JP3502767B2 - 車両ウィンド動作制御システム - Google Patents

車両ウィンド動作制御システム

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JP3502767B2
JP3502767B2 JP15753498A JP15753498A JP3502767B2 JP 3502767 B2 JP3502767 B2 JP 3502767B2 JP 15753498 A JP15753498 A JP 15753498A JP 15753498 A JP15753498 A JP 15753498A JP 3502767 B2 JP3502767 B2 JP 3502767B2
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のウィンドの
開閉を無線で遠隔制御する車両ウィンド動作制御システ
ムに関し、特にその消費電力の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤレスドアロックのような携帯送信
機によって、車両ウィンドの開閉を制御するシステムと
して、例えば、特開平8−105254号公報に開示さ
れるものがあった。この従来システムは、ドアロックの
リモートコントロールシステムであり、携帯送信機の押
しボタンスイッチを押すと車両のドアの施錠、解錠が制
御されるものであるが、当該ボタンを押し続けることに
より、施錠、解錠後にパワーウィンド装置が連動して車
両の窓が開閉制御されるというものである。このような
機能は、ドアの施錠後に閉め忘れた窓を閉めたい、ま
た、炎天下にとめてあった車両に乗り込む前に窓を開け
て車内の熱気を逃がしたいといったニーズに応えるもの
である。
【0003】もう一つの従来技術である実開平4−11
0874号公報に開示される技術は、携帯送信機の消費
電力の低減に係わるものである。ドアの施錠、解錠の動
作は携帯送信機から発信されるコード信号を車両側受信
機が照合・判定することにより行われる。一般にドアの
施錠、解錠は外部から判断しにくく、それ故に操作者は
携帯送信機の押しボタンスイッチを、車両側受信機での
照合・判定動作に必要とする以上に押してしまいがちで
あり、不必要な電力を消費するという問題を解決するも
のである。この従来技術では、携帯送信機は、押しボタ
ンスイッチを押し続けられても、車両側での施錠・解錠
動作に要する時間以上に設定される所定時間が経過する
と信号の送信を停止する。
【0004】この2番目の従来技術は、ドアの施錠・解
錠の遠隔制御に関するものであるが、ウィンドの開閉操
作においても類似の技術がある。その技術では、ウィン
ド開閉のための携帯送信機からの送信を、ウィンドの全
開又は全閉に要する時間に応じた時間で自動的にオフす
るというものであり、これにより携帯送信機の消費電力
の浪費を防止することができる。また、この送信の自動
停止機能を有する携帯送信機では、操作者が一回ボタン
を操作すると、例えば窓の全開・全閉に要する所定時間
だけ送信を継続する機能を有し、操作者がボタンを押し
続けなくてもよいように構成したものもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
車両ウィンド動作制御システムにおいては、専用のスイ
ッチを設けてウィンド開閉を制御したり、ドアのアンロ
ック、ロックのそれぞれのスイッチの継続押下で窓のオ
ープン、クローズを行ったり、ボタンのワンプッシュで
窓の全開・全閉を自動的に行ったりするものがあった。
このように形態は様々であるが、これらの構成はいずれ
にしても窓が開閉される間またはスイッチを押している
間、継続して携帯送信機から電波または赤外線にて搬送
されるIDコードが送出され、そのコードの一致が継続
することにより、窓の開閉動作が維持されるものであっ
た。窓の開閉動作には、ドアのロック、アンロックと異
なり、例えば数秒といったオーダーの比較的長い時間を
要するため、窓の開閉動作に要する時間に応じて携帯送
信機からの送信を自動停止させるといった従来の方法で
は、消費電力の抑制が十分でないという問題があった。
【0006】また、携帯送信機は操作者が着衣のポケッ
トやカバンの中に入れて携帯されるのが一般的であり、
その際、押しボタンが他の物に当たって押されて誤操作
され、不必要に無線送信を行い電力が消費されるおそれ
があるという問題もあった。例えば、ボタンがそのよう
な形で連続押しの状態となった場合、ドアロック/アン
ロックのような機能に関しては、タイマー機能を設け
て、所定時間以上連続押しの状態が続くと、自動的に無
線送信を停止させることも可能である。しかし、ウィン
ド操作の場合は、現実の操作としてボタンが長時間押さ
れる場合があるため、タイマー機能により無線送信を停
止させることできないか、または例えばそのタイマー時
間をウィンドが全幅移動するのに要する例えば数秒とい
った比較的長い時間に設定する必要がある。そのため、
このタイマーを設けるという方法はウィンド操作ボタン
の誤操作による電力消耗の低減には効果が低いという問
題があった。また、上述したワンプッシュでウィンド操
作のコード信号の送出が継続される構成では、このよう
な誤操作が起こりやすく電力消耗が著しいという問題が
ある。
【0007】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、窓の開閉動作時間よりも電波等の送信時間
を短くすることを可能として、携帯送信機の節電効果が
一層高い車両ウィンド動作制御システムを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両ウィン
ド動作制御システムは、携帯送信機が、ウィンド動作の
指示に用いられる押しボタンスイッチと、前記押しボタ
ンスイッチの押下開始時に伴って前記ウィンド動作の開
始を指令する動作開始コード信号を送信する開始信号送
信手段と、前記押しボタンスイッチの押下解除時に伴っ
て前記ウィンド動作の停止を指令する動作停止コード信
号を送信する停止信号送信手段とを有して前記ウィンド
動作の開始時と停止時のみ当該ウィンド動作のための無
線送信を行い、ウィンド操作制御部が、前記動作開始コ
ード信号の受信から前記動作停止コード信号の受信まで
の期間、ウィンド駆動部に前記ウィンド動作を継続させ
る動作制御手段を有することを特徴とする。
【0009】本発明によれば、携帯送信機は、押しボタ
ンスイッチの押下開始時に、ウィンド動作の開始を指示
する動作開始コード信号を送信して、ウィンドの開操作
又は閉操作を開始させる。携帯送信機は、押しボタンス
イッチが押下されているにも拘わらず、当該ウィンド動
作の開始に必要な時間だけ動作開始コード信号を継続し
た後、それを停止させる。車両側にてウィンド動作を制
御するウィンド操作制御部は、動作開始コード信号を受
信すると当該ウィンド動作を開始し、その動作を携帯送
信機からの動作開始コード信号が停止した後も継続す
る。この継続しているウィンド動作を停止させるために
は、操作者はそれまで押下し続けている押しボタンスイ
ッチの押下を解除する。携帯送信機は、押しボタンスイ
ッチの押下解除をウィンド動作の停止の指示と捉え、当
該解除時にウィンド動作の停止を指示する動作停止コー
ド信号を送信して、継続しているウィンド動作を停止さ
せる。携帯送信機は、一つの押しボタンスイッチが押下
及びその解除によってウィンド動作の開始/停止を操作
可能に構成されるとともに、動作開始コード信号の送信
停止後から動作停止コード信号の送信開始までの間、ウ
ィンド動作を継続させるために送信を行う必要がない。
【0010】本発明に係る他の車両ウィンド動作制御シ
ステムは、前記動作停止コード信号の出力強度が、前記
動作開始コード信号の出力強度より大きいことを特徴と
する。
【0011】本発明によれば、ウィンド操作制御部は、
動作停止コード信号を動作開始コード信号よりも確実に
受信することができ、操作者のウィンドの開閉停止の意
志をより確実に車両側に伝えることができる。これによ
り、ウィンドは、操作者が意図した位置でその動作を停
止する。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0013】図1は、本発明の実施形態である車両ウィ
ンド動作制御システムの概略のシステム構成図である。
携帯送信機10は電子キー又はRKEといったものであ
り運転者等の操作者により携帯されるものである。一
方、車両側にはウィンド操作制御部を構成する受信機1
2及びボデー多重ECU(電子制御ユニット)14が搭
載され、またドアにはボデー多重ECU14によって制
御されるドアロックモータ16及びパワーウィンドモー
タ18が備え付けられている。
【0014】携帯送信機10は無線にてコード信号を発
信し、車両のドアのロック/アンロックだけでなくウィ
ンドの開閉をも遠隔操作することができる。ここでは、
無線の搬送波は例えば300MHz帯、その他の周波数
の電波や赤外線が用いられる。受信機12は、携帯送信
機10から発信された無線信号を受信し、コード信号を
復調して取り出し、ボデー多重ECU14に渡す。ボデ
ー多重ECU14は、受信されたコード信号に基づいて
ドアロックモータ16やパワーウィンドモータ18の動
作を制御し、ドアロックの施錠、解錠を行ったり、ウィ
ンドの開操作、閉操作を行ったりする。
【0015】携帯送信機10には、これら操作を行うた
めのボタンが設けられている。これらウィンドの開閉操
作を行うための押しボタンスイッチは、当該動作専用の
ものを設けてもよいし、ドアロックの操作のためのボタ
ンと共用に構成することも可能である。まず第1の実施
形態として、携帯送信機10がウィンド開閉専用の押し
ボタンスイッチを有する場合を例に、本発明の特徴を説
明する。
【0016】図2は、携帯送信機10から発信されるコ
ード信号のフレームフォーマットの一例を示す模式図で
ある。コード信号は、“1”又は“0”のいずれかの値
を取る一連のビットにより構成されたデジタル信号であ
り、その内部はいくつかのブロックに区分されている。
例えば先頭には、送受信制御や車両識別に利用されるプ
リアンブル20、ヘッダー21、エンクリプトコード2
2、IDコード23といったブロックが設けられ、これ
に続いて、所定の動作種別を表すステータスブロック2
4が送信される。また、フレームの後尾には誤り訂正の
ためのパリティビットなどの訂正符号25が付加され
る。
【0017】ボデー多重ECU14は、携帯送信機10
から送られてきたIDコードを照合し、当該IDコード
がボデー多重ECU14に登録されている値と一致した
場合のみ、ステータスにて指定される各種制御を実行す
る。ステータスは例えば動作種別毎に異なるビットが割
り当てられ、例えばそのうちの1ビットがウィンドオー
プンに、また他の1ビットがウィンドクローズに割り当
てられる。ウィンドオープンビットは例えば開操作の開
始、すなわち「オープン」を指示する際には“1”
(「マーク」と称する)がセットされ、開操作の停止、
すなわち「ストップ」を指示する際には“0”(「スペ
ース」と称する)がセットされる。一方、ウィンドクロ
ーズビットは例えば閉操作の開始「クローズ」を指示す
る際には“1”がセットされ、開操作の停止「ストッ
プ」を指示する際には“0”がセットされる。
【0018】図3は、携帯送信機の操作のタイミングチ
ャートである。同図(a)は操作者のボタン操作を表
す。操作者はウィンドを開けるために、携帯送信機10
のウィンドオープンボタンを時刻tSからtEまで押し続
ける。つまり、操作者はウィンドを開けようと思った時
点tSにてウィンドオープンボタンを押し始め、ウィン
ドが所望の位置まで開いた時点tEで、ボタンの押下を
解除するというボタン操作を行う。このボタン操作は従
来と同様であり、従来は、時刻tSからtEまでの間、ウ
ィンドのオープンを指示するフレームが繰り返して継続
的に送信されていた。一般にパワーウィンドは、全閉状
態から全開状態まで、逆に全閉から全開まで、例えば数
秒、一例としては約6秒といった時間を掛けて比較的緩
やかに動作される。そのため、従来の携帯送信機はその
比較的長い時間の間、無線送信を継続する必要があり、
その分、電力を消費していた。
【0019】本発明は、この携帯送信機の消費電力の低
減を図るものであり、図3(b)が本システムの携帯送
信機10の動作を表すタイミング図である。携帯送信機
10は、操作者がウィンドを開けようとウィンドオープ
ンボタンを押下開始した時点で、ステータスにウィンド
オープンをマーク(すなわちウィンドオープンビットに
“1”を格納)したコード信号(動作開始コード信号3
0)を一時的に送信し、その後は無線出力を停止する。
携帯送信機10は例えば、理想的には動作開始コード信
号を1フレームだけ送信すれば足りる。ここで、受信エ
ラーなどが生じることも考慮し、より確実に受信機12
への指示の伝達が行われるように例えば2、3フレーム
を連続して送信するように構成してもよい。
【0020】ボデー多重ECU14は、受信機12から
の受信信号中に動作開始コード信号を検知すると、パワ
ーウィンドモータ18の駆動を開始してウィンドの開操
作を開始する。ボデー多重ECU14は、動作開始コー
ド信号が停止してもこの開操作を継続する。つまり本シ
ステムではウィンドの開操作を停止させる動作停止コー
ド信号を受信機12が受信し、それがボデー多重ECU
14に入力されるまで、ボデー多重ECU14がウィン
ドの開操作を持続する。
【0021】このウィンドの開操作を停止させる動作停
止コード信号は、上述のフレームの構成において、ステ
ータスにウィンドオープンをスペースとしたコード信号
(すなわちウィンドオープンビットに“0”を格納した
コード信号)である。携帯送信機10は、操作者がウィ
ンドオープンボタンの押下を止めたことを検知して、時
刻tEから上記動作停止コード信号32を一時的に送信
する。この動作停止コード信号32も、動作開始コード
信号30と同様、1フレームだけで構成されてもよい
し、確実な指令伝達のため数フレームの連続により構成
されてもよい。
【0022】コード信号1フレームは例えば100mS
程度とすることができ、動作開始コード信号30、動作
停止コード信号32をそれぞれ3フレームの繰り返しで
構成した場合、ウィンドの開操作の開始及び停止には合
計で6フレーム、すなわちおよそ0.6秒の無線送信が
される。
【0023】このように、従来は、ウィンドの全閉から
全開まで動作まで例えば6秒程度の時間、無線送信を持
続していたのに対し、本システムでは携帯送信機10は
その1/10程度の送信時間とすることができ、これに
より携帯送信機10の電池の消費電力も1/10程度に
抑制することができる。
【0024】ウィンドの閉操作の場合には、携帯送信機
10に設けられたウィンドクローズボタンの押下開始に
より、ステータスにウィンドクローズがマークされた動
作開始コード信号が一時的に送信され、押下解除によ
り、ウィンドクローズにスペースがセットされた動作停
止コード信号が一時的に送信される。これらのコード信
号に基づいて、上述したウィンドの開操作と同様の制御
が行われ消費電力の低減が図られる。
【0025】次に、携帯送信機10において、ドアアン
ロック操作とウィンド開操作とが共通の押しボタンスイ
ッチの操作にて行われ、またドアロック操作とウィンド
閉操作とが他の共通の押しボタンスイッチの操作にて行
われるように構成された実施形態を説明する。
【0026】図4は、ASK変調(amplitude shift ke
ying:振幅偏移変調)方式による携帯送信機10の概略
の回路構成図である。携帯送信機10は、ウィンドクロ
ーズの操作と兼用に設けられたドアロックボタンスイッ
チSW1と、ウィンドオープンの操作と兼用に設けられ
たドアアンロックボタンスイッチSW2と、トランクの
アンロック操作用に設けられたボタンスイッチSW3と
を有している。ID発生部40は、これらボタンスイッ
チの操作に応じて、例えば図2に示すような所定のフォ
ーマットに基づいたビットパルス列を発生する。
【0027】ID発生部40の出力はトランジスタ42
のベースに接続される。このベースには、一端を接地さ
れた共振子44の他端が接続される。ID発生部40か
ら出力されたパルスが共振子42に印加されることによ
り、トランジスタ42のベース電圧がASK変調され、
この変調信号はトランジスタ42にて増幅され、そのコ
レクタに接続されたアンテナ46から、ASK変調され
たコード信号が送信される。
【0028】変調方式はASK方式である必要はなく、
例えばFSK方式を採用することもできる。図5は、F
SK変調(frequensy shift keying:周波数偏移変調)
方式による携帯送信機10の概略の回路構成図である。
この構成では、ボタンスイッチSW1〜SW3のいずれ
かのオンにより、ID発生部40のイネーブル端子から
トランジスタ50のコレクタに電源が供給される。ま
た、それと同時に、コード端子からビット列が出力され
る。コード端子には、一端を接地されたバリキャップ5
2が接続され、またコード端子とトランジスタ50のベ
ースとの間には共振子54が設けられている。コード端
子からのビットパルス列により、バリキャップ52に掛
かる電圧が変動すると容量が変化して、共振子54の負
荷容量が変化し、FSK変調信号が発生する。この変調
信号はトランジスタ50にて増幅され、そのコレクタに
接続されたアンテナ56から、FSK変調されたコード
信号が送信される。
【0029】図6は、ID発生部40の内部構成の一例
を示す概略のブロック図である。この図では、簡単化の
ためスイッチはドアアンロックボタンスイッチSW2の
みを示している。この図を用いて、ウィンド操作とドア
操作とを、共用される1つのボタンスイッチにより実現
する構成を説明する。SW2が押下されると、スイッチ
オン検出器60及び立ち下がりトリガ検出器62の各入
力端子が所定の電源64に接続され、例えばその電圧が
L(LOW)レベルからH(HIGH)レベルに遷移する。ス
イッチオン検出器60はこの電圧の立ち上がりに基づい
てSW2が押下されたことを検知する。ステータス決定
部66は、スイッチオン検出器60からの出力を受け
て、ステータスをドアアンロックに決定する。コード生
成部68は、ステータス決定部66のステータス出力開
始によって起動され、ステータスのドアアンロックビッ
トを“1”にセットしたコード信号の出力を開始する。
この状態は、基本的にはSW2の押下の解除に伴いコー
ド生成部68が停止されるまで継続される。すなわち、
SW2がオフされるまで、ステータス決定部66はドア
アンロックのステータスを維持し、コード生成部68は
ドアアンロックを指示するコード信号を反復して出力す
る。
【0030】コード生成部68からのドアアンロックの
コード信号が停止するもう一つの場合は、SW2が所定
時間継続して押された場合である。スイッチオン検出器
60がSW2のオンにより起動されると、それに連動し
てタイマー回路70が起動され、0からカウントアップ
を開始する。タイマー回路70はそのカウント値が例え
ばコード信号8フレームに相当する値(例えば1フレー
ムを100mSとすると0.8秒)となると、ステータ
ス決定部66にステータス変更指示を出力する。ステー
タス決定部66は、タイマー回路70からのステータス
変更指示を受けると、ステータスをドアアンロックから
ウィンドオープン開始に変更する。これを受けて、コー
ド生成部68は、コード信号中のステータスのドアアン
ロックビットを“0”に戻し、かつウィンドオープンビ
ットを“0”から“1”に変えてコード信号の出力を継
続する。
【0031】タイマー回路70は、さらにカウントを継
続し、例えばカウント値がさらに2フレーム分増えた
1.0秒経過相当の値になると、コード生成部68に対
し停止信号を送出する。これによりコード生成部68は
コード生成を停止するとともに携帯送信機10は無線出
力を停止し、無線出力に要する消費電流は0となる。
【0032】立ち下がりトリガ検出器62は、スイッチ
SW2の押下解除に伴う入力側の電圧レベルがHからL
へ遷移したことを検知してステータス決定部66にステ
ータス変更指示を出力する。ステータス決定部66は、
立ち下がりトリガ検出器62からのステータス変更指示
を受けると、それまでのステータスからウィンドオープ
ン停止のステータスに変更する。これを受けて、コード
生成部68は、コード信号中のステータスのウィンドオ
ープンビットが“0”であるウィンドオープンの動作停
止コード信号の出力を開始する。立ち下がりトリガ検出
器62が例えばコード信号2フレーム分の時間経過後に
発する停止信号により、コード生成部68が停止される
と、携帯送信機10からの当該動作コード信号の出力が
停止し、携帯送信機10の無線送信の消費電力は0とな
る。
【0033】以上のように、操作者が0.8秒未満でボ
タンの押下を止めた場合には、携帯送信機10はドアア
ンロックのコード信号に続いて、ウィンド開操作を停止
する動作停止コード信号を2フレーム送出して無線送信
を停止する。この場合には、ウィンドの開操作は開始さ
れていないので、その動作停止コード信号は意味をなさ
ずボデー多重ECU14においては無視される。
【0034】また押下が0.8秒以上1.0秒以下で継
続される場合には、携帯送信機10は8フレームのドア
アンロックのコード信号に引き続いてウィンド開操作の
動作開始コード信号を1フレーム又は2フレーム送信し
た後、さらに引き続いてウィンド開操作の動作停止コー
ド信号を2フレーム送出して無線送信を停止する。この
場合には、ウィンドの開操作が開始された後、直ちに停
止されることになる。
【0035】また押下が1.0秒以上継続される場合に
は、携帯送信機10はボタン押下開始から8フレームの
ドアアンロックのコード信号を送信し、引き続いてウィ
ンド開操作の動作開始コード信号を2フレーム送信した
後、一端無線送信を停止する。ちなみに、この場合、上
述の例で述べたように、ボデー多重ECU14は一旦ウ
ィンドオープンを開始すると、携帯送信機10からのウ
ィンド開操作の動作開始コード信号が停止しても、ウィ
ンドの開操作を継続する。携帯送信機10はボタン押下
が解除された時点から再び無線送信を開始し、動作停止
コード信号を2フレーム送出して再び無線送信を停止す
る。ボデー多重ECU14はこの動作停止コード信号を
受信することによって、それまで継続していたウィンド
の開操作を停止する。
【0036】なお、ウィンドが全開となるとパワーウィ
ンドモータ18は停止する。よってそれ以降にボタンス
イッチの押下を止めた場合に発せられる動作停止コード
信号はボデー多重ECU14において無視されるだけで
あって、動作上何ら不都合はない。
【0037】ここで述べた実施形態によれば、ドアアン
ロックとウィンド開操作のボタンスイッチを共用とする
ことができる。そして、ボタンを例えば1秒以上押下し
てウィンドの開操作を行う場合には、ボタンが押下され
ているにも拘わらず携帯送信機10からのコード信号の
送出が途中期間において停止され、携帯送信機10の電
池の消費電力が節約される。例えば、ここで述べた例で
は、ウィンドの全開に6秒を要するとすると、それを実
現するために合計で12フレーム、すなわち1.2秒の
無線送信しか必要としないので、消費電力が1/5に抑
制される。
【0038】ここでは、ドアアンロックとウィンド開操
作とでボタンスイッチSW2を共用した例を説明した
が、携帯送信機10は、ドアロックとウィンド閉操作に
ついても、それらで共用されるボタンスイッチSW1を
用いて同様に構成され、これらSW1、SW2の双方の
操作により、ドアのロック/アンロック、及びウィンド
の開操作/閉操作を自在に操作することができる。
【0039】図7は、ASK方式の受信機12の概略の
ブロック構成図であり、図4に示すASK方式の携帯送
信機10に対応するものである。また、図8は、FSK
方式の受信機12の概略のブロック構成図であり、図5
に示すASK方式の携帯送信機10に対応するものであ
る。これらは、それぞれ、アンテナ80にて、携帯送信
機10からの電波を受信し、その搬送波からコード信号
を表すビット列を復調して出力端子82から次段のボデ
ー多重ECU14へ出力する。またコード信号が赤外線
にて送信される場合には、携帯送信機10はアンテナの
代わりに赤外線発光素子が用いられ、一方、受信機12
のアンテナ80の代わりに赤外線センサが用いられる。
【0040】ボデー多重ECU14は、受信機12がコ
ード信号を受信すると、IDコードを照合して自車両に
対するコード信号であるかどうかを判断する。この照合
に合格した場合に、コード信号のステータスに指定され
た各種動作を行う。例えば、操作者が携帯送信機10の
SW2を押下開始すると、上述したようにまずドアアン
ロックを指示するコード信号が送信される。ボデー多重
ECU14はこれを受けると、ドアロックモータ16を
駆動してドアのロックを解除する。さらに操作者がSW
2を押し続けると、続いてウィンドの開操作を指令する
動作開始コード信号が短時間送信される。ボデー多重E
CU14はこれを受けると、パワーウィンドモータ18
を駆動開始し、ウィンドを開ける動作を開始する。ボデ
ー多重ECU14は携帯送信機10からの動作開始コー
ド信号が停止しても、ウィンドの開操作を継続する。こ
のウィンドの開操作は、ボデー多重ECU14が、携帯
送信機10からのウィンドの動作停止コード信号を受け
ると停止される。ウィンドの動作停止コード信号は、携
帯送信機10のボタンスイッチSW2の押下が解除され
たときに短時間発せられる。
【0041】操作者は、ウィンドが所望の位置まで開い
たとき、又は閉じたときに、ボタンスイッチの押下を解
除して、その動作を停止させようとする。よって、操作
者の意図した位置でウィンドを停止させるためには、ボ
タンの押下解除に伴って送信される動作停止コード信号
が、確実に受信機12によって受信される必要がある。
そのために本システムでは、携帯送信機10が発信する
動作停止コード信号の出力を、動作開始コード信号の出
力よりも強くしている。この場合の携帯送信機10の構
成例は、図4、図5に示す構成において、さらに動作開
始コードの発生か動作停止コードの発生かに応じてトラ
ンジスタ46(またはトランジスタ50)のコレクタに
接続される負荷や電源をID発生部40から切り換え制
御することができるように構成したものである。例え
ば、動作開始コード信号が受信機12により辛うじて受
信されるような、携帯送信機10と受信機12との距離
や相互の向きといった状況では、これと同じ強度で動作
停止コード信号を送信したのでは、それが受信機12に
よって受信されるかどうか保証されない。しかし、本シ
ステムの携帯送信機10のように、動作停止コード信号
の強度を強めることにより、動作開始コード信号が受信
された状況でならば、また、それよりも多少距離が遠ざ
かったり、携帯送信機10の指向性が変化した場合で
も、確実に当該コード信号を車両側に伝達することがで
き、操作者の意図に忠実なウィンド制御が行われる。
【0042】
【発明の効果】本発明の車両ウィンド動作制御システム
によれば、ウィンドの開操作又は閉操作を継続させるた
めにボタンスイッチを押下している間の期間において、
携帯送信機からの無線送信が停止される。すなわち本発
明によれば、ウィンド動作の開始時と停止時しか無線出
力されないので、ウィンド動作の制御を、携帯送信機の
電池の消費電力を節約して行うことができるという効果
が得られる。また、携帯送信機を携帯中にボタンが誤っ
て押されても、その押下開始時と押下解除時の限られた
時間しか無線送信が行われないので、電力が無為に消費
されることが回避されるという効果がある。
【0043】また、動作停止コード信号の強度を動作開
始コード信号の強度よりも大きくすることにより、操作
者の意図に忠実な精度よいウィンド制御が行われるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である車両ウィンド動作制
御システムの概略のシステム構成図である。
【図2】 携帯送信機から発信されるコード信号のフレ
ームフォーマットの一例を示す模式図である。
【図3】 携帯送信機の操作のタイミングチャートであ
る。
【図4】 ASK変調方式による携帯送信機の概略の回
路構成図である。
【図5】 FSK変調方式による携帯送信機の概略の回
路構成図である。
【図6】 ID発生部の内部構成の一例を示す概略のブ
ロック図である。
【図7】 ASK方式の受信機の概略のブロック構成図
である。
【図8】 FSK方式の受信機の概略のブロック構成図
である。
【符号の説明】
10 携帯送信機、12 受信機、14 ボデー多重E
CU、16 ドアロックモータ、18 パワーウィンド
モータ、40 ID発生部、60 スイッチオン検出
器、62 立ち下がりトリガ検出器、64 電源、66
ステータス決定部、68 コード生成部、70 タイ
マー回路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−54525(JP,A) 特開 平8−199882(JP,A) 特開 平8−105254(JP,A) 実開 平4−110784(JP,U) 実開 平6−76586(JP,U) 特公 平7−91927(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/20 B60J 1/17 E06B 9/68 E05B 49/00 H04Q 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯送信機から制御信号を無線送信し、
    当該制御信号を車両搭載のウィンド操作制御部にて受信
    して、車両のウィンドを開操作又は閉操作するウィンド
    動作を遠隔制御する車両ウィンド動作制御システムにお
    いて、 前記携帯送信機は、 ウィンド動作の指示に用いられる押しボタンスイッチ
    と、 前記押しボタンスイッチの押下開始時に伴って、前記ウ
    ィンド動作の開始を指令する動作開始コード信号を送信
    する開始信号送信手段と、 前記押しボタンスイッチの押下解除時に伴って、前記ウ
    ィンド動作の停止を指令する動作停止コード信号を送信
    する停止信号送信手段と、 を有して前記ウィンド動作の開始時と停止時のみ当該ウ
    ィンド動作のための無線送信を行い、 前記ウィンド操作制御部は、 前記動作開始コード信号の受信から前記動作停止コード
    信号の受信までの期間、ウィンド駆動部に前記ウィンド
    動作を継続させる動作制御手段を有すること、 を特徴とする車両ウィンド動作制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両ウィンド動作制御シ
    ステムにおいて、 前記動作停止コード信号の出力強度は、前記動作開始コ
    ード信号の出力強度より大きいことを特徴とする車両ウ
    ィンド動作制御システム。
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