JP3499218B2 - マットへのidチップ取付方法 - Google Patents
マットへのidチップ取付方法Info
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Description
用に用いられるダストコントロールマットに関するもの
であり、IDチップ(小型無線周波信号発生器)を保持
したマット、既に出来上がっているマットに対してID
チップを取り付ける方法、及びIDチップを保持したマ
ットを製造する方法、に関するものである。なお、本発
明において、ゴム材とは、合成ゴム又は合成樹脂のこと
を言う。
に対してIDチップ3を取り付ける方法を示す縦断面部
分図である。マット1は、加硫ゴムからなる基材部2
と、パイル51が基布52にタフトされてなるマット部
材5とからなっている。基材部2は、マット部材5の下
に位置する本体部21と、マット部材5からはみ出して
いる耳部22とからなっている。図15では、本体部2
1の裏面を適当に研磨した後、該研磨部20にIDチッ
プ3を当接させ、IDチップ3をシート状の未加硫ゴム
41で覆い、未加硫ゴム41を加硫させて本体部21と
一体化させることによってIDチップ3を本体部21に
内蔵させ保持させていた。図16は図15の方法によっ
てIDチップ3が取り付けられた状態を示す。即ち、従
来は、本体部21にIDチップ3を保持させていた。
の方法によれば、図16に示すように、IDチップ3の
上方が不可避的に膨らんでしまい、膨らみ部10ができ
てしまうため、次のような不具合があった。これらの不
具合は、基材部2が薄いほど、顕著であった。 (1) マット1の薄いという特性が阻害される。 (2) マット部材5の表面にロール圧着塗布方法によって
吸着油を塗布すると、膨らみ部10に他の部分に比して
吸着油が多く塗布されることとなり、それ故、膨らみ部
10の汚れが目立ち、視覚上異常に見えることとなる。 (3) 膨らみ部10につまずく恐れがあり、安全上問題が
ある。 (4) マット1を踏んだ際にIDチップ3の存在がわかっ
てしまい、歩行者に不快感を与える。
プ3を保持させることを考えた。しかし、それでは、I
Dチップ3を保持させた耳部22の部分の強度を損なう
恐れがあった。
部にIDチップを保持したマットを提供すること、耳部
の強度を損なわせることなく、既に出来上がっているマ
ットの耳部に対してIDチップを取り付ける方法を提供
すること、及び、耳部の強度を損なうことなく耳部にI
Dチップを保持したマットを製造する方法を提供するこ
と、を目的とする。
ゴム材が硬化されてなる基材部と、パイルを有するマッ
ト部材とからなり、マット部材は基材部表面に設けられ
ており、基材部が、マット部材の下に位置する本体部と
マット部材からはみ出している耳部とからなっている、
マットに対して、IDチップを取り付ける方法であっ
て、耳部に、表裏に貫通した取付孔を形成する取付孔形
成工程と、耳部の裏面に、取付孔に対向させて、少なく
とも、取付孔を覆うシート状の補強材と、IDチップ
と、取付孔を覆うシート状の第1未硬化ゴム材とを、重
ねるように配置する、配置工程と、上記配置箇所を表裏
から挟むように加圧するとともに上記配置箇所を加熱す
ることによって、IDチップを補強材と共に取付孔内に
入り込ませるとともに、第1未硬化ゴム材を硬化させて
基材部と一体化させ、それによって、IDチップ及び補
強材を耳部に保持させる、加圧加熱工程と、を備えたこ
とを特徴としている。
発明において、配置工程において、耳部の表面に、取付
孔を覆う又は塞ぐシート状の第2未硬化ゴム材を配置
し、加圧加熱工程において、第2未硬化ゴム材も硬化さ
せて基材部と一体化させるようにしたものである。
発明において、補強材として、メッシュ構造を有するも
のを用いるものである。
発明において、メッシュの開口率が20〜90%であ
る。
れてなる基材部と、パイルを有するマット部材とからな
り、マット部材は基材部表面に設けられており、基材部
が、マット部材の下に位置する本体部とマット部材から
はみ出している耳部とからなっている、マットに対し
て、IDチップを取り付ける方法であって、耳部に、表
裏に貫通した取付孔を形成する取付孔形成工程と、ID
チップ保持ユニットを、耳部の裏面にて、取付孔に対向
させて配置する、配置工程と、上記配置箇所を表裏から
挟むように加圧するとともに上記配置箇所を加熱する、
加圧加熱工程とを備え、IDチップ保持ユニットが、少
なくとも、シート状の第1半硬化ゴム材と、その上に載
せられたIDチップと、IDチップを上方から覆うシー
ト状の補強材と、補強材の少なくとも周縁部を上方から
覆う第2半硬化ゴム材とからなる、一体物であり、配置
工程においては、IDチップ保持ユニットの第2半硬化
ゴム材側を取付孔に臨ませて配置するようにしており、
加圧加熱工程においては、IDチップを補強材と共に取
付孔内に入り込ませるとともに、第1半硬化ゴム材及び
第2半硬化ゴム材を硬化させて基材部と一体化させ、そ
れによって、IDチップ及び補強材を耳部に保持させる
ようにしていることを特徴としている。
発明において、IDチップ保持ユニットの第2半硬化ゴ
ム材が補強材の周縁部のみを覆うものである。
発明において、IDチップ保持ユニットの第2半硬化ゴ
ム材が補強材の全部を覆うものである。
発明において、補強材として、メッシュ構造を有するも
のを用いるものである。
発明において、メッシュの開口率が20〜90%であ
る。
のマットの縦断面部分図、図2は図1のマットの平面部
分図である。本実施形態のマット11は、パイル51が
基布52にタフトされてなるマット部材5が、加硫ゴム
からなる基材部2の表面に、接合されている。基材部2
はマット部材5より一回り大きいものであり、マット部
材5の下に位置する基材部2の部分を本体部21と称
し、マット部材5からはみ出している基材部2の部分を
耳部22と称する。図2に示すように、耳部22の一つ
の角部221は、マット部材5の角部を切除したことに
よって、拡幅されている。本実施形態のマット11は、
耳部22の拡幅された角部221にIDチップ3を保持
している。
る。即ち、角部221において、IDチップ3の下方に
は、基材部2の一部231が存在し、IDチップ3の上
方には、シート状の補強材6が存在し、更に、その上に
は、基材部2の一部232が存在している。補強材6
は、メッシュ構造を有するものであり、メッシュの開口
率は20〜90%である。また、補強材6は、メッシュ
を構成する縦糸の一部が横糸の一部に共用されてなる織
り構造を有するものである。メッシュに使用する糸は、
ポリエステル、ナイロンなどのいずれの繊維材質のもの
でもよく、特に、洗浄による寸法変化が少ない高強度の
ポリエステル、芳香族ポリアミド系の繊維材質が好まし
い。最も安価な素材としてはポリエステルが用いられ
る。繊維形態は、フィラメントタイプ、スパンタイプの
いずれでもよい。繊維表面には、耐摩耗性や基材部との
接着性を向上させるために、樹脂コーティングするのが
好ましい。樹脂の種類は、特に限定しないが、基材部と
同一系であるのが最も好ましい。補強材6は、IDチッ
プ3を上方から覆っている。即ち、IDチップ3は、上
記一部232及び補強材6と、上記一部231と、の間
に位置することによって、角部221即ち耳部22に、
保持されている。
な作用効果を発揮できる。 (1)IDチップ3を耳部22に保持しているので、I
Dチップ3を本体部21に保持した場合にできる膨らみ
部10(図16)に起因した不具合を解消できる。
いるので、マット部材5上の歩行に支障が出るのを防止
できる。特に、角部221に保持しているので、目立た
ない。
に上方に存在しているので、IDチップ3を保持した角
部221を補強材6によって補強できる。従って、ID
チップ3を保持したことに起因して耳部22の当該部分
の強度が損なわれるのを、防止できる。
方から覆っているので、上方から加わえられる圧力から
IDチップ3を保護できる。
一部232が存在しているので、上方から加わえられる
圧力からIDチップ3をより保護でき、しかも、IDチ
ップ3の位置が見て分からないので、IDチップ3が見
えることに起因して歩行者が不快感を感じるのを、防止
できる。
一部231が存在しているので、IDチップ3を下方か
ら保護できる。
いるので、IDチップ3を上方から押圧するように覆う
ことができる。従って、IDチップ3を強固に保持でき
る。
〜90%であるので、基材部2のゴムがメッシュの間隙
を通過して上下に構造的な接着となり、補強効果が著し
く向上した。何故なら、開口率が20%より小さいと、
補強材6とその上下の基材部2のゴムとの接着構造が面
状接着となるために、両者が洗浄によって容易に剥離し
てしまう恐れがあり、開口率が90%より大きいと、補
強材6がIDチップ3を保持できずに破れてしまう恐れ
があるからである。
のであるので、洗浄などの外力が加わっても、メッシュ
の間隙が変化したりずれたりすることはない。即ち、補
強材6の目が開きにくくなっている。従って、補強材6
の目が大きく開くことはなく、そこからIDチップ3が
露出することはない。
まっているので、補強材6は耳部22に強固に固定され
ることとなり、IDチップ3を安定に保持できる。
を利用して、マット11の管理などを容易に行うことが
できる。
て説明する。既に流通しているマット、即ち、図3に示
すマット10、に対して、IDチップ3を上記構成のよ
うに保持させるためには、IDチップ3をマット10に
対して次のようにして取り付ける。なお、マット10
は、マット部材5が加硫ゴムからなる基材部2の表面に
接合されており、基材部2が耳部22を有しており、且
つIDチップ3が保持されていない、マットである。
1に、表裏に貫通した取付孔71を形成する。取付孔7
1の大きさは、IDチップ3の直径と補強材6の厚さと
の和より少し大きめとする。そして、角部221の裏面
の取付孔71の周縁部711を薄く削り、その部分に接
着剤を塗布する。
71に対向させて、補強材6と、IDチップ3と、第3
未加硫ゴム83と、第1未加硫ゴム81とを、重ねるよ
うに配置する。なお、補強材6及び第1未加硫ゴム81
は、取付孔71を覆うよう配置する。第3未加硫ゴム8
3は取付孔71と同程度の大きさである。一方で、角部
221の表面において、取付孔71に対向させて、第2
未加硫ゴム82を配置する。なお、第2未加硫ゴム82
は、取付孔71を覆うよう又は塞ぐよう配置する。
を、即ち取付孔71及びその周辺部を、表裏から挟むよ
うに加圧するとともに、加熱する。これによって、ID
チップ3が補強材6と共に角部221の裏面側から取付
孔71内に入り込み、それとともに、第1未加硫ゴム8
1及び第3未加硫ゴム83が加硫されて補強材6の周縁
部61を角部221の裏面に接合させるとともに取付孔
71を下方から塞ぎ、更に、第2未加硫ゴム82が加硫
されて取付孔71を上方から塞ぐ。即ち、第1未加硫ゴ
ム81、第3未加硫ゴム83、及び第2未加硫ゴム82
は、加硫されることにより、角部221即ち基材部2と
一体となり、IDチップ3及び補強材6は基材部2に内
蔵され保持される。
耳部22に取付孔71を貫通させて形成し、IDチップ
3などを配置し、加圧加熱するだけであるので、既に出
来上がっているマットの耳部22に対して、簡単な作業
でIDチップ3を保持させることができる。
るものを用いているので、補強材6の周縁部61におい
て上下の基材部2がメッシュの孔を通して接合すること
となり、周縁部61を基材部2に強固に保持できる。特
に、メッシュの開口率が20〜90%であるので、その
効果は大きい。
との間に第3未加硫ゴム83を配置しているので、ID
チップ3を取り付けた後のIDチップ3の下方の基材部
2の強度を充分に満足させることができる。なお、第1
未加硫ゴム81のみでIDチップ3の下方の基材部2の
強度を満足させることができる場合には、第3未加硫ゴ
ム83は省略してもよい。
部22に保持させてもよい。
の縦断面部分図である。このマット12では、角部22
1の表面に、IDチップ3の上方に位置する補強材6の
部分62が露出している。その他は実施形態1のマット
11と同じである。
6が見えるので、IDチップ3の点検などにおいてID
チップ3の位置を容易に確認できる。
のであることにより、補強材6の目が大きく開くことに
よってそこからIDチップ3が抜け落ちてしまう、とい
うことを防止できる。
IDチップ3の取付方法において、第2未加硫ゴム82
を省略すればよい。
は、IDチップ保持ユニット30を用いても得ることが
できる。図6はマット11を得るための、IDチップ保
持ユニット30を用いた、マットへのIDチップ3の取
付方法を示す縦断面部分図である。
の第1半加硫ゴム31と、その上に載せられた少し小さ
なシート状の第3半加硫ゴム33と、その上に載せられ
たIDチップ3と、IDチップ3を上方から覆う補強材
6と、補強材6を上方から覆う第2半加硫ゴム32とか
らなる、一体物である。なお、IDチップ保持ユニット
30を製造するには、シート状の第1未加硫ゴムと、そ
の上に載せられた少し小さなシート状の第3未加硫ゴム
と、その上に載せられたIDチップ3と、IDチップ3
を上方から覆う補強材6と、補強材6を上方から覆う第
2未加硫ゴムとを、重ね合せた状態で、加圧及び加熱す
ることにより、第1未加硫ゴム、第3未加硫ゴム、及び
第2未加硫ゴムを半加硫させ、それぞれ、第1半加硫ゴ
ム31、第3半加硫ゴム33、及び第2半加硫ゴム32
とする。
IDチップ3を実施形態1のマット11のように保持さ
せるためには、IDチップ保持ユニット30を用いてI
Dチップ3をマット10に対して次のようにして取り付
ける。
1に、表裏に貫通した取付孔71を形成する。取付孔7
1の大きさは、IDチップ3の直径と補強材6の厚さと
の和より少し大きめとする。
71に対向させて、IDチップ保持ユニット30を配置
する。IDチップ保持ユニット30は、第2半加硫ゴム
32側を取付孔71に臨ませる。
を、即ち取付孔71及びその周辺部を、表裏から挟むよ
うに加圧するとともに、上記配置箇所を加熱する。これ
によって、IDチップ保持ユニット30のIDチップ3
が補強材6及び第2半加硫ゴム32と共に角部221の
裏面側から取付孔71内に入り込み、それとともに、第
1半加硫ゴム31、第3半加硫ゴム33、及び第2半加
硫ゴム32が加硫されて角部221即ち基材部2と一体
となり、IDチップ3及び補強材6は基材部2に内蔵さ
れ保持される。
実施形態1における取付方法と同様の作用効果を発揮で
きる。特に、IDチップ保持ユニット30を用いるの
で、取付作業をより簡単なものにできる。
プ3の下方の基材部2の強度を満足させることができる
場合には、第3半加硫ゴム33は省略してもよい。
も、IDチップ保持ユニット30を用いて得ることがで
きる。この場合は、図7に示すように、第2半加硫ゴム
32が補強材6の周縁部61のみを覆うように即ち環状
に設けられたIDチップ保持ユニット30を用い、その
他は実施形態3と同様に行う。この場合も、実施形態3
と同様の作用効果を発揮できる。
出来上がっており且つIDチップ3を保持していないマ
ット10(図3)に対して、IDチップ3を取り付ける
方法について、説明しているが、IDチップ3を、マッ
トを新規に製造する際に取り付けるようにしてもよい。
を取り付けて実施形態1に示すマット11を得るために
は、IDチップ3を次のようにして取り付ける。
となる未加硫ゴムシート2Aの、角部221となる部分
221Aの表面に、IDチップ3を配置し、IDチップ
3を補強材6で覆い、補強材6の上にシート状の未加硫
ゴム85を配置する。一方、未加硫ゴムシート2Aの、
本体部21となる部分21Aの表面に、マット部材5を
配置する。
5を含めた未加硫ゴムシート2A全体を、表裏から挟む
ように加圧するとともに加熱する。これによって、未加
硫ゴムシート2A及び未加硫ゴム85を加硫させて一体
の基材部2を形成し、それによって、角部221即ち基
材部2にIDチップ3及び補強材6が内蔵され保持され
るとともに、マット部材5が基材部2表面に接合され
る。
ゴムシート2Aの表面に、IDチップ3、補強材6、未
加硫ゴム85、及びマット部材5を配置し、加圧加熱す
るだけであるので、IDチップ3を保持した新規なマッ
ト11を簡単な作業で得ることができる。
にIDチップ3を取り付けて実施形態2に示すマット1
2を得ることもできる。この場合は、図9に示すよう
に、未加硫ゴム85を補強材6の周縁部61のみを覆う
ように即ち環状に設け、その他は実施形態5と同様に行
う。この場合も、実施形態5と同様の作用効果を発揮で
きる。
にIDチップ保持ユニット30を用いてIDチップ3を
取り付けるようにしてもよい。
ットを新規に製造する際にIDチップ3を取り付けて実
施形態1に示すマット11を得る方法は、次のように行
う。なお、IDチップ保持ユニット30は、図6に示す
ものと同じである。
2となる未加硫ゴムシート2Aの、角部221となる部
分221Aの表面に、IDチップ保持ユニット30を配
置する。IDチップ保持ユニット30は、第1半加硫ゴ
ム31側を部分221A表面に対向させて配置する。一
方、未加硫ゴムシート2Aの、本体部21となる部分2
1Aの表面に、マット部材5を配置する。
マット部材5を含めた未加硫ゴムシート2A全体を、表
裏から挟むように加圧するとともに加熱する。これによ
って、未加硫ゴムシート2A及びIDチップ保持ユニッ
ト30の半加硫ゴム31,33,32を加硫させて一体
の基材部2を形成し、それによって、角部221即ち基
材部2にIDチップ3及び補強材6が内蔵され保持され
るとともに、マット部材5が基材部2表面に接合され
る。
態5における製造方法と同様の作用効果を発揮できる。
特に、IDチップ保持ユニット30を用いるので、製造
作業をより簡単なものにできる。
0を用いて、マットを新規に製造する際にIDチップ3
を取り付けて実施形態2に示すマット12を得ることも
できる。この場合は、図11に示すように、第2半加硫
ゴム32が補強材6の周縁部61のみを覆うように即ち
環状に設けられたIDチップ保持ユニット30を用い、
その他は実施形態7と同様に行う。この場合も、実施形
態7と同様の作用効果を発揮できる。
るが、合成ゴムの代わりに合成樹脂を用いてもよい。そ
の場合は、「加硫」という表現に代えて「硬化」が適し
ている。加硫は硬化の概念に含まれる。
2に示すように、耳部22の拡幅された角部221に保
持している。しかし、IDチップ3は、耳部22の拡幅
されていない角部や、図12に示すような角部以外の耳
部22に、保持してもよい。更には、IDチップ3は、
図13に示すように、マット部材5の周縁にかかるよう
な位置で耳部22に保持してもよい。これらの場合も全
て、IDチップ3が耳部22において保持されているも
のと解する。なお、図13の保持構造を得るには、耳部
22とマット部材5とを共に貫通させて取付孔71を形
成すればよい。
部2表面に設けられてなるマットについて説明したが、
そのマットに適用されるところの、上述した、IDチッ
プ3の保持構造、IDチップ3の取付方法、及びマット
の製造方法は、基材部2のみからなるマットにも適用す
ることができる。図14は基材部2のみからなるマット
13において、IDチップ3が保持されている構造の一
例を示す。即ち、IDチップ3は、下方に位置する基材
部2の一部231と、上方から覆うシート状の補強材6
との間に位置することによって、保持されており、補強
材6の上には基材部2の一部232が存在している。こ
のマット13においても、上記実施形態と同様の作用効
果が発揮される。
うな条件の下で、実施される。 ・ゴム:NBRを主成分とし、適当な添加剤を含んだも
の。 ・基材部2の厚さ:2mm ・第1未加硫ゴム81の厚さ:1mm ・第2未加硫ゴム82の厚さ:1mm ・第3未加硫ゴム83の厚さ:0.3mm ・接着剤:商品名「ケムロック220」(ロード・ファ
ーイースト社製) ・未加硫ゴムシート2Aの厚さ:2mm ・未加硫ゴム85の厚さ:1mm ・IDチップ3:厚さ2mm、直径15mm ・補強材6:ポリエステル繊維からなるもの ・取付孔71:丸形、直径18mm。ポンチで開ける。 ・加圧加熱条件 ・方式:エアーバッキングプレス成型又は直圧式熱板プ
レス成型 ・図1〜図7までの例:2kg/cm2、175℃、プ
レス時間2分。 ・図8〜図11までの例:2kg/cm2、175℃、
プレス時間6分。
上がっているマット、例えば流通しているマットに対し
て、IDチップを取り付けて、次のような効果を発揮で
きるマットを得ることができる。即ち、 (1)IDチップを耳部に保持しているので、IDチッ
プを本体部に保持した場合にできる膨らみ部に起因した
不具合を解消できる。 (2)IDチップを耳部に保持しているので、マット部
材上の歩行に支障が出るのを防止できる。 (3)補強材の少なくとも周縁部が基材部内に埋まって
いるので、補強材は基材部に強固に固定されることとな
り、IDチップを安定に保持できる。 (4)補強材がIDチップを覆うように上方に存在して
いるので、IDチップを保持した耳部を補強材によって
補強できる。従って、IDチップを保持したことに起因
して耳部の当該部分の強度が損なわれるのを、防止でき
る。 (5)IDチップを補強材によって上方から覆っている
ので、上方から加わえられる圧力からIDチップを保護
できる。 (6)IDチップの下方に基材部の一部が存在している
ので、IDチップを下方から保護できる。 (7)IDチップに記憶されたデータを利用して、マッ
トの管理などを容易に行うことができる。
チップなどを配置し、加圧加熱するだけであるので、既
に出来上がっているマットに対して、簡単な作業でID
チップを保持させることができる。
プを取り付けた後のIDチップの上方に基材部を存在さ
せることができるので、上方から加わえられる圧力から
IDチップをより保護できるマット、を得ることができ
る。
してメッシュ構造を有するものを用いているので、補強
材の周縁部において上下の基材部をメッシュの孔を通し
て接合させることができ、周縁部を基材部に強固に固定
できる。
記載の発明の効果をより効果的に発揮できる。
上がっているマット、例えば流通しているマットに対し
て、IDチップを取り付けて、請求項1と同様の効果を
奏するマットを得ることができる。
チップ保持ユニットを配置し、加圧加熱するだけである
ので、既に出来上がっているマットに対して、簡単な作
業でIDチップを保持させることができる。特に、ID
チップ保持ユニットを用いるので、作業をより簡単なも
のにできる。
プを保持させた後のIDチップの上方の補強材の部分を
基材部表面から露出させることができるので、IDチッ
プの点検などにおいてIDチップの位置を容易に確認で
きるマット、を得ることができる。
プを保持させた後のIDチップの上方に基材部を存在さ
せることができるので、上方から加わえられる圧力から
IDチップをより保護できるマット、を得ることができ
る。
してメッシュ構造を有するものを用いているので、補強
材の周縁部において上下の基材部をメッシュの孔を通し
て接合させることができ、周縁部を基材部に強固に固定
できる。
記載の発明の効果をより効果的に発揮できる。
マットの縦断面部分図である。
法を示す、マットの縦断面部分図である。
す、マットの縦断面部分図である。
す、マットの縦断面部分図である。
す、マットの縦断面部分図である。
す、マットの縦断面部分図である。
す、マットの縦断面部分図である。
す、マットの縦断面部分図である。
ある。
図である。
面部分図である。
の縦断面部分図である。
面部分図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 ゴム材が硬化されてなる基材部と、パイ
ルを有するマット部材とからなり、マット部材は基材部
表面に設けられており、基材部が、マット部材の下に位
置する本体部とマット部材からはみ出している耳部とか
らなっている、マットに対して、IDチップを取り付け
る方法であって、 耳部に、表裏に貫通した取付孔を形成する取付孔形成工
程と、 耳部の裏面に、取付孔に対向させて、少なくとも、取付
孔を覆うシート状の補強材と、IDチップと、取付孔を
覆うシート状の第1未硬化ゴム材とを、重ねるように配
置する、配置工程と、 上記配置箇所を表裏から挟むように加圧するとともに上
記配置箇所を加熱することによって、IDチップを補強
材と共に取付孔内に入り込ませるとともに、第1未硬化
ゴム材を硬化させて基材部と一体化させ、それによっ
て、IDチップ及び補強材を耳部に保持させる、加圧加
熱工程と、を備えたことを特徴とするマットへのIDチ
ップ取付方法。 - 【請求項2】 配置工程において、耳部の表面に、取付
孔を覆う又は塞ぐシート状の第2未硬化ゴム材を配置
し、 加圧加熱工程において、第2未硬化ゴム材も硬化させて
基材部と一体化させるようにした、請求項1記載のマッ
トへのIDチップ取付方法。 - 【請求項3】 補強材として、メッシュ構造を有するも
のを用いる、請求項1記載のマットへのIDチップ取付
方法。 - 【請求項4】 メッシュの開口率が20〜90%であ
る、請求項3記載のマットへのIDチップ取付方法。 - 【請求項5】 ゴム材が硬化されてなる基材部と、パイ
ルを有するマット部材とからなり、マット部材は基材部
表面に設けられており、基材部が、マット部材の下に位
置する本体部とマット部材からはみ出している耳部とか
らなっている、マットに対して、IDチップを取り付け
る方法であって、 耳部に、表裏に貫通した取付孔を形成する取付孔形成工
程と、 IDチップ保持ユニットを、耳部の裏面にて、取付孔に
対向させて配置する、配置工程と、 上記配置箇所を表裏から挟むように加圧するとともに上
記配置箇所を加熱する、加圧加熱工程とを備え、 IDチップ保持ユニットが、少なくとも、シート状の第
1半硬化ゴム材と、その上に載せられたIDチップと、
IDチップを上方から覆うシート状の補強材と、補強材
の少なくとも周縁部を上方から覆う第2半硬化ゴム材と
からなる、一体物であり、 配置工程においては、IDチップ保持ユニットの第2半
硬化ゴム材側を取付孔に臨ませて配置するようにしてお
り、 加圧加熱工程においては、IDチップを補強材と共に取
付孔内に入り込ませるとともに、第1半硬化ゴム材及び
第2半硬化ゴム材を硬化させて基材部と一体化させ、そ
れによって、IDチップ及び補強材を耳部に保持させる
ようにしていることを特徴とするマットへのIDチップ
取付方法。 - 【請求項6】 IDチップ保持ユニットの第2半硬化ゴ
ム材が補強材の周縁部のみを覆うものである、請求項5
記載のマットへのIDチップ取付方法。 - 【請求項7】 IDチップ保持ユニットの第2半硬化ゴ
ム材が補強材の全部を覆うものである、請求項5記載の
マットへのIDチップ取付方法。 - 【請求項8】 補強材として、メッシュ構造を有するも
のを用いる、請求項5記載のマットへのIDチップ取付
方法。 - 【請求項9】 メッシュの開口率が20〜90%であ
る、請求項8記載のマットへのIDチップ取付方法。
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