JP3506428B2 - 高周波部材 - Google Patents
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- H01P1/20—Frequency-selective devices, e.g. filters
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Description
いられる高周波部材に関し、特に、所望の信号周波数帯
域のみ通過させる高周波部材に関する。
器は、アンプ、ミキサ、フィルタなどの各種の高周波部
材から構成されている。この中には、共振特性を利用し
た高周波部材が多く含まれている。例えば、バンドパス
フィルタは、共振素子を複数個並べて特定の周波数帯の
信号のみを通過させる機能を有する。
隣接する周波数帯域間で干渉を起こさないようなスカー
ト特性が要求される。ここで、スカート特性とは、通過
帯域端部から阻止域に至る減衰の度合いである。即ち、
急峻なスカート特性を有するバンドパスフィルタを用い
ることで、周波数を有効に利用することができるからで
ある。
現するには、まず第1に、フィルタを構成する共振器が
高い無負荷Q値を実現する必要がある。そのためには、
フィルタを作製する基板の誘電損失が小さいことが必要
である。
を用いると、導体損が極めて小さくなり、非常に高い無
負荷Q値を実現することが可能である。
AlO3やMgOが主に用いられてきた。これらの基板
の誘電体損失は10-6程度であり、これは比較的小さな
値である。しかし、例えば、LaAlO3基板は結晶の
ツイン境界をもつために基板内の誘電率が一様ではない
という問題点がある。また、MgOには、潮解性があり
湿気や水分に対して弱いという問題点がある。
は、誘電体損失が10-7〜10-8と非常に小さい上に、
結晶構造が安定しており基板内で誘電率が安定してい
る。また、サファイア基板は、MgO基板と比較して力
学的強度が強くて取り扱いやすい。さらに、LaAlO
3基板やMgO基板と比較して極めて安価であるという
利点がある。さらに、サファイア基板は、LaAlO3
基板やMgO基板と比較して熱伝導性もよいため、導体
に超伝導体を用いて冷却した場合、温度分布が小さくな
るため、より安定に動作するという利点もある。
基板として極めて優れた特性をもっている。しかし、サ
ファイア結晶は六方晶形であり、誘電率に異方性がある
ため、回路設計が困難であるという問題点があった。
に示した(1−100)面(M面)を切り出した基板
と、図26(b)の12に示した(1−102)面(R
面)を切り出した基板がある。これまで、M面基板を用
いたフィルタとしては、例えば、「Advances
in Cryogenic Engineering、
第41巻(1996年)、第1755頁」や「IEEE
Transactions on Applied
Superconductivity、第3巻(199
3年)、第3037頁」などの報告がある。
面上に良質な高温超伝導体膜を成膜することが困難であ
るという問題点がある。
あり、良質な高温超伝導体膜を成膜することが可能であ
るという利点がある。R面基板を用いたフィルタとして
は、フォワード結合型フィルタの報告が「Superc
ond. Sci. Technol.、第12巻(1
999年)、第394頁」に見られ、メアンダー・オー
プンループ型共振素子を用いるフィルタの報告が「20
00 2nd International Conf
erence on Microwave and M
illimeter Wave Technology
Proceedings、(2000年)、第168
頁」に見られ、さらに擬似集中定数型フィルタの報告が
「IEEE Transactions on Mic
rowave Theory and Techniq
ues、第47巻(1999年)、第586頁」に見ら
れる。
ンダー・オープンループ型共振素子を用いるフィルタ、
および擬似集中定数型フィルタは、急峻なスカート特性
を実現するために多段化しなければならない。このた
め、素子全体が大型化し、基板コストが増大するだけで
なく、導体に超伝導体を用いた場合の冷却コストも増大
するという問題がある。
ためにフィルタを多段化しながら、小型化が可能なフィ
ルタの例として、「Japanese Journal
of Applied Physics、第32巻
(1993年)、第L260頁」に見られるようなヘア
ピン型フィルタがある。
型フィルタ、もしくはヘアピン型フィルタを原型として
改良を加えたフィルタが望まれる。
ucivity、第11巻(2001年)、第361頁には、
いわゆるヘアピンコム型フィルタをフィルタ方向がR面
上で<11−20>方向と45度をなす例が示されてい
る。
ソルの非対角成分が常に寄与する。このため、共振素子
の形状、および共振素子の設置方向によって、インピー
ダンス不整合の効果が大きく異なる。したがって、サフ
ァイアR面を用いた場合、適切な共振素子の形状、設置
方向が不明であり、小型のフィルタを実現できなかっ
た。
ファイアR面基板を用いた小型の高性能フィルタを製造
することができなかった。即ち、サファイアR面上にヘ
アピン型フィルタ、もしくはヘアピン型フィルタを原型
として改良を加えたフィルタを作製する場合、誘電率テ
ンソルの非対角成分の寄与を考慮しなければ、通過帯域
内のリップルが大きく乱れるという問題があった。
ァイアR面を一主面に有する基板と、前記基板の他主面
上に形成された接地導体と、前記一主面上に形成された
ヘアピン型共振部と、前記共振部を挟む入出力部とを備
え、前記一主面上において、サファイア<11−20>
方向と前記共振部長辺部がなす角ψが、0度≦ψ≦30
度であることを特徴とする高周波部材を提供する。
続部を有していてもよい。
が超伝導体であってもよい。
帯をいうが、本発明に係る部材を通過しうる周波数は調
整可能である。
説明する。
に形成される。ここで、サファイアR面とは、サファイ
ア六方晶の(1−102)面である(図P1(b)参
照)。また、サファイアR面基板とは、サファイアR面
を主面に露出させた基板である。この基板は、サファイ
ア単体の基板であっても、サファイア層を露出させた複
合体であってもよい。無論、実際に用いる基板は、厳密
にR面が露出しているものに限られず、R面近傍を用い
ることも可能である。即ち、面方位の角度誤差は通常の
工業的基板加工で実現される精度で含まれていればよ
い。
例をまず説明する。
出した基板40の一主面に接地導体41を設け、他主面
40a上には共振素子42が配置されている。
された導体により形成されている。共振素子42は入出
力部45、46と、その間の共振部47によって構成さ
れる。共振部47の長さは、フィルタの所望通過帯域波
長の1/2に対応している。ここに、共振部47の長さ
とは、パターニングされた導体の長さである。この共振
素子42の形状については後に詳述する。
3、44が接続されている。同軸線43から信号が供給
され、同軸線44から信号が出力される。
で、同軸−マイクロストリップ変換が行われている。 (実施形態1)図2は、第1の実施形態に係る高周波部
材の共振素子を示すレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図2で示されるストリップ導体を
設ける。
膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約0.4mmであ
る。超伝導体としては、レーザー蒸着法、スパッタ法あ
るいは共蒸着法などを用いることができる。また、良質
な超伝導薄膜を得るために、基板と超伝導薄膜との間に
バッファ層を設けることができる。バッファ層として
は、CeO2あるいはYSZなどがある。
21、21の間に、共振部22を配置している。共振部
22は各々ヘアピンの一方を短くしたような形状だが、
直線部と角部で構成され、曲線部を持たない。本明細書
においては、このような形状を有角J字型と呼ぶ。ここ
では、共振部22を16個配置した16段フィルタの例
を説明する。
な配置である。ただし、この入出力部21、21及び共
振部22の直線部の長さは、整数倍してもフィルタの通
過帯域波長の1/2には一致しないようにする。
るように、長辺部31および短辺部32が接続部33で
接続されている。長辺部31と短辺部32の長さは異な
る。ただし、短辺部32の長さはゼロでも構わない。ま
た、長辺部31が入出力部21側に配置されているが、
短辺部32が入出力部21側に配置されていても良い。
部32は約9.5mm、接続部33は約0.5mmとす
る。
面上に配置した場合、サファイアの誘電率異方性のた
め、導体が折れ曲がるたびにインピーダンス不整合が発
生する。このインピーダンス不整合により導体の直線部
分の長さに対応する共振や***振がおこる。しかし、共
振素子内の直線部分の長さは整数倍してもフィルタの所
望帯域の波長と一致しないため、フィルタの通過帯域内
に不要な共振や***振をおこさない。従って、通過帯域
のリップルを乱すことなく、所望のフィルタ特性を実現
することが可能となる。このような非対称な共振部22
を用いると、サファイアR面上に任意の方向に共振素子
を形成することが可能である。
ここで、横軸は入力信号周波数を示し、縦軸は出力信号
強度を相対的に示したものである。
MHzに対応するように導体を設けて、計測した結果、
リップル約0.3dB、挿入損失約0.4dBの特性が
得られた。また、約30dB/1MHzの優れたスカート
特性が得られた。ここで、帯域幅は、出力信号強度の最
大値から3dB以内の出力強度が得られる周波数帯の幅
を用いて表示する。 (実施形態2)図5は、第2の実施形態に係る高周波部
材のレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図5で示されるストリップ導体を
設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
の間に、共振部51を配置している。共振部51は各々
ヘアピンの一方を短くしたような形状である。本明細書
においては、このような形状をJ字型と呼ぶ。これは、
第1の実施形態において用いた共振部の角を無くして接
続部を曲線状としたものである。接続部は、円弧を用い
ても良いし、短辺部、長辺部を滑らかに接続するように
しておけばよい。また、図5では、長辺部が入出力部側
に配置されているが、短辺部が入出力部側に配置されて
いても良い。
1の実施形態と同様にして、高周波部材を構成する。
性を示す。
MHzで、リップル約0.3dB、挿入損失約0.4d
Bの特性が得られた。また、約30dB/1MHzの優れ
たスカート特性が得られた。
発生する共振等は通過帯域とは異なるものであるため、
通過帯域のリップルを乱すことなく、所望のフィルタ特
性を実現することができる。また、R面上の任意の方向
に共振素子を形成することができる。 (実施形態3)図7は、第3の実施形態に係る高周波部
材のレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図7で示されるストリップ導体を
設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
の間に、共振部71を配置している。共振部71は、各
々L字形をしている。これは、第1の実施形態の共振部
の短辺部の長さをゼロにしたものに相当する。本明細書
においては、この形状も有形J字型と呼ぶ。
1の実施形態と同様にして、高周波部材を構成する。
MHzで、リップル0.3dB、挿入損失0.4dBの
特性が得られた。また、約30dB/1MHzの優れたス
カート特性が得られた。 このような共振部において
も、直線部分で発生する共振等は通過帯域とは異なるも
のであるため、通過帯域のリップルを乱すことなく、所
望のフィルタ特性を実現することができる。また、R面
上の任意の方向に共振素子を形成することができる。 (実施形態4)図9は、第4の実施形態に係る高周波部
材のレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図9で示されるストリップ導体を
設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
の間に、図10に示すような、共振部91を配置してい
る。各々の共振部91は切断部をもつ長方形をしてい
る。本明細書においては、この形状を切り欠き矩形と呼
ぶ。
形は、長辺部101と接続部102を持ち、もう一方の
長辺101に切断部を103が設けられている。この切
断部103の両側には短辺部104、105が設けられ
ている。この短辺部104と短辺部105は必ずしも同
じ長さにする必要は無い。
1の実施形態と同様にして、高周波部材を構成する。
す。
zで、リップル0.3dB、挿入損失0.4dBの特性
が得られた。また、約30dB/1MHzの優れたスカー
ト特性が得られた。
発生する共振等は通過帯域とは異なるものであるため、
通過帯域のリップルを乱すことなく、所望のフィルタ特
性を実現することができる。また、R面上の任意の方向
に共振素子を形成することができる。 (実施形態5)図12は、第5の実施形態に係る高周波
部材のレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図12で示されるストリップ導体
を設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
の間に、図13に示すような、共振部121を配置して
いる。各々の共振部121は切断部をもつ長方形をして
いる。第4の実施形態においては矩形の長辺側に切断部
を設けたが、本実施形態においては、矩形の接続部に切
断部を設ける。本明細書においては、この形状をも切り
欠き矩形と呼ぶ。
1を切り欠き部が交互になるように配置しているが、切
り欠き部を一つの方向に揃えることも可能である。
す。ここで、矩形は、長辺部131、132を持ち、接
続部133と短辺部134、135を持つ。この短辺部
133と短辺部135の間に切断部を有する。ここで、
短辺部133と短辺部135の長さは必ずしも一致して
いる必要はない。
1の実施形態と同様にして、高周波部材を構成する。
す。
MHzで、リップル約0.3dB、挿入損失約0.4d
Bの特性が得られた。また、約30dB/1MHzの優れ
たスカート特性が得られた。
発生する共振等は通過帯域とは異なるものであるため、
通過帯域のリップルを乱すことなく、所望のフィルタ特
性を実現することができる。また、R面上の任意の方向
に共振素子を形成することができる。 (実施形態6)図15は、第6の実施形態に係る高周波
部材のレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図15で示されるストリップ導体
を設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
の間に、図15に示すように、共振部151を配置して
いる。各々の共振部151は対称なヘアピン形状をして
いる。ヘアピンは、2つの長辺部と接続部を備える。こ
こでは、角部を有するヘアピン形状の例を挙げている
が、角部のないヘアピン形であってもよい。本明細書で
は、角部があるものもないものも含めて、このような形
をヘアピン型という。
ア基板上の<11−20>方向152に一致するか、ま
たは、なす角ψが、0°≦ψ≦30°を満足するように
配置する。ここで、方位<11−20>は図中の矢印1
52方向をもつベクトルだが、長辺部は向きを持たない
ので、方位<11−20>と長辺部がなす角ψは0°か
ら90°で定義される。
め、ヘアピン型共振素子をR面上に配置した場合、ヘア
ピン型共振素子の配置する方位を適切に選択しないと、
インピーダンス不整合によりフィルタの通過帯域のリッ
プルが大きく乱れる。
R面上に作製し、各々のヘアピン形共振素子の長辺部
と、サファイアの<11−20>方向のなす角ψを0°
から90°まで変化させる実験を行った。この実験結果
を図16に示す。ここで横軸はψ、縦軸は帯域内のリッ
プル量を表す。図中、点線がψ=30°である。すなわ
ち、0°≦ψ≦30°では、帯域内リップルの乱れは1
dB以下と小さい。これに対し、ψが30°を超えると
急激にリップルの乱れが大きくなることを実験によって
見出した。よって、0°≦ψ≦30°とすることによ
り、通過帯域のリップルを乱すことなく、所望のフィル
タ特性を実現することが明らかになった。ただし、ψが
0°であるときが最も乱れが少なく、好ましい。さら
に、フィルタが多段になり共振部の個数が多くなると、
インピーダンス不整合によるリップルの乱れは大きくな
るので、多段になればなるほどψは0°付近であること
が好ましい。
部の方向をサファイア基板の<11−20>方向とのな
す角を制御した他は、第1の実施形態と同様にして、高
周波部材を構成する。
す。ここでは、共振部の長辺部とサファイア基板の<1
1−20>方向とのなす角は約10°である。
MHzで、リップル約0.5dB、挿入損失約0.4d
Bの特性が得られた。また、約30dB/1MHzの優れ
たスカート特性が得られた。
ても、その長辺部とサファイア基板の<11−20>方
向とのなす角を制御することにより、通過帯域のリップ
ルを乱すことなく、所望のフィルタ特性を実現すること
ができる。(実施形態7) 図18は、第7の実施形態に係る高周波部材のレイアウ
ト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図18で示されるストリップ導体
を設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
の間に、図18に示すように、共振部181を配置して
いる。各々の共振部181は角部を有するヘアピン型で
ある。実施形態6においては、ヘアピンの長辺部をそろ
えて配置しているが、本実施例においては各共振部18
1の長辺部の一部が重なるように配置している。これ
は、共振素子をずらせて配置することにより、素子間の
結合を弱くして、小型な17段フィルタを実現している。
イア基板上の<11−20>方向152となす角ψが、
0°≦ψ≦30°を満足するように配置する。
す。
MHzで、リップル約0.4dB、挿入損失約0.5d
Bの特性が得られた。また、約30dB/1MHzの優れ
たスカート特性が得られた。
ても、その長辺部とサファイア基板の<11−20>方
向とのなす角を制御することにより、通過帯域のリップ
ルを乱すことなく、所望のフィルタ特性を実現すること
ができる。 (実施形態8)図20は、第8の実施形態に係る高周波
部材のレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図20で示されるストリップ導体
を設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
の間に、図20に示すように、共振部201を配置して
いる。各々の共振部201は角部を持たないヘアピン型
である。
イア基板上の<11−20>方向152となす角ψが、
0°≦ψ≦30°を満足するように配置する。
す。
MHz、リップル約0.4dB、挿入損失約0.4dB
の特性が得られた。また、約30dB/1MHzの優れた
スカート特性が得られた。
することにより、インピーダンス不整合を緩和し、挿入
損失をより小さくすることができる。 (実施形態9)図22は、第9の実施形態に係る高周波
部材のレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図22で示されるストリップ導体
を設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
の間に、図22に示すように、共振部221を配置して
いる。各々の共振部221は角部を有するヘアピン型で
ある。ここでは、23段フィルタの例を説明する。
イア基板上の<11−20>方向222と一致するよう
にしている。即ち、<11−20>方向と共振部の長辺
部のなす角ψが0°の場合である。
す。
MHz、リップル約0.4dB、挿入損失約0.5dB
の特性が得られた。また、約40dB/1MHzの優れた
スカート特性が得られた。
ても、その長辺部とサファイア基板の<11−20>方
向とのなす角を制御することにより、通過帯域のリップ
ルを乱すことなく、所望のフィルタ特性を実現すること
ができる。 (実施形態10)図24は、第10の実施形態に係る高
周波部材のレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図24で示されるストリップ導体
を設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
の間に、図24に示すように、共振部241を配置して
いる。各々の共振部241は角部を有するヘアピン型で
ある。
イア基板上の<11−20>方向242とがなす角ψ
が、約10°の場合である。
す。
MHz、リップル約0.5dB、挿入損失約0.5dB
の特性が得られた。
ても、その長辺部とサファイア基板の<11−20>方
向とのなす角を制御することにより、通過帯域のリップ
ルを乱すことなく、所望のフィルタ特性を実現すること
ができる。 (実施形態11)図27は、第11の実施形態に係る高
周波部材のレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図27で示されるストリップ導体
を設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
に曲げず、図27に示すように直線形の入出力部271
を設けている。各々の共振部272は角部を有するヘア
ピン型である。
イア基板上の<11−20>方向とがなす角ψは、実施
形態9と同様に約0°である。
す。
MHz、リップル約0.4dB、挿入損失約0.5dB
の特性が得られた。また、約40dB/1MHzの優れた
スカート特性が得られた。
さらに円弧など自由な曲線を描いてもよい。 (実施形態12)図29は、第12の実施形態に係る高
周波部材のレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図29で示されるストリップ導体
を設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
なく図29に示すようにタップ励振による入出力部29
1を設けている。各々の共振部292は角部を有するヘ
アピン型である。
イア基板上の<11−20>方向とがなす角ψは、実施
形態9と同様に約0°である。
す。
MHz、リップル約0.4dB、挿入損失約0.5dB
の特性が得られた。また、約40dB/1MHzの優れた
スカート特性が得られた。
てもよく、また291はL字型である必要はなく、直線
や円弧など自由な曲線を描いてもよい。 (実施形態13)図31は、第13の実施形態に係る高
周波部材のレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図29で示されるストリップ導体
を設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
コム型フィルタとなっており、各々の共振部311は角
部を有するヘアピン型である。
イア基板上の<11−20>方向とがなす角ψは、実施
形態9と同様に約0°である。
す。
MHz、リップル約0.4dB、挿入損失約0.5dB
の特性が得られた。また、約30dB/1MHzの優れた
スカート特性が得られた。
も、ヘアピン型共振部の長辺部とサファイア基板の<1
1−20>方向とのなす角を制御することにより、通過
帯域のリップルを乱すことなく、所望のフィルタ特性を
実現することができる。しかし、ヘアピンコム型フィル
タでは、共振部間の強い結合が必要となる広帯域フィル
タの実現が困難であり、ヘアピン型のほうが設計が容易
であるという利点がある。 (実施形態14)図33は、第14の実施形態に係る高
周波部材のレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図29で示されるストリップ導体
を設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
ピン型共振部331および直線形共振部332の両方か
ら構成されている。
イア基板上の<11−20>方向とがなす角ψは、実施
形態9と同様に約0°である。
す。
MHz、リップル約0.4dB、挿入損失約0.5dB
の特性が得られた。また、約30dB/1MHzの優れた
スカート特性が得られた。
の共振部を両方含むフィルタでも、ヘアピン型共振部の
長辺部とサファイア基板の<11−20>方向とのなす
角を制御することにより、通過帯域のリップルを乱すこ
となく、所望のフィルタ特性を実現することができる。 (実施形態15)図35は、第15の実施形態に係る高
周波部材のレイアウト図を示したものである。
り出した基板(図示せず)の一主面に接地導体(図示せ
ず)を設け、他主面に図29で示されるストリップ導体
を設ける。
のY系超伝導薄膜を用い、ストリップ導体の線路幅は約
0.4mmとする。
ピン型共振部351、J字型共振部352および切り欠
き矩形共振部353から構成されており、これらが非対
称に配置されている。
イア基板上の<11−20>方向とがなす角ψは、実施
形態9と同様に約0°である。
す。
MHz、リップル約0.4dB、挿入損失約0.5dB
の特性が得られた。また、約30dB/1MHzの優れた
スカート特性が得られた。
の共振部を両方含み、それらが非対称に配置されるフィ
ルタでも、ヘアピン型共振部の長辺部とサファイア基板
の<11−20>方向とのなす角を制御することによ
り、通過帯域のリップルを乱すことなく、所望のフィル
タ特性を実現することができる。
ば、非対称な共振部を配置することで、サファイアR面
基板を用いて急峻なスカート特性を有しかつ低コストな
バンドパスフィルタの実現が可能となる。
部を配置しても、その方向を制御することで急峻なスカ
ート特性を有しかつ低コストなバンドパスフィルタの実
現が可能となる。
の例。
イアウト図。
振部の拡大図。
波数特性図。
イアウト図。
波数特性図。
イアウト図。
波数特性図。
イアウト図。
共振部の拡大図。
周波数特性図。
レイアウト図。
共振部の拡大図。
周波数特性図。
レイアウト図。
共振部の長辺部の方向とがなす角ψを0度から90度ま
で変化させたときのリップル量の変化を説明する図。
周波数特性図。
レイアウト図。
周波数特性図。
レイアウト図。
周波数特性図。
レイアウト図。
周波数特性図。
のレイアウト図。
の周波数特性図。
のレイアウト図。
の周波数特性図。
のレイアウト図。
の周波数特性図。
のレイアウト図。
の周波数特性図。
のレイアウト図。
の周波数特性図。
のレイアウト図。
の周波数特性図。
Claims (4)
- 【請求項1】サファイアR面を一主面に有する基板と、 前記基板の他主面上に形成された接地導体と、 前記一主面上に形成されたヘアピン型共振部と、 前記共振部を挟む入出力部とを備え、 前記一主面上において、サファイア<11−20>方向
と前記共振部長辺部がなす角ψが、0度≦ψ≦30度で
あることを特徴とする高周波部材。 - 【請求項2】前記ヘアピン型共振部が、曲線接続部を有
することを特徴とする請求項1記載の高周波部材。 - 【請求項3】接地導体及び共振部及び入出力部が超伝導
体であることを特徴とする請求項1記載の高周波部材。 - 【請求項4】前記基板と前記超電導体との間にバッファ
層が設けられていることを特徴とする請求項3記載の高
周波部材。
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