JP3490766B2 - 測温内視鏡用赤外像伝達ファイババンドル - Google Patents
測温内視鏡用赤外像伝達ファイババンドルInfo
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- JP3490766B2 JP3490766B2 JP10933894A JP10933894A JP3490766B2 JP 3490766 B2 JP3490766 B2 JP 3490766B2 JP 10933894 A JP10933894 A JP 10933894A JP 10933894 A JP10933894 A JP 10933894A JP 3490766 B2 JP3490766 B2 JP 3490766B2
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
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- Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、被測定部の温度分布
を非接触で測定するための測温内視鏡用赤外像伝達ファ
イババンドルに関する。 【０００２】 【従来の技術】測温内視鏡用赤外像伝達ファイババンド
ルは一般に、コアが硫化砒素によって形成された多数の
光学ファイバを束ねて形成されている。そして、その入
射端部と射出端部は光学ファイバを同配列に並べて固
め、両端部間の長い中間部は、光学ファイバどうしを分
離させて可撓性を持たせている。 【０００３】図３は、そのような測温内視鏡用赤外像伝
達ファイババンドルの従来の端部構造を示しており、赤
外像伝達ファイババンドル１２の入射端部と射出端部を
上述のように同配列に並べて固めるために、ファイババ
ンドル１２の端部が金属製の口金パイプ１２１内に挿通
され、口金パイプ１２１と端面をそろえて一体的に固め
られている。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】赤外像伝達ファイババ
ンドル１２の端面は、入射端部と射出端部を上述のよう
に同配列に並べて固めた後、光学研磨を行って鏡面に仕
上げられる。 【０００５】しかし、その際には、赤外像伝達ファイバ
バンドル１２と共に口金パイプ１２１も一緒に研磨され
るので、金属製の口金パイプ１２１に含まれる不純物や
研磨によって削られた金属粉がファイババンドル１２の
端面を傷つけてしまい、その傷を消すのに多大な時間と
労力を要していた。 【０００６】そこで本発明は、赤外像伝達ファイババン
ドルの端面に研磨の際に傷が付かず、短時間で高品質な
端面精度に形成することのできる測温内視鏡用赤外像伝
達ファイババンドルを提供することを目的とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の測温内視鏡用赤外像伝達ファイババンドル
は、被測定部の温度分布を計測するために被測定部から
放射される赤外線を赤外線検出器に伝達するための測温
内視鏡用赤外像伝達ファイババンドルにおいて、上記赤
外像伝達ファイババンドルの少なくとも一方の端部を、
金属製の口金パイプ内に挿通して、上記口金パイプの端
面より上記赤外像伝達ファイババンドルの端面を突出さ
せた状態で、上記口金パイプを上記赤外像伝達ファイバ
バンドルの端部に固定したことを特徴とする。 【０００８】なお、上記赤外像伝達ファイババンドルの
上記口金パイプの先端面より突出した部分をエポキシ樹
脂によって固めるとよい。 【０００９】 【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図２は、
被測定部の温度分布を計測するために用いられる測温内
視鏡用赤外像伝達ファイババンドルの、体腔内に挿入さ
れる可撓管１１を示しており、その可撓管１１内に、被
測定部から放射される赤外線を、図示されていない赤外
線検出器に伝達する赤外像伝達ファイババンドル１２が
配置されている。 【００１０】１１ａ及び１１ｂは、巻き方向を互いに逆
にした内外２重の金属製の螺旋管である。その外側には
金属細線製の網状管１１ｃが被覆され、最外層にはポリ
ウレタン樹脂などからなる外皮チューブ１１ｄが被覆さ
れている。 【００１１】可撓管１１内には赤外像伝達ファイババン
ドル１２が全長にわたって挿通されていて、赤外像伝達
ファイババンドル１２の両端部は、可撓管１１の両端部
に取着された口金１１ｅ，１１ｆ内に固着されている。
また、赤外線を通すジンクセレン製の赤外用対物レンズ
１３が、入射端側の口金１１ｅ内に、ナット状のレンズ
押さえ１１ｇによって固定されている。 【００１２】赤外像伝達ファイババンドル１２は多数の
赤外用光学ファイバを束ねて形成されており、各赤外用
光学ファイバは、硫化砒素（ＡｓＳ）により形成された
コアと、その周囲を被覆する四フッ化エチレン樹脂によ
り形成されたクラッドとを有する。 【００１３】そして、各赤外用光学ファイバを、入射端
面１２ａと射出端面１２ｂとで同一並列に並べて各々固
めると共に、入射端部と射出端部との中間部分では、各
赤外用光学ファイバどうしを互いに分離して、可撓性を
有するように構成している。 【００１４】赤外像伝達ファイババンドル１２の入射端
部と射出端部は、各々例えば真鍮のような金属製の筒状
の口金パイプ１２１内に挿通されている。図１は、その
入射端部側の部分を拡大して示している。射出端側の構
造もこれと同じである。 【００１５】図示されるように、口金パイプ１２１の端
面１２１ａより赤外像伝達ファイババンドル１２の入射
端面１２ａの方が突出する状態で、口金パイプ１２１が
赤外像伝達ファイババンドル１２の端部に接合固定され
ている。 【００１６】そして口金パイプ１２１の端面１２１ａよ
り突出した赤外像伝達ファイババンドル１２の突出部分
は、強度のあるエポキシ樹脂１２２によって強固に固め
られ、赤外像伝達ファイババンドル１２の突出部分の外
周面にはエポキシ樹脂１２２が盛られている。 【００１７】赤外像伝達ファイババンドル１２の入射端
面１２ａは、この状態で光学研磨により鏡面に仕上げら
れるが、エポキシ樹脂１２２によって強固に固められて
いるので配列が壊れることはない。 【００１８】また、光学研磨の際にエポキシ樹脂１２２
も一緒に研磨されるがエポキシ樹脂１２２の硬度は赤外
像伝達ファイババンドル１２より低いので、赤外像伝達
ファイババンドル１２の入射端面１２ａが傷つくような
ことはない。 【００１９】 【発明の効果】本発明によれば、口金パイプの端面より
赤外像伝達ファイババンドルの端面の方が突出する状態
で、口金パイプを赤外像伝達ファイババンドルの端部に
固定したので、赤外像伝達ファイババンドルの端面を研
磨する際に赤外像伝達ファイババンドルの端面に傷が付
かず、短時間で高品質な端面精度に形成することができ
る。 【００２０】また、口金パイプの先端面より突出した赤
外像伝達ファイババンドルの先端部分をエポキシ樹脂に
より固めれば、研磨の際に赤外像伝達ファイババンドル
の配列が壊れるのをより確実に防止することができる。
を非接触で測定するための測温内視鏡用赤外像伝達ファ
イババンドルに関する。 【０００２】 【従来の技術】測温内視鏡用赤外像伝達ファイババンド
ルは一般に、コアが硫化砒素によって形成された多数の
光学ファイバを束ねて形成されている。そして、その入
射端部と射出端部は光学ファイバを同配列に並べて固
め、両端部間の長い中間部は、光学ファイバどうしを分
離させて可撓性を持たせている。 【０００３】図３は、そのような測温内視鏡用赤外像伝
達ファイババンドルの従来の端部構造を示しており、赤
外像伝達ファイババンドル１２の入射端部と射出端部を
上述のように同配列に並べて固めるために、ファイババ
ンドル１２の端部が金属製の口金パイプ１２１内に挿通
され、口金パイプ１２１と端面をそろえて一体的に固め
られている。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】赤外像伝達ファイババ
ンドル１２の端面は、入射端部と射出端部を上述のよう
に同配列に並べて固めた後、光学研磨を行って鏡面に仕
上げられる。 【０００５】しかし、その際には、赤外像伝達ファイバ
バンドル１２と共に口金パイプ１２１も一緒に研磨され
るので、金属製の口金パイプ１２１に含まれる不純物や
研磨によって削られた金属粉がファイババンドル１２の
端面を傷つけてしまい、その傷を消すのに多大な時間と
労力を要していた。 【０００６】そこで本発明は、赤外像伝達ファイババン
ドルの端面に研磨の際に傷が付かず、短時間で高品質な
端面精度に形成することのできる測温内視鏡用赤外像伝
達ファイババンドルを提供することを目的とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の測温内視鏡用赤外像伝達ファイババンドル
は、被測定部の温度分布を計測するために被測定部から
放射される赤外線を赤外線検出器に伝達するための測温
内視鏡用赤外像伝達ファイババンドルにおいて、上記赤
外像伝達ファイババンドルの少なくとも一方の端部を、
金属製の口金パイプ内に挿通して、上記口金パイプの端
面より上記赤外像伝達ファイババンドルの端面を突出さ
せた状態で、上記口金パイプを上記赤外像伝達ファイバ
バンドルの端部に固定したことを特徴とする。 【０００８】なお、上記赤外像伝達ファイババンドルの
上記口金パイプの先端面より突出した部分をエポキシ樹
脂によって固めるとよい。 【０００９】 【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図２は、
被測定部の温度分布を計測するために用いられる測温内
視鏡用赤外像伝達ファイババンドルの、体腔内に挿入さ
れる可撓管１１を示しており、その可撓管１１内に、被
測定部から放射される赤外線を、図示されていない赤外
線検出器に伝達する赤外像伝達ファイババンドル１２が
配置されている。 【００１０】１１ａ及び１１ｂは、巻き方向を互いに逆
にした内外２重の金属製の螺旋管である。その外側には
金属細線製の網状管１１ｃが被覆され、最外層にはポリ
ウレタン樹脂などからなる外皮チューブ１１ｄが被覆さ
れている。 【００１１】可撓管１１内には赤外像伝達ファイババン
ドル１２が全長にわたって挿通されていて、赤外像伝達
ファイババンドル１２の両端部は、可撓管１１の両端部
に取着された口金１１ｅ，１１ｆ内に固着されている。
また、赤外線を通すジンクセレン製の赤外用対物レンズ
１３が、入射端側の口金１１ｅ内に、ナット状のレンズ
押さえ１１ｇによって固定されている。 【００１２】赤外像伝達ファイババンドル１２は多数の
赤外用光学ファイバを束ねて形成されており、各赤外用
光学ファイバは、硫化砒素（ＡｓＳ）により形成された
コアと、その周囲を被覆する四フッ化エチレン樹脂によ
り形成されたクラッドとを有する。 【００１３】そして、各赤外用光学ファイバを、入射端
面１２ａと射出端面１２ｂとで同一並列に並べて各々固
めると共に、入射端部と射出端部との中間部分では、各
赤外用光学ファイバどうしを互いに分離して、可撓性を
有するように構成している。 【００１４】赤外像伝達ファイババンドル１２の入射端
部と射出端部は、各々例えば真鍮のような金属製の筒状
の口金パイプ１２１内に挿通されている。図１は、その
入射端部側の部分を拡大して示している。射出端側の構
造もこれと同じである。 【００１５】図示されるように、口金パイプ１２１の端
面１２１ａより赤外像伝達ファイババンドル１２の入射
端面１２ａの方が突出する状態で、口金パイプ１２１が
赤外像伝達ファイババンドル１２の端部に接合固定され
ている。 【００１６】そして口金パイプ１２１の端面１２１ａよ
り突出した赤外像伝達ファイババンドル１２の突出部分
は、強度のあるエポキシ樹脂１２２によって強固に固め
られ、赤外像伝達ファイババンドル１２の突出部分の外
周面にはエポキシ樹脂１２２が盛られている。 【００１７】赤外像伝達ファイババンドル１２の入射端
面１２ａは、この状態で光学研磨により鏡面に仕上げら
れるが、エポキシ樹脂１２２によって強固に固められて
いるので配列が壊れることはない。 【００１８】また、光学研磨の際にエポキシ樹脂１２２
も一緒に研磨されるがエポキシ樹脂１２２の硬度は赤外
像伝達ファイババンドル１２より低いので、赤外像伝達
ファイババンドル１２の入射端面１２ａが傷つくような
ことはない。 【００１９】 【発明の効果】本発明によれば、口金パイプの端面より
赤外像伝達ファイババンドルの端面の方が突出する状態
で、口金パイプを赤外像伝達ファイババンドルの端部に
固定したので、赤外像伝達ファイババンドルの端面を研
磨する際に赤外像伝達ファイババンドルの端面に傷が付
かず、短時間で高品質な端面精度に形成することができ
る。 【００２０】また、口金パイプの先端面より突出した赤
外像伝達ファイババンドルの先端部分をエポキシ樹脂に
より固めれば、研磨の際に赤外像伝達ファイババンドル
の配列が壊れるのをより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の赤外像伝達ファイババンドルの端部の
拡大側面断面図である。 【図２】実施例の赤外像伝達ファイババンドルが挿通さ
れた測温内視鏡の可撓管の側面断面図である。 【図３】従来の赤外像伝達ファイババンドルの端部の拡
大側面断面図である。 【符号の説明】 １２ 赤外像伝達ファイババンドル １２ａ，１２ｂ 端面 １２１ 口金パイプ １２２ エポキシ樹脂
拡大側面断面図である。 【図２】実施例の赤外像伝達ファイババンドルが挿通さ
れた測温内視鏡の可撓管の側面断面図である。 【図３】従来の赤外像伝達ファイババンドルの端部の拡
大側面断面図である。 【符号の説明】 １２ 赤外像伝達ファイババンドル １２ａ，１２ｂ 端面 １２１ 口金パイプ １２２ エポキシ樹脂
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A61B 5/00
A61B 1/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】被測定部の温度分布を計測するために被測
定部から放射される赤外線を赤外線検出器に伝達するた
めの測温内視鏡用赤外像伝達ファイババンドルにおい
て、 上記赤外像伝達ファイババンドルの少なくとも一方の端
部が金属製の口金パイプ内に挿通されて、上記口金パイ
プの端面より上記赤外像伝達ファイババンドルの端面を
突出させた状態で、上記口金パイプが上記赤外像伝達フ
ァイババンドルの端部に固定され、上記口金パイプの端
面より突出する上記赤外像伝達ファイババンドルの突出
部分がエポキシ樹脂によって固められると共に、上記突
出部分の外周面に、上記口金パイプの外径より小さな外
径で上記エポキシ樹脂が盛られ、そのように上記エポキ
シ樹脂が外周面に盛られた状態で上記赤外像伝達ファイ
ババンドルの突出部分の端面が研磨されていることを特
徴とする測温内視鏡用赤外像伝達ファイババンドル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10933894A JP3490766B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 測温内視鏡用赤外像伝達ファイババンドル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10933894A JP3490766B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 測温内視鏡用赤外像伝達ファイババンドル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07313470A JPH07313470A (ja) | 1995-12-05 |
| JP3490766B2 true JP3490766B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=14507701
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10933894A Expired - Fee Related JP3490766B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | 測温内視鏡用赤外像伝達ファイババンドル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3490766B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP10933894A patent/JP3490766B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07313470A (ja) | 1995-12-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |