JP3496031B2 - 超高純度ガス供給系配管の溶接方法 - Google Patents

超高純度ガス供給系配管の溶接方法

Info

Publication number
JP3496031B2
JP3496031B2 JP16536593A JP16536593A JP3496031B2 JP 3496031 B2 JP3496031 B2 JP 3496031B2 JP 16536593 A JP16536593 A JP 16536593A JP 16536593 A JP16536593 A JP 16536593A JP 3496031 B2 JP3496031 B2 JP 3496031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
pipe
arc
current value
welding current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16536593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0716742A (ja
Inventor
信一 池田
明弘 森本
裕司 諸士
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikin Inc
Original Assignee
Fujikin Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikin Inc filed Critical Fujikin Inc
Priority to JP16536593A priority Critical patent/JP3496031B2/ja
Priority to TW083105569A priority patent/TW243422B/zh
Priority to CA002127072A priority patent/CA2127072C/en
Priority to EP94304764A priority patent/EP0633090B1/en
Priority to DE69408219T priority patent/DE69408219T2/de
Priority to SG1996001079A priority patent/SG45186A1/en
Priority to KR1019940015091A priority patent/KR970010881B1/ko
Priority to US08/270,578 priority patent/US5440096A/en
Publication of JPH0716742A publication Critical patent/JPH0716742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3496031B2 publication Critical patent/JP3496031B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/06Arrangements or circuits for starting the arc, e.g. by generating ignition voltage, or for stabilising the arc
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/06Arrangements or circuits for starting the arc, e.g. by generating ignition voltage, or for stabilising the arc
    • B23K9/067Starting the arc
    • B23K9/0672Starting the arc without direct contact between electrodes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/02Seam welding; Backing means; Inserts
    • B23K9/028Seam welding; Backing means; Inserts for curved planar seams
    • B23K9/0282Seam welding; Backing means; Inserts for curved planar seams for welding tube sections
    • B23K9/0286Seam welding; Backing means; Inserts for curved planar seams for welding tube sections with an electrode moving around the fixed tube during the welding operation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2101/00Articles made by soldering, welding or cutting
    • B23K2101/04Tubular or hollow articles
    • B23K2101/06Tubes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造プラント等
の超高純度ガス供給系配管の溶接方法の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プラントの様な超高純度ガス
を使用するプラントに於いては、一般に電解研摩を施し
たステンレスパイプ(SUS316L)を用いてガス供
給系配管が構成されており、且つステンレスパイプの接
続には特殊な構造の所謂コニオン型継手(嵌合型の非溶
接継手)が多く使用されている。しかし、非溶接継手に
はガス漏洩の起生、ガス置換性の低下及び配管設備費の
高騰等の問題が内存する。そのため、この種の超高純度
ガス系配管に於いても、溶接によるパイプの接続が採用
されつつあり、所謂TIG溶接法による自動突き合わせ
溶接や特殊な溶接継手(例えば溶接カラー等)を用いた
自動溶接法が開発されている。
【0003】而して、超高純度ガス系配管の溶接に於い
ては、溶接部の機械的強度が問題になることは勿論であ
るが、この他に(イ)溶接部が管路の汚損源即ち所謂パ
ーティクルの発生源にならないこと、(ロ)溶接部の内
表面が凹突の少ない平担性を有し、耐食性を高めるため
の不動態膜を溶接部内表面に容易に形成できること、等
が要求される。
【0004】一方、本願発明者等は先に、前記(イ)及
び(ロ)の如き問題を解決する溶接方法として、溶接す
べき管内へアルゴンガス等のバックシールドガスを供給
し、このバックシールドガスによって溶接部の内圧を調
整することにより、溶接部からのパーティクルの発生を
ほぼ完全に防止できるようにした技術を開発し、特願平
3−216158号としてこれを公開している。
【0005】即ち、前記溶接方法は、溶接すべき一方の
ステンレス管の先端を開放すると共に他方のステンレス
管の先端側より内方へ向けてバックシールドガスを放出
し、当該バックシールドガスの流量を調整することによ
り両ステンレス管の内圧を所定の圧力値に上昇せしめた
状態で、両者の開先き部をアークガスを放出しつつ溶接
することを特徴とするものであり、粒子径が0.1μm
以上の発生パーティクル数を数十個以下に低減すること
が出来ると云う優れた実用的効用を奏するものである。
尚、バックシールドガスを用いない従来法による溶接の
場合には、溶接部から数千個のパーティクルが管内へ侵
入することになる。
【0006】しかし、前記先願に係る溶接方法に於いて
は、高純度のバックシールドガスを管内へ一定の流量で
流通させることにより、管内圧力を設定値に保持する必
要があり、管内のガス圧を設定値に保持できないような
場合には、管内へ侵入するパーティクル数が大幅に増加
する。
【0007】そのため、例えば半導体製造装置の近傍で
溶接を行う場合には、バックシールドガスによる管内圧
力の上昇が制約されたり、或いはバックシールドガスの
大量排出が制約されるような場合には、管内へ侵入する
パーティクル数を十分な引き下げが困難となり、現実に
は前記先願に係る溶接方法を適用できないと云う問題が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記先願に
係る超高純度ガス供給系配管の溶接方法に於ける上述の
如き問題、即ちバックシールドガスによる管内圧力の上
昇や大量のバックシールドガスの排出に制約がある場合
には、管内へ侵入するパーティクル数の大幅な引下げが
図れないと云う問題を解決せんとするものであり、アー
クスタート時の溶接電流値を定常の溶接電流値よりも低
くすることにより、アークが飛ぶ瞬間に起生する気流の
衝撃を和らげると共に、突き合わせ部の溶融に起因する
開先き間隙の発生を防止、もって溶接ヘッド内へ発塵パ
ーティクルが隙間を通して管内へ侵入するのを防止する
ことにより、圧力の上昇に制約がある場合等でも、管内
のパーティクル数を十分に減少し得るようにした溶接方
法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、多数のア
ーク溶接時の発塵試験を通して、下記の事象を知得し
た。 管の突き合せ溶接の場合、アークスタート後の1〜
2秒の間に大量のパーティクルが突き合せ部を通して管
内へ侵入すること(具体的には、粒径1μm以上のパー
ティクルが数千個のオーダーで侵入する)。 管の突き合せ部及び溶接機の溶接ヘッド内を清浄に
保ち、且つ使用するアークガスやバックシールドガス内
のパーテイクルをほぼ完全に除去した場合でも、数百個
のオーダーのパーティクルが管内へ侵入すること。
【0010】また、本願発明者は多数の発塵試験の結果
から、前記及びの如き事象は、下記の(a)及び
(b)の現象が同時に生ずることにより起生することを
見出した。 (a)アークスタート時に、アークの発生に伴うプラズ
マ気流によって、溶接ヘッド内に多数のパーテイクルが
舞い上げられること。 (b)アークスタート時に生じた溶融金属の表面張力を
凝固収縮によって、開先きのアークスタート部分が引張
られ、これによりアークスタート部分の反対側に隙間が
発生すること。
【0011】更に、本願発明者は前述の如き知得と考察
を通して、アークスタート時に発生するプラズマ気流
を弱めること、及びアークスタート時点に於ける突き
合わせ部分の溶融を防ぎ、溶融が原因となってチューブ
の突き合せ部分に隙間が発生するタイミングを、多量の
パーテイクルが舞い上がるアークスタート時点より後に
づらすことにより、管内へ侵入するパーティクル数を大
幅に低減できることを想到した。
【0012】本願発明は、TIG自動溶接による金属管
同志の円周溶接に於いて、一方の金属管の先端側の開口
より内方へ向けてバックシールドガスを放出すると共
に、アークスタート時の溶接電流値を、アークスタート
時点から一定時間の間定常溶接電流値よりも低い値に保
持し、その後当該溶接電流を定常溶接電流値まで上昇さ
せることを発明の基本構成とするものである。
【0013】
【作用】アークスタート時の電流値が通常の溶接電流値
よりも小さく設定されているため、アークが飛ぶ瞬間に
起生するプラズマ気流の勢力が弱まり、その衝撃が緩和
される。これにより、溶接ヘッド内に於いて舞い上げら
れるパーティクル数が、大幅に減少する。
【0014】また、アークスタート時の電流値が通常の
溶接電流値よりも小さいため、アークスタート時にはア
ークスタート部分に溶融が起こらない。その結果、溶接
ヘッド内に多数のパーティクルが舞い上げられるアーク
スタート時には、突き合わせ部の間隙が殆ど零の状態に
あり、従って管内へのパーティクルの侵入が有効に防止
される。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明による配管の溶接方法の説明図であ
り、図2は図1のA部の拡大図、図3は図1のB部の拡
大図である。図に於いて、1は液化アルゴンガス容器、
2はアルミ製蒸発器、3はマニホールド減圧弁、4は流
量計、5はメタル型フィルター、6は自動TIG溶接装
置、7は減圧弁、8は流量調整弁、9はフィルタ、10
はステンレス製外管(19.05mmφ)、11はステ
ンレス製ガス導出管(6.35mmφ)、12はステン
レス製ガス導入管(9.52mmφ)、13はレーザパ
ーティクルカウンタ、14はステンレス製フレキチュー
ブ(9.52mmφ)、15はメタル(ステンレス)チ
ューブ(6.35mmφ)である。
【0016】また、図2に於いて、16a,16bは内
壁面を電解等により研磨したステンレス管(SUS31
6L、外径6.35mmφ、肉厚1mm)、17はタン
グステン電極棒(1.0mmφ、先端角度α=15°、
電極と開先き間の距離L=0.8mm)、18はアーク
ガス(アルゴン、流量8L/min)、19はバックシ
ールドガス(アルゴン圧力流量6L/min)、20
a,20bは管継手Oリング型シール継手、21は開先
きである。
【0017】前記自動TIC溶接装置6にはアークマシ
ン型TIC自動溶接機(アークマシン社製107−4
A)が使用されている。尚、自動溶接機は、電極棒17
が管路16a,16bの周囲を7.9sec/回転の速
度で回転し、電極が2.5回転することにより溶接部2
1の溶接が完了する。また、当該アークマシン型自動溶
接機は溶接電流Iが4段階に亘って調整自在となってい
る。
【0018】前記自動TIG溶接装置6へ供給されるア
ークガス18と管路16a,16bの内方へ供給される
バックシールドガス19は、何れも自動TIG溶接装置
6に付設したフィルタ(図示省略)とメタル型フィルタ
5によって清浄化され、両ガス18,19内のバックグ
ラウンドに相当するパーティクル数はほぼ零になってい
る。また、前記管路16a,16bの開先(溶接部)2
1の形状は、平面状の端面の外周縁を浅く面取りした形
状に形成されている。
【0019】前記バックシールドガス排出制限手段22
は図2に示す如く、ガス導出管11とステンレス管16
bとの接続部近傍に介挿されており、本実施例では電解
研摩を施したステンレス鋼板製オリフィスが使用されて
いる。尚、バルブ等をバックシールドガス排出制限手段
として利用することも可能である。
【0020】前記レーザーパルスカウンタ13には、定
格吸引流量28.3L/minのカウンタ(日立電子株
式会社製TS−3700型)が使用されている。但し、
本実施例に於いては、図2及び図3に示す如く、減圧弁
7、流量調整弁8及びフィルタ9を通して外管10内へ
窒素ガスを50L/minの流量で放出し、レーザパル
スカウンタ13が定格流量(28.3L/min)のガ
スをガス導入管12を通して吸入できるように工夫して
いる。
【0021】次に、ステンレス管16a,16bの溶接
について説明する。先ず、ステンレス管16a,16b
をカッターで切断し、40L/minのN2 パージ下で
端面加工を行い、最後に7〜9.5kg/cm2 のN2
でステンレス管16a,16b内を2秒間パージする。
その後、ステンレス管16a,16bを自動TIG溶接
装置6のヘッド部へセットし、アーク距離調整及び開先
合わせを行う。また、バックシールドガス19をステン
レス管16a,16bのセット直後から圧力 mmH
2 O、流量5L/minで連続的に放出する。尚、前記
開先合わせは、バックシールドガス19の漏れを少なく
すると云う点からも、両者の軸芯を揃えて正確に行う必
要がある。また、開先きの形成は、カッタで切断したあ
と通常の端面加工機を用いて行っても、或いは旋盤加工
等によって形成してもよい。後述するように、パーティ
クルの発生数と云う点では、開先きの形成方法による差
異は殆どない。
【0022】次に、自動溶接装置6へアークガス18を
吸入すると共に、溶接スタート(溶接電源on)から2
0秒間アークガス18を8L/minの流量でフリーパ
ージさせ、その後アークをスタート(アークon)させ
る。前記アークがスタートすると、アークスタートから
3秒後に電極の回転を開始させ、7.7秒間/1回転の
速度で約2.5回転したあと、アークをストップし、引
き続き約20秒間アークガス18のポストパージ(流量
8L/min)を行うことにより、溶接を完了する。
【0023】図4は、本発明における自動溶接装置6の
溶接電流Iの経時変化を表すものである。即ち、本発明
に於いては、アークスタート(t=o)時に於ける溶接
電流Iが定常時の溶接電流値(I=20A)の約1/5
(I=4A)に押さえられ、その状態で約2秒間保持さ
れる。その後、定常時の溶接電流値(I=20A)に上
昇され、その値を約17秒間維持したあと、3秒間をか
けて零アンペアまで下げられる。
【0024】尚、前記アークスタート時に於ける溶接電
流値は、定常溶接電流値の10〜30%程度が最適であ
る。アークスタート時の電流値が30%を越えると、ア
ークスタート部が直ちに溶融を始めて開先きに間隙が生
じるからであり、また10%を下ると、アークそのもの
が不安定になり易いからである。更に、アークスタート
時の低電流値から定常溶接電流値に戻すまでの時間は1
〜3秒程度が最適であり、この時間があまり長くなる
と、溶接部の仕上がり状態が若干悪化することになる。
【0025】溶接工程中ステンレス管16a,16bの
内方へは、バックシールドガス19が流量5L/min
で連続供給されている。また、前記バックシールドガス
の流量は3〜7L/minの流量に保持することが望ま
しい。更に、管内の内圧を上昇できる場合には、下流側
にオリフィス等を挿入して前記溶接部の内圧を約3〜1
00mm程度に保持することが望ましい。
【0026】レーザパーティクルカウンタ13による溶
接部からの発塵パーティクルの測定は、溶接スタート5
分前(自動TIG溶接装置6へアークガス18を吸入
し、バックシールドガスを連続供給している状態)から
始め、溶接完了から5分経過するまでパーティクルを連
続的に測定する。更に、カウンタの測定出力から溶接工
程中の測定出力に該当する出力領域を特定し(溶接スタ
ートから溶接終了までの出力領域)、その間に計数した
パーティクル数を演算する。
【0027】尚、溶接クリーン度が0.1μm基準クラ
ス(0.1μmを越えるパーティクルが1ft3 当たり
1個以下)のクリーンルーム内で行われている。また、
前記レーザパーティクルカウンタ13には7個の測定チ
ャンネル(Ch)が設けられており、Ch1では0.1
〜0.2μm、Ch2では0.2〜0.3μm、Ch3
では0.3〜0.5μm、Ch4では0.5〜1.0μ
m、Ch5では1.0〜2.0μm、Ch6では2.0
μm以上のパーティクル及びCh7ではパーティクルの
トータル数が夫々測定されている。
【0028】図1乃至図4に示した状態で、バックシー
ルドガスの流量5L/min、圧力5mmH2 Oとして
溶接部からの発塵試験を4回実施した。その結果、粒径
が0.1μm以上の発生パーティクルの検出数(レーザ
ーパルスカウンタ13のCh7カウント数)は、夫々3
6個(第1回テスト)、3個(第2回テスト)、11個
(第3回テスト)及び88個(第4回テスト)であっ
た。
【0029】一方、比較のために、自動溶接装置6の溶
接電流を調整することなしに、図5に示す如くアークス
タート時点から直ちに定格溶接電流I=20Aを流し、
且つアークスタートの後2秒経過してから電極の回転を
開始した際の溶接部からの発塵試験を3回実施した。
尚、溶接電流I以外の試験条件は、前記本発明の場合の
発塵試験条件と全く同一である。その結果、粒径が0.
1μm以上の発生パーティクルの検出数(レーザーパル
スカウンタ13のCh7のカウント数)は夫々286個
(第1回テスト)、638個(第2回テスト)及び22
8個(第3回テスト)であった。
【0030】上記両発塵試験結果からも明らかなよう
に、本件発明による溶接方法によれば、溶接部から発生
するパーティクルの数が大幅に少なくなることが判る。
また、本件発明の溶接方法によれば、溶接部の内・外面
が従前の溶接の場合に比較してより平滑となる。更に、
前記実施例では、ステンレス管16a,16bの突き合
わせ溶接の場合のみを記述しているが、本件発明に係る
溶接方法を他の開先き形状に適用した場合、例えばリッ
プ付継手を使用した場合やチューブ型継手を使用した場
合に適用しても、発生するパーティクルが大幅に減少す
ることが確認されている。加えて、本発明ではステンレ
ス管の溶接について述べているが、ステンレス管以外の
金属管例えばチタン合金管等でも、管内へ侵入するパー
ティクル数の大幅な減少が確認されている。
【0031】
【発明の効果】本発明では、一方のステンレス管の先端
側より内方へ向けてバックシールドガスを放出すると共
に、アークスタート時の溶接電流値を、アークスタート
時点から一定時間の間だ定常溶接電流値よりも低い値に
保持し、その後溶接電流を定常溶接電流値まで上昇させ
るようにしている。従って、アークが飛ぶ瞬間に起生す
るプラズマ気流の勢力が弱まり、アークスタート時に溶
接ヘッド内に舞い上がる発塵パーティクル数が大幅に減
少することになり、結果としてパイプ内方へ侵入するパ
ーテイクル数が減少する。
【0032】また、本発明では、アークスタート時の溶
接電流が低いため、アークスタート部分は直ちに溶融す
ることがない。そのため、突き合せ部の部分的な溶融に
起因するパイプ突き合せ部の間隙が殆ど発生しなくな
り、アークスタート時に大量のパーティクルが発生した
としても、これがパイプ内方へ侵入できなくなり、ステ
ンレス管内の汚損が防止される。本発明は上述の通り、
優れた実用的効用を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による溶接方法並びに溶接部から発生し
たパーティクルの測定方法の説明図である。
【図2】図1のA部の拡大詳細図である。
【図3】図1のB部の拡大詳細図である。
【図4】本発明による自動溶接装置の溶接電流曲線を示
すものである。
【図5】先願に係る発明に於ける自動溶接装置の溶接電
流曲線を示すものである。
【符号の説明】
1は液化アルゴンガス容器、2はアルミ製蒸発器、3は
マニホールド減圧弁、4は流量計、5はメタル型フィル
ター、6はTIG自動溶接装置、7は減圧弁、8は流量
調整弁、9はフィルタ、10は外管、11はガス導出
管、12はガス導入管、13はレーザパーティクルカウ
ンタ、14はフレキシブルチューブ、15はテフロンチ
ューブ、16a,16bはステンレス管、17はタング
ステン電極棒、18はアークガス、19はバックシール
ドガス、20a,20bは管継手、21は開先き(溶接
部)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/00 B23K 9/035

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TIG自動溶接による金属管同志の円周
    溶接に於いて、一方の金属管の先端側の開口より内方へ
    向けてバックシールドガスを放出すると共に、アークス
    タート時の溶接電流値を、アークスタート時点から一定
    時間の間定常溶接電流値よりも低い値に保持し、その後
    当該溶接電流を定常溶接電流値まで上昇させることを特
    徴とする超高純度ガス供給系配管の溶接方法。
  2. 【請求項2】 アークスタート時の溶接電流値を定常溶
    接電流値の20〜30%の値とすると共に、前記アーク
    スタート時の溶接電流値をアークスタートのあと1〜3
    秒間保持することを特徴とする請求項1に記載の超高純
    度ガス供給系配管の溶接方法。
  3. 【請求項3】 ステンレス管内を流通するバックシール
    ドガスにより溶接部の内圧を3〜120mmH2Oに保持
    するようにした請求項1に記載の超高純度ガス供給系は
    配管の溶接方法。
JP16536593A 1993-07-05 1993-07-05 超高純度ガス供給系配管の溶接方法 Expired - Fee Related JP3496031B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16536593A JP3496031B2 (ja) 1993-07-05 1993-07-05 超高純度ガス供給系配管の溶接方法
TW083105569A TW243422B (ja) 1993-07-05 1994-06-20
EP94304764A EP0633090B1 (en) 1993-07-05 1994-06-29 Welding process
DE69408219T DE69408219T2 (de) 1993-07-05 1994-06-29 Schweissverfahren
CA002127072A CA2127072C (en) 1993-07-05 1994-06-29 Welding process for super high purity gas feeding system piping
SG1996001079A SG45186A1 (en) 1993-07-05 1994-06-29 Welding process
KR1019940015091A KR970010881B1 (ko) 1993-07-05 1994-06-29 초고순도가스공급계 배관의 용접방법
US08/270,578 US5440096A (en) 1993-07-05 1994-07-05 Welding process with delayed application of full current until after start of arc

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16536593A JP3496031B2 (ja) 1993-07-05 1993-07-05 超高純度ガス供給系配管の溶接方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0716742A JPH0716742A (ja) 1995-01-20
JP3496031B2 true JP3496031B2 (ja) 2004-02-09

Family

ID=15810989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16536593A Expired - Fee Related JP3496031B2 (ja) 1993-07-05 1993-07-05 超高純度ガス供給系配管の溶接方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5440096A (ja)
EP (1) EP0633090B1 (ja)
JP (1) JP3496031B2 (ja)
KR (1) KR970010881B1 (ja)
CA (1) CA2127072C (ja)
DE (1) DE69408219T2 (ja)
SG (1) SG45186A1 (ja)
TW (1) TW243422B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6739204B1 (en) 2002-07-02 2004-05-25 Byron Barefoot Velocity measuring apparatus to establish purge gas velocity prior to welding
GB0518458D0 (en) * 2005-09-09 2005-10-19 Boc Group Plc Arc welding
CN103521888B (zh) * 2013-08-28 2016-01-13 上海汇众汽车制造有限公司 增强纵向导杆强度的焊接方法
JP7155816B2 (ja) * 2018-09-27 2022-10-19 日本製鉄株式会社 オーステナイト系ステンレス鋼管溶接継手の製造方法及び溶接装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3108181A (en) * 1960-03-14 1963-10-22 Baldwin Lima Hamilton Corp Welding control construction
US3089944A (en) * 1962-01-19 1963-05-14 Air Reduction Arc welding
US3536879A (en) * 1967-09-12 1970-10-27 Phelps Dodge Copper Prod Welding system
US3689734A (en) * 1969-03-04 1972-09-05 North American Rockwell Programmed control system
US4950864A (en) * 1989-02-17 1990-08-21 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy DC arc weld starter
DE3932210A1 (de) * 1989-09-27 1991-04-04 Arthur Ess Schweisstechnik Gmb Verfahren zum zuenden eines schweisslichtbogens beim schutzgasschweissen mit nicht abschmelzender elektrode
FR2656147B1 (fr) * 1989-12-15 1992-04-10 Electricite De France Procede de remplacement d'element chauffant de pressuriseur de reacteur nucleaire et dispositif utilise dans un tel procede.
DE69317961T2 (de) * 1992-08-25 1998-09-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd Lichtbogenschweiss- und Plasmaschneidemaschine

Also Published As

Publication number Publication date
SG45186A1 (en) 1998-01-16
DE69408219T2 (de) 1998-09-24
CA2127072A1 (en) 1995-01-06
EP0633090B1 (en) 1998-01-28
DE69408219D1 (de) 1998-03-05
TW243422B (ja) 1995-03-21
KR970010881B1 (ko) 1997-07-02
KR950002905A (ko) 1995-02-16
CA2127072C (en) 1997-03-25
EP0633090A1 (en) 1995-01-11
US5440096A (en) 1995-08-08
JPH0716742A (ja) 1995-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101586699A (zh) 带有焊接坡口型式的不锈钢管及焊接方法和氩气保护装置
US4916281A (en) Gas back-purging during welding of pipe
US20120223057A1 (en) Gas tungsten arc welding using flux coated electrodes
JP3496031B2 (ja) 超高純度ガス供給系配管の溶接方法
CN111037065B (zh) 一种小孔径换热管的管子管板内孔焊焊接方法
US20050133484A1 (en) Nozzle with a deflector for a plasma arc torch
CN110102861A (zh) 一种熔化极气体保护焊熔滴过渡精确控制单面焊双面成形方法
JP3325279B2 (ja) 超高純度ガス供給系配管の溶接方法
EP1464438A1 (en) Welding shield gas and welding method
JPH07323374A (ja) 突き合せ溶接用の被溶接材及びその切断方法並びに溶接方法及びワイヤ
JPH067934A (ja) 二重管の管端シール溶接方法
JP3189678B2 (ja) プラズマアーク溶接用ノズルおよびプラズマアーク溶接方法
JP2002144038A (ja) 突合せ継手の溶接方法及びこれに用いる溶接トーチ
JP2716072B2 (ja) 溶接方法
JP7155816B2 (ja) オーステナイト系ステンレス鋼管溶接継手の製造方法及び溶接装置
JP3140216B2 (ja) 超高純度ガス系配管の機器及び溶接部からの発塵パーティクルの測定方法
JPH08238588A (ja) レーザ溶接造管用内面シールド治具
CN103170711A (zh) Tig焊手工“摇把焊”方法
JP3232033B2 (ja) Fe−Ni系低熱膨張率合金の溶接方法
JPH0825053A (ja) 裏当材を使用したプラズマキーホール溶接方法
CN218503631U (zh) 一种防钎剂乱流的药芯钎料环
CA1105568A (en) Method for manufacturing spiral-seam-welded steel pipe with the use of a plurality of electrodes in tandem
JPH0459181A (ja) ステンレス鋼管の円周溶接時の管内面シール方法および装置
JPH06226449A (ja) 硫黄成分が0.003%以下のステンレス鋼の突合せ溶接方法
CN112620897A (zh) 超低碳型镍基哈氏合金管道焊接方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081128

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091128

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091128

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101128

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101128

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees