JP3513794B2 - 電子写真画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

電子写真画像形成方法および画像形成装置

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JP3513794B2 JP01703898A JP1703898A JP3513794B2 JP 3513794 B2 JP3513794 B2 JP 3513794B2 JP 01703898 A JP01703898 A JP 01703898A JP 1703898 A JP1703898 A JP 1703898A JP 3513794 B2 JP3513794 B2 JP 3513794B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等に用いられる電子写真方式の画像形成方法および画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真による画像形成方法で
は、感光体上に静電潜像を形成した後に、いわゆる樹脂
と着色剤等より構成されるトナーにより現像を行い可視
像を形成し、画像支持体(記録材)としての紙等に転写
し、さらに熱等を加えることで定着を行う方法が採用さ
れている。この感光体は、前記転写工程の後に、クリー
ニング工程に於いて残留トナーを除去し、その後繰り返
し画像形成に使用される。一方、クリーニング手段には
ファーブラシ、磁気ブラシまたはブレード等が代表的で
あるが、性能、構成等の点からブレードが主に用いられ
ている。このときのブレード部材としては、板状のゴム
弾性体が一般的である。
【0003】ところで近年、電子写真感光体としては、
廃棄性に問題のあるセレン等の無機感光体から、環境汚
染の防止を踏まえた有機感光体に移行しつつある。この
有機感光体としては、導電性支持体上に必要に応じて下
引き層を介して電荷発生層や電荷輸送層から構成される
積層型有機感光体が多く使用されている。この電荷輸送
層は通常、電荷輸送物質を含有したバインダー樹脂で構
成されており、通常鏡面に近い表面を有しているが、ト
ナーを除去するためのクリーニング工程や現像工程、転
写工程などで繰り返し使用される間に摩擦等により表面
が偏って摩耗したり、凹凸を生じたり、傷が付いたりし
てしまう。これら主にクリーニング工程において生じる
偏摩耗、凹凸、あるいは傷、膜厚減耗等が、感光体全体
の耐久性を左右してしまうのが現状である。
【0004】これに対して特開昭62−75575号公
報及び特開平4−335387号公報では感光体との動
摩擦係数に注目している。しかしクリーニング工程は感
光体表面、クリーニングブレード、クリーニングプロセ
ス及びその装置による極めて複雑な工学プロセスであっ
て、良好な条件範囲はかなり制限されており、未だ満足
な状態ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、無機
感光体のごとき環境汚染がなく、しかも長期にわたり高
画質で安定した複写画像が得られる電子写真画像形成方
法および電子写真画像形成装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成のいずれかを採ることにより達成される。
【0007】(1) 導電性支持体上に感光層を設けた
有機感光体表面を弾性ゴムブレードでクリーニングする
クリーニング装置を有する電子写真画像形成方法におい
て、前記感光体と前記弾性ゴムブレードとの静止摩擦係
数μaと動摩擦係数μbとの間に下記関係が成り立ち、
且つ前記弾性ゴムブレードを前記クリーニング装置に固
定する為の支持部材に、ブレードの感光体当接面側で実
質的に保持されており、前記ブレードがカウンター方向
に当接されていることを特徴とする電子写真画像形成方
法。
【0008】μa≦1.5 0.1≦μa−μb≦
1.0 (2) 導電性支持体上に感光層を設けた有機感光体表
面を弾性ゴムブレードでクリーニングするクリーニング
装置を有する電子写真画像形成装置において、前記感光
体と前記弾性ゴムブレードとの静止摩擦係数μaと動摩
擦係数μbとの間に下記関係が成り立ち、且つ前記弾性
ゴムブレードを前記クリーニング装置に固定する為の支
持部材に、ブレードの感光体当接面側で実質的に保持さ
れており、前記ブレードがカウンター方向に当接されて
いることを特徴とする電子写真画像形成装置。
【0009】 μa≦1.5 0.1≦μa−μb≦1.0 (3) 前記ブレードがゴム硬度55〜75°、反発弾
性30〜70%、板厚1mm以上5mm以下である
(1)記載の電子写真画像形成方法。
【0010】(4) 前記ブレードの感光体当接面の長
さ方向の端面が角切り処理されている(1)又は(3)
記載の電子写真画像形成方法。
【0011】(5) 前記ブレードがゴム硬度55〜7
5°、反発弾性30〜70%、板厚1mm以上5mm以
下である(2)記載の電子写真画像形成装置。
【0012】(6) 前記ブレードの感光体当接面の長
さ方向の端面が角切り処理されている(2)又は(5)
記載の電子写真画像形成装置。
【0013】基本的には本発明のごとく弾性ゴムブレー
ドを支持すると、下記に詳しく説明するごとく、感光体
面に巻き込まれブレードめくれが発生しやすい。
【0014】本発明の構成における支持部材とは、クリ
ーニングブレードをクリーニング装置に固定する為の支
持部材である。又、角切り処理とは、クリーニングブレ
ードの感光体当接面側の長さ方向の端部角を、少なくと
も片一方切除し、熱処理等により角をまるくする等の処
理をいう。
【0015】本発明の構成をさらに説明する。
【0016】本発明で用いられる弾性ゴムブレードは、
図1に示すように、支持部材上に自由端を持つように設
けた構成である。
【0017】図1中、14は有機感光体の感光体ドラ
ム、8は弾性ゴムブレード、9は支持部材である。
【0018】本発明において、この弾性ゴムブレードの
支持部材への固定方法は、感光体当接面側で支持部材に
実質的に保持されていることで目的を達成できる。この
反対側で支持すると本発明の目的を達成できない。図1
において、(A)が本発明の当接させ方であり、(B)
は本発明外である。
【0019】感光体面への弾性ゴムブレードの適正圧接
条件は、諸特性の微妙なバランスにより決められてお
り、かなり狭い範囲のものとなっている。その厚み、力
学特性等ブレードの特性によっても変わり、支持設定に
は高精度を要する。しかし、この高精度に適うバラツキ
の少ないブレードを得るとなると、歩留まりが悪化し、
大幅なコストアップとなる。この弾性ゴムブレードは作
製時にどうしてもその厚みに多少のバラツキができるた
め、常に適正条件で支持設定されるとはいえない。例え
設定当初は適正に支持されても、適正領域が狭いため使
用の過程で適正領域からはずれてしまうことになりがち
である。
【0020】特に、その適正範囲からはずれると、感光
体表面が均一には減耗されず、片寄った摩耗のされ方と
なり、あるいはブレードめくれ等が起きたりし、感光体
面へのトナーフィルミング、ひいては黒ポチ等の画像欠
陥が生じやすくなる。
【0021】従って、弾性ゴムブレードの特性のバラツ
キ等をキャンセルするための方策もとる必要があり、弾
性ゴムブレードの厚みのバラツキが例えあっても、感光
体面への圧接力等に影響がでない、本発明の設定方法が
有効となる。
【0022】従来、感光体面への圧接力の変動を起こさ
ない弾性ゴムブレードの設定方法として、支持部材を支
点を介して保持し、弾性ゴムブレードが感光体面に当接
するのと反対側に重りを付け、その荷重により圧接する
方法も採られていた。しかし、この方法は、構造的に複
雑で頑丈にせねばならず、高価でもあり、十分な圧接力
を持たせて小型機に組み込むことは出来なかった。
【0023】感光体表面とブレードとの静止摩擦係数μ
aと動摩擦係数μbについて、 μa≦1.5 かつ 0.1≦μb≦1.0 の関係を満たすときはブレード厚さの多少のバラツキは
あっても、感光体にかかる加重精度が高く、トナーを掻
き取る能力が高い。但し本設定法の場合、μaとμbの
差が重要である。感光体表面のμaが1.5より大きい
時、ブレードめくれ(特に高湿下)が発生しやすい。μ
a−μbが0.1より小さい時、ブレード先端が空すべ
りし、先端の反発弾性を活用できなくなって、トナーの
掻き取りミスが発生しやすく、画像ムラが起きやすい。
μa−μbが1.0より大きい時、感光体表面の摩擦の
為、ブレード振動が発生しやすく、画像ムラが起きやす
い。好ましくはμa−μbが0.2〜0.9が良い。
【0024】静止摩擦係数及び動摩擦係数の測定法につ
いては特開平9−90843号公報3ページに記載の方
法に準ずる。
【0025】本発明において、弾性ゴムブレードの自由
端は、感光体の回転方向と反対側(カウンター)にして
圧接する。
【0026】又、弾性体ゴムブレードの、ゴム硬度はJ
IS A 55°〜75°(JISK6301スプリン
グ式硬さ試験(A形)を用いて測定)、好ましくは60
°〜70°が良い。反発弾性は30〜70%(JISK
6301反発弾性試験を用いて測定)、好ましくは55
〜60%が良い。ヤング率は、30〜60kgf/cm
2、厚さは、1.0mm〜5.0mmがよく、さらに好
ましくは1.5〜3.0mmが良い。自由長は、7〜1
2mm、感光体への押圧力は、5〜30g/cmの範囲
のものが好ましい。
【0027】本発明で用いられる感光体の構成は以下の
通りである。
【0028】電荷発生物質(CGM)としては、特に制
限はないが、例えばフタロシアニン顔料、多環キノン顔
料、アゾ顔料、ペリレン顔料、インジゴイド顔料等であ
る。
【0029】本発明の電子写真感光体には、フルオレノ
ン系ジスアゾ顔料、イミダゾールペリレン顔料、アント
アントロン顔料、オキシチタニル系フタロシアニン顔料
を用いると感度、耐久性及び画質の点で改善された効果
を示す。
【0030】これらの電荷発生物質は単独あるいは2種
以上を組み合わせて用いることができる。
【0031】電荷輸送物質(CTM)としては、特に制
限はないが、例えばオキサゾール誘導体、オキサジアゾ
ール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導
体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダ
ゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ビスイミダゾリ
ジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ピラ
ゾリン誘導体、アミン誘導体、オキサゾロン誘導体、ベ
ンゾチアゾール誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、キ
ナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導
体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導体、ポリ
−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、
ポリ−9−ビニルアントラセン等である。
【0032】また、電荷輸送物質としては、光照射時発
生するホールの輸送能力が優れているほか、オキシチタ
ニルフタロシアニン等との組み合わせに好適なものが好
ましい。
【0033】前記電荷発生物質及び電荷輸送物質は、そ
れ自体では皮膜形成能が乏しいものが多く、各種のバイ
ンダーを用いて感光層を形成してもよい。
【0034】感光層の形成に用いられるバインダー樹脂
には任意のものを用いることができるが、疎水性で、か
つ誘電率が高く、電気絶縁性のフィルム形成性高分子重
合体を用いるのが好ましい。このような高分子重合体と
しては、例えばポリカーボネート、ポリエステル、メタ
クリル酸樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、
スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アク
リロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合
体、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フ
ェノールホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド
樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアセ
タール(例えばポリビニルブチラール)等が挙げられ
る。これらのバインダー樹脂は単独であるいは2種以上
の混合物として用いることができる。
【0035】感光層には、オゾン劣化防止の目的で酸化
防止剤を添加することができる。酸化防止剤としては、
ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラフェニ
レンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノン、ス
ピロクロマン、スピロインダノン及びそれらの誘導体、
有機硫黄化合物、有機燐化合物等が挙げられる。
【0036】これらの具体的化合物としては、特開昭6
3−14154号、同63−18355号、同63−4
4662号、同63−50848号、同63−5084
9号、同63−58455号、同63−71856号、
同63−71857号及び同63−146046号に記
載がある。
【0037】酸化防止剤の添加量はCTM100重量部
に対して0.1〜100重量部、好ましくは1〜50重
量部、特に好ましくは5〜25重量部である。
【0038】有機感光体は支持体上に、電荷発生層(C
GL)、電荷輸送層(CTM)の他、更に必要に応じ、
保護層、下引き層、バリア層、接着層等の補助層が積層
されてもよい。
【0039】また前記下引き層は、接着層またはブロッ
キング層として機能するもので、前記バインダー樹脂の
他に、例えばポリビニルアルコール、エチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、カゼイン、共重合ナ
イロン、N−アルコキシメチル化ナイロン、澱粉等が用
いられる。
【0040】電荷発生層、及び電荷輸送層の形成に使用
される溶媒あるいは分散媒としては、ブチルアミン、ジ
エチルアミン、エチレンジアミン、イソプロパノールア
ミン、トリエタノールアミン、トリエチレンジアミン、
N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、クロロホルム、1,2−ジクロルエタン、1,
2−ジクロルプロパン、1,1,2−トリクロルエタ
ン、1,1,1−トリクロルエタン、トリクロルエチレ
ン、テトラクロルエタン、ジクロルメタン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチルスル
ホキシド、メチルセルソルブ等が挙げられる。
【0041】本発明に係る有機感光体の形態を図2
(1)〜(6)に例示する。
【0042】有機感光体は、図2(1)及び(2)に示
すように導電性支持体1上に本発明に係るCGMを主成
分として含有するCGL2とCTMを主成分として含有
するCTL3との積層体より成る感光層4を設ける。こ
れらの中、最上層とは感光体の最表面にある層をいう。
【0043】同図(3)及び(4)に示すようにこの感
光層4は導電性支持体1上に設けた下引き層5を介して
設けてもよい。
【0044】このように感光層を多層構成としたときに
優れた電子写真特性を有する電子写真感光体が得られ
る。
【0045】また、本発明においては、同図(5)およ
び(6)に示すように前記CTMを主成分とする層6中
に微粒子状のCGM7を分散して成る感光層4を導電性
支持体1上に直接あるいは、下引き層5を介して設けて
もよい。
【0046】更に前記感光層の上には、必要に応じて保
護層を設けてもよい。
【0047】ここで感光層を重層構成としたときCGL
2は、導電性支持体1もしくはCTL3上に直接あるい
は必要に応じて接着層もしくはブロッキング層等の下引
き層を設けた上に、次の方法によって形成することがで
きる。
【0048】(1)真空蒸着法 (2)CGMを適当な溶剤に溶解した溶液を塗布する方
法 (3)CGMをボールミル、サンドグラインダ等によっ
て分散媒中で微細粒子上とし必要に応じて、バインダー
と混合分散して得られる分散液を塗布する方法。
【0049】即ち具体的には、真空蒸着、スパッタリン
グ、CVD等の気相堆積法あるいはディッピング、スプ
レー、ブレード、ロール法等の塗布方法が任意に用いら
れる。
【0050】このようにして形成されるCGLの厚さは
0.01〜5μmであることが好ましく、更に好ましく
は0.05〜3μmである。
【0051】また、CTL3は上記CGL2と同様にし
て形成することができる。
【0052】このときのCTL3の厚さは、必要に応じ
て変更し得るが通常5〜40μmであることが好まし
く、特に好ましくは23〜35μmであり、感度、耐久
性の面で優れた特性が得られる。このCTLにおける組
成割合は、CTM1重量部に対してバインダー0.1〜
5重量部とするのが好ましいが、微粒子状のCGMを分
散せしめた感光層4を形成する場合は、CGM1重量部
に対してバインダーを5重量部以下の範囲で用いること
が好ましい。
【0053】また、CGLをバインダー中分散型のもの
として構成する場合には、CGM1重量部に対してバイ
ンダーを5重量部以下の範囲で用いることが好ましい。
【0054】本発明で用いられる導電性支持体の材料と
しては、主としてアルミニウム、銅、真鍮、スチール、
ステンレス等の金属材料、その他プラスチック材料をベ
ルト状またはドラム状に成形加工したものが用いられ
る。中でもコスト及び加工性等に優れたアルミニウムが
好ましく用いられ、通常押出成型または引抜成型された
薄肉円筒状のアルミニウム素管が多く用いられる。
【0055】次にこれに限定されるものではないが、図
3にデジタル複写機の例をあげ、本発明の画像形成方法
及び装置を説明する。
【0056】図3の画像形成装置において、図中に記載
はないが、原稿に光源からの光を当てて、反射光を画像
読み取り部にて電気信号に変え、この画像データを画像
書き込み部11〜13(11はレーザー光源、12はポ
リゴンミラー、13はfθレンズ)に送っている。
【0057】一方、像形成を担う感光体ドラム14は帯
電ユニット15でコロナ放電により均一に帯電され、続
いて画像書き込み部のレーザー光源11から像露光光が
感光体ドラム14上に照射される。そして次の現像ユニ
ット16で反転現像され、転写極17で記録紙(記録
材)に転写される。記録材(記録紙)18は分離極19
により、感光体ドラムから分離され、定着器20で定着
される。一方感光体ドラム14は、クリーニング装置2
1により清掃される。また、22は帯電前露光ランプで
あり、これは分離極19の後で、クリーニング装置の前
にあっても良い。
【0058】上記においては単色によるプロセスについ
て説明したが、場合によっては2色など複数色での像で
もよい。画像読み取り時に色分解された各分解色ごとの
信号を、帯電、レーザー光露光による画像書き込みとそ
れに対応するカラートナーが現像されるというプロセス
を繰り返し、イエロー、マゼンタ、シアン、黒トナーの
4色トナー像が、感光体上に形成され一括して記録材に
転写されるものでも良い。
【0059】また、トナー像の形成方法、記録材への転
写方法も異なるものであってもよい。
【0060】更にまた上記の他、予め画像情報をRO
M、フロッピーディスク等の画像メモリに記憶させ、必
要に応じて画像メモリ内の情報を取り出して、画像形成
部に出力させることができる。従って本例のように画像
読み取り部を持たず、コンピュータ等からの情報をメモ
リに記憶させ画像形成部へ出力させる装置も、本発明の
画像形成装置に含まれる。これらの最も一般的なものと
して、LEDプリンタやLBP(レーザービームプリン
タ)がある。
【0061】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0062】(実施例1〜2、比較例1〜2)ポリアミ
ド樹脂アミランCM−8000(東レ社製)30gをメ
タノール900ml、1−ブタノール100mlの混合
溶媒中に投入し50℃で加熱溶解した。この液を4本の
外径80mm、長さ360mmの円筒状アルミニウム導
電性支持体上に塗布し、0.5μm厚の下引き層を形成
した。
【0063】次に、シリコーン樹脂KR−5240(信
越化学社製)10gを酢酸t−ブチル1000mlに溶
解し、これにY−TiOPc(特開昭64−17066
号記載、図1)10gを混入しサンドミルを用いて20
時間分散し、電荷発生層塗工液(CGL液−1)を得
た。この液を用いて、前記下引き層上にそれぞれ塗布
し、0.3μm厚の電荷発生層を形成した。
【0064】次に、CTM(T−1)150gと粘度平
均分子量3万のBPZ型ポリカーボネート樹脂ユーピロ
ンZ−300(三菱ガス化学社製)200gを1,2−
ジクロロエタン1000mlに溶解し、電荷輸送層塗工
液(CTL液−1)を得た。この液を用いて、前記電荷
発生層上それぞれに塗布を行った後、100℃で1時間
乾燥し、22μm厚の電荷輸送層を形成した。
【0065】このようにして下引き層、電荷発生層、電
荷輸送層からなり、表1の如くの表面粗度の異なる4種
の感光体試料(OPC−1〜4)を得た。感光体表面と
弾性ゴムブレードとの摩擦係数の調整は感光体表面粗さ
とCTL液−1中へのシリコーンオイルの添加により行
った。
【0066】
【化1】
【0067】
【表1】
【0068】上記のようにして作製された感光体をデジ
タル複写機Konica7050(コニカ社製)の改造
機に組み込んだ。
【0069】このときクリーニング部材として用いられ
る弾性ゴムブレードをその支持部材にホットメルト接着
剤で貼り付け、更にその支持部材をクリーニング装置に
固定した構成を用いた。なおトナー汚染を避けるためブ
レードの長さ方向の端面を角切り処理したものを用い
た。更に、弾性ゴムブレードを支持部材に貼り付ける面
は感光体に当接する面と同一な構成にした。また、弾性
ゴムブレードは、ゴム硬度JIS A 70°、反発弾
性率60%、厚さ1.9mm、自由長9mmであり、当
接角20°で感光体の回転に対しカウンター方向に、押
圧力18g/cmで当接した。この状態で、20万コピ
ーの実写テストを行い、複写画像の品質を評価した。
【0070】(実施例3)実施例1において、感光体試
料(OPC−2)を用いて、クリーニング部材として用
いられる弾性ゴムブレードのゴム硬度をJISA60°
に代えた以外は同様にして20万コピーの実写テストを
行った。
【0071】(実施例4)実施例1において、感光体試
料(OPC−2)を用いて、クリーニング部材として用
いられる弾性ゴムブレードの反発弾性率55%に代えた
以外は同様にして20万コピーの実写テストを行った。
【0072】(比較例3)実施例2において、弾性ゴム
ブレードを支持部材に貼り付ける面を感光体に当接する
面に対向する面にした(図1の(B)参照)以外は同様
にして20万コピーの実写テストを行った。
【0073】結果は、画像を、目視評価およびマクベス
濃度計による画像濃度測定で判定した。評価基準を以下
に示す。
【0074】かぶり:白地部濃度(WD)で判定 「○」WD≦0.005 「△」0.005<WD≦0.01 「×」0.01<WD 画像ボケ:細線再現性で判定 「○」8本/mm以上 「△」5.6本/mm以上、7.1本/mm以下 「×」5本/mm以下 濃度ムラ:全面ハーフトーン(濃度0.2)画像の濃度
差(ΔHD=最大濃度−最小濃度)で判定 「○」ΔHD≦0.05 「△」0.05<ΔHD≦0.1 「×」0.1<ΔHD 尚、この判定において、△以上であれば、実用化は可能
である。
【0075】テストの結果を表2に示した。
【0076】
【表2】
【0077】実施例1〜4に示すように、本発明では、
初期から20万コピーにかけての良好な画質が得られて
いる。
【0078】これに対し比較例1〜3は、繰り返し使用
により画質が劣化し問題があることがわかる。
【0079】
【発明の効果】本発明により、無機感光体のごとき環境
汚染がなく、しかも長期にわたり高画質で安定した複写
画像が得られる電子写真画像形成方法および電子写真画
像形成装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弾性ゴムブレードの保持方法を説明す
る断面図。
【図2】本発明の感光体の層構成を説明する断面図。
【図3】本発明の画像形成装置を説明する断面図。
【符号の説明】
8 弾性ゴムブレード 9 弾性ゴムブレードの支持部材 11 画像書き込み部のレーザー光源 14 感光体ドラム 15 帯電ユニット 16 現像ユニット 17 転写極 19 分離極 20 定着器 21 クリーニング装置 22 帯電前露光のランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北原 洋子 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株 式会社内 (72)発明者 下田 剛士 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株 式会社内 (72)発明者 遠藤 勇雄 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 平8−328438(JP,A) 特開 平5−341696(JP,A) 特開 平8−123273(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/10 - 21/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を設けた有機感
    光体表面を弾性ゴムブレードでクリーニングするクリー
    ニング装置を有する電子写真画像形成方法において、前
    記感光体と前記弾性ゴムブレードとの静止摩擦係数μa
    と動摩擦係数μbとの間に下記関係が成り立ち、且つ前
    記弾性ゴムブレードを前記クリーニング装置に固定する
    為の支持部材に、ブレードの感光体当接面側で実質的に
    保持されており、前記ブレードがカウンター方向に当接
    されていることを特徴とする電子写真画像形成方法。 μa≦1.5 0.1≦μa−μb≦1.0
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に感光層を設けた有機感
    光体表面を弾性ゴムブレードでクリーニングするクリー
    ニング装置を有する電子写真画像形成装置において、前
    記感光体と前記弾性ゴムブレードとの静止摩擦係数μa
    と動摩擦係数μbとの間に下記関係が成り立ち、且つ前
    記弾性ゴムブレードを前記クリーニング装置に固定する
    為の支持部材に、ブレードの感光体当接面側で実質的に
    保持されており、前記ブレードがカウンター方向に当接
    されていることを特徴とする電子写真画像形成装置。 μa≦1.5 0.1≦μa−μb≦1.0
  3. 【請求項3】 前記ブレードがゴム硬度55〜75°、
    反発弾性30〜70%、板厚1mm以上5mm以下であ
    る請求項1記載の電子写真画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記ブレードの感光体当接面の長さ方向
    の端面が角切り処理されている請求項1又は3記載の電
    子写真画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記ブレードがゴム硬度55〜75°、
    反発弾性30〜70%、板厚1mm以上5mm以下であ
    る請求項2記載の電子写真画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記ブレードの感光体当接面の長さ方向
    の端面が角切り処理されている請求項2又は5記載の電
    子写真画像形成装置。
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