JP3491755B1 - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP3491755B1 JP2002179113A JP2002179113A JP3491755B1 JP 3491755 B1 JP3491755 B1 JP 3491755B1 JP 2002179113 A JP2002179113 A JP 2002179113A JP 2002179113 A JP2002179113 A JP 2002179113A JP 3491755 B1 JP3491755 B1 JP 3491755B1
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Abstract

【要約】 【課題】 優れた保湿効果を有し、肌荒れの
防止や改善に優れた効果を発揮する皮膚外用剤を提供す
る。 【解決手段】 肌荒れの防止や改善のために、優
れた保湿効果を有するハスノハギリ科(Hernand
iaceae)植物抽出物を皮膚外用剤配合する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、優れた保湿効果を
有し、肌荒れの防止や改善に優れた効果を発揮する皮膚
外用剤に関し、さらに詳しくは、優れた保湿効果を有す
るハスノハギリ科(Hernandiaceae)植物
抽出物を含有し、肌荒れの防止や改善に優れた効果を発
揮する皮膚外用剤に関する。 【0002】 【従来の技術】加齢や疾患による皮膚のバリア機能,水
分保持機能の低下や冷暖房等の外的環境による低湿度状
態から生じる皮膚の乾燥は、肌荒れを引き起こす重要な
要因となっている。皮膚の乾燥によって生じた肌荒れ
は、小ジワや皮膚の透明感の低下といった皮膚症状を引
き起こすだけでなく、痒みや湿疹といった皮膚疾患の原
因ともなっている。このため、皮膚の乾燥を防ぎ、肌荒
れを防止あるいは改善する保湿剤は、非常に有用性が高
いと考えられ、これまで皮膚外用剤の分野では、様々な
保湿剤の検索や配合検討がなされてきた。従来の保湿剤
としては、グリセリン,1,3−ブチレングリコール,
ソルビトール等の多価アルコール、アミノ酸,ピロリド
ンカルボン酸等の天然保湿因子、コラーゲン,ヒアルロ
ン酸等の生体内高分子、及び薬用植物をはじめとする多
種類の植物抽出物などが挙げられる。 【0003】しかし、すでに報告されている保湿剤のい
ずれにおいてもその保湿効果や肌荒れの改善効果は必ず
しも十分であるとはいえず、皮膚外用剤の基剤中に配合
した場合、有効な効果を得るにはかなりの高濃度を配合
しなければならず、製剤に好ましくない色や臭いを付与
してしまう場合があるなど、作用効果や安定性の面です
べてを満足できるものが少ないのが現状であった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明におい
ては、保湿効果に優れ、肌荒れの防止や改善に優れた効
果を発揮する皮膚外用剤を提供することを目的とした。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、保湿性に
優れ、肌荒れの防止や改善に優れた有効成分を見出すた
めに、種々の物質について鋭意研究を重ねた。その結
果、ハスノハギリ科(Hernandiaceae)植
物抽出物が、保湿性に優れ、肌荒れの防止や改善に優れ
ていることを見出し,さらに検討を重ね本発明を完成す
るに至った。 【0006】すなわち、本発明は、保湿効果に優れたハ
スノハギリ科(Hernandiaceae)植物の中
から選ばれる1種又は2種以上の植物の抽出物を含有す
る皮膚外用剤に関するものである。 【0007】ハスノハギリ科(Hernandiace
ae)植物の利用としては、ヘンナンジア オビゲラ
Hernandia ovigera)に存在する新
規アルカロイドの製造法(特公昭45−18861),
細菌,真菌,ウィルス,昆虫に抵抗性を示す遺伝子導入
植物へのハスハギリ植物の新規ポリペプチドの利用(W
O2000−044780),イリゲラ アロマティカ
Illigera aromatica)等からなる
胃潰瘍の迅速な治療用組成物の生産(CN126294
8)が開示されている。しかし、ハスノハギリ科(He
rnandiaceae)植物が優れた保湿効果を有
し、ハスノハギリ科(Hernandiaceae)植
物を含有する皮膚外用剤が肌荒れの防止や改善に優れた
効果を発揮することに関しては、本発明により初めて明
らかとなったことである。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の原料として用いられるハ
スノハギリ科(Hernandiaceae)植物は、
熱帯から亜熱帯地域を中心に分布しており、常緑で高木
になるものから低木、つる植物など様々な種類がある。
ハスノハギリ科では、ハスノハギリ属(Hernand
ia),テングノハナ属(Illigera),ギロカ
ルプス属(Gyrocarpus),スパラタンセリウ
ム属(Sparattanthelium)など4属7
0種ほどが知られている。ハスノハギリ属(Herna
ndia)植物としては、ハスノハギリ(Hernan
dia nymphaefolia),ヘルナンディア
カタルピフォリア(Hernandia catal
pifolia),ヘルナンディア クベンシス(He
rnandiacubensis),ヘルナンディア
グイアネンシス(Hernandiaguianens
is),ヘルナンディア ジャマイセンシス(Hern
andia jamaicensis),ヘルナンディ
ア リキニフェラ(Hernandia lychni
fera),ヘルナンディア モエレンホウチアナ(
ernandia moerenhoutiana),
ヘルナンディア ネブラスケンシス(Hernandi
nebraskensis),ヘルナンディア オ
ビゲラ(Hernandia ovigera)等が知
られている。テングノハナ属(Illigera)植物
としては、テングノハナ(Illigera luzo
nensis),イリゲラ アロマティカ(Illig
era aromatica),イリゲラ アペンディ
クラタ(Illigera appendiculat
),イリゲラ コルダタ(Illigera cor
data),イリゲラ ククラタ(Illigera
cucullata),イリゲラ ディプテラ(Ill
igera diptera),イリゲラ ヘンリイ
Illigera henryi),イリゲラ ネル
ボサ(Illigeranervosa),イリゲラ
オバリフォリア(Illigera ovalifol
ia),イリゲラ ピエレイ(Illigera pi
errei),イリゲラ ソレリイ(Illigera
thorelii)などが知られている。ギロカルプ
ス属(Gyrocarpus)植物としては、ギロカル
プス アメリカヌス(Gyrocarpus amer
icanus),ギロカルプスジャクイニイ(Gyro
carpus jacqinii)などが知られてい
る。スパラタンセリウム属(Sparattanthe
lium)植物としては、スパラタンセリウム アマゾ
ヌム(Sparattanthelium amazo
num),スパラタンセリウム ボロロルム(Spar
attanthelium borororum),ス
パラタンセリウム ボトクドルム(Sparattan
thelium botocudorum),スパラタ
ンセリウムブルケリイ(Sparattantheli
um burchellii),スパラタンセリウム
グラブルム(Sparattanthelium gl
abrum),スパラタンセリウム グアテマレンセ
Sparattanthelium guatema
lense),スパラタンセリウム グイアネンセ(
parattanthelium guianens
),スパラタンセリウムマクシオルム(Sparat
tanthelium macusiorum),スパ
ラタンセリウム セプテントリオナレ(Sparatt
anthelium septentrional
),スパラタンセリウム タラポタヌム(Spara
ttanthelium tarapotanum),
スパラタンセリウム ツピナムバズム(Sparatt
anthelium tupinambazum),ス
パラタンセリウム ツピニクイノルム(Sparatt
anthelium tupiniquinorum
などが知られている。 【0009】本発明に用いられる原料となる植物は、ハ
スノハギリ科の植物であれば特に限定されないが、入手
が比較的容易などの理由から原料として適当なものとし
て、ハスノハギリ(Hernandia nympha
efolia),テングノハナ(Illigera
uzonensis),ギロカルプス アメリカヌス
Gyrocarpus americanus),ス
パラタンセリウム アマゾヌム(Sparattant
helium amazonum)などが挙げられる。 【0010】これらハスノハギリ科(Hernandi
aceae)植物を使用する際は、抽出物を用いるのが
一般的である。抽出には、ハスノハギリ科(Herna
ndiaceae)植物の幹,枝,果実,葉,花,種
子,樹皮,樹液,根,茎,芽などのいずれの部位を用い
ても構わないが、簡便に利用するには、葉や種子を用い
るとよい。抽出の際は、生のまま用いてもよいが、抽出
効率を考えると、細切,乾燥,粉砕等の処理を行った後
に抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬
するか、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出方法でも
行うことができる。抽出効率を上げるため、撹拌や抽出
溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度としては、
5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切
である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によって
も異なるが、1時間〜14日間程度とするのが適切であ
る。 【0011】抽出溶媒としては、水の他、メタノール,
エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級
アルコール、1,3−ブチレングリコール,プロピレン
グリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の
多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等
のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル
類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの
極性有機溶媒を用いることができ、これらより1種又は
2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸
緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。さら
に、水や二酸化炭素,エチレン,プロピレン,エタノー
ル,メタノール,アンモニアなどの1種又は2種以上の
超臨界流体や亜臨界流体を用いてもよい。 【0012】ハスノハギリ科(Hernandiace
ae)植物の上記溶媒による抽出物は、そのままでも使
用することができるが、濃縮,乾固した物を水や極性溶
媒に再度溶解したり、或いはこれらの生理作用を損なわ
ない範囲で脱色,脱臭,脱塩等の精製処理を行ったり、
カラムクロマトグラフィー等による分画処理を行った後
に用いてもよい。ハスノハギリ科(Hernandia
ceae)植物の前記抽出物やその処理物及び分画物
は、各処理及び分画後に凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解
して用いることもできる。また、リポソーム等のベシク
ルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもでき
る。 【0013】本発明においては、ハスノハギリ科(He
rnandiaceae)植物抽出物を皮膚外用剤に配
合することにより、肌荒れの予防や改善に優れた効果を
発揮する。 【0014】本発明におけるハスノハギリ科(Hern
andiaceae)植物抽出物の配合量は、皮膚外用
剤の種類や目的等によって調整することができるが、皮
膚外用剤の全量に対して、0.0001〜10.0重量
%が好ましく、より好ましくは、0.001〜5.0重
量%である。 【0015】本発明に係る皮膚外用剤は、ローション,
乳液,ゲル,クリーム,軟膏剤,粉末,顆粒等、種々の
剤型で提供することができる。 【0016】なお、本発明に係る皮膚外用剤には、ハス
ノハギリ科(Hernandiaceae)植物抽出物
の他に、通常医薬品,医薬部外品,皮膚化粧料,毛髪用
化粧料及び洗浄料に配合される、油性成分,保湿剤,粉
体,色素,乳化剤,可溶化剤,洗浄剤,紫外線吸収剤,
増粘剤,薬剤,香料,樹脂,防菌防黴剤,抗酸化剤,ア
ルコール類等を適宜配合することができる。また、本発
明の効果を損なわない範囲において、他の植物抽出物と
の併用も可能である。 【0017】 【実施例】さらに実施例により、本発明の特徴について
詳細に説明する。まず、本発明のハスノハギリ科(He
rnandiaceae)植物抽出物の調製方法につい
て示す。 【0018】[調製方法1]ハスノハギリ科(Hern
andiaceae)植物の乾燥粉砕物1kgに50重
量%エタノール水溶液を10リットル加え、室温で7日
間浸漬した。抽出液をろ過して回収し、溶媒を除去した
後、ハスノハギリ科(Hernandiaceae)植
物抽出物を得た。 【0019】[調製方法2]ハスノハギリ科(Hern
andiaceae)植物の乾燥粉砕物1kgに水を9
リットル加え、90℃にて6時間還流して抽出した。抽
出液をろ過して回収し、溶媒を除去した後、ハスノハギ
リ科(Hernandiaceae)植物抽出物を得
た。 【0020】[調製方法3]ハスノハギリ科(Hern
andiaceae)植物の乾燥粉砕物1kgにメタノ
ールを9リットル加え、室温で7日間浸漬した。抽出液
をろ過して回収し、溶媒を除去した後、ハスノハギリ科
Hernandiaceae)植物抽出物を得た。 【0021】[調製方法4]超臨界抽出装置にハスノハ
ギリ科(Hernandiaceae)植物を投入し、
40℃において15MPaの大気圧下で二酸化炭素の超
臨界流体を用いて抽出した。抽出物を回収し、ハスノハ
ギリ科(Hernandiaceae)植物抽出物を得
た。 【0022】続いて、本発明に係るハスノハギリ科(
ernandiaceae)植物抽出物を配合した皮膚
外用剤の処方を示す。実施例1〜4の処方には、表1に
示すハスノハギリ科植物抽出物を配合し、実施例5〜8
の処方には、表2に示すハスノハギリ科植物抽出物を配
合し、実施例9〜20の各処方中のハスノハギリ科植物
抽出物は、それぞれの処方に示すハスノハギリ科植物の
葉,枝,花の混合物を用いて調製した。 【0023】 [実施例1〜4]化粧水 (1)エタノール 15.0(重量%) (2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3 (3)香料 0.1 (4)表1に示すハスノハギリ科植物抽出物 1.0 (5)精製水 83.38 (6)クエン酸 0.02 (7)クエン酸ナトリウム 0.1 (8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1 製法:(1)に(2)〜(4)を溶解する。溶解後、
(5)〜(7)を順次添加した後、十分に攪拌し、
(8)を加え、均一に混合する。 【0024】 【表1】 【0025】 [実施例5〜8]乳液 (1)スクワラン 10.0(重量%) (2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0 (3)水素添加パーム核油 0.5 (4)水素添加大豆リン脂質 0.1 (5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン ソルビタン(20E.O.) 1.3 (6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0 (7)グリセリン 10.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)カルボキシビニルポリマー 0.15 (10)精製水 50.85 (11)アルギニン(1重量%水溶液) 20.0 (12)表2に示すハスノハギリ科植物抽出物 2.0 製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解
する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱
溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホ
モジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却
を開始し、(11)と(12)を順次加え、均一に混合す
る。 【0026】 【表2】 【0027】 [実施例9]クリーム (1)スクワラン 10.0(重量%) (2)ステアリン酸 2.0 (3)水素添加パーム核油 0.5 (4)水素添加大豆リン脂質 0.1 (5)セタノール 3.6 (6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0 (7)グリセリン 10.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)アルギニン(20重量%水溶液) 15.0 (10)精製水 40.7 (11)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 15.0 (12)ハスノハギリ抽出物[調製方法1] 1.0 製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解
する。一方(7)〜(11)の水相成分を80℃にて加熱
溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホ
モジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却
を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。 【0028】 [実施例10]美容液 (1)精製水 32.35(重量%) (2)グリセリン 10.0 (3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3 (4)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 17.5 (5)アルギン酸ナトリウム(1重量%水溶液) 15.0 (6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0 (7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0 (8)N-ラウロイル-L-グルタミン酸 ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0 (9)硬化パーム油 2.0 (10)スクワラン 1.0 (11)ベヘニルアルコール 0.75 (12)ミツロウ 1.0 (13)ホホバ油 1.0 (14)1,3−ブチレングリコール 10.0 (15)L−アルギニン(10重量%水溶液) 2.0 (16)ハスノハギリ抽出物[調製方法3] 0.1 製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて
加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合
し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に
油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサー
にて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50
℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(1
6)を加え、均一に混合する。 【0029】 [実施例11]水性ジェル (1)カルボキシビニルポリマー 0.5(重量%) (2)精製水 86.3 (3)水酸化ナトリウム(10重量%水溶液) 0.5 (4)エタノール 10.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (6)香料 0.1 (7)テングノハナ抽出物[調製方法4] 0.1 (8)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.1 (9)グリセリン 2.0 (10)ハスノハギリ抽出物[調製方法3] 0.1 (11)ギロカルプス アメリカヌス抽出物[調製方法2] 0.1 (12)スパラタンセリウム アマゾヌム抽出物[調製方法3]0.1 製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、
(3)を加える。均一に攪拌した後,(4)に予め溶解
した(5)を加える。均一に攪拌した後、予め混合して
おいた(6)〜(8)を加える。均一に攪拌した後、
(9)〜(12)を順次加え、均一に混合する。 【0030】 [実施例12]クレンジング料 (1)スクワラン 81.95 (2)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15.0 (3)精製水 3.0 (4)ハスノハギリ抽出物[調製方法4] 0.02 (5)テングノハナ抽出物[調製方法4] 0.03 製法:(1)と(2)を均一に溶解する。これに、
(3)〜(5)を順次加え、均一に混合する。 【0031】 [実施例13]洗顔フォーム (1)ステアリン酸 16.0(重量%) (2)ミリスチン酸 16.0 (3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0 (4)グリセリン 20.0 (5)水酸化ナトリウム 7.5 (6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0 (7)精製水 36.5 (8)ハスノハギリ抽出物[調製方法1] 0.5 (9)テングノハナ抽出物[調製方法2] 0.5 製法:(1)〜(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解
する。一方(5)〜(7)の水相成分を80℃にて加熱
溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始
し、40℃にて(8)と(9)を加え、均一に混合す
る。 【0032】 [実施例14]メイクアップベースクリーム (1)スクワラン 10.0(重量%) (2)セタノール 2.0 (3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5 (4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0 (5)プロピレングリコール 11.0 (6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3 (7)精製水 70.4 (8)酸化チタン 1.0 (9)ベンガラ 0.1 (10)黄酸化鉄 0.4 (11)香料 0.1 (12)スパラタンセリウム アマゾヌム抽出物[調製方法2]0.1 (13)ギロカルプス アメリカヌス抽出物[調製方法1] 0.1 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて
加熱溶解後する。一方、(5)〜(7)の水相成分を混
合し、75℃にて加熱溶解し、これに(8)〜(10)の
顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この
水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化
する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)〜
(13)の成分を加え、均一に混合する。 【0033】 [実施例15]乳液状ファンデーション (1)メチルポリシロキサン 2.0(重量%) (2)スクワラン 5.0 (3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0 (4)セタノール 1.0 (5)ポリオキシエチレン(20E.O.) ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.3 (6)モノステアリン酸ソルビタン 0.7 (7)1,3−ブチレングリコール 8.0 (8)キサンタンガム 0.1 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (10)精製水 58.52 (11)酸化チタン 9.0 (12)タルク 7.4 (13)ベンガラ 0.5 (14)黄酸化鉄 1.1 (15)黒酸化鉄 0.1 (16)香料 0.1 (17)ハスノハギリ抽出物[調製方法3] 0.04 (18)ギロカルプス アメリカヌス抽出物[調製方法2] 0.04 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて
加熱溶解する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合
し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(15)の顔
料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分
を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40
℃にて(16)〜(18)の成分を順次加え、均一に混合す
る。 【0034】 [実施例16]油中水型エモリエントクリーム (1)流動パラフィン 30.0(重量%) (2)マイクロクリスタリンワックス 2.0 (3)ワセリン 5.0 (4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0 (5)塩化ナトリウム 1.3 (6)塩化カリウム 0.1 (7)プロピレングリコール 3.0 (8)1,3−ブチレングリコール 5.0 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (10)スパラタンセリウム アマゾヌム抽出物[調製方法3]0.5 (11)精製水 45.9 (12)香料 0.1 (13)ハスノハギリ抽出物[調製方法4] 2.0 製法:(5)と(6)を(11)の一部に溶解して50℃
とし、50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に加
える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した
(1)〜(3)に均一に分散する。これに(7)〜(1
0)を(11)の残部に70℃にて加熱溶解したものを撹
拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了
後に冷却を開始し、40℃にて(12)と(13)を加え、
均一に混合する。 【0035】 [実施例17]ヘアートニック (1)エタノール 50.0(重量%) (2)精製水 49.898 (3)テングノハナ抽出物[調製方法3] 0.001 (4)ギロカルプス アメリカヌス抽出物[調製方法4] 0.001 (5)香料 0.1 製法:(1)〜(5)の成分を混合,均一化する。 【0036】 [実施例18]パック (1)精製水 68.9(重量%) (2)ポリビニルアルコール 12.0 (3)エタノール 10.0 (4)グリセリン 5.0 (5)ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 2.0 (6)スパラタンセリウム アマゾヌム抽出物[調製方法3]1.0 (7)ハスノハギリ抽出物[調製方法2] 1.0 (8)香料 0.1 製法:(2)と(3)を混合し、80℃に加温した後、
80℃に加温した(1)に溶解する。均一に溶解した
後、(4)〜(5)を加え、攪拌しながら冷却を開始す
る。40℃まで冷却し、(6)〜(8)を加え、均一に
混合する。 【0037】 [実施例19]ヘアーワックス (1)ステアリン酸 3.0(重量%) (2)マイクロクリスタリンワックス 2.0 (3)セチルアルコール 3.0 (4)高重合メチルポリシロキサン 2.0 (5)メチルポリシロキサン 5.0 (6)ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン) メチルポリシロキサン共重合体 1.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)1,3−ブチレングリコール 7.5 (9)アルギニン 0.7 (10)精製水 71.6 (11)テングノハナ抽出物[調製方法1] 2.0 (12)ハスノハギリ抽出物[調製方法2] 2.0 (13)香料 0.1 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて
加熱溶解後する。一方、(7)〜(10)の水相成分を7
5℃にて加熱溶解し、前記油相成分を加え、ホモミキサ
ーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃に
て(11)〜(13)の成分を加え、均一に混合する。 【0038】 [実施例20]入浴剤 (1)香料 0.3(重量%) (2)ギロカルプス アメリカヌス抽出物[調製方法1] 0.5 (3)ハスノハギリ抽出物[調製方法3] 0.5 (4)炭酸水素ナトリウム 50.0 (5)硫酸ナトリウム 48.7 製法:(1)〜(5)を均一に混合する。 【0039】本発明の実施例1〜4について使用試験を
行い、ハスノハギリ科植物の保湿性について評価した。
その際、実施例1において、配合したハスノハギリ科植
物抽出物を精製水に代替し、比較例1として同時に使用
試験を行った。 【0040】男女パネラー15名を一群として各試料を
ブラインドにて使用させ、実施例1〜4の保湿性を比較
例1と比較して「感じる」,「どちらともいえない」,
「感じない」の三段階で評価し、表3に各評価を得たパ
ネラー数にて示した。 【0041】 【表3】 【0042】表3より、ハスノハギリ科(Hernan
diaceae)植物抽出物を配合した実施例使用群に
おいては、6割以上のパネラーに明確な保湿性が感じら
れることが分かった。このことから、ハスノハギリ科
Hernandiaceae)植物抽出物は、優れた
保湿性を有することが明らかとなった。 【0043】次に、本発明の実施例5〜8について使用
試験を行い、肌荒れ,肌のキメ,肌の透明感について、
それらの症状の改善効果を評価した。その際、実施例7
において、配合したハスノハギリ科植物抽出物を精製水
に代替し、比較例2として同時に使用試験を行った。 【0044】各試料について、肌荒れ,肌のキメ,肌の
透明感について悩みを持つ20〜50才代の男女パネラ
ー20名を一群とし、ブラインドにて1カ月間使用さ
せ、使用前後の皮膚状態の変化を観察して評価した。皮
膚状態の指標として、肌荒れ,肌のキメ,肌の透明感に
ついて、「改善」,「やや改善」,「変化なし」の三段
階で評価し、表4に各評価を得たパネラー数にて示し
た。なお、肌荒れと肌の透明感に関しては、目視にて評
価し、肌のキメに関しては、マイクロスコープを用いて
観察した。 【0045】 【表4】【0046】表4より、肌荒れ,肌のキメ,肌の透明感
について、ハスノハギリ科(Hernandiacea
)植物抽出物を含有しない比較例使用群においては、
半数以上のパネラーに改善が認められなかったが、ハス
ノハギリ科(Hernandiaceae)植物抽出物
を配合した実施例使用群においては、6割以上のパネラ
ーに明確な改善が認められた。 【0047】以上のように、本発明の実施例において
は、従来の比較例よりも、肌荒れ,肌のキメ,肌の透明
感といった皮膚症状の改善に優れた効果を有していた。 【0048】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、優
れた保湿効果を有し、肌荒れの防止や改善に優れた効果
を発揮する皮膚外用剤を得ることが出来た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 7/48 A61K 7/48 7/50 7/50 35/78 35/78 C A61P 17/16 A61P 17/16 (56)参考文献 特開 平5−246826(JP,A) 山口 秀夫 外3名,ハスノハギリ (Hernandia ovigera L.)の種子成分研究,薬学雑誌,日 本,社団法人日本薬学会,1979年,99 (6),p 674−677 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】【請求項1】 ハスノハギリ科(Hernandiac
    eae)植物抽出物を含有することを特徴とする保湿用
    皮膚外用剤(毛髪に使用するものを除く)
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