する
    に際し、 前記フレーム体を互いに隣接する一対のガイドレール間
    の部分を1ユニットとし、該1ユニットのフレーム体
    を、前記一対のガイドレールにそれぞれ設けられている
    一対のブラケットにより前記建築物に対して支持しつつ
    他の部分から切り離して解体することを特徴とする外部
    養生足場の解体方法。
JP29146695A 1995-11-09 1995-11-09 外部養生足場及びその盛替え方法並びに解体工法 Expired - Fee Related JP3520486B2 (ja)

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