JP3492334B2 - ショッピングカート - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、子供用座席シート
を備えた乗物玩具部を配設させたショッピングカートに
関する。

【０００２】

【従来の技術】多くのスーパーマーケットに、買物客が
商品の重量を感じることなくゆっくりと店内を移動しな
がら商品を購入できるように、備付けの買い物カゴを搭
載できるキャスター付のショッピングカートが常備され
ており、力の弱い女性客やまとめて商品を購入する買物
客等に好んで利用されている。また、自分で歩けない乳
幼児を連れての買物が楽にできるように、乳幼児用の座
席シートが設けられたショッピングカートも広く利用さ
れている。

【０００３】また、乳幼児同様に、家に残して外出でき
ない小さな子供を連れてスーパーマーケットを訪れる母
親も多く見られるが、自分で自由に歩き回れる子供はじ
っとしていられずに母親から離れて、店内を勝手に動き
回って商品等を触ったり、商品陳列棚に登ってみたりし
て、悪くするとケガをする場合もある。また、最近で
は、母親が目を離した隙に何者かによって子供が連れ去
られるといった事件も発生していることから、母親は常
に子供の行動を監視しつつ買物しなければならないた
め、買物中に気が休まることがなく子供連れの買物を苦
痛に感じる母親も少なくはない。

【０００４】近年、このような状況を解消するために、
図１０に示されるように、子供用座席として子供達のお
気入りの自動車や列車等を模った乗物玩具２を配設させ
たショッピングカートを導入するスーパーマーケットが
増えてきている。このようなものでは、子供は喜んでお
気入りの乗物玩具２に乗り込み、車内に配設されたハン
ドル２６や各種ボタン等を動かして乗物を擬似操縦する
ことに熱中し、母親の買物中に勝手に店内を動き回った
り、ぐずったりすることがないため、母親はゆっくりと
落着いて買物を楽しむことができる。

【０００５】しかし、この例のものは、図１０に示され
るように、ショッピングカートの本体フレーム１の前方
部に既成の乗物玩具２を取付けて、前記本体フレーム１
の後方部に立設された支持フレーム１１に買物カゴ６を
搭載するための買物カゴ棚４を配設させた構成であるか
ら、一般的なショッピングカートよりも大型化してしま
うと共に不使用時にネスティング収容することもできな
いため、収容時に要する一台あたりの面積が大きく、十
分なショッピングカートの収容場所を確保できない店舗
では設置できる台数が小数に限られてしまう。また、従
来よりも大きくなっているため狭い店舗内においては移
動させにくい。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、子供用座席
シートを備えた乗物玩具を配設させたショッピングカー
トにおいて、不使用時にコンパクトに収容できることを
課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】＊１項 上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、『下
方にキャスターが取付けられ後方部が後側に開放する台
座フレームと、前記台座フレームの後方部の左右両端に
立設される一対の支持フレームと、前記支持フレームの
上端縁相互を連結する水平なハンドルバーとから構成さ
れる本体フレームと、前記本体フレームの前方部に配設
される子供用座席シートを備えた乗物玩具部と、前記支
持フレームの上段部及び中段部に配設される上下２つの
買物カゴ棚とからなるショッピングカートであって、前
記本体フレーム及び乗物玩具部は、後方へ向かって横幅
が拡大する構成であり、前記ハンドルバー及び上部買物
カゴ棚は、前記乗物玩具部の頂面部よりも高くなるよう
に設定されており、下部買物カゴ棚は、買物カゴを搭載
可能な略水平姿勢に支持されると共に前記水平姿勢から
その前端縁を中心に上方へ回動可能に配設されている』
ことである。

【０００８】上記技術的手段は次のように作用する。上
記手段によれば、下部買物カゴ棚が回動可能に支持フレ
ームに配設されているから、使用時には前記下部買物カ
ゴ棚を略水平姿勢として買物カゴを搭載させて利用し、
不使用時には前記下部買物カゴ棚を上方へ回動させて前
記乗物玩具部の背後に収納させることができる。

【０００９】これにより、前記本体フレームの後方部に
前記乗物玩具部の前方部を挿入できる空間が形成される
ため、不使用時にショッピングカートを上記空間に挿入
することによってネスティング状態で収容させることが
できる。ここで、上部買物カゴ棚及びハンドルバーは前
記乗物玩具部の頂面部よりも高い位置に配設されている
ためネスティングの邪魔にならない。

【００１０】＊２項 １項において、『前記下部買物カゴ棚は、前下がりに傾
斜された姿勢に支持されると共にその後端部は上向きに
湾曲されている』ものでは、傾斜姿勢に支持されている
前記下部買物カゴ棚の後方から別のショッピングカート
を挿入させると、前記ショッピングカートの乗物玩具部
が湾曲された前記買物カゴ棚の後端部に当接し、前記シ
ョッピングカートの挿入に従って前記湾曲に沿って前記
下部買物カゴ棚を上方へ押上げて、最終的に所定の位置
に収納させることができる。これより、前記下部買物カ
ゴ棚が未収納の状態であっても後方からショッピングカ
ートを挿入するだけでショッピングカートをネスティン
グ状態とすることができるため、ショッピングカートの
収容が簡単である。

【００１１】また、外力を受けてない自然状態におい
て、前記下部買物カゴ棚が自重により下方へ回動されて
常に前下がりに傾斜された姿勢に支持される構成とした
ものでは、使用する際に前記乗物玩具部の背後に収納さ
れている前記下部買物カゴ棚を下方へ回動させて買物カ
ゴを搭載可能な略水平状態にさせる必要がないため便利
である。

【００１２】＊３項 １項又は２項において、『前記下部買物カゴ棚は、前記
支持フレームに形成される略水平な支持辺部と、前記下
部買物カゴ棚の側端縁に設けられ前記支持辺部に上方か
ら係脱自在に係合される支持部材とによって支持され
る』ものでは、前記支持部材が前記下部買物カゴ棚と共
に前記乗物玩具部の背後に収納されるから、前記下部買
物カゴ棚を支持するための部材が前記支持レーム相互間
に残存しないため、前記部材が引っ掛かってショッピン
グカートのネスティング及びネスティング状態からの取
出しがスムーズに行えなかったり、前記部材によってシ
ョッピングカートが傷付けられる等の不都合が生じな
い。

【００１３】＊４項 １項、２項又は３項において、『前記乗物玩具部は、前
記台座フレームに固定支持される子供用座席シートと、
前記座席シートを包囲するように前記本体フレームに配
設される周壁部とからなる』ものでは、乗物玩具部に乗
車する子供の荷重は前記座席シートによって支持されて
前記周壁部には荷重の支持構造が不要となるから、前記
乗物玩具部としての構成を有する簡単な構造することに
より、既成の乗物玩具を配設させる場合よりも小型化で
きるため、乗物玩具部を配設することによってショッピ
ングカートが大型化されることがない。これより、１台
あたりの占有面積が小さくコンパクトに収容できると共
に狭い店舗内でも楽に移動させることができる。

【００１４】＊５項 1項、２項、３項又は４項において、『前記乗物玩具部
の側方後端部には、前記本体フレームの後方部を被覆す
る一対の補助側板が配設されている』ものでは、前記補
助側板により前記下部買物カゴ棚に搭載される買物カゴ
の側方への脱落が防止されるため、商品陳列棚や人に衝
突した場合にも安全である。また、前記補助側板の外面
を乗物玩具部と連続したデザインとしたものでは、ショ
ッピングカート全体が乗物玩具の外観を有することとな
るため外観が優れている。ここで、前記補助側板は前記
乗物玩具部に対して着脱自在に取付けられるものであっ
てもよい。

【００１５】

【発明の効果】本発明は上記構成であるから次の特有の
効果を有する。本発明のショッピングカートは、不使用
時に本体フレームの後方部に配設された下部買物カゴ棚
を乗物玩具部の背後に収納させてネスティング状態で収
容できるから、収容時に要する１台あたりの面積が小さ
くなるため、多くのショッピングカートをコンパクトに
収容させることができる。また、ネスティングによりシ
ョッピングカートを整然と収容できる。

【００１６】さらに上記の効果に加えて、２項において
は、ショッピングカートのネスティング収容が簡単であ
る。３項においては、ショッピングカートのネスティン
グ及びネスティング状態からの取出しの不良や、ネステ
ィングによってショッピングカートが傷付けられる等の
不都合が生じない。４項においては、コンパクトに収容
できると共に楽に移動させることができる。５項におい
ては、買物カゴの脱落が防止されるため安全である。ま
た、補助側板を乗物玩具部と連続したデザインとしたも
のでは外観が優れている。

【００１７】

【発明の実施の形態】次に、上記した本発明実施の形態
を図面に従って詳述する。本発明実施の形態の一例であ
るショッピングカートのスーパーマーケット等において
の使用状態を図１に示している。この例のショッピング
カートは、図１〜図３に示されるように、下方に４つの
キャスター１３，１３が取付けられた台座フレーム１０
と、その後端部に立設される支持フレーム１１，１１
と、これらの上端縁相互を連結するように設けられた水
平なハンドルバー１２とからなる本体フレーム１と、前
記台座フレーム１０の前方部に配設される子供用座席シ
ートを具備する乗物玩具部２と、前記支持フレーム１
１，１１の上段部及び中段部にそれぞれ配設される上下
２つの買物カゴ棚４ａ，４ｂとから構成されている。

【００１８】また、この例のショッピングカートは、ネ
スティング収容可能であるように、前記台座フレーム１
０の後方部を後側に開放する構成とすると共に前記台座
フレーム１０及び乗物玩具部２を後方へ向かって幅寸法
が徐々に拡大する構成としており、また、上部買物カゴ
棚４ａ及び前記ハンドルバー１２を前記乗物玩具部２の
頂面部２３よりも高い位置に配設させ、下部買物カゴ棚
４ｂは前端縁を中心にして上方へ回動可能であるように
前記支持フレーム１１，１１に配設させている。

【００１９】＊本体フレーム１ 前記台座フレーム１０は、図２及び図４に示されるよう
に、後方部がコ字状に開放すると共に前記乗物玩具部２
の座席シート２０を固定支持するための座席支持体１０
０が配設されており、前記座席支持体１００は前記台座
フレーム１０の中間近傍において左右の側辺部を架橋す
るように設けられた連結部材１６から上方へ突設された
Ｕ字状の枠体であり、前記座席シート２０を水平に配設
可能である共にこの座席シートにかかる荷重を支持し得
るように設定されている。

【００２０】前記支持フレーム１１，１１は、図２及び
図４に示されるように、前記台座フレーム１０の後端部
から起立された後、中段部においてやや後下がりに傾斜
するように前方向に屈曲させて支持辺部１１０を形成さ
せ、さらに前記乗物玩具部２の後端縁に沿うように上方
向に屈曲させた後、前記乗物玩具部２の頂板部２３の高
さで徐々に後上がりとなるように後方向に屈曲された構
成であり、その上端縁には前記支持フレーム１１，１１
相互を連結する水平なハンドルバー１２が設けられてい
る。

【００２１】この例のものでは、前記支持フレーム１
１，１１とハンドルバー１２とは、連続する一本の金属
製のパイプ材から形成されており、前記ハンドルバー１
２には滑り止め用のハンドルグリップが配設されてい
る。

【００２２】＊買物カゴ棚４ａ，４ｂ 前記支持フレーム１１，１１に配設される上下２つの買
物カゴ棚４ａ，４ｂは、図４に示されるように、買物カ
ゴ６を搭載可能であると共に前記支持フレーム１１，１
１相互間に収容可能な大きさの金属製の網棚であり、上
側に配設される上部買物カゴ棚４ａは、図２に示される
ように、前記支持フレーム１１，１１の上段部に連設さ
れたコ字状の支持枠１５に支持されて前記ハンドルバー
１２の前方に水平に固定されており、下側に配設される
下部買物カゴ棚４ｂは、前記支持フレーム１１，１１相
互を前記支持辺部１１０の前端において架橋する水平軸
１４に対して回動自在に取付けられている。

【００２３】前記上部買物カゴ棚４ａは、前記乗物玩具
部２の頂板部２３よりも高い位置となるように前記支持
フレーム１１に配設されており、前記上部買物カゴ棚４
ａの前端縁及び後端縁にはこれに搭載させる買物カゴ６
の脱出を防止するストッパがそれぞれ設けられており、
前端縁側のストッパにはショッピングカート使用につい
ての注意事項等が図示された表示板４２が取付けられて
いる。

【００２４】前記下部買物カゴ棚４ｂは、図４及び図５
に示されるように、その前端縁の両端から前方に延長さ
れた線材を前記水平軸１４に巻回させることにより前端
縁を中心に回動自在に配設されており、その後端部４１
は緩やかに上向きカーブする湾曲部４１が形成されてい
る。また、前記下部買物カゴ棚４ｂの左右の側端縁には
これを前下がりに傾斜した姿勢に支持するための支持部
材３，３が配設されている。

【００２５】前記支持部材３は、図６に示されるよう
に、前記下部買物カゴ棚４ｂの側端縁を構成する線材４
０に溶接などによって固定される矩形状の取付板３２
と、これに連設され前記支持辺部１１０に外嵌する半円
形の係合部３２とから構成されており、前記係合部３２
が前記支持辺部１１０に上方から係合されて前記下部買
物カゴ棚４ｂを支持するとき、前記下部買物カゴ棚４ｂ
が所定の傾斜姿勢となるように前記線材４０に固定され
ている。前記係合部３２は、前記下部買物カゴ棚４ｂを
下方から押上げる力により容易に解除されるように前記
支持辺部１１０に係合されている。また、前記係合部３
２の内側には前記支持辺部１１０に当接する際の衝撃を
吸収するための合成樹脂製の緩衝材３３が貼着されてい
る。

【００２６】＊乗物玩具部２ 前記乗物玩具部２は、前記台座フレーム１０に固定支持
される背もたれ付きの座席シート２０と、この座席シー
ト２０を包囲するように前記本体フレーム１に配設され
る左右の側板部２１，前板部２２，頂板部２３，底板部
２４からなる周壁部とから構成されており、図２に示さ
れるように、前方部分が前記台座フレーム１０の前端部
よりも前側に突出した状態で配設されている。

【００２７】前記側板部２１は、前端から頂部にかけて
円弧状に丸みを帯びた形状に成形され、左右に大きく開
口する窓部が上部に形成されると共に開閉自在な扉部２
１０，２１０がそれぞれ設けられた構成であり、その後
端縁に沿って形成された凹溝に嵌入される支持フレーム
１１，１１と下端縁が添設される台座フレーム１０の側
辺部材にネジ止め固定されている。前記前板部２２及び
頂板部２３は、図２及び図３に示されるように、前方に
開口する窓部が形成されるように前記側板部２１，２１
相互間に配設されており、前記底板部２４は、前記前板
部２２の下端から連続的に形成されており、図２に示さ
れるように、その後端部は前記座席支持体１００と台座
フレーム１０との隙間に押込まれている。前記座席シー
ト２０の前方には、子供の手遊び用のハンドル２６や各
種操作ボタンが配設されており、前記側板部２１，２１
の下端縁には偽車輪２５，２５が設けられている。ま
た、この例において、前記乗物玩具部２の構成部材はす
べて合成樹脂材料によるブロー成形品である。

【００２８】＊ショッピングカートの収容について 次に、このショッピングカートの収容について説明す
る。

【００２９】上記のような構成であるため、このショッ
ピングカートは、図１に示されるように、上下２つの買
物カゴ棚４ａ，４ｂに買物カゴ６，６を搭載させた状態
で使用され、不使用時には、図５に示されるように、前
記下部買物カゴ棚４ｂを上方へ回動させて前記乗物玩具
部２の座席シート２０にもたせ掛けるように収納し、前
記支持フレーム１１，１１相互間にショッピングカート
を挿入可能な空間を形成させた後、図７に示されるよう
に、次々とショッピングカートをネスティングさせるこ
とができる。

【００３０】また、この例のものでは、前記下部買物カ
ゴ棚４ｂが使用時のまま収納されない状態であっても、
後方から別のショッピングカートを挿入すると、挿入に
従って前下がり姿勢の前記下部買物カゴ棚４ｂの湾曲部
４１に当接された乗物玩具部２が前記湾曲部４１のカー
ブに沿って前記下部買物カゴ棚４ｂを押上げ、最終的に
図５に示されるように、所定の位置まで回動させて前記
乗物玩具部２の背後に収納させることができる。

【００３１】上記のような構成であるため、このショッ
ピングカートはネスティング収容できるため、限られた
収容場所に多くのショッピングカートをコンパクトに整
然と収容することができると共に、前記下部買物カゴ棚
４ｂが未収納である場合も後方からショッピングカート
を挿入させるだけでネスティングできるため、前記下部
買物カゴ棚４ｂを収納させる手間がかからずショッピン
グカートの収容が簡単である。

【００３２】この例のショッピングカートでは、子供用
の座席シート２０が台座フレーム１０に固定支持され、
周壁部を簡単な構造として前記乗物玩具部２の小型化を
図っているため、乗物玩具部２の配設によるショッピン
グカートの大型化が回避されている。

【００３３】また、前記支持部材３は、この下部買物カ
ゴ棚４ｂを回動させて収容状態とする際に、図５に示さ
れるように、前記下部買物カゴ棚４ｂと共に前記乗物玩
具部２の背後に収納されるため、前記支持フレーム１
１，１１相互間には前記下部買物カゴ棚４ｂを支持する
ための部材が残存しないため、ショッピングカートのネ
スティング及びネスティング状態からの取出しがスムー
ズであると共に挿入される乗物玩具部２が傷付けられる
ことがない。

【００３４】また、この例のものでは、前記乗物玩具部
２の前面壁の絵柄は、図３に示されるように、ＰＥＴ樹
脂製の透明プラスチック板Ｐ（肉厚１ｍｍ程度）の裏面
に絵柄をプリントさせたものを、前記前面壁に予め形成
されている凹部に嵌め込ませた構成であるため、商品陳
列棚や他のショッピングカート等への衝突しても前記絵
柄が剥げることがないと共に前記プラスチック板Ｐが破
損されることもない。また、このものでは、前記プラス
チック板Ｐを取り替えることにより前記絵柄を変更でき
るため、ショッピングカートのリニューアルが簡単であ
る。

【００３５】＊その他 図８には、上記のショッピングカートの後方部に一対の
補助側板５，５が配設されたものを示している。前記補
助側板５は、前記乗物玩具部２の頂面部２３の曲線に連
続するように円弧状に成形された合成樹脂製の薄板であ
り中央部分には透明な窓部５０が形成されており、前記
乗物玩具部２の側方後端縁に取外し可能に取付けられて
いる。

【００３６】このものでは、前記下部買物カゴ棚４ｂに
搭載された買物カゴ６を前記補助側板５，５が左右から
挟み込んで前記買物カゴ６の側方への脱落を防止するた
め、店内を移動中に人や他のショッピングカートと衝突
して横方向に衝撃を受けるような場合にも前記買物カゴ
６及び買物カゴ６に投入された商品が脱出することがな
く安全である。

【００３７】また、図９に示される例のように、前記補
助側板５，５のデザインを前方に配設される乗物玩具部
２と連続するものとした場合は、前記買物カゴ棚４ａ，
４ｂの配設部分も含めてショッピングカート全体が乗物
玩具の外観を有することとなり、見栄えがよくアミュー
ズメント性も高いものとなる。

【００３８】上記の例において、上方に回動された前記
下部買物カゴ棚４ｂは乗物玩具部２の座席シート２０に
もたれ掛かった状態で収納されているが、後方からネス
ティングされるショッピングカートに支持されて直立状
態に収納されるものであってもよい。このようなもので
は、後方のショッピングカートが取出されると前記買物
カゴ棚４ｂは支持を失って自重により下方へと回動され
て買物カゴ６を搭載可能に支持されるため、最後尾にネ
スティングされるショッピングカートの前記下部買物カ
ゴ棚４ｂは買物カゴ６を搭載可能な状態となっている。
これより、使用時に買物客が前記下部買物カゴ棚４ｂを
回動させる必要がなくスムーズに買物を開始することが
できる。

【００３９】また、前記下部買物カゴ棚４ｂは、その両
端縁に固定された支持部材３と前記支持フレーム１１，
１１に形成された支持辺部１１０との係合によって所定
の姿勢に支持されているが、前記支持フレーム１１，１
１に配設されたフックや、前記下部買物カゴ棚４ｂの回
動に合わせて折畳み可能な支持腕等によって支持される
構成であってもよい。また、前下がり状態に支持される
前記下部買物カゴ棚４ｂの傾斜角度は、これに買物カゴ
６を搭載させた状態において前記買物カゴ棚４ｂへの商
品の投入及び取出しに支障がない範囲内に設定されるも
のであればよく、前記下部買物カゴ棚４ｂが水平姿勢に
支持されるものであってもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施の形態の使用状態を示すショッピン
グカートの側面図

【図２】図１の側方断面図

【図３】図１の正面図

【図４】ショッピングカートに用いられる本体フレーム
の斜視図

【図５】下部買物カゴ棚の収納状態を示す断面図

【図６】下部買物カゴ棚に用いられる支持部材の斜視図

【図７】ショッピングカートの収容状態を示す側面図

【図８】補助側板を装着したショッピングカートの側面
図

【図９】その他のショッピングカートの側面図

【図１０】従来の乗物玩具付のショッピングカート

【符号の説明】

(1)・・・本体フレーム (10)・・・台座フレーム (11)・・・支持フレーム (110)・・・支持辺部 (12)・・・ハンドルバー (2)・・・乗物玩具部 (3)・・・支持部材 (20)・・・座席シート (4)(4a)(4b)・・・買物カゴ棚 (41)・・・湾曲部 (5)・・・補助側板 (6)・・・買物カゴ

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下方にキャスターが取付けられ後方部が
   後側に開放する台座フレームと、前記台座フレームの後
   方部の左右両端に立設される一対の支持フレームと、前
   記支持フレームの上端縁相互を連結する水平なハンドル
   バーとから構成される本体フレームと、前記本体フレー
   ムの前方部に配設される子供用座席シートを備えた乗物
   玩具部と、前記支持フレームの上段部及び中段部に配設
   される上下２つの買物カゴ棚とからなるショッピングカ
   ートであって、前記本体フレーム及び乗物玩具部は、後
   方へ向かって横幅が拡大する構成であり、前記ハンドル
   バー及び上部買物カゴ棚は、前記乗物玩具部の頂面部よ
   りも高くなるように設定されており、下部買物カゴ棚
   は、買物カゴを搭載可能な略水平姿勢に支持されると共
   に前記水平姿勢からその前端縁を中心に上方へ回動可能
   に配設されている、ショッピングカート。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のショッピングカートに
   おいて、前記下部買物カゴ棚は、前下がりに傾斜された
   姿勢に支持されると共にその後端部は上向きに湾曲され
   ている、ショッピングカート。
3. 【請求項３】 請求項１又は２に記載のショッピングカ
   ートにおいて、前記下部買物カゴ棚は、前記支持フレー
   ムに形成される略水平な支持辺部と、前記下部買物カゴ
   棚の側端縁に設けられ前記支持辺部に上方から係脱自在
   に係合される支持部材とによって支持される、ショッピ
   ングカート。
4. 【請求項４】 請求項１，２又は３に記載のショッピン
   グカートにおいて、前記乗物玩具部は、前記台座フレー
   ムに固定支持される子供用座席シートと、前記座席シー
   トを包囲するように前記本体フレームに配設される周壁
   部とからなる、ショッピングカート。
5. 【請求項５】 請求項１，２，３又は４に記載のショッ
   ピングカートにおいて、前記乗物玩具部の側方後端部に
   は、前記本体フレームの後方部を被覆する一対の補助側
   板が配設されている、ショッピングカート。