JP3498406B2 - 自動車の走行制御装置 - Google Patents

自動車の走行制御装置

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JP3498406B2 JP02927495A JP2927495A JP3498406B2 JP 3498406 B2 JP3498406 B2 JP 3498406B2 JP 02927495 A JP02927495 A JP 02927495A JP 2927495 A JP2927495 A JP 2927495A JP 3498406 B2 JP3498406 B2 JP 3498406B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自動車に搭載して自
車の進行方向に存在する先行車や障害物までの距離を測
定し、また同自車の進行方向に存在する前方物体(例え
ば先行車)に追従して自車を走行させる自動車の走行制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の自動車の走行制御装置として、
例えば自車の前方にレーダ波を発信して前方に存在する
物体からの反射波を受信検知して先行車又は障害物等の
前方物体の有無並びにそれとの距離を算出するスキャン
式レーダ装置により左右水平方向に比較的広角度での所
定スキャニング幅毎のスキャニング走査を行い、該走査
により得られる受信情報の中から、マイクロコンピュー
タを利用して、自車のステアリング舵角やヨーレート等
の走行状態に基づいて推定される自車の進行路に沿った
領域内のもののみをピックアップすることにより、当該
前方物体との距離の算出をソフト的に行うようにしたも
のは既に開発されている(例えば特開平1−21359
3号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にしてスキャン式レーダ装置により、前方物体からの所
定スキャニング幅毎の反射波を受信して前方物体との距
離の算出を行う場合において、上記レーダ波の左右スキ
ャニング角の範囲内における自車の進行路上において、
距離を異にして複数の物体が存在するような場合、複数
の反射波が受信されるので、それらの内の対象となる物
体についての特定反射波群(例えば反射体からの)の識別
が必要になる。また、該特定の反射波群の識別を可能と
した場合において、当該反射波群の内の複数の反射波は
レーダ波の当り方によって入力強度(しきい値を切るピ
ークレベル)が異なるので、何れの反射波に基いて距離
を算出するかによって算出データの精度(距離)が異って
くる問題がある。
【0004】また、上記反射波の受信感度はAGC回路
(自動利得制御回路)によりゲインコントロールされてお
り、反射波の受信強度が所定値以下のときはフルゲイン
でゲインコントロールされているが、同強度が所定値を
超えると、所定レベル以下の安定した受信ゲインでコン
トロールされることになる。従って、それらの事情も考
慮する必要がある。
【0005】本願発明は、該事情に基いてなされたもの
で、上記前方物体からの反射波を1つの群として検出す
るとともに該反射波群の内の受信ゲインコントロールレ
ベルの安定した反射波を用いて前方物体との距離を算出
するようにすることにより、安定かつ正確な距離データ
を得、また正確な追従走行を可能とした自動車の走行制
御装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、該目的を達
成するために、次のような課題解決手段を備えて構成さ
れている。
【0007】すなわち、本願発明の自動車の走行制御装
置は、自車前方の左右スキャニング角範囲の物体に対し
て所定スキャニング幅毎にレーダ波を発信し、その反射
波を上記スキャニング幅毎に所定の受信ゲインで受信検
知する受信ゲインコントロール機能を備えたレーダ手段
と、上記前方物体からのスキャニング幅毎の複数の反射
波を1つの群として識別する反射波識別手段と、該反射
波識別手段により1つの群として識別された上記複数の
反射波の内の受信ゲインコントロールレベルの安定した
反射波を用いて上記前方物体との距離を算出する距離算
出手段とを備えて構成されている。
【0008】さらに、本願発明の自動車の走行制御装置
は、上記構成において、距離を算出した当該前方物体に
対して自車を追従走行させる追従走行制御手段を設け、
該追従走行制御手段は、上記算出距離と前方物体との相
対速度両者の相関データに基いて追従走行制御を行うよ
うに構成されている。
【0009】さらに、また本願発明の自動車の走行制御
装置は、上記構成において、上記レーダ手段は、レーザ
レーダ装置により構成されている。
【0010】
【作用】本願発明は、上記各構成に対応して各々次のよ
うな作用を奏する。
【0011】すなわち、上述のように本願発明の自動車
の走行制御装置の構成では、自車前方の左右スキャニン
グ角範囲の物体に対して所定スキャニング幅毎にレーダ
波を発信し、その反射波を上記スキャニング幅毎に所定
の受信ゲインで受信検知する受信ゲインコントロール機
能を備えたレーダ手段と、上記前方物体からのスキャニ
ング幅毎の複数の反射波を1つの群として識別する反射
波識別手段と、該反射波識別手段により1つの群として
識別された上記複数の反射波の内の受信ゲインコントロ
ールレベルの安定した反射波を用いて上記前方物体との
距離を算出する距離算出手段とを備えており、反射波識
別手段により1つの群として識別された複数の反射波の
内の所定左右スキャニング角範囲中の受信ゲインコント
ロールレベルの安定した反射波を用いて前方物体との距
離を算出する。
【0012】1つの群としてまとまった分布状態を示す
複数の反射波は、特定の対象物体の例えばリフレクタ等
からの反射波であり、略正確に特定できる。そして、そ
れらの各反射波の内の受信ゲインコントロールレベルの
安定したものは、対象となる前方物体のリフレクタ等か
らの反射波受光強度が高く最も距離誤差の小さい反射波
と認められる。
【0013】したがって、該反射波を基に前方物体との
距離を算出するようにすると、正確な距離データを得る
ことができる。
【0014】さらに、本願発明の自動車の走行制御装置
の構成では、上記構成において、距離を算出した当該前
方物体に対して自車を追従走行させる追従走行制御手段
を設け、該追従走行制御手段は、上記正確な算出距離と
前方物体との相対速度両者の相関データに基いて追従走
行制御を行うようになっている。
【0015】したがって、上述のような正確な距離算出
値と相対速度とに基き、適切な車間距離を維持したより
安全性の高い追従走行制御を実現することができる。
【0016】さらに、また本願発明の自動車の走行制御
装置の構成では、上記構成において、上記レーダ手段
が、レーザレーダ装置により構成されていて、可及的に
細く、かつ外乱光に影響されることなく、反射波が正確
かつ高精度に検出される。従って、距離データの算出精
度も高く、より信頼性の高い追従制御が可能となる。
【0017】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の自動車の走行制
御装置によると、自車前方物体からの安定した距離デー
タを算出し得るようになるので、正確かつ安全な追従走
行制御システム等の提供が可能となる。
【0018】
【実施例】(参考例) 先ず図3には、本願発明の参考例にかかる追従走行機能
を備えた自動車の走行制御装置の全体構成が示されてい
る。ここで、符号1はエンジン吸気系のスロットル弁
(図示省略)の開度を自動調整するスロットル制御装置、
2は電子制御式自動変速機(EAT)の制御装置、3は各
車輪に付与する制動力を自動調整するブレーキ制御装置
であり、これら3種類の制御装置1〜3は、いずれも図
示しない各種アクチュエータを有し、該各アクチュエー
タは、各々マイクロコンピュータよりなる走行コントロ
ールユニット4により制御されるようになっている。
【0019】即ち、該走行コントロールユニット4は、
上記スロットル制御装置1のスロットルアクチュエータ
に対し目標スロットル開度信号を出力して開閉弁制御を
行なうとともに、ブレーキ制御装置3のブレーキアクチ
ュエータに対し目標ブレーキ量信号を出力して制動力制
御を行う。また、同走行コントロールユニット4は、上
記EAT制御装置2のシフトレンジ位置を検出するセン
サー(図示省略)からのシフトレンジ位置検出信号を受け
つつ、該EAT制御装置2のシフトアクチュエータに対
しシフト制御信号を出力してトルクコンバータ制御を行
う。
【0020】符号5で示す情報表示装置は、例えば車室
内のインストルメントパネル部等に設けられ、図示して
いないが、前記走行コントロールユニット4からの車両
距離警報信号を受けて点灯する警報ランプと、同走行コ
ントロールユニット4からのシステム自己診断信号を受
けて画面表示する表示部とを備えている。
【0021】一方符号6で示すレーザレーダ装置は、自
車の前方に存在する物体(例えば、先行車等)を検出する
前方物体検出手段として作用するものであり、レーザレ
ーダ波を自車の前方に向けて発信し、前方物体に当たっ
て反射してくる反射波を受信し、その受信時点と発信時
点との時間差によって自車と前方物体との間の距離(車
間距離等)を測定するように構成されている。このレー
ザレーダ装置6により検出された検出信号は、車間距離
信号として前記走行コントロールユニット4に入力され
る。この本参考例のレーザレーダ装置6は、例えば図4
に示すようにレーザレーダヘッド16を備え、図7に示
すようにビーム状のレーザレーダ波を水平方向左右に所
定スキャニング幅to〜tn毎に発信し所定角度θの範囲で
走査するスキャンニング式のものとされている(後述)。
【0022】符号7はスロットル弁の開度を検出するス
ロットル開度センサー、8は車速を検出する車速センサ
ー、9はハンドル舵角(以下、単に舵角という)を検出す
る舵角センサー、10は自車に発生するヨーレートを検
出するヨーレートセンサー、11は自車に発生する横加
速度を検出する横Gセンサー、12はブレーキペダルの
踏み込み時にON作動するブレーキスイッチ、13はク
ラツチの作動状態に応じてON作動するクラツチスイッ
チ、14は追従走行時に対象車を捕足するロックオンス
イッチ、15は自車のオークルーズ運転時にON作動さ
れるオートクルーズスイッチであり、これらのセンサー
・スイッチ類7〜15の検出信号は、いずれも走行コン
トロールユニット4に入力される。なお、図示していな
いエンジン回転数センサーやその他のセンサー・スイッ
チ類の検出信号も同走行コントロールユニット4に入力
されるが、これらについての詳細な説明は省略する。
【0023】ところで、上記レーザレーダ装置6は、図
4に示すように、大別してレーザレーダヘッド16、時
間計測ユニット20、信号処理ユニット30の3つの部
分に分れている。
【0024】レーザレーダヘッド16は、LD(レーザ
ーダイオード)から成る1つの発光素子17の前側には
発光用レンズ(集光レンズ)24が配置され、第1、第2
の受光素子18,19の前側にはそれぞれ格子状のメカ
ニカルフィルタ27を備えた受光用レンズ(集光レンズ)
25,26が配置されている。また28はLDの駆動回
路(発光部)、29は受光回路(受光部)である。
【0025】前記1つの発光素子17と第1、第2の受
光素子18,19は、図5に示す如くターンテーブル3
7上に載置され、それらに属するレンズ24,25,26
及びメカニカルフィルタ27,27もターンテーブル3
7上に搭載されている。図5から理解されるように、発
光素子17およびそのレンズ24は、図4では便宜上レ
ーザレーダヘッド16の片側に描いてあるが、実際には
図5の如く第1、第2の受光素子18,19及びそのレ
ンズ25,26の中間に位置するようになっている。
【0026】また、時間計測ユニット20は、LDの駆
動回路に対するスタートパルスを発生するパルス発生部
21と、該スタートパルスにより計時を開始し前記受光
回路29からのスタートパルスで計時を終了する時間計
測部22と、電源部23とを各々有する。また、信号処
理ユニツト30は、上記時間計測部22で得られた時間
データを基に距離を算出する距離計測部31と、その結
果を表示する表示部32とを備えている。
【0027】更に、上記レーザレーダヘッド16は、上
記ターンテーブル37を回転させて、第1、第2の受光
素子18,19の受光エリア43,44及び発光素子17
の発光エリア(図示せず)を図5から図6の如く偏向させ
るためのサーボ機構34と、その駆動モータ35とを備
えている。尚、サーボ機構34の現在回転角度は駆動モ
ータ35と連動するポテンショメータ36により検出さ
れるようになっている。
【0028】また信号処理ユニツト30は、先行車の反
射体40を、常に図5の如く第1、第2の2つの受光素
子18,19の受光エリア43,44の重なり領域内に捕
捉するようにターンテーブル37を回転させる制御手段
として、サーボ機構34の駆動モータ35に対し適切な
指令を与えるサーボ制御部33を備えている。このサー
ボ制御部33は、具体的には、上記距離計測部31で計
測され第1、第2の受光素子18,19毎の計測値の大
小関係の組合わせから、サーボ機構34に対し、その駆
動モータ35の回転の有無及び回転方向についての指令
を与えるようになっている。
【0029】そして、今、例えば図5において、時間計
測ユニット20のパスル発生部21からレーザレーダヘ
ッド16のLD駆動回路28にスタートパルスが出力さ
れる。すると、LD駆動回路28は、スタートパルスの
トリガーにより発光素子17たるLDを駆動し、レーザ
パルスは、第1、第2の受光素子18,19の一方又は
両方により受光されて所定の出力電流を発生し、受光回
路29で増幅された後、ストップパルスを時間計測部2
2に出力する。時間計測部22ではパルス発生部21か
らのスタートパルスと、受光回路29からのストップパ
ルスとの間の時間間隔を計測し、時間データとして距離
計測部31に出力する。距離計測部31では時間データ
から先行車との距離を演算(換算)し、距離データとして
自動車の走行コントロールユニット4へ出力する。
【0030】ここで、前記第1、第2の受光素子18,
19が反射光を受光しないときは、距離計測部31にお
ける該当する受光素子係数での距離計測値が「最大」と
なり、距離データ“先行車がない"旨の信号して取り扱
われる。しかし、何がしかの距離計測値がある場合は
“先行車があり"と判断され、その旨の信号として取り
扱われる。
【0031】ところで、上記レーザレーダ装置6の発光
素子17からのレーダ波は可及的に細くビーム化され、
例えば図7および図8に示す左右スキャニング角θの範
囲内において所定数to〜tnに時分割された所定スキャニ
ング幅to〜tn毎に所定周期Tで繰り返しスキャニングし
て発信・受信するようになっている。
【0032】そして、後述するように該所定スキャニン
グ幅to〜tn毎のレーダ波が例えば自車の前方を走行する
自動車後部の反射体(リフレクタ)40に当って左から右
に複数の反射波群として識別して受信し群データ(距離)
を算出するようになっている(図10参照)。
【0033】また、該反射波の受信に際して、上記受光
回路29には、受光強度に応じた受信感度のAGCコン
トロール機能(自動利得制御機能)が設けられており、上
記反射体40からの所定しきい値レベル以上の反射波入
力がない場合にはフルゲイン(MAX利得)で受信感度を
コントロールするが、上記所定しきい値レベル以上の反
射体40からの反射波入力がある場合には所定感度以下
の安定したゲインレベルでの受信感度のコントロールを
行うようになっている(図13参照)。
【0034】そして、上記走行コントロールユニット4
は、上記レーザレーダ装置6からの距離データ信号を始
め、各種のセンサー・スイッチ類7〜15からの検出信
号を受けて所定の情報処理を行う入力情報処理部と、該
入力情報処理部から自車の走行状態に関する情報(例え
ば、車速センサー8からの車速、舵角センサー9からの
舵角およびヨーレートセンサー10からのヨーレート
等)を受け、これらに基づいて自車の進行路を推定する
進行路推定手段と、前記入力情報処理部の情報のうち、
特にレーザレーダ装置6で検出された前方物体に関する
検出データを受け、当該物体が前記進行路上に所定移動
条件をもって存在するかを判断し、これを自車の追従対
象とする先行車と判定するロックオン判定手段を備えて
いる。
【0035】前記ロックオン判定手段により追従対象物
体と判定された先行車の情報は、ロックオン判定手段か
ら追従制御手段に出力される。該追従制御手段は、自車
と追従対象先行車との車間距離および相対速度に基づい
て自車を先行車に追従させるように自車の車速を制御す
るように上記出力情報処理部を介して出力信号を出力す
る。
【0036】さらに、また前記レーザレーダ装置6の信
号処理ユニット30の距離計測部31は、上記時間計測
ユニット20の前方物体からの1つの反射波群に対応し
た距離又は時間データ群を1つの連続データ群として識
別する反射波識別手段と該反射波識別手段により識別さ
れた複数の反射波群データの中の所定左右スキャニング
角Δθ方向中間位置の反射波データ(距離又は時間デー
タ)を用いて前方物体との距離を算出する距離算出手段
とを備えている。
【0037】以下、同信号処理ユニット30および走行
コントロールユニット4による前方物体検出のための上
記群データ検出制御および距離(時間)データ選択(算出)
制御の内容について詳細に説明する。
【0038】<距離データ選択のための基本制御> 図9は、上記前方物体からの距離検出制御のメインルー
チンを示している。
【0039】該制御では、先ずステップS1,S2で、上
記レーザレーダ装置をON作動させて所定スキャニング
角θで、所定スキャニング方向へ、所定スキャニング幅
to〜tnでのスキャニングを開始するとともにレーザレー
ダ波を自車前方に発信する(図7、図8参照)。
【0040】次に、ステップS3で上記所定スキャニン
グ幅to〜tnで発信したレーザレーダ波の所定スキャニン
グ幅to〜tn毎の反射波の受信入力を行なった後、ステッ
プS4で該受信信号から例えば前方を走行する自動車の
反射体40からと見られる上記複数の反射波の中の独立
した1つの群データ(距離相当データ)を検出する(図1
0参照)。
【0041】その後、該群データの中から、さらにステ
ップS5で何れかの距離データを選択し、ステップS6で
図8の1スキャニング周期Tが完了したか否かを判定
し、YESになると、上記ステップS1にリターンして
次の周期Tにおける上記同様の処理を実行し、以後これ
を繰り返す。
【0042】<群データ検出、距離データ選択制御> 次に、図11は上記図9に示すメインルーチンのステッ
プS4,S5の複数の反射波の群データ検出制御並びにそ
れら群データ中からの距離データの選択制御のサブルー
チンを示している。
【0043】すなわち、先ずステップS1で上記レーザ
レーダ装置6の反射波受信入力の有無等の各種データを
読み込む。
【0044】そして、ステップS2で、実際に反射波の
受信がなされたか否かを判定する。
【0045】その結果、YESのときはステップS3に
進んで、前回も反射波の受信があったか否かを判定す
る。該判定の結果、前回は反射波の受信がなく、今回初
めて反射波の受信があった第1回目の受信であるとき
は、ステップS4に進んで、上記独立した群データを検
出するための連続データカウンタCKのカウント値を先
ず“1"にセットして1回目の距離データD1をメモリす
る。他方、前回も受信があったときは、ステップS5に
進んで上記連続データカウンタCKのカウント値をそれ
までのカウント値Nに対して1回分エンクリメント(N
+1)して距離データDn+1をメモリする。
【0046】他方、上記ステップS2の判定でNOと判
定された今回反射波の受信がなったときは、ステップS
6に進んで前回は反射波の受信があったか否かを判定す
る。
【0047】その結果、YESのときはステップS7に
進んで、それまでメモリされている上記連続データカウ
ンタCKの連続データ数N(D1〜Dnの個数)の確認を行
なった後、ステップS8で例えば該連続データ数Nの値
が所定の設定値(中間角の値を取るための最小値)3以上
となっているか否かを判定する。該判定の結果、YES
のときはステップS9に進んで、上記第1番目から第N
番目までの連続データの内N/2番目(複数の反射波入
力の内の中間角値)のデータを選択データ(距離算出デー
タ)とする。他方、NOのときはステップS10に進み、
当該連続データD1〜Dn(但し、本例ではnは2以下)の
内で距離の近い方のデータD1又はD2を選択データとす
る。
【0048】一方、上記ステップS6の判定でNOと判
定された前回も今回も反射波の受信がなかったときは、
自車前方に前車がいないと認めてステップS11に進み、
上記連続データカウンタCKのカウント値Nをオールク
リアして上記ステップS1にリターンする。
【0049】以後、以上の動作を繰り返すことによって
群データを検出するとともに距離データを選択する。
【0050】上述のように、1つの群としてまとまった
分布状態を示す複数の反射波は、先行車等特定の対象物
体の例えばリフレクタ等からの反射波であり、略正確に
特定できる。そして、それらの各反射波の内の所定左右
スキャニング角中間角位置のものは、対象となる特定前
方物体の上記リフレクタ等中心部からの最も受光強度の
高い適切な反射波と認められる。
【0051】したがって、該反射波を基に前方物体との
距離を算出するようにすると、正確な距離データを得る
ことができる。
【0052】(実施例1) 次に図12および図13は、上記図4の受光回路29に
おけるAGC回路の受信ゲインをパラメータとした本願
発明の実施例1に係る上記図9のフロチャートの複数の
反射波の内の群データ検出制御並びに距離データ選択制
御の内容を示している。
【0053】すなわち、先ずステップS1で上記レーザ
レーダ装置6の反射波受信入力の有無等の各種データを
読み込む。
【0054】そして、ステップS2で、実際に反射波の
受信がなされたか否かを判定する。
【0055】その結果、YESのときはステップS3に
進んで、前回も反射波の受信があったか否かを判定す
る。該判定の結果、前回は反射波の受信がなく、今回初
めて反射波の受信があった第1回目の受信であるとき
は、ステップS4に進んで、距離データメモリDMに1
回目の距離データとしてD1をメモリする。他方、前回
も受信があったYESのときは、ステップS5に進んで
該受信信号のAGCゲインレベルは前回と同程度のAG
Cゲインレベルであるか否かを判定する。その結果、N
OのAGCゲインレベルの変化があったときはステップ
S6に進んで距離の近い方のデータを仮データとして記
憶する一方、YESのときは当該データDnを順次距離
データメモリDMに記憶してゆく。これにより複数の反
射波群に対応した距離相当の群データが形成されてゆ
く。
【0056】一方、上記ステップS2の判定でNOと判
定された反射波の受信がなかったときは、ステップS8
〜S13に進んで、距離データメモリDMの距離データ群
の中の距離の選択制御を行なう。
【0057】すなわち、先ずステップS8で上記群デー
タの検出制御による群データの記憶があるか否かを判定
する。その結果、NOの群データの記憶がないときは、
ステップS9に進んで、上記ステップS6の仮データの記
憶があるか否かを判定する。
【0058】その結果、NOのときはステップS10に進
んで、上記ステップS4の第1回目のデータを記憶して
いるか否かを判定し、YESのときはステップS11に進
んで該第1回目のデータを距離データメモリDMに入力
メモリする。
【0059】一方、上記ステップS9での仮データの記
憶があるか否かの判定の結果、YESのときは、ステッ
プS12に進み、それらの平均値を距離データとして算出
選択する。
【0060】他方、同ステップS8の判定でYESと判
定された群データの記憶があるときは、ステップS13に
進んで、それらAGCゲインの安定した群データ各々の
平均値を算出して前方物体との距離データを選択(算出)
する(図13参照)。該AGCゲインの安定したところの
距離データ群は、何れもフルゲインではなく前車の反射
体40に適切に反射して帰ってくる反射波による適切な
データであり、それらを平均化すると、より適切な距離
の算出が可能となる。
【0061】(他の実施例) なお、上記距離データの選択に関し、例えば反射体40
に対するレーダ波の当り方が図14に示すような状態の
場合、参考例として、1つの群として識別された複数の
反射波の内の当り方が適切でない反射体40の両端側1
回目のデータとn回目のデータを除いた中間角範囲の群
データの平均値を算出して距離データとすることも可能
である。
【0062】また、その場合、上記時分割されたスキャ
ニング幅to〜tnが図14よりも更に2倍程度細分化され
ている場合には、例えば参考例として、当該1つの群と
して識別された複数の反射波群データの内、1回目およ
び2回目のデータとn−1回目およびn−2回目の反射体
両端側データを除いた中間角範囲の群データの平均値を
算出して距離データとすればよい。
【0063】さらに、また、図14のような場合におい
て、例えば参考例として1つの群として識別された複数
の反射波の群データの内の例えば終端側データを除いた
n−5、n−4、n−3、n−2、n−1回目の各データを
平均して距離データとすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の参考図である。
【図2】図2は、本願発明のクレーム対応図(請求項1,
2,3)である。
【図3】図3は、本願発明の参考例に係る自動車の走行
制御装置の全体システム図である。
【図4】図4は、同装置のレーザレーダ装置部のシステ
ム図である。
【図5】図5は、同レーザレーダ装置のレーザレーダヘ
ッド部の第1の状態の平面図である。
【図6】図6は、同レーザレーダ装置のレーザレーダヘ
ッド部の第2の状態の平面図である。
【図7】図7は、同レーザレーダヘッドからの反射体に
対するレーダ波の発信および受信状態を示す説明図であ
る。
【図8】図8は、同レーザレーダヘッド部のレーダ波ス
キャニング動作を示すタイムチャートである。
【図9】図9は、上記レーザレーダ装置部を含む走行制
御装置の基本制御ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図10】図10は、同制御装置の群データ検出例を示
すデータテーブルである。
【図11】図11は、同制御装置の群データ検出および
距離データ選択制御の内容を示すフローチャートであ
る。
【図12】図12は、本願発明の実施例1に係る自動車
の走行制御装置の群データ検出および距離データ選択制
御の内容を示すフローチャートである。
【図13】図13は、同制御装置の距離データ選択制御
動作を示すタイムチャートである。
【図14】図14は、本願発明の他の実施例に係る自動
車の走行制御装置のレーザレーダヘッド部のレーダ波発
信、受信状態を示す説明図である。
【符号の説明】
4は走行コントロールユニット、6はレーザレーダ装
置、17は発光素子、18は第1の受光素子、19は第
2の受光素子、20は時間計測ユニット、28はLD駆
動回路、29は受光回路、30は信号処理ユニット、3
1は距離計測部である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 17/88 B60R 21/00 621 G08G 1/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車前方の左右スキャニング角範囲の物
    体に対して所定スキャニング幅毎にレーダ波を発信し、
    その反射波を上記スキャニング幅毎に所定の受信ゲイン
    で受信検知する受信ゲインコントロール機能を備えたレ
    ーダ手段と、上記前方物体からのスキャニング幅毎の複
    数の反射波を1つの群として識別する反射波識別手段
    と、該反射波識別手段により1つの群として識別された
    上記複数の反射波の内の受信ゲインコントロールレベル
    の安定した反射波を用いて上記前方物体との距離を算出
    する距離算出手段とを備えてなる自動車の走行制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前方物体が移動物体である場合におい
    て、距離を算出した当該前方物体に対して自車を追従走
    行させる追従走行制御手段を設け、該追従走行制御手段
    は、上記算出距離と前方物体との相対速度両者の相関デ
    ータに基いて追従走行制御を行うようになっていること
    を特徴とする請求項1記載の自動車の走行制御装置。
  3. 【請求項3】 レーダ手段は、レーザレーダ装置よりな
    ることを特徴とする請求項1記載の自動車の走行制御装
    置。
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