JP3498554B2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP3498554B2
JP3498554B2 JP31120197A JP31120197A JP3498554B2 JP 3498554 B2 JP3498554 B2 JP 3498554B2 JP 31120197 A JP31120197 A JP 31120197A JP 31120197 A JP31120197 A JP 31120197A JP 3498554 B2 JP3498554 B2 JP 3498554B2
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勝美 山科
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内側に折り曲げられ
る筒状部材の端部によって該筒状部材の内側に嵌合・固
定される密封装置に関し、密封装置と筒状部材とを確実
に封止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の密封装置として、例えば
図4に示されるガス封入式の油圧緩衝器200の軸封止
部に設けられた往復動用の密封装置100がある。
【0003】油圧緩衝器200は、内筒203に往復動
するロッド201とロッド201に設けられたピストン
202と、ピストン202の上下に密封流体L200を
内包し、ピストン202にバルブ部202aが設けられ
ていることで、ロッド201の往復行程においての減衰
力を発生させるものである。
【0004】そして、内筒203の外側にはリザーバ室
207を構成する外筒204が配置され、このリザーバ
室207にはガスG200と密封流体L200の一部が
封入されており、また内筒203の下端には、リザーバ
室207とピストン下室206とを結ぶ連通路208が
設けられている。
【0005】102はロッドガイドであり、ピストン上
室205からロッド201とロッドガイド102とのク
リアランス209を通って流出した密封流体L200及
びガスG200をリザーバ室207へと戻す連通路10
3が設けられている。
【0006】一方、密封装置100は上記の油圧緩衝器
200に装着されるもので、ロッド201の摺動面を密
封するシール部101を備え、外筒204の上端部の内
周面にカシメ固定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5(a)はこの密封
装置100を説明する要部拡大断面図である。この密封
装置100は内径部にゴム状弾性体からなるメインリッ
プ101aとダストリップ101b及びロッドガイド1
02と当接して逆止弁として機能するリップ101cを
有するシール部101を備えている。
【0008】100aは金属環であり、その外径部の密
封側に外筒204の内径側に嵌合するリップ部と同じゴ
ム状弾性体による環状の嵌め合いリップ部100bが金
属環100aの端部100cよりも外側に突出するよう
に設けられている。
【0009】図5(b)は、密封装置100を油圧緩衝
器200の軸封止部に固定する際に行なわれるカシメ工
程を説明するための図である。
【0010】カシメ工程は、密封装置100を外筒20
4の内側に組み込んだ後、外筒204の端部204aを
図示されないカシメ治具に相対回転しながら圧接するこ
とにより矢印A101の方向に折り曲げる。そして、金
属環100aに軸方向の圧縮力(矢印A102)を与え
て封止・固定する。
【0011】しかしながら、カシメ工程を行なう際に密
封装置100が移動したり、カシメ治具の当接する密封
装置100の反対側が一旦傾斜するように浮き上がりま
た元の位置に戻る等の現象が発生することがある。
【0012】これは、カシメ工程の作業方法に問題があ
ると考えられるが、図5(a)の密封装置100のよう
に、端部100cの外周端面に嵌め合いリップ部100
bに続く薄いゴム廻り部100dが存在する場合には、
このゴム廻り部100dがカシメ工程中に移動や圧縮さ
れて破損が生じる恐れがある。
【0013】また、外筒204に挿入された状態で、嵌
め合いリップ部100bの環角部100e(嵌め合いリ
ップ部100bの腰部)に応力集中(特に図5(b)の
P101の領域)が発生して環角部100eが破損し、
嵌め合いリップ部100bの封止性能低下となる問題も
ある。
【0014】図6(a),(b)は、他の構成による金
属環と油圧緩衝器200の外筒204との封止・固定方
法を説明する図である。
【0015】この密封装置150の金属環150aの外
周端面にはゴム状弾性体による嵌め合い部や薄いゴム廻
り部は設けられていない。金属環150aの反密封側の
上端面の外周から少し内側の部分に環状リップ150b
が備えられ、図6(b)に示されるように、外筒204
の端部204aがカシメ工程により折り曲げられた状態
で環状リップ150bに圧接し、封止が行なわれてい
る。
【0016】しかし、環状リップ150bと外筒204
の端部204aの圧接は、カシメ工程により行なわれる
ので、外筒204の寸法のバラツキ(図6(b)のV1
寸法)やカシメ工程のバラツキ(図6(b)のV2寸
法)の影響を受け、環状リップ150bのシール性に不
安定要素がある。
【0017】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、組み立
ての際のカシメ工程での問題の発生しにくい構成であ
り、かつ嵌め合い部の安定した封止・固定を行なうこと
の可能な密封装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にあっては、筒状部材の内側に嵌合される補強環
と、前記補強環の内径部に配置され、前記筒状部材に挿
通される軸と摺接するシール部と、前記補強環の外径部
の密封側に、該補強環の外周端面よりも外側に張り出す
と共に、前記筒状部材の内周表面に当接して補強環と筒
状部材の隙間を封止する嵌め合いシール部と、を備え、
内側に折り曲げられた筒状部材の端部が補強環の反密封
側に圧接することにより前記筒状部材に固定される密封
装置において、前記補強環の外周端面の密封側の角部に
面取り部を備え、前記嵌め合いシール部の補強環との接
合面の外側の縁を、前記補強環の面取り部に位置させる
ことを特徴とする。
【0019】この構成によると、補強環の外周端面には
嵌め合いシール部が存在せず、密封装置が筒状部材に嵌
合している状態において、補強環の外周端面と筒状部材
の内周面との相対移動が発生しても、嵌め合いシール部
の破損は発生しない。
【0020】また、嵌め合いシール部の補強環との接合
面の外側の縁よりも外側の面取り部と補強環の外周端面
との間に凹条溝が形成されるので、この凹条溝の部分か
らは嵌め合いシール部へ応力が加わらず、嵌め合いシー
ル部を緩やかに撓み変形させるので、嵌め合いシール部
に加わる応力を緩和することができる。
【0021】前記面取り部の密封側の角部をアール形状
とすることも好適である。
【0022】これにより、補強環の面取り部の密封側の
角部により、撓み変形した嵌め合いシール部を破損する
ことが防止可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0024】(実施の形態1)図1は本発明を適用した
密封装置1の実施の形態を説明するための断面構成説明
図である。この密封装置1は従来技術の項で説明した密
封装置と同様に、例えばガス封入式の油圧緩衝器の軸封
止部に固定され、油圧緩衝器の内部に封入された密封流
体としてのオイルやガスを、往復動する軸としてのロッ
ド表面の隙間から漏出させないように密封するものであ
る。
【0025】油圧緩衝器の構成は、図4に示された油圧
緩衝器200と同じ構成のものを採用することが可能で
あり、その概要に関しては図4及び従来技術の記載を参
照することで把握可能である。
【0026】密封装置1は、補強環としての平ワッシャ
状の金属環2の内径部にゴム状弾性体からなるメインリ
ップ3とダストリップ4及び不図示のロッドガイドと当
接して逆止弁として機能するリップ5を有するシール部
Sを備えている。メインリップ3は、不図示のロッドの
表面に当接する際の適切な圧力分布を付与するために、
スプリング環6により内側に付勢されている。
【0027】金属環2の外周端面2aの密封側Mの角部
には、内側に窪んだアール形状断面を呈している面取り
部2bが設けられている。さらに面取り部2bの密封側
Mの角部2cはアール形状(外側に丸みを有する)とな
っている。
【0028】金属環2の外径部の密封側Mには、シール
部Sと同じゴム状弾性体からなる環状の嵌め合いシール
部7が一体的に備えられている。嵌め合いシール部7
は、金属環2の外周端面2aよりも外側に張り出し、不
図示の筒状部材(図4における外筒204等)の内周表
面に当接して、金属環2と筒状部材の隙間を封止可能と
している。
【0029】そして、嵌め合いシール部7の金属環2と
の接合面の外側の縁7aは面取り部2bに位置してお
り、それよりも外径側(図において上側)にゴム廻り等
の発生していない状態となっている。
【0030】図2は、密封装置1を油圧緩衝器の軸封止
部に固定する際に行なわれるカシメ工程を説明するため
の図である。図において、204は外筒、204aは外
筒204の端部である。
【0031】カシメ工程は従来技術に説明された工程と
同じであるが、外周端面2aにゴム廻りが発生していな
い為、密封装置1が移動したり、密封装置1のカシメ治
具の当接する反対側が一旦傾斜するように浮き上がりま
た元の位置に戻る等の現象が発生しても、ゴム廻りや嵌
め合いシール部7の破損は全く発生しない。
【0032】また、嵌め合いシール部7の外側の縁7a
よりも外側の面取り部2bと外周端面2aとの間に凹条
溝8が形成されるので、この凹条溝8の部分からは嵌め
合いシール部7へ応力が加わらず、嵌め合いシール部7
の当接部7bから緩やかに嵌め合いシール部7を撓み変
形させるので、嵌め合いシール部7に加わる応力が緩和
される。
【0033】特に、外側の縁7aに応力が集中すること
も防止できるので、外側の縁7aからの剥れや亀裂発生
といった問題の発生を低減させるので、信頼性や耐久性
を向上することができる。
【0034】アール形状となっている面取り部2bの密
封側Mの角部2cは、撓み変形した嵌め合いシール部7
の内部における亀裂や剥離の発生を防止している。
【0035】図3(a),(b)は、密封装置1がロッ
ドガイド102A,102Bの上端面と外筒204の端
部204aの間に挟持されて固定されている状態を示す
図である。
【0036】図3(a)において、ロッドガイド102
Aの外周上端部に設けられた傾斜部102Aaと嵌め合
いシール部7の背面が当接するような構成となってお
り、嵌め合いシール部7の緊迫力を向上させることを可
能としている。103は密封流体を戻す連通路である。
【0037】また、図3(b)のような、連通路をロッ
ドガイド102Bの上端面に設けた溝102Baとして
いる形状にも適用可能となる。
【0038】尚、面取り部2bは、図1に示されたよう
な内側に窪んだ断面形状となるものでも良いし、一般的
に行なわれる略45度のC面取りでも良い。
【0039】
【発明の効果】本発明によると、組み立ての際のカシメ
工程による嵌め合いシール部の破損を防止することがで
き、組み立て性を向上すると共に、密封装置の嵌め合い
部におけるのシール性、信頼性、品質及び耐久性等を向
上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態に係る密封装置の断
面構成説明図。
【図2】図2は密封装置のカシメ工程を説明するための
図。
【図3】図3は密封装置の固定状態を説明する図。
【図4】図4は従来のガス封入式の油圧緩衝器の図。
【図5】図5は従来の密封装置の図。
【図6】図6は従来の密封装置の図。
【符号の説明】
1 密封装置 2 金属環(補強環) 2a 外周端面 2b 面取り部 2c 角部 3 メインリップ 4 ダストリップ 5 リップ 6 スプリング環 7 嵌め合いシール部 7a 外側の縁 8 凹条溝 200 油圧緩衝器 M 密封側 S シール部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状部材の内側に嵌合される補強環と、 前記補強環の内径部に配置され、前記筒状部材に挿通さ
    れる軸と摺接するシール部と、 前記補強環の外径部の密封側に、該補強環の外周端面よ
    りも外側に張り出すと共に、前記筒状部材の内周表面に
    当接して補強環と筒状部材の隙間を封止する嵌め合いシ
    ール部と、を備え、 内側に折り曲げられた筒状部材の端部が補強環の反密封
    側に圧接することにより前記筒状部材に固定される密封
    装置において、 前記補強環の外周端面の密封側の角部に面取り部を備
    え、 前記嵌め合いシール部の補強環との接合面の外側の縁
    を、前記補強環の面取り部に位置させることを特徴とす
    る密封装置。
  2. 【請求項2】 前記面取り部の密封側の角部をアール形
    状とすることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
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