JP3504754B2 - 化粧用コンパクト容器 - Google Patents

化粧用コンパクト容器

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JP3504754B2 JP32965094A JP32965094A JP3504754B2 JP 3504754 B2 JP3504754 B2 JP 3504754B2 JP 32965094 A JP32965094 A JP 32965094A JP 32965094 A JP32965094 A JP 32965094A JP 3504754 B2 JP3504754 B2 JP 3504754B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧用コンパクト容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】化粧用コンパクト容器として、容器体後
部に後部を回動可能に連結するとともに、容器体上面を
開閉可能に蓋体を設け、容器体に化粧品を収納した化粧
品充填皿を嵌着させてなるものが知られている。
【0003】これらは一般に蓋体前部下面より垂設した
フックを容器体前面上部に突設した係止突条に離脱可能
に押圧係止させて閉じ蓋状態を維持させる如く構成して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の容器では化粧品収納部の上面を密に閉塞するこ
とが難しく、長期の使用によって化粧品が乾燥する等の
不都合を生じる場合がある。
【0005】本発明は上記した従来技術の欠点を解消す
るもので、良好な気密性を維持しつつ且つ簡単に蓋の開
閉を行えて取り扱い便利な化粧用コンパクト容器を提案
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本請求項1発明の容器は
上記課題を解決するため、化粧品収納凹部6を設けてな
る皿状容器体2と、上記化粧品収納凹部6内に嵌合させ
て内部に化粧品を収納する化粧品収納皿3と、上記化粧
品収納凹部6周縁の容器体上面部に一端を枢着させて化
粧品収納皿3上面を開閉可能に設けるとともに、下面周
縁部を化粧品収納皿上面に密接可能に構成した中蓋4
と、上記容器体2上面を開閉可能に設けた外蓋5とを備
え、上記外蓋5を、容器体上方離間位置を覆う頂板19一
端部より垂設した枢着板部20を容器体周壁一端部に回動
可能に連結させた頂板部材5Aと、上記頂板19下面周縁部
に回動可能に嵌合させたリング板状部21外周縁より容器
体周壁8外周上部に下端縁を嵌合する周壁22を垂設し、
且つ、リング板状部21内周縁より中蓋上面周縁部を押圧
係止する係止筒部23を垂設してなる回動レバー5Bとで構
成し、上記容器体周壁8外面と回動レバー周壁22内面と
にそれぞれ周方向複数の横突条26及び27を突設するとと
もに、各横突条を互いに係合させて上記係止筒23の押圧
により中蓋4を化粧品収納皿3上面に圧接させ、各横突
条の係合状態から係合解除状態に至る間を回動レバー5B
の往復動が可能に規制したことを特徴とする化粧用コン
パクト容器として構成した。
【0007】また、請求項2発明の容器は、上記中蓋4
下面周縁より化粧品収納皿3上面に圧接する環状突起15
を突設するとともに、中蓋枢着部の軸受け孔18を縦長楕
円状に形成して中蓋4の微小押し下げを可能に構成して
なる請求項1記載の化粧用コンパクト容器として構成し
た。
【0008】
【作用】外蓋5を閉じた状態からその回動レバー5Bを所
定方向へ回動させると、各横突条26及び27の係合が外れ
て外蓋5が開き、次いで、中蓋4を開いて化粧品を使用
する。使用後は中蓋4を閉じた後外蓋5を閉じ、反対方
向へ回動レバー5Bを回動させると各横突条26及び27が係
合し、その際回動レバー5Bの係止筒部23が中蓋4周縁を
押圧するため、中蓋4周縁下面が化粧品収納皿3上面に
圧接して気密に閉塞する。
【0009】また、中蓋4下面周縁より化粧品収納皿3
上面に圧接する環状突起15を突設し、且つ中蓋の枢着部
の軸受け孔18を縦長楕円状に形成したものは、上記係止
筒部23の押圧により中蓋全体が若干下方へ押し下げら
れ、環状突起15の化粧品収納皿上面への圧接をより確実
に行えて気密性をより良好に維持する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0011】図1乃至図5は本発明の実施例を示すもの
で、図中1は化粧用コンパクト容器を示す。該容器1
は、容器体2と、化粧品収納皿3と、中蓋4と、外蓋5
とを備えている。
【0012】容器体2は化粧品収納凹部6を備えた皿状
をなしている。
【0013】本実施例に於いて、容器体2は底壁7周縁
より周壁8を立設した上端面開口の円筒状をなし、周壁
8内部を化粧品収納凹部6として構成している。また、
周壁8後部からは所定間隔をあけて外蓋を枢着させるた
めの一対の軸受け9を突設している。また、周壁8の外
周上部には縮径部8aを周設し、外蓋5の周壁下部がこの
縮径部8a外周に嵌合する如く構成している。
【0014】化粧品収納皿3は、上記化粧品収納凹部6
内に収納嵌合したもので、内部に化粧品を充填して使用
する。本実施例では、底壁10周縁より周壁11を立設し、
周壁11上端縁よりフランジ12を延設した上端面開口の円
筒状に構成している。
【0015】そして、周壁11を上記化粧品収納凹部6内
に挿入するとともに、該凹部6周縁部の容器体周壁8上
面に周設した環状凹部13内に上記フランジ12を嵌合させ
て容器体に装着させている。
【0016】中蓋4はエラストマー等の比較的弾力性の
ある材質により形成されたもので、上記化粧品収納凹部
6周縁の容器体上面部に一端を枢着させて化粧品収納皿
3上面を開閉可能に設けるとともに、下面周縁部を化粧
品収納皿3上面に密接可能に構成している。
【0017】本実施例では、上記環状凹部13外側の容器
体周壁上面に外周縁下面を当接載置させた円板状の頂板
部14を有し、該頂板部14裏面周縁部より化粧品収納皿3
の上記フランジ12上面に圧接する短い環状突起15を突設
している。また、頂板部14右側部より外方へ矩形板状の
枢着板部16を突設して、容器体上面に突設した一対の軸
受け17間に枢着させている。
【0018】本実施例では、枢着板部16両側に図5に示
す如き縦長楕円状の軸受け孔18を穿設し、各軸受け孔18
に両軸受け17より突設した軸28を回動可能且つ微小上下
動が可能に枢着させるとともに、上記環状突起15の存在
により頂板部14周縁下面を容器体上面から僅かに離間さ
せており、後述する回動レバーの係止筒部の押し下げに
より若干押し下げられる如く構成している。従って、化
粧品収納皿3上面に圧接する環状突起15がより密に圧接
してより良好な気密性の維持を可能に構成している。ま
た、頂板部14の上面中央に凹部を形成して、ここにパフ
29等の化粧具を載置収納できる如く構成している。
【0019】外蓋5は、容器体上面を開閉可能に設けた
もので、容器体上方離間位置を覆う頂板19の一端部より
垂設した枢着板部20を容器体周壁8一端部に回動可能に
連結させた頂板部材5Aと、上記頂板19下面周縁部に回動
可能に嵌合させたリング板状部21外周縁より容器体周壁
8外周上部に下端縁を嵌合する周壁22を垂設し、且つ、
リング板状部21内周縁より中蓋上面周縁部を押圧係止す
る係止筒部23を垂設してなる回動レバー5Bとで構成して
いる。
【0020】本実施例では、容器体上方を覆う円板状の
頂板19後端部より縦長板状の枢着板部20を垂設し、該枢
着板部20下端両側を容器体2の上記各軸受け9間に挿入
して両側を枢着させ、回動可能に連結している。また、
頂板19下面中央には鏡30を嵌着固定させている。
【0021】また、回動レバー5Bは、その外周縁が上記
頂板19周縁部より若干大径のリング板状部21を有し、該
リング板状部21周縁の周方向所定位置に複数の円弧状切
り溝25を穿設し、一方、上記頂板19下面周縁部より、そ
れぞれ内周下端縁に返し24aを突設した円弧板状の係止
板24を周方向複数垂設し、各切り溝25内に各係止板24を
強制的に挿通して返し24a により抜け出し不能に嵌合さ
せるとともに、切り溝25内の往復動が可能に構成してい
る。また、外蓋5を閉じた際には、回動リング周壁22下
端縁部は、容器体周壁8外周上部の縮径部8a外周に嵌合
する如く構成し、係止筒部23下面は中蓋上面周縁部に圧
接する如く構成している。
【0022】本発明では、上記容器体周壁8外面と回動
レバー周壁22内面とにそれぞれ横突条26及び27を突設す
るとともに、各横突条を互いに係合させて中蓋4を化粧
品収納皿3上面に圧接させ、各横突条の係合状態から係
合解除状態に至る間を回動レバーの往復動が可能に規制
している。
【0023】本実施例では、上記縮径部8a外面の左右斜
め前及び左右斜め後ろの4ヵ所に等間隔を於いて横突条
26突設しており、一方、回動レバー周壁22内周下部所定
位置に等間隔に4箇所の横突条27を突設している。
【0024】また、上記切り溝25,係止板24,各横突条
26及び27の長さを所定の長さに形成し、係止板24が切り
溝25の一端にある場合に各横突条26及び27は係合が外れ
た状態にあり、回動レバー5Bを回動して係止板24が他端
に移動した際に各横突条26及び27が完全に係合する如く
それぞれの位置関係を配設している。
【0025】また、本実施例では、容器体に設けた各横
突条26を回動レバー5Bを締める方向へ傾斜下降させ、同
様に回動レバー5Bの各横突条27を傾斜下降さて各突条相
互の係合を円滑に行える如く構成している。
【0026】
【発明の効果】以上説明した如く本発明容器は、中蓋と
外蓋とを有し、外蓋を、容器体上面を覆う頂板一端部よ
り垂設した枢着板部を容器体周壁一端部に回動可能に連
結させた頂板部材と、上記頂板下面周縁部に回動を可能
に嵌合させたリング板状部外周縁より容器体周壁外周上
部に下端縁を嵌合する周壁を垂設し、且つリング板状部
内周縁より中蓋上面周縁部を押圧係止する係止筒部を垂
設してなる回動レバーとで構成したので、また、容器体
周壁外面と回動レバー周壁内面とにそれぞれ横突条を突
設するとともに、各横突条を互いに係合させて係止筒部
の押圧により中蓋を化粧品収納皿上面に圧接させる如く
構成したので、各横突条の係合時に中蓋下面と化粧品収
納皿上面との良好な密閉性を得られるものであり、長期
の使用にあったても内容物が乾燥したりた、或いは内容
物が流出する等の不都合を生じることはない。
【0027】また、各横突条の係合状態から係合解除状
態に至る間を回動レバーの往復動が可能に規制している
ため、手の感触で所定方向へ回動レバーを回動させるこ
とで蓋体を開くことができ、また、逆に所定幅回動させ
れば密閉性を維持しつつ閉蓋状態とすることができるた
め、回動レバーの回し過ぎ等がなく取り扱いも極めて便
利である。
【0028】また、請求項2発明の容器では、係止筒の
押圧の際、更に確実に化粧品収納皿上面を密封すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】 同実施例の平面図である。
【図3】 同実施例の正面方向から見た半断面図であ
る。
【図4】 同実施例の側面方向から見た半断面図であ
る。
【図5】 同実施例の中蓋枢着部の軸受け孔を説明する
説明図である。
【符号の説明】
2…容器体,3…化粧品収納皿,4…中蓋,5…外蓋,
5A…頂板部材,5B…回動レバー,6…化粧品収納凹部,
8…容器体周壁,18…軸受け孔,19…頂板,20…枢着板
部,21…リング板状部,22…回動レバー周壁,23…係止
筒部,26…横突条,27…横突条,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45D 33/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧品収納凹部6を設けてなる皿状容器
    体2と、上記化粧品収納凹部6内に嵌合させて内部に化
    粧品を収納する化粧品収納皿3と、上記化粧品収納凹部
    6周縁の容器体上面部に一端を枢着させて化粧品収納皿
    3上面を開閉可能に設けるとともに、下面周縁部を化粧
    品収納皿上面に密接可能に構成した中蓋4と、上記容器
    体2上面を開閉可能に設けた外蓋5とを備え、上記外蓋
    5を、容器体上方離間位置を覆う頂板19一端部より垂設
    した枢着板部20を容器体周壁一端部に回動可能に連結さ
    せた頂板部材5Aと、上記頂板19下面周縁部に回動可能に
    嵌合させたリング板状部21外周縁より容器体周壁8外周
    上部に下端縁を嵌合する周壁22を垂設し、且つ、リング
    板状部21内周縁より中蓋上面周縁部を押圧係止する係止
    筒部23を垂設してなる回動レバー5Bとで構成し、上記容
    器体周壁8外面と回動レバー周壁22内面とにそれぞれ周
    方向複数の横突条26及び27を突設するとともに、各横突
    条を互いに係合させて上記係止筒部23の押圧により中蓋
    4を化粧品収納皿3上面に圧接させ、各横突条の係合状
    態から係合解除状態に至る間を回動レバー5Bの往復動が
    可能に規制したことを特徴とする化粧用コンパクト容
    器。
  2. 【請求項2】 上記中蓋4下面周縁より化粧品収納皿3
    上面に圧接する環状突起15を突設するとともに、中蓋枢
    着部の軸受け孔18を縦長楕円状に形成して中蓋4の微小
    押し下げを可能に構成してなる請求項1記載の化粧用コ
    ンパクト容器。
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FR2763811B1 (fr) * 1997-05-27 1999-08-06 Lir France Sa Boitier pour produit cosmetique, poudrier, procede d'ouverture et de fermeture
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