JP3497024B2 - レンズ特定装置 - Google Patents

レンズ特定装置

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JP3497024B2
JP3497024B2 JP25532695A JP25532695A JP3497024B2 JP 3497024 B2 JP3497024 B2 JP 3497024B2 JP 25532695 A JP25532695 A JP 25532695A JP 25532695 A JP25532695 A JP 25532695A JP 3497024 B2 JP3497024 B2 JP 3497024B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被検レンズの屈折力
の分布や非点収差の分布等のレンズ屈折特性から、被検
レンズのメーカと種類(型名)等を求めるレンズ特定装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、眼鏡レンズとしては、累進多焦点
レンズ、遠用非球面レンズが広く普及しつつある。例え
ば、累進多焦点レンズでは、球面度数が変化しない遠用
部と、この遠用部の境から屈折力を連続的に変化させた
近用部をレンズに設けている。この遠用部はレンズの中
央より上部側におおよそ位置し、近用部はレンズの中央
より僅かに左右にずれてレンズの下部側におおよそ位置
していることが多い。しかも、実際に使用可能な近用部
及び近用部と遠用部との間の中間部は、レンズの下部全
体に設けられているのではなく、比較的狭い幅でレンズ
の中央から下縁まで延びている。
【0003】しかし、この中間部から近用部までの位置
や形状、屈折力の変化等は、メーカによっても異なる
し、同じメーカでも型名等によって大きく異なっている
のが現状である。
【0004】従って、ある型名の累進多焦点レンズが用
いられたメガネを装用している人が異なる型名の累進多
焦点レンズが用いられたメガネを装用した場合、メガネ
に馴染まず使用感が悪いものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
なメガネのメーカや型名等を記憶している人は少ないた
めに、メガネが破損した場合において新しいレンズをメ
ガネフレームに入れる場合、同じレンズを選択するのが
難しいものであった。
【0006】また、メガネにも使用場所に応じて用いら
れるメガネのタイプがあり、このタイプとしてはスポー
ツタイプ、ドライブタイプ、室内タイプ等(遠近タイ
プ、中近タイプ、近用タイプ、遠用タイプ等)があげら
れる。しかし、現在使用しているメガネがいずれのタイ
プであるか分からないことが少なくない。例えば、現在
使用しているメガネが室内で使用する中近タイプである
にも拘らず、使用タイプが分からないために、このメガ
ネを車両の運転等で使用した場合、目の疲労を感じるよ
うなこともある。この様な場合には、何が原因で目の疲
労が生じるのかわからないものであった。
【0007】そこで、この発明は、簡易且つ迅速にレン
ズ情報を知ることのできるレンズ特定装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明は、被検レンズのレンズ屈折特性の
分布を測定して求めるレンズ測定手段と、レンズ情報が
多数記録された情報記録手段と、前記レンズ測定手段で
測定された被検レンズのレンズ屈折特性の分布と前記情
報記録手段に記録された多数のレンズ情報とを比較し
て、測定された前記被検レンズがいずれのレンズ情報に
相当するかを求めるレンズ判定手段を設けたレンズ特定
装置としたことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、前記情報記録手段には
レンズ屈折特性,型名,メーカ等を対応させたレンズ情
報が記録されていると共に、前記レンズ判定手段は前記
レンズ測定手段により測定された前記被検レンズがいず
れのメーカのどの種類であるかを求めることを特徴とす
る。
【0010】請求項3の発明は、被検眼の屈折特性又は
処方値を入力させる被検者情報入力手段を有すると共
に、前記情報記録手段には屈折特性に対応する被検レン
ズの使用目的情報が記録され、前記レンズ判定手段は前
記測定手段により測定された前記被検レンズの屈折特性
と被検者情報入力手段により入力された前記被検眼の屈
折特性とを考慮して前記被検レンズがいずれの使用目的
のレンズであるかを求めることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、室内用,スポーツ用,
運転用等の使用目的を入力する使用目的入力手段と、被
検眼の眼屈折情報等の検眼データを入力する検眼データ
入力手段と、メガネの屈折度数の分布等のレンズ情報を
測定するレンズ測定手段と、前記検眼データと前記レン
ズ情報とを比較して、前記メガネが使用目的に適してい
るか否かを比較判断する比較手段と、前記比較手段によ
り得られた結果を告知する告知手段とを有するレンズ特
定装置としたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかるレンズ特
定装置の実施の形態を図面にもとずいて説明する。
【0013】(実施例1)図1(a)において、50はメ
ーカ或は特定の場所に設置されたホストコンピュータ
(以下、単にコンピュータと略称)である。このコンピ
ュータ50はパソコン本体51及びモニターテレビ52
を有し、パソコン本体51は図1(b)に示した様にレン
ズ判定手段としての演算制御回路51aを有する。
【0014】そして、この演算制御回路51aには、モ
ニターテレビ52、及びキーボード,ICカードリー
ダ,自覚式検眼装置や他覚式検眼装置などの検眼装置の
出力部に接続された図示しないインターフェース等の入
力手段53が接続されていると共に、情報記録・再生装
置(情報記録装置)54、測定モード切換スイッチ55
が接続されている。この入力手段53は、被検眼の屈折
特性などの被検者情報等のデータや、レンズ情報等を入
力するために用いられる。
【0015】尚、キーボードは、被検眼の屈折特性など
の被検者情報等のデータや、眼の検査に基づく処方箋の
データ(処方値)、或は眼鏡の使用目的等を入力したり
するのに用いる。このキーボードは、眼の検査に基づく
処方箋のデータを入力する場合にはデータ入力手段とし
て使用され、メガネ(眼鏡)の使用目的等を入力するの
に用いられる場合には使用目的入力手段として用いられ
る。この使用目的としては、例えば読書用(室内用),
運転用,スポーツ用等があげられる。
【0016】また、ICカードリーダ(検眼データ入力
手段)は、被検者の眼屈折力情報等が記録されているI
Cカードから被検者の眼屈折力を読み取って演算制御回
路51aに入力する。
【0017】さらに、被検者の眼屈折力が分からない場
合には、自覚式検眼装置や他覚式検眼装置などの検眼装
置(検眼データ入力手段)を用いて被検者の眼屈折力等
の屈折特性を測定し、この測定結果を検眼装置の出力部
に接続された図示しないインターフェースを介して演算
制御回路51aに入力する。
【0018】また、情報記録・再生装置54としては、
光ディスク装置、光磁気ディスク、ハードディスク等の
大容量記録装置が用いられる。また、測定モード切換ス
イッチ55は、累進多焦点レンズ測定モードと、レンズ
使用タイプ測定モード等の切換を行うのに用いられる。
【0019】この情報記録・再生装置54にはレンズ情
報が多数記録されている。このレンズ情報としては、レ
ンズ屈折特性,品名(型名),メーカ等を対応させたも
のや、屈折特性に対応する被検レンズ8の使用目的情報
等がある。
【0020】このレンズ屈折特性としては、被検レンズ
の屈折力の分布や非点収差の分布等がある。この被検レ
ンズの屈折力の分布としては、例えば、図5,図8に示
した様に被検レンズ8の全屈折力の分布(全屈折力デー
タ)を示したものや、被検レンズ8の部分屈折力(部分
屈折力データ)を示したものがあげられる。
【0021】この部分屈折力(一部屈折力)データとし
ては、図5の遠用部16の屈折力データ及び近用部17
(近用部頂点)の屈折力データや、遠用部16の位置に
対する近用部17の位置データ等のみでも良い。また、
部分屈折力データとしては、被検レンズ8の複数箇所す
なわち図5に示した様に等ピッチで縦横に配列した点P
1〜P9の部分の屈折力データ等でも良い。
【0022】また、屈折特性に対応する被検レンズ8の
使用目的情報としては使用場所に応じて用いられるメガ
ネのタイプがあり、このタイプとしてはスポーツタイ
プ、ドライブタイプ、室内タイプ等(遠近タイプ、中近
タイプ、近用タイプ、遠用タイプ等)があげられる。こ
の場合、使用目的の屈折力は被検眼の屈折力と被検レン
ズ8の屈折力を考慮して得られるものであるので、この
所用目的の屈折力とメガネのタイプが対応して使用目的
情報として情報記録・再生装置54に記録されることに
なる。
【0023】尚、被検レンズの全屈折力の分布の例とし
ては種々のものがあるが、そのほんの一例を参考のため
に図8に示す。更に、被検レンズの材質等もレンズ情報
として入力することもできる。
【0024】また、この演算制御回路51aには、被検
レンズのレンズ屈折特性の分布を測定して求めるレンズ
測定手段としてのレンズメーター60が接続されてい
る。
【0025】更に、演算制御回路51aのRS−232
C端子51bには、多数の眼鏡店70のレンズメーター
71がパーソナルコンピュータ(以下パソコンと略称)
72,モデム73,電話回線74、モデム75を介して
接続されている。しかも、レンズメータ60,71に
は、図1(c),図2に示した構成のものが用いられてい
る。次に、このレンズメーター60,61の構成を説明
する。
【0026】図2において、レンズメーター60,61
は、照射光源としてのLED1,2,3、コリメータレ
ンズ4、全反射ミラー5、ターゲット板6、結像レンズ
7、全反射ミラー9、投影レンズ10、一対のラインC
CD11,12を有する。尚、8は被検レンズである。
【0027】LED1〜3はコリメータレンズ4の前側
焦点面に、光学系の光軸Oを中心として所定円上に配置
されている。ターゲット板6はスリット形状の開口6a
を有する。ターゲット板6はコリメータレンズ4の後側
焦点位置を基準位置として光学系の光軸Oに沿って前後
動する構成とされている。結像レンズ7はその前側焦点
位置がターゲット板6の基準位置に一致され、結像レン
ズ7の後側焦点位置が被検レンズ8の裏面(眼鏡として
用いて装着したとき眼に近い側の面)の頂点位置Vに一
致するようにされている。
【0028】投影レンズ10は全反射鏡9と一対のライ
ンCCD11、12との間に配置され、一対のCCD1
1、12は投影レンズ10の後側焦点面に配置されてい
る。被検レンズ8の表側の頂点位置VにはLED1〜3
の光源像が形成されるが、各光源像を通る円周の半径が
約4mm以下となるようにこのレンズメーターの光学系
の倍率及びLED1〜3の位置を選定する。
【0029】3個のLEDのうちの少なくとも2個のL
EDを用い、このLEDを時系列的に発光させると、各
LEDにより照明されたターゲット板6の開口6aの像
がラインCCD11、12に形成される。ターゲット板
6が基準位置にあり、被検レンズ8が光学系中に存在し
ない場合(0ディオプター)、ターゲット板6の開口6
aのスリット像としてのラインパターンの中心が光軸O
に一致して形成される。被検レンズ8が光学系に挿入さ
れると、被検レンズ8のスリット像が形成される位置に
おける度数に応じて開口6aのスリット像がぼやけると
共に、その開口6aの像の形成位置が光軸Oからずれ
る。そこで、被検レンズ8の度数が相殺されるように、
すなわち、各光源による開口6aのスリット像が重なる
ように、ターゲット板6を光軸Oに沿って矢印A方向に
移動させ、このターゲット板6の移動量を求める。この
ターゲット板6の移動量により、被検レンズ8の度数が
測定される。
【0030】この光学系には、光軸Oを境にして一方側
に線状光束を被検レンズ8に向けて斜め方向から投影す
る線状光束投影光源13が設けられている。光軸Oを境
にして他方側には被検レンズ8の表面(眼鏡として用い
て装着したとき眼から遠い側の面)により正反射された
線状光束を受光するCCDカメラ14が設けられてい
る。
【0031】このCCDカメラ14は図2に示す演算制
御回路15に接続されている。線状光束投影光源13と
CCDカメラ14とは三次元形状を測定する三次元形状
測定手段を構成している。線状光束投影光源13は被検
レンズ8を矢印B方向に光切断する。その正反射光束は
CCDカメラ14に受像される。
【0032】そのCCDカメラ14に形成される線状像
は、被検レンズ8の湾曲に応じて歪んだ像となる。その
CCDカメラ14の受像出力は演算制御回路15に入力
される。演算制御回路15はその受像出力に基づいて光
切断箇所における被検レンズ8の形状を演算する。この
演算を所定ピッチpi毎に行うことにすれば、被検レン
ズ8の表面側の三次元形状C1を測定できる。被検レン
ズ8の裏面側の形状についても同様の測定を行えば、被
検レンズ8の裏面側の三次元形状C2を測定できる。そ
の際、表面側測定用の線状光束投影光源13とCCDカ
メラ14とは別に図3に示すように裏面側測定用の線状
光束投影光源13´とCCDカメラ14´とを準備して
もよいし、図示を略す全反射鏡を用いて線状光束投影光
源13の線状光束を被検レンズ8の裏面側に導き、その
正反射光束を図示を略す全反射鏡を用いてCCDカメラ
14に導く構成とすることもできる。なお、線状光束投
影光源13の代わりに、点状光源を一次元方向に走査す
る構成を採用してもよい。また、三次元形状測定手段と
しては、公知の他の非接触式や接触式のものを使用して
もよい。なお、図3において、21はレンズ受けであ
る。
【0033】また、被検レンズ8の表面と裏面の形状の
測定結果及びTVカメラ14における像の位置等を基に
して被検レンズ8の厚さdを測定することができる。例
えば、図3に示すCCDカメラ14から得られた表面形
状C1が図4(イ)に示すものであり、CCDカメラ1
4´から得られた裏面形状C2が図4(ロ)に示すもの
であるとき、被検レンズ8の厚さdはレンズ受け21の
基準の厚さをd0として、 式 d=df+d0−db により求められるが、被検レンズ8の基準位置における
厚さdの測定はこれに限るものではなく、例えば、接触
式プローブ等により三次元形状測定を行うときは、この
プローブとレンズ受け21の相対的位置を演算すること
により被検レンズ8の厚さdを求めても良い。
【0034】次に、被検レンズ8の屈折率の算出、屈折
力の分布を求めて、被検レンズ8のメーカや型名等の特
定について説明する。
【0035】(1)被検レンズの測定 例えば、累進多焦点レンズ等が用いられているメガネの
レンズの一部が破損した場合等において、新しいレンズ
をメガネフレームに入れたい場合には、先ず、レンズの
メーカや型名等を特定する必要がある。
【0036】この場合、多数の眼鏡店70のいずれかに
おいて、例えば、測定モード切換スイッチ55を操作し
て累進多焦点レンズ測定モードにし、破損していない方
のレンズを被検レンズ8としてレンズメーター71によ
り測定する。
【0037】ここでは、先ず、被検レンズ8が図5に示
すような眼鏡レンズであるとする。この図5に示す眼鏡
レンズは累進多焦点レンズであり、この図5において、
符号16は遠用部、符号17は近用部、符号18は累進
帯部である。遠用部16から近用部18に向かっては球
面度数Sの変化はあるが、円柱度数C、軸角度Aは基本
的に変化しない。一方、符号19の斜線で示す領域は円
柱度数C、軸角度Aが変化する領域(側部不使用領域)
である。ここでは、説明の簡単化のため、被検レンズ8
の乱視度はゼロであると仮定して説明する。また、最初
に被検レンズ8が置かれた位置を基準位置とし、これが
例えば遠用部16であるとしたとき、この遠用部16に
おける球面度数Sを測定する。
【0038】被検レンズ8の材質はレンズ全域に渡って
一様に製作され、部分的に被検レンズ8の材質が異なる
ことはないと考えられるので、被検レンズ8のいずれの
箇所においても屈折率Nは一定であるとする。そして、
図6に示すように球面度数Sの測定箇所としての基準位
置における被検レンズ8の厚さをd、その基準位置にお
いて、主平面Hから焦点Fまでの後側焦点距離をfとす
る。また、この基準位置における被検レンズ8の裏面頂
点Vから焦点FまでのバックフォーカスをBfとし、一
般に最初に被検レンズ8が置かれた位置の表側の曲率を
C1、その裏側の曲率をC2とする。
【0039】このとき、下記の式が成り立つ。
【0040】 Bf=f*{1−C1*d*(N−1)/N}…(1) f=1/(N−1)*{C1−C2+C1*C2*d*(N−1)/N}…(2 ) この(2)式の後側焦点距離fを(1)の後側焦点距離
fに代入して整理すると、屈折率Nについての二次方程
式に変形できる。
【0041】 N*N*Bf*(C1−C2+C1*C2*d)+ N(−Bf*C1+Bf*C2−2Bf*C1*C2*d+C1*d−1)+ (−C1*d+Bf*C1*C2*d)=0…(3) 一般に、バックフォーカスBfと基準位置における球面
度数Sとの間には、Bf=1/Sの関係があるから、こ
の(3)式を二次方程式の解法に従って解くと、被検レ
ンズ8の屈折率Nを得ることができる。
【0042】次に、屈折率Nと曲率C1と曲率C2と後
側焦点距離fとの間には、被検レンズ8を薄肉レンズで
あると考えると、薄肉レンズの公式により、一般に、 S=1/f=(N−1)(C1−C2)…(4) が成り立つ。
【0043】そこで、被検レンズ8の任意の位置におけ
る曲率をC1i´、C2i´、後側焦点距離をf´、球
面度数をS´とすると、 S´=1/f´=(N−1)(C1i´−C2i´)…(5) ここで、屈折率Nが(3)式により求まり、C1i´、
C2i´が三次元形状演算手段により求まるので、被検
レンズ8の任意の箇所における球面度数をS´が求めら
れる。
【0044】これらの演算は演算制御回路15により行
われ、その演算結果はモニター20に等度数線として画
像表示される。図5において、破線はその等度数線を示
している。
【0045】被検レンズ8の光学特性を得るための情報
が得られるので、光線追跡により収差計算、シュミレー
ションが可能である。
【0046】また、被検レンズ8の基準位置からのズレ
による誤差を除去できる。更に、フレーム入り眼鏡レン
ズの測定の際に、被検レンズ8が光軸に対して傾いてい
ても、三次元形状の測定によりこの傾きを補正できる。
【0047】(2)被検レンズの特定 a.この様にして被検レンズ8の等度数線を演算制御回
路15により図5の様に求めた後、パソコン72をモデ
ム73,電話回線74,モデム75等の通信回線を介し
てコンピュータ50に接続して、情報記録・再生装置5
4に記録されたレンズ情報を検索可能な状態にする。こ
の状態で、レンズメーター71により求めた被検レンズ
8の等度数線情報すなわち屈折力の分布データを、コン
ピュータ50の演算制御回路51aに転送して、演算制
御回路51aにより情報記録・再生装置54に記録され
た多数のレンズ情報と比較させる。
【0048】この比較において、演算制御回路51a
は、測定データに最も近いレンズ情報を特定して、この
レンズ情報からメーカや型名等を求め、この情報を上述
の通信回線を介して眼鏡店70のパソコン71に戻す。
これにより、眼鏡店70ではパソコン71から被検レン
ズ8のメーカや型名を知ることができる。
【0049】また、眼鏡店70において上述の様にして
測定された被検レンズ8と同じメーカのものを扱ってい
ない場合や、そのメーカ以外のメーカのレンズを顧客が
望む場合等を考慮して、眼鏡店70のパソコン71を操
作することにより、測定された被検レンズ8と類似する
データのレンズを有するメーカと型名のリストを表示さ
せたり、このリストの屈折力の分布を示す図を表示させ
たりして、顧客への説明(コンサルティング)に用いた
りすることができるようになっている。
【0050】また、被検レンズ8の使用タイプが分から
ない場合には、測定モード切換スイッチ55を操作して
レンズ使用タイプ測定モードにする。この場合には、入
力手段53を用いて被検眼の屈折力情報を演算制御回路
51aに入力すると共に、上述した様にして被検レンズ
8の屈折特性を測定させる。この測定により、演算制御
回路51aは、入力された被検者の屈折力情報と測定さ
れた被検レンズ8の屈折特性から、測定された被検レン
ズ8のがスポーツタイプ、ドライブタイプ、室内タイプ
等(遠近タイプ、中近タイプ、近用タイプ、遠用タイプ
等)のいずれであるかを判断して、モニターテレビ52
に表示させる。
【0051】b.また、メガネも長期にわたって使用す
ると、度数が合わなくなってくることが少なくない。こ
の場合には、現在使用しているメガネでは周りが見えに
くくなってくる。
【0052】この様な場合も、通常、新たにメガネを作
るために、眼鏡店70において上述したようにして、現
在使用しているメガネの屈折特性をレンズメーター71
により測定し、この測定結果を上述したようにして通信
により演算制御回路51aに入力する。
【0053】一方、眼鏡店70において、図示を省略し
た自覚式検眼装置やオートレフラクトメータ等の検眼装
置(検眼データ入力手段)により眼の屈折力の検査を行
って、この測定結果を演算制御回路51aに直接入力す
るか、測定結果に基づく処方箋、例えば実際の度数より
少し弱めの度数のレンズデータを記載した処方箋のデー
タを図示しないキーボード等によりパソコン72に入力
して、このデータを通信により上述したように演算制御
回路51aに入力する。
【0054】また、これに加えて、メガネの使用目的
(即ち新たに作るメガネをどの様な場所で使用するか)
を、例えば、読書用(室内用)、スポーツ用、運転用等
をキーボード等使用目的入力手段でパソコン72に入力
して通信により演算制御回路51aに入力する。
【0055】これらの入力により、比較手段としての演
算制御回路51aは、入力された使用目的から、現在の
眼の屈折特性データから使用目的の屈折度数または処方
箋に基づく屈折度数から使用目的に応じた屈折度数
(尚、処方箋の屈折度数が予め使用目的に応じて処方さ
れている場合には処方箋の屈折度数)を求める。
【0056】例えば、実際に測定した遠用度数(無限遠
に合っている度数)と近用度数とが、 「遠用 −5d 近用 +3d(加入度数)」 である場合において、この屈折度数から使用目的に応じ
て求められる屈折度数は以下の(i)〜(iii)の様になる。
【0057】(i)運転用 演算制御回路51aに入力された使用目的が運転用であ
れば、上述した値そのものが、運転用の屈折度数とな
る。
【0058】即ち、演算制御回路51aは、入力された
使用目的が運転用であれば、遠用及び近用とも問題はな
いので、測定した度数を 「遠用 −5d 近用 +3d(加入度数)」 として、運転用の屈折度数とする。
【0059】(ii)室内用(読書用) また、測定した屈折度数において演算制御回路51a
は、もし入力された使用目的が室内用であれば、遠用の
屈折度数を弱めに、例えば 「遠用 −4d又は−4.5d 近用 +3d(加入度数)」 等と屈折度数を求める。
【0060】(iii)スポーツ用 更に、演算制御回路51aは、入力された使用目的がス
ポーツ用であれば、近くを見る必要はなく、中間の距離
が良く見える方がよいので、近用の値を 「遠用 −5d 中用 +2d又は+2.5d(加入度数)」 等と中用度数にする。
【0061】比較手段としての演算制御回路51aは、
この様にして求めた屈折度数と現在使用しているメガネ
の屈折特性とを比較して度数差を求め、この度数差(比
較結果)が所定度数範囲に入っているか否かを判断す
る。そして、演算制御回路51aは、判断結果を眼鏡店
70のパソコン72に通信で戻して、その判断結果をパ
ソコン72のモニターテレビに表示させる。即ち、この
判断において、演算制御回路51aは、度数差が所定範
囲内であれば適している旨の表示をパソコン72のモニ
ターテレビ(告知手段)にさせ、度数差が所定範囲外で
あれば適していない旨の表示をパソコン72のモニター
テレビにさせる。尚、演算制御回路51a及びその周辺
機器の構成を眼鏡店70に持たせておけば、通信でデー
タの転送を行うことなしに、眼鏡店70で即座に上述の
a,bに説明した結果を得ることができる。
【0062】(実施例2)次に、被検レンズ8の表面形
状のみを測定して、累進焦点レンズの屈折力の変化の割
合をマッピングする実施例を説明する。
【0063】被検レンズ8が眼鏡レンズの場合には、累
進面を表面の側に形成し、裏面の側は乱視矯正用のトー
リック面あるいは乱視がない場合には球面として処方す
ることが多く、裏面による度数はレンズ全面に渡って一
定であり、度数の増減は表面形状のみに依存する。
【0064】従って、実施例1と同様に三次元形状測定
手段による被検レンズ8の表面形状とレンズメータの光
学系による基準位置における度数とのみを測定する。最
初に被検レンズ8が置かれた位置の度数測定において、
LED2を用いて求めた度数SyとLED1、3を用い
て求めた度数Sxによりトーリックか球面であるかの判
断が可能であり、例えば、Sy=Sxのときは球面であ
り、SyとSxとが等しくないときはトーリックであ
る。図7は被検レンズ8の裏面がトーリック面である場
合を示し、この図7において、符号22は強主経線方向
(x方向)、23は弱主経線方向(y方向)を示してい
る。レンズメータの光学系により測定した基準位置にお
ける度数と三次元形状測定手段により測定した表面形状
に基づき、被検レンズ8の各箇所の相対的な度数を演算
する。これにより、被検レンズ8の各箇所の相対的な度
数分布が得られる。
【0065】すなわち、裏面側の曲率半径を一定とする
と、 S=1/f=(N−1)(C1i−C2i)…(6) S´=1/f´=(N−1)(C1i´−C2i)…(7) SとS´との差を取ると、 S−S´=(N−1)(C1i−C1i´)…(8) 一方、(6)式を変形すると、 N−1=S/(C1i−C2i)…(9) 従って、 S−S´=S*(C1i−C1i´)/(C1i−C2i)…(10) よって、基準位置における球面度数Sと、表側の被検レ
ンズ8の三次元の面形状が求まれば、任意の箇所での相
対度数分布を求めることができる。
【0066】なお、この実施例では、曲率C1i、C2
i、C1i´、C2i´と曲率半径との間には、逆数の
関係があるので、薄肉レンズの公式は曲率で表現するこ
とにした。
【0067】実施例1の場合、一経線方向(例えばx方
向)の被検レンズ8の形状、厚さ、度数から屈折率を求
めることができ、他の経線方向(例えばy方向)の度数
は、y方向の形状、厚さを両面の3次元計測により得て
いるので、演算により求めることができるが、実施例2
の場合、裏面の形状が不明、すなわち、被検レンズ8が
球面であるか、トーリックであるか不明であり、従っ
て、2経線(x,y方向)のそれぞれの度数から裏面の
形状を推定演算する必要があり、2方向の測定のため、
3個以上の光源が必要となる。
【0068】(実施例3)また、以上説明した実施例で
は、眼鏡店70からホストコンピュータ50にアクセス
して被検レンズ8のメーカや型名等の情報を得るように
したが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。
例えば、上述したホストコンピュータ50側の機能を眼
鏡店70のパソコン71に持たせると共に、図8に示し
た様に、このパソコン71に情報記録・再生装置54と
同じ情報記録・再生装置54´を接続しておいて、眼鏡
店70のにおいて被検レンズ8のメーカや型名等の情報
を得る様にしてもよい。
【0069】この場合も、上述したように、眼鏡店70
において測定された被検レンズ8と同じメーカのものを
扱っていない場合や、そのメーカ以外のメーカのレンズ
を顧客が望む場合等を考慮して、眼鏡店70のパソコン
71を操作することにより、測定された被検レンズ8と
類似するデータのレンズを有するメーカと型名のリスト
を表示させたり、このリストの屈折力の分布を示す図を
表示させたりして、顧客への説明に用いたりすることが
できるようになっている。
【0070】(実施例4)図10はび実施例は、図1に
おけるレンズメータ60(71)に代えて使用できるレ
ンズメーター30を示したものである。
【0071】この図10において、レンズメーター30
は、測定装置本体31、測定装置本体31の正面上部に
設けられたモニターテレビ(表示装置(表示手段))3
2、モニターテレビ32の下方に位置して装置本体31
の正面に設けられた光学特性測定部33を有する。32
aはモニターテレビ31の表示部である。
【0072】この光学特性測定部33は、測定装置本体
31の正面中央部に突出(膨出)させられた照明光源収
納部34、照明光源収納部34の下方に間隔をおいて装
置本体31の正面に突出(膨出)させられた測定光学系
収納突部35、測定光学系収納突部35の上面に突出固
定させられた裁頭円錐筒状のレンズ受36を有する。ま
た、光学特性測定部33は、メガネフレームのレンズ
(被検レンズ)の光学特性を測定する際に用いるフレー
ム支持手段37を有する。
【0073】このフレーム支持手段37は、図10に示
した様に照明光源部34と測定光学系収納部35との間
に配設された方形板状の当接部材38(図11参照)
と、この当接部材38に左右動自在に保持されたスライ
ダ39と、スライダ39に上下可動可能に保持され且つ
図示しないスプリングで上方にバネ付勢された鼻当支持
部材40を有する。
【0074】当接部材38は、測定装置本体31に前後
方向に進退自在に保持され、測定装置本体31の右側部
に設けられたレバー41の前後方向への回動操作によ
り、前後方向に進退移動されるようになっている。
【0075】上述の当接部材38の前後方向への移動量
は図12に示したリニアセンサ(リニアエンコーダ),
ロータリーエンコーダ,磁気スケール、ポテンショメー
タ等の前後移動距離測定手段42で測定可能に設けら
れ、スライダ39の左右への移動量はリニアセンサ(リ
ニアエンコーダ),磁気スケール、ポテンショメータ等
の左右移動距離測定手段43で測定可能に設けられてい
る。
【0076】この測定手段42,43からの出力は演算
制御回路44に入力される。この演算制御回路44には
測定光学系収納突部35内の測定光受光部であるCCD
35aからの出力が入力される。更に、演算制御回路4
4は、CCD35aからの検出信号を基にモニターテレ
ビ32に屈折情報を表示するようになっている。この構
成は周知であるのでその詳細な説明は省略する。また、
演算制御回路44は、装置本体31の電源投入時に照明
光源34aを発光制御する様になっている。
【0077】次に、この様な構成のレンズメーター30
を用いて図11のメガネ45の被検レンズ8の屈折力
(屈折度数)を測定する場合について説明する。
【0078】メガネ45の鼻当45aを図11に示した
様に鼻当支持部材40に支持させて、スライダ39を左
右動させて鼻当支持部材40を左右動させると共に、レ
バー41を前後に可動操作して当接部材38を前後動さ
せることにより、メガネ45を左右・前後に移動させる
ことができる。
【0079】従って、先ず、メガネ45の鼻当45aを
鼻当支持部材40に支持させると共に、メガネ45を鼻
当支持部材40と共に上述したようにして左右・前後に
移動操作して、メガネ45の一方の被検レンズ8をレン
ズ受36上に位置させる。この後、鼻当支持部材40の
上方へのバネ付勢力に抗してメガネ45を下方に押し
て、メガネ45の一方の被検レンズ8をレンズ受36に
当接させ、次に、メガネ45を鼻当支持部材40と共に
左右・前後に移動操作して被検レンズ8一縁8a側の任
意の点Q1をレンズ受36の中央に位置させる。
【0080】この位置から、図示しない測定開始スイッ
チをONさせて、レバー41を手前側に回動操作する異に
より図13(a)のラインL1に沿って点Q1から被検レ
ンズ8の他縁8b側の点Q2まで移動操作する。この移
動に伴って、演算制御回路44は、前後移動距離測定手
段42からの移動距離情報信号を基に、所定移動距離毎
に被検レンズ8の屈折力を測定して、この測定値をメモ
リ46に記憶させる。そして、測定が終了後、演算制御
回路44は、メモリ46に記憶された屈折力情報から図
13(b)に示した様な屈折特性曲線(加入度曲線)F1
をモニターテレビ32に表示させる。
【0081】この様な測定を複数箇所で、例えば、図1
3(a)の他の任意の点R1,S1からR2,S2までの
ラインL2,L3等で行って、図13(c),(d)の屈折特
性曲線F32,F3を求める。尚、図13(b),(d)にお
いて、屈折特性曲線(加入度曲線)F1,F3の破線で
示した範囲f1,f3は、図13(a)の領域(側部不使
用領域)19に位置する部分であるので、破線で示した
様な滑らかな値が得られない為に、領域19に対応する
部分であることを示すために破線表示したものである。
【0082】そして、演算制御回路44は、この複数の
屈折特性曲線(加入度曲線)F1〜F3から、被検レン
ズ8の遠用部18の屈折力と近用部の屈折力を求めると
共に、被検レンズ8の遠用部18側の境界から近用部1
7までのレンズ屈折特性と及遠用部18から近用部17
に至る中間部の屈折部の形状をおおまかに判断できる。
従って、このデータを第1実施例と同様にホストコンピ
ュータ50の情報記録・再生装置54に記録されたレン
ズ情報データと比較させることにより、第1実施例と同
様に被検レンズ8のメーカや型名、或は被検レンズ8の
使用タイプ等を簡易且つ迅速に知ることができる。
【0083】実施例1に示したレンズメーターズメータ
ーとしては、以上説明したものに限定されるものではな
く、以下に説明するようなレンズメーターも用いること
ができる。
【0084】(実施例5)図14はレンズメーターの他
の例を示す光学系を示し、この図14において、101
はタングステンランプからなる光源、102はコリメー
ターレンズ、103はマイクロレンズアレイ、104は
被検レンズ、105はレンズ受け、106はリレーレン
ズ、107はCCDカメラ、107aはCCDカメラ7
のレンズ、108はCCDカメラ107の受光センサで
ある。タングステンランプ101の直前方には絞り10
9、フィルタ109´が設けられ、タングステンランプ
101、絞り109、フィルタ109´、コリメータレ
ンズ102は101個の光源部を構成している。
【0085】フィルタ109´はe線近傍の波長の光を
透過し、e線以外の光線を遮光する。タングステンラン
プ101から出射された光束はコリメーターレンズ10
2により平行光束とされて、マイクロレンズアレイ10
3に導かれる。このマイクロレンズアレイ103は二次
元的に配列された多数の微小レンズ103aを有する。
この微小レンズ103aは図15の(イ)に示すような
球面レンズ、(ニ)に示すようなフレネルレンズであっ
ても良く、微小レンズ103aの外形は(イ)に示すよ
うな円形、(ロ)に示すような六角形状、(ハ)に示す
ような矩形状のいずれでも良い。
【0086】各微小レンズ103aは実質的に同一の焦
点距離を有し、各微小レンズ103aの個数は約100
0個であり、平行光束に基づきこの分に相当する集光光
束Piを生成する。被検レンズ104はマイクロアレイ
レンズ103の後側焦点位置近傍に位置されている。こ
こで、被検レンズ104の前側の面104aとは、眼鏡
レンズを意味するときは装用した時に眼から遠い側の面
を云う。裏側の面104bとは、眼鏡レンズを意味する
ときは装用した時に眼に近い側の面を云う。眼鏡レンズ
を製作する際、印点は前側の面104aに施されてい
る。
【0087】被検レンズ104にはその微小レンズ10
3aに対応する光源像が形成される。この被検レンズ1
04を透過した各光束Piはリレーレンズ106を介し
てCCDカメラ107のレンズ107aに導かれ、CC
Dからなる受光センサ108に結像される。被検レンズ
4に入射する各微小レンズ3aからの集光光束の主光線
Psは光軸Oと平行である。この主光線Psは被検レン
ズ104を透過後に偏向され、その偏向の度合は入射高
さh(被検レンズ104のその面104aの主光線Ps
の入射位置)とその入射位置における被検レンズ104
の度数とによって定まる。
【0088】面104aの各点における度数S(単位:
ディオプター)は、透過後の主光線Psの偏向角をθと
すると、 S=tan θ/(10h) …(1) である。
【0089】各微小レンズ103aに基づく主光線Ps
の高さは既知であり、受光センサ108上での高さをh
i、リレー倍率をβ、被検レンズ104の裏側の面10
4bからリレーレンズ106までの距離をZとすると、 θ=tan-1{(h−βhi)/Z} …(2) の関係式があるので、受光センサ108上での未知の高
さhiを求めれば、偏向角θが求められ、従って、度数
Sが(1)式により最終的に求まる。
【0090】例えば、レンズ受け105に被検レンズ1
04がセットされていない場合には、受光センサ108
上に図16の(イ)に示すように各微小レンズ103a
に対応した各光点像103a´が形成される。
【0091】この図16(イ)に示す各光点像103a
´の間隔d´を基準として、被検レンズ104が正の球
面度数を有する場合には、図16(ロ)に示すように間
隔d´よりも小さな間隔を有する各光点像103a´が
受光センサ108上に形成される。被検レンズ104が
負の球面度数を有する場合には、間隔d´よりも大きな
間隔を有する各光点像113a´が図16(ハ)に示す
ように形成され、被検レンズ104が乱視用レンズの場
合には、図15(イ)に示すように全体として正方形の
頂点位置に配列された微小レンズ103aによって形成
される各光点像103a´の全体形状が図16(ニ)に
示すように歪んで平行四辺形状を呈する。
【0092】被検レンズ104が累進多焦点レンズの場
合には、各光点像103a´が図16(ホ)に示すよう
に図16(ロ)と図16(ニ)とが混合したものでかつ
近用部程下方にち密となり、被検レンズ104が偏心し
ている場合、被検レンズ104がプリズムである場合に
は図16(ヘ)に示すように光点像103a´の全体形
状が受光センサ108の中央からずれ、被検レンズ10
4が強度の負のレンズの場合には、図16(ト)に示す
ように各光点像103a´の間隔が広がって、その周辺
部の各光点像103a´が受光センサ8上からはみ出す
こととなる。
【0093】被検レンズ104のパワーが大きい場合に
は、言い替えると、焦点距離の短い被検レンズ104の
場合には、各微小レンズ103aの中心から中心までの
間隔(レンズ間距離)d(図15(イ)参照)を大きく
とり、単位面積当りの各微小レンズ103aの密度を小
さくすれば、あるいは、リレーレンズ106を被検レン
ズ104に近接して配置すれば(リレーレンズ106を
光軸Oに沿って可動の構成として近接させる配置とすれ
ば)、一の集光光束Piと他の集光光束Piとを交差さ
せることなく受光センサ108上に導くことができ、例
えば、図15(イ)に示す(n,m)番目の微小レンズ
103aの集光光束を、図16(イ)に示す受光センサ
108の(n,m)番目の位置に確実に対応させること
ができ、各微小レンズ103aの間隔dは既知の値であ
るので、受光センサ108に複数の光束が同時に入射し
ても、被検レンズ104の前側の面104aでの入射位
置(高さh)を知ることができる。つまり、リレーレン
ズ106を光軸Oに沿って可動させる構成とすることに
よりダイナミックレンジが大きくなる。
【0094】(実施例6)図17はレンズメーターの更
に他の例を示す光学系を示し、この発明の実施例6にお
いては、光束選択手段としての液晶シャッター110を
マイクロレンズアレイ103とタングステンランプ10
1との間に、ここではコリメータレンズ102とマイク
ロレンズアレイ103との間に配設する構成としたもの
である。液晶シャッター10は、図18に示すように、
各微小レンズ103aから出射された各光束を透過・遮
断する透過・遮断領域110aを有する。この液晶シャ
ッター110は、図示を略す駆動回路によってその透過
・遮光領域110aが図18に示すように所定の順番で
開閉される。この透過・遮光領域110aの面積は各微
小レンズ103aの面積に実質的に等しい。その図18
において、符号110bで示す斜線領域は透過・遮光領
域が閉じられていることを示す。
【0095】被検レンズ104のパワーが大きい場合に
は、各微小レンズ103aの中心から中心までの間隔
(レンズ間距離)dを小さくし、単位面積当りの各微小
レンズ103aの密度を大きくすると、集光光束Piが
交差して受光センサ108上に導かれ、(n,m)番目
の微小レンズ103aの光束が受光センサ108の
(n,m)番目の位置に対応しなくなる場合が生じる
が、この液晶シャッター110を用いて、順番に透過・
遮光領域110aを矢印方向に開成させ、受光センサ1
08に光束を入射させることにすれば、被検レンズ10
4とリレーレンズ106との間の距離Z、微小レンズ1
03a間の距離dを変更しなくとも、受光センサ108
上の光束の位置と被検レンズ104の前側の面104a
での入射位置との間に対応関係をつけることができる。
【0096】特に、被検レンズ104とリレーレンズ1
06との間の距離Zを小さくすると、単位度数当りの受
光センサ108面上での光点像103a´の変位量が小
さくなって測定精度が低下するが、この発明の実施の形
態2によれば、被検レンズ104のパワーが大きい場合
でも、被検レンズ104とリレーレンズ106との間の
距離Zを測定精度が低下しない程度に大きく維持しつつ
受光センサ108上の光束の位置と被検レンズ104の
前側の面104aでの入射位置との間に対応関係をつけ
ることができる。また、微小レンズ103a間の距離d
を大きくすると、測定範囲(測定視野)内の光点像10
3a´の個数が減少するので、同様に測定精度の低下に
つながるが、この発明の実施の形態2によれば、これも
解消できる。
【0097】液晶シャッター110の透過・遮光領域1
10aの開成は、上述したように順番に行う他、以下に
説明する方法を採用できる。
【0098】例えば、図19(イ)に示すように、透過
・遮光領域110aを同時に市松模様状に開成し、次
に、透過・遮光領域110aを閉じ、斜線領域110b
を同時に開成させて、受光センサ108上の全光点像1
03a´を採取しても良い。また、図19(ロ)に示す
ように、透過・遮光領域110aの間隔を大きく開けて
も良く、被検レンズ4が図16(ト)に示す強度の負の
レンズ、強度のプリズムのような場合で、周辺部の光点
像103a´が受光センサ108からはみ出していると
きには、図19(ハ)に示すように一度中央の透過・遮
光領域110aを開成させ、この光点像103a´に対
応する微小レンズ103aの位置を確かめ、これを基準
として、全開あるいは図19(イ)、図19(ロ)に示
すように透過・遮光領域110aを開成させて測定を行
っても良い。
【0099】また、被検レンズ104が+25ディオプ
タの時に集光光束が交差しない間隔を開けて透過・遮断
領域110aを開成させ、次に、図19(ニ)に示すよ
うに、中央付近の3個以上の透過・遮断領域110aを
仮測定し、この仮測定された被検レンズ104の度数に
応じて、液晶シャッタ110の開閉方法を変更しても良
い。
【0100】例えば、被検レンズ104が強度の正の球
面レンズの場合には、図19(ロ)に示す開閉方法を採
用し、中度の正の球面レンズ、弱中度の正の球面レンズ
の場合には図19(イ)に示す開閉方法を採用し、弱度
の正の球面レンズ、負の球面レンズの場合には、一度に
液晶シャッタ110の全透過・遮断領域110aを開成
する。要するに、被検レンズ104の面104aの光束
の入射位置と受光センサ108上での光束位置とを時間
的、空間的に対応つけるようにすることができれば良
い。
【0101】この発明の実施例6によれば、マイクロレ
ンズアレイ103とコリメータレンズ102との間に液
晶シャッター110を配設する構成としたが、マイクロ
レンズアレイ103と被検レンズ104との間でマイク
ロレンズ103の直後に配設しても良い。
【0102】なお、透過・遮断領域110aを図19
(二)に示すように、中央(光軸Oに相当)を境に対称
形に4個開成した場合には、通常のレンズメーターとし
て使用することができる。
【0103】(実施例7)図20は本発明の実施例7に
係わるレンズメーターの光学系を示し、この発明の実施
の形態3においては、コリメーターレンズ102と被検
レンズ104との間に2個のマイクロレンズアレイ10
3、111を互いに間隔を開けて配設し、マイクロレン
ズアレイ103の後側焦点位置に液晶シャッター110
を配置する構成としたものである。ここでは、マイクロ
レンズアレイ111は微小レンズ111aを有し、各微
小レンズ111aは各微小レンズ103aにそれぞれ対
応され、光源部と被検レンズ104とが共役となるよう
にアレイレンズ111を配設する。
【0104】この発明の実施例7によれば、光束の集束
箇所に透過・遮光領域110aが設けられているので、
透過・遮光領域110aの面積を発明の実施の形態2の
場合に較べて小さくでき、従って、迅速に透過・遮断の
切り替えを行うことができるという効果を奏する。
【0105】(実施例8)図21は図1、図17、図2
0に示すマイクロレンズアレイに絞り112を設けたも
ので、絞り112は各微小レンズ113aに対応する各
開口112aを有する。絞り112は各開口112a以
外の領域は遮光部となっている。この絞り112は、図
14に示す光学系の場合には、図21(イ)に示すよう
にマイクロレンズアレイ103とコリメータレンズ10
2との間でマイクロレンズアレイ103の直前に設けて
も良く、また、図21(ロ)に示すようにマイクロレン
ズアレイ103と被検レンズ104との間でマイクロレ
ンズアレイ103の直後に設けても良い。また、絞り1
12は図17に示す光学系の場合には液晶シャッター1
10とマイクロレンズアレイ103との間に設けるか、
又はでマイクロレンズアレイ103の直後に設ける。更
に、図20に示す光学系の場合には、マイクロレンズア
レイ103、マイクロレンズアレイ111の近傍に設け
る。また、マイクロレンズアレイ103をホトエッチン
グ法により形成する場合には、絞り112の遮光部11
2b(第21図(ハ)参照)をホトエッチングの過程に
おいてマイクロレンズアレイ103に直接形成しても良
い。
【0106】このレンズメータによれば、隣接する各微
小レンズ103aからの散乱光が受光センサ108上に
達して受光センサ108上に光線の点像が形成されるの
を防止できる。すなわち、微小レンズ103aの結像条
件に従わない光線の点像が受光センサ108に混在する
のを防止できる。
【0107】(実施例9)図22は本発明の実施例9に
係わるレンズメーターの光学系を示し、この発明の実施
の形態5においては、光源部を複数個(例えば、100
0個)のLED113により構成することとしたもの
で、各LED113はマイクロレンズアレイ103の微
小レンズ103aに対応させて配列されている。
【0108】この実施例によれば、各LED113を順
番に点灯させて、光点像103a´の位置を測定できる
ので、液晶シャッタ110を使用しなくとも液晶シャッ
タ110を有するものと同様に各微小レンズ103aと
光点像103a´との対応関係をつけることができる。
液晶シャッタ110を用いない分だけ光量損失を防止で
きる。
【0109】(実施例10)図23(イ)又は図23
(ロ)は本発明の実施例10に係わるレンズメーターの
光学系を示し、この発明の実施の形態6においては、微
小レンズ103aの個数を3個とし、測定光軸近傍の5
mm範囲に光束を投影して従来と同様に測定光軸中心の
平均的な度数を求めることとしたものであり、図23
(イ)は光源部にタングステンランプ101を設け、絞
り109、フィルタ110´を介して出射された光束を
リレーレンズにより平行光束として出射させ、微小レン
ズ103a´により3本の光束を被検レンズ104に照
射した実施例を示し、図23(ロ)は光源部に3個のL
ED113を3個の微小レンズ103a´にそれぞれ対
応させる構成として、微小レンズ103a´により3本
の光束を被検レンズ104に照射した実施例を示したも
のである。
【0110】このレンズメーターによれば、従来のレン
ズメーターに較べて光学素子のコストが大幅に安価とな
り、かつ、小型化も図ることができる。この発明の実施
の形態6においては、被検レンズ104上での光束の透
過範囲を5mm以下としたが、コンタクトレンズの場合
には3mm以内であることが望ましい。なお、この微小
レンズ103aの個数は3個に限る必要はなく4個以上
であっても良い。
【0111】実施例5〜10のレンズメーターを用いて
被検レンズの光学特性を測定するようにした場合には、
被検レンズの面の各位置の度数分布を短時間で測定でき
るので、測定された被検レンズがいずれのレンズ情報に
相当するかを求めるのに、第1実施例のレンズメーター
を用いた場合よりも更に時間を短縮できる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、被検レンズのレンズ屈折特性の分布を測定して求め
るレンズ測定手段と、レンズ情報が多数記録された情報
記録手段と、前記レンズ測定手段で測定された被検レン
ズのレンズ屈折特性の分布と前記情報記録手段に記録さ
れた多数のレンズ情報とを比較して、測定された前記被
検レンズがいずれのレンズ情報に相当するかを求めるレ
ンズ判定手段を設けた構成としたので、簡易且つ迅速に
レンズ情報を知ることができる。
【0113】また、請求項2の発明は、前記情報記録手
段にはレンズ屈折特性,型名,メーカ等を対応させたレ
ンズ情報が記録されていると共に、前記レンズ判定手段
は前記レンズ測定手段により測定された前記被検レンズ
がいずれのメーカのどの種類であるかを求める構成とし
たので、レンズの交換等が必要な場合でも、メーカや型
名等を迅速に知ることができる。
【0114】更に、請求項3の発明は、被検眼の屈折特
性又は処方値を入力させる被検者情報入力手段を有する
と共に、前記情報記録手段には屈折特性に対応する被検
レンズの使用目的情報が記録され、前記レンズ判定手段
は前記測定手段により測定された前記被検レンズの屈折
特性と被検者情報入力手段により入力された前記被検眼
の屈折特性とを考慮して前記被検レンズがいずれの使用
目的のレンズであるかを求める構成としたので、現在使
用しているメガネのタイプが分からない場合でも容易に
その使用タイプを知ることができる。しかも、これによ
り、そのメガネが使用目的に合っていないことが分かっ
た場合には、使用目的に応じたメガネの処方も簡易に行
うことができる。
【0115】また、請求項4の発明は、室内用,スポー
ツ用,運転用等の使用目的を入力する使用目的入力手段
と、被検眼の眼屈折情報等の検眼データを入力する検眼
データ入力手段と、メガネの屈折度数の分布等のレンズ
情報を測定するレンズ測定手段と、前記検眼データと前
記レンズ情報とを比較して、前記メガネが使用目的に適
しているか否かを比較判断する比較手段と、前記比較手
段により得られた結果を告知する告知手段とを有する構
成としたので、現在使用しているメガネが使用目的に適
しているか否かを簡易に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)はこの発明にかかるレンズ特定装置の概
略説明図、(b)は(a)の接続関係を示す回路図、(c)は
(a),(b)のレンズメーターの回路図である。
【図2】 図1に示したレンズメーターの光学系の一例
を示す図である。
【図3】 本発明に係わるレンズメーターの三次元形状
測定装置の変形例を示す模式図である。
【図4】 本発明に係わる三次元形状測定装置により得
られた形状の一例を示し、(イ)は被検レンズの表側の
形状、(ロ)は被検レンズの裏側の形状の一例を示す。
【図5】 被検レンズが眼鏡レンズの一例を示す平面図
である。
【図6】 被検レンズの側面図である。
【図7】 実施例2のレンズメーターの光学系による度
数測定の一例を示す斜視図である。
【図8】 (a)〜(d)は、被検レンズの屈折力の分布の他
の例を示す説明図である。
【図9】 レンズメーターの他の制御回路を示す説明図
である。
【図10】 レンズメーターの他の例を示す斜視図であ
る。
【図11】 図10に示したレンズメーターの使用説明
図である。
【図12】 図10に示したレンズメーターの制御回路
を示す説明図である。
【図13】 図11に示した被検レンズの屈折特性曲線
図である。
【図14】 レンズメータの他の例を示す光学系の説明
図である。
【図15】 図14に示すマイクロレンズアレイの形状
を説明する平面図であって全て凸レンズであり、(イ)
は微小レンズが円形の球面凸レンズである場合、(ロ)
は微小レンズが六角形状の球面凸レンズである場合、
(ハ)は微小レンズが矩形状の球面凸レンズである場
合、(ニ)は微小レンズがフレネルレンズである場合を
それぞれ示す図である。
【図16】 図14に示す光学系により受光センサ上に
形成される光点像の説明図で、(イ)はレンズがセット
されていないときの光点像の説明図、(ロ)は被検レン
ズが正の球面レンズである場合の光点像の説明図、
(ハ)は被検レンズが負の球面レンズである場合の光点
像の説明図、(ニ)は被検レンズが乱視用レンズである
場合の光点像の説明図、(ホ)は被検レンズが累進多焦
点レンズである場合の光点像の説明図、(ヘ)は被検レ
ンズが偏心している場合、プリズムである場合の光点像
の説明図、(ト)は被検レンズが強度の負のレンズであ
る場合の光点像の説明図である。
【図17】 レンズメータの他の例を示す光学系の説明
図である。
【図18】 図17に示す液晶シャッタの平面図であ
る。
【図19】 図17に示す液晶シャッタの開閉方法の説
明図で、(イ)は市松模様に透過・遮断領域を開閉した
状態を示し、(ロ)は間隔を開けて透過・遮断領域を開
閉した状態を示し、(ハ)は中央のみの透過・遮断領域
を開閉した状態を示し、(ニ)は中央の左右上下対称位
置にある4個の透過・遮断領域を開閉した状態を示す図
である。
【図20】 レンズメータ他の光学系を示す説明図であ
る。
【図21】 図20のレンズメータのマイクロレンズア
レイを示し、(イ)はマイクロレンズアレイの直前近傍
に絞りを設けた例を示し、(ロ)はマイクロレンズアレ
イの直後近傍に絞りを設けた例を示し、(ハ)はマイク
ロレンズアレイそのものに絞りを設けた例を示している
図である。
【図22】 レンズメータの他の例を示す光学系の説明
図である。
【図23】 図22のレンズメータの説明図であって、
(イ)は光源部にタングステンランプを設け、絞り、フ
ィルタを介して出射された光束をリレーレンズにより平
行光束として出射させ、微小レンズにより3本の光束を
被検レンズに照射した実施例を示し、(ロ)は光源部に
3個のLEDを3個の微小レンズにそれぞれ対応させる
構成として、微小レンズにより3本の光束を被検レンズ
に照射した実施例を示す図である。
【符号の説明】
8…被検レンズ(眼鏡レンズ) 30,60,71…レンズメータ(レンズ測定手段) 51a…演算制御回路(レンズ判定手段) 54…情報記録・再生装置54(情報記録手段)
フロントページの続き (72)発明者 池沢 幸男 東京都板橋区蓮沼町75番1号株式会社ト プコン内 (72)発明者 加藤 健行 東京都板橋区蓮沼町75番1号株式会社ト プコン内 (56)参考文献 特開 平5−253185(JP,A) 特開 平7−19998(JP,A) 特開 平4−162014(JP,A) 特開 平1−147517(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02C 13/00 G01M 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検レンズのレンズ屈折特性の分布を測
    定して求めるレンズ測定手段と、 レンズ情報が多数記録された情報記録手段と、 前記レンズ測定手段で測定された被検レンズのレンズ屈
    折特性の分布と前記情報記録手段に記録された多数のレ
    ンズ情報とを比較して、測定された前記被検レンズがい
    ずれのレンズ情報に相当するかを求めるレンズ判定手段
    を設けたことを特徴とするレンズ特定装置。
  2. 【請求項2】 前記情報記録手段にはレンズ屈折特性,
    型名,メーカ等を対応させたレンズ情報が記録されてい
    ると共に、前記レンズ判定手段は前記レンズ測定手段に
    より測定された前記被検レンズがいずれのメーカのどの
    種類であるかを求めることを特徴とする請求項1に記載
    のレンズ特定装置。
  3. 【請求項3】 被検眼の屈折特性又は処方値を入力させ
    る被検者情報入力手段を有すると共に、前記情報記録手
    段には屈折特性に対応する被検レンズの使用目的情報が
    記録され、前記レンズ判定手段は前記測定手段により測
    定された前記被検レンズの屈折特性と被検者情報入力手
    段により入力された前記被検眼の屈折特性とを考慮して
    前記被検レンズがいずれの使用目的のレンズであるかを
    求めることを特徴とする請求項1に記載のレンズ特定装
    置。
  4. 【請求項4】 室内用,スポーツ用,運転用等の使用目
    的を入力する使用目的入力手段と、 被検眼の眼屈折情報等の検眼データを入力する検眼デー
    タ入力手段と、 メガネの屈折度数の分布等のレンズ情報を測定するレン
    ズ測定手段と、 前記検眼データと前記レンズ情報とを比較して、前記メ
    ガネが使用目的に適しているか否かを比較判断する比較
    手段と、 前記比較手段により得られた結果を告知する告知手段と
    を有することを特徴とするレンズ特定装置。
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