JP3508199B2 - ブラックマトリックス用レジスト組成物、当該組成物により得られるブラックマトリックス - Google Patents

ブラックマトリックス用レジスト組成物、当該組成物により得られるブラックマトリックス

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JP3508199B2
JP3508199B2 JP05579294A JP5579294A JP3508199B2 JP 3508199 B2 JP3508199 B2 JP 3508199B2 JP 05579294 A JP05579294 A JP 05579294A JP 5579294 A JP5579294 A JP 5579294A JP 3508199 B2 JP3508199 B2 JP 3508199B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーフィルター(画
素)を区切るための遮光膜であるブラックマトリックス
に用いられるレジスト組成物、当該組成物を用いてブラ
ックマトリックスを製造する方法、及び該方法により得
られるブラックマトリックスに関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターは電荷結合素子(CCD)
もしくは液晶表示素子(LCD) 等に用いられている。そし
て、コントラストの良好な画像を得るために、カラーフ
ィルター(画素)間に遮光膜であるブラックマトリック
スを形成する必要がある。従来、ブラックマトリックス
の形成については、主に可染性樹脂をパターニング後、
染色する方法が採用されていた。しかしながら、この方
法は複雑な工程を要し、各々の材料の管理についても困
難であった。しかも、十分な黒色濃度が得られにくく、
微細度も十分でないという問題点があった。そこで、例
えば特開平4−190362号公報には、黒色有機顔料及び/
又は赤、青、緑、紫、黄、シアン、マゼンタから選ばれ
る少なくとも2種以上の有機顔料を混合し擬似黒色化し
た混色有機顔料からなる有機系顔料と、カーボンブラッ
ク、酸化クロム、酸化鉄、チタンブラック、アニリンブ
ラックから選ばれる少なくとも1種以上の遮光剤と、感
光性樹脂とを、溶剤中に含有してなることを特徴とする
遮光膜形成用レジスト、並びに、該レジストを用いてパ
ターンを形成した遮光膜が記載されている。しかしなが
ら、上記レジストについても、微細度等の性能は満足な
ものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は充分な遮光効
果が得られ、微細度及び耐熱性等の諸性能に優れ且つ充
分な色濃度が得られる、色素を含むレジスト組成物、当
該組成物を用いてブラックマトリックスを製造する方
法、及び該方法により得られるブラックマトリックスを
提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1) アルカリ性現像液及び有機溶剤の双方に可溶であ
り、色素の色の異なる2種以上、アルカリ可溶性樹脂、
キノンジアジド化合物及び有機溶剤を含み、当該色素の
1種が一般式(1)で表されるビスもしくはトリスアゾ
系色素である、ブラックマトリックス用黒色ポジ型レジ
スト組成物。 A−N=N−B−(−N=N−D−) k −N=N−E (I) 〔式中、A、B、D及びEは各々独立して置換されてい
てもよいベンゼン環もしくはナフタレン環を表わし、k
は0又は1を表わすが、上記A、B、D及びEの中少な
くとも1つは、−SO 2 NH−R(式中、Rはアルキ
ル、シクロアルキル 、アルキルカルボニルアミノアルキ
ル、アルキルカルボニルアミノ、シクロヘキシルアルキ
ル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アリール、アラ
ルキルもしくはアルキルカルボニルオキシ基を表わ
す。)基で置換されたベンゼン環もしくはナフタレン環
を表わす。〕、 (2)支持体上に黒色皮膜を設けたブラックマトリック
スであって、該黒色皮膜は上記(1)に記載のブラック
マトリックス用黒色ポジ型レジスト組成物を紫外線又は
遠紫外線リソグラフィーすることにより得られるもので
あることを特徴とするブラックマトリックス、 である。
【0005】前記(1)のブラックマトリックス用黒色
ポジ型レジスト組成物に用いられる色素として、アゾ系
色素としては、一般式(I) A−N=N−B−(−N=N−D−)k −N=N−E (I) 〔式中、A、B、D及びEは各々独立して置換されてい
てもよいベンゼン環もしくはナフタレン環を表わし、k
は0又は1を表わすが、上記A、B、D及びEの中少な
くとも1つは、−SO2 NH−R(Rは上記と同じ意味
を表わす)基で置換されたベンゼン環もしくはナフタレ
ン環を表わす。〕で示されるビスもしくはトリスアゾ系
色素等が挙げられる。一般式(I)においてA、B、D
及びEで表わされるベンゼン環もしくはナフタレン環の
置換基としては、例えばカルボキシル基、カルボン酸
塩、スルホン酸基、スルホン酸塩、水酸基、アミノ基、
低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルカル
ボニルアミノ基、低級アルキルアミノ基、ハロゲン原
子、フェニルアミノ基(フェニルはさらに適当な置換基
を有していてもよい)、−CONH−R(Rは上記と同
じ意味を表わす)及び上記−SO2 NH−R等が挙げら
れる。好ましい置換基としては、例えば水酸基、アミノ
基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキル
カルボニルアミノ基、低級アルキルアミノ基、ハロゲン
原子、フェニルアミノ基及び−SO2 NH−R等が挙げ
られる。一般式(I)で示されるビスもしくはトリスア
ゾ系色素としては、例えば一般式(III)
【0006】
【化1】
【0007】〔式中、R1 は水素原子、アルキル基又は
置換されていてもよいフェニル基を表わし、A、B、D
及びkは上記と同じ意味を表わすが、−OH及び−NH
1 で置換されているナフタレン環、A、B及びDで表
わされるベンゼンもしくはナフタレン環並びにR1 で表
わされるフェニル基の中少なくとも1つは上記−SO2
NH−R(Rは前記と同じ意味である)で示される基を
置換基として有するものとする。〕で示される色素及び
一般式(IV)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、A及びBは前記と同じ意味を表わ
すが、水酸基で置換されているナフタレン環、アミノ基
で置換されているベンゼン環、並びにA及びBで表わさ
れるベンゼンもしくはナフタレン環の中少なくとも1つ
は上記−SO2 NH−Rで示される基を置換基として有
するものとする)で示される色素等が挙げられる。一般
式(III)で示される色素としては、例えば一般式
(V)
【0010】
【化3】
【0011】〔式中、D及びR1 は上記と同じ意味を表
わすが、アゾ基が結合している2個のベンゼン環、−O
H及び−NHR1 で置換されているナフタレン環、Dで
表わされるベンゼンもしくはナフタレン環、並びに、R
1 で表わされるフェニル基の中少なくとも1つは上記−
SO2 NH−R(Rは前記と同じ意味である)で示され
る基を置換基として有するものとする。〕で示される色
素、一般式(VI)
【0012】
【化4】
【0013】〔式中、A及びR1 は上記と同じ意味を表
わすが、アゾ基が結合しているナフタレン環、−OH及
び−NHR1 で置換されているナフタレン環、Aで表わ
されるベンゼンもしくはナフタレン環、並びに、R1
表わされるフェニル基の中少なくとも1つは上記−SO
2 NH−R(Rは前記と同じ意味である)で示される基
を置換基として有するものとする。〕で示される色素及
び一般式(VII)
【0014】
【化5】
【0015】〔式中、R2 は置換フェニル基を表わす
が、当該置換基、−OH及び−NHR2で置換されてい
るナフタレン環、並びに、アゾ基が各々結合しているナ
フタレン環及びベンゼン環の中少なくとも1つは上記−
SO2 NH−R(Rは前記と同じ意味である)で示され
る基である。〕で示される色素等が挙げられる。一般式
(IV)で示される色素としては、例えば一般式(VII
I)
【0016】
【化6】
【0017】〔式中、B’は置換ベンゼンもしくはナフ
タレン環を表わすが、当該置換基、アゾ基が各々結合し
ているナフタレン環、−OHで置換されているナフタレ
ン環、並びにアミノ基で置換されているベンゼン環の中
少なくとも1つは上記−SO2NH−R(Rは前記と同
じ意味である)で示される基である。〕で示される色素
等が挙げられる。
【0018】一般式(I)以外のアゾ系色素としては、
例えば一般式(IX) G−J−M’ (IX) 〔式中、M’は下式
【0019】
【化7】
【0020】(式中、R3 〜R5 は各々独立して水素原
子、アルキル基、ハロゲン原子、スルホン酸基、スルホ
ン酸塩又は前記の−SO2 NH−Rを表わすが、R3
5 の少なくとも1つは−SO2 NH−Rを表わす。)
で示される基を、Jは下式
【0021】
【化8】
【0022】(式中、R6 〜R14は各々独立して水素原
子、ハロゲン原子、メチル基、スルホン酸基、スルホン
酸塩又は上記−SO2 NH−Rを表わす。)で示される
架橋基を、Gは上記のM’、水素原子、或いは置換され
ていてもよいフェニルアゾフェニル、ナフチルアゾフェ
ニルもしくはフェニルアゾナフチル基を、それぞれ表わ
す。〕で示されるイエロー色素等が挙げられる。キサン
テニウム系色素としては、例えば一般式(X)
【0023】
【化9】
【0024】(式中、R15〜R18は各々独立して水素原
子、置換されていてもよいアルキルもしくはアリール基
を表わし、R19〜R21は各々独立して水素原子、置換さ
れていてもよいアルキルもしくはアリール基、スルホン
酸基、スルホン酸塩又は上記−SO2 NH−Rを表わす
が、R15〜R18で表わされるアリール基の置換基、並び
に、R19〜R21の中少なくとも1つは−SO2 NH−R
を表わす。)で示されるマゼンタ色素等が挙げられる。
フタロシアニン系色素としては、例えば一般式(XI) (SO3M)h −〔Pc〕−(SO2-NH-R)i (XI) (式中、Pcはフタロシアニン核を表わし、h及びiは各
々SO3M及びSO2-NH-Rの平均置換数を表わし、Rは上記と
同じ意味を表わし、SO3Mはスルホン酸基又はスルホン酸
塩を表わすが、h及びiは各々h+i≦4であり、h≦
3であり、且つi=1〜4を満足するものとする。)で
示されるシアン色素等が挙げられる。アントラキノン系
色素としては、例えば一般式(XII)
【0025】
【化10】
【0026】(式中、V及びWは各々独立して水素原子
又は置換されていてもよいアルキルもしくはアリール基
を表わすが、V及びWが同時に水素原子であることはな
い。Rは前記と同じ意味を表わし、SO3Mはスルホン酸基
又はスルホン酸塩を表わし、p及びqは各々SO2 NH
R及びSO3Mの置換数を表わすが、これらの置換基はV及
びWの一方又は双方のアリール基の置換基であってもよ
く、或いはアントラキノン核の置換基であってもよい。
q及びpは各々0〜2及び1〜3の整数を表わすが、p
+q≦3を満足するものとする。)で示される青〜緑色
色素及び一般式(II)
【0027】
【化11】
【0028】〔式中、Rは上記と同じ意味を表わし、n
及びmは各々−SO2 NH−R及び−SO3 M(上記と
同じ意味を表わす)の置換数を表わすが、これらの置換
基はアントラキノン核の置換基であり、m及びnは各々
0〜4及び1〜6の整数であり、且つm+n≦6を満足
するものとする。〕で示される色素等が挙げられる。
【0029】前記一般式(I) 、(II)、(IX)、(X)、(X
I)及び(XII) で示される色素は各々、例えば、C.I.Acid
Colour 及び C.I.Direct Colour等に記載の染料から選
ばれる色素をジメチルホルムアミド中で塩化チオニルと
反応させて相当するスルホニルクロリドを得、次いで、
当該スルホニルクロリドを式 RNH2 で示される1級
アミンと反応させることにより、容易に製造することが
できる。
【0030】本発明に記載のブラックマトリックス用色
素を用いてブラックマトリックスを製造する方法として
は、例えば特開平4−14001 号公報に記載されているよ
うに、上記色素をアクリル又はポリイミド等の樹脂中に
含有させて得られる薄膜の上にポジ型レジストパターン
を形成させ、次いで当該パターンをマスクとして上記薄
膜をエッチングすることによりブラックマトリックスパ
ターンを形成させる方法、或いは、アクリル系樹脂を含
むポジ型、又はビニル重合体、ポリイミド前駆体及びノ
ボラック樹脂等のアルカリ可溶性樹脂を含むポジ型レジ
スト組成物中に、上記色素を含有させてフォトリソグラ
フィーによりブラックマトリックスパターンを形成させ
る方法等が挙げられる。好ましくは後者の方法が挙げら
れ、より好ましくはアルカリ可溶性樹脂を含むレジスト
組成物中に色素を含有させてフォトリソグラフィーによ
りブラックマトリックスを製造する方法が挙げられる。
【0031】アルカリ可溶性樹脂としては、例えばポリ
ビニルフェノール、ポリイミド前駆体、ビニルフェノー
ル共重合体等のビニル重合体、スチレン−マレイン酸共
重合体、当該スチレン−マレイン酸共重合体の部分エス
テル体、無水マレイン酸−メチルメタクリレート共重合
体、当該無水マレイン酸−メチルメタクリレート共重合
体のエステル体、及びノボラック樹脂等が挙げられる。
ノボラック樹脂としては、例えばフェノール類とアルデ
ヒド類とを縮合させて得られる樹脂が挙げられ、好まし
いフェノール類としては例えばm−クレゾール、p−ク
レゾール、2,5−キシレノール、3,4−キシレノー
ル、及び下式
【0032】
【化12】
【0033】で示される化合物等が挙げられる。好まし
いアルデヒド類としては例えばホルムアルデヒド等が挙
げられる。好ましいビニル重合体としては例えば下式
【0034】
【化13】
【0035】(式中、Q1 及びQ2 は各々独立して水素
原子又はアルキル基を表わし、Q3 はアルキル、アリー
ル、アルコキシ、ヒドロキシアルキルもしくはアルキル
カルボニルオキシ基を表わし、X1 〜X5 は各々独立し
て水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基
又は水酸基を表わすが、X1 〜X5 の中少なくとも1つ
は水酸基である。)で示される構造を含む重合体等が挙
げられる。アルカリ可溶性樹脂は単独で、又は2種以上
混合して用いられる。
【0036】好ましいキノンジアジド化合物としては、
例えばo−ナフトキノンジアジド−5−又は−4−スル
ホン酸エステル等が挙げられる。これらのエステルは半
導体用ポジ型レジスト組成物に感光剤として添加されて
いるものであり、その製造方法は公知である。本発明の
ブラックマトリックス用ポジ型レジスト組成物は前記色
素、アルカリ可溶性樹脂、キノンジアジド化合物及び後
述する有機溶剤に加えて、さらに架橋剤を含んでいても
よい。架橋剤としては上記アルカリ可溶性樹脂を熱又は
酸により硬化させるものであればよく、特に制限されな
い。好ましい架橋剤としては、例えば下式 −(CH2u OY (式中、Yは水素原子又は低級アルキル基を表わし、u
は1〜4の整数を表わす。)で示される基を有する化合
物等が挙げられる。上式で示される基を有する化合物と
しては、例えば一般式(XIII)
【0037】
【化14】
【0038】〔式中、Zは−N(R26)(R27)又は置
換されていてもよいアリール基を表わし、R22〜R27
各々独立して水素原子又は上記−(CH2u OYを表
わす。〕で示される化合物、及び下式
【0039】
【化15】
【0040】で示される化合物等が挙げられる。これら
の架橋剤は例えば特開平1−293339号公報等に記載され
た公知化合物である。架橋剤は単独で、又は2種以上混
合して用いられる。又、ブラックマトリックス用ポジ型
レジスト組成物は後述する光酸発生剤を含んでいてもよ
【0041】酸発生剤としては光により直接もしくは
間接的に酸を発生するものであればよく、特に制限され
ないが、例えば、特開平4−163552号公報に記載されて
いるトリハロメチルトリアジン系化合物、特開平1−57
777 号公報に記載されているジスルホン化合物、下式 Q4 −SO2 −SO2 −Q5 −SO2 −SO2 −Q6 (式中、Q4 及びQ6 は各々独立して置換されていても
よいアリール、アラルキル、アルキル、シクロアルキル
又は複素環基を表わし、Q5 は置換されていてもよいア
リール基を表わす。)で示される化合物、特開平1−29
3339号公報に記載されているスルホン酸エステル基を含
む光酸発生剤、下式 CF3 −SO2 O−(CH2d −Y0 (式中、Y0 は置換されていてもよいアリール基を表わ
し、dは0又は1を表わす。)で示される化合物、下式 CF3 −SO2 O−〔C(Y1 )(Y2 )〕e −C
(O)−Y3 (式中、Y1 及びY2 は各々独立して置換されていても
よいアリール、アルキル又はアルコキシ基を表わし、Y
3 は置換されていてもよいアリール基を表わし、eは1
又は2を表わす。)で示される化合物、下式 CF3 −SO2 O−N(Y4 )−C(O)−Y5 (式中、Y4 は置換されていてもよいアルキル基を表わ
し、Y5 は置換されていてもよいアリール基を表わ
す。)で示される化合物、下式 CF3 −SO2 O−N=C(Y6 )(Y7 ) (式中、Y6 は水素原子又は置換されていてもよいアリ
ールもしくはアルキル基を表わし、Y7 は置換されてい
てもよいアリール基を表わす。)で示される化合物、下
【0042】
【化16】
【0043】で示されるオニウム塩類等が挙げられる。
有機溶剤としては、例えばジオキサン、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、メチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノエチルエーテル及びエチレン
グリコールモノイソプロピルエーテル等のエーテル類、
メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロ
ペンタノン及びシクロヘキサノン等のケトン類、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、メチルセロソルブアセテート、エチ
ルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエ
チルエーテルアセテート、乳酸メチル及び乳酸エチル等
のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド及びN,
N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、N−メチルピ
ロリドン等のピロリドン類、γ−ブチロラクトン等のラ
クトン類並びにジメチルスルホキシド等のスルホキシド
類等が挙げられる。これらの有機溶剤は単独で、又は2
種以上混合して用いられる。ポジ型レジスト組成物中の
有機溶剤量は適宜設定される。ポジ型レジスト組成物中
の前記色素、アルカリ可溶性樹脂、キノンジアジド化合
物、架橋剤及び光酸発生剤の好ましい使用量は有機溶剤
中に、各々、1〜50、1〜50、1〜50、0〜30及び0〜
30重量%である。露光に用いられる好ましい照射線とし
ては、例えば紫外線及び遠紫外線等が挙げられる。
【0044】
【発明の効果】本発明のブラックマトリックス用ポジ型
黒色レジスト組成物において用いられる色素は有機溶剤
及びアルカリ性現像液の双方に可溶であるから、有機溶
剤及びアルカリ可溶性樹脂を必須成分として含むアルカ
リ現像可能なブラックマトリックス用ポジ型レジスト組
成物中に高濃度で含有させることができる。従って、上
記レジスト組成物を紫外線又は遠紫外線リソグラフィー
することにより得られるブラックマトリックスは可視光
線(400 〜700nm )の遮光に適しており、上記波長領域
における光線の透過率を40%以下にすることが可能であ
る。又、本発明のブラックマトリックスは微細度及び耐
熱性等の諸性能にも優れている。
【0045】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。例中、部は重量部を示す。尚、実施例におけ
る共通の条件は以下のとおりである。ブラックマトリッ
クスを製造する際、アクリル樹脂をコーテイングしたCC
D (支持体)にブラックマトリックス用色素、アルカリ
可溶性樹脂及び有機溶剤等を含むレジスト組成物をスピ
ンコートし、加熱により溶剤を蒸発させた後、マスクを
通して露光を行い現像してパターンを得た〔露光はニコ
ン社製i線露光ステッパーNIKON NSR (NA=0.50)によ
り行った。又、現像液は住友化学工業(株)製SOPD又は
3%テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶
液を用いた〕。さらに、パターンを全面露光後、加熱
(180 ℃、20分)してブラックマトリックスを得た。
【0046】実施例1 下式
【0047】
【化17】
【0048】で示される酸性染料〔住友化学工業(株)
製スミノール ミリング イエローMR〕20g 、塩化チオ
ニル100ml 及びジメチルホルムアミド15g の混合物を還
流条件で30分反応させた後、得られた反応混合物を氷水
中に注いだ。析出したスルホニルクロリドを濾過、洗浄
及び乾燥後、1,5−ジメチルヘプチルアミンとテトラ
ヒドロフラン中で反応(モル比1:2)させてイエロー
色素を得た。
【0049】実施例2 スミノール ミリング イエローMRに代えて下式
【0050】
【化18】
【0051】で示される酸性染料を用い、且つ反応モル
比を1:1にする以外は、実施例1と同様にしてマゼン
タ色素を得た。
【0052】実施例3 ヘキサメトキシメチロール化メラミン(架橋剤)0.3
部、m−クレゾール/p−クレゾール/ホルマリン(モ
ル比50/50/75)混合物から得られたクレゾールノボラ
ック樹脂1部、下式
【0053】
【化19】
【0054】で示されるフェノール化合物のo−ナフト
キノンジアジド−5−スルホン酸エステル(平均2個の
水酸基がエステル化されている)0.8 部、実施例1及び
2で得た色素の各0.8 部、オレオゾール ファスト ブ
ルーRL〔田岡化学(株)製シアン色素〕0.8 部並びに乳
酸エチル12部の混合物を0.2 μmのメンブランフィルタ
ーを用いて加圧濾過して黒色ポジ型レジスト組成物を得
た。前記支持体上に上記レジスト組成物をパターニング
して耐熱性に優れ、且つ、400 〜700nm の波長領域にお
ける光線の透過率が40%以下であるブラックマトリック
スを得た。このブラックマトリックスを用いたCCD は微
細度、色再現性及びコントラスト等の諸性能に優れてい
た。
【0055】実施例4 スミノール ミリング イエローMRに代えて下式
【0056】
【化20】
【0057】で示される酸性染料〔住友化学工業(株)
製スミノール ミリング ブラック8BX 〕を用いる以外
は、実施例1と同様にして黒色の色素を得た。
【0058】実施例5 実施例2で得たマゼンタ色素及びオレオゾール ファス
ト ブルーRLに代えて実施例4で得た黒色の色素を用い
る以外は、実施例3と同様にして黒色ポジ型レジスト組
成物を得た。前記支持体上に上記レジスト組成物をパタ
ーニングしてブラックマトリックスを得た。このブラッ
クマトリックスを用いたCCD は微細度、色再現性及びコ
ントラスト等の諸性能に優れていた。
【0059】実施例6 実施例4で得た黒色の色素に代えて下記の色素を各々用
いる以外は、実施例5と同様にして黒色ポジ型レジスト
組成物を得た。
【0060】
【化21】
【0061】
【化22】
【0062】これらのブラックマトリックスを用いたCC
D は微細度、色再現性及びコントラスト等の諸性能に優
れていた
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 5/20 101 C09B 69/00 G03F 7/022

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ性現像液及び有機溶剤の双方に可
    であり、色素の色の異なる2種以上、アルカリ可溶性
    樹脂、キノンジアジド化合物及び有機溶剤を含み、当該
    色素の1種が一般式(1)で表されるビスもしくはトリ
    スアゾ系色素である、ブラックマトリックス用黒色ポジ
    型レジスト組成物。 A−N=N−B−(−N=N−D−) k −N=N−E (I) 〔式中、A、B、D及びEは各々独立して置換されてい
    てもよいベンゼン環もしくはナフタレン環を表わし、k
    は0又は1を表わすが、上記A、B、D及びEの中少な
    くとも1つは、−SO 2 NH−R(式中、Rはアルキ
    ル、シクロアルキル、アルキルカルボニルアミノアルキ
    ル、アルキルカルボニルアミノ、シクロヘキシルアルキ
    ル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アリール、アラ
    ルキルもしくはアルキルカルボニルオキシ基を表わ
    す。)基で置換されたベンゼン環もしくはナフタレン環
    を表わす。〕
  2. 【請求項2】ビスもしくはトリスアゾ系色素が下記一般
    式(III)〜(IV)で示される色素である、請求項
    1に記載のブラックマトリックス用黒色ポジ型レジスト
    組成物。 式中、A、B、D及びkは上記と同じ意味を表し、R
    1 は水素原子、アルキル基、又は置換されていてもよい
    フェニル基を表わすが、−OH及び−NHR 1 で置換さ
    れているナフタレン環、A、B及びDで表わされるベン
    ゼンもしくはナフタレン環、並びに、R 1 で表わされる
    フェニル基の中少なくとも1つは上記−SO 2 NH−R
    (Rは前記と同じ意味である)で示される基を置換基と
    して有する ものとする。〕 (式中、A及びBは前記と同じ意味を表わすが、水酸基
    で置換されているナフタレン環、アミノ基で置換されて
    いるベンゼン環、並びにA及びBで表わされるベンゼン
    もしくはナフタレン環の中少なくとも1つは上記−SO
    2 NH−Rで示される基を置換基として有するものとす
    る)
  3. 【請求項3】さらに架橋剤を含み、且つキノンジアジド
    化合物がo−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル
    である、請求項1又は2のいずれかに記載のブラックマ
    トリックス用黒色ポジ型レジスト組成物。
  4. 【請求項4】支持体上に黒色皮膜を設けたブラックマト
    リックスであって、該黒色皮膜は請求項1〜3のいずれ
    かに記載のブラックマトリックス用黒色ポジ型レジスト
    組成物を紫外線又は遠紫外線リソグラフィーすることに
    より得られるものであることを特徴とするブラックマト
    リックス。
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