JP3511124B2 - 液体封入式防振装置 - Google Patents

液体封入式防振装置

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JP3511124B2
JP3511124B2 JP11029897A JP11029897A JP3511124B2 JP 3511124 B2 JP3511124 B2 JP 3511124B2 JP 11029897 A JP11029897 A JP 11029897A JP 11029897 A JP11029897 A JP 11029897A JP 3511124 B2 JP3511124 B2 JP 3511124B2
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達雄 鈴木
理 中垣
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に封入された
流体(液体)の流動に基づいて防振効果の得られるよう
にした液体封入式防振装置に関するものであり、特に、
液体の流動に伴なって発揮される防振特性を、エンジン
吸入負圧にて駆動される簡単な構造の加振機構部をもっ
て複数段に切換えることのできるようにした、液体封入
式防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】防振装置のうち、特に、自動車用のエン
ジンマウント等にあっては、動力源であるところのエン
ジンが、アイドリング運転の状態から最大回転速度まで
の間、種々の状況下で使用されるものであるため、広い
範囲の周波数に対応できるものでなければならない。ま
た、最近においては、比較的高周波数域の振動に起因す
るこもり音の遮断を目的としたエンジンマウントのチュ
ーニングが行なわれるようになっている。このような複
数の条件に対応させるために、内部に液室を設け、更に
は、当該液室内に特定の周波数にて振動するボイスコイ
ル等からなる振動子を設けるようにした、いわゆるボイ
スコイルタイプの液体封入式防振装置がすでに案出され
ており、例えば実公平4−39481号公報等により公
知となっている。しかしながら、これらの公知のもの
は、複数の液室を設けるようにするとともに、当該液室
内に特定の周波数にて振動する振動子を設けるようにす
る等、その構造が複雑なものとなっている。また、これ
らの公知のものは、加振コイル及び永久磁石を初めとし
て、多くの部品を有する等、防振装置として、全体的に
重くならざるを得ないと言う問題点がある。このような
問題点を解決するために、エンジンの吸入負圧にて駆動
される簡単な機構からなる加振装置を設け、これによっ
て、アイドリング振動を初めとした各種振動の遮断を図
るようにしたものが、本出願人等によって、すでに出願
されている(特願平8−287524号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このもの
は、例えば図7に示す如く、その防振機構部10が、イ
ンシュレータ20、及び主室110内に、ダイヤフラム
150を介して設けられる平衡室130等を基礎として
形成されるようになっているものである。そして、当該
平衡室130内へは、制御手段50の制御作用に基づい
て切換作動をする切換手段30によって、エンジン吸入
負圧あるいは大気圧が導入されるようになっているもの
である。このような構成からなるものにおいて、例えば
エンジンアイドリング時の振動遮断にあたっては、当該
エンジンアイドリング時の振動数に対応させて、上記切
換手段30を形成する切換弁310を開閉させ、これに
よって、上記エンジン吸入負圧及び大気圧を、上記平衡
室130内へ、交互に導入させるようにしているもので
ある。ところで、この負圧及び大気圧の導入に当って、
上記切換弁310を所定のサイクル(周波数)にて開閉
作動させると、そのときの上記平衡室130内の圧力変
動、すなわち、加振力の変動状態は、負圧導入時と大気
圧導入時とで、その条件が異なるため、正規な正弦波と
はならず、複雑な波形を呈することとなる。そして、こ
の正規な正弦波からずれた部分を補正するために、例え
ば上記平衡室130と主室110との間に第三の液室
(第三液室)を設けるとともに、当該第三液室と上記主
室との間に、液体の流動する第二オリフィスを設けるよ
うにしたものが、本出願人によってすでに出願されてい
る(特願平8−355127号参照)。しかしながら、
このようなものにおいても、まだ不十分な場合がある。
このような不十分な点を改良するために、負圧導入時及
び大気圧導入時において、上記加振装置にて形成される
加振力が正規な正弦波を呈するようにした液体封入式防
振装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課題)
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、振動体
に取付けられる上部連結部材と、車体側のメンバ等に取
付けられる下部連結部材と、これら上部連結部材と下部
連結部材との間にあって上記振動体からの振動を吸収及
び遮断するインシュレータと、当該インシュレータの一
部にてその室壁が形成されるものであって液体の封入さ
れる主室と、当該主室に第一のオリフィス(第一オリフ
ィス)を介して連結されるとともに、第一のダイヤフラ
ム(第一ダイヤフラム)を、その室壁の一部とする副室
と、上記主室に第二のオリフィス(第二オリフィス)を
介して連結されるとともに、上記主室内の液体が導入さ
れるように形成された第三の液室(第三液室)と、当該
第三液室に対して、上記第一ダイヤフラムよりも高い変
形剛性を有する第二のダイヤフラム(第二ダイヤフラ
ム)にて区画形成されるものであって、大気圧及び負圧
のうち、いずれか一方のものが導入されるように形成さ
れた平衡室と、からなるとともに、このような構成から
なる上記平衡室に、負圧または大気圧のうち、いずれか
一方のものをエンジン振動に同期させた状態で交互に導
入させるように切換作動をする切換手段を有し、更に
は、当該切換手段の切換作動を制御する制御手段を有す
る負圧導入型の液体封入式防振装置に関して、上記主室
に第三のオリフィスを介して連結されるものであって、
上記各液室とは別個独立に形成される第四の液室(第四
液室)を設けるとともに、当該第四液室内の液体に一方
の面側が接するものであって他方の面側が上記副室側の
液体に接するように形成された第三のダイヤフラム(第
三ダイヤフラム)を設けるようにした構成を採ることと
した。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては次のような作用を呈することとなる。
すなわち、アイドリング振動に対しては、上記切換手段
を作動させることによって、上記平衡室内へ、負圧また
は大気圧を特定の周波数をもって交互に導入させるよう
にする。すなわち、上記切換手段を特定の周波数にて作
動させることによって、上記平衡室内の圧力(容積)を
変化させ、これによって、上記インシュレータを介して
入力されるアイドリング振動によって生ずる上記主室内
の液圧変動を吸収するようにする。その結果、上記イン
シュレータ及び本加振機構部にて形成されるバネ系の動
バネ定数が低減化されることとなる。
【0006】特に、この場合、本発明のものにおいて
は、上記第二ダイヤフラムの作動によって圧力変動を受
ける第三液室と上記主室との間が、所定の容積を有する
第二オリフィスにて連結されるようになっており、この
第二オリフィス内の液体が、上記平衡室の作動、すなわ
ち、第二ダイヤフラムの作動によって、上記主室内の液
体の液圧変動と共振するようになっている。従って、本
加振機構部全体にて形成される発生力(振動エネルギ
ー)の、その変化状態は、理想とされる正弦波に近い状
態となる。そして更に、本発明のものにおいては、上記
主室につながる第三オリフィスを介して第四液室が設け
られるようになっているとともに、当該第四液室には、
その他方の面(下面側)が上記副室内の液体と接する第
三ダイヤフラムが設けられるようになっているので、こ
れら第三オリフィス及び第三ダイヤフラムの作用によ
り、上記第二ダイヤフラムの作動時において、加振力の
正規な正弦波からのずれによって生ずる高次の、かつ、
高周波のノイズ成分が除去されることとなる(図6参
照)。これによって、上記発生力(振動エネルギー)は
限りなく正弦波に近い状態となり(図5参照)、アイド
リング振動の吸収及び遮断が正確に行なわれることとな
る。従って、上記アイドリング振動の遮断に関連して生
ずるおそれのある高周波振動の発生等も回避されること
となる。
【0007】一方、車両走行時に問題とされるエンジン
シェークの振動に対しては、上記切換手段を作動させ
て、上記平衡室を大気開放の状態にする。すなわち、第
二ダイヤフラムを自由状態にする。このような状態にお
いて、上記主室内にエンジンシェークに関する振動が入
力すると、これに応じて、上記主室内の液圧変動は上記
第二オリフィス及び第三液室を介して第二ダイヤフラム
のところにも伝播されて来る可能性がある。しかしなが
ら、本第二ダイヤフラム自身は、その中央部のところに
設けられた凸起状のストッパ部の存在により、その変形
領域が狭くなっており、全体的に変形(変位)しにくい
ようになっている。従って、上記主室内の液体は、第一
オリフィスを通じて、変形のしやすい第一ダイヤフラム
にてその室壁が形成される副室側へと流動するようにな
る。この第一オリフィス側への液体の流動運動によっ
て、本防振装置における高減衰特性(高減衰力)が得ら
れることとなる。この高減衰力によって上記エンジンシ
ェークは抑え込まれることとなる。
【0008】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は、上記請求項1記載
のものと同じである。そして、その特徴とするところ
は、上記第三ダイヤフラムを、上記主室に第三オリフィ
スを介して連結される第四液室と、上記平衡室等とは別
個独立に設けられる第二の空気室(第二空気室)との間
に、これら両室の間を区画するように設けるようにした
ことである。すなわち、振動体に取付けられる上部連結
部材と、車体側のメンバ等に取付けられる下部連結部材
と、これら上部連結部材と下部連結部材との間にあって
上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシュレー
タと、当該インシュレータの一部にてその室壁が形成さ
れるものであって液体の封入される主室と、当該主室に
第一のオリフィス(第一オリフィス)を介して連結され
るとともに、第一のダイヤフラム(第一ダイヤフラム)
を、その室壁の一部とする副室と、上記主室に第二のオ
リフィス(第二オリフィス)を介して連結されるととも
に、上記主室内の液体が導入されるように形成された第
三の液室(第三液室)と、当該第三液室に対して、上記
第一ダイヤフラムよりも高い変形剛性を有する第二のダ
イヤフラム(第二ダイヤフラム)にて区画形成されるも
のであって、大気圧及び負圧のうち、いずれか一方のも
のが導入されるように形成された平衡室と、からなると
ともに、このような構成からなる上記平衡室に、負圧ま
たは大気圧のうち、いずれか一方のものをエンジン振動
に同期させた状態で交互に導入させるように切換作動を
する切換手段を有し、更には、当該切換手段の切換作動
を制御する制御手段を有する負圧導入型の液体封入式防
振装置に関して、上記主室に第三のオリフィスを介して
連結されるものであって、上記各液室とは別個独立に形
成される第四の液室(第四液室)を設けるとともに、当
該第四液室内の液体に一方の面側が接するものであっ
て、他方の面側は別個独立に設けられた第二の空気室
(第二空気室)の空気と接するように形成された第三の
ダイヤフラム(第三ダイヤフラム)を設けるようにした
構成を採ることとした。
【0009】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、上記請求項1記載のものと同様、上
記切換手段を適宜作動させることによって、アイドリン
グ振動を初めとした各種振動の遮断が行なわれることと
なる。特に、本発明のものにおいては、上記第三オリフ
ィスを介して主室に連通するように設けられる第四液室
のところには、その他方の面(下面側)が別個独立に設
けられた第二空気室内の空気と接するように形成された
第三ダイヤフラムが設けられるようになっているので、
この空気室内に密封された空気の圧縮変形等に基づく上
記第二ダイヤフラムの弾性変形(振動)によって、正弦
波からずれた部分によって形成される高次の、かつ、高
周波のノイズ成分(振動)が除去されることとなる(図
6参照)。すなわち、本加振機構部にて上記主室内の液
体へと伝播される加振力は、限りなく正弦波に近い状態
のものとなる(図5参照)。従って、アイドリング振動
の遮断に関連して生ずるおそれのある高周波成分の振動
等が完全に除去されることとなる。
【0010】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は、上記請求項1また
は請求項2記載のものと同じである。その特徴とすると
ころは、上記請求項1または請求項2記載の液体封入式
防振装置において、上記第四液室と主室との間を連結す
る第三オリフィスを、上記主室と第三液室との間を仕切
る隔壁の中央部のところ、及び上記第二ダイヤフラムの
中央部のところであって、当該第二ダイヤフラムの変位
を規制するために形成されたストッパ部のところに設け
るようにした構成を採ることとしたことである。このよ
うな構成を採ることにより、本発明のものにおいては、
上記請求項1及び請求項2記載のものにおけると同様、
アイドリング振動を初めとした各種振動の遮断が図られ
るとともに、更に、このような諸機能を有する液体封入
式の防振装置が、全体的にコンパクトにまとめられるこ
ととなり、装置全体の小形化及び軽量化が図られること
となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図6を基に説明する。本発明の第一の実施の形
態(第一実施形態)に関するものの、その構成は、図1
及び図2に示す如く、振動体に取付けられる上部連結部
材6と、車体側のメンバ等に取付けられる下部連結部材
9と、これら上部連結部材6と下部連結部材9との間に
あって上記振動体からの振動を吸収及び遮断するインシ
ュレータ2と、当該インシュレータ2に対して直列に設
けられるものであって非圧縮性流体である液体の封入さ
れる主室12及び副室16にて形成される液室等からな
る防振機構部1と、当該防振機構部1の一部を形成する
ものであって、第三液室123との間に第二ダイヤフラ
ム11を介して区画形成される平衡室13と、当該平衡
室13に、負圧または大気圧のうち、いずれか一方のも
のをエンジン振動に同期させた状態で交互に導入させる
ように切換作動をする切換手段3と、当該切換手段3の
切換作動を制御する制御手段5と、からなることを基本
とするものである。
【0012】このような基本構成において、上記インシ
ュレータ2は、防振ゴム材等のゴム状弾性体からなるも
のであり、上記上部連結部材6に、その一方の端面が加
硫接着手段等により一体的に結合されるようになってい
るものである。そして、このようなインシュレータ2に
対して直列に設けられる防振機構部1は、上記インシュ
レータ2の下方部に、当該インシュレータ2に連続して
設けられるものであって液体の封入される主室12と、
当該主室12に第二オリフィス125を介して連結され
るとともに、当該主室12内の液体が導入されるように
形成された第三液室123と、当該第三液室123に対
して第二ダイヤフラム11にて区画形成されるものであ
って、負圧または大気圧の導入される平衡室13と、上
記主室12に対して仕切板14を介して設けられるもの
であって上記主室12と同様、液体の封入される副室1
6と、これら主室12と副室16との間を連結する第一
オリフィス15と、上記副室16の下方部に第一ダイヤ
フラム17を介して設けられるものであって、常に大気
の導入される空気室18と、上記各液室とは別個独立に
設けられるものであって、上記主室12に第三オリフィ
ス75を介してつながる第四液室74と、当該第四液室
74内の液体にその一方の面側が接するとともに、他方
の面側は、上記副室16内の液体に、間に剛体状のスク
リーン71を介して接するように形成された第三のダイ
ヤフラム(第三ダイヤフラム)73と、からなることを
基本とするものである。
【0013】このような構成からなる本防振機構部1を
形成する上記第二ダイヤフラム11周りの加振機構部及
び第三ダイヤフラム73周りの液圧吸収機構部の構成に
ついて説明する。まず、加振機構部を形成する第二ダイ
ヤフラム11は、上記主室12に通ずる第三液室123
と負圧または大気圧の導入される平衡室13との間に設
けられるようになっているものである。すなわち、その
一方の面側(上面側)には、所定の容積を有する第二オ
リフィス125を介して上記主室12内の液体が導入さ
れるとともに、当該主室12内の液圧変動が常時伝播さ
れるように形成された第三液室123が設けられるよう
になっているものである。そして、他方の面側(下面
側)には、上記切換手段3の作動に基づいて負圧または
大気圧の導入される平衡室13が設けられるようになっ
ているものである。また、このような構成からなる本第
二ダイヤフラム11は、副室16と空気室18との間を
区画する第一ダイヤフラム17よりも、その全体の変形
剛性が高められるようになっているものである。具体的
には、図1及び図2に示す如く、その中央部付近であっ
て、その上下両面側に凸起状のストッパ部111が設け
られるようになっているものである。そして、これら上
下の各ストッパ部111の、その先端部のところが主室
12と第三液室123との間を仕切る隔壁124及び平
衡室13の下面部を形成する仕切板14の一部に接触す
るようになっているものである。すなわち、主室12内
の液圧変動に対して、上記第一ダイヤフラム17よりも
変形(変位)のしにくいように、高めのバネ定数が設定
されるようになっているものである。但し、平衡室13
に負圧が導入されたときには、この負圧の力によって吸
引(変位)され得る程度のバネ定数(変形剛性)の範囲
内に限定されるようになっているものである。
【0014】このような構成からなる上記主室12と第
三液室123との間を連結する第二オリフィス125
は、本実施の形態のものにおいては、そのオリフィス径
が、上記主室12と副室16との間を連結する第一オリ
フィス15のものよりも、小さな値を有するようになっ
ているものである。すなわち、主室12内の液体は、本
第二オリフィス125よりも第一オリフィス15側へ流
動しやすくなっているものである。
【0015】次に、液圧吸収機構部を形成する第三ダイ
ヤフラム73は、上記主室12に連通する第四液室74
と上記主室12に第一オリフィス15を介して連通する
副室16との間に設けられるようになっているものであ
る。すなわち、その一方の面側(上面側)には第三オリ
フィス75を介して主室12内の液体が導入されるとと
もに、当該主室12内の液圧変動が伝播されるように形
成された第四液室74が設けられるようになっているも
のである。そして、他方の面側(下面側)には、上記主
室12に第一オリフィス15を介して連結される副室1
6が設けられるようになっているとともに、当該副室1
6内の液圧が、複数の開口部を有する剛体状のスクリー
ン71を介して伝播されるようになっているものであ
る。すなわち、本第三ダイヤフラム73は、上記主室1
2側の液圧と上記副室16側の液圧との差(差圧)に応
じて変位(振動)をするようになっているものである。
なお、本第三ダイヤフラム73の、その下方部には剛体
状のスクリーン71が設けられるようになっているの
で、本第三ダイヤフラム73は、副室16側へ大きく変
形(変位)をすることは無く、従って、上記第一ダイヤ
フラム17等と干渉等することが無いようになっている
ものである。
【0016】なお、このような第三ダイヤフラム73及
び第四液室74等にて形成される液圧吸収機構部につい
ては、図2に示すような変形例が挙げられる。このもの
は、上記第四液室74内へ上記主室12内の液体を導入
するための第三オリフィス75が、上記第二ダイヤフラ
ム11の、その中央部に形成されたストッパ部111の
ところに設けられるようになっているものである。この
ような構成を採ることにより、上記第三オリフィス75
を中心にして、第三ダイヤフラム73及び第四液室74
周りの構成をコンパクトにまとめることができるように
なり、装置全体の小形化及び軽量化を図ることができる
ようになる。
【0017】次に、このような構成からなる上記平衡室
13へ、負圧または大気圧を適宜切換えた状態で導入す
るように作動する切換手段3は、三方弁等からなる切換
バルブ31と、当該切換バルブ31を駆動するソレノイ
ド32と、からなるものである。そして、このような構
成からなる上記切換バルブ31の大気圧導入ポート側に
は、大気圧の導入速度を負圧の導入速度とバランスさせ
るための調整用の絞り弁33が設けられるようになって
いる。また、負圧導入側には、所定の容量を有する共振
タンク35が設けられるようになっている。このような
共振タンク35を設けることによって、エンジン吸入負
圧等にて形成される負圧源から平衡室13までの距離
(配管距離)が長くなったような場合において、当該配
管内の抵抗等により生ずる上記平衡室13内に供給され
る負圧力の低下を防止するようにしているものである。
すなわち、このような共振タンク35を設けることによ
って、上記平衡室13内には、常に所定量の負圧が、所
定のサイクルをもって的確に供給されるようにし、これ
によって、上記第二ダイヤフラム11を大きな振幅値を
もって振動させるようにしているものである。
【0018】次に、このような構成からなる切換手段3
の切換作動を制御する制御手段5は、マイクロプロセッ
サユニット(MPU)等の演算手段を基礎に形成される
マイクロコンピュータ等からなるものであり、エンジン
等の振動体からの振動を検出して、当該振動に応じて上
記切換手段3の切換作動を制御するようになっているも
のである。
【0019】次に、このような構成からなる本実施の形
態のものについての、その作用等について説明する。ま
ず、アイドリング振動に対しては、上記切換手段3を作
動させることによって、上記平衡室13内へ、負圧また
は大気圧を特定の周波数をもって交互に導入させるよう
にする。すなわち、上記切換手段3を特定の周波数にて
作動させることによって、上記平衡室13内の圧力(容
積)を変化させ、これによって、上記インシュレータ2
を介して入力されるアイドリング振動によって生ずる上
記主室12内の液圧変動を吸収するようにする。その結
果、上記インシュレータ2及び本加振機構部等にて形成
されるバネ系の動バネ定数が低減化されることとなる。
【0020】特に、この場合、本実施の形態のものにお
いては、図1及び図2に示す如く、上記第二ダイヤフラ
ム11の作動によって圧力変動を受ける第三液室123
と上記主室12との間が、所定の容積を有する第二オリ
フィス125にて連結されるようになっており、この第
二オリフィス125内の液体が、上記平衡室13の作
動、すなわち、第二ダイヤフラム11の作動によって、
上記主室12内の液体の液圧変動と共振するようになっ
ているものである。従って、本加振機構部にて形成され
る発生力(振動エネルギー)の、その変化状態は、理想
とされる正弦波に近い状態となる。そして更に、本実施
の形態のものにおいては、上記主室12につながる第三
オリフィス75を介して第四液室74が設けられるよう
になっているとともに、当該第四液室74のところに
は、その他方の面(下面側)が上記副室16内の液体と
接する第三ダイヤフラム73が設けられるようになって
いるので、これら第三オリフィス75及び第三ダイヤフ
ラム73等にて形成される液圧吸収機構部の作用によ
り、上記第二ダイヤフラム11の作動時において、図5
の実線図示におけるような正規の正弦波から外れた部分
が修正されることとなる。すなわち、これら加振機構部
等にて形成される発生力(振動エネルギー)は、限りな
く正弦波に近い状態となり、アイドリング振動の吸収及
び遮断が正確に行なわれることとなる。従って、上記ア
イドリング振動の遮断に関連して生ずるおそれのある高
次の、かつ、高周波のノイズ成分(振動)は除去される
こととなり、図6の破線図示の如く、高周波数域におけ
る動バネ定数(Kd )も低い値に制御されることとな
る。
【0021】一方、車両走行時に問題とされるエンジン
シェークの振動に対しては、上記切換手段3を作動させ
て、上記平衡室13を大気開放の状態にする。すなわ
ち、第二ダイヤフラム11を自由状態にする。このよう
な状態において、上記主室12内にエンジンシェークに
関連する振動が入力すると、これに応じて上記主室12
内の液圧変動は、上記第二オリフィス125及び第三液
室123を介して第二ダイヤフラム11のところにも伝
播されて来る可能性がある。しかしながら、本第二ダイ
ヤフラム11自身は、その中央部のところに設けられた
凸起状のストッパ部111の存在により、その変形領域
が狭くなっている等、全体的に変形(変位)のしにくい
ようになっている。従って、上記主室12内の液体は、
第一オリフィス15を通じて、変形のしやすい第一ダイ
ヤフラム17にて、その室壁が形成される副室16側へ
と流動するようになる。この第一オリフィス15側への
液体の流動運動によって、本防振装置における高減衰特
性(高減衰力)が得られることとなる。この高減衰力に
よって上記エンジンシェークに関する振動は抑え込まれ
ることとなる。
【0022】次に、本発明の第二の実施の形態(第二実
施形態)について、図3及び図4を基に説明する。この
ものも、その基本的な点は、上記第一の実施の形態のも
のと同じである。その特徴とするところは、第三ダイヤ
フラム73周りの構成についてである。すなわち、本実
施の形態にかかるものの、その第三ダイヤフラム73周
りの構成は、図3及び図4に示す如く、本第三ダイヤフ
ラム73と第二ダイヤフラム11とが、ゴム材等にて一
体的に形成されるようになっているものである。具体的
には、例えば図3に示すものは、第三液室123と平衡
室13との間を区画形成する第二ダイヤフラム11と、
第四液室74と第二空気室72との間を区画形成する第
三ダイヤフラム73とが並列に設けられるようになって
いるともに、これらが、間にストッパ部兼用の堰19を
介して一体的に設けられるようになっているものであ
る。そして、このような構成からなる本第三ダイヤフラ
ム73の上方部には、第三オリフィス75を介して上記
主室12内の液体が導入される第四液室74が設けられ
るようになっているとともに、本第三ダイヤフラム73
の下方部には、上記仕切板14との間に、独立の空気室
である第二空気室72が設けられるようになっているも
のである。このように、本実施の形態のものにおいて
は、液圧吸収機構部を形成する上記第三ダイヤフラム7
3の下方部に、空気の封入された独立の空気室(第二空
気室)72が設けられるようになっており、その全体が
簡単な構造にて形成されるようになっているものであ
る。
【0023】なお、このような構成からなる本実施の形
態のものにおいても、上記第一の実施の形態のものと同
様、上記第三オリフィス75を、上記第二ダイヤフラム
11の中央部のところであって、凸起状の形態からなる
ストッパ部111のところに設けるようにした変形例が
挙げられる(図4参照)。このものは、具体的には、図
4に示す如く、上記主室12と第三液室123との間を
仕切る隔壁124の中央部のところ及び当該隔壁124
の中央部のところにて接する上記ストッパ部111のと
ころに、凹陥状の第三オリフィス75を設けるととも
に、当該第三オリフィス75の、その低面部のところ
に、第三ダイヤフラム73を上記第二ダイヤフラム11
及び上記ストッパ部111と一体的に形成させるように
した構成からなるものである。そして更に、このような
構成からなる上記第三ダイヤフラム73の下方部のとこ
ろであって、上記平衡室13の下面部を形成する仕切板
14のところには、独立の空間部からなる第二の空気室
(第二空気室)72が形成されるようになっているもの
である。このように、上記隔壁124及び第二ダイヤフ
ラム11の中央部のところに、第三オリフィス75、第
三ダイヤフラム73、第二空気室72をコンパクトにま
とめて設置することによって、装置全体の小形化等が図
られるようになっている。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、液体封入式防振装置に
関して、第二オリフィスを経由して主室内の液体が導入
される第三液室、当該第三液室内の液体をエンジン吸入
負圧にて加振する第二ダイヤフラム及び平衡室等からな
る加振機構部に加えて、これらとは別個独立に設けられ
るものであって第三オリフィス、第四液室、第三ダイヤ
フラム等からなる液圧吸収機構部を設けるようにしたの
で、これら加振機構部等にて形成される上記主室内の液
体へ伝播される加振力の変動状態を、限りなく正弦波に
近い状態にすることができるようになった。その結果、
アイドリング振動を初めとした各種振動の遮断を的確に
行なうことができるようになった。また、アイドリング
振動の遮断を目的に上記加振機構部を加振させたとき
に、従来発生するおそれのあった高次の、かつ、高周波
数のノイズ成分等が、的確に除去されることとなり、高
周波数域においても本防振装置全体の動バネ定数の低減
化を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に関するものの、そ
の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に関するものの、そ
の変形例の全体構成を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態に関するものの、そ
の全体構成を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態に関するものの、そ
の変形例の全体構成を示す縦断面図である。
【図5】本発明にかかる加振機構部が発する加振力の状
態(波形)を示す図である。
【図6】本発明にかかる防振装置全体の動バネ定数(K
d )の変化状態を示す図である。
【図7】従来例の全体構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 防振機構部 11 第二のダイヤフラム(第二ダイヤフラム) 111 ストッパ部 12 主室 123 第三の液室(第三液室) 124 隔壁 125 第二のオリフィス(第二オリフィス) 13 平衡室 14 仕切板 15 第一のオリフィス(第一オリフィス) 16 副室 17 第一のダイヤフラム(第一ダイヤフラム) 18 空気室 19 堰 2 インシュレータ 3 切換手段 31 切換バルブ 32 ソレノイド 33 絞り弁 35 共振タンク 5 制御手段 6 上部連結部材 71 スクリーン 72 第二の空気室(第二空気室) 73 第三のダイヤフラム(第三ダイヤフラム) 74 第四の液室(第四液室) 75 第三のオリフィス(第三オリフィス) 9 下部連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−38018(JP,A) 特開 平10−159892(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体に取付けられる上部連結部材と、
    車体側のメンバ等に取付けられる下部連結部材と、これ
    ら上部連結部材と下部連結部材との間にあって上記振動
    体からの振動を吸収及び遮断するインシュレータと、当
    該インシュレータの一部にてその室壁が形成されるもの
    であって液体の封入される主室と、当該主室に第一のオ
    リフィス(第一オリフィス)を介して連結されるととも
    に、第一のダイヤフラム(第一ダイヤフラム)を、その
    室壁の一部とする副室と、上記主室に第二のオリフィス
    (第二オリフィス)を介して連結されるとともに、上記
    主室内の液体が導入されるように形成された第三の液室
    (第三液室)と、当該第三液室に対して、上記第一ダイ
    ヤフラムよりも高い変形剛性を有する第二のダイヤフラ
    ム(第二ダイヤフラム)にて区画形成されるものであっ
    て、大気圧及び負圧のうち、いずれか一方のものが導入
    されるように形成された平衡室と、からなるとともに、
    このような構成からなる上記平衡室に、負圧または大気
    圧のうち、いずれか一方のものをエンジン振動に同期さ
    せた状態で交互に導入させるように切換作動をする切換
    手段を有し、更には、当該切換手段の切換作動を制御す
    る制御手段を有する負圧導入型の液体封入式防振装置に
    おいて、上記主室に第三のオリフィスを介して連結され
    るものであって、上記各液室とは別個独立に形成される
    第四の液室(第四液室)を設けるとともに、当該第四液
    室内の液体に一方の面側が接するものであって他方の面
    側が上記副室側の液体と接する第三のダイヤフラム(第
    三ダイヤフラム)を設けるようにしたことを特徴とする
    液体封入式防振装置。
  2. 【請求項2】 振動体に取付けられる上部連結部材と、
    車体側のメンバ等に取付けられる下部連結部材と、これ
    ら上部連結部材と下部連結部材との間にあって上記振動
    体からの振動を吸収及び遮断するインシュレータと、当
    該インシュレータの一部にてその室壁が形成されるもの
    であって液体の封入される主室と、当該主室に第一のオ
    リフィス(第一オリフィス)を介して連結されるととも
    に、第一のダイヤフラム(第一ダイヤフラム)を、その
    室壁の一部とする副室と、上記主室に第二のオリフィス
    (第二オリフィス)を介して連結されるとともに、上記
    主室内の液体が導入されるように形成された第三の液室
    (第三液室)と、当該第三液室に対して、上記第一ダイ
    ヤフラムよりも高い変形剛性を有する第二のダイヤフラ
    ム(第二ダイヤフラム)にて区画形成されるものであっ
    て、大気圧及び負圧のうち、いずれか一方のものが導入
    されるように形成された平衡室と、からなるとともに、
    このような構成からなる上記平衡室に、負圧または大気
    圧のうち、いずれか一方のものをエンジン振動に同期さ
    せた状態で交互に導入させるように切換作動をする切換
    手段を有し、更には、当該切換手段の切換作動を制御す
    る制御手段を有する負圧導入型の液体封入式防振装置に
    おいて、上記主室に第三のオリフィスを介して連結され
    るものであって、上記各液室とは別個独立に形成される
    第四の液室(第四液室)を設けるとともに、当該第四液
    室内の液体に一方の面側が接するものであって、他方の
    面側は別個独立に設けられた空気室(第二空気室)の空
    気と接する第三のダイヤフラム(第三ダイヤフラム)を
    設けるようにしたことを特徴とする液体封入式防振装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の液体封入
    式防振装置において、上記第四液室と主室との間を連結
    する第三オリフィスを、上記主室と第三液室との間を仕
    切る隔壁の中央部、及び上記第二ダイヤフラムの中央部
    のところであって、当該第二ダイヤフラムの変位を規制
    するために形成されたストッパ部のところに設けるよう
    にしたことを特徴とする液体封入式防振装置。
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