JP3515673B2 - 電子現像型カメラの消去装置 - Google Patents

電子現像型カメラの消去装置

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JP3515673B2
JP3515673B2 JP02332497A JP2332497A JP3515673B2 JP 3515673 B2 JP3515673 B2 JP 3515673B2 JP 02332497 A JP02332497 A JP 02332497A JP 2332497 A JP2332497 A JP 2332497A JP 3515673 B2 JP3515673 B2 JP 3515673B2
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公一 佐藤
康裕 山元
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ペンタックス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影光学系により
得られた被写体像を電子的に現像する記録媒体を用いた
カメラに関し、特に、この記録媒体に記録された画像を
消去する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−2280号公報
において、記録媒体自体が直接電子的に現像され、かつ
その現像された可視像が即時に得られる写真材料が提案
されている。このような電子的に現像される記録媒体
を、この明細書では電子現像型記録媒体、またこの記録
媒体を用いたカメラを電子現像型カメラと呼ぶ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子現像型記録媒体に
記録された画像は所定の温度で加熱することにより消去
することが可能である。しかし、電子現像型カメラ内に
消去装置を設けると、電子現像型カメラ内の構成が複雑
かつ大型化するという問題が発生する。
【0004】本発明は、電子現像型カメラ内の構成を複
雑かつ大型化することなく、電子現像型記録媒体に記録
された画像を消去することができる消去装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子現像型
カメラの消去装置は、画像を電子的に現像する電子現像
型記録媒体と、画像の読出及び消去のために電子現像型
記録媒体を照明する光源と、この光源により出力される
光の強度を制御する光源制御手段とを備え、この光源制
御手段の制御によって光源が、画像を消去する時は、画
像を読み出す時の強度よりも大きい強度の光を出力する
ことを特徴としている。
【0006】光源は、例えばレーザ光線を出力する。ま
た光源は、平行光を出力するように構成されていてもよ
い。さらに、光源は電子現像型記録媒体の幅以上の長さ
を有する線状の光を出力するものであってもよい。
【0007】消去装置は、光源を電子現像型記録媒体の
幅方向に垂直な方向に移動させる光源移動機構を有して
いてもよい。
【0008】光源がレーザダイオードであってLED発
振領域またはレーザ発振領域で作用可能であり、例え
ば、LED発振領域で作用するとき照明光を出力し、レ
ーザ発振領域で作用するとき消去光を出力可能である。
あるいは、光源は、レーザ発振領域で出力される光強度
を調整することにより、照明光または消去光を出力する
ものであってもよい。
【0009】電子現像型記録媒体は例えば、画像に応じ
た電荷が発生する静電情報記録媒体と、この電荷に応じ
て可視像が発生するとともにこの可視像を保持可能な電
荷保持媒体とを有している。電荷保持媒体は例えば、メ
モリタイプの液晶を用いた液晶表示素子である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態を適用
した電子現像型カメラの外観図である。
【0011】カメラ本体11を前方から見ると、前面の
略中央には撮影レンズ等を備えた撮影光学系12が設け
られ、撮影光学系12の右上方にはストロボ13が配設
されている。またストロボ13とは反対側にはレリーズ
スイッチ14が設けられている。ファインダ15はカメ
ラ本体11の上面の中央部に設けられ、カメラ本体11
の前面から後面まで延びている。ファインダ15の側方
であってカメラ本体11の上面には、スキャニングスイ
ッチ16と消去スイッチ18が設けられている。また、
このカメラにより得られた画像信号を外部の記録装置等
に出力するため、カメラ本体11の側面の下部には出力
端子17が配設されている。
【0012】図2は電子現像型カメラのブロック図であ
る。システムコントロール回路20はマイクロコンピュ
ータであり、本電子現像型カメラの全体の制御を行う。
【0013】撮影光学系12には複数のレンズ群の他、
絞り12aが設けられている。撮影光学系12の後方に
は、電子現像型記録媒体30が配設されている。撮影光
学系12と電子現像型記録媒体30の間にはクイックリ
ターンミラー21が設けられ、クイックリターンミラー
21と電子現像型記録媒体30の間にはシャッタ22が
設けられている。クイックリターンミラー21の上方に
はファインダ光学系23のピント板23aが配設されて
いる。
【0014】絞り12a、クイックリターンミラー21
およびシャッタ22は、それぞれアイリス駆動回路2
4、ミラー駆動回路25およびシャッタ駆動回路26に
よって駆動され、これらの回路24、25、26は露出
制御回路27により制御される。露出制御回路27はシ
ステムコントロール回路20から出力される指令信号に
従って動作する。すなわち、露出制御時、測光センサ2
8からの出力信号に基づく露出制御回路27の制御に従
って、絞り12aはアイリス駆動回路24により開度を
調整される。クイックリターンミラー21は通常、被写
体を観察するための位置であるダウン位置(実線により
示される傾斜状態)に定められ、撮影光学系12を通過
した光をファインダ光学系23に導いているが、撮影動
作時、露出制御回路27の制御に従い、ミラー駆動回路
25によって上方に回動せしめられアップ位置(破線に
より示される水平状態)に定められる。シャッタ22は
通常閉塞しているが、撮影動作時、露出制御回路27の
制御に従って、シャッタ駆動回路26によって所定時間
開放され、これにより撮影光学系12を通過した光が電
子現像型記録媒体30の受光面に照射される。
【0015】電子現像型記録媒体30は記録媒体駆動回
路41の制御に基づいて電圧(すなわち記録媒体活性化
信号)を印加され、この電圧印加の間に露光されること
によって電子現像型記録媒体30には、撮影光学系12
によって結像された画像が可視像として現像される。な
お記録媒体駆動回路41は、システムコントロール回路
20から出力される指令信号に従って動作する。
【0016】電子現像型記録媒体30の近傍には走査機
構50が設けられている。走査機構50には、光源装置
42とスキャナ光学系43とラインセンサ44がそれぞ
れ支持されており、これらは走査機構50による走査に
よって電子現像型記録媒体30に沿って移動する。ライ
ンセンサ44は、例えば2000画素のCCD1次元セ
ンサ等を用いることができる。光源装置42は所定の光
強度のレーザ光線を出力する。光源装置42は、シャッ
タ22の前面すなわち電子現像型記録媒体30の前面に
沿って移動可能であり、ラインセンサ44は電子現像型
記録媒体30の背面に沿って移動可能である。スキャナ
光学系43は光源装置42とラインセンサ44の間に設
けられている。走査機構50による走査において、スキ
ャナ光学系43は電子現像型記録媒体30とラインセン
サ44の間に位置し、したがって電子現像型記録媒体3
0により現像された画像は、光源装置42によって照明
され、スキャナ光学系43の作用によってラインセンサ
44の受光面に結像される。すなわちスキャナ光学系4
3は電子現像型記録媒体30を透過した光の経路の途中
に設けられ、またラインセンサ44はスキャナ光学系4
3による画像の結像面上を移動する。
【0017】光源装置42のオンオフ制御およびレーザ
光線の光強度の制御は照明光源駆動回路45により行わ
れ、ラインセンサ44に発生した画像信号の読出動作等
の制御はラインセンサ駆動回路47により行われる。走
査機構50の移動の制御はスキャナ系駆動回路46によ
り行われる。これらの回路45、46、47はシステム
コントロール回路20により制御される。
【0018】ラインセンサ44から読み出された画像信
号は、アンプ61により増幅され、A/D変換器62に
よってデジタル信号に変換される。デジタルの画像信号
は、システムコントロール回路20の制御に従って、画
像処理回路63においてシェーディング補正およびガン
マ補正等の処理を施された後、メモリ64に一時的に格
納される。なおメモリ64は、ラインセンサ44から出
力される1水平走査線分だけの記憶容量を有していても
よいが、1フレーム分の記憶容量を有するメモリであっ
てもよい。またメモリ64はE2 PROMを備えてお
り、このE2 PROMにはシェーディング補正等の補正
値が格納される。
【0019】メモリ64から読み出された画像信号は、
画像処理回路63からインターフェイス回路65に入力
されてフォーマットの変換等の所定の処理を施され、出
力端子17を介して外部のコンピュータ(図示せず)等
に出力可能である。また画像処理回路63から出力され
た画像信号は、画像記録装置67において例えばICメ
モリカード等の記録媒体に記録可能である。インターフ
ェイス回路65と画像記録装置67はシステムコントロ
ール回路20からの指令信号に従って動作する。
【0020】システムコントロール回路20には、レリ
ーズスイッチ14、スキャニングスイッチ16および消
去スイッチ18等から成る操作部70が接続されてい
る。これらレリーズスイッチ14およびスキャニングス
イッチ16の操作に従って、撮像動作(記録動作)およ
び画像信号の読出動作等が行われ、消去スイッチ18の
操作に従って、画像信号の消去動作が行われる。またシ
ステムコントロール回路20には、この電子現像型カメ
ラの種々の設定状態等を表示するための表示素子68
と、ストロボ13の発光制御を行うためのストロボ駆動
回路69が接続されている。
【0021】図3は電子現像型記録媒体30の構成を示
す図であり、これは特開平5−2280号公報に開示さ
れたものと基本的に同じである。すなわち電子現像型記
録媒体30は静電情報記録媒体31と電荷保持媒体32
を備えており、静電情報記録媒体31と電荷保持媒体3
2は電源33によって電圧を印加される。静電情報記録
媒体31は、基板34、電極層35、無機酸化物層36
および光導電層37を積層して成り、光導電層37は電
荷発生層37aと電荷輸送層37bを重合させて構成さ
れる。電荷保持媒体32は、液晶支持体38と液晶電極
層39の間に液晶40を封入して構成される。静電情報
記録媒体31の電荷輸送層37bと電荷保持媒体32の
液晶支持体38とは微小間隙をもって対向している。
【0022】電源33は記録媒体駆動回路41によりオ
ンオフ制御され、電源33がオン状態のとき、電極層3
5と液晶電極層39の間、すなわち静電情報記録媒体3
1と電荷保持媒体32に電圧が印加される。この電圧印
加状態で静電情報記録媒体31が露光されると、静電情
報記録媒体31には、画像に応じた電荷が発生する。こ
の電荷に応じて、液晶40に作用する電界の強さが変化
するため、液晶40には、その画像が可視像として表示
され、被写体像が現像される。この電荷保持媒体32は
メモリタイプの液晶を用いた液晶表示素子であり、現像
された可視像は電界を除去しても保持される。この液晶
表示素子は、レーザ光線を用いて所定の温度に加熱する
ことにより、現像された可視像を消去させることもで
き、その場合は繰り返し同一記録媒体を用いることもで
きる。
【0023】図4は、走査機構50およびこれの近傍の
構成を示す斜視図である。走査機構50の移動部材52
は、一対のガイドシャフト51に摺動自在に支持され、
第1および第2の脚部52a、52bと支持部52cを
有する。第1の脚部52aは、クイックリターンミラー
21とシャッタ22の間に張り出し、第2の脚部52b
は、電子現像型記録媒体30の背面側に張り出してい
る。支持部52cは第2の脚部52bのさらに後方に設
けられている。光源装置42は第1の脚部52aに、ス
キャナ光学系43は第2の脚部52bに、ラインセンサ
44は支持部52cに、それぞれ取りつけられる。光源
装置42とラインセンサ44は、共に水平方向に延びて
いる。移動部材52に固定されたラック53はピニオン
54に噛合し、このピニオン54は、スキャン駆動モー
タ55の出力軸に設けられたギア56に噛合している。
【0024】電子現像型記録媒体30上の画像の読み取
り動作以外の時、移動部材52は撮影光学系12と電子
現像型記録媒体30の間の光路から外れた位置、例えば
電子現像型記録媒体30よりも下方に位置している。後
述するように、電子現像型記録媒体30に記録された画
像を読み出す時、スキャン駆動モータ55が回動し、移
動部材52が上昇してラインセンサ44による走査が行
われ、ラインセンサ44はその長手方向に直交する方向
に走査する。また電子現像型記録媒体30に記録された
画像を消去する時も同様に、移動部材52はスキャン駆
動モータ55が駆動されることによって上昇し、すなわ
ち光源装置42は電子現像型記録媒体30の幅方向に垂
直な方向に移動する。
【0025】図5は光源装置42を示す平面図である。
この図において、支持枠42aには複数のレーザダイオ
ード42bが取り付けられ、これらは直線状に配置され
ている。レーザダイオード42bの数は、図5では4で
あるが実際にはもっと多い。レーザダイオード42bの
前方にはコリメートレンズ42cが設けられている。レ
ーザダイオード42bから出力されたレーザ光線の広が
り角θは例えば30度〜40度であるが、コリメートレ
ンズ42cの作用によって平行光に変換され、電子現像
型記録媒体30の受光面に照射される。光源装置42か
ら出力されるレーザ光は線状であり、その長さLは電子
現像型記録媒体30の幅(図4において第1の脚部52
bの長さ方向に対応する)以上である。
【0026】図6は、レーザダイオード42bに流れる
順電流とレーザダイオード42bから出力される光の強
度との関係を示している。順電流の値が第1の閾値Ith
よりも小さい時(I"op)、光強度は小さく(P" )、レ
ーザダイオード42bはLED発振領域で作用し、照明
光を出力する。順電流の値が第1の閾値Ithよりも若干
大きい時(I'op)、レーザダイオード42bはレーザ発
振領域で作用するが、光強度が小さい(P’)ので、照
明光を出力する。順電流の値が第1の閾値Ithを超える
と、光強度の増加率は急に大きくなり、順電流が第2の
閾値(図示せず)を越えて例えばIopである場合、光強
度Pは電子現像型記録媒体30に記録された画像を消去
するのに十分な大きさとなる。すなわち、レーザダイオ
ード42bは消去光を出力する。
【0027】図7は照明光源駆動回路45の例を示して
いる。各レーザダイオード42bの順電圧側端子は電源
Vに接続され、各レーザダイオード42bの逆電圧側端
子は第1および第2の抵抗RA、RBに接続されてい
る。第1の抵抗RAは第1のトランジスタ42dのコレ
クタに接続され、第2の抵抗RBは第2のトランジスタ
42eのコレクタに接続されている。第1および第2の
トランジスタ42d、42eのエミッタは接地され、ま
たベースには、システムコントロール回路20から出力
された制御信号A、Bに対応した電圧が印加される。
【0028】第1の抵抗RAの抵抗値は第2の抵抗RB
の抵抗値よりも大きい。第1の抵抗RAの抵抗値は例え
ば、 RA=(V−VF)/I'op (1) または RA=(V−VF)/I"op (2) であり、第2の抵抗RBの抵抗値は例えば、 RB=(V−VF)/Iop (3) である。なおVFは、レーザダイオード42bの順方向
の電圧降下である。
【0029】電子現像型記録媒体30に記録された画像
を読み出すとき、制御信号Aはハイレベル(Hi)に定
められ、制御信号Bはローレベル(Lo)に定められ
る。したがって第1のトランジスタ42dが導通状態と
なるとともに第2のトランジスタ42eが遮断状態とな
り、レーザダイオード42bに印加される電圧は、第1
の抵抗RAのために相対的に低くなる。すなわち、レー
ザダイオード42bから出射される光強度は相対的に小
さく、これは照明光である。ここで、第1の抵抗RAが
(1)式で定められる抵抗値を有している場合、レーザ
ダイオード42bはレーザ発振領域で作用し、照明光は
レーザ光であるが、第1の抵抗RAが(2)式で定めら
れる抵抗値を有している場合、レーザダイオード42b
はLED発振領域で作用して照明光を出力する。
【0030】一方、電子現像型記録媒体30に記録され
た画像を消去するとき、制御電圧信号AはLoに定めら
れ、制御電圧信号BはHiに定められる。したがって第
1のトランジスタ42dが遮断状態となるとともに第2
のトランジスタ42eが導通状態となり、レーザダイオ
ード42bに印加される電圧は、第2の抵抗RBのため
に相対的に高くなる。すなわち、レーザダイオード42
bから出射されるレーザ光(消去光)の光強度は相対的
に大きい。
【0031】図8は、電子現像型記録媒体30への画像
の記録動作(撮影動作)と、この画像をラインセンサ4
4によって読み出す動作とを示すタイミングチャートで
ある。図9は記録動作のフローチャート、図10〜図1
2は画像の読出動作のフローチャートである。これらの
図を参照して、記録動作と読出動作を説明する。
【0032】ステップ101においてレリーズスイッチ
14が押下されたことが検知されると(符号S11)、
ステップ102において、測光センサ28からの出力信
号すなわち測光値が検出される。ステップ103では、
この測光値に基づいて露出演算が開始される(符号S1
2)。ステップ104において露出演算が完了したこと
が確認されると(符号S14)、この演算結果に従っ
て、ステップ105以下において記録動作が行われる。
【0033】ステップ105では、絞り12aの開度が
全開状態から所定開度まで変化し(符号S15)、また
クイックリターンミラー21がダウン状態からアップ状
態に変化する(符号S16)。ステップ106において
ミラー21のアップ状態への変化と絞り12aの開度調
整が完了したことが確認されると、ステップ107にお
いてシャッタ22が開放するとともに(符号S17)、
ステップ108において記録媒体活性化信号が出力され
(符号S13)、電子現像型記録媒体30に電圧が印加
される。
【0034】露出演算により求められた露出期間が経過
し、ステップ109において露出が完了したことが検出
されると、ステップ110において、シャッタ22が閉
じる(符号S18)。このシャッタ22の閉塞動作の完
了に伴い、ステップ111が実行され、ミラー21がダ
ウン状態に変化するとともに(符号S19)、絞り12
aが全開状態まで開放する(符号S20)。ステップ1
12では記録媒体活性化信号の出力が停止される(符号
S21)。
【0035】すなわち、記録媒体活性化信号はシャッタ
22が開放している間出力され、この間、電子現像型記
録媒体30に所定の電圧が印加される。そして、この状
態で露光されることにより、電子現像型記録媒体30に
は被写体像が可視像として現像される。この可視像は記
録媒体活性化信号の出力が停止しても保持される。
【0036】ステップ113において、ミラー21と絞
り12aが初期状態に復帰したことが確認されると、ス
テップ114においてミラー21と絞り12aの駆動が
停止され、この記録動作ルーチンは終了する。
【0037】次いで、スキャニングスイッチ16が押さ
れると、走査機構50による走査が開始し、次に述べる
読出動作ルーチンが実行される。
【0038】スキャニングスイッチ16が押されたこと
により、スキャナ駆動指令信号が出力される。ステップ
201においてスキャナ駆動指令信号が出力されたこと
が確認されると(符号S31)、ステップ203におい
てシャッタ22が開放される(符号S32)。ステップ
204では光源装置42がオン状態となり、システムコ
ントロール回路20からHiの制御信号AとLoの制御
信号Bが出力される。すなわち、光源装置42は照明光
源として作用し、電子現像型記録媒体30が照明される
(符号S33)。
【0039】ステップ205ではスキャナ系駆動信号が
出力されて(符号S34)、スキャン駆動モータ55が
正転し、走査機構50の移動部材52が電子現像型記録
媒体30の下方位置から上昇し始める(符号S35)。
ステップ206ではラインセンサ駆動電源がオン状態と
なる(符号S36)。
【0040】ステップ207においてラインセンサ44
が読み出し開始位置に定められたことが確認されると、
ステップ208においてスキャナ系駆動信号の出力が停
止され(符号S37)、スキャン駆動モータ55が停止
される(符号S38)。この停止動作は、例えばスキャ
ン駆動モータ55を回転駆動するためのパルス信号を計
数すること等によって制御される。
【0041】次いで、ステップ210ではラインセンサ
44に対する露出が開始され、電荷蓄積が行われる(符
号S39)。ステップ211において、例えば一定時間
が経過したことを検知することにより、ラインセンサ4
4の露出が完了したことが確認されると、ステップ21
2においてラインセンサ44の読み出しが開始され、1
水平走査線分の画像信号の出力が開始される(符号S4
0)。またステップ213では、スキャン駆動モータ5
5を正転させるスキャナ系駆動信号が出力されて(符号
S41)、移動部材52がさらに上昇し始める(符号S
42)。
【0042】この移動部材52の移動中において、ステ
ップ214においてラインセンサ44の読み出しが終了
したことが確認されると、ステップ215においてその
読み出し走査が停止される(符号S43)。なお、この
読み出しの終了は、例えばラインセンサ駆動回路47か
ら出力されるラインセンサ44を駆動するためのパルス
信号を計数することにより制御される。ステップ214
において読み出しの終了が確認されなかった場合、ステ
ップ215がスキップされてステップ216が実行さ
れ、ラインセンサ44が次の水平走査線の位置すなわち
次の読み出し位置に定められたか否かが判定される。ラ
インセンサ44が次の水平走査線の位置に定められてい
ない場合、ステップ214〜216が再び実行される。
【0043】ステップ216においてラインセンサ44
が次の水平走査線の位置に定められたことが確認される
と、ステップ217においてスキャナ系駆動信号の出力
が停止され(符号S44)、スキャン駆動モータ55が
停止される(符号S45)。次いでステップ218で
は、ステップ214と同様にラインセンサ44の読み出
しの終了が確認され、ステップ219において読み出し
が停止される。すなわち、ステップ215を実行するこ
となくステップ214〜216のループを抜けた場合で
あっても、ステップ219においてラインセンサ44の
読み出しが終了される。
【0044】次にステップ221において、全水平走査
線に関する読み出し動作が完了したか否かが判定され
る。全水平走査線の数は例えば2000であり、ステッ
プ221では、1本の水平走査線に関する読み出し動作
が完了する毎にカウントアップされるカウンタの値が、
2000に達したか否かが判定される。全水平走査線の
読み出しが完了していない場合、ステップ210へ戻
り、上述した動作が繰り返される。
【0045】このようにして全水平走査線の読み出しが
完了すると(符号S50)、ステップ221からステッ
プ222へ移り、ラインセンサ44の駆動電源がオフ状
態に切り換えられるとともに(符号S51)、ステップ
223において光源装置42がオフ状態に定められる
(符号S52)。すなわち、制御信号A、Bが共にLo
に定められる。また、ステップ224ではシャッタ22
が閉塞され(符号S53)、ステップ225では、スキ
ャン駆動モータ55を逆転させるスキャナ系駆動信号が
出力されて(符号S54)、移動部材52が下降し始め
る(符号S55)。
【0046】この移動部材52の下降動作中に、ステッ
プ226においてラインセンサ44が初期位置に復帰し
たことが確認されると、ステップ227においてスキャ
ナ系駆動信号の出力が停止され(符号S56)、スキャ
ン駆動モータ55が停止される(符号S57)。なおス
テップ226における初期位置の検知動作は、例えば移
動部材52の一部がフォトインタラプタ(図示せず)を
横切ることによって出力される信号に基づいて行われ
る。
【0047】図13は、電子現像型記録媒体30に記録
された画像を消去する動作を示すタイミングチャートで
ある。図14および図15は画像の消去動作のフローチ
ャートである。これらの図を参照して消去動作を説明す
る。
【0048】消去スイッチ18が押されたことにより、
消去指令信号が出力される。ステップ301において消
去指令信号が出力されたことが確認されると(符号S6
1)、ステップ302においてシャッタ22が開放され
る(符号S62)。ステップ303では光源装置42が
オン状態となり、システムコントロール回路20からL
oの制御信号AとHiの制御信号Bが出力される。すな
わち光源装置42は消去装置として作用し、読出動作時
よりも光強度の大きい光線(すなわち消去光)を電子現
像型記録媒体30に照射する(符号S63)。
【0049】ステップ304ではスキャナ系駆動信号が
出力されて(符号S64)、スキャン駆動モータ55が
正転し、走査機構50の移動部材52が電子現像型記録
媒体30の下方位置から上昇し始める(符号S65)。
ステップ305においてレーザダイオード42bが所定
の水平走査線位置に定められたことが確認されると、ス
テップ306においてスキャナ系駆動信号の出力が停止
され(符号S66)、スキャン駆動モータ55が停止さ
れる(符号S67)。これにより、電子現像型記録媒体
30はレーザダイオード42bから出力される消去光に
よって加熱され、その部分の画像(水平走査線)が消去
される。
【0050】次にステップ307において、全水平走査
線に関する消去動作が完了したか否かが判定される。ス
テップ307では、図12のステップ221と同様に、
1本の水平走査線に関する読み出し動作が完了する毎に
カウントアップされるカウンタの値が、例えば2000
に達したか否かが判定される。全水平走査線の消去動作
が完了していない場合、ステップ304へ戻り、上述し
た動作が繰り返される。
【0051】全水平走査線の消去が完了すると、ステッ
プ307からステップ308へ移り、光源装置42がオ
フ状態となり、制御信号A、Bが共にLoに定められる
(符号S68)。ステップ309ではシャッタ22が閉
塞され(符号S69)、ステップ310では、スキャン
駆動モータ55を逆転させるスキャナ系駆動信号が出力
されて(符号S70)、移動部材52が下降し始める
(符号S71)。
【0052】この移動部材52の下降動作中に、ステッ
プ311において移動部材52が初期位置に復帰したこ
とが確認されると、ステップ312においてスキャナ系
駆動信号の出力が停止され(符号S72)、スキャン駆
動モータ55が停止される(符号S73)。
【0053】以上のように本実施形態では、電子現像型
記録媒体30に記録された画像を読み出す時に使用する
光源装置42の出力光線の強度を制御することによっ
て、電子現像型記録媒体30上の画像を所定の温度で加
熱し、消去している。したがって、電子現像型カメラ内
に特別な消去装置を設ける必要がなく、電子現像型カメ
ラ内の構成を簡単にすることができ、また電子現像型カ
メラを小型化することができる。
【0054】なお電子現像型記録媒体30上の画像の消
去動作時、レーザダイオード42bはレーザ発振領域お
よびLED発振領域のいずれで作用してもよく、目的に
応じて、第1の抵抗RAの抵抗値を(1)または(2)
式に従って定めればよい。
【0055】また光源装置42はレーザ光源に限定され
ず、レーザ光源以外の光源であってもよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電子現像
型カメラ内の構成を複雑かつ大型化することなく、電子
現像型記録媒体に記録された画像を消去することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用した電子現像型カメ
ラの外観図である。
【図2】図1の電子現像型カメラの回路構成を示すブロ
ック図である。
【図3】電子現像型記録媒体の構成を示す図である。
【図4】走査機構を示す斜視図である。
【図5】光源装置を示す平面図である
【図6】レーザダイオードに流れる順電流とレーザダイ
オードから出力される光の強度との関係を示す図であ
る。
【図7】照明光源駆動回路の構成を示す回路図である。
【図8】記録動作と画像の読み出し動作を示すタイミン
グチャートである。
【図9】記録動作のフローチャートである。
【図10】読出動作のフローチャートである。
【図11】読出動作のフローチャートである。
【図12】読出動作のフローチャートである。
【図13】消去動作を示すタイミングチャートである。
【図14】消去動作のフローチャートである。
【図15】消去動作のフローチャートである。
【符号の説明】
30 電子現像型記録媒体 42 光源装置 42b レーザダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 19/02 H04N 5/225

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を電子的に現像する電子現像型記録
    媒体と、前記画像の読出及び消去のために 前記電子現像型記録媒
    体を照明する光源と、 この光源により出力される光の強度を制御する光源制御
    手段とを備え、 この光源制御手段の制御によって前記光源が、前記画像
    を消去する時は、前記画像を読み出す時の強度よりも
    きい強度の光を出力することを特徴とする電子現像型カ
    メラの消去装置。
  2. 【請求項2】 前記光源がレーザ光線を出力することを
    特徴とする請求項1に記載の電子現像型カメラの消去装
    置。
  3. 【請求項3】 前記光源が平行光を出力することを特徴
    とする請求項1に記載の電子現像型カメラの消去装置。
  4. 【請求項4】 前記光源が、前記電子現像型記録媒体の
    幅以上の長さを有する線状の光を出力することを特徴と
    する請求項1に記載の電子現像型カメラの消去装置。
  5. 【請求項5】 前記光源を前記電子現像型記録媒体の幅
    方向に垂直な方向に移動させる光源移動機構を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子現像型カメラの消
    去装置。
  6. 【請求項6】 前記光源がレーザダイオードであってL
    ED発振領域またはレーザ発振領域で作用可能であり、
    LED発振領域で作用するとき照明光を出力し、レーザ
    発振領域で作用するとき消去光を出力可能であることを
    特徴とする請求項1に記載の電子現像型カメラの消去装
    置。
  7. 【請求項7】 前記光源がレーザダイオードであってL
    ED発振領域またはレーザ発振領域で作用可能であり、
    レーザ発振領域で出力される光強度を調整することによ
    り、照明光または消去光を出力することを特徴とする請
    求項1に記載の電子現像型カメラの消去装置。
  8. 【請求項8】 前記電子現像型記録媒体が、画像に応じ
    た電荷が発生する静電情報記録媒体と、この電荷に応じ
    て可視像が発生するとともにこの可視像を保持可能な電
    荷保持媒体とを有することを特徴とする請求項1に記載
    の電子現像型カメラの消去装置。
  9. 【請求項9】 前記電荷保持媒体がメモリタイプの液晶
    を用いた液晶表示素子であることを特徴とする請求項8
    に記載の電子現像型カメラの消去装置。
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