JP3512068B2 - 測位システムにおける時間同期方法およびgps受信装置 - Google Patents

測位システムにおける時間同期方法およびgps受信装置

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JP3512068B2 JP23527999A JP23527999A JP3512068B2 JP 3512068 B2 JP3512068 B2 JP 3512068B2 JP 23527999 A JP23527999 A JP 23527999A JP 23527999 A JP23527999 A JP 23527999A JP 3512068 B2 JP3512068 B2 JP 3512068B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばGPS
(Global Positioning Syste
m)において、GPS衛星からの電波の時間同期を取る
場合に適用して好適な、時間同期方法およびその方法を
適用するGPS受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数個の人工衛星を利用して移動体の位
置を測定するGPSシステムにおいては、衛星からの信
号電波の変調方式として、スペクトラム拡散変調方式が
用いられている。例えば、民生用GPS受信機の場合に
は、GPS衛星(Navstar)からのC/Aコード
(Corse Aquisitionコード)と呼ばれ
るスペクトラム拡散信号電波を受信して、測位演算を行
う。
【0003】このC/AコードのPN系列の符号は、衛
星ごとに異なっているが、どの衛星が、どのPN系列の
符号を用いているかは、予めGPS受信機で検知できる
ようにされている。また、後述するような航法メッセー
ジによって、GPS受信機では、どの衛星からの信号
を、その地点およびその時点で受信できるかがわかるよ
うになっている。したがって、GPS受信機では、例え
ば3次元測位であれば、その地点およびその時点で取得
できる4個以上の衛星からの電波を受信して、スペクト
ラム逆拡散し、測位演算を行って、自分の位置を求める
ようにする。
【0004】C/Aコードは、送信信号速度が1.02
3MHzのPN(Pseudorandom Nois
e;擬似ランダム雑音)系列の符号、例えばGold符
号からなるものであって、このPN系列の符号が、図1
0(A)に示すように、1023チップを1周期(した
がって、1周期=1ミリ秒)として、繰り返すものとな
っている。
【0005】そして、図10(B)に示すように、衛星
信号データの1ビットは、PN系列の符号の20周期
分、つまり、20ミリ秒単位として伝送される。つま
り、データ伝送速度は、50bpsである。PN系列の
符号の1周期分の1023チップは、ビットが“1”の
ときと、“0”のときとでは、反転したものとなる。
【0006】図10(C)に示すように、GPSでは、
30ビット(600ミリ秒)で1ワードが形成される。
そして、図10(D)に示すように、10ワードで、1
サブフレーム(6秒)が形成される。図10(E)に示
すように、1サブフレームの先頭のワードには、データ
が更新されたときであっても常に規定のビットパターン
とされるプリアンブルが挿入され、このプリアンブルの
後にデータが伝送されてくる。
【0007】さらに、5サブフレームで、1フレーム
(30秒)が形成される。そして、航法メッセージは、
この1フレームのデータ単位で伝送されてくる。この1
フレームのデータのうちの始めの3個のサブフレーム
は、エフェメリス情報と呼ばれる衛星固有の情報であ
る。この情報には、衛星の軌道を求めるためのパラメー
タと、衛星からの信号の送出時間とが含まれる。
【0008】すなわち、エフェメリス情報の3個のサブ
フレームの2番目のワードには、TOW(Time O
f Week)と呼ばれる週の始めからの時間の情報が
含まれる。したがって、各サブフレームのTOWは、6
秒間隔で更新された情報となる。
【0009】GPS衛星のすべては、原子時計を備え、
共通の時刻情報を用いており、衛星からの信号の送出時
間は、原子時計の1秒単位とされている。また、衛星の
PN符号は、原子時計に同期したものとされている。
【0010】エフェメリス情報の軌道情報は、数時間ご
とに更新されるが、その更新が行われるまでは、同一の
情報となる。しかし、エフェメリス情報の軌道情報は、
これをGPS受信機のメモリに保持しておくことによ
り、数時間は、同じ情報を、精度良く使用することがで
きるものである。なお、衛星からの信号の送出時間は、
1秒ごとに更新される。
【0011】1フレームのデータの残りの2サブフレー
ムの航法メッセージは、アルマナック情報と呼ばれる全
ての衛星から共通の送信される情報である。このアルマ
ナック情報は、全情報を取得するために25フレーム分
必要となるもので、各衛星のおおよその位置情報や、ど
の衛星が使用可能かを示す情報などからなる。このアル
マナック情報は、数か月ごとに更新されるが、その更新
が行われるまでは、同一の情報となる。しかし、このア
ルマナック情報は、これをGPS受信機のメモリに保持
しておくことにより、数か月は、同じ情報を、精度良く
使用することができる。
【0012】このGPS衛星信号の受信に当たっては、
まず、受信機に用意される受信しようとするGPS衛星
で用いられているC/Aコードと同じPN系列の符号を
用いて、そのGPS衛星からの信号について、C/Aコ
ードの位相同期をとり、スペクトラム逆拡散する。この
C/Aコードとの位相同期がとれて、逆拡散が行われる
と、ビットが検出されて、GPS衛星信号から航法メッ
セージを取得することが可能になる。
【0013】ところで、GPS受信機で測位演算を行う
ためには、衛星と受信機間の距離を求める必要がある。
すなわち、GPS受信機は、ある時間に衛星から送出さ
れた信号が、当該GPS受信機に到達するまでの時間
(信号到達時間)を測定し、それに光の速度(3×10
8 m/s)をかけて距離を算出する。
【0014】前記信号到達時間を測定するためには、衛
星からの信号についての精細な時間同期を取って、2種
類の時間を測定することが必要である。一つは、C/A
コードとの位相同期をとることで得られる拡散符号の1
周期以下、つまり1ミリ秒以下の時刻情報である。もう
一つは、拡散符号の1周期以上、つまり1ミリ秒以上の
時刻情報である。
【0015】1ミリ秒以下の時刻情報は、C/Aコード
の位相同期を取って、GPS衛星信号を捕捉したタイミ
ングとして得られる。すなわち、衛星の拡散符号(PN
符号)は、原子時計に同期しているので、GPS受信機
でPN符号の位相同期を取ると、すなわち、C/Aコー
ドの同期を取ると、衛星からの電波の到達時間の1ミリ
秒以下の情報が得られることになる。
【0016】しかし、C/Aコードの同期を取っただけ
では、1ミリ秒以下の時間情報が得られるだけで、1ミ
リ秒以上の時刻情報は得られない。そのため、1ミリ秒
以上の時刻情報が必要になる。従来は、この1ミリ秒以
上の時刻情報は、GPS衛星からの信号に含まれる航法
メッセージを取得することで得るようにしている。すな
わち、1ミリ秒以上の時刻情報は、航法メッセージ内の
プリアンブルパターンとの位相同期をとり、その位相同
期タイミングを、TOWを参照することで確認すること
で得ている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記の時間同期の従来
方式の問題点は、1ミリ秒以上の時刻情報を得るための
プリアンブルとTOWの情報は、サブフレーム単位、す
なわち、6秒に一回しか得られないことである。しか
も、誤ロックを防ぐために、プリアンブル等の情報は、
通常、2回以上確認することが望ましく、そのため、衛
星からの信号とC/Aコードとで同期が取れた状態か
ら、最終的な時間同期が取れるまでに要する時間は、G
PS受信機の持つ時計情報が有効である場合でも、6秒
以上かかることになる。
【0018】このために、電源投入から測位演算開始ま
でに要する時間を短縮しようとしたとき、この部分がボ
トルネックとなっている。また、GPS測位システムの
携帯機器などへの搭載を想定したときは、省電力化が問
題となるが、上述のように従来の技術では測位演算開始
までに時間がかかるために、省電力化が不充分であっ
た。
【0019】この発明は、以上の点にかんがみ、例えば
GPS受信機における電源投入時から時間同期が取れる
までに要する時間を短縮することができる時間同期方法
を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明による時間同期方法は、GPS衛星
からのスペクトラム拡散信号の拡散符号についての同期
タイミングを検出することによって、時間同期のための
前記拡散符号の1周期以下の時刻成分を検出する第1ス
テップと、前記第1ステップで前記拡散符号の同期が完
了した後、前記拡散符号の1周期の境目の時刻情報をG
PS受信機が利用可能な時刻情報によって検出する第2
のステップと、前記第2のステップで検出された前記拡
散符号の1周期の境目の時刻情報と、前記GPS衛星の
既知の軌道情報と前記GPS受信機のおおよその位置と
から求められる前記GPS衛星からの電波の前記GPS
受信への到達時間との差によって求めた時間情報によっ
て、前記時間同期のための前記拡散符号の1周期以上の
時刻成分を検出する第3ステップとを備えることを特徴
とする。
【0021】この請求項1の発明によれば、拡散符号の
1周期である1ミリ秒以下の時刻成分については従来と
同様に、C/Aコードの同期を取ることにより求める
が、1ミリ秒以上の時刻成分については、拡散符号の1
周期の境目の時刻を、GPS受信機が得ることができる
時刻情報から検知するようにする。この場合、GPS受
信機が得ることができる時刻情報は、500マイクロ秒
以下の精度があれば、十分な精度の時間同期を取ること
ができ、3〜4個の衛星について、上述と同様にして時
間同期を取ることにより、測位演算に移ることができ
る。
【0022】したがって、この請求項1の発明によれ
ば、従来のGPS測位システムのような、航法メッセー
ジのプリアンブルやTOWを調べる必要がないので、時
間同期に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0023】また、請求項3の発明による時間同期方法
は、GPS衛星からのスペクトラム拡散信号の拡散符号
についての同期タイミングを検出することによって、時
間同期のための前記拡散符号の1周期以下の時刻成分を
検出する第1ステップと、前記第1ステップで前記拡散
符号の同期が完了した後、スペクトラム拡散復調された
データのビットの境目の時刻情報をGPS受信機が利用
可能な時刻情報によって検出する第2のステップと、前
記第2のステップで検出された前記ビットの境目の時刻
情報と、前記GPS衛星の既知の軌道情報と前記GPS
受信機のおおよその位置とから求められる前記GPS衛
星からの電波の前記GPS受信への到達時間との差によ
って求めた時間情報によって、前記拡散符号の1周期以
上の時刻成分を検出する第3ステップと、を備えること
を特徴とする。
【0024】この請求項の発明によれば、1ミリ秒以
下の時刻成分については従来と同様に、C/Aコードの
同期を取ることにより求めるが、1ミリ秒以上の時刻成
分については、拡散符号の20周期分であるビットの境
目の時刻を、GPS受信機が得ることができる時刻情報
から検知するようにする。この場合、GPS受信機が得
ることができる時刻情報は、10ミリ秒以下の精度であ
れば、十分な精度の時間同期を取ることができ、3〜4
個の衛星について、上述と同様にして時間同期を取るこ
とにより、測位演算に移ることができる。
【0025】したがって、この請求項の発明によれ
ば、従来のGPS測位システムのような、航法メッセー
ジのプリアンブルやTOWを調べる必要がないので、時
間同期に要する時間を大幅に短縮することができると共
に、GPS受信機で必要とする時刻情報の精度は、請求
項1の場合よりも低い精度でよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明による測位システ
ムにおける時間同期方法およびそれを用いたGPS受信
装置の一実施の形態を、図を参照しながら説明する。
【0027】図1は、この発明のGPS受信装置の実施
の形態のシステム構成を示すブロック図である。
【0028】この図1において、アンテナ部1は、GP
S衛星信号等を受信し、その受信信号を高周波信号処理
部(RF部と略称する)2に供給する。RF部2は、受
信信号を、数MHz〜数十MHzの中間周波信号に周波
数変換し、その中間周波信号を、復調・演算部3に出力
する。復調・演算部3は、C/Aコードの同期をとり、
復調(スペクトラム逆拡散)処理を行うと共に、時間同
期を取り、測位演算を実行する。
【0029】時計部4は、復調・演算部3での測位計算
のための時計情報を保持・更新する。この実施の形態の
時計部4は、精度の良いものが用いられる。なお、精度
が十分でない場合には、後述する通信部7により、アン
テナ8を通じて外部から精度のよい時計情報を取得し、
それにより時計部4の時刻精度を定期的に校正するよう
にしてもよい。
【0030】また、時計部4の代わりに電波時計を用い
ることもできる。すなわち、電波時計の情報を受信する
受信部を設けると共に、その受信した時刻の情報を、時
計部4の時刻情報の代わりに用いるようにしてもよい。
【0031】復調・演算部3は、また、受信信号を復調
処理して得たエフェメリスの情報やアルマナックの情報
を記憶部5に記憶する。また、この実施の形態の受信機
は、エフェメリスの情報やアルマナックの情報をGPS
衛星以外の外部から取得することができるようにされて
おり、そのためのアンテナ8および通信部7が設けられ
ている。入出力部6は、測位演算により求められた結果
等を出力したり、あるいは、必要な情報を取り込むよう
にするためのものである。
【0032】復調・演算部3では、時間同期の1ミリ秒
以下の時刻成分は、従来と同様にして、衛星からのスペ
クトラム拡散信号電波のC/Aコードの同期を取ること
により得るようにする。しかし、例えば、電源投入時
や、時間同期が大きく外れた状態からの時間同期の再同
期の際には、1ミリ秒以上の時刻成分については、特定
のデータの境目の時刻情報を正確に、時計部4の時刻情
報を用いて取得するようにして、従来のように、航法メ
ッセージのプリアンブルやTOWを用いることはしな
い。この時間同期の方法の概略について、次に説明す
る。
【0033】衛星からの電波は、GPS時計(原子時
計)に従って、例えば図2(A)に示すように送信され
る。この送信電波は、図2(B)に示すように、到達時
間Δtaだけかかって、GPS受信機に受信される。
【0034】図2(A),(B)では、サブフレームの
先頭の時点を基準に到達時間Δtaを示してあるが、サ
ブフレームの先頭の時点が判らなくても、特定のデータ
の境目、例えば拡散符号の1周期の境目、ビットの境
目、ワードの境目などの時刻が正確に判り、その境目の
時点が、サブフレームの何ワード目の何ビット目の何エ
ポックであるかが判れば、当該サブフレームの先頭の時
点を検出したことに等しい。
【0035】そこで、この実施の形態では、特定のデー
タの境目、例えば拡散符号の1周期の境目、ビットの境
目、ワードの境目などの時刻を時計部4から正確に検出
し、その境目の時点が、サブフレームの何ワード目の何
ビット目の何エポックであるかを認識することにより、
航法メッセージ中のプリアンブルやTOWを調べなくて
も、1ミリ秒以上の時刻成分を知って、時間同期を取る
ようにする。
【0036】前記境目の時点が、サブフレームの何ワー
ド目の何ビット目の何エポックであるかは、次のように
して求めることができる。
【0037】GPS受信機の記憶部に記憶されている衛
星の軌道データと、GPS受信機のおおよその位置とか
ら、衛星からの電波のおおよその到達時間Δtaが判
る。そこで、この到達時間taを、GPS受信機におけ
る電波の受信時刻(時計部4)から減算すると、それ
は、衛星からの情報のサブフレームの先頭の時点にほぼ
等しいものとなる。
【0038】そこで、境目の時点の時刻から到達時間Δ
taを減算すると、その減算結果の時間は、図2(A)
に示すように、サブフレームの先頭からΔtbだけ経過
した時点の情報となる。この減算結果の時間をビットや
拡散符号のクロックに置き換えて計算すれば、境目の時
点が、サブフレームの何ワード目の何ビット目の何エポ
ックであるかが判る。
【0039】したがって、境目の時刻をGPS受信機の
時計情報が、GPS時計に対して、所定の精度の正確さ
を保持していれば、C/Aコードの同期が完了した後、
特定のデータの境目の時刻を、前記時計情報から得るこ
とにより、航法メッセージ中のプリアンブルやTOWを
調べなくても、時間同期を取ることができる。
【0040】ところで、拡散符号の1周期の境目は容易
に検知できる。また、ビットの境目は、1周期単位の拡
散符号の反転を検出することにより、検知できる。しか
し、ワードの境目は、各ワードごとに内容が異なること
から検知することが困難である。サブフレームの境目も
同様である。そこで、以下に説明する実施の形態では、
拡散符号の1周期の境目と、ビットの境目を用いる。
【0041】前述もしたように、衛星からのC/Aコー
ドの同期が取れたときには、C/Aコードは、1ミリ秒
を1周期とするものであるので、1ミリ秒以下の時刻成
分についての衛星からの電波の到達時間が判ることにな
る。つまり、同期がとれたとき、その同期時点における
拡散符号(PN符号)の基準位相に対するずれ量(何チ
ップ分ずれているか)が、衛星からの電波の受信機への
到達時間のうちの1ミリ秒以下のオーダーの時間成分で
ある。これは、従来と変わるところはない。
【0042】この実施の形態の時間同期方法では、上述
したように、GPS受信機に精度の良い時計部を内蔵す
る、あるいは、GPS受信機が、例えば電波時計のよう
な精度のより時刻情報を、外部から取得できるようにす
る。
【0043】上述の説明において、拡散符号の1周期の
境目を検知するためには、500μ秒のオーダーの誤差
で境目を正確に検知できる必要がある。また、ビットの
境目を検知するためには、10ミリ秒のオーダーの誤差
で境目を正確に検知できればよい。このGPS受信機が
利用できる時刻情報の精度の違いにより、以下に説明す
るように、2つの実施の形態がある。
【0044】時刻情報の精度の問題について、説明す
る。
【0045】今、GPS受信機が入手できる時間データ
と正しい時間データとの差をΔt1とする。また、図3
に示すように、GPS受信機の大体の位置を(ux1 ,uy
1 ,uz1 )、GPS受信機の正確な位置を(ux,uy,u
z)、時刻tにおける衛星の位置を(stx ,sty ,stz
)、時刻tに受信機が受信した電波を衛星が送信した
ときの位置を(sx,sy,sz)、光の速度をcとしたと
き、計算される衛星からの電波のGPS受信機までの伝
播時間の誤差Δt2は、図3から、 Δt2=|((sx−ux)2 +(sy−uy)2 +(sz−uz)
2 1/2−((stx −ux1 )2 +(sty −uy1 )2 +(s
tz −uz1 )2 1/2 |/c と表わせる。
【0046】時刻情報として問題となる誤差Eは、E=
Δt1+Δt2であるので、GPS受信機が利用するこ
とができる時刻情報の誤差Eの値が、どの程度であるか
により、1ミリ秒以上の時刻成分を、どのように得るか
が異なる。
【0047】[第1の実施の形態]この第1の実施の形
態においては、時間同期のための1ミリ秒以上の時刻情
報は、拡散符号であるPN符号、つまり、C/Aコード
の1周期、1023チップの境目の時刻情報から求め
る。この場合、GPS受信機が利用できる時刻情報の精
度は、 E=Δt1+Δt2<500μ秒 である必要がある。ここでは、時計部4は、この条件を
満足するものとする。
【0048】図4は、この第1の実施の形態の場合にお
ける、図1の復調・演算部3の時間同期のためのブロッ
ク図である。これは、その一部あるいは全部のブロック
をマイクロコンピュータで構成することができるもので
ある。
【0049】すなわち、RF部2からの中間周波信号
は、逆拡散部31に供給される。逆拡散部31には、P
N符号発生器を備えるC/Aコード同期検出部33から
逆拡散のためのPN符号が供給される。そして、C/A
コード同期検出部33は、逆拡散部31からの相関検出
情報に基づいて、PN符号の発生位相を制御し、C/A
コードとの同期検出を行う。そして、同期が取れた位相
にPN符号の位相をロックする。
【0050】C/Aコードの同期が完了すると、逆拡散
部31からはスペクトラム拡散変調されていたGPS衛
星信号が復調されて得られ、それがデータデコード部3
2に供給される。
【0051】データデコード部32では、エフェメリス
情報やアルマナック情報をデコードして出力する。これ
らの航法メッセージの情報は、例えば記憶部5に記憶さ
れ、また、測位演算部35に供給される。
【0052】また、C/Aコード同期検出部33は、C
/Aコードの同期が取れたタイミングを示す信号Ltを
時間同期検出部34に供給する。また、この実施の形態
では、C/Aコード同期検出部33は、PN符号の1周
期の境目を示す信号Psを時間同期検出部34に供給す
る。
【0053】時間同期検出部34は、C/Aコードの同
期が取れたタイミングを示す信号Ltから時間同期のた
めの1ミリ秒以下の時間情報を求める。時間同期検出部
34は、また、C/Aコードの同期完了後の、PN符号
の1周期の境目を示す信号Psに基づき時間同期のため
の1ミリ秒以上の時間情報を求め、測位演算のための時
間同期を取る。
【0054】図5は、この時間同期検出部34で行われ
る処理の流れを示すフローチャートである。
【0055】すなわち、まず、時間同期検出部34で
は、C/Aコードの同期が完了したか否かを、前記信号
Ltが得られたか否かにより判別する(ステップS10
1)。そして、C/Aコードの同期が完了したと判別し
たときには、時間同期のための1ミリ秒以下の時刻成分
を求める(ステップS102)。
【0056】次に、PN符号の1周期が完了して、PN
符号の周期の境目になるのを待ち(ステップS10
3)、PN符号の周期の境目になったことを、前記PN
符号の1周期の境目を示す信号Psにより確認したら、
そのときの時刻tsを、時計部4の時刻情報から検知す
る(ステップS104)。
【0057】そして、前述もしたように、その時の時刻
tsから、衛星からの電波のおおよその到達時間である
電波伝搬時間を減算し、その減算結果の100μ秒の桁
の値を四捨五入することにより、時間同期のための1ミ
リ秒以上の時間情報を求める。そして、それらの時間情
報から時間同期を取り、その結果を測位演算部35に送
る(ステップS105)。
【0058】ここで、衛星からの電波の到達時間である
電波伝搬時間は、次の式、 ((stx −ux1 )2 +(sty −uy1 )2 +(stz −uz1
2 1/2 /c で表わすことができる。
【0059】以上で、時間同期検出部34での時間同期
処理は終了となる。
【0060】測位演算部35は、上述の時間同期の情報
に基づき、衛星とGPS受信機との間の距離を算出す
る。すなわち、測位演算に必要な数(通常、2次元測位
を行う場合には3個、3次元測位を行う場合には4個)
の衛星についての上述のような時間同期が取られ、それ
ぞれの衛星とGPS受信機との距離がそれぞれ算出され
たとき、測位演算を実行し、結果を出力するようにす
る。
【0061】以上のようにして、この実施の形態では、
C/Aコードの同期が完了し、その後、PN符号の1周
期の境目が検出されたときには、測位演算の前処理とし
ての時間同期が取れ、測位演算に移行することができる
ので、従来の6秒単位しか得られないプリアンブルや
TOWを用いる方法に比べて、位置を求めるまでの時間
を短縮化することができ、省電力化に寄与する。
【0062】例えば、GPS受信機を、図6に示すよう
に、間欠的に駆動する場合、従来の受信機では、位置を
求めるまでの時間が長く、その分の電力消費が問題にな
るが、この発明の場合には、位置を求めるまでの時間
が、上述したように短くなり、図6中、従来の電力消費
のうちの、斜線で付した部分の消費電力を削減すること
ができる。
【0063】また、このようにGPS受信機の省電力化
を図ることができると共に、使用者は、位置を知るまで
の時間が短縮されることにより、待ち時間が減り、使用
者のストレスを軽減することができる。
【0064】また、省電力化によって、GPS受信機の
駆動に必要な電池の容量を小さくすることができるの
で、例えば図7に示すような腕時計型などの超小型測位
・精密時刻測定機器への応用が可能となる。
【0065】[第2の実施の形態]この第2の実施の形
態においては、時間同期のための1ミリ秒以上の時刻情
報は、スペクトラム拡散復調されたデータのビットの境
目の時刻情報から求める。この第2の実施の形態におい
ては、GPS受信機が利用できる時刻情報の精度は、 E=Δt1+Δt2<10ミリ秒 である必要がある。この例では、時計部4がこの条件を
満足しているとする。
【0066】図8は、この第2の実施の形態の場合にお
ける、図1の復調・演算部3の時間同期のためのブロッ
ク図である。第1の実施の形態と同様に、これは、その
一部あるいは全部のブロックをマイクロコンピュータで
構成することができるものである。なお、第1の実施の
形態と同一部分には同一符号を付して、その説明は省略
する。
【0067】この第2の実施の形態では、ビット境目検
出部36が設けられる。このビット境目検出部36に
は、逆拡散部31からのスペクトラム拡散復調されたデ
ータと、C/Aコード同期検出部33からのPN符号の
周期の境目を示す情報Psとが供給される。
【0068】このビット境目検出部36では、図10に
示すように、ビットは、PN符号の20周期分であり、
ビットが“0”のときと、“1”のときとで、C/Aコ
ードの位相が反転していることを利用して、ビットの境
目を検出し、その検出したビットの境目のタイミングを
示す信号Bsを、時間同期検出部37に供給する。
【0069】この時間同期検出部37には、第1の実施
の形態の場合と同様に、C/Aコード同期検出部33か
ら、C/Aコードの同期が取れたタイミングを示す信号
Ltが供給される。
【0070】時間同期検出部37は、C/Aコードの同
期が取れたタイミングを示す信号Ltから時間同期のた
めの1ミリ秒以下の時間情報を求める。時間同期検出部
37は、また、C/Aコードの同期完了後の、ビットの
境目を示す信号Bsに基づき時間同期のための1ミリ秒
以上の時間情報を求め、測位演算のための時間同期を取
る。
【0071】図9は、この時間同期検出部37で行われ
る処理の流れを示すフローチャートである。
【0072】すなわち、まず、時間同期検出部37で
は、C/Aコードの同期が完了したか否かを、前記信号
Ltが得られたか否かにより判別する(ステップS20
1)。そして、C/Aコードの同期が完了したと判別し
たときには、時間同期のための1ミリ秒以下の時刻成分
を求める(ステップS202)。
【0073】次に、ビットの境目が検出されるのを待ち
(ステップS203)、ビットの境目になったことを、
前記ビットの境目を示す信号Bsにより確認したら、そ
のときの時刻tsを、時計部4の時刻情報から検知する
(ステップS204)。
【0074】そして、前述もしたように、その時の時刻
tsから、衛星からの電波のおおよその到達時間である
電波伝搬時間を減算し、その減算結果の時間に、Δt1
+Δt2より小さい時間誤差を加算または減算すること
により、20ミリ秒の倍数になる時間を作成する。この
ことにより、時間同期のための1ミリ秒以上の時間情報
を求める。そして、それらの時間情報から時間同期を取
り、その結果を測位演算部35に送る(ステップS20
5)。以上で、時間同期検出部37での時間同期処理は
終了となる。
【0075】測位演算部35は、上述の時間同期の情報
に基づき、衛星とGPS受信機との間の距離を算出す
る。そして、測位演算に必要な数(通常、2次元測位を
行う場合には3個、3次元測位を行う場合には4個)の
衛星について、GPS受信機との距離がそれぞれ算出さ
れたとき、測位演算を実行し、結果を出力するようにす
る。
【0076】以上のようにして、この実施の形態では、
C/Aコードの同期が完了し、その後、ビットの境目が
検出されたときには、測位演算の前処理としての時間同
期が取れ、測位演算に移行することができるので、前述
の第1の実施の形態と同様に、従来の6秒単位しか得
られないプリアンブルやTOWを用いる方法に比べて、
位置を求めるまでの時間を短縮化することができ、省電
力化に寄与する。
【0077】そして、この第2の実施の形態の場合に
は、GPS受信機が必要とする時計部の時刻精度は、第
1の実施の形態の場合に比べて、低くてよいの、時計
部として安価で簡単な構成のものを用いることができ、
前述した図7の腕時計型などの機器への応用が、より容
易になる。
【0078】なお、上述した2つの実施の形態では、測
位演算部35は、安定に同期が取れている間は、従来と
同様に航法メッセージのプリアンブルやTOWの検出を
行って、時間同期のための1ミリ秒以上の時間情報を取
得し、それを用いて時間同期を行って、測位演算を行う
ようにしている。
【0079】しかし、時間同期のための1ミリ秒以上の
時間情報は、プリアンブルやTOWを用いることなく、
常に、上述のPN符号の1周期の境目の時刻やビットの
境目の時刻に基づいて、取得するようにしても、勿論よ
い。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、測位演算の前処理としての時間同期が取れるまでの
時間を大幅に短縮できる。すなわち、この発明によれ
ば、測位演算開始までに必要な時間を大幅に短縮でき
る。
【0081】このように、電源投入後、位置測定までの
時間を短縮することで、位置測定に必要なGPS受信機
の駆動時間を減らし、省電力化に貢献する。また、電源
投入後、位置測定までの時間が短くなることで、位置測
定機能を使用するユーザーのストレスを軽減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるGPS受信装置の実施の形態の
構成例を示すブロック図である。
【図2】この発明による時間同期方法の実施の形態を説
明するための図である。
【図3】この発明による時間同期方法の実施の形態の説
明に用いる図である。
【図4】この発明による時間同期方法の第1の実施の形
態の要部のブロック図である。
【図5】この発明による時間同期方法の第1の実施の形
態を説明するためのフローチャートである。
【図6】この発明によるGPS受信機の省電力性能を従
来との比較において示す図である。
【図7】この発明によるGPS受信機の応用例を示す図
である。
【図8】この発明による時間同期方法の第2の実施の形
態の要部のブロック図である。
【図9】この発明による時間同期方法の第2の実施の形
態を説明するためのフローチャートである。
【図10】GPS衛星信号の構造を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1…GPSアンテナ、2…高周波信号処理部、3…復調
・演算部、4…時計部、5…記憶部、6…入出力部、7
…通信部、8…通信アンテナ、31…逆拡散部、32…
データデコード部、33…C/Aコード同期検出部、3
4,37…時間同期検出部、35…測位演算部、36…
ビット境目検出部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−170626(JP,A) 特開 平7−280912(JP,A) 特開 平11−125666(JP,A) 特開 平5−150031(JP,A) 特開 平9−119973(JP,A) 特開 平10−48316(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 5/00 - 5/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GPS衛星からのスペクトラム拡散信号の
    拡散符号についての同期タイミングを検出することによ
    って、時間同期のための前記拡散符号の1周期以下の時
    刻成分を検出する第1ステップと、 前記第1ステップで前記拡散符号の同期が完了した後、
    前記拡散符号の1周期の境目の時刻情報をGPS受信機
    が利用可能な時刻情報によって検出する第2のステップ
    と、 前記第2のステップで検出された前記拡散符号の1周期
    の境目の時刻情報と、前記GPS衛星の既知の軌道情報
    と前記GPS受信機のおおよその位置とから求められる
    前記GPS衛星からの電波の前記GPS受信への到達時
    間との差によって求めた時間情報によって、前記時間同
    期のための前記拡散符号の1周期以上の時刻成分を検出
    する第3ステップと、 を備えることを特徴とする測位システムにおける時間同
    期方法。
  2. 【請求項2】前記第3のステップでは、 前記第2のステップで検出された前記拡散符号の1周期
    の境目の時刻情報と、前記GPS衛星の既知の軌道情報
    と前記GPS受信機のおおよその位置とから求められる
    前記GPS衛星からの電波の前記GPS受信への到達時
    間との差によって求めた時刻情報の値の100μ秒の桁を
    四捨五入することによって、前記時間同期のための前記
    拡散符号の1周期以上の時刻成分を検出することを特徴
    とする請求項1に記載の測位システムにおける時間同期
    方法。
  3. 【請求項3】GPS衛星からのスペクトラム拡散信号の
    拡散符号についての同期タイミングを検出することによ
    って、時間同期のための前記拡散符号の1周期以下の時
    刻成分を検出する第1ステップと、 前記第1ステップで前記拡散符号の同期が完了した後、
    スペクトラム拡散復調されたデータのビットの境目の時
    刻情報をGPS受信機が利用可能な時刻情報によって検
    出する第2のステップと、 前記第2のステップで検出された前記ビットの境目の時
    刻情報と、前記GPS衛星の既知の軌道情報と前記GP
    S受信機のおおよその位置とから求められる前記GPS
    衛星からの電波の前記GPS受信への到達時間との差に
    よって求めた時間情報によって、前記拡散符号の1周期
    以上の時刻成分を検出する第3ステップと、 を備えることを特徴とする測位システムにおける時間同
    期方法。
  4. 【請求項4】前記第3のステップでは、 前記第2のステップで検出された前記データのビットの
    境目の時刻情報と、前記GPS衛星の既知の軌道情報と
    前記GPS受信機のおおよその位置とから求められる前
    記GPS衛星からの電波の前記GPS受信への到達時間
    との差によって求めた時刻情報に、前記GPS受信機が
    利用可能な時刻情報と正確な時刻情報との差と前記GP
    S衛星から前記GPS受信機までの伝搬時間の誤差との
    和よりも小さい時間誤差を加算または減算することによ
    って、前記時間同期のための前記拡散符号の1周期以上
    の時刻成分を検出することを特徴とする請求項3に記載
    の測位システムにおける時間同期方法。
  5. 【請求項5】GPS衛星からの電波を受信する受信手段
    と、 前記GPS衛星の軌道情報を少なくとも格納する記憶手
    段と、 前記受信手段で受信されたスペクトラム拡散信号電波に
    ついて、拡散符号についての同期を検出する拡散符号同
    期検出手段と、 時刻情報を提供する時計手段と、 前記拡散符号同期検出手段で検出された同期時点を時間
    同期のための前記拡散符号の1周期以下の時刻成分とす
    ると共に、前記拡散符号の同期が完了した後、前記拡散
    符号の1周期の境目の時刻情報を前記時計手段から取得
    し、前記境目の時刻情報と、前記GPS衛星の既知の軌
    道情報と前記GPS受信機のおおよその位置とから求め
    られる前記GPS衛星からの電波の前記GPS受信への
    到達時間との差によって求めた時間情報によって、前記
    時間同期のための前記拡散符号の1周期以上の時刻成分
    を求め、前記時間同期をとる時間同期検出手段と、 を備えることを特徴とするGPS受信機。
  6. 【請求項6】前記時間同期検出手段では、 前記拡散符号の1周期の境目の時刻情報と、前記GPS
    衛星の既知の軌道情報と前記GPS受信機のおおよその
    位置とから求められる前記GPS衛星からの電波の前記
    GPS受信への到達時間との差によって求めた時刻情報
    の値の100μ秒の桁を四捨五入することによって、前記
    時間同期のための前記拡散符号の1周期以上の時刻成分
    を検出することを特徴とする請求項5に記載のGPS受
    信機。
  7. 【請求項7】GPS衛星からの電波を受信する受信手段
    と、 前記GPS衛星の軌道情報を少なくとも格納する記憶手
    段と、 前記受信手段で受信されたスペクトラム拡散信号電波に
    ついて、拡散符号についての同期を検出する拡散符号同
    期検出手段と、 時刻情報を提供する時計手段と、 前記GPS衛星からの情報のビットの境目を検出するビ
    ット境目検出手段と、 前記拡散符号同期検出手段で検出された同期時点を時間
    同期のための前記拡散符号の1周期以下の時刻成分とす
    ると共に、前記ビット境目検出部で検出されたビットの
    境目の時刻情報を前記時計手段から取得し、その境目の
    時刻情報と、前記GPS衛星の既知の軌道情報と前記G
    PS受信機のおおよその位置とから求められる前記GP
    S衛星からの電波の前記GPS受信への到達時間との差
    によって求めた時間情報によって、前記時間同期のため
    の前記拡散符号の1周期以上の時刻成分を求め、前記時
    間同期をとる時間同期検出手段とを備えることを特徴と
    するGPS受信機。
  8. 【請求項8】前記時間同期検出手段では、 前記ビット境目検出部で検出されたビットの境目の時刻
    情報と、前記GPS衛星の既知の軌道情報と前記GPS
    受信機のおおよその位置とから求められる前記GPS衛
    星からの電波の前記GPS受信への到達時間との差によ
    って求めた時刻情報に、前記GPS受信機が利用可能な
    時刻情報と正確な時刻情報との差と前記GPS衛星から
    前記GPS受信機までの伝搬時間の誤差との和よりも小
    さい時間誤差を加算または減算することによって、前記
    時間同期のための前記拡散符号の1周期以上の時刻成分
    を検出することを特徴とする請求項7に記載のGPS受
    信機。
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