JP3499732B2 - 太陽電池付屋根パネルの雪止め構造 - Google Patents

太陽電池付屋根パネルの雪止め構造

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JP3499732B2
JP3499732B2 JP30026997A JP30026997A JP3499732B2 JP 3499732 B2 JP3499732 B2 JP 3499732B2 JP 30026997 A JP30026997 A JP 30026997A JP 30026997 A JP30026997 A JP 30026997A JP 3499732 B2 JP3499732 B2 JP 3499732B2
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数枚組み合わ
せられてユニット住宅等のプレハブ建物の屋根部を構成
する太陽電池付屋根パネルであって、雪止め構造を備え
るものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年建築される住宅等には、複数の屋根
パネルを組み合わせて屋根部を施工するパネル屋根工法
の採用が提案されている。このパネル屋根工法では、工
場で各屋根パネルを事前に組み立て、施工現場でその屋
根パネルを建築物の上方へ吊り上げて組み合わせるだけ
で建築物の傾斜屋根部が構成される。このようなパネル
屋根工法は、寸法精度の向上や大量生産への優れた適応
性、施工現場での作業工数の減少やこれに伴う良好な作
業効率等の長所を有している。
【0003】一方、太陽電池屋根の雪止め構造として
は、例えば特開平8−13725号公報に記載のものが
知られている。この雪止め構造は、図13に示すよう
に、建物1の傾斜屋根面2に雪止め部を有する複数の太
陽電池パネル3,3…が並設されて構成されている。す
なわち、図14に示すように、水上側に位置する一の太
陽電池パネル3と軒先側に位置する他の太陽電池パネル
3とはシール部材4を介して連接され、各太陽電池パネ
ル3において太陽電池部5が支持部材6を介して枠体7
に支持され、枠体7には凹部8が形成されているととも
に枠体7の枠部9の上面と太陽電池部5の上面との間に
は段差部Dが形成され、その凹部8及び段差部Dによっ
て、傾斜方向に沿って滑り落ちようとする屋根上積雪の
軒先下への急な落下が防止されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の雪止め構造は、従来工法による建築物や既存の建築
物等の屋根面上に設置される太陽電池パネルそのものに
雪止め部を設けたものであり、新築建築物にこの屋根構
造を用いるためには結局従来工法によらなければならな
いか、あるいは、パネル屋根工法によったとしてもその
工法の長所を十分享受できない。
【0005】例えば、パネル屋根工法による建築物に前
記従来の雪止め構造を適用しようとすると、一旦屋根パ
ネルを組み合わせてつくられた屋根部の上に改めて雪止
め部を有する太陽電池パネルを設置しなければならず、
高所作業の工数が増える。この屋根部上での高所作業に
際しては、安全性の向上のためにより一層の慎重を期す
ことが望ましいので、作業効率が低下するおそれがあっ
た。
【0006】また、この従来の雪止め構造によらず、パ
ネル屋根工法による屋根部の軒先付近に雪止め部材のみ
を別途設けて雪止め構造としようとしても、軒先付近に
は足場を設置することが困難であるので作業効率が低下
して、パネル屋根工法の有する長所がやはり減殺されて
しまう。
【0007】そこで、この発明は、建築物の傾斜屋根部
を屋根パネルで構成するパネル屋根工法の長所を保ちつ
つも、その屋根部に雪止め機能を与えることができる太
陽電池付屋根パネルの雪止め構造を提供することを課題
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、太陽電池モ
ジュールが配設された略平板状のパネル本体を有すると
ともに、複数組み合わせられて傾斜屋根部を構成する太
陽電池付屋根パネルの雪止め構造であって、前記パネル
本体の表面には流れ方向に沿って少なくとも一対の縦フ
レームを設けて、該一対の縦フレームは前記太陽電池モ
ジュールの両側部をそれぞれ支持し、該太陽電池モジュ
ールよりも軒先側の前記一対の縦フレームに長尺状の雪
止め部材を掛け渡して固着し、雪止め部材の各平板部に
は軒先化粧材が取り付けられ、野地板の軒先側には軒先
水切が設けられていることを特徴としている。
【0009】このように構成された請求項1記載のもの
では、雪止め部材を太陽電池モジュールの軒先側に設け
ることにより、太陽電池付屋根パネルに予め雪止め構造
が形成されている。
【0010】このため、太陽電池付屋根パネルを組み合
わせて屋根部を施工することによって、その屋根部に同
時に雪止め構造を与えることができる。
【0011】したがって、高所作業の工数の増大を抑制
しつつも、屋根部に雪止め機能を与えることが可能とな
る。
【0012】また、請求項2に記載されたものでは、前
記一対の縦フレームを軒先側端部まで延長し、前記雪止
め部材を前記軒先側端部上の前記一対の縦フレームに設
けている請求項1記載の太陽電池付屋根パネルの雪止め
構造を特徴としている。
【0013】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記一対の縦フレームがパネル本体の軒先側端部
にまで延長され、そのパネル本体の軒先側端部に雪止め
部材が固着されている。
【0014】このため、十分な支持剛性をもって雪止め
部材が設置されるので、たる木等の補強部材が配設され
ていない軒先側端部であっても、雪止め部材を設けるこ
とが可能となっている。
【0015】このように雪止め部材を軒先側端部に配置
することによって、その分太陽電池モジュールを軒先側
に配置することができるので、例えば太陽電池モジュー
ルの設置面積を拡大する等、屋根面上のスペースの有効
活用を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図1乃至図12を参照しつつ説明す
る。
【0017】まず、構成を説明すると、図1に示すよう
に建築物12の傾斜屋根部13は、予め太陽電池モジュ
ール14が配設された略平板状の太陽電池付屋根パネル
15…及び16が複数組み合わせられて構成されてい
る。
【0018】各太陽電池付屋根パネル15,16には、
後に詳述する雪止め部材29が軒先側に設けられ、雪止
め部材29,29…には軒先化粧材33が取り付けられ
ている。
【0019】太陽電池付屋根パネル15には、8枚の太
陽電池モジュール14,14…が流れ方向に沿って2列
に分けられ並設され、太陽電池付屋根パネル16には4
枚の太陽電池モジュール14,14…が流れ方向に沿っ
て1列に並設されている。
【0020】ここでは、太陽電池付屋根パネル16の構
成については太陽電池付屋根パネル15の構成と略同様
であるのでその説明を省略し、太陽電池付屋根パネル1
5の構成について説明することとする。
【0021】太陽電池モジュール14は図2に示すよう
に、略方形平板状のモジュール本体14aと、このモジ
ュール本体14aの周縁に一体的に形成されるウレタン
樹脂製封止部材14bとから主に構成されている。
【0022】太陽電池付屋根パネル15はパネル本体と
しての野地板15aを有し、この野地板15aの表面に
は、防水下地材のアスファルトルーフィング17が略全
面に渡って敷設されている。
【0023】このアスファルトルーフィング17の表面
には、その両側縁に沿った側部縦フレーム18,19が
鉛直方向に重ねられて設けられ、アスファルトルーフィ
ング17の表面の略中央には、中央縦フレーム20,2
1が流れ方向に沿って延設されている。
【0024】側部縦フレーム18,19と中央縦フレー
ム20,21とのそれぞれの間には、下地鋼板22,2
2が側部縦フレーム18,19と中央縦フレーム20,
21とに掛け渡されるように設けられている。
【0025】下地鋼板22は塩ビ鋼板を断面略凹状に形
成してなり、側部縦フレーム18,19及び中央縦フレ
ーム20,21に係止される側部22a,22aと、こ
の側部22a,22aの間に設けられる凹部22bとを
有している。
【0026】前記太陽電池モジュール14は、その両側
部がそれぞれ側部縦フレーム18,19及び中央縦フレ
ーム20,21に支持されるように凹部22bの上方に
設けられ、凹部22bは太陽電池モジュール14の下方
に万一進入した雨水等を軒先側へ流下させる役割を果た
す。
【0027】凹部22bの上方に並べられた太陽電池モ
ジュール14,14の対向する端部の間には、これらの
端部同士を連結するアルミ型材製の横フレーム23が、
太陽電池モジュール14の略全幅に渡って設けられてい
る。
【0028】図3乃至図5に示すように、横フレーム2
3には、その長手方向に沿って一対の係合凹部23a,
23aが一体形成され、この係合凹部23aの内側に
は、係止突起23bが複数形成されている。前記太陽電
池モジュール14の端部を構成するウレタン樹脂製封止
部材14bがその係止突起23bに係止されることによ
って、その太陽電池モジュール14の端部と係合凹部2
3aとが係合するようになっている。
【0029】各係合凹部23a,23aの間には、これ
らの係合凹部23a,23aを所定距離離間させた状態
で一体に保持する橋状部23cが形成されている。この
橋状部23cの下面側は、下方に向かって開放する凹状
溝部23dとなっている。
【0030】この凹状溝部23dには、その各側面部が
下方に向かって延設されることによって一体的に形成さ
れる変形阻止脚部23e,23eが設けられている。こ
の変形阻止脚部23eにより、例えば下方に向けた大き
な荷重が横フレーム23に加わったとしても、変形阻止
脚部23eの下端23fが下地鋼板22に当接すること
によって、横フレーム23の鉛直下方への変形が抑制さ
れるようになっている。
【0031】その一対の変形阻止脚部23e,23eに
は、横フレーム23の長手方向両端付近にネジ孔23g
…が、横フレーム23の同方向中央付近にネジ孔23h
…がそれぞれ形成されている。
【0032】また、凹状溝部23dには、側端支持部材
24,24及び中央支持部材25が所定間隔をおいて嵌
着される。
【0033】このうち、側端支持部材24には、前記凹
状溝部23dに嵌着される一対の当接片24a,24a
が設けられている。一対の当接片24a,24aにはネ
ジ挿通孔24b,24bがそれぞれ設けられ、このネジ
挿通孔24bは前記ネジ孔23gと嵌着状態において重
なり合う位置に形成されている。
【0034】そして、ボルト部材26をこれらのネジ孔
23g及びネジ挿通孔24bに挿通してナット部材27
に螺着させることによって、凹状溝部23dに側端支持
部材24が固定されるようになっている。
【0035】側端支持部材24には、当接片24a,2
4aを上方から見て略コ字状に連結する連結部24cが
設けられ、この連結部24cの上辺からは側方へ向けて
固着片24dが一体となるように突設されている。
【0036】この固着片24dにはネジ孔24eが形成
されており、固定ネジ28をネジ孔24eに挿通させる
とともに下地鋼板22の側部22aを貫通させることに
よって、側端支持部材24が側部縦フレーム18に固定
されるように構成されている。
【0037】一方、中央支持部材25には、前記凹状溝
部23dに嵌着される一対の当接片25a,25aが設
けられている。一対の当接片25a,25aにはネジ挿
通孔25b,25bがそれぞれ設けられ、このネジ挿通
孔25bは前記ネジ孔23hと嵌着状態において重なり
合う位置に形成されている。
【0038】そして、ボルト部材26をこれらのネジ孔
23h及びネジ挿通孔25bに挿通してナット部材27
に螺着させることによって、凹状溝部23dに中央支持
部材25が固定されるようになっている。
【0039】中央支持部材25には、当接片25a,2
5aを側方から見て略コ字状に連結する連結部25cが
設けられ、その当接片25a,25aのうち水上側に配
置される一方の当接片25aの下辺からは、外側へ向け
て固着片25dが一体となるように突設されている。
【0040】この固着片25dにはネジ孔25eが形成
されており、固定ネジ28をネジ孔25eに挿通させる
とともに下地鋼板22及びアスファルトルーフィング1
7を貫通させることによって、中央支持部材25が野地
板15aに固定されるように構成されている。
【0041】この実施の形態1では、最も水上側に位置
する横フレーム23の水上側の係合凹部23aには、太
陽電池モジュール14の表面とこの太陽電池モジュール
14の水上側に隣接して配置される瓦材の表面とを連続
させる図示省略の水切り部材が係合される。
【0042】これに対して、最も軒先側に位置する横フ
レーム23のさらに軒先側の側部縦フレーム18及び中
央縦フレーム20には、図6に示すように、防錆処理し
た鋼材でつくられた長尺状の雪止め部材29が掛け渡さ
れている。
【0043】この雪止め部材29は、下地鋼板22の凹
部22bを上方から覆う平板部29aと軒先側から覆う
平板部29bとが略直交してなる長尺状の基部29c
と、平板部29aの水上側端縁から上方に向かって立設
する雪止め板部29dと、平板部29aの両側縁に設け
られた一対の脚部29e,29eとを有している。この
脚部29eの固着片29fにはネジ孔29g,29gが
設けられている。
【0044】図7に示すように、その固着片29fの裏
面には雨水等のネジ孔29gからの侵入を防止するため
のブチルゴムテープ30が貼着され、固定ネジ31をネ
ジ孔29gに挿通させるとともにブチルゴムテープ30
及び下地鋼板22を貫通させることによって、雪止め部
材29が側部縦フレーム18及び中央縦フレーム20に
固着されている。固着片29fには、防水を確実にする
ため及び固定ネジ31の頭部を隠して外観品質を維持す
るためにブチルゴムテープ32が表面にも貼着されてい
る。
【0045】また、図8に拡大して示すように、外観品
質の向上を目的として雪止め部材29,29…の各平板
部29a,29a…には軒先化粧材33が取り付けら
れ、野地板15aの軒先側には軒先水切34が設けられ
ている。
【0046】野地板15aの裏面には、図9に示すよう
に、たる木35が流れ方向に沿って複数配設されてい
る。このたる木35は、太陽電池付屋根パネル15が据
え付けられたときに雨樋との干渉を避けるために、雪止
め部材29が設けられている野地板15aの軒先側端部
15bにまでは及んでいない。
【0047】野地板15aの裏面にはさらに金属フレー
ム36が配設され、金属フレーム36には、太陽電池付
屋根パネル15を屋根部として据え付ける際に取付部と
なる軒先取付部37及び水上取付部38が設けられてい
る。各取付部37,38には、取付ボルト39を挿通す
るためのボルト挿通孔37a,38aがそれぞれ設けら
れている。
【0048】その各取付部37,38には後述するよう
に、図10に示す軒先用吊金具40及び水上用吊金具4
1がそれぞれ装着される。軒先用吊金具40にはボルト
挿通孔40a、係止孔40b、及び金属フレーム36の
下面に当接してこれを支持する折曲部40cが設けら
れ、水上用吊金具41にはボルト挿通孔41a及び係止
孔41bが設けられている。
【0049】次に、実施の形態1の作用について説明す
る。
【0050】なお、作用についても、太陽電池付屋根パ
ネル15についてのみ説明し、これと同様の作用を奏す
る太陽電池付屋根パネル16についての説明は省略す
る。
【0051】この実施の形態1では、雪止め部材29を
備える太陽電池付屋根パネル15を工場にて予め上記の
ような構成に組み立てた後に、これを施工現場に搬送し
てクレーンを用いて建築物の上方に吊り上げ組み合わせ
ることにより、建築物12の傾斜屋根部13がつくられ
る。
【0052】図11に示すように、その搬送の際には、
まず、軒先取付部37のボルト挿通孔37aに軒先用吊
金具40のボルト挿通孔40aを重ね合わせて取付ボル
ト39を挿通し、この取付ボルト39にナット42を螺
着させることによって、軒先用吊金具40を軒先取付部
37に装着する。
【0053】同様に、水上取付部38のボルト挿通孔3
8aに水上用吊金具41のボルト挿通孔41aを重ね合
わせて取付ボルト39を挿通させ、この取付ボルト39
にナット42を螺着させることによって、水上用吊金具
41を水上取付部38に装着する。
【0054】ここでは、このように各吊金具40,41
が金属フレーム36に側方から取り付けられるので、吊
金具を野地板表面に取り付ける従来の方法とは異なり各
吊金具40,41が太陽電池モジュール14と干渉する
ことがなく、工場で野地板15aに太陽電池モジュール
14を組み付けた後に搬送することが可能となってい
る。さらには、各吊金具40,41が装着された太陽電
池付屋根パネル15を積み重ねて輸送、保管することも
可能となっている。
【0055】また、図12(a)に示すように、水上用
吊金具40は流れ方向に沿って装着されるので、同図
(b)に示すような桁方向に沿った吊金具の装着とは違
い、野地板15aの大きさやケラバの出Lに関係なく装
着可能である。
【0056】各吊金具40,41を装着した太陽電池付
き屋根パネル15は、搬送架台43に設置されてこの搬
送架台43ごと運搬される。搬送架台43の側面43
b,43bには係止ボルト43a,43aが内側に向け
てそれぞれ突設され、これらの係止ボルト43a,43
aを軒先用吊金具40の係止孔40b及び水上用吊金具
41の係止孔41bにそれぞれ挿通して係止ナット43
c,43cを螺着させることによって、太陽電池付屋根
パネル15を搬送架台43に吊り下げ状態で設置する。
【0057】このとき、軒先用吊金具40の折曲部40
cが金属フレーム36の下面に当接してこれを支持する
ので、吊り下げの際に太陽電池付屋根パネル15の荷重
がすべて取付ボルト39に加わることが防止され、取付
ボルト39の負担が軽減される。
【0058】施工現場に搬送された太陽電池付屋根パネ
ル15は、搬送架台43から取り外される。そして、各
吊金具40,41の係止孔40a,41aをクレーンに
係止しその太陽電池付屋根パネル15を吊り下げること
によって、太陽電池付屋根パネル15を建築物12の所
定位置に据え付けて傾斜屋根部13を施工する。
【0059】ここで、雪止め部材29を太陽電池モジュ
ール14の軒先側に設けることにより、太陽電池付屋根
パネル15には予め雪止め構造が形成されている。
【0060】このため、傾斜屋根部13の施工と同時に
その傾斜屋根部13に雪止め構造を与えることができ
る。
【0061】したがって、高所作業の工数の増大を抑制
しつつも、屋根部に雪止め機能を与えることが可能とな
る。
【0062】また、各吊金具40,41は搬送時の固定
具としての機能と据付時のクレーン係止部としての機能
とを兼ねているので、部品点数を減少させることができ
る。
【0063】なお、この実施の形態1では、側部縦フレ
ーム18及び中央縦フレーム20が野地板15aの軒先
側端部15bにまで延長され、その軒先側端部15bの
各縦フレーム18,20に雪止め部材29が固着されて
いる。
【0064】このため、十分な支持剛性をもって雪止め
部材29が設置されるので、たる木等の補強部材が配設
されていない軒先側端部15bであっても、雪止め部材
29を設けることが可能となっている。
【0065】このように雪止め部材29を軒先側端部1
5bに配置することによって、その分太陽電池モジュー
ル14を軒先側に配置することができるので、例えば太
陽電池モジュールの設置面積を拡大する等、屋根面上の
スペースの有効活用を図ることができる。
【0066】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。
【0067】例えば、前記実施の形態1では、雪止め部
材29を防錆処理した鋼材により形成したが、耐水性と
十分な強度とを有していれば、塩ビ鋼板等を用いて形成
してもよい。
【0068】その雪止め部材の形成に際しては、鋼板材
を折り曲げて加工してもよく、押し出し加工によっても
よい。
【0069】また、実施の形態1では、太陽電池モジュ
ール14を8枚又は4枚配設した太陽電池付屋根パネル
15又は16を用いて説明してきたが、太陽電池モジュ
ール14の数量、縦横の列数等は特にこれに限定される
ものではなく、これらが配設される太陽電池付屋根パネ
ルの形状、構成も上述したものに限られない。すなわ
ち、太陽電池付屋根パネルの縦フレームに雪止め部材が
掛け渡されて固着されるものならば、どのようなもので
あっても構わない。
【0070】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、雪止め部材を太陽電池モジ
ュールの軒先側に設けることにより、太陽電池付屋根パ
ネルに予め雪止め構造が形成されている。
【0071】このため、太陽電池付屋根パネルを組み合
わせて屋根部を施工することによって、その屋根部に同
時に雪止め構造を与えることができる。
【0072】したがって、高所作業の工数の増大を抑制
しつつも、屋根部に雪止め機能を与えることが可能とな
る。
【0073】また、請求項2に記載されたものでは、前
記一対の縦フレームを軒先側端部まで延長し、前記雪止
め部材を前記軒先側端部上の前記一対の縦フレームに設
けている請求項1記載の太陽電池付屋根パネルの雪止め
構造を特徴としている。
【0074】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記一対の縦フレームがパネル本体の軒先側端部
にまで延長され、そのパネル本体の軒先側端部に雪止め
部材が固着されている。
【0075】このため、十分な支持剛性をもって雪止め
部材が設置されるので、たる木等の補強部材が配設され
ていない軒先側端部であっても、雪止め部材を設けるこ
とが可能となっている。
【0076】このように雪止め部材を軒先側端部に配置
することによって、その分太陽電池モジュールを軒先側
に配置することができるので、例えば太陽電池モジュー
ルの設置面積を拡大する等、屋根面上のスペースの有効
活用を図ることができる、という実用上有益な効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の雪止め構造を備える太
陽電池付屋根パネルを適用した建築物の斜視図である。
【図2】実施の形態1の雪止め構造を備える太陽電池付
屋根パネルを説明する分解斜視図である。
【図3】実施の形態1の雪止め構造を備える太陽電池付
屋根パネルの横フレームを示す斜視図である。
【図4】実施の形態1の太陽電池モジュールの支持構造
を示し、図1中B−B線に沿った位置の断面図である。
【図5】実施の形態1の太陽電池モジュールの支持構造
を示し、図1中C−C線に沿った位置の断面図である。
【図6】実施の形態1の雪止め部材の取付様子を示す斜
視図である。
【図7】図6の雪止め部材の取付手順を(a)〜(c)
に従って具体的に示す側面図である。
【図8】実施の形態1の太陽電池付屋根パネルの雪止め
構造を、軒先化粧材を一部破断して拡大して示す斜視図
である。
【図9】実施の形態1の太陽電池付屋根パネルを野地板
上の構造を略して模式的に示し、軒先取付部及び水上取
付部を説明する斜視図である。
【図10】実施の形態1の雪止め構造を備える太陽電池
付屋根パネルに装着される軒先用吊金具及び水上用吊金
具を示す斜視図である。
【図11】実施の形態1の雪止め構造を備える太陽電池
付屋根パネルが搬送架台に設置された様子を示す側面図
である。
【図12】実施の形態1の太陽電池付屋根パネルを野地
板上の構造を略して模式的に示し、(a)は図9中E−
E線に沿った位置の断面図に実施の形態1の水上用吊金
具を装着した状態を示す図であり、(b)は図10中F
−F線に沿った位置の断面図に他の水上用吊金具を装着
した状態を示す図である。
【図13】従来の太陽電池付屋根の雪止め構造を説明す
る斜視図である。
【図14】従来の太陽電池付屋根の雪止め構造を示し、
図12中A−A線に沿った位置の断面図である。
【符号の説明】
13 傾斜屋根部 14 太陽電池モジュール 15,16 太陽電池付屋根パネル 15a 野地板(パネル本体) 15b 軒先側端部 18,19 側部縦フレーム(縦フレーム) 20,21 中央縦フレーム(縦フレーム) 29 雪止め部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】太陽電池モジュールが配設された略平板状
    のパネル本体を有するとともに、複数組み合わせられて
    傾斜屋根部を構成する太陽電池付屋根パネルの雪止め構
    造であって、 前記パネル本体の表面には流れ方向に沿って少なくとも
    一対の縦フレームを設けて、該一対の縦フレームは前記
    太陽電池モジュールの両側部をそれぞれ支持し、該太陽
    電池モジュールよりも軒先側の前記一対の縦フレームに
    長尺状の雪止め部材を掛け渡して固着し、雪止め部材の
    各平板部には軒先化粧材が取り付けられ、野地板の軒先
    側には軒先水切が設けられていることを特徴とする太陽
    電池付屋根パネルの雪止め構造。
  2. 【請求項2】前記一対の縦フレームを軒先側端部まで延
    長し、前記雪止め部材を前記軒先側端部上の前記一対の
    縦フレームに設けていることを特徴とする請求項1記載
    の太陽電池付屋根パネルの雪止め構造。
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