JP3505561B2 - 道路トンネルの換気所設備 - Google Patents

道路トンネルの換気所設備

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JP3505561B2 JP29658197A JP29658197A JP3505561B2 JP 3505561 B2 JP3505561 B2 JP 3505561B2 JP 29658197 A JP29658197 A JP 29658197A JP 29658197 A JP29658197 A JP 29658197A JP 3505561 B2 JP3505561 B2 JP 3505561B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、トンネル本坑か
ら吸い込んだ空気を除じん手段,送風機を経て大気中に
放流する道路トンネルの換気所設備に関する。 【0002】 【従来の技術】山岳地帯,市街地の地中などを通る長い
自動車道路のトンネルでは、トンネル本坑内の視野改善
を図るためにトンネルの途中に換気所設備を構築し、ト
ンネル本坑から自動車排気ガスの煤煙,トンネル内の浮
遊粉塵などで汚れた空気を地上に放流してトンネル本坑
の換気を行うようにしている。また、この場合に地上側
に放流する換気空気が汚れていると周囲環境に対する大
気汚染の原因となることから、換気所設備にフィルタな
どの除じん手段を備えてトンネルの換気空気を浄化した
上でトンネルの外の大気中に放流するようにしている。 【0003】ここで、従来における自動車道路トンネル
の換気所設備の構成を図2に示す。図において、1は自
動車2が走行するトンネル本坑、3は本坑1から分岐し
た換気風路、4は換気所であり、該換気所4は前記換気
風路3に連ねて地上に突き出した換気塔(煙突)5,換
気用送風機6,および除じんフィルタ7などを組合せた
構成になる。なお、8は換気所4の建屋内に設置した補
機類である。 【0004】かかる構成で、常時はトンネル本坑1から
吸い込んだ空気(トンネル内の空気は自動車2の排気ガ
ス,粉塵などを含んで汚れている)を除じんフィルタ7
により清浄化した上で、送風機6を経て換気塔5より地
上の大気中に放流するようにしている。また、上記の換
気所4では、トンネル本坑内で自動車の衝突事故などに
伴って火災が発生した非常時には、除じんフィルタ7を
運転位置から外すようにしている。これは、火災発生時
にはトンネル内に多量の煙が充満するようになるため、
除じん用フィルタをそのまま継続使用すると多量の煤煙
付着によりフィルタが目詰まりしてダメージを受けると
ともに、排煙風量も極端に低下してしまうことに加え、
除じんフィルタが機能している間は地上の換気塔から排
出する排煙(黒煙)が少なくなるので、これにより地上
側からでは目視によるトンネル内の異常発生に気付くの
が遅れるおそれがあるからである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】昨今では、環境保護の
面から大気汚染防止の問題がますます重要視されるよう
になっており、一方では前記したフィルタによる除じん
効率には限度があることから、道路トンネルの換気所設
備に備える除じん手段として、従来のフィルタに代えて
除じん効率が高い電気集じん機を採用することが検討さ
れており、新規建設の道路トンネル,および既設の道路
トンネルの改修工事計画に合わせて換気所設備の除じん
手段に電気集じん機を設置する計画が具体化されてい
る。 【0006】ところで、換気所設備の除じんフィルタを
電気集じん機に置き換えた場合でも、フィルタ除じん方
式と同様にトンネル本坑内で万一火災が発生した非常時
に対する排煙対応策が必要となる。すなわち、火災発生
時にもそのまま電気集じん機を継続運転すると、多量の
煤塵が電気集じん機の中を流れ、このために帯電部,集
塵部がスパーク放電を引き起こし故障を引き起こすおそ
れがあるほか、フィルタと同様に集塵部の電極間が目詰
まりして通風量が極端に低下してしまうし、さらには従
来のフィルタと同様に、電気集じん機が機能している間
は換気塔からの排煙量が少なくて地上側からではトンネ
ル内の異常発生が目視確認できないおそれがある。 【0007】そこで、換気所設備への電気集じん機の設
置に当たっては、図3で示すように、非常時対策として
換気風路3内に据付けた電気集じん機9を迂回するよう
に、換気風路3の外側にバイパス用の排煙風路10を構
築するとともに、その流入側,流出側にそれぞれ排煙ダ
ンパ11,12を備える計画案が提唱されている。な
お、図示例では換気所4の建屋スペース拡大を抑えるた
めに、電気集じん機9を建屋から離れた換気風路3の風
路内に設置し、電気集じん機9と換気風路3との間の残
余スペース(特に電気集じん機9を据付けた換気風路3
の天井側には、集じん機の据付け,取出し用のホイスト
を設置するためのスペースが余分に確保されている)を
遮蔽板13で塞ぐようにしているが、設置場所の条件な
どから換気所建屋の内部に電気集じん機を設置する場合
もある。 【0008】かかる構成で、常時は排煙ダンパ11,1
2を閉じた状態で電気集じん機9を運転し、トンネル本
坑1から吸い込んだ空気を矢印Aで表すように電気集じ
ん機9に流して換気空気を清浄化した上で換気塔5を通
じて地上の大気中に放流している。一方、非常時(トン
ネル本坑での火災発生時)には電気集じん機9の運転を
停止するとともに、集じん機本体に組み込んだ入口,出
口ダンパを閉じた上で、排煙風路10の排煙ダンパ1
1,12を開いてトンネル本坑1から吹き出す煙を矢印
Bで表すように排煙風路10をバイパスさせ、後段の送
風機6を経て換気塔5から地上の大気側に放出して排煙
するようにする。 【0009】しかしながら、前記構成では換気所設備の
構築に際して、排気風路3の他に排煙風路10を掘削す
るための土木工事が必要となって、それだけ換気所設備
の建設コストが嵩むことになる。この発明は上記の点に
鑑みなされたものであり、換気空気の除じん手段として
電気集じん機を採用する道路トンネルの換気所設備を対
象に、安価な土木費用で非常時(トンネル本坑での火災
発生など)に対応した排煙のための風路が確保できるよ
うにした道路トンネルの換気所設備を提供することを目
的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、トンネル本坑から分岐してトン
ネル外の大気側に通じる換気風路に除じん手段及び換気
用送風機を備え、トンネル本坑から吸込んだ空気を除じ
んして大気に放流する道路トンネルの換気所設備におい
て、除じん手段として、ダンパ機能付き電気集じん機を
換気風路内に据付け、電気集じん機と換気風路の天井と
の間に残る残余スペースに排煙ダンパを設置し、常時は
排煙ダンパを閉じた状態で電気集じん機を運転し、トン
ネル内に火災が発生した非常時には電気集じん機を運転
停止して電気集じん機のダンパを閉じるとともに、排煙
ダンパを開放し、該排煙ダンパを通じてトンネル内に充
満している煙をトンネル外に排煙するようにした。 【0011】かかる構成によれば、非常時の排煙通路を
確保するために、換気風路の外側に電気集じん機をバイ
パスする別な排煙風路を掘削する土木工事が必要なく、
換気風路の残余スペースを活用してここに設置した排煙
ダンパを通じて非常時の排煙を行うことができ、それだ
け換気所設備の建設コストが節減できる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1に示す実施例に基づいて説明する。なお、実施例の図
中で図3に対応する同一部材には同じ符号が付してあ
る。図1(a),(b) において、排気風路3には電気集じん
機9が上下段に積み重ねて据付けてあり、さらに上段側
の電気集じん機9と換気風路3の天井との間に残る残余
スペースを利用してここに電動,あるいは空気圧操作で
ダンパ翼13aを開閉する排煙ダンパ13が設置されて
いる。ここで、電気集じん機9は、周知のように本体ケ
ース(筐体)には帯電部9a,集塵部9bに加えて本体
ケースの入口,出口側に電動,あるいは空気圧操作で開
閉するダンパ9cを装備している。このダンパ9cは、
常時は電気集じん機の運転時に開放しておき、集塵部9
bで捕集したダストを水洗浄して洗い流す際に閉じ、洗
浄水のスプレーに伴ってダストが集じん機外に飛散する
のを防ぐために使用する。なお、電気集じん機9の側方
に生じる残余スペースは遮蔽板10で閉塞しておき、こ
こに保守時に作業員が往来する点検扉を備えている。 【0013】かかる構成で、常時は排煙ダンパ13を閉
じた状態で電気集じん機9を運転し、トンネル本坑1か
ら吸い込んだ換気空気(矢印A)を電気集じん機9に流
して浄化した上で、後段の送風機,換気塔(図2,図3
参照)に向けて吐き出すようにしている。一方、トンネ
ル本坑1に万一火災が発生した非常時には、トンネル本
坑の火災報知器で検知したアラーム信号を基に、電気集
じん機9の運転を即時停止してその流入側,吐出側のダ
ンパ9cを閉じるとともに、排煙ダンパ13を開放す
る。これにより、トンネル本坑1から換気風路3に吹き
出した煙は矢印Bで表すように排煙ダンパ13を通じて
流れ、後段の送風機を経て換気塔より排煙される。 【0014】 【0015】 【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
換気空気の除じん手段として換気風路にダンパ機能付き
の電気集じん機を据付けるとともに、該集じん機と換気
風路との間の残余スペースを利用してここに排煙ダンパ
を並置配備し、常時は排煙ダンパを閉じた状態で電気集
じん機を運転し、トンネル内に火災が発生した非常時に
は電気集じん機を運転停止してそのダンパを閉じるとと
もに、排煙ダンパを開放し、該排煙ダンパを通じてトン
ネル内に充満している煙をトンネル外に排煙するように
構成したことにより、トンネル内で火災が発生した非常
時の排煙対策として、換気風路から電気集じん機を迂回
する別な排煙風路を設ける必要がなく、これにより道路
トンネル換気所設備の構築にかかる掘削工事費,換気所
建屋の建設費を節減できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施例による換気所設備の要部構成
図であり、(a) は換気風路に沿った電気集じん機据付け
箇所の断面図、(b) は(a) 図の矢視X−X断面図 【図2】換気空気の除じん手段にフィルタを採用した従
来における道路トンネル換気所設備の構成断面図 【図3】換気空気の除じん手段に電気集じん機を採用し
た従来の立案例による道路トンネル換気所設備の構成断
面図 【符号の説明】 1 トンネル本坑 3 換気風路 4 換気所 5 送風機 6 換気塔 9 電気集じん機 9c ダンパ 13 排煙ダンパ 13a ダンパ翼

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】トンネル本坑から分岐してトンネル外の大
    気側に通じる換気風路に除じん手段及び換気用送風機を
    備え、トンネル本坑から吸込んだ空気を除じんして大気
    に放流する道路トンネルの換気所設備において、除じん
    手段として、ダンパ機能付き電気集じん機を換気風路内
    に据付け、電気集じん機と換気風路の天井との間に残る
    残余スペースに排煙ダンパを設置し、常時は排煙ダンパ
    を閉じた状態で電気集じん機を運転し、トンネル内に火
    災が発生した非常時には電気集じん機を運転停止して電
    気集じん機のダンパを閉じるとともに、排煙ダンパを開
    放し、該排煙ダンパを通じてトンネル内に充満している
    煙をトンネル外に排煙するようにしたことを特徴とする
    道路トンネルの換気所設備。
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