JP3492675B1 - 運搬車輌、差圧制御ユニット及び溶融金属供給システム - Google Patents

運搬車輌、差圧制御ユニット及び溶融金属供給システム

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JP3492675B1
JP3492675B1 JP2002349986A JP2002349986A JP3492675B1 JP 3492675 B1 JP3492675 B1 JP 3492675B1 JP 2002349986 A JP2002349986 A JP 2002349986A JP 2002349986 A JP2002349986 A JP 2002349986A JP 3492675 B1 JP3492675 B1 JP 3492675B1
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 作業性を阻害することなく容器内を安定した
圧力で加圧することができる技術を提供すること。 【解決手段】 溶融金属を収容可能で、圧力差を利用し
て外部との間で溶融金属を流通可能な容器を保持して運
搬するものであって、少なくとも走行用のエンジンを搭
載する運搬車輌であって、走行用のエンジンによる当該
運搬車輌の走行中又はアイドリング中に、当該エンジン
によって駆動される発電機と、発電機により発電された
電力により駆動される気体圧縮機と、気体圧縮機により
圧縮された気体を蓄積するタンクとを搭載する。そし
て、タンクに通じるエアーホースの先端に設けられた、
容器に対し着脱自在なインターフェース部を容器に接続
し、タンクからエアーホースを介して容器内部を加圧
し、容器に収容された溶融金属を外部に流通させるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属を例えば
ダイキャストマシーン等のユースポイントに供給するた
めに用いられる運搬車輌及び溶融金属供給システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】多数のダイキャストマシーンを使ってア
ルミニウムの成型が行われる工場では、工場内ばかりで
なく、工場外からアルミニウム材料の供給を受けること
が多い。この場合、溶融した状態のアルミニウムを収容
した取鍋を材料供給側の工場から成型側の工場へと搬送
し、溶融した状態のままの材料を各ダイキャストマシー
ンへ供給することが行われている。
【0003】従来から用いられている取鍋は、溶融金属
が貯留される容器本体の側壁に供給用の配管を取り付け
たいわば急須のような構造で、かかる取鍋を傾けること
により配管から成型側の保持炉に溶融金属を供給するこ
とが行われている。
【0004】しかしながら、このような取鍋では、例え
ば取鍋の傾斜をフォークリフトを用いて行っており、そ
のような作業は必ずしも安全なものとはいえなかった。
また、取鍋を大きく傾動(傾斜・回転動作)させるため
にフォークリフトに回動機構を設ける必要があるため、
構成が特殊となり、更にそのような操作のためにフォー
クリフトの操作に熟練した作業者が必要とされる、とい
う課題があった。
【0005】そこで、容器内に圧力を加えることで保持
炉に溶融金属を供給するシステムが提唱されている。こ
のような差圧式の容器を採用することで、安全性や作業
性が向上するばかりか、より細やかな供給サービスが可
能となる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】実開平3−31063号(第1図)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特許文献1によれ
ば、容器内の加圧はフォークリフトに車載された加給器
によって行われている。
【0008】しかしながら、加給器による加圧では、容
器内を安定した圧力で加圧することができない、という
課題がある。ただし、上記特許文献1による技術は結局
実用化できなかったため、「容器内を安定した圧力で加
圧する」という課題自体が生まれることもなく、かかる
課題は本発明者等による開発の過程で生まれた全く新規
なものである。
【0009】「容器内を安定した圧力で加圧する」とい
う課題に対して例えば工場内の配管から供給される加圧
気体を使うことが考えられるが、その場合にはフォーク
リフト等に搭載されている容器に対して工場側との間で
配管による接続の必要が生じ、作業性等に支障を来た
す。
【0010】従って、本発明の目的は、こうした作業性
を阻害することなく容器内を安定した圧力で加圧するこ
とができる技術を提供することにある。
【0011】また本発明はコンパクトで効率的な溶融金
属の供給システム、供給方法を提供することを目的とす
る。特に使用加圧気体量が小さく消費エネルギーの小さ
な溶融金属の供給システム、供給方法を提供することを
目的とする。また本発明は加圧気体の補給回数の少ない
作業性の良好な溶融金属の供給システム、供給方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明の主たる観点に係る運搬車輌は、溶融金属を
収容可能で、圧力差を利用して外部との間で溶融金属を
流通可能な容器を保持して運搬するものであって、少な
くとも走行用のエンジンを搭載する運搬車輌であって、
前記走行用のエンジンによる当該運搬車輌の走行中又は
アイドリング中に、当該エンジンによって駆動される発
電機と、前記発電機により発電された電力により駆動さ
れる気体圧縮機と、前記気体圧縮機により圧縮された気
体を蓄積するタンクとを搭載し、前記タンクに通じるエ
アーホースの先端に設けられた、前記容器に対し着脱自
在なインターフェース部を前記容器に接続し、前記タン
クから前記エアーホースを介して前記容器内部を加圧
し、前記容器に収容された溶融金属を外部に流通させる
ようにしたことを特徴とするものである。
【0013】本発明の別の観点に係る運搬車輌は、溶融
金属を収容可能で、圧力差を利用して外部との間で溶融
金属を流通可能な容器を保持し、運搬する運搬車輌であ
って、当該車輌の走行用のエンジンと、前記エンジンに
より駆動される発電機と、前記発電機により発電された
電力により駆動される気体圧縮機と、前記気体圧縮機に
より圧縮された気体を蓄積するタンクと、前記容器に対
し着脱自在なインターフェース部を有し、このインター
フェース部を通じて前記容器内部を加圧する調圧部とを
具備することを特徴とするものである。
【0014】本発明では、例えば運搬車輌の走行中又は
アイドリング中に、当該車輌に搭載されたエンジンによ
って発電機を駆動し、これにより発電された電力により
気体圧縮機を駆動して圧縮された気体をタンクに蓄積し
ている。そして、タンクに通じるエアーホースの先端に
設けられたインターフェース部を容器に接続し、タンク
からエアーホースを介して容器内部を加圧し、容器に収
容された溶融金属を外部に流通している。
【0015】本発明では、気体圧縮機で気体を圧縮し、
かかる気体をタンクに一旦蓄積しているので、タンクが
気体圧縮機と容器との間のいわばバッファのような役割
を果たすことになる。従って、容器内を安定した圧力で
加圧することができる。また、加圧のための手段を全て
車輌内に搭載するようにしたので、車輌が加圧する装置
として独立して機能を発揮する。従って、例えば工場内
における加圧気体が流入する配管との接続をする手間等
が不要となり、作業性が向上する。
【0016】本発明の別の観点に係る運搬車輌は、溶融
金属を収容可能で、圧力差を利用して外部との間で溶融
金属を流通可能な容器を保持し、運搬する運搬車輌であ
って、当該車輌の走行用のモータと、前記モータに電力
を供給するためのバッテリーと、前記バッテリーの電力
により駆動される気体圧縮機と、前記気体圧縮機により
圧縮された気体を蓄積するタンクと、前記容器に対し着
脱自在なインターフェース部を有し、このインターフェ
ース部を通じて前記容器内部を加圧する調圧部とを具備
する。
【0017】即ち、本発明は、電気駆動或いはいわゆる
ハイブリットの運搬車輌にも適用することができる。
【0018】本発明に係る運搬車輌は、前記気体圧縮機
と前記タンクとの間のライン上に設けられたフィルタを
具備するようにしてもよい。フィルタは、例えばアルミ
ニウム破片または流体中の水分などを捕捉することがで
きることが好ましい。かかるフィルタは通常容器側に異
物等が流入しないようにするものである。特にフィルタ
が水分を捕捉することで、容器側に乾燥した気体を供給
することが可能となり、安全性を高めることができる。
【0019】本発明に係る運搬車輌は、前記タンクと前
記気体圧縮機との間のライン上に設けら、前記タンクか
ら前記気体圧縮機への気体の流れを規制する第1の逆止
弁を更に具備してもよい。第1の逆止弁によりタンクか
ら気体圧縮機への気体の流れを規制することで、タンク
側から気体圧縮機に圧力が印加されなくなり、気体圧縮
機にかかる負荷を小さくすることができる。これによ
り、気体圧縮機の小型化を図ることができる。また、こ
の第1の逆止弁によって気体圧縮機側に異物が逆流する
ことはなくなる。この第1の逆止弁については、前記フ
ィルタと前記気体圧縮機との間に設けることがより好ま
しい。これにより、異物はタンク側にも気体圧縮機側に
は流入することはなくなる。
【0020】本発明に係る運搬車輌は、前記タンク内の
圧力を測定する手段と、前記測定した圧力に応じて前記
気体圧縮機の起動・停止を制御するとともに、前記気体
圧縮機が起動する前に、この気体圧縮機と前記第1の逆
止弁との間を大気圧に解放する制御手段とを更に具備し
てもよい。
【0021】例えば、圧力開閉器は、上記の計測手段及
び制御手段としての機能を有するものである。
【0022】タンク内の圧力に応じて気体圧縮機の起動
・停止を制御することで、タンク内の圧力を一定に保つ
ことができる。これにより、容器内を安定した圧力で加
圧することができる。また、気体圧縮機を起動する前
に、つまり気体圧縮機を起動するに先立ち、気体圧縮機
と第1の逆止弁との間を大気圧に解放しているので、気
体圧縮機をより小さなパワーで立ち上げるようにするこ
とができる。即ち、気体圧縮機に圧力がかかった状態か
ら気体圧縮機を起動しようとして場合、気体圧縮機がそ
れに抗するための初期パワーが必要となり、この結果、
気体圧縮機の大型化につながる。これに対して、本発明
では起動時のパワーを小さくできるので、気体圧縮機の
小型化を図ることができる。例えば、前記制御手段が少
なくとも1個のバルブを備え、このバルブの一方は大気
圧と接続され、他方は前記第1の逆止弁と前記気体圧縮
機との間のラインと接続されていることで上記の大気開
放の機能を実現することができる。
【0023】本発明に係る運搬車輌は、前記容器は上面
に開閉可能なハッチを備え、前記インターフェース部は
前記ハッチに対して着脱可能であることが好ましい構成
である。
【0024】本発明では、インターフェース部がハッチ
に対して着脱可能であるので、容器内に溶融金属を供給
する度にハッチ裏面のインターフェース部の装着位置に
対する金属の付着を確認することができる。従って、当
該部位の詰りを未然に防止することができる。
【0025】本発明のまた別の観点に係る運搬車輌は、
溶融金属を収容可能で、圧力差を利用して外部との間で
溶融金属を流通可能な容器を保持し、運搬する運搬車輌
であって、気体圧縮機と、前記気体圧縮機により圧縮さ
れた気体を蓄積するタンクと、前記容器に対し着脱自在
なインターフェース部を一端に有し、前記タンクに通じ
るエアーホースと、前記タンクと前記インターフェース
部との間に接続された第1のリークバルブと、前記第1
のリークバルブと前記インターフェース部との間に設け
られたフィルタとを具備することを特徴とするものであ
る。
【0026】ここで、前記第1のリークバルブと前記イ
ンターフェース部との間に接続された第2のリークバル
ブをさらに具備し、前記フィルタは前記第2のリークバ
ルブと前記エアーホースとの間に設けることが好まし
い。
【0027】本発明では、こうしたバルブをタンクとイ
ンターフェース部との間に接続することにより、これら
のバルブ等の熱等による損壊及び老朽化を防止でき、安
全に溶融金属を取り扱うことができる。また、これらの
バルブ等を当該容器ごとに設ける必要がなく、容器の部
品点数を少なくすることができる。加えて、本発明で
は、第1のリークバルブとインターフェース部との間に
フィルタを設けることにより、容器側から流出してくる
異物によって第1のリークバルブに詰まりが生じること
もなくなる。従って、圧漏れを防止することができる。
また、より好ましくは第1のリークバルブの直前にフィ
ルタ、例えばストレーナを設けることにより、より効果
的に圧漏れを防止することができる。
【0028】本発明の別の観点に係る運搬車輌は、溶融
金属を収容可能で、圧力差を利用して外部との間で溶融
金属を流通可能な容器を保持し、運搬する運搬車輌であ
って、気体圧縮機と、前記気体圧縮機により圧縮された
気体を蓄積するタンクと、真空ポンプと、前記容器に対
し着脱自在なインターフェース部を一端に有するエアー
ホースと、前記タンクに通じる流路と前記真空ポンプに
通じる流路とを切り替える切り替え部と、前記切り替え
部と前記エアーホースの他端との間の配管とを具備する
ことを特徴とするものである。
【0029】本発明では、減圧のための手段である真空
ポンプも車輌内に搭載するようにしたので、車輌が加圧
及び減圧する装置として独立して機能を発揮する。従っ
て、例えば工場内における加圧気体が流入する配管との
接続ばかりでなく、真空系の配管との接続も不要とな
る。つまり、当該車輌と容器とによって、独立して外部
から容器内に溶融金属を導入可能であり、また容器から
外部に溶融金属を導出することも可能である。また、本
発明では、エアーホースを加圧と減圧とで共用している
ので、部品点数の削減も図ることができる。
【0030】本発明に係る運搬車輌は、前記タンクと前
記インターフェース部との間に接続された第1のリーク
バルブと、前記第1のリークバルブと前記インターフェ
ース部との間に設けられたフィルタとをさらに具備する
ことがより好ましい。更に、本発明に係る運搬車輌は、
前記切り替え部と前記エアーホースの他端との間に接続
された第2のリークバルブと、前記第2のリークバルブ
と前記エアーホースとの間に設けられたフィルタとを更
に具備することが好ましい。
【0031】本発明のまた別の観点に係る圧力差制御ユ
ニットは、溶融金属を収容可能で、圧力差を利用して外
部との間で溶融金属を流通可能な容器を保持し、運搬す
る車輌に装着される圧力差制御ユニットにおいて、気体
圧縮機と、前記気体圧縮機により圧縮された気体を蓄積
するタンクと、前記容器に対し着脱自在なインターフェ
ース部を有し、このインターフェース部を通じて前記圧
縮気体により前記容器内部を加圧する調圧部とを具備す
ることを特徴とするものである。
【0032】本発明に係る圧力差制御ユニットをフォー
クリフト等の運搬車輌に搭載し、上記のような容器を用
いることによって作業性を阻害することなく容器内を安
定した圧力で加圧することができる。
【0033】本発明に係る圧力差制御ユニットは、上記
と同様の構成を採用することが可能である。
【0034】即ち、前記気体圧縮機と前記タンクとの間
のライン上に設けられたフィルタを具備すること、前記
タンクと前記気体圧縮機との間のライン上に設けられ、
前記タンクから前記気体圧縮機への気体の流れを規制す
る第1の逆止弁を更に具備すること、前記第1の逆止弁
が前記フィルタと前記気体圧縮機との間に設けられたこ
と、前記第1の逆止弁との間で前記フィルタを挟むよう
にライン上に設けられた第2の逆止弁を更に具備するこ
と、前記タンク内の圧力を測定する手段と、前記測定し
た圧力に応じて前記気体圧縮機の起動・停止を制御する
とともに、前記気体圧縮機が起動する前に、この気体圧
縮機と前記第1の逆止弁との間を大気圧に解放する制御
手段とを更に具備すること、前記制御手段が、少なくと
も1個のバルブを備え、このバルブの一方は大気圧と接
続され、他方は前記逆止弁と前記気体圧縮機との間のラ
インに接続されたこと、などである。
【0035】本発明の圧力差制御ユニットは、前記気体
圧縮機が単層電力で駆動されることが好ましい。これに
より、電力供給系を三相系と比べてより小型化すること
ができる。
【0036】本発明の別の観点に係る溶融金属供給シス
テムは、溶融金属を収容可能で、圧力差を利用して外部
との間で溶融金属を流通可能な容器を用い、フォークリ
フトによって前記容器を着脱自在に保持して当該容器を
ユースポイントまで運び、フォークリフトによって前記
容器を保持し、実質的に傾けることなく圧力差によって
当該容器に収容された溶融金属をユースポイントに供給
するシステムであって、前記フォークリフトは、当該フ
ォークリフトが搭載する走行用のエンジンによる当該フ
ォークリフトの走行中又はアイドリング中に、当該エン
ジンによって駆動される発電機(またはモータ駆動車の
場合にはバッテリー)と、前記発電機により発電された
電力、または前記バッテリーから供給される電力により
駆動される気体圧縮機と、前記気体圧縮機により圧縮さ
れた気体を蓄積するタンクとを搭載し、前記タンクに通
じるエアーホースの先端に設けられた、前記容器に対し
着脱自在なインターフェース部を前記容器に接続し、前
記タンクから前記エアーホースを介して前記容器内部を
加圧し、前記容器に収容された溶融金属をユースポイン
トに供給するようにしたことを特徴とする。
【0037】本発明によって、ユースポイントにおいて
容器から溶融金属を作業性よくしかも安定した吐出(気
体の噴出などがない。)を行うことが可能である。
【0038】また本発明は、溶融金属を収容可能で、圧
力差を利用して外部との間で溶融金属を流通可能な容器
を用い、フォークリフトによって前記容器を着脱自在に
保持して当該容器をユースポイントまで運び、フォーク
リフトによって前記容器を保持し、実質的に傾けること
なく圧力差によって当該容器に収容された溶融金属をユ
ースポイントに供給する溶融金属の供給方法であって、
前記フォークリフトは、当該フォークリフトが搭載する
走行用のエンジンによる当該フォークリフトの走行中又
はアイドリング中に、当該エンジンによって駆動される
発電機、またはバッテリー(例えばモーター駆動車の場
合)と、前記発電機により発電された電力または前記バ
ッテリーから供給される電力により駆動される気体圧縮
機と、前記気体圧縮機により圧縮された気体を蓄積する
タンクとを搭載し、前記タンクに通じるエアーホースの
先端に設けられた、前記容器に対し着脱自在なインター
フェース部を前記容器に接続し、前記タンクから前記エ
アーホースを介して前記容器内部を加圧し、前記容器に
収容された溶融金属をユースポイントに供給するように
したことを特徴とする。
【0039】エンジン駆動、モーター駆動を問わず、こ
のような運搬車輌の場合には、備えるコンプレッサー、
真空ポンプは小さいものが好ましい。大きな発電機や真
空ポンプを備えることはエンジンの負荷を大きくする
し、設置スペースの点でも問題がある。またバッテリー
によるモータ駆動車の場合にも、消費電力が大きくなれ
ばなるほど走行距離が小さくなるという不都合を生じ
る。
【0040】このような場合には例えば溶融金属が流通
する流路(配管を含み、容器内流路、容器外流路を問わ
ない。また全長にわたって同一径である必要はない)の
径を、50mmより大きく80mmより小さく設定した容
器を用いることが好適であり必要であり、不可欠である
(60〜75mm程度に設定することがさらに好まし
い)。このような容器を用いれば、溶融金属の圧送時の
圧力を小さくすることができ、したがって備えるコンプ
レッサーの容量が小さくなったり消費電力を低減したり
することができる。
【0041】ここで本発明の別の観点に係る運搬車輌に
ついて説明する。上述した本発明はタンクを備えるもの
であるが、容器の加圧源としてタンクに替えて所定圧を
発生することができるブロワーを採用するようにしても
よい。運搬車輌の大きさの問題、走行場所のスペースの
問題などでコンパクトな運搬車輌が求められる場合には
タンクに替えてブロワーを採用することが好ましい。こ
のような観点に係わる本発明の運搬車輌は、溶融金属を
収容可能で、圧力差を利用して外部との間で溶融金属を
流通可能な容器を保持して運搬するものであって、少な
くとも走行用のエンジンを搭載する運搬車輌であって、
前記走行用のエンジンによる当該運搬車輌の走行中又は
アイドリング中に、当該エンジンによって駆動される発
電機と、前記発電機により発電された電力により駆動さ
れるブロワーとを搭載し、前記ブロワーに通じるエアー
ホースの先端に設けられた前記容器に対し着脱自在なイ
ンターフェース部を前記容器に接続し、前記ブロワーに
より前記エアーホースを介して前記容器内部を加圧し、
前記容器に収容された溶融金属を外部に供給するように
したことを特徴とする。また、溶融金属を収容可能で、
圧力差を利用して外部との間で溶融金属を流通可能な容
器を保持し、運搬する運搬車輌であって、当該車輌の走
行用のモータと、前記モータに電力を供給するためのバ
ッテリーと、前記バッテリーの電力により駆動されるブ
ロワーと、前記容器に対し着脱自在なインターフェース
部を有し、このインターフェース部を通じて前記ブロワ
ーにより前記容器内部を加圧する調圧部とを具備するこ
とを特徴とする。
【0042】このような構成を採用することにより、加
圧タンクが不要となったり、容量が小さなものでもよく
なったりする。もちろんブロワとタンクとを併用するよ
うにしてもよい。
【0043】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下、本発明の実
施の形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実
施形態に係る金属供給システムの全体構成を示す図であ
る。同図に示すように、第1の工場10と第2の工場2
0とは例えば公道30を介して離れた所に設けられてい
る。
【0044】第1の工場10には、ユースポイントとし
てのダイキャストマシーン11が複数配置されている。
各ダイキャストマシーン11は、溶融したアルミニウム
を原材料として用い、射出成型により所望の形状の製品
を成型するものである。その製品としては例えば自動車
のエンジン、ミッション等に関連する部品等を挙げるこ
とができる。また、溶融した金属としてはアルミニウム
合金ばかりでなくマグネシウム、チタン等の他の金属を
主体とした合金であっても勿論構わない。各ダイキャス
トマシーン11の近くには、ショット前の溶融したアル
ミニウムを一旦貯留する保持炉(手元保持炉)12が配
置されている。この保持炉12には、複数ショット分の
溶融アルミニウムが貯留されるようになっており、ワン
ショット毎にラドル13或いは配管を介して保持炉12
からダイキャストマシーン11に溶融アルミニウムが注
入されるようになっている。また、各保持炉12には、
容器内に貯留された溶融アルミニウムの液面を検出する
液面検出センサ(図示せず)や溶融アルミニウムの温度
を検出するための温度センサ(図示せず)が配置されて
いる。これらのセンサによる検出結果は各ダイキャスト
マシーン11の制御盤もしくは第1の工場10の中央制
御部16に伝達されるようになっている。
【0045】第1の工場10の受け入れ部で受け入れら
れた容器100は、本発明に係る専用車両であるフォー
クリフト40により所定のダイキャストマシーン11ま
で配送され、容器100から保持炉12に溶融アルミニ
ウムが供給されるようになっている。供給の終了した容
器100はフォークリフト40により再び受け入れ部に
戻されるようになっている。
【0046】第1の工場10には、アルミニウムを溶融
して容器100に供給するための第1の炉19が設けら
れており、この第1の炉19により溶融アルミニウムが
供給された容器100もフォークリフト40により所定
のダイキャストマシーン11まで配送されるようになっ
ている。
【0047】第1の工場10には、各ダイキャストマシ
ーン11において溶融アルミニウムの追加が必要になっ
た場合にそれを表示する表示部15が配置されている。
より具体的には、例えばダイキャストマシーン11毎に
固有の番号が振られ、表示部15にはその番号が表示さ
れており、溶融アルミニウムの追加が必要になったダイ
キャストマシーン11の番号に対応する表示部15にお
ける番号が点灯するようになっている。作業者はこの表
示部15の表示に基づきフォークリフト40を使って容
器100をその番号に対応するダイキャストマシーン1
1まで運び溶融アルミニウムを供給する。表示部15に
おける表示は、液面検出センサによる検出結果に基づ
き、中央制御部16が制御することによって行われる。
【0048】第2の工場20には、アルミニウムを溶融
して容器100に供給するための第2の炉21が設けら
れている。容器100は容量、配管長、高さ、幅等の異
なる複数種が用意されている。例えば第1の工場10内
のダイキャストマシーン11の保持炉12の容量等に応
じて、容量の異なる複数種がある。この第2の炉21に
より溶融アルミニウムが供給された容器100は、本発
明の専用車両であるフォークリフトにより搬送用のトラ
ック32に載せられる。すなわち本発明の運搬車輌は第
1の工場でも第2の工場でも用いることができる。トラ
ック32は公道30を通り第1の工場10の受け入れ部
まで容器100を運ぶようになっている。また、受け入
れ部にある空の容器100はトラック32により第2の
工場20へ返送されるようになっている。
【0049】第2の工場20には、第1の工場10にお
ける各ダイキャストマシーン11において溶融アルミニ
ウムの追加が必要になった場合にそれを表示する表示部
22が配置されている。表示部22の構成は第1の工場
10内に配置された表示部15とほぼ同様である。表示
部22における表示は、例えば通信回線33を介して第
1の工場10における中央制御部16が制御することに
よって行われる。なお、第2の工場20における表示部
22においては、溶融アルミニウムの供給を必要とする
ダイキャストマシーン11のうち第1の工場10におけ
る第1の炉19から溶融アルミニウムが供給されると決
定されたダイキャストマシーン11はそれ以外のダイキ
ャストマシーン11とは区別して表示されるようになっ
ている。例えば、そのように決定されたダイキャストマ
シーン11に対応する番号は点滅するようになってい
る。これにより、第1の炉19から溶融アルミニウムが
供給されると決定されたダイキャストマシーン11に対
して第2の工場20側から誤って溶融アルミニウムを供
給するようなことをなくすことができる。また、この表
示部22には、上記の他に中央制御部16から送信され
たデータも表示されるようになっている。
【0050】次に、このように構成された金属供給シス
テムの動作を説明する。
【0051】中央制御部16では、各保持炉12に設け
られた液面検出センサを介して各保持炉12における溶
融アルミニウムの量を監視している。ここで、ある保持
炉12で溶融アルミニウムの供給の必要性が生じた場合
に、中央制御部16は、その保持炉12の「固有の番
号」、その保持炉12に設けられた温度センサにより検
出された保持炉12の「温度データ」、その保持炉12
の形態に関する「形態データ」、その保持炉12から溶
融アルミニウムがなくなる最終的な「時刻データ」、公
道30の「トラフィックデータ」、その保持炉12で要
求される溶融アルミニウムの「量データ」及び「気温デ
ータ」等を、通信回線33を介して第2の工場20側に
送信する。第2の工場20では、これらのデータを表示
部22に表示する。これらの表示されたデータに基づき
作業者が経験的に上記保持炉12から溶融アルミニウム
がなくなる直前に保持炉12に容器100が届き、且つ
その時の溶融アルミニウムが所望の温度となるように該
第2の工場20からの容器100の発送時刻及び溶融ア
ルミニウムの発送時の温度を決定する。或いはこれらの
データを例えばパソコン(図示せず)に取り込んで所定
のソフトウェアを用いて上記保持炉12から溶融アルミ
ニウムがなくなる直前に保持炉12に容器100が届
き、且つその時の溶融アルミニウムが所望の温度となる
ように該第2の工場20からの容器100の発送時刻及
び溶融アルミニウムの発送時の温度を推定してその時刻
及び温度を表示するようにしてもよい。或いは推定され
た温度により第2の炉21を自動的に温度制御しても良
い。容器100に収容すべき溶融アルミニウムの量につ
いても上記「量データ」に基づき決定してもよい。
【0052】発送時刻に容器100を載せたトラック3
2が出発し、公道30を通り第1の工場10に到着する
と、容器100がトラック32から受け入れ部に受け入
れられる。
【0053】その後、受け入れられた容器100は、フ
ォークリフト40により所定のダイキャストマシーン1
1まで配送され、容器100から保持炉12に溶融アル
ミニウムが供給される。
【0054】図2及び図3はこのようなシステムに用い
られる上記のフォークリフト(運搬車輌)40及び容器
(加圧式溶融金属供給容器)100の構成を示す図であ
る。
【0055】容器100は、加圧及び減圧用の孔(ポー
ト)から加圧及び減圧が可能な密閉構造になっている。
そして、容器100が有する配管44を介して容器10
0の内外で溶融金属の流通が行われるようになってい
る。つまり、孔を介して容器100内を加圧すると、容
器100内に貯留された溶融アルミニウムが配管44を
介して外部、例えば保持炉12側に導出され、孔を介し
て容器100内を減圧すると、外部の溶融アルミニウム
が配管44を介して容器100内に導入されるようにな
っている。
【0056】また、容器100の裏面には、凹形状でフ
ォークリフト40のフォーク51が係合する係合部(一
対のチャンネル部材)45が設けられている。このよう
な係合部45を有することで、容器100がフォークリ
フト40から着脱自在とされている。
【0057】フォークリフト40は、フォーク51を昇
降させることで容器100を昇降させる昇降機構52を
有する。また、フォーク51の表面には重量計測手段と
してのロードセル53が配置されている。
【0058】フォークリフト40の運転席54の上部に
は、容器100に対して加圧用の気体、例えば加圧エア
ーを供給する加圧気体貯留タンクとしてのレシーバタン
ク71、このレシーバタンク71に気体を供給するため
のエアコンプレッサ203及び容器100内を減圧する
ための真空ポンプ72が搭載されている。
【0059】このような容器100内の加減圧は、フォ
ークリフト40と容器100とをエアーホース57によ
り接続し、エアーホース57を介してフォークリフト4
0側から容器100内を気体を圧送したり、逆に容器1
00内から気体を吸引することで行われる。フレキシブ
ルなエアーホース57を用いることで、フォークリフト
40を昇降させてもエアーホース57がこの昇降に追従
して容器100との間での接続の不具合が生じないよう
になっている。
【0060】エアーホース18の一端は、容器100の
孔41から導出された配管66の一端と着脱可能にされ
ている。これにより、上記の容器100がフォークリフ
ト40から着脱自在とされていることと相俟って、1台
のフォークリフト40が複数の容器100に対応できる
ようになっている。
【0061】図4はフォークリフト40と容器100と
の間での加減圧システムの構成を示す図である。図4に
示すように、フォークリフト40には、少なくとも走行
用のエンジン201による当該フォークリフト40の走
行中又はアイドリング中に、当該エンジン201によっ
て駆動される発電機(ダイナモ)202と、発電機20
2により発電された電力により駆動されるエアコンプレ
ッサ203とが搭載されている。ここではエンジンを備
えた車輌について説明するが、モーター駆動の車輌の場
合には、バッテリーから供給される電力によりエアコン
プレッサ203を駆動する。
【0062】そして、エアコンプレッサ203により圧
縮された気体はレシーバタンク71に蓄積されるように
なっている。つまり、フォークリフト40の走行中又は
アイドリング中に一旦エアコンプレッサ203からレシ
ーバタンク71に圧縮された気体が蓄積されるようにな
っている。従って、レシーバタンク71がエアコンプレ
ッサ203と容器100との間のいわばバッファのよう
な役割を果たすことになる。従って、容器100から外
部に溶融金属を供給する際に容器100内を安定した圧
力で加圧することができる。このようなに安定して容器
100内を加圧することは本発明者等の見識によれば非
常に重要である。容器100内を加圧する際にその圧力
が不安定であると、容器100の配管44の先端から気
体を含んだ溶融金属が不意に噴出し、周囲に溶融金属が
撒き散らされることがしばしば発生するからである。ま
たレシーバタンク71を備えることによりエアコンプレ
ッサー203の能力が小さくてもよくなる。したがって
消費電力が小さく、サイズも小さなエアコンプレッサー
を使用することができるようになる。
【0063】コンプレッサ203とレシーバタンク71
との間の配管204上にはコンプレッサ203側から順
番に第1の逆止弁205、ラインフィルタ206、エア
ドライヤ207、第2の逆止弁208が設けられてい
る。
【0064】第1の逆止弁205は、例えばコンプレッ
サ203の停止時にラインフィルタ206及びエアドラ
イヤ207側からコンプレッサ203への気体の逆流を
防止するものであり、特にラインフィルタ206の直近
に設けらていることが好ましい。これにより、コンプレ
ッサ203とラインフィルタ206との間の配管204
aの汚れや詰まりをより効果的に防止できる。
【0065】ラインフィルタ206は、コンプレッサ2
03からレシーバタンク71に送出される気体から水滴
及び油分を除去するフィルタである。エアドライヤ20
7は、コンプレッサ203からレシーバタンク71に送
出される気体を乾燥させるフィルタである。第2の逆止
弁208は、レシーバタンク71からコンプレッサ20
3への気体の逆流を防止するものである。レシーバタン
ク71と第2の逆止弁208との間の配管204b上に
は圧力開閉器209が接続されている。
【0066】圧力開閉器209は、圧力センサ209a
及びCPU209bを備える。圧力センサ209aは、
レシーバタンク71の圧力を検出し、この検出結果に基
づきコンプレッサ203のオン/オフを制御する。例え
ば、レシーバタンク71の圧力が所定値以下になったと
きにコンプレッサ203をオンにし、逆にレシーバタン
ク71の圧力が所定以上になったときにコンプレッサ2
03の駆動を停止する。
【0067】また、コンプレッサ203と第1の逆止弁
205との間の配管204aには、大気開放用の配管2
04cが接続されている。配管204cの一端はリリー
フバルブ204dを介して大気開放されるようになって
いる。リリーフバルブ204dは圧力開閉器209にお
けるCPU209bによって開閉の制御が行われるよう
になっている。
【0068】CPU209bは、レシーバタンク71の
圧力が所定値以下になったときにコンプレッサ203を
オンするのに先立ち、閉状態にあるリリーフバルブ20
4dを開状態とする。これにより、コンプレッサ203
と第1の逆止弁205との間の配管204a内が大気圧
となる。その後、CPU209bは、コンプレッサ20
3をオンにし、所定時間経過後に開状態にあるリリーフ
バルブ204dを閉状態とする。このように配管204
a内を一旦大気圧に戻すことにより、コンプレッサ20
3をより小さなパワーで立ち上げることが可能となり、
コンプレッサ203の小型化を図ることができ、また運
搬車輌の電源をより有効に使うことができる。
【0069】本実施形態のシステムでは、レシーバタン
ク71より下流(容器100に近い方)の配管に比べて
レシーバタンク71より上流側の配管の方が例えば配管
径が2/3程度細い。これは、レシーバタンク71から
容器100には一度に多量の気体が圧送されるのに対し
て、コンプレッサ203からレシーバタンク71には徐
々に気体が送出されるからである。つまりレシーバタン
ク71と容器100との間と、コンプレッサ203とレ
シーバタンク71との間とでは気体の流量が大きく異な
るのである。そして、本実施形態では、ラインフィルタ
206及びエアドライヤ207をレシーバタンク71よ
り下流側ではなく、レシーバタンク71より上流側、即
ちレシーバタンク71とコンプレッサ203との配管2
04上に設けることにより、即ち配管の細い側に設ける
ことによりこれらのラインフィルタ206及びエアドラ
イヤ207を小型化することができる。
【0070】本実施形態のフォークリフト40では、レ
シーバタンク71に隣接して、容器100内を減圧する
ための真空ポンプ72が設置されている。また、エアー
ホース57の容器100側には、容器100に接続する
ためのインターフェース部として接続機構73が設けら
れている。
【0071】レシーバタンク71は加圧気体用配管49
aに接続され、この加圧気体用配管49aは切替バルブ
80に接続されている。また、真空ポンプ72も同様に
真空用配管49bに接続され、この真空用配管49bが
切替バルブ80に接続されている。切替バルブ80は、
エアーホース57と加圧気体用配管49aとの接続及び
エアーホース57と真空用配管49bとの接続の切替を
行うようになっている。
【0072】切替バルブ80には、圧力計84、リリー
フバルブ86a、リークバルブ86b、緊急停止部86
c及びフィルタ81を介してこの順番でエアーホース5
7の一端に接続されており、エアーホース57の他端
は、接続機構73により容器100側の配管66に接続
されている。
【0073】エアーホース57の容器100への着脱
は、接続機構73を容器100に対して着脱することに
より行われるようになっている。このエアーホース57
をフレキシブルとすることにより、例えば容器100の
孔に設けられた配管66がどのような方向に向いていて
もエアーホース57を配管66に容易に着脱することが
できるようになる。フレキシブルとするためのエアーホ
ース57の材料としては、例えばゴム等の合成樹脂製の
もの、金属製のものを用いることができ、更に、高温で
ある容器100に近いので耐熱性のものを用いることが
好ましい。
【0074】加圧気体用配管49aには、レシーバタン
ク71側(上流側)から電子式圧力コントロールバルブ
58及びリークバルブ82が接続されている。真空用配
管49bには、真空ポンプ72側(下流側)から電子式
圧力コントロールバルブ58及びリークバルブ93が接
続されている。
【0075】各電子式圧力コントロールバルブ58は、
加圧気体用配管49a内及び真空用配管49b内の圧力
をそれぞれ調整し、また、それぞれの配管49a及び4
9bの連通及び遮断(オン/オフ)をも行うようになっ
ている。
【0076】フィルタ81は、容器100側からフィル
タ類や緊急停止部86cなどにゴミやチリ等が送出され
るのを防止するものである。このような問題は溶融金属
の供給停止時(加圧状態から大気圧への復帰時)に顕著
に生じる。かかるフィルタを容器100側に設けること
も考えられるが、それでは容器100ごとにフィルタを
設ける必要が生じる。本発明では、フォークリフト側に
このようなフィルタ81を設けることで、必要とされる
フィルタの数、メンテナンスの手間を減らすことができ
る。
【0077】本発明者等の知見によれば、レシーバタン
ク71側から容器100側への塵埃等の量に比べ容器1
00側からレシーバ側への塵埃等の量の方が非常に多量
となっている。本実施形態では、特にフィルタ類や緊急
停止部86cより下流側にこのようなフィルタ81を設
けることにより、容器100側から送出される塵埃等に
よってフィルタ類や緊急停止部86cが詰まるようなこ
とを防止することができる。ただし、フィルタ81をこ
れよりも上流に配置しても勿論構わない。例えばフィル
タ81を切替バルブ80とリリーフバルブ86との間に
設けてもよく、フィルタ81を切替バルブ80とリーク
バルブ82との間に設けてもよい。
【0078】これらの圧力コントロールバルブ58及び
バルブ類は電子的に電気制御盤(図示を省略)で制御さ
れるようになっており、手元操作盤(図示を省略)の操
作により容器100内の圧力差を調整できるようになっ
ている。
【0079】図18は本発明の別の例を説明するための
図である。この例では加圧源としてコンプレッサ203
でなくブロワー203bを使用しており、レシーバタン
ク71を用いずに加圧気体を容器100側に供給する構
成を採用している。したがって加圧ユニットをコンパク
トにすることができる。フォークリフトがバッテリー車
の場合、このブロワー203bの電源は当該バッテリー
から取るようにしてもよい。
【0080】図5はリークバルブ82の好ましい態様を
示した図である。図5に示すように、この実施形態で
は、リークバルブ82の直前にストレーナ220を介挿
している。図6に示すように、このようなストレーナが
介挿されていない場合には、リークバルブ82に容器等
からのアルミ片や耐火材等の異物221を噛み込んでし
まい、弁が閉じず、圧漏れが生じたり溶融金属の供給停
止に支障を来したりすることがある。これに対して、本
実施形態では、ストレーナ220を介挿しているので、
このような圧漏れが防止され、安全な供給停止動作も実
現できる。
【0081】次に、このように構成されたシステムに好
適な容器(加圧式溶融金属供給容器)100について、
図7及び図8に基づき説明する。図7は容器100の断
面図、図8はその平面図である。
【0082】容器100は、有底で筒状の本体150の
上部開口部151に大蓋152が配置されている。本体
150及び大蓋151の外周にはそれぞれフランジ15
3、154が設けられており、これらフランジ間をボル
ト155で締めることで本体150と大蓋151が固定
されている。なお、本体150や大蓋151は例えば外
側が金属であり、内側が耐火材により構成され、外側の
金属と耐火材との間には断熱材が介挿されている。
【0083】本体150の外周の1箇所には、本体15
0内部から配管44に連通する流路157が設けられた
配管取付部158が設けられている。
【0084】ここで、図9は図7に示した配管取付部1
58におけるA−A断面図である。
【0085】図9に示すように、容器100の外側は金
属のフレーム100a、内側は耐火材(第1のライニン
グ)100bにより構成され、フレーム100aと耐火
材100bとの間には耐火材よりも熱伝導率の小さな断
熱材(第2のライニング)100cが介挿されている。
そして、流路157は容器100の内側に設けられた耐
火材100bの中に形成されている。すなわち、流路1
57は、容器100内底部に近い位置から容器100上
面側の耐火材100bの露出部まで耐火材100bに内
在している。これにより、流路157は、熱伝導率の大
きな耐火部材によって容器内部と分離されている。この
ような構成を採用することにより、容器内からの放熱が
流路に伝わりやすくなる。流路の外側(容器内とは反対
側)には、耐火部材の外側に断熱材を配している。耐火
材は断熱材よりも密度、熱伝導率が高いものを用いる。
耐火材としては例えば緻密質の耐火系セラミック材料を
あげることができる。また断熱材としては、断熱キャス
ター、ボード材料など断熱系のセラミック材料をあげる
ことができる。
【0086】配管取付部158における流路157は、
本体150内周の該容器本体底部150aに近い位置に
設けられた開口157aを介し、該本体150外周の上
部157bに向けて延在している。この配管取付部15
8の流路157に連通するように配管44が固定されて
いる。配管44は逆U字状の形状(曲率を有する形状)
を有しており、これに対応して配管44内の流路も逆U
字状の形状(曲率を有する形状)を有しており、これに
より配管44の一端口159は下方を向いている。配管
44がこのような形状を有することで溶融金属がスムー
ズに流れるようになる。すなわち、配管の内側に不連続
な面があるとその位置にぶつかるに溶融金属が流れよう
として、その位置が侵食され、最終的には穴が明く等の
不具合がある。これに対して、配管の流路が曲率を有す
る形状であれば不連続な面がなく、上記のような不具合
は発生しない。
【0087】また、配管取付部158近傍の配管44の
周囲には、この配管44を包囲するように、断熱部材4
4aが配設されている。これにより、配管44側が流路
157側の熱を奪い、流路157の温度低下が発生する
ことを極力抑えることができる。特に、配管取付部15
8近傍の配管44の周囲は溶融金属が冷えやすくしかも
容器搬送の際に液面が丁度揺れる位置にあるので、溶融
金属が固化することが多いのに対して、このように配管
取付部158近傍の配管44の周囲を断熱部材44aに
より包囲することでこの位置における溶融金属の固化を
防止することができる。
【0088】流路157及びこれに続く配管44の内径
はほぼ等しく、65mm〜85mm程度が好ましい。従
来からこの種の配管の内径は50mm程度であった。こ
れはそれ以上であると容器内を加圧して配管から溶融金
属を導出する際に大きな圧力が必要であると考えられて
いたからである。これに対して本発明者等は、流路15
7及びこれに続く配管44の内径としてはこの50mm
を大きく超える65mm〜85mm程度が好ましく、よ
り好ましくは65mm〜80mm程度、更には好ましく
は65〜70mmであることを見出した。すなわち、溶
融金属が流路や配管を上方に向けて流れる際に、流路や
配管に存在する溶融金属自体の重量及び流路や配管の内
壁の粘性抵抗の2つパラメータが溶融金属の流れを阻害
する抵抗に大きな影響を及ぼしているものと考えられ
る。ここで、内径が65mmより小さいときには流路を
流れる溶融金属はどの位置においても溶融金属自体の重
量と内壁の粘性抵抗の両方の影響を受けているが、内径
が65mm以上となると流れのほぼ中心付近から内壁の
粘性抵抗の影響を殆ど受けない領域が生じ始め、その領
域が次第に大きくなる。この領域の影響は非常に大き
く、溶融金属の流れを阻害する抵抗が下がり始める。溶
融金属を容器内から導出する際に容器内を非常に小さな
圧力で加圧すればよくなる。つまり、従来はこのような
領域の影響は全く考慮に入れず、溶融金属自体の重量だ
けが溶融金属の流れを阻害する抵抗の変動要因として考
えられており、作業性や保守性等の理由から内径を50
mm程度としていた。一方、内径が85mmを超える
と、溶融金属自体の重量が溶融金属の流れを阻害する抵
抗として非常に支配的となり、溶融金属の流れを阻害す
る抵抗が大きくなってしまう。本発明者等の試作による
結果によれば、65mm〜80mm程度の内径が容器内
の圧力を非常に小さな圧力で加圧すればよく、特に70
mmが標準化及び作業性の観点から最も好ましい。すな
わち、配管径は50mm、60mm、70mmと10m
m単位で標準化されており、配管径がより小さい方が取
り扱いが容易で軽く作業性が良好だからである。
【0089】上記の大蓋152のほぼ中央には開口部1
60が設けられ、開口部160には取っ手161が取り
付けられたハッチ162が配置されている。ハッチ16
2は大蓋152上面よりも少し高い位置に設けられてい
る。ハッチ162の外周の1ヶ所にはヒンジ163を介
して大蓋152に取り付けられている。これにより、ハ
ッチ162は大蓋152の開口部160に対して開閉可
能とされている。また、このヒンジ163が取り付けら
れた位置と対向するように、ハッチ162の外周の2ヶ
所には、ハッチ162を大蓋152に固定するためのハ
ンドル付のボルト164が取り付けられている。大蓋1
52の開口部160をハッチ162で閉めてハンドル付
のボルト164を回動することでハッチ162が大蓋1
52に固定されることになる。また、ハンドル付のボル
ト164を逆回転させて締結を開放してハッチ162を
大蓋152の開口部160から開くことができる。そし
て、ハッチ162を開いた状態で開口部160を介して
容器100内部のメンテナンスや予熱時のガスバーナの
挿入が行われるようになっている。
【0090】また、ハッチ162の中央、或いは中央か
ら少しずれた位置には、容器100内の減圧及び加圧を
行うための内圧調整用の貫通孔165が設けられてい
る。この貫通孔165には加減圧用の配管66が接続さ
れている。この配管66は、貫通孔165から上方に伸
びて所定の高さで曲がりそこから水平方向に延在してい
る。この配管66の貫通孔165への挿入部分の表面に
は螺子山がきられており、一方貫通孔165にも螺子山
がきられており、これにより配管66が貫通孔165に
対して螺子止めにより固定されるようになっている。ま
た、ソケットとプラグからなるクイックカプラにより配
管66を回転及び脱着可能に取り付けるようにしてもよ
い。
【0091】この配管66の一方には、加圧用又は減圧
用の配管167が接続可能になっており、加圧用の配管
には加圧気体に蓄積されたタンクや加圧用のポンプが接
続されており、減圧用の配管には減圧用のポンプが接続
されている。そして、減圧により圧力差を利用して配管
44及び流路157を介して容器100内に溶融アルミ
ニウムを導入することが可能であり、加圧により圧力差
を利用して流路157及び配管44を介して容器100
外への溶融アルミニウムの導出が可能である。なお、加
圧気体として空気の他に不活性気体、例えば窒素ガスを
用いることで加圧時の溶融アルミニウムの酸化をより効
果的に防止することができる。
【0092】本実施形態では、大蓋152のほぼ中央部
に配置されたハッチ162に加減圧用の貫通孔165が
設けられている一方で、上記の配管66が水平方向に引
き出されているので、加圧用又は減圧用の配管167を
上記の配管66に接続する作業を安全にかつ簡単に行う
ことができる。また、このように配管66が延在するこ
とによって配管66を貫通孔165に対して小さな力で
回転させることができるので、貫通孔165に対して螺
子止めされた配管66の固定や取り外しを非常に小さな
力で、例えば工具を用いることなく行うことができる。
【0093】ハッチ162の中央から少しずれた位置で
前記の加減圧用の貫通孔165とは対向する位置には、
圧力開放用の貫通孔168が設けられ、圧力開放用の貫
通孔168には、リリーフバルブ(図示を省略)が取り
付けることができるようになっている。これにより、例
えば容器100内が所定の圧力以上となったときには安
全性の観点から容器100内が大気圧に開放されるよう
になっている。このようなリリーフバルブはエアーホー
スより運搬車輌側、例えば調圧部に設けるようにしても
よい。これによりリリーフバルブが熱から守られ信頼性
が向上する。
【0094】大蓋152乃至ハッチ162には、溶融金
属の液面センサとしての2本の電極169がそれぞれ挿
入される液面センサ用の2つの貫通孔170が所定の間
隔をもって配置されている。これらの貫通孔170に
は、それぞれ電極169が挿入されている。これら電極
169は容器100内で対向するように配置されてお
り、それぞれの先端は例えば容器100内の溶融金属の
最大液面とほぼ同じ位置まで延びている。そして、電極
169間の導通状態をモニタすることで容器100内の
溶融金属の最大液面を検出することが可能であり、これ
により容器100への溶融金属の過剰供給をより確実に
防止できるようになっている。
【0095】本体150の底部裏面には、例えばフォー
クリフトのフォーク(図示を省略)が挿入される断面口
形状で所定の長さの脚部45が例えば平行するように2
本配置されている。また、本体150内側の底部は、流
路157側が低くなるように全体が傾斜している。これ
により、加圧により流路157及び配管44を介して外
部に溶融アルミニウムを導出する際に、いわゆる湯の残
りが少なくなる。また、例えばメンテナンス時に容器1
00を傾けて流路157及び配管44を介して外部に溶
融アルミニウムを導出する際に、容器100を傾ける角
度をより小さくでき、安全性や作業性が優れたものとな
る。
【0096】このように本実施形態に係る容器100で
は、容器100内の溶融金属に晒されるストークのよう
な部材は不要となるので、ストーク等の部品交換を行う
必要はなくなる。また、容器100内にストークのよう
に予熱を邪魔するような部材は配置されないので、予熱
のための作業性が向上し、予熱を効率的に行うことがで
きる。また容器100に溶融金属を収容した後、溶融金
属の表面の酸化物等をすくい取る作業が必要なことが多
い。内部にストークがあるとこの作業がやりにくいが、
容器100内部にストークのような構造物がないので作
業性を向上することができる。更に、流路157が熱伝
導率の高い耐火材100bに内在されるように構成され
ているので、容器100内の熱が流路157に伝達し易
い(特に図10参照)。従って、流路157を流通する
溶融金属の温度低下を極力抑えることができる。
【0097】また、本実施形態に係る容器100では、
ハッチ162に内圧調整用の貫通孔165を設け、その
貫通孔165に内圧調整用の配管66を接続しているの
で、容器100内に溶融金属を供給する度に内圧調整用
の貫通孔165に対する金属の付着を確認することがで
きる。従って、内圧調整に用いるための配管66や貫通
孔165の詰りを未然に防止することができる。
【0098】更に、本実施形態に係る容器100では、
ハッチ162に内圧調整用の貫通孔165が設けられ、
しかもそのハッチ162が溶融アルミニウムの液面の変
化や液滴が飛び散る度合いが比較的に小さい位置に対応
する容器100の上面部のほぼ中央に設けられているの
で、溶融アルミニウムが内圧調整に用いるための配管6
6や貫通孔165に付着することが少なくなる。従っ
て、内圧調整に用いるための配管66や貫通孔165の
詰りを防止することができる。
【0099】更にまた、本実施形態に係る容器100で
は、ハッチ162が大蓋152の上面部に設けられてい
るので、ハッチ162の裏面と液面との距離が大蓋15
2の裏面と液面との距離に比べて大蓋152の厚み分だ
け長くなる。従って、貫通孔165が設けられたハッチ
162の裏面にアルミニウムが付着する可能性が低くな
り、内圧調整に用いるための配管66や貫通孔165の
詰りを防止することができる。
【0100】さて、本実施形態では、先ず、図1に示す
第2の工場20においてフォークリフト40を用いて、
容器100内に溶融金属を貯留する。すなわち、フォー
クリフト40に設置された真空ポンプ72を作動させて
容器100内を減圧することにより、炉21から溶融金
属を容器100内に貯留する。ここで、従来では容器1
00の上蓋を開けて溶融金属を外気にさらしながら容器
100内に収容していたが、本実施形態では真空ポンプ
を用いているため、外気にさらすことはなく溶融金属の
酸化を防止できる。また、従来のように上蓋を開けて溶
融金属を収容しているので溶融金属が飛散するおそれも
あったが、本発明では外気にさらすことはないのでこの
ような問題はなく、安全かつ容易に溶融金属を容器10
0内に収容することができる。
【0101】次に、第1の工場10側で保持炉12に溶
融金属を供給する場合には、図2に示したような状態
で、レシーバタンク71より加圧気体を容器100内に
供給して溶融金属を圧送する。
【0102】本実施形態では、容器100を配送するフ
ォークリフト40側にレシーバタンク71や圧力コント
ローラ58等のバルブを設けるようにしたので、容器1
00ごとに調圧機構や制御系を備える必要がなくなり生
産性が向上する。また、容器への溶融金属の供給の際及
び容器からユースポイントへの溶融金属の供給の際、容
器を従来のように傾ける必要がなく効率的かつ安全に溶
融金属を取り扱うことができる。
【0103】また、本実施形態では、接続機構73とレ
シーバタンク71との間に、すなわち、フォークリフト
40側に各種バルブを設ける構成としたので、圧力調整
のためのこれらのバルブを当該容器100ごとに設ける
必要がなく、高温の溶融金属を収容する容器100の熱
等によるバルブの損壊及び老朽化を防止でき、溶融金属
を取り扱う際の安全性を向上させることができる。
【0104】更に、本実施形態では、フィルタ81を設
けているため、加圧気体用配管49a内、真空用配管4
9b内及びエアーホース57内のゴミ、塵、水滴等の不
純物の詰まりや発生を防止できる。特に、このフィルタ
81は、接続機構73とフィルタ81との間に設けるこ
とにより、容器100内の加圧の際には、圧力コントロ
ーラ58、リリーフバルブ82、リークバルブ86等の
制御バルブ、レシーバタンク71又は真空ポンプ72か
らの不純物、エアーホース57等の配管内のゴミ等を容
器内に流入してしまうことを防止できる。一方、容器1
00内の減圧の際には、例えば容器100内で固化した
溶融金属が、エアーホース57等の配管内を通って、レ
シーバタンク71又は真空ポンプ72側へ流出すること
を防止できる。
【0105】なお、本発明は実施形態に示した構成要素
を合理的な範囲で組み合わせたものも当然含むものであ
る。
【0106】例えば上述した実施形態では、エンジンを
搭載した運搬車輌を前提として説明したが、バッテリー
駆動のモータを動力源とする運搬車輌においても本発明
を適用することができる。この場合、コンプレッサへの
電力の供給を、モータを駆動するためのバッテリー乃至
このバッテリーに接続されたバッテリーから行われるよ
うに構成すればよい。
【0107】(実施形態2)以下に、本発明を構成しま
たは本発明の方法の使用に用いられ、本発明の課題の解
決に不可欠性を有する容器について図10〜図17によ
り説明する。
【0108】図10〜図12に示す容器101は、流路
の構造が上記の実施形態とは異なる。すなわち、フレー
ム101aの内側には、垂直方向に沿って内側への連続
的な***部である凸部101cを有するライニング10
1bが設けられている。ライニング101bは上記の実
施形態と同様に耐火層と断熱層の積層構造が好ましい。
これらの材質も上記実施形態と同様であればよい。凸部
101c内には、容器101内底部に近い位置から容器
101上面側まで貫通する流路109が設けられてい
る。
【0109】流路109は例えば配管134に取り囲ま
れている。配管134はセラミック製であったり、鉄製
の配管の内面にセラミック系耐火物層134bをライニ
ングしたものを好適に用いることができる。これによ
り、配管134の耐熱性が高められている。また配管1
34は充填材110を介してライニング101bに埋め
込まれている。充填材110はライニング101bより
も意図的に強度が低くなるように材料を選択し、交換時
の作業性を高めている。
【0110】流路109の上部には、例えば配管108
が着脱可能に接続されている。配管108は例えば鉄パ
イプの内面に耐火物をライニングしたものである。形状
としてはRまたはΓ形状が好ましい。流路109及びこ
れに続く配管108の内径は、65mm〜85mm程度
が好ましい。このように配管の内径を設定することによ
り溶融アルミニウムの輸送(持ち上げ)に必要な圧力が
小さくなる。したがって単位質量のアルミニウムの輸送
に要する加圧気体の使用量が小さくなり、コンプレッサ
ーもコンパクトなもので対応できるようになる。したが
って作業性が向上するだけでなく、エンジンの負荷が小
さくなり、また運搬車輌のバッテリーの消耗も小さくな
って走行距離が伸びる。加圧気体のこの場合流路109
の内径のほうが配管108の内径より多少大きくなって
いるが、これは溶融アルミニウムが重力に抗して持ち上
がる部分が主として流路109であるからである。
【0111】本実施形態では、特に流路109が凸部1
01c内を容器101内底部に近い位置から容器101
上面側まで貫通しているので、この流路109を囲う容
器101内壁の面積が実質的に大きくなり、容器101
内壁に接触する溶融アルミニウムから流路109に伝達
する熱量が大きくなる。従って、流路109の保温性を
高め、溶融金属の流動性を確保することができる。
【0112】図13に例示する容器201は、フレーム
71の内側にライニングとして断熱材72、耐火材73
を積層した構造を有する。所定位置における断熱材72
と耐火材73との間にはボード材74が介挿されてい
る。耐火材73には、容器内と外部との間で溶融金属を
流通させるための流路75が内在している。また、容器
201は、有底で筒状の本体76の上部開口部77に大
蓋78が配置され、これらのフランジ間をボルトで締め
ることで本体76と大蓋78が固定されている。
【0113】上記の大蓋78のほぼ中央には開口部79
が設けられ、開口部79には開閉自在のハッチ80が配
置されている。ハッチ80の中央、或いは中央から少し
ずれた位置には、容器201内の減圧及び加圧を行うた
めの内圧調整用の貫通孔81が設けられている。この貫
通孔81には加減圧用の配管(図示を省略)が接続され
るようになっている。該配管の先には、加圧用の配管に
は加圧気体に蓄積されたタンクや加圧用のポンプが接続
されており、減圧用の配管には減圧用のポンプが接続さ
れている。そして、減圧により圧力差を利用して該配管
を介して容器201内に溶融アルミニウムを導入するこ
とが可能であり、加圧により圧力差を利用して該配管を
介して容器201外への溶融アルミニウムの導出が可能
である。
【0114】ここで、流路75は窒化珪素等のセラミッ
ク製の配管83に取り囲まれている。配管83は充填材
84を介して耐火材73に埋め込まれている。充填材8
4は耐火材73よりも強度が低い。セラミック製の配管
83は耐火性及び非濡れ性が良好であり、内壁に耐火材
を設ける必要がなくなる。これにより、配管83の耐熱
性が高められている。ここで強度とは主に外部からの機
械的な応力に対する曲げ強さのことをいう。ライニング
72としては例えば緻密質の耐火系セラミック材料を挙
げることができ、これより強度の低い充填材84とは例
えばセラミックファイバーとバインダからなるものであ
る。
【0115】このように配管83により取り囲まれた流
路75は、本体76の内周の該容器本体底部に近い位置
に設けられた開口85を介し、該本体76外周の上部に
向けて延在している。流路75の上部には、例えば鉄製
で内部に耐火物のライニングを施した配管(図示せず)
がボルトにより着脱可能に接続されている。
【0116】配管83の上端部に第1のフランジ86が
設けら、フレーム71には第1のフランジ86の下面に
対向する第2のフランジ87が配管83の周囲を囲むよ
うに設けられている。第1のフランジ86と第2のフラ
ンジ87との間にはセラミック製の配管83を固定する
ためのフランジ部材88が介挿されている。符号89
は、充填剤84を注入するための孔であり通常はプラグ
等で封止されている。
【0117】流路75の上部には、例えば内面にライニ
ングを施した配管が着脱可能に接続される。流路75及
びこれに続く配管の内径はほぼ等しく、65mm〜85
mm程度が好ましい。従来からこの種の配管の内径は5
0mm程度であった。これはそれ以上であると容器内を
加圧して配管から溶融金属を導出する際に大きな圧力が
必要であると考えられていたからである。
【0118】図14は容器の別の例を示す断面図であ
る。この例では、流路302を構成する配管303(ス
トーク)が容器内において垂直に配置されている。よっ
て、容器301内に溶融金属がある場合には、配管30
2は直接に該溶融金属と接することになる。配管302
は窒化珪素等のセラミック製である。これにより、耐火
性を高め、且つ配管の詰まりを防止している。流路30
2の上部には、例えば鉄製で内面にライニングを施した
配管(図示を省略)が接続される。本実施形態では、こ
の配管の回転が可能とされている。これにより、狭い領
域での取り回しが容易となる。符合304は、配管30
2を回転可能に保持する部材を示している。
【0119】図15は容器の更に別の例を概略的に示す
断面図である。この例では、ライニングとして耐火材4
02が容器内側に向けて下方から上方に延在する***部
である凸部406を有し、凸部406に流路403が内
在し、流路403は窒化珪素等のセラミック製の配管4
04により覆われている。配管404は、充填材405
を介して耐火材402に埋め込まれている。充填材40
5は耐火材402よりも強度が低くなるように材料を選
択して用いている。セラミック製の配管404は耐火性
が良好であり、内壁に耐火材を設ける必要がなくなる。
【0120】図16は容器のまた更に別の例を示す断面
図である。この例では、本体502の外周にじょうろ
(円筒側面の下部から上部に向けて外周側に徐々に突き
出る突き出し部)の如く突出する突出部503を有す
る。突出部503には、流路504が内在し、流路50
4は窒化珪素等のセラミック製の配管505により覆わ
れている。配管505は、充填材506を介して耐火材
373に埋め込まれている。充填材506は耐火材37
3よりも強度が低い材料を選択して採用している。
【0121】大蓋378のほぼ中央には開口部379が
設けられ、開口部379には開閉自在のハッチ380が
配置されている。ハッチ380の中央、或いは中央から
少しずれた位置には、容器501内の減圧及び加圧を行
うための内圧調整用の貫通孔381が設けられている。
この貫通孔381には加減圧用の配管(図示を省略)が
接続されるようになっている。該配管の先には、加圧用
の配管には加圧気体に蓄積されたタンクや加圧用のポン
プが接続されており、減圧用の配管には減圧用のポンプ
が接続されている。そして、減圧により圧力差を利用し
て容器201内に溶融アルミニウムを導入することが可
能であり、加圧により圧力差を利用して容器201外へ
の溶融アルミニウムの導出が可能である。
【0122】図17は容器の別の例を示すの断面図であ
る。この例では、本体601の外周にじょうろ口(円筒
側面の下部から上部に向けて外周側に徐々に突き出る突
き出し部)のように突出する突出部602を有する。突
出部602には、流路603が内在している。該流路6
03の一部には(ここでは下部に)例えばセラミック製
パイプまたは内部に耐火材ライニングを施した鉄パイプ
などの配管604が埋め込まれ固定されている。配管が
埋め込まれている流路603の部分は、耐火材402ま
たはライニング403においてひび割れを起こす可能性
のある箇所(例えば符号605の部分)であり、該配管
の存在によりひび割れ部分から圧送気体が流れ込むこと
を防ぐことができる。配管604は容器601の成型時
に、耐火材402またはライニング403に埋め込んで
おくことが好ましい。本実施形態においても流路603
の上部には、例えば配管やレジューサを有する配管が接
続される。この接続においても、パッキンを介したフラ
ンジによって接続されてもよい。また、この配管は回転
可能としてよい。回転可能とする機構としては、例えば
この配管の容器との接続部におけるフランジの一点を容
器側のフランジと回転可能に接続すると共に、この配管
のフランジと容器側のフランジとをクランプ機構により
固定してもよい。これにより回転半径が小さく、取り回
しの良い容器を構成することができる。また、このよう
に配管を回転可能とすることで、容器側の流路のメンテ
ナンスを簡単に行うことができる。容器側には、回転し
て折り曲げされたこの配管を保持する保持部材を設けて
も構わない。その際に、保持部材には、配管を固定する
ための手段を設けても良い。
【0123】上記の大蓋408のほぼ中央には開口部4
09が設けられ、該開口部409には開閉自在のハッチ
410が配置されている。ハッチ410の中央、或いは
中央から少しずれた位置には、容器501内の減圧及び
加圧を行うための内圧調整用の貫通孔404が設けられ
ている。この貫通孔404には加減圧用の配管(図示を
省略)が接続されるようになっている。該配管の先に
は、加圧用の配管には加圧気体に蓄積されたタンクや加
圧用のポンプが接続されており、減圧用の配管には減圧
用のポンプが接続されている。そして、減圧により圧力
差を利用して容器601内に溶融アルミニウムを導入す
ることが可能であり、加圧により圧力差を利用して容器
601外への溶融アルミニウムの導出が可能である。な
お、容器の形状は円筒だけでなく、例えば4角形であっ
てもよい。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
作業性を阻害することなく容器内を安定した圧力で加圧
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る金属供給システムの
構成を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るフォークリフト及び
容器の構成を示す正面図である。
【図3】図2に示したフォークリフト及び容器の平面図
である。
【図4】本発明の一実施形態に係るフォークリフトと容
器との間での加減圧システムの構成を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るリークバルブの構成
を示す図である。
【図6】一般的と思われるリークバルブの構成を示す図
である。
【図7】本発明の一実施形態に係る容器の断面図であ
る。
【図8】図7に示した容器の平面図である。
【図9】図7のA−A断面図である。
【図10】本発明に用いられる容器の例を示す図であ
る。
【図11】本発明に用いられる容器の例を示す図であ
る。
【図12】本発明に用いられる容器の例を示す図であ
る。
【図13】本発明に用いられる容器の例を示す図であ
る。
【図14】本発明に用いられる容器の例を示す図であ
る。
【図15】本発明に用いられる容器の例を示す図であ
る。
【図16】本発明に用いられる容器の例を示す図であ
る。
【図17】本発明に用いられる容器の例を示す図であ
る。
【図18】本発明の一実施形態に係るフォークリフトと
容器との間での加減圧システムの構成の別の例を示す図
である。
【符号の説明】
40 フォークリフト 41 加圧孔 42 蓋 44 配管 53 圧力センサ 57 エアーホース 71 レシーバタンク(加圧気体貯留タンク) 72 真空ポンプ 73 接続機構 80 切替バルブ 81 フィルタ 82 リリーフバルブ 86 リークバルブ 100 容器 201 走行用のエンジン 202 発電機 203 エアコンプレッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B22D 41/50 510 B22D 41/50 510 41/54 41/54 (72)発明者 伊与田 浩二 愛知県豊田市堤町寺池66番地 株式会社 豊栄商会内 (72)発明者 野口 賢次 愛知県豊田市堤町寺池66番地 株式会社 豊栄商会内 (72)発明者 安部 毅 愛知県豊田市堤町寺池66番地 株式会社 豊栄商会内 (56)参考文献 特開2002−263828(JP,A) 特開 平6−106322(JP,A) 特開 平6−114524(JP,A) 特開2002−316258(JP,A) 実開 平3−31063(JP,U) 国際公開01/098004(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 35/00 B22D 17/30 B22D 39/06 B22D 41/00 B22D 41/12 B22D 41/50 510 B22D 41/54

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属を収容可能で、圧力差を利用し
    て外部との間で溶融金属を流通可能な容器を保持して運
    搬するものであって、少なくとも走行用のエンジンを搭
    載する運搬車輌であって、 前記走行用のエンジンによる当該運搬車輌の走行中又は
    アイドリング中に、当該エンジンによって駆動される発
    電機と、 前記発電機により発電された電力により駆動される気体
    圧縮機と、 前記気体圧縮機により圧縮された気体を蓄積するタンク
    とを搭載し、 前記タンクに通じるエアーホースの先端に設けられた前
    記容器に対し着脱自在なインターフェース部を前記容器
    に接続し、前記タンクから前記エアーホースを介して前
    記容器内部を加圧し、前記容器に収容された溶融金属を
    外部に供給するようにしたことを特徴とする運搬車輌。
  2. 【請求項2】 溶融金属を収容可能で、圧力差を利用し
    て外部との間で溶融金属を流通可能な容器を保持し、運
    搬する運搬車輌であって、 当該車輌の走行用のエンジンと、 前記エンジンにより駆動される発電機と、 前記発電機により発電された電力により駆動される気体
    圧縮機と、 前記気体圧縮機により圧縮された気体を蓄積するタンク
    と、 前記容器に対し着脱自在なインターフェース部を有し、
    このインターフェース部を通じて前記容器内部を加圧す
    る調圧部とを具備することを特徴とする運搬車輌。
  3. 【請求項3】 溶融金属を収容可能で、圧力差を利用し
    て外部との間で溶融金属を流通可能な容器を保持し、運
    搬する運搬車輌であって、 当該車輌の走行用のモータと、 前記モータに電力を供給するためのバッテリーと、 前記バッテリーの電力により駆動される気体圧縮機と、 前記気体圧縮機により圧縮された気体を蓄積するタンク
    と、 前記容器に対し着脱自在なインターフェース部を有し、
    このインターフェース部を通じて前記容器内部を加圧す
    る調圧部とを具備することを特徴とする運搬車輌。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の運搬車輌
    であって、 前記気体圧縮機と前記タンクとの間のライン上に設けら
    れたフィルタを具備することを特徴とする運搬車輌。
  5. 【請求項5】 請求項2又は請求項3に記載の運搬車輌
    において、 前記容器は上面に開閉可能なハッチを備え、前記インタ
    ーフェース部は前記ハッチに設けられた内圧調整用の接
    続部に対して着脱可能であることを特徴とする運搬車
    輌。
  6. 【請求項6】 溶融金属を収容可能で、圧力差を利用し
    て外部との間で溶融金属を流通可能な容器を保持し、運
    搬する運搬車輌であって、 気体圧縮機と、 前記気体圧縮機により圧縮された気体を蓄積するタンク
    と、 前記容器に対し着脱自在なインターフェース部を一端に
    有し、前記タンクに通じるエアーホースと、前記タンクと前記エアーホースとの間の気体の流路とな
    るラインと、 前記ラインに接続された 第1のリークバルブと、 前記第1のリークバルブと前記インターフェース部との
    で、かつ、前記ライン上に設けられたフィルタとを具
    備することを特徴とする運搬車輌。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の運搬車輌であって、 前記第1のリークバルブと前記インターフェース部との
    で、かつ、前記ラインに接続された第2のリークバル
    ブをさらに具備し、前記フィルタは前記第2のリークバ
    ルブと 記インターフェース部との間で、かつ、前記ラ
    イン上に設けられたことを特徴とする運搬車輌。
  8. 【請求項8】 溶融金属を収容可能で、圧力差を利用し
    て外部との間で溶融金属を流通可能な容器を保持し、運
    搬する運搬車輌であって、 気体圧縮機と、 前記気体圧縮機により圧縮された気体を蓄積するタンク
    と、 真空ポンプと、 前記容器に対し着脱自在なインターフェース部を一端に
    有するエアーホースと、切り替え部と、 前記タンクと前記切り替え部との間の気体の流路となる
    第1のラインと、 前記真空ポンプと前記切り替え部との間の気体の流路と
    なる第2のラインと、 前記切り替え部と前記エアーホースの他端との間の気体
    の流路となる第3のラインとを備え、 前記切り替え部は、前記第1のラインと前記第3のライ
    ンとの間の接続と前記第2のラインと前記第3のライン
    との間の接続とを切り替えるものである ことを特徴とす
    る運搬車輌。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の運搬車輌において、 前記タンクと前記インターフェース部との間で、かつ、
    前記第1又は第3のラインに接続された第1のリークバ
    ルブと、 前記第1のリークバルブと前記インターフェース部との
    で、かつ、前記第1又は第3のライン上に設けられた
    フィルタとをさらに具備することを特徴とする運搬車
    輌。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の運搬車輌であって、 前記切り替え部と前記エアーホースの他端との間で、か
    つ、前記第3のラインに接続された第2のリークバルブ
    をさらに具備し、 前記フィルタは前記第2のリークバルブと前記エアーホ
    ースとの間で、かつ、前記第3のライン上に設けられた
    ことを特徴とする運搬車輌。
  11. 【請求項11】 溶融金属を収容可能で、圧力差を利用
    して外部との間で溶融金属を流通可能な容器を保持し、
    運搬する車輌に装着される圧力差制御ユニットにおい
    て、 気体圧縮機と、 前記気体圧縮機により圧縮された気体を蓄積するタンク
    と、 前記容器に対し着脱自在なインターフェース部を有し、
    このインターフェース部を通じて前記圧縮気体により前
    記容器内部を加圧する調圧部とを具備することを特徴と
    する圧力差制御ユニット。
  12. 【請求項12】 溶融金属を収容可能で、圧力差を利用
    して外部との間で溶融金属を流通させることが可能な容
    器を用い、 フォークリフトによって前記容器を着脱自在に保持して
    当該容器をユースポイントまで運び、 フォークリフトによって前記容器を保持し、実質的に傾
    けることなく圧力差によって当該容器に収容された溶融
    金属をユースポイントに供給する溶融金属の供給方法で
    あって、 前記フォークリフトは、 当該フォークリフトが搭載する走行用のエンジンによる
    当該フォークリフトの走行中又はアイドリング中に当該
    エンジンによって駆動される発電機、またはバッテリー
    と、 前記発電機により発電された電力または前記バッテリー
    から供給される電力により駆動される気体圧縮機と、 前記気体圧縮機により圧縮された気体を蓄積するタンク
    とを搭載し、 前記タンクに通じるエアーホースの先端に設けられた、
    前記容器に対し着脱自在なインターフェース部を前記容
    器に接続し、前記タンクから前記エアーホースを介して
    前記容器内部を加圧し、前記容器に収容された溶融金属
    をユースポイントに供給するようにしたことを特徴とす
    る溶融金属供給方法。
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