JP3503896B1 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP3503896B1 JP2002229074A JP2002229074A JP3503896B1 JP 3503896 B1 JP3503896 B1 JP 3503896B1 JP 2002229074 A JP2002229074 A JP 2002229074A JP 2002229074 A JP2002229074 A JP 2002229074A JP 3503896 B1 JP3503896 B1 JP 3503896B1
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Abstract

【要約】 【課題】 簡単な構成で装置の大型化を招くことなく、
水タンクの装置内への漏水を防止し、衛生的で使い勝手
のよい高周波加熱装置を提供する。 【解決手段】 被加熱物を収容する加熱室に高周波を供
給する高周波発生部と、加熱室内で蒸気を発生する蒸気
発生部とを備え、加熱室に高周波と蒸気との少なくとも
いずれかを供給して被加熱物を加熱処理する高周波加熱
装置100であって、高周波加熱装置100の外面のい
ずれかの位置に、蒸気発生部へ水を供給するための水タ
ンク23を脱着自在に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波加熱と蒸気
加熱とを組み合わせて被加熱物を加熱処理する高周波加
熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波加熱装置としては、高周波
加熱のみの単機能型や高周波加熱に加えて熱風を発生さ
せるコンベクションヒータを備えたコンビネーションレ
ンジ等があり、また、高周波と蒸気とを加熱室に供給可
能に構成した高周波加熱装置も検討されている。蒸気発
生機能を付加した高周波加熱装置としては、例えば加熱
室外にボイラを設け、このボイラから発生する蒸気を加
熱室内に導入する方式等、種々の方式が提案されてい
る。また、最近の高周波加熱装置においては、高周波加
熱装置の操作パネルを扉部に配置すると共に制御回路を
底面に配置して、筐体の正面側全体を扉部として構成
し、さらに、加熱室を形成する壁体を必要最小限に薄く
することで、加熱室の容積を拡大した構成のものが採用
されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した蒸気発生機能
付きの高周波加熱装置においては、蒸気発生のための水
供給方式として、ヒータ加熱される貯水器に直接供給す
る方式や、蒸気発生部に接続された水タンクから供給す
る方式等がある。しかし、貯水器に直接供給する方式で
は、貯水器に水を溜めて加熱すると、貯水器の水が蒸発
して濃縮されることで、水に含まれるカルシウムやマグ
ネシウム等のいわゆる水垢が析出し、ヒータや貯水器内
面に付着してくる。このため、蒸発の熱効率が低下する
と共に貯水器の清掃を頻繁にする必要があり、衛生上好
ましくない。また、被加熱物の加熱処理の度に貯水器へ
水を供給することとなり、加熱処理自体が面倒となり、
使い勝手が悪くなる。
【0004】この点、水タンクから供給する方式の方が
使い勝手に優れるが、水タンクを用いる方式であっても
次のような問題を生じる。まず、水タンクが高周波加熱
装置から脱着できない場合には、水タンク内が不衛生と
なる。また、高周波加熱装置に水タンクを単純に取り付
けると、高周波加熱装置の筐体サイズを拡大することと
なり、装置の設置面積が拡大して省スペース化ができな
くなる。さらに、高周波加熱装置の内部に水タンクを配
設すると、水の侵入があってはならない制御回路への漏
水の危惧を生じさせ、また、侵入した水が筐体内に残留
することで衛生上の問題が生じる。
【0005】このように、水タンクの配置は、設置スペ
ースの面からは高周波加熱装置内にコンパクトに収める
ことが好ましく、水タンクからの漏水と加熱室からの熱
伝播の面からは高周波加熱装置外に設けることが好まし
いというトレードオフの関係にあり、全ての問題を一挙
に解決でき、且つ使い勝手のよい水タンクの配置が望ま
れていた。
【0006】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたもので、簡単な構成で装置の大型化を招くこと
なく、水タンクの装置内への漏水を防止でき、衛生的で
使い勝手のよい高周波加熱装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1記載の高周波加熱装置は、被加
熱物を収容する加熱室に高周波を供給する高周波発生部
と、水溜凹所を有する蒸発皿を加熱することで蒸気を発
生する蒸気発生部とを備え、前記加熱室に高周波と蒸気
との少なくともいずれかを供給して前記被加熱物を加熱
処理する高周波加熱装置であって、前記高周波加熱装置
の筐体の正面側全体を扉部として構成し、前記蒸発皿を
前記加熱室内に配設し、該蒸発皿へ水を供給する水タン
クを前記加熱室の側面に脱着自在に配設し、かつ、前記
加熱室を形成する壁体の厚みが前記高周波の1/2波長
に近い厚みであり、この壁体の厚み内に水タンクを収容
することを特徴とする。
【0008】 この高周波加熱装置では、高周波加熱装
置の加熱室の側面に水タンクを脱着自在に配設したこと
により、水タンクを高周波加熱装置から容易に取り外し
て洗浄等が行えるため、衛生的で使い勝手のよい高周波
加熱装置の構成にできる。また、水タンクの厚みを1/
2波長以下の厚みにすることで、水タンクの収容のため
に加熱装置の壁体を特に厚肉化する必要がなくなり、よ
りコンパクトに収容することが可能となる。
【0009】 請求項2記載の高周波加熱装置は、被被
加熱物を収容する加熱室に高周波を供給する高周波発生
部と、水溜凹所を有する蒸発皿を加熱することで蒸気を
発生する蒸気発生部と、前記加熱室内の空気を加熱する
室内気加熱ヒータとを備え、前記高周波発生部と蒸気発
生部と室内気加熱ヒータとの少なくともいずれかにより
前記被加熱物を加熱処理する高周波加熱装置であって、
前記加熱室の側面に該加熱室を形成する壁体の厚み内で
脱着自在に設けられ前記蒸発皿へ水を供給する水タンク
と、前記水タンクと前記加熱室の側壁板との間に形成し
た空気層内へ通風する冷却ファンとを備えたことを特徴
とする
【0010】 この高周波加熱装置では、水タンクと加
熱室の側壁板との間に、複数の空気層を形成して、この
空気層内を冷却ファンにより通風させることで、室内気
加熱ヒータの加熱時における加熱室側からの熱を水タン
ク側に伝達されることを極力防止することができる。
【0011】請求項3記載の高周波加熱装置は、前記水
タンクの外周を覆うタンクケースを前記壁体内に設けた
ことを特徴とする。
【0012】この高周波加熱装置では、水タンクをタン
クケース内に収めて壁体内に収容するので、水タンクか
らの水漏れがあってもタンクケースにより水を受け止め
て、高周波加熱装置の制御回路等に直接被水されること
を防止できる。
【0013】請求項4記載の高周波加熱装置は、前記タ
ンクケースが、高周波加熱装置側に固設したタンクケー
ス本体と、該タンクケース本体に開閉軸を中心として開
閉自在に軸支され、タンクケース本体との間に水タンク
を収容するタンクケース扉部材と、前記タンクケース扉
部材を前記タンクケース本体に係止させて閉状態に保持
する扉係止手段とを備えることを特徴とする。
【0014】この高周波加熱装置では、タンクケース本
体とタンクケース扉部材との間に水タンクを収容し、扉
係止手段によってタンクケース扉部材を係止すること
で、高周波加熱装置に水タンクを取り付けることができ
る。また、扉係止手段の係止を解除することで水タンク
を取り出すことができる。
【0015】請求項5記載の高周波加熱装置は、前記水
タンクを高周波加熱装置のいずれか一方の側面に配設
し、前記開閉軸を高周波加熱装置側面の後側に設けるこ
とで、前記タンクケース扉部材を高周波加熱装置の前面
側で前記引き出し動作を行うことを特徴とする。
【0016】この高周波加熱装置では、タンクケース扉
部材の回転軸を高周波加熱装置側面の後側に設けること
で、タンクケース扉部材を前側で開くようにして、水タ
ンクを前面側で引き出し動作できるようにした。これに
より、通常の操作の全てが前面側から行うこととなり、
高周波加熱装置の操作性や使い勝手が向上する。
【0017】請求項6記載の高周波加熱装置は、前記扉
係止手段が、前記タンクケース扉部材の閉状態で該扉係
止手段を高周波加熱装置の内側方向へ押下することで、
タンクケース扉部材との係止を解除する一方、前記タン
クケース扉部材の開状態から該タンクケース扉部材を高
周波加熱装置の内側方向へ押し戻すことで、タンクケー
ス扉部材を閉状態で係止することを特徴とする。
【0018】この高周波加熱装置では、扉係止手段を高
周波加熱装置の内側方向へ押下することでタンクケース
扉部材の係止が解除され、また、タンクケース扉部材を
内側方向へ押し戻すことで係止されるという簡単な操作
により、水タンクの脱着作業を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高周波加熱装
置の好適な実施の形態について図面を参照して詳細に説
明する。図1は本発明に係る高周波加熱装置の外観斜視
図、図2は高周波加熱装置の開閉扉を開けた状態を示す
概略的な正面図、図3はこの装置に用いられる蒸気発生
部の蒸発皿を示す斜視図、図4は蒸気発生部の蒸発皿加
熱ヒータと反射板を示す斜視図、図5は蒸気発生部の断
面図である。本発明は、図1に示すように、高周波加熱
装置100に備えられた蒸気発生部へ水供給を行うため
の水タンク23を、高周波加熱装置100の側面に脱着
可能に設けた構成に特徴を有しているが、ここでは、ま
ず最初に本発明に係る高周波加熱装置100の基本的な
構成とその作用から説明する。
【0020】本高周波加熱装置100は、図1及び図2
に示すように、被加熱物を収容する加熱室11に、高周
波(マイクロ波)と蒸気との少なくともいずれかを供給
して被加熱物を加熱処理する加熱調理器であって、高周
波を発生する高周波発生部としてのマグネトロン13
と、加熱室11内で蒸気を発生する蒸気発生部15と、
加熱室11内の空気を撹拌・循環させる循環ファン17
と、加熱室11内を循環する空気を加熱する室内気加熱
ヒータとしてのコンベクションヒータ19と、加熱室1
1の壁面に設けた検出用孔を通じて加熱室11内の温度
を検出する赤外線センサ21と、蒸気発生部15への給
水路に接続された脱着自在な水タンク23とを主要な構
成要素として備えている。
【0021】加熱室11は前面開放の箱形の本体ケース
(筐体)10内部に形成され、本体ケース10の前面に
は、加熱室11の被加熱物取出口を開閉する透光窓25
a付きの開閉扉25を設けている。開閉扉25は、下端
が本体ケース10の下縁にヒンジ結合されることで、該
下端を回転中心として上端が前後方向に移動して開閉可
能となっている。加熱室11と本体ケース10との壁体
面間には所定の断熱空間が確保されており、必要に応じ
てその空間には断熱材が装填される。特に加熱室11の
背後の空間は、循環ファン17及びその駆動モータ27
(図8参照)を収容した循環ファン室29となってお
り、加熱室11の後面の壁が、加熱室11と循環ファン
室29とを画成する仕切板31となっている。仕切板3
1には、加熱室11側から循環ファン室29側への吸気
を行う吸気用通風孔33と、循環ファン室29側から加
熱室11側への送風を行う送風用通風孔35とが形成エ
リアを区別して設けられている。各通風孔33,35
は、多数のパンチ孔として形成されている。
【0022】循環ファン17は、矩形の仕切板31の中
央部に回転中心位置として配置されており、循環ファン
室29内には、この循環ファン17を取り囲むようにし
て矩形環状のコンベクションヒータ19が設けられてい
る。そして、仕切板31に形成された吸気用通風孔33
は循環ファン17の前面に配置され、送風用通風孔35
は矩形環状のコンベクションヒータ19に沿って配置さ
れている。循環ファン17は、駆動により発生する風が
循環ファン17の前面側から駆動モータ27のある後面
側に流れるように設定されているので、加熱室11内の
空気が、吸気用通風孔33を通して循環ファン17の中
心部に吸い込まれ、循環ファン室29内のコンベクショ
ンヒータ19近傍を通過して、送風用通風孔35から加
熱室11内に送り出される。従って、この流れにより、
加熱室11内の空気が撹拌されつつ循環ファン室29を
経由して循環されるようになっている。
【0023】マグネトロン13は、加熱室11の下側の
空間に配置され、マグネトロン13より発生した高周波
を受ける位置にはスタラー羽根37を設けてある。この
マグネトロン13から発生した高周波を、回転駆動され
るスタラー羽根37に照射することにより、該スタラー
羽根37によって高周波が加熱室11内へ撹拌しながら
供給されるようになっている。なお、マグネトロン13
やスタラー羽根37は、加熱室11の底部に設ける構成
に限らず、例えば加熱室11の上面や側面側に設けた構
成にもできる。
【0024】蒸気発生部15は、図3に示すように、加
熱により蒸気を発生する水溜凹所39aを有した蒸発皿
39と、蒸発皿39の下側に配設され、図4及び図5に
示すように蒸発皿39を加熱する蒸発皿加熱ヒータ41
と、該ヒータ41の輻射熱を蒸発皿39に向けて反射す
る断面略U字形の反射板43とから構成されている。蒸
発皿39は、例えばステンレス製の細長板状のもので、
加熱室11の被加熱物取出口とは反対側の奥側底面に長
手方向を仕切板31に沿わせた向きで配設され、赤外線
センサ21の温度検出走査の検出範囲外に設けている。
なお、蒸発皿加熱ヒータ41としては、ガラス管ヒー
タ、シーズヒータ、プレートヒータ等が利用できる。
【0025】図6に蒸気発生機能付き高周波加熱装置1
00を制御するための制御系のブロック図を示した。こ
の制御系は、例えばマイクロプロセッサを備えてなる制
御部501を中心に構成されている。制御部501は、
主に、電源部503、記憶部505、入力操作部50
7、表示パネル509、加熱部511、制御回路等の冷
却用ファン513、蒸気発生部へ水を供給するポンプ5
5等との間で信号の授受を行っている。
【0026】入力操作部507には、加熱の開始を指示
するスタートスイッチ519、高周波加熱や蒸気加熱等
の加熱方法を切り替える切替スイッチ521、予め用意
されている加熱プログラムをスタートさせる自動調理ス
イッチ523等の種々の操作スイッチが接続されてい
る。加熱部511には、高周波発生部13、蒸気発生部
15、循環ファン17、赤外線センサ21等が接続され
ている。また、高周波発生部13は、電波撹拌部(スタ
ラー羽根)37と協働して動作し、蒸気発生部15に
は、蒸発皿加熱ヒータ41、室内気加熱ヒータ19(コ
ンベクションヒータ)等が接続されている。
【0027】次に、本高周波加熱装置100の基本的な
加熱動作について、図7のフローチャートを参照して説
明する。操作の手順としては、まず、加熱しようとする
食品を加熱室11内に入れ、開閉扉25を閉める。そし
て、加熱方法、加熱温度又は時間を入力操作部507に
より設定して(ステップ10、以降はS10と略記す
る)、スタートスイッチ519をONにする(S1
1)。すると、制御部501の動作によって自動的に加
熱処理が行われる(S12)。
【0028】即ち、制御部501は、設定された加熱方
法に基づいて加熱処理を開始し、被加熱物が設定された
加熱温度・時間に達したか否かを赤外線センサ21やタ
イマから判断して(S13)、設定値に達したときに、
各加熱源を停止して加熱処理を終了する(S14)。な
お、S12では、蒸気発生、室内気加熱ヒータ、循環フ
ァン回転、高周波加熱を、それぞれ個別或いは同時に行
う。
【0029】上記した加熱処理の際に、例えば「蒸気発
生+循環ファンON」の加熱モードが選択・実行された
場合の作用を説明する。このモードが選択されると、図
8に本高周波加熱装置100の動作説明図を示すよう
に、蒸発皿加熱ヒータ41がONにされることで、蒸発
皿39の水が加熱され蒸気Sが発生する。蒸発皿39か
ら上昇する蒸気Sは、仕切板31の略中央部に設けた吸
気用通風孔33から循環ファン17の中心部に吸引さ
れ、循環ファン室29を経由して、仕切板31の周部に
設けた送風用通風孔35から、加熱室11内へ向けて吹
き出される。吹き出された蒸気は、加熱室11内におい
て撹拌されて、再度、仕切板31の略中央部の吸気用通
風孔33から循環ファン室29側に吸引される。これに
より加熱室11内と循環ファン室29に循環経路が形成
される。なお、仕切板31の循環ファン17の配置位置
下方には送風用通風孔35を設けずに、発生した蒸気S
を吸気用通風孔33に導くようにしている。そして、図
中白抜き矢印で示すように蒸気Sが加熱室11を循環す
ることによって、被加熱物Mに蒸気が吹き付けられる。
【0030】この際、室内気加熱ヒータ19をONにす
ることによって、加熱室11内を循環する蒸気の温度を
高温に設定することができる。従って、いわゆる過熱蒸
気が得られて、被加熱物Mの表面に焦げ目を付ける加熱
調理も可能となる。また、高周波加熱を行う場合は、マ
グネトロン13をONにし、スタラー羽根37を回転す
ることで、高周波を加熱室11内に撹拌しながら供給し
て、ムラのない高周波加熱処理を行うことができる。
【0031】次に、本高周波加熱装置100の基本構成
による作用を説明する。この高周波加熱装置100によ
れば、加熱室11の内部で蒸気を発生させる構成にして
いるので、加熱室11内を清掃する場合と同様に、蒸気
を発生する部分、つまり蒸発皿39の清掃を簡単に行う
ことができる。例えば、蒸気発生の過程では、水分中の
カルシウムやマグネシウム、塩素化合物等が濃縮されて
蒸発皿39の底部に水垢として沈殿固着することがある
が、その場合には、蒸発皿39の表面に付着した水垢を
布等で拭き取るだけできれいにできる。また、特に汚れ
が激しい場合には、蒸発皿39を加熱室11外に取り出
して洗浄することもでき、蒸発皿39の清掃を簡単にで
きる。また、場合によっては、新しい蒸発皿39と簡単
に交換することもできる。従って、蒸発皿39を含め
て、加熱室11内が清掃しやすくなり、加熱室内部を常
に衛生的な環境に保つことが容易となる。
【0032】また、この高周波加熱装置100では、蒸
発皿39を加熱室11の被加熱物Mの取出口とは反対側
の奥側底面に配設しているので、被加熱物Mの取り出し
動作の邪魔にならず、蒸発皿39が高温になっていて
も、被加熱物Mの出し入れ時に蒸発皿39に手が触れる
おそれもなく安全性に優れる。また、赤外線センサ21
による温度検出範囲から実質的に外れた位置に蒸発皿3
9が配設されるため、加熱室内で高温となる蒸発皿39
が存在しても、被加熱物Mの加熱温度を高精度で測定可
能となる。さらに、この高周波加熱装置100では、蒸
発皿加熱ヒータ41で蒸発皿39を加熱して蒸気Sを発
生させているので、簡単な構造で効率良く蒸気を加熱室
内に供給でき、また、加熱によってある程度高い温度の
蒸気を発生できるので、単に加湿するだけの調理、ある
いは高周波加熱と併用して乾燥を防止しつつ加熱する調
理も可能となる。また、蒸発皿加熱ヒータ41の輻射熱
は、反射板43で蒸発皿39に向けて反射させているの
で、蒸発皿加熱ヒータ41の発生する熱を無駄なく効率
良く蒸気発生のために利用することができる。
【0033】そして、この高周波加熱装置100では、
加熱室11内の空気を循環ファン17で循環・撹拌する
ようにしているので、蒸気加熱を行う際に、蒸気を加熱
室11内の隅々までムラなく行き渡らせることができ
る。従って、加熱室11内に蒸気が充満するものの、滞
留することはなく、蒸気が加熱室11内全体に行き渡る
ことになり、その結果として、赤外線センサ21による
被加熱物の温度計測時に、赤外線センサ21が加熱室1
1内の蒸気粒子の温度を計測することなく確実に被加熱
物Mの温度を測定し、温度検出精度が高められる。これ
により、検出温度を参照してなされる加熱処理が、誤動
作することなく適正に行われるようになる。
【0034】また、加熱方法としては、高周波加熱と蒸
気加熱の双方を同時に行ったり、いずれかを個別に行っ
たり、双方を所定の順番で行ったりすることが自由にで
きるため、食品の種類や冷凍品か冷蔵品かの区別等に応
じて、適切な加熱方法を任意に選択することができる。
特に、高周波加熱と蒸気加熱を併用した場合には、被加
熱物の温度上昇速度を速めることができるので、効率の
良い調理が可能となる。
【0035】また、加熱室11内を循環する空気を、循
環ファン室29に装えた室内気加熱ヒータ19で加熱が
行えるようにしたため、発生させた蒸気の温度を自在に
調整することができる。例えば、蒸気の温度を100℃
以上の高温に設定することもできるため、過熱蒸気によ
って被加熱物を効率良く昇温させることができ、また、
被加熱物表面を乾燥させて、場合によっては表面に焦げ
目を付けることも可能となる。また、被加熱物が冷凍品
の場合には、蒸気の熱容量が大きいために熱伝達が効率
よく行われ、短時間で解凍することができる。
【0036】次に、本発明の特徴部分である上述した本
高周波加熱装置100の水タンク23の配置構成につい
て、以下、詳細に説明する。 本発明の主要な構成上の特徴点として3つの点が挙げら
れる。即ち、 (1)水タンクを高周波加熱装置100の外面のいずれ
かの位置に脱着自在に配設した点にある。 (2)加熱室に近接配置された水タンク23が、加熱室
からの熱の影響を受け難くした点にある。 (3)仮に水タンク23からの漏水が有った場合でも、
高周波加熱装置100が漏水の影響を受けることのない
防水対策を施した点にある。
【0037】まず、第1の水タンク23の脱着自在に配
設した点から詳細に説明する。図9に高周波加熱装置の
側面に水タンクを配設した構成の分解斜視図を示した。
詳細は後述するが、本高周波加熱装置100の側面に
は、加熱室内側の側壁板から加熱装置100の外方へ所
定の空間(第1の空間)を空けて側面断熱板51が固設
されており、この側面断熱板51にタンクケース本体5
3を、側面断熱板51に対して所定の空間(第2の空
間)を空けて設けている。なお、このタンクケース本体
53には、給水用のポンプ55を取り付けてある。タン
クケース本体53には、タンクケース扉部材57が開閉
軸を中心として開閉自在に軸支され、タンクケース本体
53とタンクケース扉部材57との間には、水タンク2
3がタンクケース扉部材57に載置されて収容される。
さらに、タンクケース扉部材57の外周に扉枠体59を
取り付けている。扉枠体59の加熱装置100前面側の
内側には、水タンク23との間にタンクケース扉部材5
7を開閉するための開閉ボタン(扉係止手段)61が設
けられている。開閉ボタン61には、タンクケース本体
53と、タンクケース扉部材57とを閉じ合わせる係止
部材(図示略)の係止機能を有し、係止が解除されたと
きにタンクケース扉部材57は、扉の開方向に付勢され
た弾性部材(図示略)によって加熱装置100の外方へ
飛び出すようになっている。これら各部材を組み立てる
ことで、水タンク23が高周波加熱装置100の内部に
収容された図1に示す外観形状となる。
【0038】次に、図10に本高周波加熱装置100か
ら水タンク23を取り出す手順を示した。図10(a)
に示すように、高周波加熱装置100の側面の手前側に
設けられた開閉ボタン61を加熱装置100の内側方向
へ押下することで、図10(b)に示すように、タンク
ケース扉部材57とこれに載置された水タンク23が加
熱装置100の側面から外方へ開く。そして、図10
(c)に示すように、水タンク23を加熱装置100の
正面側へ引き出すことで水タンク23が取り出される。
【0039】また、水タンク23を収容する場合は、上
記手順と反対に、タンクケース扉部材57を開いた状態
として、タンクケース扉部材57に水タンク23をスラ
イドさせて挿入し、水タンク23を奥まで挿入する。そ
して、タンクケース扉部材57を加熱装置100の内側
方向へ押し戻すことで、タンクケース扉部材57が係止
部材(図示略)によって扉の閉状態で係止される。
【0040】水タンク23は、図11に拡大斜視図を示
すように、扁平な直方体形状であって、タンク本体63
と、取水筒65と給水口67が固定されタンク本体63
に脱着自在なタンク蓋体69からなる。タンク本体63
の一方の側端部には、水タンク23を把持する際の滑り
止め用突起(或いは溝)63aが形成されており、ま
た、タンク蓋体69の上面には、タンク取り出し時に用
いる引き出しつまみ69aが形成され、水タンク23を
脱着動作を容易にしている。水タンク23は、液位が確
認できるように少なくともタンク本体63の側面の一部
が光透過性を有する材料からなり、タンク本体63の加
熱装置100装着時に表出するいずれかの部位には、タ
ンク内の水の液位レベルを示す目盛り71を設けてい
る。これにより、水タンク23の水残量は、水タンク2
3を単体で取り出した状態でも、水タンク23を加熱装
置100に装着した状態でも目盛り71から容易に読み
とることができる。また、目盛り71をタンク本体63
と一体に射出成形して形成すれば、低コストで取り付け
が行える。なお、目盛り71はタンク本体63に設ける
以外にも、加熱装置100側(例えばタンクケース本体
53の取り付け側の面53a等、(図21参照))に設
けて、水タンク23の装着時に水タンク23を透かして
液位を表示させる構成としてもよい。具体的には、水タ
ンク23を加熱装置100に装着した状態における、該
水タンク23の加熱室11側の面に対面する、例えば加
熱装置100側に、蛍光色等の視覚的に認識しやすい背
面板、或いは、蛍光色等の下地に黒色等の目盛りを記し
た目盛り付き背面板を貼り付けること等が挙げられる。
これによれば、背面板や目盛り付き背面板を加熱装置1
00側に貼り付けるだけで済み、製造及び製品コストを
低減できる。また、背面板を設けることによって、外側
からは水タンク23内の水が着色されたように見えるた
め、液位の視認性が格段に向上し、使い勝手及び美観に
も優れた構成にできる。なお、背面板は、下地及び目盛
りが印刷され裏面に接着剤が塗布されたシール体であっ
てもよく、また、プラスチックや金属等のプレート体で
あってもよい。
【0041】また、水タンク23の液位の確認が、水タ
ンク23を加熱装置100に装着した状態で装置の真正
面から見た場合でも容易に行えるように、次に示す構成
としてもよい。図12に水タンクの取出側の側端部の斜
視図、図13に図12のA−A断面図を示すように、反
射体として三角柱形状のプリズム62を水タンク23の
タンク本体63側面に設け、水タンク23内の水の液位
を、背面板64の色としてプリズム62に写し込ませ
る。この構成では、水タンク23内の水の液位以下に相
当するプリズム62の領域では、蛍光色である背面板6
4の色が図中矢印方向の手前側に表示されるようにな
り、一方、液位より高い領域では、蛍光色の表示はな
く、半透明な状態となる。従って、この水タンク23を
側方から見た場合、図14に模式的に示すように、プリ
ズム62に、水タンク23内の水の液位が背面板64の
色として表示される。これにより、図15に加熱装置1
00全体の正面図に示すように、水タンク23から外方
に突出して設けられたプリズム62によって、加熱装置
100の真正面からでも水タンク23内の水の液位を、
安価な構成でありながら視認性良く確認することができ
る。
【0042】なお、上記の反射体としては、プリズム6
2の代わりに鏡を用いても同様の作用効果が奏される。
図16に鏡を用いて構成した一例を示した。水タンク2
3のタンク本体63の側面に、反射面を水タンク23側
に傾斜させて設けた鏡66は、図示しない取り付け具に
よってタンク本体63に固定され、水タンク23内の水
の液位を背面板64の色として加熱装置100の正面方
向へ高い反射率で反射表示している。この構成によって
も、図15と同様の液位表示が行える。
【0043】また、この水タンク23では、タンク本体
63とタンク蓋体69とが分離できるため、タンク内の
清掃が容易な衛生的で使い勝手のよい構成となってい
る。また、水タンク23の厚みWtを薄く設定している
ため、加熱装置100に装着した場合の水タンク収容厚
みが増大することを防止している。
【0044】一般に、高周波加熱装置では、開閉扉との
間で電波漏れが生じないように開閉扉側にチョーク溝と
呼ばれる溝を形成している。図12に開閉扉のチョーク
溝を表す水平断面図を示した。開閉扉25の合わせ目の
入口部(A点)から1/2波長(使用する高周波の波長
λは約12cm)の位置(C点)で終わる溝を設ける
と、1/4波長のB点で磁界はゼロになるため、電界は
チョーク溝方向にしか進まず、また電界はC点で反射す
るため波を形成できずに前へ進めなくなる。また、実際
にはA点とC点では電位差がなくなることから、電波は
入口でシールされ、電波漏れが防止される。
【0045】従って、加熱装置100の加熱室11を形
成する壁体の厚みWcは少なくとも1/2波長以上必要
であるが、加熱装置100の設置面積縮小の要求から、
壁体は極力薄肉化するために1/2波長に近い厚みに設
計される。この壁体の厚みWc内に水タンク23を収容
するには、水タンク23自体の厚みWtが少なくとも1
/2波長以下の厚みである必要がある。このように、水
タンク23の厚みWtを1/2波長以下の厚みにするこ
とで、水タンク23の収容のために加熱装置100の壁
体を特に厚肉化する必要がなくなり、よりコンパクトに
収容することが可能となる。
【0046】また、この水タンク23は、加熱装置10
0への装着時にタンク蓋体69が半開き状態であって
も、挿入動作によってタンク蓋体69がタンク本体63
に自動的に係合される。このタンク蓋体69の係合動作
を図18〜図20を用いて説明する。ここで、図18は
タンクケース扉部材の拡大斜視図、図19は図18に示
すタンクケース扉部材に水タンクを挿入している様子を
示す説明図、図20は水タンクの挿入動作に伴うタンク
蓋体69の係合動作を示す説明図である。
【0047】図18に示すタンクケース扉部材57は、
扁平状直方体の一つの面を開口したタンクケース本体5
3(図9参照)の、該開口した面を覆うと共に、タンク
ケース本体53との間に水タンク23を収容するように
構成してある。即ち、水タンク23は、タンクケース扉
部材57の底面57aに載置して、上部ガイド57b、
下部ガイド57cに沿って図中矢印方向に挿入すること
で収容される。そして、水タンク23は、タンクケース
扉部材57の側面に突設されたリブ(側方ガイド)58
に摺接することで水平方向の位置決めがなされる。
【0048】このとき、図19に示すように、タンクケ
ース扉部材57の上部ガイド57bは、水タンク23の
タンク蓋体69上面に立設された板状の規制用ガイド6
8と係合することで、水タンク23の挿入位置を規制す
る。この規制動作を図20を用いて説明する。図20
は、水タンクの挿入動作とタンク蓋体の係合動作を上視
図(a1),(b1),(c1)と、これらそれぞれに
対応するタンク挿入方向に見た側面図(a2),(b
2),(c2)を示す説明図である。
【0049】まず、図20(a1),(a2)に示すよ
うに、水タンク23をタンク蓋体69が半開き状態のま
まタンクケース扉部材57内に挿入すると、タンク蓋体
69の一方の端面がリブ58に沿ってスライドするよう
になる。そして、図20(b1),(b2)に示すよう
に、さらに水タンク23を挿入し続けると、タンク蓋体
69の規制用ガイド68がタンクケース扉部材57の上
部ガイド57bに当接し始めて、タンク蓋体69の端面
がリブ58に押し付けられる。これにより、水タンク2
3が挿入方向に直交する水平方向に位置決めされる。次
いで、図20(c1),(c2)に示すように、タンク
蓋体69の規制用ガイド68がタンクケース扉部材57
の上部ガイド57bに摺接しながら挿入され続けると、
上部ガイド57bの下面がタンク蓋体69の規制用ガイ
ド68の脇部69aに乗り上げて、タンク蓋体69がタ
ンク本体63に係合して閉じられる。
【0050】これら規制用ガイド68、上部ガイド57
b、脇部69a、及び対面側のリブ58によって、水タ
ンク23が挿入方向に対して直交方向に位置決めされる
と共に、上下方向にも規制され、タンク蓋体69を閉め
忘れた時にも、水タンク23の挿入動作によって確実に
閉蓋することができる。
【0051】以上のように、水タンク23を加熱装置1
00から脱着自在に配設したことにより、水交換が容易
にでき、衛生的な水供給が行えるようになる。また、水
タンク23を加熱装置100の側面に配置したことによ
り、加熱装置100の正面側からの加熱動作に何ら影響
を及ぼすことがなく、また、水タンク23の脱着動作
も、タンクケース扉部材57の回転軸を加熱装置100
の奥側に設けたことで、タンクケース扉部材57が正面
側で開くこととなり、正面側からの操作性のよい抜き差
し動作で行える。なお、水タンク23は、上記したよう
に加熱装置の一方の側面に配置する以外にも、反対側の
側面、或いは上面、下面のいずれの位置に設けることが
できる。その場合にも、壁体内から加熱装置100の外
方へ水タンク23を引き出してから正面側に抜き差しす
ることで操作性のよい脱着動作が行える。
【0052】また、水タンク23を加熱装置100の壁
体内にコンパクトに収容することで、加熱装置100の
筐体サイズを特に拡大することなく、設置面積の増加が
防止される。
【0053】次に、第2の特徴である加熱室に近接配置
された水タンク23が、加熱室からの熱の影響を受け難
くした点を説明する。この特徴を説明するために、水タ
ンク23の収容に係わる部材について、より詳細に説明
する。図21にタンクケース本体の拡大斜視図、図22
に図21のP1方向矢視図、図23に図21のP2方向矢
視図を示した。タンクケース本体53は、扁平状直方体
の一つの面を開口した箱形形状をなし、ポンプ55等の
収容されるポンプ領域73と、水タンク23の収容され
る水タンク領域75と、タンクケース扉部材57を係止
する係止部材の収容される係止部材領域77とを有す
る。タンクケース本体53の取り付け側の面53aは、
加熱装置100の加熱室の壁面に沿って設けられた側面
断熱板51(図9参照)に所定の空間を空けてネジ止め
される。
【0054】そして、タンクケース本体53の底面53
bには、水タンク領域75内に該底面53bを区画する
突条79,80を略垂直に立設し、また、底面53bの
取り付け側の面53a側からこれとは反対側の側端面側
へ向けて形成した複数の水切り用の溝81を備えてい
る。そして、図22に示すように、底面83bのポンプ
領域73には下部開口孔83を、また、水タンク領域7
5にも下部開口孔84,85を設けている。なお、下部
開口孔83,84,85の垂直方向で図21における上
側には、隙間を有して下部開口孔85覆う防水用突起体
86を、取り付け側の面53aを基端としてタンクケー
ス本体53の内方に向けて突設させている。この防水用
突起体86は、下部開口孔83,84,85上方位置か
ら突条79,80の位置まで延設されている。
【0055】一方、タンクケース本体53の上部には、
図23に示すように、ポンプ領域73の上面83cに上
部開口孔89、水タンク領域75の上面83dに上部開
口孔90、同上面83eに上部開口孔91を設けてい
る。そして、各上部開口孔89,90,91の取り付け
側の面53aとは反対側の縁部には、上面83c,83
d,83eに付着した水滴が上部開口孔89,90,9
1からタンクケース本体53内部に流れ落ちないよう
に、堰き止め用のリブ93を上部開口孔89,90,9
1の形成された上面全領域に亘って突設している。
【0056】また、タンクケース本体53の回転軸Lに
は、前述の図18に示すタンクケース扉部材57が回転
自在に軸支される。
【0057】ここで、図24にタンクケース本体の回転
軸Lにタンクケース扉部材を軸支させ、水タンクを双方
の間に収容した構成を表す斜視図を、図25に図24に
示す組立体を高周波加熱装置の側面断熱板に取り付けた
様子を表す側面図を示した。図24,図25に示すよう
に、タンクケース本体53には、水タンク23の装着を
検出するための検出スイッチ95と、水タンク23の給
水口67と接続されるジョイント部97を取り付けてあ
る。水タンク23内の水は、ポンプ55の駆動により送
水パイプ98を通して吸引・吐出され、大径の送水パイ
プ99を通して加熱室底面の蒸発皿へと、所定量ずつ供
給される。大径の送水パイプ99は、送水パイプ98よ
りパイプ内径が大きく設定され、大気圧によりポンプ5
5によって供給された水がパイプ内に残留することを防
止している。従って、送水パイプ98内の液位は大径の
送水パイプ99との連結部位103の高さとなり、水タ
ンク23内の水の圧力によって、水がポンプ55の駆動
なしで、自然に流れ出ることを防止している。
【0058】次に、水タンク23の冷却方式について説
明する。図26は高周波加熱装置の加熱室下側からの送
風を側面側に導き出している様子を示す説明図、図27
はタンクケース本体による送風された風の経路を模式的
に示す斜視図である。図26及び図27を用いて水タン
ク23周辺の概略的な冷却風の経路を説明する。図26
に示すように、高周波加熱装置100の底面には、マグ
ネトロン13等の電子部品が配置された制御回路が搭載
されており、これらの電子部品を冷却するための冷却フ
ァン111が同じく底面に配置されている。冷却ファン
111から送風される風は、マグネトロン13の図示し
ない冷却用フィンを通過して図中の矢印F1に示すよう
に底面側から側面側に流れてくる。そして、側面断熱板
51に固定された下側を開口する集向ダクト113によ
り冷却ファン111からの風が上方へ導かれる。集向ダ
クト113は、詳細は後述するが、導入された一部の風
を矢印F2に示すようにタンクケース本体53の取り付
けられる側面断熱板51の外方へ供給し、また、他の風
を矢印F3に示すように、側面断熱板51の内方の加熱
室側壁板との隙間へ供給している。
【0059】集向ダクト113により側面断熱板51の
外方へ供給された矢印F2の風は、図27に示すよう
に、タンクケース本体53の下部開口孔83,84,8
5によりF2a、F2b、F2cに分流されてタンクケース本
体53内部に導入され、上部開口孔89,90,91か
らそれぞれ排気される。
【0060】上記矢印F2の風について、さらに詳細に
説明する。図28は集向ダクト113の部分の拡大斜視
図、図29は図28の集向ダクトを省略したP3方向矢
視図である。図28に示すように、集向ダクト113に
導入された矢印F1の風は、タンクケース本体53の下
部開口孔83によってポンプ領域へ供給される矢印F2a
で示す風と、下部開口孔84,85によって水タンク領
域へ供給される矢印F2b,F2cで示す風に分流される。
なお、ポンプ領域と水タンク領域との風供給量は、それ
ぞれが概ね等しくなるようにしている。
【0061】また、図29に示すように、下部開口孔8
3,84,85は、その配列方向に沿って側面断熱板5
1の開口部115が形成され、この開口部115から側
面断熱板51内方の加熱室側壁板との隙間へ矢印F3
示す風を供給している。
【0062】ここで、ポンプ領域と水タンク領域のそれ
ぞれに対して、風の流れと断熱の作用について説明す
る。図30は図25のR1−R1断面、図31は図30の
一部拡大図、図32はタンクケース本体の下側傾斜面を
延設した構成を示す断面図、図33は図25のR2−R2
断面、図34は図33の一部拡大図である。まず、ポン
プ領域に関しては、ポンプ55が特に熱強度に乏しく、
非動作状態で70℃、動作状態で65℃が限界温度とさ
れている。しかし、高周波加熱装置100の加熱室を、
コンベクションヒータによって約250℃に加熱した場
合には、ポンプ領域は、80〜90℃程度にまで昇温す
ることになる。また、水タンク領域も同様で、水タンク
自体がプラスチック等の樹脂材料で形成されているため
に、高温雰囲気に晒されると変形するおそれがある。
【0063】そこで本発明の高周波加熱装置100の構
成では、ポンプ55及び水タンク23と加熱室側壁板1
17との間に、複数の空気層を形成して、この空気層内
を冷却ファンにより通風させることで、コンベクション
ヒータ19の加熱時における加熱室11側からの熱をポ
ンプ55及び水タンク23側に伝達されることを極力防
止している。
【0064】具体的には、図30に示すように、高周波
加熱装置100の底面側に配置されたマグネトロン13
を冷却する冷却ファン111からの送風は、マグネトロ
ン13の放熱板13aを通り抜け、集向ダクト113の
下方で流れの向きを上方に変換して集向ダクト113に
向けられる。集向ダクト113では、図31に拡大して
示すように、導入された風を側面断熱板51と加熱室側
壁板117との隙間(第1の空間)、及び、タンクケー
ス本体53の取り付け側の面53aとの間の隙間(第2
の空間)に供給している。さらに、タンクケース本体5
3の取り付け側の面53aとポンプ55との間に介装さ
れたポンプ用断熱板119との間の隙間(第3の空間)
にも風を供給している。ポンプ用断熱板119は金属板
からなり、加熱室側からの輻射熱を遮断している。
【0065】このように、ポンプ55と加熱室側壁板1
17との間に第1、第2、第3の空間を形成し、これら
空間内に送風することで、加熱室側壁板117、側面断
熱板51、タンクケース本体53の取り付け側の面53
a、及びポンプ用断熱板119が冷却され、また、各空
間内の空気の滞留が防止される。これにより、各空間に
よる断熱効果が向上して、その結果、加熱室11側から
の熱によるポンプ55の昇温を抑えることができる。な
お、実際に加熱室11をコンベクションヒータによって
約250℃に加熱したときには、ポンプ領域は63℃程
度となり、ポンプ55の動作限界温度以下まで昇温が抑
えられることが確認できている。
【0066】一方、高周波加熱を行う際は、加熱方式の
性質上、加熱室11自体は特に高温にはならず、加熱室
側壁板117からの熱がポンプ55の昇温に大きく寄与
することはない。しかし、高出力型のマグネトロン13
を用いる場合には、出力が大きいためにマグネトロン1
3自体の温度上昇が大きくなり、放熱板13aを通り抜
ける風が高温となって、この風がポンプ55に吹き付け
られるとポンプ55が限界温度以上に昇温する可能性が
ある。そこで、このような高出力型のマグネトロン13
を用いる場合には、図32に示すように、タンクケース
本体53の下側傾斜面53cを延設することで、前述し
た第3の空間を閉塞する。これにより、ポンプ55及び
ポンプ用断熱板119に直接風が晒されることがなくな
り、ポンプ55の昇温が防止される。
【0067】第1の空間を流れた風は、加熱室側壁板1
17の開口121(図2参照)から加熱室11内に流
れ、加熱室11を換気する風となる。また、第2の空間
を流れた風は、(第3の空間を風が流れる場合には、第
2の空間の風とタンクケース本体53上方で合流し
て)、高周波加熱装置100筐体の通気口123(図1
参照)から排気され、その一部は、高周波加熱装置10
0の背面側に設けた通気口(図示略)から排気される。
【0068】また、水タンク領域に関して説明すると、
図33及び図34に示すように基本的にポンプ領域と同
様であって、加熱室側壁板117と側面断熱板51との
間の隙間(第1の空間)、側面断熱板51とタンクケー
ス本体53の取り付け側の面53aとの間の隙間(第2
の空間)、取り付け側の面53aと水タンク23との間
の隙間(第4の空間)が形成され、各空間に上記同様に
して供給された風により、水タンク23及びその周辺の
昇温を抑制している。
【0069】また、冷却ファン111から送出される風
を高周波加熱装置100の側面側へ導入するための集向
ダクト113が、ポンプ55の配設位置の下側を含む領
域に高周波加熱装置100側面の奥行き方向に対して1
箇所に偏在させて設けてある。これにより、水タンク2
3側を流れる風が集中的に供給されて、風の勢いが強く
なる。従って、奥行き方向に対して平均的に風を供給す
る場合と比較して、効率よく風を吹き当てることがで
き、風の淀みを無くすことができる。
【0070】次に、第3の特徴である高周波加熱装置が
漏水の影響を受けることのない防水対策を施した点を説
明する。仮に水タンク23からの漏水が有った場合に
は、高周波加熱装置100の底面側に制御回路が配置さ
れているため、制御回路に水が回り込むことを防止する
必要がある。そのためまず第1に、水タンク23を高周
波加熱装置100に装着する際に、水タンク23の外周
を覆うタンクケースを収容する高周波加熱装置100の
壁体内に設けている。このタンクケースは、前述の通り
タンクケース本体53とタンクケース扉部材57からな
る。タンクケースで水タンク23を覆うことにより、水
タンク23から直接的に筐体内へ水が漏れることを防止
でき、水の勢いによって漏水範囲が広がることがなくな
る。
【0071】また第2に、タンクケース本体53の底面
53bに対して、水タンク23からの水漏れ対策を施し
てある。図21及び図34に示すように、タンクケース
本体53の底面53bの下部開口孔84(85も同様)
の水タンク23側上方では、水タンク23側からタンク
ケース扉部材57を伝わり落ちてくる水を防水用突起体
86により、そのまま下部開口孔84へ直接流れ落ちる
ことを防止している。つまり、図34中Q1からの漏水
がQ2で一旦受け止められ、Q3に流れてQ4に落下し、
5方向へ流れることになる。Q5方向へ向かう水は、
図33に示すように扉枠体59との接合部125から扉
枠体59外方へ流れ出たり、扉枠体59の下側隙間12
7に落下して、筐体外方へ流れ落ちる。従って、水タン
ク23からの漏水が、下部開口孔84から制御回路側へ
落下することはない。
【0072】また、タンクケース本体53の底面53b
には、図21及び図34に示すように、下部開口孔8
4,85に対して底面53bに落下した水が落下しない
ように、リブ129を突設している。これにより、底面
53bに流れた水が下部開口孔84,85に流れ込まな
いようにしている。
【0073】さらに、タンクケース本体53の底面53
bには、タンクケース本体53の加熱室側とは反対側の
側端面へ向けて形成した水切り用の溝81を備えてい
る。これにより、タンクケース本体53の底面53bに
水滴が溜まることが防止され、底面53b上の水滴が円
滑に移動して流れ落ちるようになる。また、タンクケー
ス本体53の底面53bから立設され、底面53bを区
画する突条を備えている。これにより、底面53b上の
水滴が、底面53上の他の区画領域まで移動することを
防止でき、仮に漏水があっても、底面53b全体が水に
浸ることを防止できる。
【0074】そして第3に、タンクケース本体53の上
面の上部開口孔89,90,9からの結露による防水対
策を施してある。タンクケース本体53の周囲には、高
周波加熱装置100の加熱内容によっては、暖かい空気
や水分を多く含む空気が流れることになる。このとき、
タンクケース本体53に空気中の水分が結露して、上部
開口孔89,90,91からタンクケース本体53内部
に水滴が流れ落ちることが起こり得る。そのため、図2
3に示すように、上部開口孔89,90,91の延設方
向に沿って連続するリブ93を形成している。このリブ
93により、タンクケース本体53の上面に結露した水
滴が上部開口孔89,90,91から直接流れ込まない
ようにしている。
【0075】なお、上記の通り説明した高周波加熱装置
は、以下の特徴を有している。 (1)前記水タンクの最大厚みが、供給する高周波の1
/2波長以下の厚みである。 (2)前記水タンクの側面の少なくとも一部が、光透過
性を有する材料からなる。 (3)前記水タンクを高周波加熱装置に装着した状態に
おける該水タンクの前記加熱室側の面に対面して、蛍光
色の背面板を設けた。 (4)前記背面板上に前記水タンクの液位レベルを示す
目盛りが形成されている。 (5)前記水タンクに液位レベルを示す目盛りを設け
た。 (6)前記水タンクの液位レベルを高周波加熱装置の正
面側に表示する反射体を、前記水タンクの外側面に突出
して設けた。 (7)前記反射体が、三角柱形状のプリズムである。 (8)前記反射体が、反射面を前記水タンク側に傾斜さ
せて設けた鏡である。 (9)前記水タンクの上面に該水タンクの挿入方向に沿
って立設された板状の規制用ガイドと、前記水タンクを
収容する高周波加熱装置側に、前記水タンクの一方の側
方で挿入方向に延設され該水タンクの側面に当接する側
方ガイドと、前記水タンクの上方から垂下して設けられ
前記規制用ガイドの前記側方ガイド側とは反対側の面に
当接する板状の上部ガイドとを有し、前記側方ガイドに
沿った水タンクの挿入動作に伴い、前記規制用ガイドに
上部ガイドが摺接する。 (10)前記上側ガイドが、前記水タンクの上面高さの
位置まで垂下して形成されている。 (11)前記タンクケース本体に、前記水タンクから前
記蒸気発生部へ送水するためのポンプを配設し、該ポン
プの加熱室側のタンクケース本体との間にポンプ用断熱
板を介装した。 (12)前記加熱室の側壁板から外方へ第1の空間を空
けて側面断熱板を固設し、さらに前記側面断熱板から外
方へ第2の空間を空けて前記タンクケースを固設し、少
なくとも前記第1の空間及び第2の空間に風を供給する
送風ファンを設けた。 (13)前記タンクケースが、高周波加熱装置側に固設
したタンクケース本体と、該タンクケース本体に開閉軸
を中心として開閉自在に軸支され、タンクケース本体と
の間に水タンクを収容するタンクケース扉部材と、前記
タンクケース扉部材を前記タンクケース本体に係止させ
て閉状態に保持する扉係止手段とを備え、前記第2の空
間が前記側面断熱板と前記タンクケース本体との間の空
間であって、さらに、前記タンクケース本体と前記ポン
プ用断熱板との間に形成された第3の空間に前記送風フ
ァンからの風を供給する。 (14)前記タンクケース本体と前記水タンクとの間に
形成された第4の空間に前記送風ファンからの風を供給
する。 (15)前記送風ファンが、前記高周波加熱部のマグネ
トロンを冷却する冷却ファンである。 (16)前記送風ファンを、高周波加熱装置の加熱室下
側に配設し、該送風ファンから送出される風を高周波加
熱装置の側面側へ導入するためのダクト送風口が、少な
くとも前記ポンプの配設位置の下側を含む領域に前記側
面の奥行き方向に対して偏在させて設けてある。 (17)前記タンクケース本体底面の前記加熱室側に、
垂直方向に開口する通風用の開口孔を形成すると共に、
タンクケース本体底面近傍の加熱室側垂直壁に前記開口
孔を垂直方向に隙間を有して覆う防滴用突起体をタンク
ケース内方に向けて突設した。 (18)前記タンクケース本体底面に、該タンクケース
本体の前記加熱室側垂直壁とは反対側の側端面へ向けて
形成した水切り用の溝を備えた。 (19)前記タンクケース本体底面から立設され、該底
面を区画するリブを備えた。
【0076】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る高周波加熱装置によれば、簡単な構成で装置の大型
化を招くことなく、水タンクの装置内への漏水を防止
し、衛生的で使い勝手を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波加熱装置の外観斜視図であ
る。
【図2】高周波加熱装置の開閉扉を開けた状態を示す概
略的な正面図である。
【図3】高周波加熱装置に用いられる蒸気発生部の蒸発
皿を示す斜視図である。
【図4】蒸気発生部の蒸発皿加熱ヒータと反射板を示す
斜視図である。
【図5】蒸気発生部の断面図である。
【図6】蒸気発生機能付き高周波加熱装置を制御するた
めの制御系のブロック図である。
【図7】高周波加熱装置の基本的な加熱動作について説
明するフローチャートである。
【図8】高周波加熱装置の動作説明図である。
【図9】高周波加熱装置の側面に水タンクを配設した構
成の分解斜視図である。
【図10】高周波加熱装置から水タンクを取り出す手順
を示す説明図である。
【図11】水タンクの拡大斜視図である。
【図12】水タンクの取出側の側端部の斜視図である。
【図13】図12のA−A断面図である。
【図14】水タンク側方から見た場合の模式的な側面図
である。
【図15】加熱装置全体の正面図である。
【図16】水タンクのタンク本体の側面に鏡を傾斜させ
て設けた一例を示す断面図である。
【図17】開閉扉のチョーク溝を表す水平断面図であ
る。
【図18】タンクケース扉部材の拡大斜視図である。
【図19】図18に示すタンクケース扉部材に水タンク
を挿入している様子を示す説明図である。
【図20】水タンクの挿入動作に伴うタンク蓋体の係合
動作を示す説明図である。
【図21】タンクケース本体の拡大斜視図である。
【図22】図21のP1方向矢視図である。
【図23】図21のP2方向矢視図である。
【図24】タンクケース本体の回転軸にタンクケース扉
部材を軸支させ、水タンクを双方の間に収容した構成を
表す斜視図である。
【図25】図24に示す組立体を高周波加熱装置の側面
断熱板に取り付けた様子を表す側面図である。
【図26】高周波加熱装置の加熱室下側からの送風を側
面側に導き出している様子を示す説明図である。
【図27】タンクケース本体による送風された風の経路
を模式的に示す斜視図である。
【図28】集向ダクトの部分の拡大斜視図である。
【図29】図28の集向ダクトを省略したP3方向矢視
図である。
【図30】図25のR1−R1断面を示す断面図である。
【図31】図30の一部拡大図である。
【図32】タンクケース本体の下側傾斜面を延設した場
合の構成を示す断面図である。
【図33】図25のR2−R2断面を示す断面図である。
【図34】図30の一部拡大図である。
【符号の説明】
11 加熱室 13 マグネトロン 15 蒸気発生部 17 循環ファン 19 コンベクションヒータ 21 赤外線センサ 23 水タンク 25 開閉扉 39 蒸発皿 41 蒸発皿加熱ヒータ 43 反射板 51 側面断熱板 53 タンクケース本体 55 ポンプ 57 タンクケース扉部材 58 側方ガイド 57b 上部ガイド 59 扉枠体 61 開閉ボタン 62 プリズム(反射体) 63 タンク本体 65 取水筒 66 鏡(反射体) 67 給水口 68 規制用ガイド 69 タンク蓋体 71 目盛り 73 ポンプ領域 75 水タンク領域 77 係止部材領域 79,80 突条 81 溝 83,84,85 下部開口孔 86 防水用突起体 89,90,91 上部開口孔 93 リブ 95 検出スイッチ 97 ジョイント部 111 冷却ファン 113 集向ダクト 117 加熱室側壁板 119 ポンプ用断熱板 121 開口 123 通気口 125 接合部 127 下部隙間 129 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 利文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−78224(JP,A) 特開2001−351288(JP,A) 実開 昭54−178661(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 7/02 F24C 7/02 501 F22B 1/28 F24C 1/00 310 H05B 11/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を収容する加熱室に高周波を供
    給する高周波発生部と、水溜凹所を有する蒸発皿を加熱
    することで蒸気を発生する蒸気発生部とを備え、前記加
    熱室に高周波と蒸気との少なくともいずれかを供給して
    前記被加熱物を加熱処理する高周波加熱装置であって、前記高周波加熱装置の筐体の正面側全体を扉部として構
    成し、 前記蒸発皿を前記加熱室内に配設し、該蒸発皿へ水を供
    給する水タンクを前記加熱室の側面に脱着自在に配設
    し、かつ、 前記加熱室を形成する壁体の厚みが前記高周波の1/2
    波長に近い厚みであり、この壁体の厚み内に水タンクを
    収容することを特徴とする高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 被加熱物を収容する加熱室に高周波を供
    給する高周波発生部と、水溜凹所を有する蒸発皿を加熱
    することで蒸気を発生する蒸気発生部と、前記加熱室内
    の空気を加熱する室内気加熱ヒータとを備え、前記高周
    波発生部と蒸気発生部と室内気加熱ヒータとの少なくと
    もいずれかにより前記被加熱物を加熱処理する高周波加
    熱装置であって、 前記加熱室の側面に該加熱室を形成する壁体の厚み内で
    脱着自在に設けられ前記蒸発皿へ水を供給する水タンク
    と、 前記水タンクと前記加熱室の側壁板との間に形成した空
    気層内へ通風する冷却ファンとを備えたことを特徴とす
    る高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記水タンクの外周を覆うタンクケース
    を、前記加熱室を形成する壁体の厚み内に設けたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の高周波加熱装
    置。
  4. 【請求項4】 前記タンクケースが、 高周波加熱装置側に固設したタンクケース本体と、 該タンクケース本体に開閉軸を中心として開閉自在に軸
    支され、タンクケース本体との間に水タンクを収容する
    タンクケース扉部材と、 前記タンクケース扉部材を前記タンクケース本体に係止
    させて閉状態に保持する扉係止手段とを備えることを特
    徴とする請求項3記載の高周波加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記水タンクを高周波加熱装置のいずれ
    か一方の側面に配設し、前記開閉軸を高周波加熱装置側
    面の後側に設けることで、前記タンクケース扉部材を高
    周波加熱装置の前面側で前記引き出し動作を行うことを
    特徴とする請求項4記載の高周波加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記扉係止手段が、前記タンクケース扉
    部材の閉状態で該扉係止手段を高周波加熱装置の内側方
    向へ押下することで、タンクケース扉部材との係止を解
    除する一方、前記タンクケース扉部材の開状態から該タ
    ンクケース扉部材を高周波加熱装置の内側方向へ押し戻
    すことで、タンクケース扉部材を閉状態で係止すること
    を特徴とする請求項4又は請求項5記載の高周波加熱装
    置。
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