JP3517660B1 - デジタルズーム肌診断装置 - Google Patents

デジタルズーム肌診断装置

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JP3517660B1 JP2003371408A JP2003371408A JP3517660B1 JP 3517660 B1 JP3517660 B1 JP 3517660B1 JP 2003371408 A JP2003371408 A JP 2003371408A JP 2003371408 A JP2003371408 A JP 2003371408A JP 3517660 B1 JP3517660 B1 JP 3517660B1
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Abstract

【要約】 【課題】少ない操作と簡単な説明で撮影を行って、操作
ミス少なく短時間で正確に皮膚のパラメータを判定で
き、再撮影を行うことなく間違ったパラメータを簡単に
修整できるデジタルズーム肌診断装置を提供する。 【解決手段】600万画素のデジタルカメラ13で被診
断者10の顔全体の高解像度カラー画像を1枚だけ撮影
する。1枚の撮影画像データから複数の処理領域の画像
データを切り取って皮膚のパラメータ値を演算する。皮
膚のパラメータ値は撮影画像データと一緒に保存されて
おり、後から撮影画像データをモニタ画面に呼び出して
処理領域を変更してパラメータ値を再演算すると、元の
パラメータ値を置き換えて新しいパラメータ値が保存さ

Description

【発明の詳細な説明】 【技術分野】
【0001】本発明は、被診断者の顔を撮影して撮影画
像データから皮膚のパラメータを演算して診断結果を作
成する肌診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】被診断者の顔の一部分を撮影して、肌色、
きめ、しわ、くすみ、しみ、荒れ、温度、弾力、敏感
度、メラニン、肌年齢、毛穴状態、皮脂量などのパラメ
ータを判定する肌診断装置が実用化されている。特許文
献1には、皮膚画像を画像処理してしわやきめのパラメ
ータを判定する肌診断装置が示される。特許文献2、特
許文献3、特許文献4などにも拡大皮膚画像を画像処理
して複数のパラメータを判定する肌診断装置が示され
る。
【特許文献1】特開平3−118036号公報
【特許文献2】特開平5−245113号公報
【特許文献3】特開平7−12544号公報
【特許文献4】特開平7−19839号公報
【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】
【0003】従来の肌診断装置は、手持ちカメラヘッド
を用いて、被診断者のほお、ひたい、目じりなど、所定
の診断位置ごとに撮影を行っていたので、診断位置の数
だけ撮影を行う必要があった。従って、専属のオペレー
タを置いてカメラ操作を行う場合でも撮影手順や機械操
作のミスを起こし易く、被診断者が自ら撮影を行うシス
テムでは、パソコン画面を通じて長々とカメラ操作など
を説明する必要があった。本発明は、少ない操作と簡単
な説明で撮影を済ませ、操作ミス少なく正確に皮膚のパ
ラメータを演算できるデジタルズーム肌診断装置を提供
することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】本発明のデジタルズーム肌診断装置は、デ
ジタルカメラで顔全体の高解像度画像を撮影し、求める
パラメータ値の演算方法に適合させて設定した大きさの
処理領域の画像データを顔全体の撮影画像データから切
り取って皮膚のパラメータ値を演算するデジタルズーム
肌診断装置において、演算されたパラメータ値とともに
撮影画像データが記録保存されるとともに、記録保存さ
れた撮影画像データを呼び出して処理領域を変更し、パ
ラメータ値を演算し直して当初のパラメータ値と置き換
え可能としたものである。
【発明の効果】
【0005】本発明のデジタルズーム肌診断装置では、
顔全体を撮影した高解像度の撮影画像データに処理領域
を設定し、処理領域の画像データを切り出して画像処理
することにより、診断に必要な皮膚のパラメータ値が演
算される。演算されたパラメータ値は、元の撮影画像デ
ータと関連付けて記録保存され、撮影画像データを後か
ら呼び出して処理領域を設定し直して皮膚のパラメータ
値を再演算できる。そして、再演算された皮膚のパラメ
ータ値は、最初の皮膚のパラメータ値と置き換えて記録
保存することができる。これにより、処理領域の設定に
起因して間違ったパラメータ値が演算されていると判断
される場合、再度の撮影を行わなくても、後から処理領
域を設定し直すだけでパラメータ値を訂正して正しい診
断結果を得ることができる。
【0006】本発明のデジタルズーム肌診断装置では、
1枚の撮影画像データから複数の測定領域の画像データ
を切り取って皮膚のパラメータ値を演算するから、撮影
回数が1回で済み、解析場所ごとに撮影を行う必要がな
い。そして、演算されたパラメータが適正でなければ、
同じ画像データから別の場所を切り取ったり、解析条件
を変化させて再解析したりしてパラメータを修正できる
から、わざわざ撮影をやり直す必要がない。
【0007】また、演算する画像データは切り出してデ
ータ量を小さくしているから、安価な演算装置で複雑な
演算を行っても短時間で診断結果を出力できる。そし
て、手持ちのカメラヘッドを用いて複数の診断位置ごと
に撮影を行う場合に比較して撮影ミスや操作ミスや演算
ミスが生じる可能性が少なく、時間も節約されるから、
正確な診断結果を迅速に取得できる。オペレータの負担
が軽く特殊能力や資格を要しないから、診断コストが低
くなる。また、一度混ざると誰の写真か判らなくなる部
分画像とは異なり、被診断者をひとめで確認できる顔全
体画像データを保存するから、混在したデータから間違
いなく必要なデータを選択したり、顔写真を配置したわ
かり易い出力プリントを提供することが容易である。ま
た、顔全体の皮膚状態がデータとして残るから、アトピ
ー症とか紫外線ダメージとか老化度のように部分画像か
らは正確に判断できない情報を抽出したり、目視判断し
たりすることも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】診断結果は、皮膚のパラメータを単独また
は組み合わせて文章を選択したり、皮膚のパラメータを
グラフ化するなどして、被診断者に対してモニタ画面や
プリントアウトを通じて出力される。好ましくは、視覚
的な印象と信頼性を高めるために、処理領域のデジタル
ズーム写真と並べた形式で診断結果が配置され、顔全体
の縮小画像も添付される。診断結果の文章やグラフは、
対応するパラメータを演算した処理領域のデジタルズー
ム写真と並べて、これらの画像と対応して理解できる形
式で配置される。また、証明写真自動撮影ボックスまた
は写真シール自動撮影ボックスに類似したシステムと
し、少ない操作と簡単な説明で被診断者が自ら撮影を行
って、操作ミス少なく正確に皮膚のパラメータを判定で
きるようにした。
【実施例1】
【0009】図1は第1実施例のデジタルズーム肌診断
装置の側面図、図2はモニタ画面表示の説明図、図3は
診断処理のフローチャート、図4はパラメータの演算方
法の説明図である。
【0010】図1に示すように、第1実施例のデジタル
ズーム肌診断装置は、証明写真自動撮影ボックスまたは
写真シール自動撮影ボックスに類似した外観と操作を持
たせて構成される。第1実施例のデジタルズーム肌診断
装置の内部は、中央に透明ガラス窓を設けた遮蔽壁24
で仕切られて撮影室11と機械室12に区分される。機
械室12には、600万画素のデジタルカメラ13と高
周波駆動の蛍光灯20を駆動する光源19が配置され
る。デジタルカメラ13の画角17と焦点は、イス22
に座った被診断者10の顔全体を捉えるように調整され
ている。ボタン18、光源19、デジタルカメラ13に
加えて、料金徴収用のコインスロット25、撮影室11
に配置した液晶モニタ画面16および判定結果をプリン
トアウトするプリンタ15もパソコン14に接続されて
いる。
【0011】撮影室11のイス22は、座面の高さ調整
が可能で固定された高い背もたれがあるハイバック型で
あって、被診断者10の顔を、画角17(撮影範囲)内
でデジタルカメラ13に向って焦点位置に位置決めす
る。幅の狭い踏み台21は、被診断者10の足位置を規
制してイス22の上にまっすぐ座らせ、顔が画角17の
左右にはみ出るのを防止する。被診断者10の背後の壁
面には、青い背景スクリーン23が配置され、撮影画像
から顔の輪郭を自動判別し易くしてある。
【0012】被診断者10が撮影室11のイス22に腰
掛けてコインスロット25に500円硬貨を挿入する
と、光源19が作動して蛍光灯20が点灯し、デジタル
カメラ13で撮影された被診断者10のライブ画像が液
晶モニタ画面16に表示されて撮影スタンバイ状態とな
る。ライブ画像を見て顔が画角17を外れていれば、被
診断者10がイス22高さを調整するなどして画角17
に収める。続いて被診断者10がボタン18を操作する
と、デジタルカメラ13が作動して被診断者10の顔全
体を撮影し、直ちにデジタルカメラ13からパソコン1
4へ約2000×3000ドットの1枚の画像データが
転送される。パソコン14は、液晶モニタ画面16に撮
影画像の縮小全体画像を表示した状態で、画像処理とパ
ラメータの演算を実行して、診断結果を作成する。そし
て、液晶モニタ画面16に診断結果を表示し、並行して
プリンタ15から診断結果をプリントアウトする。液晶
モニタ画面16には、図2に示すように、撮影した画像
全体の縮小画像31に並べて、撮影画像データから切り
取った3つの表示領域の拡大画像32、33、34が表
示される。また、縮小画像31に重ねて、処理領域に対
応させた枠35、36、37が表示される。
【0013】処理領域は、画像処理して皮膚パラメータ
を演算するのに最適な大きさに切り出した画像データに
対応し、顔面上の実寸で2cm角、撮影画像データ全体
を画像処理して輪郭と目を検出し、ひたいと目じりとほ
おに対応させて3か所が自動的に設定される。一方、表
示領域は、それぞれの処理領域に対応させて、所定のデ
ジタルズーム倍率で一定の形状と寸法になるよう定めて
ある。拡大画像32は、ひたいの処理領域(枠36)の
内側から切り取った実寸1.5cm角領域の画像データ
を5cm角までデジタルズーム処理してドット補間した
画像である。拡大画像33は、目の一部を含む目じりの
処理領域(枠35)の画像データを5cm角までデジタ
ルズーム処理した画像である。下段の拡大画像34は、
ほおの処理領域(枠37)を中心にした実寸3cm角の
領域を5cm角までデジタルズーム処理した画像であ
る。これらの画像より少し遅れて、皮膚のパラメータの
数値とその解説が、それぞれ演算を行った処理領域に対
応する拡大画像32、33、34の横に表示される。ひ
たいの拡大画像32は肌色と毛穴のパラメータ、めじり
の拡大画像33はきめとしわのパラメータ、ほおの拡大
画像34はしみとくすみのパラメータに対応している。
【0014】パソコン14による肌診断は、図3に示す
シーケンスで実行される。ステップ111でコインスロ
ット25がコインを受領すると、ステップ112で光源
19を駆動して撮影スタンバイ状態となる。ステップ1
13でスイッチ18の操作を受け取ると、ステップ11
4へ移行して撮影と画像データ転送が実行される。さら
に、ステップ115でデジタルズーム画像拡大を行っ
て、ステップ116で液晶モニタ画面16に画像を表示
する。ステップ117では、撮影画像データから切り出
した3つの処理領域の画像データを処理して皮膚のパラ
メータを演算する。ステップ118では、3つの処理領
域で演算した皮膚のパラメータを総合判断して診断結果
を作成し、診断結果に画像を組み合わせたプリントアウ
トデータを作成する。ステップ119では、プリンタ1
5を作動させて被診断者10に診断結果をプリント出力
する。診断結果のプリントアウトには、図2に示す液晶
モニタ画面16の場合と同様に、顔全体の縮小画像に並
べて、倍率の異なる3つのデジタルズーム画像が同じ大
きさに揃えて配置され、肌色、しわ、きめ、しみ、くす
み、毛穴状態の診断結果と問題点、治療方法や推奨され
る化粧品、手入れ方法がさらに詳しく記載されている。
【0015】図4に示すように、ひたいとほおの処理領
域の画像データから水平方向の濃度分布関数を求め、関
数の平均値41をRGBの3原色でそれぞれ求めて肌色
を判定する。また、水平方向の濃度分布関数に2本のし
きい値42、43を設定して交差する点の数を数えるこ
とにより皮膚の微小な凹凸の密度を求める。ひたいとほ
おの測定領域に設定した複数の水平な横断線についてこ
の操作を繰り返して平均することにより皮膚のきめのパ
ラメータが演算される。
【0016】また、目じりの処理領域の画像データに設
定した複数の垂直な横断線について同様な操作を行って
しわのパラメータが演算される。しわの凹凸はきめより
も長い周期で画像上の明暗濃度差も大きいので、上下の
しきい値をきめの場合よりも広く設定して交差する点の
数を数える。また、ひたいの処理領域のXY二次元の濃
度分布を作成し、しきい値を変化させて二値化する演算
により毛穴を抽出する。処理領域の毛穴の濃度と大きさ
から毛穴のパラメータを演算する。また、ほおの処理領
域のR画像データからXY二次元の濃度分布を作成し、
しきい値を変化させて二値化してしみ(メラニン)を抽
出する。しみの大きさと数からしみのパラメータを演算
する。そして、肌色としみときめのパラメータからくす
みのパラメータが演算される。
【0017】以上のように構成された第1実施例のデジ
タルズーム肌診断装置では、600万画素のデジタルカ
メラを採用して幅20cm高さ30cmの領域を撮影し
約2000×3000ドットの高解像度カラー画像を撮
影するから、2cm角の小さな処理領域の画像データで
も200×200ドット程度のパラメータ演算に十分な
データ量を確保できる。また、1.5cm角を5cm角
に拡大するデジタルズーム処理を行っても十分な解像度
の画像表示およびプリントアウトが可能である。また、
1枚の撮影画像データから複数の処理領域の画像データ
を切り取って皮膚のパラメータ値を演算するから、撮影
回数が1回で済み、撮影画像データをパソコン14に保
存しているから、後から別の測定領域(あご、鼻、みけ
ん等)を設定してパラメータ値を演算することも可能で
ある。
【0018】また、画角17から顔の輪郭がはみ出して
測定領域の自動設定が行えない撮影画像データでも、残
りの部分の大きな画像から人間が手動で測定領域を設定
し直して、パラメータ値を再度演算することも可能であ
る。万が一、パラメータの演算値が実情と合わない場合
でも、撮影画像データの全体観察を行って合わない理由
を解析可能である。ほくろや髪の毛でパラメータ値に異
常をきたしても、少しずつ処理領域をずらせてそれぞれ
パラメータ値を演算することにより異常値を排除する自
動処理も可能である。いずれにせよ、万が一、判定結果
が異常でも撮影をやり直す必要がなく、ばらばらの部分
画像では困難な撮影画像データと本人の照合も迅速確実
である。また、処理領域の面積は2cm×2cmなの
で、幅13cm長さ20cm前後の女性の顔の上に、輪
郭からはみ出すことなく、顔面の凹凸や傾き、照明の陰
影や髪の毛の影響を避けた配置が可能である。そして、
処理領域の画像データは、200×200ドットの軽い
データなので、複雑なフィルタ画像処理の重い演算でも
短時間で完了する。
【0019】また、ハイバック型のイス22と幅の狭い
踏み台21で被診断者の位置と姿勢を制御して顔の位置
と向きを一定に設定するから、顔の輪郭が画角17の外
へはみ出しにくく、デジタルカメラ13の画角17一杯
に顔を捉えた情報量の大きな撮影画像データが得られ
る。また、コイン投入と同時に照明を点灯して撮影スタ
ンバイ状態とし、被診断者10によるボタン18操作を
待ってデジタルカメラ13を作動させるから、ストロボ
照明に比較して光量立ち上がりの遅い蛍光灯20でも安
定した照明効果を期待でき、撮影と同時に目を閉じてし
まうこともない。また、撮影画像データから処理領域の
画像データを切り取って、液晶モニタ画面16およびプ
リンタ15を通じて、被診断者10に画像提供するか
ら、現実感と説得力に満ちた情報提供が可能である。複
数の表示領域の画像データは異なる倍率でデジタルズー
ム処理されて共通の大きさに揃えて画像提供されるか
ら、見た目に整った美しい画像表示およびプリントアウ
トとなる。
【0020】また、拡大画像32、33、34は、それ
ぞれ異なる拡大倍率を付与してパラメータ理解に最適化
して、その表示領域に対応する処理領域の画像データか
ら演算したパラメータ値と並べて出力するから、専門知
識の無い被診断者10でも、数値と画像を対応させるこ
とにより無味乾燥な数値の意味を直感的に理解できて、
診断結果の説得力がアップする。表示領域の拡大画像
は、顔全体の画像と並べて出力されるから、被診断者1
0は結論と理由と証拠を同時に提示されて反論できない
精神状況に誘導され、受け入れ難い診断結果を出力して
もクレームを受けにくい。また、撮影からプリントアウ
トまでを市販の安いパソコン14で制御して自動的に遂
行させ、専属のオペレータや管理人を不要にしたから、
500円という低料金でも、証明写真や写真シールの自
動撮影ボックスに匹敵する高い利益を確保できる。
【0021】なお、第1実施例のデジタルズーム肌診断
装置では、パソコン14を用いて撮影からプリントアウ
トまでを自動的に遂行させたが、専用のオペレータを付
き添わせてカウンセリングを行うシステムを構成しても
よい。例えば、機械室12の外壁面に液晶モニタ画面1
6とスイッチ18とキーボードを配置してオペレータを
着席させる。そして、液晶モニタ画面16にライブ画像
を表示させた状態でオペレータが撮影室11の外から被
診断者10の姿勢を誘導し、オペレータがスイッチ18
を操作して撮影開始してもよい。オペレータは、被診断
者10にいくつかの質問を投げかけ、食事内容や酒量、
昨日の睡眠時間、利用している化粧品の種類などを聞き
出してキーボード入力してもよい。
【0022】また、第1実施例のデジタルズーム肌診断
装置では、デジタルカメラ13で撮影した撮影画像デー
タのみを判定したが、特開昭59−28646号公報に
示されるような静電容量センサを用いた皮膚水分量の測
定ヘッドを設けて、皮膚水分量のパラメータを判定項目
に加えてもよい。さらに、特開平10−286283号
公報に示されるような水分蒸散量の測定ヘッドを設けた
り、特開昭56−158639号公報に示されるような
すりガラス片を用いた皮脂分泌量の測定ヘッドを追加し
てもよい。また、実施例のデジタルズーム肌診断装置
は、化粧品販売の営業ツールや美容エステのコミュニケ
ーションツールとしても利用できる。
【0023】図5は第2実施例のデジタルズーム肌診断
装置の説明図、図6はモニタ画面表示の説明図である。
ここでは、ノートパソコン54とデジタルカメラ53の
最小構成によるカウンセリングシステムが説明される。
図5に示すように、ノートパソコン54のモニタ画面5
6の上部にデジタルカメラ53が取り付けられ、ノート
パソコン54とデジタルカメラ53は、リモコン操作、
設定、および画像データ転送が可能に接続され、ノート
パソコン54にはこれらの入出力操作と画像処理とパラ
メータ演算を行い、診断結果を作成する専用の撮影診断
ソフトウエアが組み込まれている。デジタルカメラ53
は、ノートパソコン54からの指令を待ってストロボ照
明55を作動させ、被診断者10の顔全体の高解像度カ
ラー画像を撮影する。カウンセラー50は、被診断者1
0と対面した状態でノートパソコン54を操作して、被
診断者10の肌診断とカウンセリングを行う。カウンセ
ラー50は、モニタ画面に表示されたライブ画像を見て
被診断者10の姿勢や位置を指導し、ノートパソコン5
4を操作して被診断者10の顔全体を撮影する。撮影に
続いてデジタルカメラ53からノートパソコン54へ自
動的に画像転送が行われると、図6に示すような測定画
面が表示される。
【0024】モニタ画面56の左側に被診断者10の顔
全体の縮小画像60が表示され、カウンセラー50は、
縮小画像60上でマウスポインタをドラッグして正方形
の処理領域を設定する。最初に設定された領域Aは自動
的に画像処理されてしわときめと肌色のパラメータが演
算される。二番目に設定された領域Bは自動的に画像処
理されてしみとメラニンのパラメータが演算される。モ
ニタ画面56の右側に領域Aと領域Bの固定枠が表示さ
れ、手動設定された領域Aと領域Bの画像データが、2
つの固定枠一杯まで可変倍率でデジタルズーム拡大され
て拡大画像61、62を形成する。また、拡大画像6
1、62の下に、YES、NOの記入枠を設けた質問枠
63が表示される。カウンセラー50は、質問枠63の
質問を読み上げて被診断者10からの回答を聞いて、質
問枠63のYES、NOの記入枠をマウスでチェックす
る。最後に質問枠63の下部の診断スイッチをマウスで
クリックすると、演算された複数のパラメータと質問回
答に基づいた肌診断結果がモニタ画面56に表示され
る。肌診断結果は、処理領域を示す枠を重ねた顔全体の
縮小画像と診断結果に対応した複数のデジタルズーム拡
大画像を含む。カウンセラーは、肌診断結果の表示され
たモニタ画面56を被診断者10に見せて、カウンセリ
ングを行う。
【0025】第2実施例のデジタルズーム肌診断装置
は、ノートパソコン54とデジタルカメラ53という最
小構成で使用できるから、自由に持ち運んで訪問先で直
ちに診断開始できる。また、市販の標準的な機器を用い
て専用ソフトウエアのインストールだけでシステムが完
成するから、安価で納期迅速、在庫なし、不具合の手直
しや質問変更などの修正も容易に行える。また、カウン
セラー50は、簡単なパソコン操作とモニタ画面56に
表示された質問枠63の読み上げだけで肌診断を行える
から、専門知識や実務経験に乏しい人材でも、誤操作や
誤判断なく、正確で迅速な診断結果が得られる。また、
手動操作で処理領域の位置と面積を設定するから、大き
なほくろや傷跡を避けるなどの応変な対処が可能で、自
動的、機械的に設定するよりも望ましい処理領域を選択
して正確な診断結果が得られる。
【0026】なお、第2実施例のデジタルズーム診断装
置では、手動操作で処理領域を設定したが、顔の輪郭や
目を自動検出して処理領域を自動設定してもよい。ま
た、マウスポイントをドラッグして可変の大きさの処理
領域を設定する代わりに、顔画像に重ねて表示された一
定大きさの枠画像をマウスでドラッグして任意の位置に
移動することにより、常に一定サイズの処理領域を設定
できるようにしてもよい。さらに、デジタルカメラ53
をノートパソコン54に固定しないで、デジタルカメラ
53の向きを水平方向および垂直方向に10度くらい回
転できるモーター付きの機構を設け、このモーター付き
機構をノートパソコン54でリモコン操作してデジタル
カメラ53の撮影範囲を上下左右に移動できるようにし
てもよい。例えば、デジタルカメラ53で撮影されたラ
イブ画像をパソコン画面に小さくウインドウ表示すると
ともに、キーボードのカーソルキーでデジタルカメラ5
3の向きを操作できるように診断ソフトウエアを一部改
造する。操作者50は、このライブ画像を参照して被診
断者10の顔全体がバランス良く画面の中央に収まるよ
うにカーソルキーを操作する。これにより、被診断者が
動くことなく、顔全体をデジタルカメラ53の撮影範囲
の中央へ誘導できる。
【0027】図7は第3実施例のデジタルズーム肌診断
装置の説明図、図8は照明切替えの説明図、図9は撮影
画面の説明図、図10は解析画面の説明図、図11は肌
診断シーケンスのフローチャートである。ここでは、可
視光撮影と紫外光撮影を連続して行う肌診断システムが
説明される。図7に示すように、一眼レフタイプの12
00万画素デジタルカメラ73は、ノートパソコン74
に接続されてシャッタータイミング、シャッター速度、
絞り値、ズーム量、その他の撮影条件や出力仕様などを
設定され、制御される。
【0028】照明制御部71は、ノートパソコン74に
接続されて専用の診断ソフトウエアで制御される。照明
制御部71は、蛍光灯80とブラックライト79に高周
波電力を供給してシャッター時間内の照明量の変動を抑
制し、常時点灯させることで立ち上がりの光量変動を回
避している。照明制御部71は、図示しない位置検出セ
ンサの出力を参照してモーター72を駆動し、テーブル
76を回転させて蛍光灯80とブラックライト79の照
明を切り替える。蛍光灯80は昼光色で、拡散板81を
配置して面光源化してある。モーター72は、プーリー
75を回転してタイミングベルト77を駆動し、テーブ
ル76を180度回転させて、図8に示すように、蛍光
灯80とブラックライト79を被診断者10の顔全体を
照明する位置へ交互に移動させる。デジタルカメラ73
から被診断者10までの空間は、後ろ向きの蛍光灯80
やブラックライト79の出力光がデジタルカメラ73へ
直接入射しないように設計された暗箱84に収められ、
被診断者10の背後には、後方からの入射光を遮る暗幕
が配置されている。被診断者10は、暗箱84の床面の
縁に固定されたあご乗せ78にあごを乗せてデジタルカ
メラ73に正対する。あご乗せ78は、デジタルカメラ
73の焦点位置でその画角に被診断者の顔全体が収まる
ように位置決めされている。
【0029】診断ソフトウエアを起動したノートパソコ
ン74の画面には、図9に示すように診断画面が表示さ
れ、診断画面の解析ボタン97をクリックすると、診断
画面は図10に示す解析画面へ切り替わる。診断画面に
はデジタルカメラ73で撮影されたモニタ用のライブ画
像92が表示される。この状態で撮影ボタン95をクリ
ックすると、デジタルカメラ73が撮影を実行されて、
あご乗せ78にあごを乗せた状態で被診断者10の顔の
縮小全体画像91が表示される。縮小全体画像91に重
ねて処理領域の設定枠85、86、87が表示され、設
定枠85、86、87は、それぞれポインタでドラッグ
して任意の位置へ移動できる。診断画面の右側には、設
定枠85、86、87の処理領域をデジタルズーム拡大
した拡大画像93が表示され、タブを選択して、ほお、
ひたい、めじりの画像を切り替えできる。縮小全体画像
91は、左上のタブを選択して可視光画像と紫外光画像
に切り替え表示できる。紫外光画像の縮小全体画像の場
合、ひたいと眼の下(ほお骨の上)と鼻に処理領域の設
定枠が表示される(図示略)。設定枠は、可視光画像の
場合と同様にポインタを操作して位置を調整でき、拡大
画像93はタブを選択して各処理領域の画像へ切り替え
できる。
【0030】可視光と紫外光の撮影が完了して縮小全体
画像91が表示された状態で解析ボタン97をクリック
すると、図10に示す解析画面が表示される。そして、
可視光画像と紫外光画像の各処理領域の画像データが処
理されて各種のパラメータが演算される。その後、解析
画面の確認ボタン108をクリックすると、再び診断画
面が表示される。そして、可視光画像の3つの処理領域
で求めたしわ、きめ、肌色、くすみ、均一性のパラメー
タ値と、紫外光画像の3つの処理領域で求めたしみ、そ
ばかす、皮脂、毛穴のパラメータがノートパソコン74
に蓄えた解析結果データに照合されて、診断画面の診断
結果94にまとめられる。診断結果94が表示された状
態で印刷ボタン98をクリックすると、可視光の縮小全
体画像91と各処理領域の拡大画像93と解析結果を1
枚の用紙に配置してカラー印刷シートのプリントアウト
が実行される。
【0031】ところで、撮影、解析と進んで解析画面で
確認ボタン108をクリックすると、可視光と紫外光の
撮影画像データは、各処理領域の画像データ、演算され
た各種パラメータ、および解析結果とともに1つの診断
フォルダにまとめて診断番号の名前で自動保存される。
従って、ノートパソコン74には、1回の撮影と診断ご
との多数の診断フォルダが保存されることになる。診断
画面の読込ボタン96をクリックするとこれらの診断フ
ォルダの一覧が示され、ここから1つを選択すると、そ
の診断フォルダから可視光と紫外光の画像データを呼び
出して解析と診断をやり直すことができる。ただし、古
い画像データを呼び出した場合、解析画面で確認ボタン
108をクリックした際に自動保存は実行されず、新し
い診断結果の保存が必要な場合には、診断画面で保存ボ
タン99をクリックして別途保存操作を行う必要があ
る。これにより、前回の解析で設定した処理領域を設定
し直したり、画像データに手動の画像処理を施して解析
をやり直したりして、診断結果94を書き換えて元のフ
ォルダに上書き保存することができる。また、元のフォ
ルダをそのまま残して別名の新しい診断フォルダを作成
することもできる。
【0032】図10に示すように、解析画面は、シェー
ディング補正された可視光の拡大画像103に水平方向
の解析線109と垂直方向の解析線110が重ねて表示
され、タブを選択してほお、ひたい、めじりを切り替え
表示できる。選択された処理領域について水平方向の解
析線109に沿った赤の濃度分布104とその微分値分
布105、垂直方向の解析線110に沿った赤の濃度分
布106とその微分値分布107が表示されている。そ
して、濃度分布および微分値分布には破線で示すしきい
値が設定されている。しきい値にヒステリシスを持たせ
て濃度分布および微分値分布とクロスした回数が拡大画
像103のすべての解析線109、110についてカウ
ントされて積算される。微分値分布での積算結果は、き
めの表101に、垂直と水平に分けて数値表示され、濃
度分布での積算結果は粗さの表100に水平と垂直に分
けて数値表示される。水平のクロス数と垂直のクロス数
の比も表100,101にそれぞれ表示される。つま
り、微分値分布に現れるクロスの間隔は小さな凹凸すな
わちきめに相当し、濃度分布に現れるクロスの間隔は大
きなうねり、すなわちしわに相当し、水平/垂直の比は
しわやきめの方向性を示している。確認ボタン108を
クリックするまで、それぞれの拡大画像について、水平
方向の解析線109と垂直方向の解析線110をポイン
タでドラッグして任意の高さ位置へ移動できる。そし
て、移動の都度、そのしきい値による各種パラメータが
再演算されて表101、102、103の各数値が書き
換えられる。
【0033】また、拡大画像の中に設定した複数の小領
域で赤、緑、青の濃度平均値を求めて濃度平均値の標準
偏差が演算され、計算結果がその他の表102の均一性
の枠に記入される。さらに、ほおとひたいの処理領域で
肌色が求められ、肌色の灰色レベルが演算されてくすみ
の枠に記入される。さらに、拡大画像全体の画素の赤濃
度分布121、緑濃度分布122、青濃度分布123も
グラフで表示され、ピークの形によって肌色のばらつき
が視覚的に示される。
【0034】図11に示すように、ステップ130でパ
ソコン74の診断ソフトが起動されると、ステップ13
1でモーター72を駆動して、蛍光灯80の側を被診断
者10側へ向ける。続いてステップ132で蛍光灯80
とブラックライト79に電力供給を開始して常時点灯さ
せる。ステップ133では、図9の診断画面が開かれて
デジタルカメラ73のライブ画像92が表示される。ス
テップ134で撮影ボタン95がクリックされると、ス
テップ135以下の撮影と解析が実行されるが、ステッ
プ150で読込ボタン96がクリックされるとステップ
151以下の再解析が実行される。
【0035】ステップ135では、1回目のシャッター
が開かれて可視光撮影が実行され、直ちにステップ13
6でノートパソコン74へ画像が転送される。続いて、
ステップ137ではモーター72が駆動され、テーブル
76を回転させてブラックライト79を被診断者10へ
向け、向くと同時にステップ138で2回目のシャッタ
ーを開いて紫外光撮影を実行する。そして、ステップ1
39でモーター72が逆方向に駆動され、テーブル76
を回転させて蛍光灯80を被診断者10へ向けた状態へ
復帰させる。その後、ステップ140で紫外光撮影画像
データがノートパソコン74へ転送される。転送完了す
ると、ステップ141で診断画面に縮小全体画像91が
表示され、操作者は、可視光と紫外光の縮小全体画像9
1と拡大画像93を確認して必要なら処理領域の設定枠
85、86、87の位置を調整する。
【0036】ステップ142で解析ボタン97がクリッ
クされるとステップ143へ移行して図10に示す解析
画面が表示され、ステップ144では、前回解析と共通
のしきい値でパラメータが演算される。操作者は、拡大
画像103を切り替えてその都度表101、102、1
03の各数値を確認し、必要なら濃度分布104、10
6および微分値分布105、106のグラフ上でしきい
値を調整する。ステップ145で確認ボタン108がク
リックされると、演算されたパラメータ値に基づいてス
テップ146で診断結果が作成される。さらに、ここま
での撮影データ処理領域の拡大画像データ、パラメータ
値、診断結果94がまとめられ、診断番号を名前につけ
た1つのフォルダに記録保存される。ステップ148で
診断結果94を記入した診断画面が表示され、次の撮影
または再解析のスタンバイ状態となる。
【0037】一方、ステップ150で診断画面の読込ボ
タン96がクリックされると、過去のフォルダの一覧が
示され、1つを選択して開くとそのフォルダの可視光撮
影画像データと紫外光撮影画像データが読み出されて、
ステップ151でその縮小全体画像91が表示される。
このとき、前回の解析における設定枠85、86、87
や各しきい値なども再現される。そして、ステップ15
2で確認ボタン108をクリックするとステップ153
で解析画面が表示される。操作者は、診断画面の縮小全
体画像91上で設定枠85、86、87を移動したり、
解析画面の濃度分布104、106、微分値分布10
5、107上でしきい値を設定し直すなどして、前回と
は異なるパラメータを演算させて、異なった診断結果9
4を導くことができる。ステップ155で確認ボタン1
08がクリックされると診断結果94が作成されて診断
画面が表示される。診断結果94が意図した方向に変化
していれば、操作者は、保存ボタン99を押して診断フ
ォルダの一覧を表示させ、前回の診断フォルダに上書き
するか、新しいフォルダで新たに記録保存するかを選択
し、実行する。
【0038】第3実施例のデジタルズーム肌診断装置に
よれば、ブラックライト79で照明してその蛍光画像を
撮影するから、蛍光画像を利用してしみ、皮脂、水分、
角質層の厚さ、毛穴などのパラメータを正確に診断でき
る。従って、肌状態のさらに総合的な評価が可能になる
とともに、水分センサや皮脂センサを別途設けなくて
も、皮脂量と水分量を診断することができる。また、蛍
光灯80とブラックライト79はテーブル76に乗せて
常時点灯するから、撮影ごとに点灯する場合に比較して
放電開始後の不安定を回避でき、光量が安定して再現性
の高い撮影を実行できる。また、ブラックライト79
は、紫外光撮影の直前に被診断者10へ向かわせ、撮影
後は、画像転送にも先立たせて真っ先に退去させ、被診
断者10へ向ける時間を最短にして不要な紫外線被爆を
避けているから、被診断者が望まない日焼けや紫外線ア
レルギーを起こすことがない。また、蛍光灯80とブラ
ックライト79はテーブル76を回転して切り替えるか
ら配置スペースが節約され、デジタルカメラ73の光路
を十分に確保しつつ被診断者10の顔を近くで効率的に
照明できる。光学系の遮蔽壁を含む装置全体がコンパク
トに構成され駆動機構も簡単だから、安価で使いやすく
持ち運びにも有利なシステムを提供できる。
【0039】また、あご乗せ78を設けて被診断者の顔
の位置が毎回一定に再現されるようにしたから、顔の照
明状態や拡大倍率の変動が少なくなり、デジタルカメラ
73の焦点ずれもおきにくい。また、縮小全体画像91
と拡大画像93にタブを設けて複数画像から選択表示で
きるようにし、最前面に観察と調整の頻度の高い可視光
画像とほお画像を配置したから、画面に全部並べる場合
に比較して見やすい大きな画像を利用でき、選択と観察
と設定を間違いなく効率的かつ迅速に実行できる。
【0040】また、設定枠85、86、87やしきい値
は前回の撮影解析時と同じものを再現し、必要に応じて
縮小全体画像91上や濃度分布104、106等で調整
できるようにしたから、その都度設定し直す場合に比較
して設定による誤差が少なく、ほくろや髪の毛と言った
錯乱要因がある場合にはそれを回避して設定枠85、8
6、87を設定するなどの柔軟な対応が可能である。ま
た、撮影解析ごとに画像データと診断結果をまとめて1
つの診断フォルダに記録し、後から診断フォルダを開い
て同じ画像データを用いて再解析、再診断を行えるよう
にしたから、実情と合わない診断結果が出た場合に、同
じ被診断者10を呼び出して撮影を繰り返すことなく、
その原因を分析したり、実情と合う形に診断結果を訂正
することが可能である。そして、再解析の場合でも、最
初にしきい値などの解析条件もまとめて再現するから、
診断結果の解析と修整はさらに容易である。
【0041】なお、第3実施例のデジタルズーム診断装
置では、蛍光灯80とブラックライト79を使用して照
明を可視光と紫外光に切り替えたが、可視光を自然光や
白色LEDやストロボ光に置き換えてもよく、紫外光を
特殊なストロボやLEDやレーザーで発生させてもよ
い。また、可視光と赤外光、可視光と電波(水分検知
用)、単色光と白色光など、第3実施例とは異なる照射
内容の組み合わせを利用してもよい。また、手動操作で
処理領域を設定したが、顔の輪郭や目を自動検出して処
理領域を自動設定してもよい。また、マウスポイントを
ドラッグして可変の大きさの処理領域を設定する代わり
に、顔画像に重ねて表示された一定大きさの枠画像をマ
ウスでドラッグして任意の位置に移動することにより、
常に一定サイズの処理領域を設定できるようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】第1実施例のデジタルズーム肌診断装置の側面
図である。
【図2】モニタ画面表示の説明図である。
【図3】診断処理のフローチャートである。
【図4】皮膚のパラメータの演算方法の説明図である。
【図5】第2実施例のデジタルズーム肌診断装置の説明
図である。
【図6】モニタ画面表示の説明図である。
【図7】第3実施例のデジタルズーム肌診断装置の説明
図である。
【図8】照明切替えの説明図である。
【図9】診断画面の説明図である。
【図10】解析画面の説明図である。
【図11】診断ソフトのフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】 10 被診断者 11 撮影室 12 機械室 13 デジタルカメラ 14 パソコン(制御手段、演算手段) 15 プリンタ(出力手段) 16 液晶モニタ画面(出力手段) 17、57 画角(撮影領域) 18 スイッチ 19 光源 20、80 蛍光灯(高周波駆動) 21 踏み台(規制手段、狭い) 22 イス(規制手段、ハイバック型) 23 青い背景スクリーン 30 背景 31、60 顔全体の縮小画像 32、33、34、61、62 拡大画像(表示領域に
対応) 35、36、37 枠(処理領域) 41 平均値 42、43 しきい値 50 カウンセラー 53、73 デジタルカメラ 54、74 ノートパソコン 55 ストロボ 56 モニタ画面 63 質問表 64 診断ボタン 70 肌診断システム 71 証明制御部 72 モーター 75 プーリー 76 テーブル 77 タイミングベルト 78 あご乗せ 79 ブラックライト 81 拡散板 84 暗箱 85、86、87 枠 91 縮小全体画像 92 ライブ画像 93 拡大画像 94 解析結果 95 撮影ボタン 96 読み込みボタン 97 解析ボタン 98 印刷ボタン 99 保存ボタン 100、101、102 表 103 拡大画像 104、106 濃度分布 105、107 微分値分布 109、110 解析線

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルカメラで顔全体の高解像度画像
    を撮影し、求めるパラメータ値の演算方法に適合させて
    設定した大きさの処理領域の画像データを顔全体の撮影
    画像データから切り取って皮膚のパラメータ値を演算す
    るデジタルズーム肌診断装置において、 演算されたパラメータ値とともに撮影画像データが記録
    保存され、記録保存された撮影画像データを呼び出して
    処理領域を変更し、パラメータ値を演算し直して当初の
    パラメータ値と置き換え可能であることを特徴とするデ
    ジタルズーム肌診断装置。
  2. 【請求項2】 デジタルカメラで顔全体の高解像度画像
    を撮影し、求めるパラメータ値の種類に応じた少なくと
    も1個の処理領域の画像データを1枚の顔全体の撮影画
    像データから切り取って皮膚のパラメータ値を演算する
    デジタルズーム肌診断装置において、 求めたパラメータ値とともに撮影画像データが記録保存
    され、記録保存された撮影画像データを呼び出して処理
    領域を変更し、パラメータ値を演算し直して当初のパラ
    メータ値と置き換え可能であることを特徴とするデジタ
    ルズーム肌診断装置。
  3. 【請求項3】 デジタルカメラで顔全体の高解像度画像
    を撮影し、求めるパラメータ値の種類に応じた少なくと
    も1個の処理領域の画像データを1枚の顔全体の撮影画
    像データから切り取って皮膚のパラメータ値を演算する
    デジタルズーム肌診断装置において、 顔全体の高解像度画像を撮影して診断結果を作成するご
    とに撮影画像データと演算されたパラメータを一緒に保
    存し、後から撮影画像データを呼び出して処理領域を修
    整してパラメータを演算し直すことにより診断結果を訂
    正可能であることを特徴とするデジタルズーム肌診断装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のデジタルズーム肌診断装
    置において、 顔全体の縮小全体画像と処理領域の拡大画像とを表示可
    能なモニタ画面に、記録保存された撮影画像データを呼
    び出す操作ボタンを配置したことを特徴とするデジタル
    ズーム肌診断装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のデジタルズーム肌診断装
    置において、 記録保存された撮影画像データを呼び出してパラメータ
    を演算し直すモニタ画面に、当初のパラメータを演算し
    直したパラメータで置き換えるか否かを選択できる操作
    ボタンを配置したことを特徴とするデジタルズーム肌診
    断装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のデジタルズーム肌診断装
    置において、 顔全体の縮小画像を表示して複数個の処理領域を設定す
    るモニタ画面に、それぞれの処理領域の画像データを処
    理して複数個の皮膚のパラメータを演算することを指令
    入力する操作ボタンを配置したことを特徴とするデジタ
    ルズーム肌診断装置。
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