JP3491779B2 - 画像記録方法 - Google Patents

画像記録方法

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JP3491779B2
JP3491779B2 JP32811794A JP32811794A JP3491779B2 JP 3491779 B2 JP3491779 B2 JP 3491779B2 JP 32811794 A JP32811794 A JP 32811794A JP 32811794 A JP32811794 A JP 32811794A JP 3491779 B2 JP3491779 B2 JP 3491779B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドット周期可変によ
り、多色多階調表示を可能にする画像記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多色多階調記録を得る手段として、例え
ば、階調に応じて各網点面積を可変して所望階調を表現
する網点階調表現が挙げられる。この場合、多色記録に
対応するべく、同一形状を有する各色の網点を重ねて記
録している。しかし、記録毎にレジずれが生じた場合、
これにより色モワレが発生してしまう。
【0003】上記色モワレを回避するには、機械精度を
向上させることにより対処可能であるが、技術的困難が
伴うことから、オフセット印刷等の分野では各色毎に網
点角度を変化させることにより、色モワレを回避してい
る。すなわち、網点を格子状に規則的に配列するのに対
して、網点の配列角度を主走査方向に対して、例えば、
15°、30°、45°若しくは75°に変化させてい
る。
【0004】また、所定サイズの網点を、階調に応じて
ランダム配列する所謂FMスクリーニングを採用して、
各色毎に方向性のないランダムな網点で色モワレを抑制
する手段もある。上記各手段は、主走査方向及び副走査
方向の解像度が、単位画素より小さく設定可能である場
合は効果的に色モワレの発生を抑制することができる。
しかし、主走査方向の解像度が、記録素子のサイズによ
り規定されて略単位画素に設定される、サーマルヘッ
ド、液晶ヘッド、LED(発光ダイオード)ヘッド又は
EL(エレクトロルミネッセンス)ヘッド等のラインヘ
ッドでは、ドット配列変化の自由度は、副走査方向に限
定されてしまう。従って、モワレ縞を効果的に抑制する
ことができない。
【0005】上記事情を解決するために、特開平5−1
5507号公報に開示されたカラー画像記録方法が提案
されている。すなわち、3原色の各画素が主走査方向に
整列しないように、略1/2ピッチだけ副走査方向にず
らすとともに、3原色のうちの1色については、副走査
方向での画素密度を1/2にし、これによりレジストレ
ーションずれが発生した場合でも隣接する2列の色パタ
ーンが補色関係に保たれる。従って、全体的に色調が変
化せず、色ムラも目立たなくすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、多色多
階調記録時の色モワレを回避するために各種手段が提案
されている。しかし、網点の配列角度を変化させて多色
多階調を表現する場合でも、ざらつき感の要因となるロ
ゼッタパターンと称される色モワレの発生を回避するこ
とはできない。
【0007】また、特開平5−15507号公報に開示
されたカラー画像記録方法によれば、主走査方向の解像
度が限定されている場合でも、3色の場合には色モワレ
を効果的に抑制できるものの、印刷で広く普及している
4色分解により多色多階調を記録する場合に発生する色
モワレを回避することはできない。そこでこの発明は、
上記事情に鑑みて成されたもので、主走査方向の解像度
が構造上固定されている場合でも効果的に色モワレを抑
制することができる画像記録方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】求項記載の画像記録
方法は、複数の記録素子が主走査方向に配列されたヘッ
ドを副走査方向に移動せしめ、画像濃度に応じて各画素
の濃度若しくは面積率を可変するとともに、イエロ、マ
ゼンタ、シアン及びブラックの各色を組み合わせて多色
画像を記録する画像記録方法であって、副走査方向にあ
る一定ドット周期の配列パターンで一色を、他色を副走
査方向のドット周期が前記一色に対して異なる非整数倍
に設定された配列パターンで記録するとともに、所定色
の主走査方向のドット周期の配列パターンを他の色のド
ット周期の(2以上の)整数倍のドット周期の配列パタ
ーンで記録するようにしたことを特徴とする。請求項
記載の画像記録方法は、請求項1記載の画像記録方法に
おいて、イエロ、マゼンタ、シアン及びブラックの各色
の主走査方向のドット周期比及び副走査方向のドット周
期比の組み合わせを、(3/1.5,3/3)、(3/
3,3/4)、(3/1.5,3/5)、(3/3,3
/6)に設定することを特徴とする。請求項記載の画
像記録方法は、請求項記載の画像記録方法において、
前記組み合わせを、所定の解像度を有するイエロ、マゼ
ンタ、シアン及びブラックの各色の副走査方向の解像度
を補間処理により変換する解像度変換処理と、解像度変
換された各色に対して主走査方向及び副走査方向に規則
的に配列するパターンを有するマスクを重ね合わせ、各
画素のうち前記パターンと重なる画素の階調データの値
を0に設定して各色の階調画像データを抽出するマスク
処理とを所定行周期で順次実行して得ることを特徴とす
る。請求項記載の画像記録方法は、請求項記載の画
像記録方法において、前記解像度変換処理の後に、各色
画素の階調を夫々副走査方向に2画素単位で配列される
サブマトリクスに割り当てるパターン処理と、前記マス
ク処理の前後段の何れか一方に、各画素の階調データの
うち所定数の下位ビットをキャンセルするキャンセル処
理とを含むことを特徴とする。請求項記載の画像記録
方法は、請求項記載の画像記録方法において、前記サ
ブマトリクスの数を、階調データの値に応じて決定する
ことを特徴とする。請求項記載の画像記録方法は、請
求項記載の画像記録方法において、階調データの値が
最大値を有する画像に対しては、前記マスク処理を実行
せずに、最大値の階調データをそのまま抽出することを
特徴とする。
【0009】
【作用】この発明に係わる前記手段によれば、複数の記
録素子が所定ピッチで配列されたヘッドに依る画像記録
において、副走査方向のドット周期を所望倍率で短くす
ることにより、副走査方向に所望解像度を有する配列パ
ターンが形成される。これにより、副走査方向の解像度
が可変され、色モワレが抑制される。副走査方向に設定
される倍率は、各色毎に所要倍率が設定され、一色を倍
率1に設定された通常配列パターンで記録し、他色を、
前記一色に対して非整数倍率に設定されたパターンで記
録する。
【0010】すなわち、4色分解画像形成に際しては、
例えば、Yを通常配列パターンで記録し、M、C及びK
をYに対してそれぞれ異なる非整数倍に設定されたパタ
ーンで記録するものであり、この場合、各色の倍率比
は、Y:M:C:K=1:s:t:u(s、t、u;非
整数)のように設定される。また、少なくとも1色を副
走査方向にランダムに配列されたパターンで記録しても
色モワレが抑制される。
【0011】さらに、一色を通常配列パターンで記録
し、残りの他色をランダム配列パターンで記録しても色
モワレが抑制される。ここで、一色及び他色は、それぞ
れ単一色で構成される場合と複数色で構成される場合と
がある。特に、イエローをランダムに配列されたパター
ンで記録し、マゼンタ、シアン及びブラックを互いに異
なる非整数倍に設定されたパターンで記録すると良好に
色モワレが抑制される。
【0012】色モワレを抑制可能な各色ドット周期の副
走査方向の最適比は、Y:M:C:K=1:3/4:3
/5:1/2である。副走査方向のドット周期が最適比
に設定された場合において、特定画像記録に因る横線状
のモワレが発生するときは、さらに各色の主走査方向の
ドット周期をドット単位で可変して、主走査方向の解像
度を低下させる。これにより、モワレ発生が同期するこ
となく分散され、横線状のモワレ発生が回避される。さ
らに、好ましくは、各色ドットの主走査方向の周期比及
び副走査方向の周期比の組み合わせを、(3/1.5,
3/3)、(3/3,3/4)、(3/1.5,3/
5)、(3/3,3/6)に設定する。この組み合わせ
は、解像度変換及びマスク処理により得られ、さらに、
解像度変換処理の後に実行されるパターン処理と、マス
ク処理の前後段の何れか一方で実行されるキャンセル処
理とを実行する。パターン処理及びキャンセル処理は、
画像の階調データの情報量を減らすものであり、記録装
置を負荷を軽減するものである。パターン処理におい
て、各画素の階調が割り当てられるサブマトリクの数
は、階調データの値に応じて決定されることができる。
また、マスク処理において、階調データの値が最大値、
すなわち最大濃度を表しているときは、その階調データ
を抽出することができる。これは、文字等の輪郭を忠実
に再現するためである。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1は、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)及び黒(K)の4色分解により、多色多階調を
記録する場合の各色に採用される記録パターンを示して
いる(表1の実施例7参照)
【0014】すなわち、図1(a)は、比較例として、
各網点が規則的に配列された通常配列パターンを示して
おり、図1(b)は、各網点が副走査方向にランダムに
配列されたランダム配列パターンを示しており、図1
(c)は、それぞれ副走査方向のドット配列周期が2/
3倍に短くされた各網点が規則的に配列された2/3配
列パターンを示しており、図1(d)は、それぞれ副走
査方向のドット配列周期が1/2倍に短くされた各網点
が規則的に配列された1/2配列パターンを示してい
る。
【0015】さらに、図1(c)及び図1(d)と同様
に、副走査方向のドット配列周期を所望倍率で変化する
ことにより、副走査方向に所望解像度を有する配列パタ
ーンが形成可能である。図1(a)乃至図1(d)に示
した各配列パターンを、それぞれY、M、C及びKの各
色に採用し、主走査300dpi並びに走査方向長70
μm及び副走査方向長55μmのヒータサイズを有する
ラインサーマルヘッドを用いて、主走査方向解像度30
0dpi、副走査方向解像度6000dpi(3.7μ
m送り)及び記録面積率50%のグレーベタ画像を記録
したときの、色モワレ及びざらつき感の目視評価を以下
に示す。
【0016】なお、評価の際、各色間のレジストレーシ
ョンずれを生じさせて、色モワレが見易いように記録し
た。また、採用した記録材料は、特願平5−26369
5号明細書に開示された感熱転写記録材料において使用
された各色材(Y、M、C及びK)である。すなわち、
下記A乃至Dの色材を含む4種の分散液10gに対し、
ステアリン酸アミド0.24g、n−PrOH60gを
加え塗布液とし、裏面に剥離処理された厚み5μmのポ
リエステルフィルム(帝人(株)製)に乾燥薄膜A乃至
Dが、それぞれ0.36μm、0.38μm、0.42
μm、0.40μmになるように塗布することにより作
成された感熱転写材料である。
【0017】 A:シアン顔料 (CI,P.B. 15:4) 12g − − B:マゼンタ顔料(CI,P.R. 57:1) − 12g − C:イエロ顔料 (CI,P.Y. 14) − − 12g D:カーボン (三菱化成(化)製MA−100) 12g ブチラール樹脂 (積水化学工業(株)製エスレックFPD−1 軟化点70℃、平均重合度300以下) 12.0g 溶剤 n−プロピルアルコール(n−PrOH) 110.4g 分散助剤 ソルスパースS−20000 (ICIジャパン(株)製) 0.8g
【0018】
【表1】
【0019】表1に示されるように、副走査方向のドッ
ト配列周期を他色の非整数倍に設定すると(1:非整
数)、色モワレは軽減され、特にKを他色の非整数倍に
設定すると、色モワレはより軽減される(実施例1、2
参照)。また、ランダム配列パターンを採用すると、色
モワレは軽減されるが、ざらつき感が増大する(実施例
4参照)。ここで、ざらつき感の目立ち難いYに対して
ランダム配列を採用すると、色モワレ及びザラツキ感が
軽減された(実施例6参照)。
【0020】ここで、実施例3は、Y、M、C及びKの
副走査ドット配列周期がそれぞれsin30°、sin
60°、sin90°、sin10°に設定された従来
印刷物の網点角度を示している。上記評価から、3色分
解記録に際しては、何れの例においても、略満足する評
価が得られる。しかし、4色分解記録に際しては、ラン
ダム配列を採用した実施例6の他、Y、M、C及びKの
配列パターンがそれぞれ通常配列パターン、3/4配列
パターン、3/5配列パターン及び1/2配列パターン
に設定された実施例8において満足する評価が得られ
た。
【0021】すなわち、満足する評価が得られる実施例
6及び実施例8のうち、ランダム配列パターンを採用し
ない実施例8で設定された副走査方向のドット配列周期
を解析すると、Y、M、C及びKの副走査方向のドット
配列周期比が、20:15:12:10(1:3/4:
3/5:1/2)に設定されている。該比は、副走査方
向のドット配列周期のうち、最小周期となる比を表して
いるが、上述のように、Yを1に設定し、これを基準に
他色が上記比に設定された実施例8において、満足する
評価が得られた。
【0022】なお、実施例8は、色モワレを最小限に抑
制可能な比率を示しているものの、画像によっては、図
2に示されるように、モワレ周期の一致により横線状モ
ワレaが発生する場合がある。そこで、図3に示される
ように、実施例8の如く設定された副走査方向のドット
配列周期を有するY及びCのドットの主走査方向のドッ
ト配列周期を2倍に設定して主走査方向の解像度を1/
2に低下させた配列パターンを採用する。すなわち、
Y、M、C及びKの副走査方向のドット配列周期比が、
20:15:12:10(1:3/4:3/5:1/
2)と合わせて、さらに主走査方向のドット配列周期比
が、2:1:2:1(1:1/2:1:1/2)に設定
されている。各走査方向のドット配列周期比の相対比を
考慮すると、Y、M、C及びKの主走査方向及び副走査
方向のドット配列周期比の組み合わせは、(3/1.
5,3/3)、(3/3,3/4)、(3/1.5,3
/5)、(3/3,3/6)となる。上記の如く設定す
ると、各色の主走査方向及び副走査方向の解像度は、
(75dpi,150dpi)、(150dpi,20
0dpi)、(75dpi,250dpi)、(150
dpi,300dpi)となる。
【0023】以下、図4乃至図8を参照してY、M、C
及びKの主走査方向及び副走査方向のドット配列周期比
の組み合わせを、(3/1.5,3/3)、(3/3,
3/4)、(3/1.5,3/5)、(3/3,3/
6)に設定する場合の、実行シーケンスについて説明す
る。なお、ここでは副走査方向の解像度可変に関して説
明する。先ず、図4に示されるように、画像の階調が2
56階調を表すべく8ビットのデータで表されている各
色階調画像の副走査方向を6ライン周期で処理する。な
お、階調画像の副走査方向のライン数が、6の倍数でな
い場合は、最終ラインに空白ラインを付加して、階調画
像の副走査方向のライン数を6の倍数に設定する。次
に、図5に示されるように、階調画像の位置に応じて、
副走査方向の階調画像データを補間処理して解像度を変
換している。図示例では、300dpiに設定されてい
るY、M、C及びKの副走査方向の各解像度を、それぞ
れ300dpi、400dpi、500dpi、600
dpiに変換している。高解像度に変換することにより
エッジが平滑化される。なお、Yにあっては、解像度は
固定されているが、図6に示されるように、中心とその
上のラインの平均値を中心ラインの値とする平均化処理
が実行される。このとき、中心ライン及び上ラインには
それぞれ重み係数50を設定して加重平均を得ている。
これは、原画像が市松模様であっても、濃度を正確に再
現するためである。ここで、上下ラインとの平均をとっ
て、重み係数の中心が50、上下を25に設定しても良
い。
【0024】上記解像度変換と平均化処理の演算式は数
1乃至数4に示される。なお、この演算処理は3ライン
周期で同一処理が繰り返されるので、ライン番号を1ラ
イン目からline(0,0)、line(0,1)、
line(0,2)、line(1,0)、line
(1,1)、…、line(n,0)、line(n,
1)、line(n,2)とした。また、1ライン目の
処理には、0ライン目のデータが必要であるが、このデ
ータ値を0とした。データは256階調に設定されてお
り、データ値0を白、データ値255をフル濃度として
いる。
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】
【数3】
【0028】
【数4】
【0029】次に、図7に示されるように、各画素の階
調をサブマトリクスに割り当て、元の階調データにサブ
マトリクスの値を加算するパターン処理を実行する。サ
ブマトリクスは副走査方向に2ドット単位で配列されて
おり、またサブマトリクスの数は、階調特性を向上させ
るべく、画像の階調に応じて設定される。例えば、中間
調でのサブマトリスクスの数を4に設定し、ハイライト
でのサブマトリクスの数を8に設定して、ハイライトで
の階調再現性を向上させる。なお、サブマトリクスの配
列順序は、全画素に対して同一の順序を設定する他、画
素毎にランダムに設定するようにしても良い。なお、こ
の実施例では、加算する場合を示しているが、減算若し
くは加減算の併用でも良い。階調画像のデータは、25
6階調を表現するべく、8ビットで表されている。しか
し、8ビットのデータで256階調を記録する場合、記
録装置によっては相当の記録時間を要し、若しくは25
6階調を記録できない場合がある。そこで、設定された
サブマトリクスの数に応じて8ビットのデータのうち所
定ビット数をキャンセルする。キャンセルされるビット
数nとマトリクスの数Dとの関係は、D=2n で定義さ
れる。また、キャンセル処理は8ビットデータの下位ビ
ットに対して実行される。すなわち、マトリクスの数が
4のときは、キャンセルされるビット数は2であり、8
ビットデータの下位2ビットが0に設定され、マトリク
スの数が8のときは、キャンセルされるビット数は3で
あり、8ビットデータの下位3ビットが0に設定され
る。次に、図8に示されるように、各色画像に対して図
示パターンのマスクを重ね合わせ、白色部分に対応する
画素の階調データ値を0に設定し、黒色部分に対応する
画素の階調データ値をそのまま抽出する。なお、画像の
文字領域に対してマスク処理を実行すると、階調の連続
性が失われる。従って、256階調を有する画像の階調
データ値が文字に相当する255であるときは、マスク
処理を実行せずに、255の階調データ値をそのまま抽
出する。なお、上記実施例では、マスク処理の前段に階
調データのビットのキャンセル処理を実行しているが、
マスク処理の後段にキャンセル処理を実行するようにし
ても良い。また、上記各処理のうち、パターンディザ処
理及びキャンセル処理は、必須処理ではなく、先に述べ
たように、記録装置が処理可能な階調数及び記録速度を
満足するために、記録装置の負担を軽減するための処理
である。さらに、255の階調データの特殊マスク処理
においても、用途により実行しない方が良い場合もあ
る。
【0030】図9は、図3に示した各色に対応するパタ
ーンを重ね合わせたときの状態を示している。図示のよ
うに、主走査方向の解像度を低下させた配列パターンを
組み合わせることにより、モワレ周期が分散され、これ
により上記横線状モワレが回避される。上記配列パター
ンは、4色のうち1、2若しくは3色に対して採用可能
である。また、主走査方向の解像度は、1/2に低下さ
せる他、1/3若しくは1/4の如く、ドット単位で設
定され、それぞれにおいて効果がある。これら条件は、
記録画像に依り設定される。
【0031】また、主走査方向の解像度を低下させる場
合、主走査方向に隣接する2ドットは、それぞれ固有の
データにより独立のサイズに制御されていても良い。す
なわち、形状での解像度は低下するが、データの解像度
は低下しない。また、この実施例では、隣接する2ドッ
トは、主走査方向に完全に並列しているが、各ドットを
多少副走査方向にずらして配列させるようにしても良
い。
【0032】上記横線状モワレ回避可能な記録手段は、
特願平5−263695号明細書に開示された感熱転写
材料に基づく記録に係わらず、公知の溶融熱転写、昇華
型熱転写、カラー感熱(富士写真フイルム(株)製サー
モオートクロームペーパFJX−TV P−20)、イ
ンクジェット記録、電子写真記録、カラーオフセット印
刷及び該印刷用リスフィルム等、あらゆる多色画像記録
に適用可能であり、特に、面積階調を採用する記録に適
している。
【0033】なお、昇華型転写材料を採用し、各色に対
して濃度階調を適用しても、色モワレ及びザラツキ感が
軽減されたが、黒文字のにじみが確認されるため、好ま
しくない(比較例6参照)。さらに、Kに対してのみ1
/2配列パターンを適用すると、比較例6に比して黒文
字の輪郭が鮮鋭化された(実施例9参照)。採用された
昇華型熱転写材料は、インクがセイコー電子(株)製昇
華式4色A3スーパーインクシートCH−791、使用
紙がセイコー電子(株)製昇華式A3普通紙CH−89
5である。
【0034】また、上記実施例に依り記録した場合、印
刷時に観察されるロゼッタパターンのようなざらつき要
因が少ないため、特にグレーベタ画像等において、ざら
つき感の少ない写真に近い画像が得られる。上記実施例
は、それぞれサーマルヘッドで記録される直接カラー感
熱記録、溶融転写感熱記録及び昇華型転写感熱記録に対
して適用可能である。また、液晶アレイラインヘッドで
記録される電子写真、銀塩写真、フォトポリマ多色感光
材料に対して適用可能である。また、LEDラインヘッ
ド若しくはELラインヘッドで記録される電子写真及び
銀塩写真に対して適用可能である。なお、主走査方向に
高解像度で記録可能なレーザ記録において、高解像度の
画像データに基づいて画像を記録する場合は、この発明
に係わる課題を伴うため、また、低解像度の画像データ
に基づいて画像を記録する場合でも、解像度を可変して
階調画像が得られるので、レーザ記録に対しても適用可
能である。
【0035】また、直接的な多色印刷以外の中間媒体に
記録する場合にも適用可能であり、例えば、リスフィイ
ルム及び刷版を有する出力装置に対して適用可能であ
る。なお、上述の実施例は、画像記録について説明して
いるが、例えば、ライン撮像素子を用いた画像読取りの
場合にも適用可能である。以上説明した実施例では、記
録素子の一次元配列方向を主走査方向、該主走査方向と
直交する方向を副走査方向として定義された二次元記録
について説明した。しかし、記録素子の一次元配列方向
を副走査方向、該副走査方向と直交する方向を主走査方
向として定義するようにしても良いことは勿論である。
【発明の効果】以上説明した発明によれば、副走査方向
のドット配列周期を所望倍率で変化することにより、副
走査方向に所望解像度を有する配列パターンが形成され
る。従って、副走査方向の解像度が可変され、これによ
り、効果的に色モワレを抑制することができる。さら
に、副走査方向の解像度を可変するとともに、主走査方
向の解像度を可変することにより、特定画像記録時に発
生する線状モワレを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像記録方法で用いるパターン図
(実施例7参照)
【図2】横線状モワレを示すパターン図。
【図3】図6に示した横線状モワレを回避するためのパ
ターン図。
【図4】この発明の配列パターンを得るための処理を示
す図。
【図5】この発明の配列パターンを得るための処理を示
す図。
【図6】この発明の配列パターンを得るための処理を示
す図。
【図7】この発明の配列パターンを得るための処理を示
す図。
【図8】この発明の配列パターンを得るための処理を示
す図。
【図9】図3に示した各色パターンを重ね合わせたとき
のパターン図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B41J 2/45 B41J 3/21 L 2/455 2/525 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 B41J 2/21 B41J 2/325 B41J 2/36 B41J 2/44 B41J 2/45 B41J 2/455 B41J 2/525

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子が主走査方向に配列され
    たヘッドを副走査方向に移動せしめ、画像濃度に応じて
    各画素の濃度若しくは面積率を可変するとともに、イエ
    ロ、マゼンタ、シアン及びブラックの各色を組み合わせ
    て多色画像を記録する画像記録方法であって、 副走査方向にある一定ドット周期の配列パターンで一色
    を、他色を副走査方向のドット周期が前記一色に対して
    異なる非整数倍に設定された配列パターンで記録すると
    ともに、所定色の主走査方向のドット周期の配列パター
    ンを他の色のドット周期の(2以上の)整数倍のドット
    周期の配列パターンで記録するようにしたことを特徴と
    する画像記録方法。
  2. 【請求項2】 イエロ、マゼンタ、シアン及びブラック
    の各色の主走査方向のドット周期比及び副走査方向のド
    ット周期比の組み合わせを、(3/1.5,3/3)、
    (3/3,3/4)、(3/1.5,3/5)、(3/
    3,3/6)に設定することを特徴とする請求項1に記
    載の画像記録方法。
  3. 【請求項3】 前記組み合わせを、 所定の解像度を有するイエロ、マゼンタ、シアン及びブ
    ラックの各色の副走査方向の解像度を補間処理により変
    換する解像度変換処理と、 解像度変換された各色に対して主走査方向及び副走査方
    向に規則的に配列するパターンを有するマスクを重ね合
    わせ、各画素のうち前記パターンと重なる画素の階調デ
    ータの値を0に設定して各色の階調画像データを抽出す
    るマスク処理とを所定行周期で順次実行して得ることを
    特徴とする請求項2 に記載の画像記録方法。
  4. 【請求項4】 前記解像度変換処理の後に、各色画素の
    階調を夫々副走査方向に2画素単位で配列されるサブマ
    トリクスに割り当てるパターン処理と、前記マスク処理
    の前後段の何れか一方に、各画素の階調データのうち所
    定数の下位ビットをキャンセルするキャンセル処理とを
    含むことを特徴とする請求項3に記載の画像記録方法。
  5. 【請求項5】 前記サブマトリクスの数を、階調データ
    の値に応じて決定することを特徴とする請求項4に記載
    の画像記録方法。
  6. 【請求項6】 階調データの値が最大値を有する画像に
    対しては、前記マスク処理を実行せずに、最大値の階調
    データをそのまま抽出することを特徴とする請求項3
    記載の画像記録方法。
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