JP3498644B2 - チルト調整装置 - Google Patents
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Description
おいて、ディスク記録面に対する光ビームのチルトを検
出・調整する方法及び装置に関するものである。
るために、半導体レーザから照射された光ビームは対物
レンズを介してディスク記録面に対して垂直に入射され
る。しかしながら、ディスクの傾きや対物レンズの傾き
により、光ビームがディスク記録面に対して垂直に入射
されないと、コマ収差が発生し、コマ収差が増大すると
クロストークが多くなり、信号のSN比が悪くなる。し
たがって、再生波形にひずみを生じジッタが発生する。
そこで、ディスクに対する光ビームのチルトを調整すべ
く、通常は、ディスクを再生状態にして、ディスクのラ
ジアル方向とタンジェンシャル方向に分けてディスクか
ら再生されるRF波のジッタを測定しながら、ジッタが
最小になるように各チルトを調整する。この調整は、ピ
ックアップを傾けて行う場合とスピンドルモータを傾け
て行う場合がある。
ル方向の傾きに対するRF信号のジッタとタンジェンシ
ャル方向の傾きに対するジッタの関係をそれぞれ図9
(a),(b)に示す。傾きが0の時にジッタが最小と
なり、傾きが大きくなるにつれてジッタも大きくなって
いく。そして、ジッタが最小となる点を最適点としてラ
ジアル方向及びタンジェンシャル方向の傾きを調整する
こととなる。
(b)に示すようにタンジェンシャル方向の傾きに対す
るジッタの変化は、傾き0の点を中心として急峻である
ため最適点を見つけるのが容易であり、したがってチル
トの調整が容易であるのに対して、ラジアル方向の傾き
に対するジッタの変化は、図9(a)に示すように傾き
0の周辺でなだらかであるため、最適点を見つけるのが
困難であり、したがって最適なチルト調整が困難であっ
た。
も、タンジェンシャル方向と同様にチルトの最適点が容
易に検出でき、チルトの調整を正確かつ容易に行うこと
ができるようなチルトの検出装置を提供する。
に、請求項1では、光ディスクを再生する再生手段と、
再生手段により再生された再生RF信号のうち、最高周
波数の信号成分のゲインを低下させるように帯域を制限
するローパスフィルタと、ローパスフィルタを通過した
該再生RF信号のエラーレート又は該再生RF信号の最
高周波数信号成分のジッタを測定する手段とを有して光
ディスクに対する光ピックアップのチルトを変化させな
がら最適チルト位置に調整するチルト調整装置を構成す
る。
れた光ディスクを通常より高い速度で再生する再生手段
と、再生手段から再生された再生RF信号のジッタ又は
エラーレートを測定する手段とを有して光ディスクに対
する光ピックアップのチルトを変化させながら最適チル
ト位置に調整するチルト調整装置を構成する。
ば、ローパスフィルタで再生信号帯域を制限し、再生最
高周波数を劣化させることにより、最高周波数における
原信号の品質が劣化し、チルトの変化に対して再生信号
品質が敏感に反応する。したがって、ラジアル方向にお
いても、タンジェンシャル方向と同様にチルトの最良点
を容易に検出することが可能となり、ラジアル方向にお
いてもチルトの調整を正確かつ容易に行うことができ
る。
記録されたディスクを通常より高速で再生することによ
り、原信号の品質が劣化し、チルトの変化に対して再生
信号品質が敏感に反応する。したがって、ラジアル方向
においても、タンジェンシャル方向と同様にチルトの最
良点を容易に検出することが可能となり、ラジアル方向
においてもチルトの調整を正確かつ容易に行うことがで
きる。
を参照しながら説明する。図1乃至図4は、本発明の第
1の実施の形態を示す。
ような通常のCD−ROMディスクの一部分に連続する
2Tパターンを織り込んだディスクを使用してチルトの
調整を行う。通常のCD−ROMディスクには、EFM
変調された信号がピットとして記録されており、1チャ
ネルビットの間隔Tで、3T〜11Tのパルス幅を有し
ている。これに対して図1に示すディスクのトラック上
においては、通常のディスクに形成されている最小パル
ス幅3Tよりさらに狭い2Tのパルス幅のパターンが形
成されている。
行った時のRF信号のアイパターンを図2(b)に、通
常のディスクを用いて再生動作を行った時のRF信号の
アイパターンを図2(a)にそれぞれ示す。幅の狭いパ
ルスに対しては、その立ち上がり,立下りの両エッジの
微分波形が干渉し合って、分解能が劣化し、これを積分
した波形の振幅は小さくなる。したがって、パルス幅の
狭い2Tデータの振幅Bは3Tデータの振幅Aに比べて
小さくなる。また、検出信号のレベルが小さくなるとジ
ッタが増すことから、2Tデータの再生信号に対するジ
ッタは大きくなる。このように再生条件が厳しい場合に
おいては、チルトに対して再生信号品質が敏感に反応す
る。図3はラジアル方向のチルトに対する2Tデータの
ジッタ量を示している。この図に示すように、ラジアル
方向のチルトの変化に対するジッタの変化は、タンジェ
ンシャル方向のチルトに対する変化と同様に急峻となっ
ており、これよりラジアル方向のチルトの最適点を容易
に検出することができ、チルトの調整が容易かつ正確に
行えるようになる。
検出の回路構成を示す。ディスク1からの再生光はピッ
クアップ2内の光検出器により検出され光電変換された
後、RFアンプ3に入力され所定の増幅がなされた後、
データパルス振幅測定器又はジッタメータ4に入力され
る。データパルス振幅測定器では、2Tパルスデータの
振幅を検出する。このときの振幅が最大となる点がチル
ト最良点である。したがって、この振幅が最大となるよ
うにピックアップ2又はディスクモータ5の傾きを調整
する。この傾きの調整は、ラジアル方向とタンジェンシ
ャル方向の2軸に対して行われる。また、ジッタメータ
の場合は、再生RF信号を2値化した信号のうち2Tデ
ータパルスを抽出してそのパルス幅の間に生ずる基準ク
ロックの数をカウントしてジッタ量を測定する。このと
きのジッタ量が最小となる点がチルト最良点である。し
たがって、このジッタ量が最小となるようにピックアッ
プ2又はディスクモータ5の傾きを調整する。以上のよ
うに、第1の実施の形態においては、通常より短い反転
幅のデータ(2Tデータ)をディスク上に形成して、こ
れを再生することによりラジアル方向のチルトの最良点
を容易かつ正確に検出することができるものである。た
だし、あくまでも特殊パターンなので、2Tパターンの
発生確率はドライブの位置制御系に影響しない範囲内で
あることが必要である。
図5〜図7を用いて説明する。第2の実施の形態におい
ては、回路系のローパスフィルタのゲイン特性を変えて
再生特性を厳しくすることによってチルトの調整を行う
ものである。
パスフィルタを表している。LPF11は、図6(a)
に示すように3Tの周波数の付近でゲインのピーク値と
なるゲイン特性を有するローパスフィルタである。これ
に対してLPF12は、図6(b)に示すように3T周
波数付近でゲインが低下するよう特性を有している。L
PF11,LPF12は並列に接続され、スイッチ13
によりどちらか一方が選択されるようになっている。ス
イッチはCPUからの命令により切り換えられるように
なっており、CPUは通常の動作モードの時には、LP
F11を選択するようにスイッチを切り換えるよう指示
し、チルト調整モードの時にはLPF12を選択するよ
うにスイッチを切り換えるように指示する。チルト調整
モードの時には、ディスクから再生された信号はLPF
12を通過することにより帯域を制限され、3Tの振幅
は小さくなり、分解能は劣化し、ジッタ、エラーレート
とも悪化する。このように再生条件を厳しくすると、チ
ルトに対して再生信号品質が敏感に反応する。したがっ
て、ラジアル方向のチルトに対するジッタ量の変化は、
タンジェンシャル方向のチルトに対する変化と同様に急
峻となり、これよりラジアル方向のチルトの最適点を容
易に検出することができ、チルトの調整が容易かつ正確
に行えるようになる。
チルトの検出の回路構成を示す。ディスク21からの再
生光はピックアップ22内の光検出器により検出され光
電変換された後、RFアンプ23に入力され所定の増幅
がなされた後、データパルス振幅測定器又はジッタメー
タ24に入力されるようになっている。また、CPUか
らRFアンプにアンプ内のローパスフィルタを切り換え
るための制御信号26が入力されるようになっている。
CPUの指示により選択されたLPF12は、3T付近
のゲインが低下されているため、RFアンプ23より出
力される3Tパルスデータの振幅は小さくなる。データ
パルス振幅測定器は3Tデータパルスの振幅を検出し、
このときの振幅が最大、すなわちチルトが最良となるよ
うにピックアップ22又はディスクモータ25を傾けて
チルトの調整を行う。また、ジッタメータの場合は、2
値化された3Tパルスデータのパルス幅を測定しジッタ
量が最小、すなわちチルトが最良となるようにチルト調
整を行う。
することによりチルトの調整を行うためのチルト検出回
路を示している。ピックアップ32により検出されたデ
ィスク31からの反射光はRFアンプ33で所定の増幅
がなされた後、信号処理回路34に入力される。信号処
理回路34では、EFM復調された後、CIRCによる
誤り検出・訂正がなされる。このときのエラー訂正の状
態は、CPU36に知らされ、モニタすることが可能で
ある。このエラー訂正状態をモニタしながら、エラーレ
ートが最小となる点、すなわちチルトが最良となるよう
にピックアップ32又はディスクモータ35を傾けてチ
ルトの調整を行う。
明する。第3の実施の形態においては、通常のディスク
を通常より早い速度で再生して、再生特性を厳しくする
ことによってチルトの調整を行うものである。
のディスクを通常より早い速度で再生すると、再生信号
の分解能は劣化する。このとき、パルス幅の狭い3Tデ
ータパルスは、大きく影響を受け、再生振幅が小さくな
り、ジッタ,エラーレートともに悪化する。このように
再生条件を厳しくすると、チルトに対する振幅・ジッタ
量の変化が急峻となり、これよりチルトの調整が容易か
つ正確に行えるようになる。
タの振幅又はジッタを検出する回路構成を示している。
ディスク41からの再生光はピックアップ42内の光検
出器により検出され光電変換された後、RFアンプ43
に入力され所定の増幅がなされた後、データパルス振幅
測定器又はジッタメータ44に入力される。データパル
ス振幅測定器では、3Tパルスデータの振幅を検出す
る。このときの振幅が最大となる点がチルト最良点であ
る。したがって、この振幅が最大となるようにピックア
ップ2又はディスクモータ5の傾きを調整する。。
することによりチルトの調整を行うためのチルト検出回
路を示している。ピックアップ52により検出されたデ
ィスク51からの反射光はRFアンプ53で所定の増幅
がなされた後、信号処理回路54に入力される。信号処
理回路54では、EFM復調された後、CIRCによる
誤り検出・訂正がなされる。このときのエラー訂正の状
態は、CPU56に知らされ、モニタすることが可能で
ある。このエラー訂正状態をモニタしながら、エラーレ
ートが最小となる点、すなわちチルトが最良となるよう
にピックアップ52又はディスクモータ55を傾けてチ
ルトの調整を行う。
よれば、ローパスフィルタで再生信号帯域を制限し、再
生最高周波数を劣化させることにより、最高周波数にお
ける原信号の品質が劣化し、チルトの変化に対して再生
信号品質が敏感に反応する。したがって、ラジアル方向
においても、タンジェンシャル方向と同様にチルトの最
良点を容易に検出することが可能となり、ラジアル方向
においてもチルトの調整を正確かつ容易に行うことがで
きる。
速度で記録されたディスクを通常より高速で再生するす
ることにより、原信号の品質が劣化し、チルトの変化に
対して再生信号品質が敏感に反応する。したがって、ラ
ジアル方向においても、タンジェンシャル方向と同様に
チルトの最良点を容易に検出することが可能となり、ラ
ジアル方向においてもチルトの調整を正確かつ容易に行
うことができる。
に記録されたデータ列を示したブロック図である。
図である。
示した図である。
回路の構成を示した図である。
内のローパスフィルタを示した図である。
る。
回路の構成を示した図である。
回路の構成を示した図である。
ンジェンシャル方向のチルトに対するジッタの変化を示
した図である。
メータ 34,54 信号処理回路 36,56 CPU 5,25,35,45,55 ディスクモータ
Claims (2)
- 【請求項1】 光ディスクに対する光ピックアップのチ
ルトを変化させながら最適チルト位置に調整するチルト
調整装置において、 前記光ディスクを再生する再生手段と、 該再生手段により再生された再生RF信号のうち、最高
周波数の信号成分のゲインを低下させるように帯域を制
限するローパスフィルタと、 該ローパスフィルタを通過した該再生RF信号のエラー
レート又は該再生RF信号の最高周波数信号成分のジッ
タを測定する手段を有し、 該測定手段によって測定された該エラーレート又は該ジ
ッタが最小となった時のチルト位置を最適チルト位置と
してチルト調整を行うことを特徴とするチルト調整装
置。 - 【請求項2】 光ディスクに対する光ピックアップのチ
ルトを変化させながら最適チルト位置に調整するチルト
調整装置において、 通常の記録密度で記録された光ディスクを通常より高い
速度で再生する再生手段と、 該再生手段から再生された再生RF信号のジッタ又はエ
ラーレートを測定する手段を有し、 該測定手段によって測定された該エラーレート又は該ジ
ッタが最小となった時のチルト位置を最適チルト位置と
してチルト調整を行うことを特徴とするチルト調整装
置。
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2004
- 2004-08-24 US US10/924,445 patent/US7436746B2/en not_active Expired - Fee Related
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