JP3519290B2 - Electromagnetic shielding fabric - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は電磁波シールド性能
を有する糸条が織り込まれた、電磁波シールド織物に関
するものである。 【０００２】 【従来の技術】近年、携帯電話やコンピュータ類等の電
子機器がオフィスや家庭等において広範囲に普及してお
り、これら電子機器の筐体は、小型化，生産性向上のた
めにプラスチックが多く用いられるようになっている
が、プラスチックは金属に比べて電磁的に何もないもの
と等しく、筐体内部から照射される電磁波は筐体内外の
電子機器の動作の信頼性を損なうばかりでなく、人体の
諸器官にも障害を与え、使用者・作業員の健康に及ぼす
影響も無視することができないものとなっており、人体
に照射される電磁界の強度の軽減が求められ、この様な
要求に対して様々な電磁波シールド性繊維構造物が開発
されている。 【０００３】例えば、１）特表平４−５０６５４５号公
報には、『ステンレス鋼繊維と綿などの織物用繊維を用
いた混紡糸を経糸・緯糸に用い、両者を直角に交差せし
めてなる布帛において、混紡糸に直径６〜１０μｍのス
テンレス鋼繊維を１０〜１５％含有せしめ、次いで３０
〜５０ｔｅｘの上記混紡糸を１ｃｍ当たり１８〜２０本
配して織物を製織する』ことが開示され、また２）実公
平２−３０８７９号公報には、『金属細線被覆糸を４０
本／インチ以上の密度で経糸及び緯糸に用いて織物を製
織する』ことが開示されている。これらの他には、製織
に特徴を有するシート状物として、３）特開平８−３３
５７９６号公報に『銅線を用いて形成される電磁波シー
ルド用メッシュにおいて、メッシュを構成する銅線の線
径ｄと、その線間隔ａとが、１．１６≦（ａ／ｄ）≦
８．５４であることを特徴とする電磁波シールド用メッ
シュ』が開示されている。 【０００４】ところが、上記の１）特表平４−５０６５
４５号公報や２）実公平２−３０８７９号公報に記載の
様に金属繊維の使用量（織り込み密度）を規定する方法
や、３）特開平８−３３５７９６号公報に記載の様に金
属繊維の径と間隔を規定する方法の場合、その織り方
（特定の綾織など）によっては金属繊維が持つ電磁波遮
蔽性能を十分に活かせないという問題を有していた。 【０００５】上記の例の様に、特定の割合で電磁波シー
ルド糸を含有せしめる場合、一定の織りパターンをなす
リピート毎に経緯１本ずつ、もしくは複数のリピート中
に経緯それぞれ１本用い、それ以外は綿，羊毛等の天然
繊維や、ポリエステル，ポリアミド等からなる合成繊維
を用いた交織布となる様に設計されるが、例えば、１：
３の綾織の場合、図２０に示される様な織物設計が考え
られる。 【０００６】この図２０の織物は、リピートのうちの
（経Ｂ，緯ｃ）の位置に電磁波シールド性が経糸（１
３）、緯糸（１４）として配され、それ以外は電磁波シ
ールド性能を持たない他の糸で構成されている。この場
合、経糸（１３）、緯糸（１４）の交絡点（１５）の浮
き沈み関係は、「沈み」となっている。なお、本明細書
では、経糸が緯糸に対して上を通過する様に配されてい
る状態を「浮き」、緯糸が経糸に対して上を通過する様
に配されている状態を「沈み」と記載する。 【０００７】そして、電磁波シールド糸（１３），（１
４）上に存在する交絡点であって、且つ上記の交絡点
（１５）に隣接する４つの交絡点（１６），（１７），
（１８），（１９）も緯糸が経糸に対して上を通過する
「沈み」の状態であるため、経糸（１３）には、緯糸
（２０），（２１）によって押し下げられる力が働き、
それと同時に緯糸（１４）には経糸（２２），（２３）
によって持ち上げられる力が働くため、電磁波シールド
糸（１３），（１４）の両者が交絡点（１５）において
離れる様に作用するのである。 【０００８】しかしながら、布帛に電磁波シールド性物
質を含有せしめて電磁波シールド性能を得る場合、電磁
波の漏洩量は、該布帛に含有される各電磁波シールド性
物質間の空隙の合計面積の大小よりも、「各々の空隙の
面積の大小」に比例するため、空隙の合計面積が同じ場
合であれば、大きな空隙が少なく存在する布帛に比べ、
小さな空隙が多く存在する布帛の方がより高い電磁波シ
ールド性能を示すことが知られている。 【０００９】従って、図２０に示される様に、電磁波シ
ールド糸（１３），（１４）の交絡点（１５）が「沈
み」の状態であり、該交絡点に隣接する電磁波シールド
糸（１３），（１４）上の４つ全ての交絡点（１６）＝
（Ｂ、ｂ），（１７）＝（Ｃ、ｃ），（１８）＝（Ｂ、
ｄ），（１９）＝（Ａ，ｃ）も同様に「沈み」の状態で
ある場合、上述の様に電磁波シールド糸（１３），（１
４）の交絡点（１５）において、空隙が生じるようにな
り、その結果、十分な電磁波シールド性能が発揮できな
くなるのである。 【００１０】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
点に鑑みなされたものであって、「浮き」と「沈み」に
より多様な織模様を生ずる織物において、最も効果的な
電磁波シールド性能を発揮せしめることを目的とするも
のである。 【００１１】 【課題を解決するための手段】上記の目的は、交差する
経糸と緯糸のうち一方が他方に対して「浮き」または
「沈み」の位置関係を有することによって織模様を形成
する、綾織もしくは朱子織からなるものであり、且つ上
記経糸及び緯糸にベース糸及び電磁波シールド糸を用い
てなる織物において、『任意の交絡点Ｘを形成する経糸
上及び緯糸上にあって且つ上記交絡点Ｘに隣接する４つ
の交絡点が、交絡点Ｘの交絡状態（浮きまたは沈み）と
反対となっている箇所の数』を交絡点Ｘの「交絡強度」
と定義したとき、電磁波シールド糸を、交絡強度が４で
ある点で交絡する様に配置せしめたことを特徴とする電
磁波シールド織物によって達成される。 【００１２】本発明の織物の素材において、電磁波シー
ルド糸としては、１）合成繊維フィラメントを金，銀，
銅，ニッケル等でメッキしたもの、２）天然繊維または
合成繊維ステープルを金，銀，銅，ニッケル等でメッキ
し、これを紡績したもの、３）白色金属化合物等の導電
性微粒子を含有するポリマーを紡出したもの、４）ステ
ンレスファイバー、５）金属被覆ガラス繊維、６）炭素
繊維、７）黄銅繊維、８）アルミ繊維等が使用可能であ
る。 【００１３】なお、上記電磁波シールド糸１００％から
なる織物を製織することも可能であるが、その場合、製
品が高価になる，風合いが悪くなる等の問題を有してい
るため、通常は他の繊維、例えば羊毛，絹等の蛋白質繊
維、綿，麻，レーヨン，テンセル（登録商標）等のセル
ロース系繊維、その他ポリエステル，ポリアミド等を主
成分とする合成繊維等からなる糸条と交織される。本発
明では、上記羊毛，綿等の電磁波シールド糸以外の繊維
を「ベース糸」と称するものとする。 【００１４】そして、上記の様に、ベース糸と電磁波シ
ールド糸を用いて織物を形成するには、経糸と緯糸の
「浮き／沈み」関係によって形成される織模様のリピー
ト毎に経緯１本ずつの電磁波シールド糸を配置し、その
他をベース糸で形成する方法が一般的に用いられる。た
だし、リピート中に経緯複数本ずつ電磁波シールド糸を
配置したり、複数のリピート中に経緯１本ずつの電磁波
シールド糸を配置したりするこも可能であって、要求さ
れる電磁波シールド性能が高い程、電磁波シールド糸の
配置本数を多くすればよい。 【００１５】一例として、図１に示される様な１：３の
綾織の場合、経糸が緯糸の上に位置している状態を「浮
き」、その逆を「沈み」とし、該「浮き」の状態の交絡
点に当たるマス目を黒く塗りつぶすと、図２の様に表さ
れる。この場合、交絡点（Ａ，ａ），（Ｄ，ａ），
（Ｄ，ｄ）及び（Ａ，ｄ）で囲まれる計１６の交絡点か
らなる領域が織模様のリピート（１）である。 【００１６】ここで、『任意の交絡点Ｘを形成する経糸
及び緯糸上にあり且つ上記交絡点Ｘに隣接する４つ交絡
点が、交絡点Ｘの交絡状態（浮きまたは沈み）と反対と
なっている個数』を交絡点Ｘの「交絡強度」と定義した
場合、図２における経糸Ｃ及び緯糸ｂが交絡する交絡点
（Ｃ，ｂ）を（２）とすると、この（２）は「浮き」の
状態であり、該交絡点（２）を形成する経糸Ｃ及び緯糸
ｂ上にあり且つ（２）に隣接する交絡点（３）＝（Ｃ，
ａ），（４）＝（Ｄ，ｂ），（５）＝（Ｃ，ｃ），
（６）＝（Ｂ，ｂ）は４つとも全て「沈み」の状態であ
るので、交絡点（２）の交絡強度は４となる。同様に、
全ての交絡点についての交絡強度を求めると、図１・図
２は、図３の様になる。 【００１７】したがって、上記リピート（１）内に、経
・緯それぞれ１本ずつ電磁波シールド糸を配置する場
合、交絡強度が４となる位置で交絡せしめるには、全部
で１６通りの経糸・緯糸の組み合わせのうち、経糸Ａ−
緯糸ｄ，経糸Ｂ−緯糸ａ，経糸Ｃ−緯糸ｂ，経糸Ｄ−緯
糸ｃの計４通りの組み合わせを選択することが可能であ
る。 【００１８】このうち、経糸Ｃ−緯糸ｂの位置に電磁波
シールド糸を配置した場合、リピート（１）の模式斜視
図、図４に示す様に、交絡点（３），（５）は緯糸が経
糸の上にある状態、即ち「沈み」であるため、作用・反
作用により、緯糸ａ，ｃが持ち上げられる様に力が働く
と同時に、経糸Ｃは下に押し下げられる様になり、逆に
（４），（６）は「沈み」であることにより、緯糸ｂが
上に持ち上げられるように作用するので、経糸が緯糸の
上を通過する「浮き」の状態の交絡点（２）において
は、交絡が強固になり、その結果、経糸Ｃ，緯糸ｂ間が
密着して空隙が最小限になり、電磁波の漏洩を最大限に
遮断し得る様になるのである。 【００１９】しかしながら、緯糸として配置されている
上記の電磁波シールド糸ｂの位置を１本ずらし、ｂの位
置の緯糸にはベース糸を、そしてｃの位置の緯糸に電磁
波シールド糸を配置し、図５に示す様に交絡強度が２で
ある（Ｃ，ｃ）の位置で電磁波シールド糸が交絡する様
にすると、交絡点（Ｃ，ｂ）は「浮き」であるものの
（Ｃ，ｄ）が「沈み」であるため、（Ｃ，ｃ）の位置に
おいて経糸Ｃには殆ど上下への力が作用せず、また同様
に交絡点（Ｄ，ｃ）は「浮き」であるものの（Ｂ，ｃ）
が「沈み」であるため、（Ｃ，ｃ）の位置において緯糸
ｃにも殆ど上下への力が作用せず、その結果、交絡点
（Ｃ，ｃ）の位置における経糸Ｃ及び緯糸ｃは軽く接触
している状態となり、交絡強度４の位置で電磁波シール
ド糸が交絡する様に配置した例に比べて電磁波シールド
糸間の交絡が弱くなり、ひいては電磁波のシールド性能
が若干劣る様になるのである。 【００２０】さらに、図６に示す様に交絡強度が０であ
る（Ｂ，ｃ）の位置で電磁波シールド糸が交絡する様に
すると、交絡点（Ｂ，ｂ），（Ｂ，ｄ）は「沈み」であ
るため、経糸Ｂは下へ押し下げられる様になり、また交
絡点（Ａ，ｃ），（Ｃ，ｃ）は「浮き」であるため、緯
糸ｃは持ち上げられる様になって、その結果、交絡点
（Ｂ，ｃ）の位置における経糸Ｂ及び緯糸ｃはそれぞれ
離れようとする力が働くようになるので、電磁波シール
ド糸間の交絡が弱くなって空隙が広くなり、電磁波のシ
ールド性能が一層劣る様になるのである。 【００２１】上記の様な交絡強度が４となる交絡点を有
する織り方としては、３：１の綾織（図７）、２：１の
綾織（図８）、４：１の綾織（図９）、３：１の朱子織
（図１０）、４：１の朱子織（図１１）等がある。反対
に、交絡強度が４となる交絡点を持たない織り方は、
２：２の綾織（図１２）、３：３の綾織（図１３）、
３：２の綾織（図１４）等であり、これらの場合、本発
明の構成を取ることはできないが、できる限り交絡強度
の高い点で電磁波シールド糸を交絡せしめる様にするこ
とが好ましい。また、平織りの場合は、常に浮きと沈み
が交互に発現し、全ての交絡点において交絡強度が４と
なるので、本発明の様な電磁波シールド糸の配置による
電磁波シールド性能の向上は得られない。ここで、上記
図７〜図１４において、（ａ）は織り組織の模式図、
（ｂ）は交絡強度の分布図である。 【００２２】なお、図７においては、３：１の左綾織が
示されているが、左右を逆転せしめた「３：１の右綾
織」、浮き沈みを逆転せしめた「１：３の左綾織」、左
右及び浮き沈みを逆転せしめた「１：３の右綾織」であ
っても作用効果が同一であることは明らかであり、また
図８〜１４の織組織の左右及び／または浮き沈みを逆転
せしめて得られるものについても同様である。 【００２３】 【発明の実施の形態】以下、実施例に基づいて詳細に説
明する。 【００２４】Ｉ） ベース糸（７）として、繊維長４５
〜９０ｍｍの羊毛１００％からなる７０番手双糸を用
い、 II）また、電磁波シールド糸（８）として、（II−ａ）
ナイロン６からなる３ｄのポリアミド繊維を繊維長４５
〜５１ｍｍに切断してステープルにした後、これを無電
解メッキ法により銀で被覆せしめた銀メッキ繊維２０％
と、（II−ｂ）ポリエチレンテレフタレートを主成分と
するポリエステル６０％と、（II−ｃ）羊毛２０％を混
紡して得た７０番手双糸を用い、経８１．７本／イン
チ、緯７１．４本／インチの布帛を下記実施例１及び比
較例１〜３の計４種類製造した。このとき、織り組織は
１：３の綾織りとし、各電磁波シールド糸間の平均ピッ
チが経１．２ｍｍ、緯１．４ｍｍとなるようにした。 【００２５】上記の条件に基づき、下記４種類の織物を
製造した。 （実施例１）図１５に示す様に、電磁波シールド糸を、
１リピート中に経緯１本づつ交絡強度が４である点で交
絡する様に配置し、これを実施例１とした。 （比較例１）図１６に示す様に、電磁波シールド糸を、
１リピート中に経緯１本づつ交絡強度が２である点で交
絡する様に配置し、これを比較例１とした。 （比較例２）図１７に示す様に、電磁波シールド糸を、
１リピート中に経緯１本づつ交絡強度が２であり、且つ
比較例１とは異なる点で交絡する様に配置し、これを比
較例２とした。 （比較例３）図１８に示す様に、電磁波シールド糸を、
１リピート中に経緯１本づつ交絡強度が０である点で交
絡する様に配置し、これを比較例３とした。 【００２６】上記の様にして得た４種類の織物（９）
を、それぞれ経緯１５０×１５０ｍｍに裁断し、図１９
に示すように、電界・磁界シールドボックス（１０），
電磁波生成器（１１），減衰率測定器（１２）（株式会
社アドバンテスト製：スペクトラムアナライザ，ＴＲ１
７３０１Ａ）からなる電磁シールド特性試験器の、電界
・磁界シールドボックス（１０）内に配設し、近傍電
界、遠方電界及び近傍磁界の減衰率についてそれぞれ測
定した。その結果を下記の表１に示す。 【００２７】 【表１】 【００２８】以上の様に、交絡強度の値が大きいほど、
近傍電界，遠方電界，近傍磁界の全てについての遮蔽効
果が大きく、また交絡強度が４のときに最も遮蔽される
ことが分かった。 【００２９】 【発明の効果】本発明の織物は、電磁波シールド糸の交
絡を強固にせしめ、繊維間の各々の空隙の面積を極めて
小さくしているので、高い電磁波シールド性能を発揮せ
しめることが可能となり、衣料や産業資材等の用途で用
いた場合、電子機器等の多い作業場における電磁波障害
を防止し得るようになるという効果を奏する。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to an electromagnetic wave shielding fabric in which a yarn having electromagnetic wave shielding performance is woven. 2. Description of the Related Art In recent years, electronic devices such as mobile phones and computers have become widespread in offices and homes, and housings of these electronic devices have been made of plastic in order to reduce the size and improve productivity. However, plastic is equivalent to electromagnetically nothing compared to metal, and electromagnetic waves emitted from the inside of the housing only impair the reliability of operation of electronic devices inside and outside the housing. In addition, it causes damage to various organs of the human body, and the effects on the health of users and workers cannot be ignored, and it is required to reduce the intensity of the electromagnetic field irradiated on the human body. To meet such demands, various electromagnetic wave shielding fiber structures have been developed. For example, 1) Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-506545 discloses "a fabric formed by using a blended yarn using a stainless steel fiber and a textile fiber such as cotton for a warp and a weft, and intersecting both at right angles. , The blended yarn contains 10 to 15% of stainless steel fiber having a diameter of 6 to 10 μm,
Woven fabrics by disposing 18 to 20 of the above blended yarns of 1 to 50 tex per cm ”, and 2) Japanese Utility Model Publication No. 2-30879 discloses that“ 40
Weaving a woven fabric with warps and wefts at a density of at least book / inch ”. In addition to these, as a sheet-shaped material having a characteristic of weaving, 3) JP-A-8-33
No. 5,796, “In an electromagnetic wave shielding mesh formed using a copper wire, the wire diameter d of the copper wire constituting the mesh and the line interval a thereof are 1.16 ≦ (a / d) ≦
8.54, a mesh for electromagnetic wave shielding ". However, the above-mentioned 1) Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-50665
No. 45 or 2) a method for defining the amount of metal fiber used (weaving density) as described in Japanese Utility Model Publication No. 2-30879, and 3) the use of metal fiber as described in JP-A-8-335796. The method of defining the diameter and the interval has a problem that the electromagnetic wave shielding performance of the metal fiber cannot be sufficiently utilized depending on the weaving method (specific twill weave or the like). In the case where the electromagnetic wave shielding yarn is contained at a specific ratio as in the above example, one process is used for each repeat forming a fixed weave pattern, or one process is used for a plurality of repeats. Is designed to be a cross-woven fabric using natural fibers such as cotton and wool, and synthetic fibers such as polyester and polyamide.
In the case of the twill weave of No. 3, a woven fabric design as shown in FIG. 20 can be considered. The woven fabric of FIG. 20 has a warp (1) at the position of (repeat B, weft c) in the repeat.
3), other yarns having no electromagnetic wave shielding performance are arranged as the weft (14). In this case, the up-and-down relationship of the entanglement point (15) between the warp (13) and the weft (14) is "sink". In this specification, the state where the warp is arranged so as to pass over the weft is “floating”, and the state where the weft is arranged so as to pass over the warp is “sinking”. It is described. [0007] Then, the electromagnetic wave shielding thread (13), (1)
4) Four confounding points (16), (17), and four contiguous points existing above and adjacent to the confounding point (15).
(18) and (19) are also in the “sinking” state in which the weft passes above the warp, so that the warp (13) receives a force depressed by the wefts (20) and (21),
At the same time, the warp (22), (23)
As a result, the electromagnetic wave shielding yarns (13) and (14) act so as to separate at the confounding point (15). However, when an electromagnetic wave shielding material is contained in a fabric to obtain electromagnetic wave shielding performance, the amount of leakage of the electromagnetic wave is larger than the total area of voids between the respective electromagnetic wave shielding materials contained in the fabric. Since it is proportional to "the size of each void area", if the total area of the voids is the same, compared to a fabric having a small number of large voids,
It is known that a fabric having many small voids exhibits higher electromagnetic wave shielding performance. Therefore, as shown in FIG. 20, the entanglement point (15) of the electromagnetic wave shielding yarns (13) and (14) is in a “sinking” state, and the electromagnetic wave shielding yarn (13) adjacent to the entanglement point , (14) all four confounding points (16) =
(B, b), (17) = (C, c), (18) = (B,
Similarly, when d) and (19) = (A, c) are in the “sinking” state, as described above, the electromagnetic shielding yarns (13) and (1)
At the interlacing point (15) in 4), a gap is generated, and as a result, sufficient electromagnetic wave shielding performance cannot be exhibited. SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above problems, and is most effective in fabrics that produce various woven patterns by "floating" and "sinking". The purpose is to exhibit the electromagnetic wave shielding performance. The object of the present invention is to form a woven pattern by having one of the intersecting warp and weft have a "floating" or "sinking" positional relationship with respect to the other. It is made of twill or satin weave, and uses base yarn and electromagnetic shielding yarn for the warp and weft.
In ing Te fabrics, four interlacing points adjacent to "any warps forming the inter-woven points X and and the intertwined points X be on the weft, the entangled state of intertwined point X (float or sink) opposite The number of locations that are marked with "the confounding strength" of the confounding point X
This is achieved by an electromagnetic wave shielding fabric characterized in that the electromagnetic wave shielding yarn is arranged so as to be entangled at a point where the entanglement strength is 4. In the fabric material of the present invention, as the electromagnetic wave shielding yarn, 1) synthetic fiber filaments are made of gold, silver,
2) Natural fiber or synthetic fiber staple plated with gold, silver, copper, nickel, etc. and spun, 3) Polymer containing conductive fine particles such as white metal compound 4) Stainless steel fiber, 5) metal coated glass fiber, 6) carbon fiber, 7) brass fiber, 8) aluminum fiber, etc. can be used. It is also possible to weave a woven fabric made of 100% of the above-mentioned electromagnetic shielding yarn. However, in such a case, there are problems such as a high price of the product and a bad feeling. , Such as protein fibers such as wool and silk; cellulosic fibers such as cotton, hemp, rayon, and Tencel (registered trademark); and synthetic fibers mainly containing polyester, polyamide, and the like. . In the present invention , fibers other than the electromagnetic wave shielding yarn such as the wool and cotton are referred to as "base yarn". In order to form a woven fabric using the base yarn and the electromagnetic wave shielding yarn as described above, one weft is used for each repeat of the woven pattern formed by the "floating / sinking" relationship between the warp and the weft. In general, a method of arranging the electromagnetic wave shielding yarn and forming the other with a base yarn is used. However, it is also possible to arrange electromagnetic wave shielding yarns for each process in a plurality of repeats in a repeat, or to arrange electromagnetic wave shield yarns for each process in a plurality of repeats. In this case, the number of electromagnetic wave shielding yarns may be increased. As an example, in the case of a 1: 3 twill weave as shown in FIG. 1, the state in which the warp is located above the weft is referred to as "floating", and the reverse is referred to as "sinking". When the squares corresponding to the confounding points of the state are painted black, they are represented as shown in FIG. In this case, the confounding points (A, a), (D, a),
A region consisting of a total of 16 confounding points surrounded by (D, d) and (A, d) is a woven pattern repeat (1). Here, "the four entanglement points on the warp and the weft forming an arbitrary entanglement point X and adjacent to the entanglement point X are opposite to the entanglement state (floating or sinking) of the entanglement point X. Is defined as the “entanglement strength” of the entanglement point X, and if the entanglement point (C, b) at which the warp C and the weft b in FIG. And the entanglement point (3) = (C, on the warp C and the weft yarn b forming the entanglement point (2) and adjacent to (2)).
a), (4) = (D, b), (5) = (C, c),
(6) = (B, b) is in the state of “sinking” in all four, so that the confounding intensity of the confounding point (2) is 4. Similarly,
When the confounding strength for all the confounding points is obtained, FIGS. 1 and 2 are as shown in FIG. Therefore, when one electromagnetic wave shielding yarn is placed in each of the repeats (1) for each of the warp and the weft, in order to be entangled at a position where the entanglement strength is 4, a total of 16 types of warp and weft are used. Among the combinations, warp A-
It is possible to select a total of four combinations of weft d, warp B-weft a, warp C-weft b, and warp D-weft c. When the electromagnetic wave shielding yarn is arranged at the position of warp C-weft b, as shown in the schematic perspective view of the repeat (1) and FIG. Since the warp is above the warp, that is, "sink", the action / reaction exerts a force to lift the wefts a and c, and at the same time, the warp C is pushed down, and conversely, (4) (6) and (6) are “sinking”, so that the weft b acts to be lifted up. Therefore, at the “floating” entanglement point (2) where the warp passes over the weft, the entanglement is performed. Is strengthened, and as a result, the space between the warp yarn C and the weft yarn b is brought into close contact with each other to minimize the air gap, so that leakage of electromagnetic waves can be cut off to the maximum. However, the position of the electromagnetic wave shielding yarn b arranged as the weft is shifted by one, the base yarn is arranged at the position of the weft at the position b, and the electromagnetic wave shielding yarn is arranged at the position of the weft at the position c. As shown in FIG. 5, if the electromagnetic wave shielding yarn is entangled at the position (C, c) where the entanglement strength is 2, the entanglement point (C, b) is “floating”, but (C, d) is “ At the position (C, c), almost no vertical force acts on the warp C at the position (C, c). Similarly, although the entanglement point (D, c) is "floating", the warp C is (B, c).
Is "sinking", so that almost no vertical force acts on the weft yarn c at the position (C, c). As a result, the warp yarn C and the weft yarn c at the position of the interlacing point (C, c) are lighter. As a result, the entanglement between the electromagnetic wave shielding yarns is weaker than in the case where the electromagnetic wave shielding yarns are entangled at the position of the confounding strength 4, and the electromagnetic wave shielding performance is slightly inferior. . Furthermore, as shown in FIG. 6, if the electromagnetic wave shielding yarn is entangled at the position (B, c) where the entanglement intensity is 0, the entanglement points (B, b) and (B, d) become " The warp B is pushed down because of "sinking", and the weft c is lifted because the entanglement points (A, c) and (C, c) are "floating". As a result, the warp yarn B and the weft yarn c at the positions of the confounding points (B, c) act to separate each other, so that the confounding between the electromagnetic wave shielding yarns is weakened, the gap is widened, and the electromagnetic wave shielding performance is increased. Is even worse. As the weaving method having the entanglement point where the entanglement strength becomes 4 as described above, a 3: 1 twill weave (FIG. 7), a 2: 1 twill weave (FIG. 8), and a 4: 1 twill weave (FIG. 9) And 3: 1 satin weave (FIG. 10) and 4: 1 satin weave (FIG. 11). Conversely, weaving without a confounding point where the confounding strength is 4,
2: 2 twill weave (FIG. 12), 3: 3 twill weave (FIG. 13),
3: 2 twill weave (FIG. 14) and the like. In these cases, the configuration of the present invention cannot be adopted. However, it is preferable that the electromagnetic wave shielding yarn is entangled at a point where the entanglement strength is as high as possible. Further, in the case of plain weave, floating and sinking always appear alternately, and the entanglement strength becomes 4 at all the entanglement points, so that the electromagnetic wave shielding performance cannot be improved by the arrangement of the electromagnetic wave shielding yarn as in the present invention. . Here, in FIGS. 7 to 14, (a) is a schematic diagram of a weaving structure,
(B) is a distribution diagram of the confounding intensity. In FIG. 7, a 3: 1 left twill weave is shown, but the left and right sides are reversed "3: 1 right twill weave" and the ups and downs are reversed "1: 3 left twill weave". It is clear that the same effect can be obtained even with the "1: 3 right twill weave" in which the left and right and ups and downs are reversed, and the left and right and / or ups and downs of the woven structure shown in FIGS. The same applies to those obtained. Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples. I) The base yarn (7) has a fiber length of 45
Using a 70th twin yarn composed of 100% wool of up to 90 mm. II) Also, as an electromagnetic wave shielding yarn (8), (II-a)
A 3d polyamide fiber made of nylon 6 is used for a fiber length of 45.
After cutting into staples by cutting to ~ 51 mm, this was coated with silver by electroless plating to form 20% of silver-plated fibers.
And (II-b) 70% double yarn obtained by blending 60% of a polyester containing polyethylene terephthalate as a main component and (II-c) 20% of wool, using a warp of 81.7 yarns / inch and a weft of 71. A total of four types of cloths of .4 / inch were manufactured in Example 1 and Comparative Examples 1 to 3 below. At this time, the weaving structure was a 1: 3 twill weave, and the average pitch between each electromagnetic wave shielding yarn was 1.2 mm in warp and 1.4 mm in weft. Under the above conditions, the following four types of fabrics were produced. (Example 1) As shown in FIG.
It was arranged so that it was entangled at a point where the entanglement strength was 4 one by one in one repeat. (Comparative Example 1) As shown in FIG.
It was arranged so as to be entangled at a point where the entanglement strength was 2 in each repeat in one repeat. (Comparative Example 2) As shown in FIG.
The arrangement was such that the entanglement strength was 2 at a time in each repeat and was entangled at a point different from that of Comparative Example 1. This was designated as Comparative Example 2. (Comparative Example 3) As shown in FIG.
It was arranged so that it was entangled at a point where the entanglement strength was 0 in each repeat one by one in a repeat. The four types of woven fabrics obtained as described above (9)
Are cut into 150 × 150 mm each, and FIG.
As shown in the figure, the electric and magnetic field shielding box (10),
Electromagnetic wave generator (11), attenuation factor measuring device (12) (manufactured by Advantest Corporation: Spectrum Analyzer, TR1)
The electromagnetic shield characteristic tester 7301A) was disposed in an electric field / magnetic field shield box (10), and the near-field, far-field, and near-field attenuation rates were measured. The results are shown in Table 1 below. [Table 1] As described above, as the value of the confounding strength increases,
It was found that the shielding effect for all of the near electric field, the far electric field, and the near magnetic field was large, and that the shielding effect was greatest when the confounding strength was 4. According to the fabric of the present invention, since the entanglement of the electromagnetic wave shielding yarn is strengthened and the area of each void between the fibers is extremely small, it is possible to exhibit high electromagnetic wave shielding performance. Thus, when used in applications such as clothing and industrial materials, there is an effect that electromagnetic interference can be prevented in a workplace where there are many electronic devices and the like.

【図面の簡単な説明】 【図１】１：３の綾織物を示す説明図である。 【図２】上記図１の織物の「沈み」と「浮き」の関係を
示す説明図である。 【図３】上記図１の織物の各交絡点の交絡強度を示す説
明図である。 【図４】交絡強度が４である位置で電磁波シールド糸が
交絡する織物の模式斜視図である。 【図５】交絡強度が２である位置で電磁波シールド糸が
交絡する織物の模式斜視図である。 【図６】交絡強度が０である位置で電磁波シールド糸が
交絡する織物の模式斜視図である。 【図７】３：１の綾織物を示す説明図である。 【図８】２：１の綾織物を示す説明図である。 【図９】４：１の綾織物を示す説明図である。 【図１０】３：１の朱子織物を示す説明図である。 【図１１】４：１の朱子織物を示す説明図である。 【図１２】２：２の綾織物を示す説明図である。 【図１３】３：３の綾織物を示す説明図である。 【図１４】３：２の綾織物を示す説明図である。 【図１５】実施例１の織物を示す説明図である。 【図１６】比較例１の織物を示す説明図である。 【図１７】比較例２の織物を示す説明図である。 【図１８】比較例３の織物を示す説明図である。 【図１９】電磁波減衰率の測定方法を示す説明図であ
る。 【図２０】従来の電磁波シールド織物を示す説明図であ
る。 【符号の説明】 １ 織模様のリピート（繰り返し単位） ７ ベース糸 ８ 電磁波シールド糸 ９ 電磁波シールド性能測定対象織物 １０ 電界・磁界シールドボックス １１ 電磁波生成器 １２ 減衰率測定器 １３ 経糸 １４ 緯糸 １５ 電磁波シールド糸からなる経糸・緯糸の交絡点BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is an explanatory view showing a 1: 3 twill fabric. FIG. 2 is an explanatory diagram showing a relationship between “sink” and “lift” of the woven fabric of FIG. 1; FIG. 3 is an explanatory diagram showing the entanglement strength at each entanglement point of the woven fabric of FIG. 1; FIG. 4 is a schematic perspective view of a woven fabric in which an electromagnetic wave shielding thread is entangled at a position where the entanglement strength is 4; FIG. 5 is a schematic perspective view of a woven fabric in which an electromagnetic wave shielding thread is entangled at a position where the entanglement strength is 2. FIG. 6 is a schematic perspective view of a woven fabric in which an electromagnetic wave shielding thread is entangled at a position where the entanglement strength is 0. FIG. 7 is an explanatory view showing a 3: 1 twill fabric. FIG. 8 is an explanatory view showing a 2: 1 twill fabric. FIG. 9 is an explanatory view showing a 4: 1 twill fabric. FIG. 10 is an explanatory view showing a 3: 1 satin fabric. FIG. 11 is an explanatory view showing a 4: 1 satin fabric. FIG. 12 is an explanatory view showing a 2: 2 twill fabric. FIG. 13 is an explanatory view showing a 3: 3 twill fabric. FIG. 14 is an explanatory view showing a 3: 2 twill fabric. FIG. 15 is an explanatory view showing a woven fabric of Example 1. FIG. 16 is an explanatory diagram showing a woven fabric of Comparative Example 1. FIG. 17 is an explanatory view showing a woven fabric of Comparative Example 2. FIG. 18 is an explanatory view showing a woven fabric of Comparative Example 3. FIG. 19 is an explanatory diagram showing a method of measuring an electromagnetic wave attenuation rate. FIG. 20 is an explanatory view showing a conventional electromagnetic wave shielding fabric. [Description of Signs] 1 Repeat of woven pattern (repeat unit) 7 Base yarn 8 Electromagnetic wave shield yarn 9 Electromagnetic / shielding performance measurement target fabric 10 Electric / magnetic field shield box 11 Electromagnetic wave generator 12 Attenuation rate measuring device 13 Warp 14 Weft 15 Electromagnetic wave shield Interlacing point of warp and weft consisting of yarn

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−77507（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−131916（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−23085（ＪＰ，Ａ) 特開 平11−40973（ＪＰ，Ａ) 特開2000−119932（ＪＰ，Ａ) 特開2000−64150（ＪＰ，Ａ) 実開 昭61−146996（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H05K 9/00 D03D 15/00 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continuation of front page (56) References JP-A-10-77507 (JP, A) JP-A-6-131916 (JP, A) JP-A-9-23085 (JP, A) JP-A-11- 40973 (JP, A) JP-A-2000-191993 (JP, A) JP-A-2000-64150 (JP, A) JP-A-61-146996 (JP, U) (58) Fields investigated (Int. Cl. ⁷ , (DB name) H05K 9/00 D03D 15/00

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 交差する経糸と緯糸のうち一方が他方に
対して「浮き」または「沈み」の位置関係を有すること
によって織模様を形成する、綾織もしくは朱子織からな
るものであり、且つ上記経糸及び緯糸にベース糸及び電
磁波シールド糸を用いてなる織物において、 『任意の交絡点Ｘを形成する経糸上及び緯糸上にあって
且つ上記交絡点Ｘに隣接する４つの交絡点が、交絡点Ｘ
の交絡状態（浮きまたは沈み）と反対となっている箇所
の数』を交絡点Ｘの「交絡強度」と定義したとき、 電磁波シールド糸を、交絡強度が４である点で交絡する
様に配置せしめたことを特徴とする電磁波シールド織
物。(57) [Claim 1] A twill or a satin, in which one of a crossing warp and a weft has a “floating” or “sinking” positional relationship with respect to the other to form a woven pattern. It is those made from woven, and in ing fabric using a base yarn and conductive <br/> wave shield yarns to the warp and weft, and there on and on weft warp to form "any intertwined point X The four confounding points adjacent to the confounding point X are the confounding points X
The number of locations opposite to the confounding state (floating or sinking) is defined as the "confounding strength" of the confounding point X, and the electromagnetic shielding yarn is arranged so as to be entangled at the point where the confounding strength is 4. An electromagnetic shielding fabric characterized by the following.