JP3510332B2 - 腐食部補修用粘着テープ - Google Patents
腐食部補修用粘着テープInfo
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- JP3510332B2 JP3510332B2 JP15623194A JP15623194A JP3510332B2 JP 3510332 B2 JP3510332 B2 JP 3510332B2 JP 15623194 A JP15623194 A JP 15623194A JP 15623194 A JP15623194 A JP 15623194A JP 3510332 B2 JP3510332 B2 JP 3510332B2
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- adhesive
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- Adhesive Tapes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金属表面の腐食箇所の
補修用として用いる粘着テープに関する。
補修用として用いる粘着テープに関する。
【０００２】
【従来の技術】塗装鋼板製の電源ボックス、分電ボック
ス、あるいは建築構体など、特に屋外に設置されている
各種金属塗装体は、塗装が剥がれて金属表面に腐食が起
こりやすい。従来、金属表面の腐食部を補修する方法と
しては、腐食部に塗料を塗布する方法や腐食箇所に金属
板を取り付けてその上を塗装する方法が行われている。
ス、あるいは建築構体など、特に屋外に設置されている
各種金属塗装体は、塗装が剥がれて金属表面に腐食が起
こりやすい。従来、金属表面の腐食部を補修する方法と
しては、腐食部に塗料を塗布する方法や腐食箇所に金属
板を取り付けてその上を塗装する方法が行われている。
【０００３】しかし、腐食部の塗装だけでは防食効果は
短く、金属板の取り付けによる補修は、金属板の加工に
手間がかかる上に隙間が生じやすく、屋外の場合、雨水
の浸入によって腐食が拡大するという問題がある。
短く、金属板の取り付けによる補修は、金属板の加工に
手間がかかる上に隙間が生じやすく、屋外の場合、雨水
の浸入によって腐食が拡大するという問題がある。
【０００４】そのほかに作業が容易であることから、塩
化ビニル樹脂、ポリエチレン等のテープまたはシートを
貼り付ける方法が行われている。ところが、美観上、そ
の上に塗装を施すと、これらのプラスチック表面は、塗
料の付着性が悪いため、塗料が剥げやすく、塗装面外観
が損なわれることがあった。
化ビニル樹脂、ポリエチレン等のテープまたはシートを
貼り付ける方法が行われている。ところが、美観上、そ
の上に塗装を施すと、これらのプラスチック表面は、塗
料の付着性が悪いため、塗料が剥げやすく、塗装面外観
が損なわれることがあった。
【０００５】塗料の付着性のよいものとして、不織布に
粘着剤層を設けたテープがあるが、水を通しやすく、雨
水の浸入を防止することはできない。また、塗布した塗
料の溶剤が不織布にしみこみ、粘着力の低下など粘着剤
層へ悪影響を及ぼす。また、逆に粘着剤中の成分が塗装
層に溶け出してきて作用し、塗料の乾燥が遅くなる、塗
膜にべたつきが残るといった問題があった。
粘着剤層を設けたテープがあるが、水を通しやすく、雨
水の浸入を防止することはできない。また、塗布した塗
料の溶剤が不織布にしみこみ、粘着力の低下など粘着剤
層へ悪影響を及ぼす。また、逆に粘着剤中の成分が塗装
層に溶け出してきて作用し、塗料の乾燥が遅くなる、塗
膜にべたつきが残るといった問題があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属表面の
腐食部の補修を簡易に行うことができる、防水性、塗料
の付着性に優れ、金属表面に対する密着性がよい腐食部
補修用粘着テープを提供するものである。
腐食部の補修を簡易に行うことができる、防水性、塗料
の付着性に優れ、金属表面に対する密着性がよい腐食部
補修用粘着テープを提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、基
材と粘着剤層からなる腐食部補修用粘着テープであっ
て、前記基材が不織布とプラスチックフィルムからな
り、前記プラスチックフィルム側に粘着剤層を設けるこ
とを特徴とする腐食部補修用粘着テープである。
材と粘着剤層からなる腐食部補修用粘着テープであっ
て、前記基材が不織布とプラスチックフィルムからな
り、前記プラスチックフィルム側に粘着剤層を設けるこ
とを特徴とする腐食部補修用粘着テープである。
【０００８】本発明の腐食部補修用粘着テープ（以下単
に粘着テープと略記する）は、図１のように基材１と粘
着剤層２からなり、基材１は不織布１ａとプラスチック
フィルム１ｂからなる。
に粘着テープと略記する）は、図１のように基材１と粘
着剤層２からなり、基材１は不織布１ａとプラスチック
フィルム１ｂからなる。
【０００９】本発明の不織布１ａとしては、その材質を
特に限定するものではないが、例えば、ポリエステル、
ポリアミド、ポリオレフィン、レーヨン、ビニロンなど
があげられ、強度、耐熱性の点からポリエステル系やポ
リプロピレン系のスパンボンド不織布が好ましく用いら
れる。
特に限定するものではないが、例えば、ポリエステル、
ポリアミド、ポリオレフィン、レーヨン、ビニロンなど
があげられ、強度、耐熱性の点からポリエステル系やポ
リプロピレン系のスパンボンド不織布が好ましく用いら
れる。
【００１０】また、不織布を構成する樹脂繊維として
は、断面が偏平形状のものを主体とすることが好まし
く、その不織布中の樹脂繊維の坪量は３０ｇ／ｍ2以上
のもので、厚さは０．３ｍｍ以下のものが、強度、塗料
の付着性、遮水性の点で好ましい。
は、断面が偏平形状のものを主体とすることが好まし
く、その不織布中の樹脂繊維の坪量は３０ｇ／ｍ2以上
のもので、厚さは０．３ｍｍ以下のものが、強度、塗料
の付着性、遮水性の点で好ましい。
【００１１】なお、断面が偏平形状の繊維を主体とする
不織布としては、たとえば、ユニチカ（株）より、商品
名２０７０１ＦＬＶ（ポリエステル製スパンボンド、坪
量７０ｇ／ｍ2）、商品名２０５５１ＦＬＶ（ポリエス
テル製スパンボンド、坪量５５ｇ／ｍ2）商品名２０４
５７ＦＬＶ（ポリエステル製スパンボンド、坪量４５ｇ
／ｍ2）などが市販されている。
不織布としては、たとえば、ユニチカ（株）より、商品
名２０７０１ＦＬＶ（ポリエステル製スパンボンド、坪
量７０ｇ／ｍ2）、商品名２０５５１ＦＬＶ（ポリエス
テル製スパンボンド、坪量５５ｇ／ｍ2）商品名２０４
５７ＦＬＶ（ポリエステル製スパンボンド、坪量４５ｇ
／ｍ2）などが市販されている。
【００１２】本発明のプラスチックフィルム１ｂとして
は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ナイロン、ポリエステル等のプラスチックフィル
ムが用いられるが、耐水性があり、塗装時の溶剤への耐
性があれば限定されない。
は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ナイロン、ポリエステル等のプラスチックフィル
ムが用いられるが、耐水性があり、塗装時の溶剤への耐
性があれば限定されない。
【００１３】また、プラスチックフィルムの厚みは、耐
水、耐溶剤性が損なわれなければ特に限定はないが、実
用的には０．００５〜０．１ｍｍ程度である。
水、耐溶剤性が損なわれなければ特に限定はないが、実
用的には０．００５〜０．１ｍｍ程度である。
【００１４】このプラスチックフィルムは、接着剤等を
介して、あるいは熱融着方法によって、不織布に貼着さ
れる。
介して、あるいは熱融着方法によって、不織布に貼着さ
れる。
【００１５】本発明の粘着剤層２に用いられる粘着剤と
しては、特に制限はないが、天然ゴム系、クロロプレン
ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム等の合成
ゴム系、アクリル系等、粘着力の大きいものが好まし
い。
しては、特に制限はないが、天然ゴム系、クロロプレン
ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム等の合成
ゴム系、アクリル系等、粘着力の大きいものが好まし
い。
【００１６】粘着剤層の厚さは、特に限定はないが、粘
着性の点から、０．１〜０．５ｍｍの範囲が好ましい。
着性の点から、０．１〜０．５ｍｍの範囲が好ましい。
【００１７】
【作用】本発明の粘着テープは、プラスチックフィルム
が不織布と粘着剤層の間に介在しているために、粘着剤
層あるいは金属表面への腐食の原因となる水分の浸入を
防ぐことができる。さらに、粘着テープの表面に不織布
を有しているため、塗料の付着性がよい。
が不織布と粘着剤層の間に介在しているために、粘着剤
層あるいは金属表面への腐食の原因となる水分の浸入を
防ぐことができる。さらに、粘着テープの表面に不織布
を有しているため、塗料の付着性がよい。
【００１８】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【００１９】実施例１
不織布Ａ（東レ（株）製、Ｈ２０７０：ポリエステル製
スパンボンド、坪量７０ｇ／ｍ2、厚さ０．１７ｍｍ、
樹脂繊維断面形状 円形）とポリエチレンフィルム（三
菱油化（株）製、ユカロンＺＦ５３：厚さ０．０５ｍ
ｍ）を熱融着により貼着した後、ポリエチレン側に合成
ゴム系粘着剤をカレンダー法にて、厚さ０．２８ｍｍに
貼合し、実施例１の粘着テープを作製した。
スパンボンド、坪量７０ｇ／ｍ2、厚さ０．１７ｍｍ、
樹脂繊維断面形状 円形）とポリエチレンフィルム（三
菱油化（株）製、ユカロンＺＦ５３：厚さ０．０５ｍ
ｍ）を熱融着により貼着した後、ポリエチレン側に合成
ゴム系粘着剤をカレンダー法にて、厚さ０．２８ｍｍに
貼合し、実施例１の粘着テープを作製した。
【００２０】実施例２、実施例３
表１に示した不織布とプラスチックフィルムを接着剤を
介して貼着し、実施例１と同様に、カレンダー法にて実
施例２の粘着テープを作製し、溶剤コーティング法にて
実施例３の粘着テープを作製した。
介して貼着し、実施例１と同様に、カレンダー法にて実
施例２の粘着テープを作製し、溶剤コーティング法にて
実施例３の粘着テープを作製した。
【００２１】比較例１
表１に示したプラスチックフィルムに粘着剤を塗布し、
比較例１の粘着テープを作製した。
比較例１の粘着テープを作製した。
【００２２】比較例２
ビニルテープ（日東電工製、ビニルテープＮｏ．２１）
を比較例２の粘着テープとした。
を比較例２の粘着テープとした。
【００２３】比較例３
不織布Ｂに粘着剤を塗布し、比較例３の粘着テープを作
製した。
製した。
【００２４】評価
実施例１〜３、及び比較例１〜３の粘着テープの特性を
以下の測定方法によって評価した。結果を表１に示す。 引っ張り強さ：ＪＩＳ Ｋ ６３０１による。 粘着力：ＪＩＳ Ｚ ０２３７の粘着力試験で、試験板に
対する１８０度方向引き剥し接着力を測定した。 塗料の付着性：ＪＩＳ Ｋ ５４００の付着試験で、Ｘカ
ットテープ法による。評価点数６以上を合格とした。 耐水性：ＪＩＳ Ｋ ５４００の透水試験による。試料の
粘着テープを鉄板に貼り付け、粘着テープの中央に５ｍ
ｍφの未塗工部を設けて塗工を行い、評価は２４時間後
の透水量で判断し、２ｍｌ以下を合格とした。 塗装面外観：目視 ツヤの程度で良好なものから◎、
○、△、×とした。 指触 表面のザラツキの程度で、ザラツキの少ないもの
から◎、○、△とし、粘着性の感じられるものは×とし
た。
以下の測定方法によって評価した。結果を表１に示す。 引っ張り強さ：ＪＩＳ Ｋ ６３０１による。 粘着力：ＪＩＳ Ｚ ０２３７の粘着力試験で、試験板に
対する１８０度方向引き剥し接着力を測定した。 塗料の付着性：ＪＩＳ Ｋ ５４００の付着試験で、Ｘカ
ットテープ法による。評価点数６以上を合格とした。 耐水性：ＪＩＳ Ｋ ５４００の透水試験による。試料の
粘着テープを鉄板に貼り付け、粘着テープの中央に５ｍ
ｍφの未塗工部を設けて塗工を行い、評価は２４時間後
の透水量で判断し、２ｍｌ以下を合格とした。 塗装面外観：目視 ツヤの程度で良好なものから◎、
○、△、×とした。 指触 表面のザラツキの程度で、ザラツキの少ないもの
から◎、○、△とし、粘着性の感じられるものは×とし
た。
【００２５】
【表１】
【００２６】表１から明らかなように、実施例１〜３の
粘着テープは、粘着テープの基材に不織布とプラスチッ
クテープの貼着体が使用されているので、垂直方向への
水の貫通、浸入を防ぐことができ、耐水性は合格となっ
ている。また、塗料の付着性も良好であり、塗装面の外
観も良好である。特に、実施例２の樹脂断面形状偏平の
不織布を用いたものは、不織布表面のけばだちが少な
く、塗装面外観が最良であった。
粘着テープは、粘着テープの基材に不織布とプラスチッ
クテープの貼着体が使用されているので、垂直方向への
水の貫通、浸入を防ぐことができ、耐水性は合格となっ
ている。また、塗料の付着性も良好であり、塗装面の外
観も良好である。特に、実施例２の樹脂断面形状偏平の
不織布を用いたものは、不織布表面のけばだちが少な
く、塗装面外観が最良であった。
【００２７】比較例１及び比較例２は、粘着テープの基
材がプラスチックフィルムのみからなる粘着テープであ
る。耐水性、塗装面外観は良好であったものの塗料の付
着性が悪い。
材がプラスチックフィルムのみからなる粘着テープであ
る。耐水性、塗装面外観は良好であったものの塗料の付
着性が悪い。
【００２８】比較例３は、粘着テープの基材が不織布の
みからなる粘着テープである。塗料の付着性は良好であ
ったが、耐水性が悪く、また、塗装面は粘着性が感じら
れ、塗装面外観も悪い。
みからなる粘着テープである。塗料の付着性は良好であ
ったが、耐水性が悪く、また、塗装面は粘着性が感じら
れ、塗装面外観も悪い。
【００２９】
【発明の効果】本発明の粘着テープは、プラスチックフ
ィルムが不織布と粘着剤層の間に介在しているために、
垂直方向への水分の貫通、浸入を防ぎ、金属表面に対す
る密着性を長期間保持し、長期にわたって防食効果を持
続できる。さらに、粘着テープの表面に不織布を有して
いるために、塗料の付着性が良く、その上に塗装を施し
たときに、塗装面外観を損なうことがない。
ィルムが不織布と粘着剤層の間に介在しているために、
垂直方向への水分の貫通、浸入を防ぎ、金属表面に対す
る密着性を長期間保持し、長期にわたって防食効果を持
続できる。さらに、粘着テープの表面に不織布を有して
いるために、塗料の付着性が良く、その上に塗装を施し
たときに、塗装面外観を損なうことがない。
【図１】本発明の粘着テープを説明するための断面概念
図である。
図である。
１ 基材
１ａ 不織布
１ｂ プラスチックフィルム
２ 粘着剤層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
C09J 7/02
B32B 27/00
Claims (2)
- 【請求項１】基材と粘着層からなる腐食部補修用粘着テ
ープであって、前記基材が接着剤もしくは熱融着法によ
って接着された不織布とプラスチックフィルムからな
り、前記プラスチックフィルム側に粘着剤層を設けるこ
とを特徴とする腐食部補修用粘着テープ。 - 【請求項２】 前記不織布が断面偏平形状の樹脂繊維を
主体とすることを特徴とする請求項１記載の腐食部補修
用粘着テープ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15623194A JP3510332B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 腐食部補修用粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15623194A JP3510332B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 腐食部補修用粘着テープ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0820751A JPH0820751A (ja) | 1996-01-23 |
| JP3510332B2 true JP3510332B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=15623241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15623194A Expired - Fee Related JP3510332B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 腐食部補修用粘着テープ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3510332B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6129964A (en) * | 1997-11-06 | 2000-10-10 | 3M Innovative Properties Company | Nonwoven pressure sensitive adhesive tape |
| JP3668380B2 (ja) * | 1998-05-19 | 2005-07-06 | 日東電工株式会社 | 自動車塗膜保護用シート |
| DE102011005763A1 (de) * | 2011-03-18 | 2012-09-20 | Tesa Se | Klebeband zum Ummanteln von langgestrecktem Gut wie insbesondere Kabelsätzen und Verfahren zur Ummantelung |
| JP7346872B2 (ja) * | 2019-03-28 | 2023-09-20 | 大日本印刷株式会社 | 粘着化粧シート |
-
1994
- 1994-07-07 JP JP15623194A patent/JP3510332B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0820751A (ja) | 1996-01-23 |
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