JP3506272B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JP3506272B2 JP21305594A JP21305594A JP3506272B2 JP 3506272 B2 JP3506272 B2 JP 3506272B2 JP 21305594 A JP21305594 A JP 21305594A JP 21305594 A JP21305594 A JP 21305594A JP 3506272 B2 JP3506272 B2 JP 3506272B2
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム組成物に関するもの
であって、より詳しくは複写機、プリンター等の電子写
真装置、静電記録装置等に用いられるローラ、ブレー
ド、ベルト等の部材に好適に使用されるゴム組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンター等の電子写真
装置や静電記録装置においてゴム組成物からなる部材が
数多く用いられ、電子写真プロセスの中で帯電、現像、
転写、トナー層形成、クリーニング、定着、給紙、紙の
搬送等の多様な役割を果たしている。これらのプロセス
で用いられるゴム部材として低硬度のものが性能上望ま
しいとされているにも拘らず、幾つかの理由により発泡
体以外では実現が困難であった。低硬度品が望ましいの
は各プロセスでの設計許容範囲が広がるためであり、例
えば現像ローラでは感光体への当たりが良いためトナー
搬送がし易くなる。
【0003】例えば、感光体上の静電潜像を記録紙に転
写する転写プロセスで用いられる転写ローラには発泡体
が使用されている。しかし高電圧が印加される帯電ロー
ラ、トナーを感光体上に形成する現像ローラでは耐久
性、画像の精細さ、信頼性の点で発泡体を用いることが
困難である。又記録紙を搬送する給紙ローラにおいても
耐摩耗性の点で発泡体がその要求を満たすことが難し
い。
【0004】発泡体ではなく低硬度部材を実現しようと
した場合、組成物に可塑剤、伸展油等を配合して、相対
的な高分子含有量を減少させて硬度を低下させる方法が
あるが、可塑剤、伸展油等の低分子物はブリードアウト
するという問題があり、感光体や記録紙を汚染してしま
うため電子写真プロセスの部材としては必ずしも適当と
は言えない。又ブリードアウトによる汚染の問題を解決
する為に、感光体や記録紙に直に接触する外層のみを非
汚染性の樹脂或はゴムで被覆するという方法も提案され
ているが製造プロセス等が複雑になり、又安価な電子写
真用ゴム材料を提供することが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情に鑑みてなされたもので、複写機、プリンター等の電
子写真装置、静電記録装置等にゴム部材として用いた場
合に低硬度でしかも耐久性に優れ、かつ非汚染性を有す
るゴム組成物を提供することを目的とする。又、ゴム組
成物の架橋度を下げて低硬度を実現しようとすると圧縮
永久歪みが大きくなり耐久性の点で好ましくない。低硬
度で、圧縮永久歪みの小さいゴム組成物を提供すること
も本発明の目的のひとつである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討を
重ねた結果、請求項1の如く、EPDMとアクリルゴム
からなる電子写真プロセス部材用ゴム組成物において、
EPDMとアクリルゴムの配合比が95重量部/5重量
部〜5重量部/95重量部であり、前記アクリルゴム中
に架橋に預かる共重合第3成分が、活性塩素含有モノマ
ーによるもの、カルボキシル含有モノマーによるもの、
エポキシ基含有モノマーによるもの、2−クロロエチル
ビニルエーテルによるもの、または、ビニルクロロアセ
テートによるものであり、かつ、JIS−A硬度で45
°以下である場合に上記目的を達成することを見いだ
し、本発明に到達したものである。以下、本発明につい
て更に詳しく説明する。
【0007】本発明では、EPDMとアクリルゴムをブ
レンドして用いるが、EPDMとアクリルゴムを合わせ
て100重量部とした場合、EPDMとアクリルゴムの
配合比が95重量部/5重量部〜5重量部/95重量部
であり、好ましくは80重量部/20重量部〜20重量
部/80重量部であり、更に好ましくは70重量部/3
0重量部〜30重量部/70重量部であることがより好
ましい。
【0008】アクリルゴムが5重量部より少ない(EP
DMが95重量部より多い)場合には、EPDMの特性
に近い為に十分な低硬度を発現出来ない。アクリルゴム
が95重量部より多い(EPDMが5重量部より少な
い)場合には、アクリルゴムの粘着性の為に加工が非常
に困難となる。出来ればアクリルゴムは50重量部程度
にとどめて使用することが、加工性或は粘着性を考慮す
ると好ましい。
【0009】なお本発明では、電子写真プロセス部材と
して用いられた場合に効果の高い低硬度組成物の定義と
してJIS−A硬度で45°以下とする。又、圧縮永久
歪みは30%以下であることが好ましい。
【0010】本発明に用いられるアクリルゴムについて
は、請求項2の如く、該アクリルゴムの主鎖が、化1及
び/又は化2で表せられるモノマー単位、例えば化1で
はメチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルア
クリレート等、化2ではメトキシエチルアクリレート、
エトキシエチルアクリレート等が挙げられ、又、請求項
3の如く、該アクリルゴム中に架橋に預かる共重合第3
成分が、活性塩素含有モノマーによるもの、カルボキシ
ル基含有モノマーによるもの、エポキシ基含有モノマー
によるもの、2−クロロエチルビニルエーテル、ビニル
クロロアセテート等によるもの等いずれのものでも特に
限定するものではないが、それぞれ単独でも組み合わせ
でも良く自由に用いることが出来る。
【0011】本発明に用いられるEPDMはエチレンと
プロピレンと第三成分とからなる三元重合体であり、上
記第三成分としては、特に制限されるものではないが、
ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、1,
4−ヘキサジエン等が好適に用いられる。又、上記エチ
レン、プロピレン及び第三成分の割合は、特に制限され
るものではないが、エチレンの含有量が5〜95重量
%、プロピレンの含有量が5〜95重量%、第三成分の
含有量がヨウ素価で0〜50とすることが好ましい。な
お、ヨウ素価の異なる2種以上のEPDMを混合して用
いることもできる。本発明で用いられるEPDMとして
は、重量平均分子量が25万以上のものが好ましく、更
に好ましくは30万以上のものである。
【0012】又、本発明に用いるEPDMは、加工性を
向上させる目的で油展しているものを用いることが出来
る。油展材料としては、石油系分溜油、松樹脂、コール
タール製品、天然油脂及びその誘導体、合成有機化合物
等が好適に用いられるが、感光体材料を汚染しにくいと
いう点から石油系のパラフィン油が最も好ましい。この
パラフィン油の重量平均分子量は500以上が好まし
く、800以上が更に好ましい。なお、油展材料の添加
量は、EPDM100重量部に対して5〜150重量部
が好ましく、更には10〜100重量部が好ましい。
【0013】本発明のゴム組成物は、架橋してゴム状物
質とする為に架橋剤、加硫剤を添加することが出来、有
機過酸化物架橋、イオウ架橋、金属塩架橋等特に架橋系
に制限はない。いずれの場合でも架橋助剤、架橋促進
剤、架橋促進助剤、架橋遅延剤等を用いることが出来
る。上記以外にもゴムの配合剤として一般に用いられて
いる補強剤、充填剤、しゃく解剤、発泡剤、可塑剤、軟
化剤、粘着付与剤、分散剤、離型剤、増量剤、着色剤等
を添加することが出来る。
【0014】以下、実施例、比較例を示して、本発明を
説明するが実施例に限定されるものではない。又、産業
上の利用分野にしても、電子機器分野だけでなく、低硬
度、低圧縮永久歪み、高耐久の特徴を生かして、自動
車、建築、土木等幅広い分野に応用できることは言うま
でもない。
【0015】
【実施例】
[実施例1]EPDM(日本合成ゴム(株)社製・EP
98A)50重量部に対してアクリルゴム(日本合成ゴ
ム(株)社製・AREX210:共重合第3成分が活性
塩素含有モノマー)50重量部、シリカ10重量部、酸
化チタン5重量部、ジクミルパーオキサイド2重量部を
ロールミルにて混合し、160℃に予熱した金型内で1
00kg/cm2 の圧力により30分間成型し試験片を
作成した。JIS−A硬度は27°、JIS−K630
1による圧縮永久歪みは7.5%であった。
【0016】[実施例2]EPDM70重量部に対して
アクリルゴム30重量部配合した他は実施例1と同様に
実施した。
【0017】[実施例3]実施例2と反対にEPDM3
0重量部に対してアクリルゴム70重量部を配合した他
は実施例1と同様に実施した。
【0018】[比較例1]EPDM100重量部にした
以外は実施例1と同様に実施した。上記実施例1、2、
3、及び比較例1、それぞれの配合及びその性能比較結
果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明者等は、上記詳細の通り鋭意検討
を重ねた結果、請求項1の如く、EPDMとアクリルゴ
ムからなるゴム組成物において、EPDMとアクリルゴ
ムのブレンド比が95重量部/5重量部〜5重量部/9
5重量部、好ましくはその配合比が80重量部/20重
量部〜20重量部/80重量部、更に好ましくは70重
量部/30重量部〜30重量部の配合比からなるゴム組
成物を用い、請求項2に示すようなアクリルゴムを使用
し、特に請求項3及び4の如く、アクリルゴム中に請求
項4に示すような架橋に預かる共重合第3成分を有し、
更に請求項5に示す如くEPDMの第三成分含有量がヨ
ウ素価で0〜50の場合において、例えば、複写機、プ
リンター等の電子写真装置、静電記録装置等にゴム部材
として用いた場合に低硬度でしかも耐久性に優れ、かつ
非汚染性を有するゴム組成物を提供すること。又、低硬
度で尚且圧縮永久歪みの小さいゴム組成物を提供するこ
とが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−59650(JP,A) 特開 昭62−143953(JP,A) 特開 昭64−69647(JP,A) 特開 昭60−177044(JP,A) 特開 平7−292178(JP,A) 特公 昭59−33140(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08J 3/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−プロピレン−ジエン三元共重
    合体(EPDM)とアクリルゴムからなる電子写真プロ
    セス部材用ゴム組成物において、EPDMとアクリルゴ
    ムの配合比が95重量部/5重量部〜5重量部/95重
    量部であり、前記アクリルゴム中に架橋に預かる共重合
    第3成分が、活性塩素含有モノマーによるもの、カルボ
    キシル含有モノマーによるもの、エポキシ基含有モノマ
    ーによるもの、2−クロロエチルビニルエーテルによる
    もの、または、ビニルクロロアセテートによるものであ
    り、かつ、JIS−A硬度で45°以下であることを特
    徴とする電子写真プロセス部材用ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 アクリルゴムの主鎖が下記化1及び/又
    は化2で表せられるモノマー単位からなることを特徴と
    する請求項1記載の電子写真プロセス部材用ゴム組成
    物。 【化1】 【化2】
  3. 【請求項3】 EPDMの第三成分含有量が、ヨウ素価
    で0〜50であることを特徴とする請求項1記載の電子
    写真プロセス部材用ゴム組成物。
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