JP3492533B2 - ヘリカルアンテナの成形方法 - Google Patents

ヘリカルアンテナの成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、絶縁カバ
ーによりアンテナエレメントの周囲が覆われるヘリカル
アンテナの成形方法に関し、更に詳しくは、絶縁カバー
とアンテナエレメントと一体成形することによって、ア
ンテナエレメントの周囲を絶縁カバーで覆うヘリカルア
ンテナの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】近年、螺旋状のアンテナエレメントを空中
線とするヘリカルアンテナは、広帯域特性をもち、しか
も小型化に適しているので、携帯電話機などの移動体通
信機器に広く用いられている。
【0004】アンテナエレメントは、これらの機器の筺
体から突出した状態で取り付けられるものであり、外力
により変形して共振周波数が変化しないように、その周
囲は、絶縁カバーで覆われている。
【0005】図と図は、アンテナエレメントの周囲
を、一体成形した絶縁カバーで覆う従来のヘリカルアン
テナの成形方法を示すものである。
【0006】この成形方法をこれらの図に従って説明す
ると、図中101は、導体を螺旋状に巻回して形成した
アンテナエレメントであり、その基端に接続金具102
が固着されている。アンテナエレメント101は、この
接続金具102と接続金具102に電気接続する給電線
103を介して、図示しない機器の空中線結合回路、送
受信回路などへ電気接続するものである。
【0007】アンテナエレメント101の巻回ピッチP
は、ヘリカルアンテナの共振周波数から求められるピッ
チに設定され、巻軸に沿った各部分においてほぼ等しい
ピッチとなっている。
【0008】このアンテナエレメント101の周囲を一
体成形する絶縁カバー104で覆うために、始めに、図
に示すように、アンテナエレメント101の先端側か
ら巻軸に沿って、その内方に金型のコアピン105を挿
入する。
【0009】次いで、このコアピン105を挿入したア
ンテナエレメント101を、図7に示すように、上下の
成形金型106a、106bを組み合わせて形成される
キャビティ107内に収容する。この収容の際には、ア
ンテナエレメント101とキャビティ107の内面との
間に、所定の間隙が形成されるように、アンテナエレメ
ント101をコアピン105で支持する。
【0010】その後、絶縁カバー104となる成形樹脂
を、溶融させた状態で、ゲート口Gからキャビティ10
7内に注入すると、上記アンテナエレメント101と金
型106a、106b間に成形樹脂が流入する。
【0011】従って、成形樹脂が硬化した後は、アンテ
ナエレメント101と成形樹脂が一体成形され、アンテ
ナエレメント101の周囲を絶縁カバー104が覆うヘ
リカルアンテナが形成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】しかしながら、この従来の成形方法では、
絶縁カバー104となる成形樹脂を注入した際に、その
成形圧力でアンテナエレメント101の巻回ピッチPが
ずれて電気的特性が、設定値と異なってしまうという問
題が生じた。
【0014】例えば、図に示す成形前の巻軸に沿った
各位置で、アンテナエレメント101のピッチP、P
、Pは、それぞれ2.49mm、2.43mm、
2.464mmとほぼ等しいピッチとなっているが、図
のように、ゲート口Gを接続金具102の近傍とする
と、成形後のアンテナエレメント101の根本部、中間
部、先端部における各ピッチP´、P´、P´
は、それぞれ3.18mm、2.68mm、1.44m
mとなり、先端のアンテナエレメント101が著しく圧
縮された状態となってしまう。このピッチずれ現象は、
ゲート口Gをいずれの場所においても生じる問題であ
り、これによって、ヘリカルアンテナの共振周波数は、
成形条件によって成形毎に設計値と大きく異なるものと
なり、量産する際の歩留まり悪化の原因となっていた。
【0015】この為、図にしめすように、アンテナエ
レメント111の巻回ピッチPに合わせて絶縁キャップ
112に螺旋状の案内溝113を凹設し、この案内溝1
13でアンテナエレメント111のピッチずれを防止す
るとともに、図に示すように、予め成形した絶縁カバ
ー114を、接着、嵌合等の方法でアンテナエレメント
111の周囲に取り付けることによって、アンテナエレ
メント111を外力から保護するヘリカルアンテナ11
0が、特開平8−894017で開示されている。
【0016】しかしながら、このヘリカルアンテナ11
0は、接着剤による接着作業等絶縁カバー114の組立
作業が必要となり、また、機器を落下させてしまった場
合などの衝撃で、絶縁カバー114が破損したり、嵌合
が外れてアンテナエレメント111が露出してしまうと
いう問題があった。
【0017】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、アンテナエレメントを一体成
形した絶縁カバーで覆っても、成形圧力によってアンテ
ナエレメントの電気的特性が変化しないヘリカルアンテ
ナの成形方法を提供する。
【0018】また、絶縁カバーの組立作業が無く、絶縁
カバーが破損したり外れてアンテナエレメントが露出す
ることがないヘリカルアンテナの成形方法を提供するこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
【0020】請求項のヘリカルアンテナの成形方法
は、基端が接続金具により支持される螺旋状のアンテナ
エレメントと、絶縁カバーとを一体成形し、アンテナエ
レメントの周囲を絶縁カバーで覆うヘリカルアンテナの
成形方法において、 ()絶縁性樹脂で形成された円筒体に、金型のコアピ
ンを挿入し、 ()アンテナエレメントの巻軸に沿って、アンテナエ
レメント内に、金型のコアピンが挿入された円筒体を挿
入して、金型の内面との間に所定の間隙が形成されるよ
うに、アンテナエレメントを金型のキャビティ内に支持
し、 ()絶縁カバーとなる成形樹脂を加熱溶融してキャビ
ティへ注入し、溶融した成形樹脂に接して熱膨張する円
筒体によりアンテナエレメントを内方から押圧し、成形
樹脂と円筒体とアンテナエレメントとを一体成形した筒
状アンテナとし、 ()コアピンを引き抜いて形成される筒状アンテナの
開口を、絶縁性キャップで覆い、アンテナエレメントの
周囲が一体成形した絶縁カバーで覆われたヘリカルアン
テナを成形することを特徴とする。
【0021】溶融させた絶縁カバーとなる成形樹脂をキ
ャビティへ注入すると、アンテナエレメント内に挿入さ
れた円筒体上に流れ込む。円筒体は、溶融した成形樹脂
と接して熱膨張し、アンテナエレメントを内方から押圧
してその内面に密着する。従って、アンテナエレメント
は、成形樹脂が流入する際の成形圧力を受けるが、その
ピッチは一定に保たれ、ピッチずれを生じない。
【0022】成形樹脂は、アンテナエレメントと金型の
内面との間に流入し、硬化した後にコアピンを引き抜い
て成形される筒状アンテナは、円筒体とアンテナエレメ
ントと成形樹脂が一体化し、アンテナエレメントの周囲
が絶縁カバーとなる成形樹脂で覆われる。
【0023】筒状アンテナの開口を絶縁キャップで覆い
成形したヘリカルアンテナは、アンテナエレメントのピ
ッチが、一体成形の際の成形圧力によって変化すること
はないので、設計通りの電気特性が得られ、また、アン
テナエレメントの周囲が、一体成形した絶縁カバーで覆
われるので、衝撃を受けても、アンテナエレメントの周
囲は露出しない。
【0024】請求項のヘリカルアンテナの成形方法
は、円筒体を形成する絶縁性樹脂の融点より少なくとも
高い温度で、絶縁カバーとなる成形樹脂を加熱溶融し、
キャビティへ注入することを特徴とする。
【0025】溶融させた絶縁カバーとなる成形樹脂をキ
ャビティへ注入する際に、円筒体を形成する絶縁性樹脂
の融点よりも、溶融した成形樹脂の温度が高いので、円
筒体は、溶融した成形樹脂により溶け、コアピンの上方
で螺旋状のアンテナエレメントの各線材間に溶け出す。
アンテナエレメントは、成形樹脂が流入する際の成形圧
力を受けるが、線材間に溶融した円筒体が介在するの
で、更に、確実にそのピッチは一定に保たれ、ピッチず
れを生じない。
【0026】成形樹脂が硬化した後にコアピンを引き抜
いて成形される筒状アンテナは、一度溶けた円筒体とア
ンテナエレメントと成形樹脂が一体に成形され、アンテ
ナエレメントの周囲が絶縁カバーとなる成形樹脂で覆わ
れる。
【0027】請求項のヘリカルアンテナの成形方法
は、コアピンを引き抜いた筒状アンテナを、二次成形金
型の二次成形キャビティ内に支持し、二次成形キャビテ
ィ内に、絶縁キャップとなる二次成形樹脂を注入するこ
とによって、筒状アンテナの開口面に絶縁キャップを一
体成形したことを特徴とする。
【0028】筒状アンテナの開口面に絶縁キャップを一
体成形するので、外力を受けても、絶縁キャップは外れ
ることがなく、絶縁キャップを開口面に取り付けるため
の加工や組立作業が不要となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
【0030】以下、本発明に係るヘリカルアンテナ30
の成形方法の実施の形態を、図乃至図で説明する。
【0031】アンテナエレメント3は、基端側を導電性
の接続金具2に巻き付けて、接続金具2により片持ち支
持されるもので、直径が0.5mmのピアノ線などの導
電性線材を用いて、後述する成形後に所定の共振周波数
が得られるように、例えば、外径を4.5mm、巻回ピ
ッチPを2.46mm、巻数を10ターンで螺旋状に巻
回したものである。
【0032】接続金具2は、円筒状となっていて、その
中心孔にニッケル、チタン合金から成る給電線5を挿入
し、周囲から加締めて挿入された給電線5を固着してい
る。アンテナエレメント3は、この接続金具2と接続金
具2に電気接続する給電線5を介して、図示しない機器
内部の空中線結合回路、送受信回路などへ電気接続する
ものである。
【0033】実施の形態においては、成形金型12に
アンテナエレメント3を収容する前に、図1に示すよう
に、アンテナエレメント3の内径よりわずかに短い外径
の円筒体14に、金型12のコアピン13をその中心軸
に沿って挿通させておく。
【0034】次に、コアピン13を挿通させた円筒体1
4を、螺旋状のアンテナエレメント3の巻軸に沿って、
先端側から、コアピン13の先端が接続金具2に当接す
るまで、アンテナエレメント3内に挿通させる(図2参
照)。
【0035】この円筒体14は、絶縁カバー15を形成
する成形樹脂が、溶融した状態で射出成形される際の温
度より、融点が低い絶縁性樹脂で形成されたものを用い
る。本実施の形態では、成形樹脂としてポリエステルエ
ラストマーなどの熱可塑性絶縁性合成樹脂を用い、摂氏
約200度で加熱溶融して注入するのに対し、円筒体1
4は、この成形樹脂の成形時の温度より低い摂氏約16
0度を融点とする塩化ビニールを材料として円筒形に形
成したものを用いる。
【0036】次に、アンテナエレメント3の周囲に絶縁
カバー15を一体成形するため、上述のように、コアピ
ン13と円筒体14を挿通させたアンテナエレメント3
を、接続金具2とともに、成形金型12のキャビティ1
6内に支持する。キャビティ16内では、図2に示すよ
うに、コアピン13と給電線5を成形金型12の上下の
金型12a、12b間で挟持し、アンテナエレメント3
周囲と金型12の内面との間に絶縁カバー15の肉厚と
なる間隙を形成する。
【0037】アンテナエレメント3をキャビティ16内
に支持した後、絶縁カバー15となる成形樹脂を加熱溶
融し、金型12のゲート口Gよりキャビティ16内に注
入する。
【0038】この注入によって、溶融した成形樹脂は、
アンテナエレメント3内に挿入された円筒体14上に流
れ込む。円筒体14を形成する絶縁性樹脂の融点は、溶
融した成形樹脂の温度より低いので、円筒体14は、コ
アピン13の上面で溶け出し、螺旋状のアンテナエレメ
ント3の各線材間に溶け出す。アンテナエレメント3
は、成形樹脂が流入する際の成形圧力を受けるが、線材
間に溶融した円筒体が介在するとともに、各線材の内径
側に溶け出た絶縁性樹脂が密着するので、巻軸方向に伸
縮せず、そのピッチPは巻軸方向の各位置において一定
に保たれる。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】表1と表2は、このアンテナエレメント3
の成形前と成形後のピッチPを比較したもので、表1
は、任意に抽出した5本のアンテナエレメント3の図
に示す成形前の基端部、中間部、先端部の各位置におけ
るピッチP、P、Pを示し、表2は、同様に任意
に抽出した5本のアンテナエレメント3の図2に示す成
形後の同位置におけるピッチP、P、Pをそれぞ
れ示すものである。
【0042】表1と表2を比較して明らかなように、成
形樹脂が注入されるゲート口Gを基端側としているの
で、成形後は、基端部のピッチPが先端部のPに比
べて若干長くなっているが、従来例の同位置における成
形後の各ピッチP´(3.18mm)、P´(2.
68mm)、P´(1.44mm)に比べ、成形の前
後における各ピッチは、ほぼ一定に保たれて、予め予測
する設計値通りにアンテナエレメント3と絶縁カバー1
5を一体成形できる。
【0043】溶融した成形樹脂は、アンテナエレメント
3と金型12の内面の間に流入し、硬化すると、図
示すように、一度溶けた絶縁性樹脂とアンテナエレメン
ト3と成形樹脂が一体に成形される。その後、コアピン
13を引き抜くと、アンテナエレメント3の周囲が絶縁
カバー15で一体に覆われた筒状アンテナ17が得られ
る。
【0044】この筒状アンテナ17は、そのままでもヘ
リカルアンテナとして機能するが、先端に開口する中心
孔18が残されるので(図参照)、中心孔18の開口
18aを絶縁キャップ19で覆う。
【0045】本実施の形態では、筒状アンテナ17を更
に二次成形金型21内に収容し、その先端に絶縁キャッ
プ19を一体成形することによって開口18aを覆う。
【0046】図に示すように、筒状アンテナ17を二
次成形金型21に収容する前に、中心孔18を樹脂で埋
めるため、中心孔18にコアピン13とほぼ同形の芯棒
20を挿入する。この芯棒20を挿入しておくのは、後
述する二次成形樹脂が中心孔18へも流入すると、硬化
後に、ひけなどによってヘリカルアンテナ30の外観に
凹凸が表れることがあるからである。
【0047】続いて、図に示すように、二次成形金型
21の二次成形キャビティ22内に収容し、上下の金型
21a、21bで、筒状アンテナ17を挟持し、キャビ
ティ22内に固定する。二次成形キャビティ22には、
筒状アンテナ17を収容した先端側に、絶縁キャップ1
9を形成する半球状の空隙22aが残され、この空隙2
2aに、ゲート口Gから加熱溶融した二次成形樹脂を注
入する。二次成形樹脂としては、絶縁カバー15と同材
料を用いるのが好ましく、本実施の形態では、二次成形
樹脂にポリエステルエラストマーを用いる。
【0048】図は、この絶縁キャップ19となる二次
成形樹脂が硬化した後、二次成形金型21から取り出し
たヘリカルアンテナ30であり、二次成形樹脂が硬化す
ると、絶縁カバー15の先端に、開口18aを覆う絶縁
キャップ19が一体に形成される。
【0049】このように、実施の形態により成形され
たヘリカルアンテナ30は、アンテナエレメント3を一
体成形された絶縁カバー15が覆うので、予期しない外
力が加わっても、絶縁カバー15が破損したり、ヘリカ
ルアンテナ30から外れたりすることがない。
【0050】また、成形樹脂が流入する際の成形圧力に
よるアンテナエレメント3の変形を抑えることができる
ので、上述のように、アンテナエレメント3の各ピッチ
を、設計値通りとすることができる。
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】表3と表4は、本実施の形態による成形前
後の電気特性を比較したものであり、表3は、絶縁カバ
ー15を一体成形する前に任意に抽出した10本のアン
テナエレメント3の電気特性を表し、表4は、絶縁カバ
ー15と絶縁キャップ19を一体成形した後に任意に抽
出した10本のヘリカルアンテナ30の電気特性を表す
ものである。
【0054】これらの表を比較して明らかなように、一
体成形したヘリカルアンテナ30は、設計値である83
0MHzの共振周波数近傍の平均値となり、共振周波
数、電圧定在波比(VSWR)の標準偏差ともに、アン
テナエレメント3を形成する際に生じる標準偏差程度と
なり、一体成形による電気特性のばらつきがないヘリカ
ルアンテナ30を成形できる。
【0055】更に、本実施の形態によれば、先に絶縁カ
バー15を成形するので、外観を損なうことなく細長の
ヘリカルアンテナ30を成形できる。
【0056】上述の実施の形態では、絶縁キャップ19
を二次成形金型21で一体に成形するものであったが、
別に絶縁キャップ19のみを成形し、絶縁カバー15の
先端に係合若しくは接着等の手段で取り付け、開口18
aを覆うものであってもよい。
【0057】また円筒体14を形成する絶縁性樹脂の
融点より高い温度で、絶縁カバー15となる成形樹脂を
加熱溶融して、キャビティ16へ注入するものであった
が、必ずしもこの限りではない。
【0058】すなわち、円筒体14を形成する絶縁性樹
脂の融点より低い温度で加熱溶融した成形樹脂をキャビ
ティ16へ注入しても、円筒体14が溶融した成形樹脂
に接して熱膨張し、アンテナエレメント3を内方から押
圧してその内面に密着するので、アンテナエレメント3
の樹脂注入による注入方向の変形を抑えることができ
る。
【0059】また、上述の実施の形態において、ヘリカ
ルアンテナ30は、接続金具2を介して直接給電線5に
接続するもので説明したが、螺旋状のアンテナエレメン
ト3の先端側若しくは基端側にロッドアンテナエレメン
トが直列に接続するヘリカルアンテナであってもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アンテナエレメントを一体成形した絶縁カバーで覆って
も、成形圧力によってヘリカルアンテナの電気的特性が
変化することがなく、ヘリカルアンテナ製造の歩留まり
を向上させることができる。
【0061】また、絶縁カバーを一体成形するので、絶
縁カバーの組立工程がなく、絶縁カバーが破損したり外
れることがなく、アンテナエレメントを確実に保護でき
る。
【0062】更に、アンテナエレメントの周囲に絶縁カ
バー15を一度一体成形するだけなので、円柱部の外径
を小さくした細型のヘリカルアンテナ30とすることが
できる。
【0063】請求項の発明によれば、請求項の発明
に加え、更に、確実に、成形圧力によるアンテナエレメ
ントの変形を防止できる。
【0064】請求項の発明によれば、請求項の発明
の効果に加え、更に、絶縁キャップ19を一体成形する
ので、絶縁キャップ19が衝撃で脱落することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る予備工程を示す正
面図である。
【図2】実施の形態に係る成形工程を示すもので、成
形金型12へ成形樹脂を注入し硬化させた状態を示す断
面図である。
【図3】筒状アンテナ17を二次成形金型21に収容す
る前の予備工程を示す断面図である。
【図4】実施の形態に係る二次成形工程を示すもの
で、二次成形樹脂を注入し硬化させた状態を示す断面図
である。
【図5】実施の形態で成形したヘリカルアンテナ30
の縦断面図である。
【図6】従来のヘリカルアンテナの成形方法の予備工程
を示す正面図である。
【図7】図6の予備工程の後、成形金型へ絶縁カバーと
なる成形樹脂を注入し硬化させた状態を示す断面図であ
る。
【図8】他の従来のヘリカルアンテナの成形方法を示
し、絶縁キャップへアンテナエレメントを取り付ける状
態を示す正面図である。
【図9】図8のヘリカルアンテナの縦断面図である。
【符号の説明】
2 接続金具 3 アンテナエレメント 12 金型 13 コアピン 14 円筒体 15 絶縁カバー 16 キャビティ 17 筒状アンテナ 18a 開口 19 絶縁性キャップ 22 二次成形キャビティ 21 二次成形金型 30 ヘリカルアンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/40 H01Q 1/10 H01Q 1/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端(3a)が接続金具(2)により支
    持される螺旋状のアンテナエレメント(3)と、絶縁カ
    バー(15)とを一体成形し、アンテナエレメント
    (3)の周囲を絶縁カバー(15)で覆うヘリカルアン
    テナの成形方法において、 ()絶縁性樹脂で形成された円筒体(14)に、金型
    (12)のコアピン(13)を挿入し、 ()アンテナエレメント(3)の巻軸に沿って、アン
    テナエレメント(3)内に、金型(12)のコアピン
    (13)が挿入された円筒体(14)を挿入して、金型
    (12)の内面との間に所定の間隙が形成されるよう
    に、アンテナエレメント(3)を金型(12)のキャビ
    ティ(16)内に支持し、 ()絶縁カバー(15)となる成形樹脂を加熱溶融し
    てキャビティ(16)へ注入し、溶融した成形樹脂に接
    して熱膨張する円筒体によりアンテナエレメントを内方
    から押圧し、成形樹脂と円筒体(14)とアンテナエレ
    メント(3)とを一体成形した筒状アンテナ(17)と
    し、 ()コアピン(13)を引き抜いて形成される筒状ア
    ンテナ(17)の開口(18a)を、絶縁性キャップ
    (19)で覆い、 アンテナエレメント(3)の周囲が一体成形した絶縁カ
    バー(15)で覆われたヘリカルアンテナを成形するこ
    とを特徴とするヘリカルアンテナの成形方法。
  2. 【請求項2】 円筒体(14)を形成する絶縁性樹脂の
    融点より少なくとも高い温度で、絶縁カバー(15)と
    なる成形樹脂を加熱溶融し、キャビティ(16)へ注入
    することを特徴とする請求項記載のヘリカルアンテナ
    の成形方法。
  3. 【請求項3】 コアピン(13)を引き抜いた筒状アン
    テナ(17)を、二次成形金型(21)の二次成形キャ
    ビティ(22)内に支持し、二次成形キャビティ(2
    2)内に、絶縁キャップ(19)となる二次成形樹脂を
    注入することによって、筒状アンテナ(17)の開口面
    に絶縁キャップ(19)を一体成形したことを特徴とす
    る請求項または記載のヘリカルアンテナの成形方
    法。
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