JP3494953B2 - 金属空気電池 - Google Patents

金属空気電池

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JP3494953B2
JP3494953B2 JP2000144725A JP2000144725A JP3494953B2 JP 3494953 B2 JP3494953 B2 JP 3494953B2 JP 2000144725 A JP2000144725 A JP 2000144725A JP 2000144725 A JP2000144725 A JP 2000144725A JP 3494953 B2 JP3494953 B2 JP 3494953B2
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  • Hybrid Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中の酸素を活
物質として用いる金属空気電池に関する。
【0002】
【従来の技術】カソード(正極)の活物質として空気中
の酸素を用いる空気亜鉛電池などの金属空気電池は、一
般に、周囲空気と通気可能な空気カソードと金属アノー
ドを有する。そして、空気カソードにおいて周囲空気の
酸素が水酸化物に変換(還元)される一方、金属アノー
ドにおいて亜鉛等の活物質が前記水酸化物によって酸化
されることにより、電気エネルギーが供給されて放電が
行われる。
【0003】したがって、このような金属空気電池を放
電させるには、酸素(空気)を電池のカソードに提供す
る必要がある。従来より、様々な構造の金属空気電池が
提案されているが、例えば、Pediciniによるアメリカ合
衆国特許5,362,577号には、空気カソードを周
囲の環境空気に十分にさらすための複数の開口を有する
ケースを備えた金属空気電池が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
金属空気電池においては、金属空気電池が使用されてい
ないときにも空気カソードが常に空気にさらされるた
め、不必要な放電が起こり、洩れ電流が生じたり、電池
の劣化や寿命の低下を招くという問題があった。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、不使用時の放電を抑え、電池の劣化や寿命の低
下を低減することができる金属空気電池を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる金属空気
電池は、金属アノードと、空気カソードと、前記金属ア
ノードおよび前記空気カソードの間に位置するセパレー
タと、前記金属アノード、前記空気カソードおよび前記
セパレータを収容し、開口部が設けられたコンテナと、
前記開口部から前記コンテナ内への空気の流入を阻止す
るように前記開口部を閉止する閉止位置、および前記開
口部から前記コンテナ内への空気の流入を許容するよう
に前記開口部を開口する開口位置の間を移動可能に前記
コンテナ内に配設された開閉部材と、前記開閉部材を前
記閉止位置側に付勢する付勢手段と、を備え、前記開閉
部材を開口位置へ移動させるような外力が加わっていな
い電池不使用時には前記付勢手段の付勢力で前記開閉部
材が閉止位置に保持され、電池使用時に前記開閉部材が
開口位置に移動するように構成されていることを特徴と
するものである。
【0007】このような金属空気電池によると、電池使
用時には、前記付勢手段に抗して前記開閉部材を前記閉
止位置から前記開口位置に移動させることにより、前記
開口部から前記コンテナ内への空気の流入を許容させて
前記空気カソードを周囲空気(酸素)にさらし、放電さ
せることができる。一方、電池不使用時には、前記付勢
手段の付勢によって前記開閉部材を前記閉止位置に位置
させることにより、前記開口部から前記コンテナ内への
空気の流入が阻止され、前記空気カソードが周囲空気
(酸素)にさらされることが防止される。したがって、
電池不使用時の放電を抑え、電池の劣化や寿命の低下を
軽減することができる。
【0008】このような金属空気電池においては、前記
開閉部材は、電池が電池ホルダーにセットされたとき、
この電池ホルダーによって前記開口位置側に移動するよ
うに構成することが望ましい。
【0009】このようにすると、電池使用時に電池を電
池ホルダーにセットすることで、開閉部材は電池ホルダ
ーによって自動的に開口位置に移動し、開口部が開口す
る一方、電池不使用時には電池を電池ホルダーから取り
外すだけで、開閉部材は自動的に閉止位置に移動して開
口部が閉止されるため、優れた操作性を得ることができ
る。
【0010】さらに、前記開閉部材は、前記金属アノー
ドまたは前記空気カソードと電気的に接続され、電池が
電池ホルダーにセットされたとき、電池ホルダー側の電
極端子によって前記開口位置側に移動するように構成す
ることが望ましい。
【0011】このようにすると、開閉部材を、金属アノ
ードまたは空気カソードの電池側端子として機能させ、
電池の構成部品数の低減を図ることができる。また、電
池ホルダーにセットされた電池の電池側端子(開閉部
材)を開口位置に移動させる部材として、電池側ホルダ
ーの電極端子を用いることができるため、電池ホルダー
に特別の構成を必要としないという利点がある。
【0012】また、このような金属空気電池において
は、前記開閉部材が閉止位置にあるとき、前記開口部の
周囲と前記開閉部材との間をシールするシール部材を備
えることが望ましい。
【0013】このようにすると、電池の不使用時に開閉
部材が閉止位置に位置するとき、開口部からホルダー内
に空気が流入することを確実に防止して、電池不使用時
の放電を抑え、電池の劣化や寿命の低下を確実に軽減す
ることができる。
【0014】このようなシール部材は、開口部の周囲を
密閉状態にシールできる部材であれば、任意の公知のシ
ール部材を採用することができるが、具体的には、たと
えばOリングで構成することができる。このようにする
と、シール部材を安価に採用することができる。
【0015】さらに、前記Oリングは、前記開閉部材お
よび前記コンテナのいずれか一方に取り付けられ、他方
には、前記Oリングに対向する位置に、前記開閉部材が
閉止位置にあるとき前記Oリングがはまり込む凹部が設
けられていることが望ましい。
【0016】このようにすると、開閉部材が閉止位置に
あるとき、開閉部材およびコンテナのいずれか一方に取
り付けられたOリングが、他方に設けられた凹部にはま
り込むことで、さらに確実に開口部からホルダー内に空
気が流入することを防止することができる。
【0017】また、前記コンテナは、缶状のコンテナで
あることが望ましい。このようにすると、高い機械強度
を簡単かつ安価に実現することができる。さらに、金属
製のコンテナとし、金属カソードまたは空気カソードと
電気的に接続することで、コンテナを電池の電極端子あ
るいは電極端子への通電要素の一部として機能させるこ
とができる。
【0018】さらに、前記空気カソードを囲繞し、湿気
が前記電池から出るのを防ぐ通気膜を備えることが望ま
しい。このようにすると、電池内の反応によって生じる
水が外部に流出することを防止することができる。
【0019】また、前記通気膜は疎水性材料からなるこ
とが望ましい。このようにすると、電池から湿気が出る
ことをより効果的かつ確実に防止することができる。
【0020】また、前記金属アノードは、亜鉛からなる
ことが望ましい。このようにすると、金属アノードにお
ける酸化反応をより確実なものとすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる金属空気電
池の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0022】図1は、この実施形態にかかる金属空気電
池の正面断面図である。なお、この図1は、金属空気電
池を電池ホルダーにセットしていない不使用時の状態を
示している。この金属空気電池は、金属アノード12
と、空気カソード16と、これらの間に位置するセパレ
ータ14と、下面に開口部を有し、金属アノード12,
空気カソード16およびセパレータ14を収容するコン
テナ30と、この開口部を開閉するカソード端子40と
を備えている。
【0023】金属アノード12は、亜鉛を活物質として
おり、亜鉛を主成分とするゲル状の電解質から円柱状に
構成されている。すなわち、この金属空気電池は亜鉛空
気電池である。
【0024】セパレータ14は、金属アノード12の外
周側面を取り囲むように円筒状に構成されている。
【0025】空気カソード16は、二酸化マンガン等の
触媒およびカーボンブラックからなる円筒状に構成さ
れ、セパレータ14の外周側面をさらに取り囲むように
配設されている。
【0026】これら金属アノード12、空気カソード1
6およびセパレータ14は、その上端面側にポリエステ
ルからなるプラスチックシール20が付着され、下端面
側にエポキシシール36が付着されており、金属アノー
ド12および空気カソード16の上下端における短絡や
漏電が防止されている。
【0027】金属アノード12の中心軸位置には、金属
アノード12からの電流を集めるアノード集電体10が
上下方向に伸びるように配設されている。このアノード
集電体10は、その下端がエポキシシール36に当接
し、上端がプラスチックシール20を貫通して、プラス
チックシール20の上面に配設された金属カバー22に
接続している。
【0028】空気カソード16の外周側面には、外周側
面の前面を覆うように通気膜18が配設されている。こ
の通気膜18は、高分子材料で通気性を有する疎水性材
料から構成されており、コンテナ30内において、空気
カソード16に空気(酸素)を供給するとともに、空気
カソード16側からコンテナ30内に電解質や湿気が洩
れたり、空気カソード16側に二酸化炭素が侵入するこ
とを防止する。
【0029】空気カソード16の外周側面の下部には、
空気カソード16と通気膜18との間に、空気カソード
16から電流を集めるカソード集電体38が配設されて
いる。このカソード集電体38は、空気カソード16の
外周側部からエポキシシール36の下面側に折り曲げら
れ、エポキシシール36の下面の略全面に広がってい
る。
【0030】カソード端子40は、導電性を有する金属
性であり、その上面側がカソード集電体38に取り付け
られ、カソード集電体38と電気的に接続している。こ
のカソード端子40の下面中央部には、円柱状の突起4
3が形成されており、この電池が電池ホルダーにセット
されたとき、この突起43が外部回路と接続される電池
側端子として機能する。
【0031】また、このカソード端子40は、後述する
ように、コンテナ30内で上下方向に移動することによ
り、コンテナ30の下面の開口部を開閉する開閉部材と
して機能する。
【0032】また、このカソード端子40の下面周縁部
には、突起43を囲むように環状の凹部42が形成され
ている(図3参照)。この凹部42は、後述するよう
に、電池不使用時において、コンテナ30側に設けられ
たOリング28がはまり込み、電池外部の空気(酸素)
がコンテナ30内へ流入することを阻止するシール機能
を高める。
【0033】コンテナ30は、導電性を有する金属材料
によって上面部および下面部にそれぞれ開口部が形成さ
れた円筒の缶状に構成されている。このコンテナ30の
外周側部および上下面の周縁部には、電池をショートや
外部損傷から保護する外側カバー34が設けられてい
る。
【0034】このコンテナ30の上部内面USには、導
電性を有する金属製のばね24が取り付けられている。
このばね24の下端側は前記金属カバー22に当接し、
金属アノード12や空気カソード16を含むコンテナ3
0内の電池主要部とともに、開閉部材であるカソード端
子40を下方に付勢し、カソード端子40がコンテナ3
0の下面の開口部を閉止する閉止位置側に付勢してい
る。すなわち、このばね24は、開閉部材(カソード端
子40)を閉止位置側に付勢する付勢手段をなしてい
る。
【0035】コンテナ30の上部外面には、コンテナ3
0の上面部の開口部を密閉するように、金属板からなる
アノード端子26が配設されている。このアノード端子
26は、金属カバー22と、ばね24と、さらにコンテ
ナ30の上部を介してアノード集電体10に接続されて
おり、この電池が電池ホルダーにセットされたとき、外
部回路と接続される電池側端子として機能する。
【0036】コンテナ30の下部内面LSには、コンテ
ナ30の下部の開口部を囲むように、合成ゴム等の弾性
を有する絶縁体からなるOリング28が取り付けられて
いる。このOリング28は、上記カソード端子40の下
面周縁部に設けられた凹部42(図3参照)に対応する
位置に取り付けられており、この凹部42にはまり込む
ことで、コンテナ30の下部の開口部からコンテナ30
内に空気(酸素)が流入することを防止するシール部材
として機能する。
【0037】また、コンテナ30の下部の外面(下面)
には、コンテナ30の下部の開口部に対応する位置に該
開口部より小径の開口部を有する、絶縁体から構成され
た中性カバー32が設けられている。この中性カバー3
2は、アノード集電体10とばね24等を介して電気的
に接続されたコンテナ30と、カソード集電体38と電
気的に接続されたカソード端子40とが接触して短絡し
たり、コンテナ30内の電池主要部が外部損傷を受ける
こと等を防止する。
【0038】このように構成された金属空気電池は、後
述する電池ホルダー50等にセットされていない図1に
示すような不使用時において、ばね24の付勢力によっ
て、コンテナ30内の電池主要部とともに開閉部材であ
るカソード端子40がコンテナ30の下面の開口部を閉
止する閉止位置側に付勢される。このため、コンテナ0
の下面の開口部からコンテナ30内への空気(酸素)の
流入が阻止され、空気カソード16への空気(酸素)の
供給がなくなり、空気カソード16における酸化還元反
応が抑えられる。したがって、電池不使用時における放
電が抑えられ、電池の劣化や寿命の低下を低減すること
ができる。
【0039】また、コンテナ30の下部内面LSには、
シール部材であるOリング28が取り付けられていると
ともに、カソード端子40には、このOリング28に対
応する位置に凹部42が設けられていることから、カソ
ード端子40が閉止位置に位置するとき、Oリング28
が凹部42にはまり込み、開口部の周囲を確実にシール
することができる。
【0040】次に、このような金属空気電池の使用状態
について図2および図3を参照しながら説明する。
【0041】図2は、このような金属空気電池がセット
される電池ホルダー50の一例を示す断面図である。こ
の電池ホルダー50は、電池がセットされたとき電池の
アノード端子26と電気的に接続し、ホルダー側端子と
して機能する導電体から構成されたホルダー側ばね52
と、電池がセットされたとき電池のカソード端子40と
電気的に接続し、ホルダー側端子として機能する導電体
から構成された支持板54とを備えている。これらホル
ダーばね52および支持板54は、外部回路に接続さ
れ、セットされた電池の電力が外部回路に供給される。
【0042】図3は、金属空気電池が、このような電池
ホルダー50にセットされた使用状態を示す断面図であ
る。
【0043】この図に示すように、金属空気電池が電池
ホルダー50にセットされたとき、電池ホルダー50側
の電極端子であるホルダーばね52は電池のアノード端
子26と接触して導通し、電池ホルダー50側の電極端
子である支持板54は電池のカソード端子40と接触し
て導通する。
【0044】このとき、ホルダーばね52の付勢力が、
アノード端子26とカソード端子40との距離を圧縮す
るように作用する。この力により、金属空気電池では、
コンテナ30内のばね24が縮んで、空気カソード16
等の主要部分がコンテナ30に対して相対的に上方に移
動し、この移動とともに開閉部材であるカソード端子4
0がコンテナ30の内側に押し込まれる。カソード端子
40がコンテナ30の内側に押し込まれると、カソード
端子40の凹部42は、コンテナ30の下部内面LSに
設けられたOリング28から引き離されて、コンテナ3
0下面の開口部の周縁には隙間60が形成される。すな
わち、カソード端子40は、開口部からコンテナ30内
に空気(酸素)の流入を許容する開口位置に移動する。
【0045】こうしてコンテナ30下面の開口部が開口
すれば、電池近傍の空気(酸素)が開口部周縁に形成さ
れた隙間60からコンテナ30内に流入し、空気カソー
ド16に新しい空気(酸素)が供給されて電気化学的反
応によって放電が行われる状態となる。
【0046】以上のように、この金属空気電池では、電
池使用時に電池を電池ホルダー50にセットすること
で、カソード端子(開閉部材)40は、電池ホルダー5
0のホルダーばね52および支持板54によって自動的
に開口位置に移動し、開口部に隙間60が形成されて、
該開口部が開口する。一方、電池不使用時には電池を電
池ホルダー50から取り外すだけで、カソード端子(開
閉部材)40は自動的に閉止位置に移動して開口部が閉
止される。したがって、電池使用時あるいは電池不使用
時のいずれの状態とする場合においても、各状態に切り
替えるための特別の操作を必要とすることがなく、優れ
た操作性を得ることができる。
【0047】さらに、コンテナ30の開閉部を開閉する
開閉部材は、空気カソード16と電気的に接続されたカ
ソード端子40から構成され、このカソード端子40
が、電池ホルダー50側の電極端子である支持板54と
当接することで、コンテナ30の開閉部を開閉する。こ
のため、電池側においては、開閉部材とカソード端子の
機能を一部材で兼用して部品点数の低減を図ることがで
きるとともに、電池ホルダー50では、電池の開閉部材
を開口位置に移動させるための部材として電池側ホルダ
ーの電極端子を用いることができるため、電池ホルダー
に特別の構成を必要としないという利点がある。
【0048】以上、本発明を実施形態に即して説明した
が、本発明にかかる金属空気電池は、上記実施形態に限
定されるものではなく、以下のように構成してもよい。
【0049】(1)上記実施形態においては、コンテナ
の開口部を開閉する開閉部材をカソード端子から構成し
たが、金属アノードと接続されるアノード端子から構成
しても、あるいは電池側端子とは別部材から構成しても
よい。
【0050】(2)上記実施形態においては、電池が電
池ホルダーにセットされることにより、開閉部材である
カソード端子が、電池ホルダー側の電極端子である支持
板に押されて開口位置に移動するように構成したが、開
閉部材は電池ホルダーの電極端子ではない他の部分によ
って開口位置に移動するようにしてもよい。また、電池
ホルダーとは別の構成部材によって開閉部材が開口位置
に移動するようにしてもよい。
【0051】(3)上記実施形態においては、電池ホル
ダー50にホルダーばね52を設けたが、このようなホ
ルダーばね52を設けず、電池ホルダー50側の電極端
子は両端子とも固定的に配設されたものであってもよ
い。この場合であっても、コンテナ30内のばね(付勢
手段)24が伸縮することによって電池のアノード端子
26とカソード端子40との距離は伸縮変動し、該ばね
24の付勢力によって電池を電池ホルダー50内で安定
的に保持することができる。
【0052】(4)上記実施形態においては、開閉部材
(カソード端子40)がコンテナ30の開口部に対して
接離方向に移動することで、該開口部を開閉するように
したが、開閉部材が開口部に対して、開口部の内周縁に
接触しながらスライド移動動作することで開閉するよう
にしてもよい。
【0053】(5)上記実施形態においては、コンテナ
30の開口部は電池の長手方向の一端部に設けたが、コ
ンテナ30の側周面に設けてもよい。また、開口部は複
数設けてもよい。
【0054】(6)上記実施形態においては、コンテナ
30は円筒状金属によって缶状に構成したが、コンテナ
30は、導電性を有しない材料から構成しても、また、
円筒状ではない他の形状に構成してもよい。
【0055】(7)上記実施形態においては、開閉部材
であるカソード端子40の移動動作に伴って、コンテナ
30内の金属アノード12や空気カソード16等の主要
部も移動動作するように構成したが、これら主要部はコ
ンテナ30内に固定的に配設して、開閉部材であるカソ
ード端子40のみが移動動作するように構成してもよ
い。具体的には、たとえば、図1の構成で、アノード集
電体10とアノード端子26とを電気的に接続し、カソ
ード集電体38とカソード端子40との間に導電性を有
するばねを配設することによって実現することができ
る。
【0056】(8)上記実施形態においては、空気カソ
ード16を、二酸化マンガン等の触媒およびカーボンブ
ラックから構成したが、酸素還元能を有するものであれ
ば、任意の公知の材料によって構成することができる。
【0057】(9)上記実施形態においては、付勢手段
として、巻きバネからなるばね24を採用したが、付勢
手段は、板ばねでも、あるいは合成樹脂等の弾性ゴム等
から構成してもよい。
【0058】(10)上記実施形態においては、シール
部材としてOリング28を用いたが、閉止位置にある開
閉部材によってコンテナの開口部を閉止できれば、シー
ル部材は必ずしも設けなくともよい。また、シール部材
としては、Oリング28に限らず任意の公知のシール部
材を採用することができる。
【0059】(11)上記実施形態においては、開閉部
材であるカソード端子40にOリング28がはまり込む
凹部42を形成したが、閉止位置にある開閉部材によっ
て開口部が閉止しうるのであれば、このような凹部42
は必ずしも設けなくともよい。
【0060】(12)上記実施形態においては、一組の
Oリング28および凹部42を設けたが、複数組のOリ
ングおよび凹部を設けてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる金属空気
電池によると、電池使用時には、前記付勢手段に抗して
前記開閉部材を前記閉止位置から前記開口位置に移動さ
せることにより、前記開口部から前記コンテナ内への空
気の流入を許容させて前記空気カソードを周囲空気(酸
素)にさらし、放電させることができる一方、電池不使
用時には、前記付勢手段の付勢によって前記開閉部材を
前記閉止位置に位置させることにより、前記開口部から
前記コンテナ内への空気の流入が阻止され、前記空気カ
ソードが周囲空気(酸素)にさらされることが防止され
る。したがって、電池不使用時の放電を抑え、電池の劣
化や寿命の低下を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる金属空気電池の一実施形態を示
す断面図である。
【図2】電池ホルダーの断面図である。
【図3】金属空気電池が電池ホルダーにセットされた使
用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
12 金属アノード 14 セパレータ 16 空気カソード 24 ばね(付勢手段) 26 アノード端子 28 Oリング(シール部材) 30 コンテナ 40 カソード端子(開閉部材) 42 凹部 50 電池ホルダー 52 ホルダーばね(電池ホルダー側の電極端子) 54 支持板(電池ホルダー側の電極端子) 60 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 12/06 H01M 2/02 H01M 2/10 H01M 2/30

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属アノードと、 空気カソードと、 前記金属アノードおよび前記空気カソードの間に位置す
    るセパレータと、 前記金属アノード、前記空気カソードおよび前記セパレ
    ータを収容し、開口部が設けられたコンテナと、 前記開口部から前記コンテナ内への空気の流入を阻止す
    るように前記開口部を閉止する閉止位置、および前記開
    口部から前記コンテナ内への空気の流入を許容するよう
    に前記開口部を開口する開口位置の間を移動可能に前記
    コンテナ内に配設された開閉部材と、 前記開閉部材を前記閉止位置側に付勢する付勢手段と、
    を備え、前記開閉部材を開口位置へ移動させるような外
    力が加わっていない電池不使用時には前記付勢手段の付
    勢力で前記開閉部材が閉止位置に保持され、電池使用時
    に前記開閉部材が開口位置に移動するように構成されて
    いることを特徴とする金属空気電池。
  2. 【請求項2】 前記開閉部材は、電池が電池ホルダーに
    セットされたとき、この電池ホルダーによって前記開口
    位置側に移動するように構成された請求項1記載の金属
    空気電池。
  3. 【請求項3】 前記開閉部材は、前記金属アノードまた
    は前記空気カソードと電気的に接続され、電池が電池ホ
    ルダーにセットされたとき、電池ホルダー側の電極端子
    によって前記開口位置側に移動するように構成された請
    求項2記載の金属空気電池。
  4. 【請求項4】 前記開閉部材が閉止位置にあるとき、前
    記開口部の周囲と前記開閉部材との間をシールするシー
    ル部材を備えた請求項1〜3のいずれかに記載の金属空
    気電池。
  5. 【請求項5】 前記シール部材は、Oリングである請求
    項4記載の金属空気電池。
  6. 【請求項6】 前記Oリングは、前記開閉部材および前
    記コンテナのいずれか一方に取り付けられ、他方には、
    前記Oリングに対向する位置に、前記開閉部材が閉止位
    置にあるとき前記Oリングがはまり込む凹部が設けられ
    ている請求項5記載の金属空気電池。
  7. 【請求項7】 前記コンテナは、缶状のコンテナである
    請求項1〜6のいずれかに記載の金属空気電池。
  8. 【請求項8】 前記空気カソードを囲繞し、湿気が前記
    電池から出るのを防ぐ通気膜を備えた請求項1〜7のい
    ずれかに記載の金属空気電池。
  9. 【請求項9】 前記通気膜は疎水性材料からなる請求項
    8に記載の金属空気電池。
  10. 【請求項10】 前記金属アノードは、亜鉛からなる請
    求項1〜9のいずれかに記載の金属空気電池。
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