JP3490738B2 - 画像信号処理装置 - Google Patents

画像信号処理装置

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JP3490738B2
JP3490738B2 JP14577493A JP14577493A JP3490738B2 JP 3490738 B2 JP3490738 B2 JP 3490738B2 JP 14577493 A JP14577493 A JP 14577493A JP 14577493 A JP14577493 A JP 14577493A JP 3490738 B2 JP3490738 B2 JP 3490738B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスチルビデオ装置に設け
られる画像信号処理装置に関し、より詳しくは、高精細
度テレビ(HDTV)方式等の画像信号を、磁気ディス
ク等の記録媒体に記録するために、標準テレビ方式等に
従った画像信号に変換する画像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来スチルビデオ装置は、通常標準テレ
ビ(例えばNTSC方式)の画像信号を、スチルビデオ
フォーマットに従って磁気ディスクのトラックに記録す
るように構成されており、この信号の帯域の広さは、デ
ィスク装置の構造上の理由により無制限に大きくするこ
とはできない。したがって、高画質すなわち広帯域の画
像信号をスチルビデオ装置に入力しても、画像の解像度
には限界があり、画質の低下を招く。そこで出願人は特
願平3−268104号において、例えばHDTV方式
等に従った高精細画像を磁気ディスクに記録するスチル
ビデオ装置として、1つの画面に対応する画像信号を複
数に分割し、画素の間引きを行うとともに、時間軸伸長
してトラックに記録するものを提案した。すなわちこの
スチルビデオ装置において、1つの画面に対応する画像
信号を例えば2つに分割すると、フレーム記録モードの
場合、1つの画面の画像信号は4トラックに記録され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】HDTV方式のひとつ
であるハイビジョン方式による画像信号の1画面当りの
有効走査線数は1035本であり、これを4トラックに
分割して記録すると1トラックに記録されるべき走査線
数は約259本となる。しかしスチルビデオ装置では、
NTSC方式の場合、磁気ディスクの1トラック当りの
有効走査線数は241.5本であり、したがってHDT
V方式の画像信号の全てを磁気ディスクに記録すること
はできない。この方式の違いに基づく有効走査線数の差
異について、図10〜図12を参照して以下に説明す
る。なおこれらの図は、ハイビジョン方式により収録さ
れた1つの画面を上下に2分割し、NTSC方式により
磁気ディスクに記録する例を示している。
【0004】図10および図12に示すように、1つの
画面の上半分に関し、ハイビジョン方式の第1フィール
ドの画像は、磁気ディスク上ではNTSC方式により2
2H(Hは水平走査期間)から263Hに記録され、ハ
イビジョン方式の第2フィールドの画像は、磁気ディス
ク上ではNTSC方式により284Hから525Hに記
録される。ハイビジョン方式の第1フィールドの画像は
第1トラックに、また第2フィールドの画像は第2トラ
ックに記録される。また画面の下半分については、ハイ
ビジョン方式の第1フィールドの画像は、磁気ディスク
上では284Hから525Hに記録され、ハイビジョン
方式の第2フィールドの画像は22Hから263Hに記
録される。ハイビジョン方式の第1フィールドの画像は
第3トラックに、また第2フィールドの画像は第4トラ
ックに記録される。
【0005】ハイビジョン方式による水平走査線をNT
SC方式の水平走査線に対応させると、図11および図
12から理解されるように、ハイビジョン方式による第
1フィールドの画像は41Hから523Hまでしか記録
されず、524Hから557Hの画像は磁気ディスクに
は記録されない。第2フィールドについては、603H
から1086Hまでしか記録されず、1087Hから1
120Hの画像は磁気ディスクには記録されない。
【0006】本発明は、以上のような問題点に鑑み、H
DTV方式等のように1フィールド当りの水平走査線の
数が相対的に多い画像信号処理方式による画像信号を、
できるだけ多く磁気ディスク等の記録媒体に記録するこ
とができる画像信号処理装置を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明に係る画像信号処
理装置は、1フィールド当りの水平走査線の数が相対的
に多い第1の画像信号処理方式によって生成された画像
信号を処理して、1フィールド当りの水平走査線の数が
相対的に少ない第2の画像信号処理方式に従った画像信
号を生成する画像信号処理装置であって、第1の画像信
号処理方式に従った画像信号を相対的に高い周波数で
納するメモリと、このメモリから、第2の画像信号処理
方式に従った相対的に低い周波数で画像信号を読み出
し、かつ読み出し動作が画像信号の垂直帰線消去期間中
に開始するようにして、画像信号を記録媒体に記録する
記録手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
【0009】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1は本発明の一実施例を適用したスチルビデオ装置の記
録系のブロック図である。
【0010】システムコントロール回路10はマイクロ
コンピュータであり、本スチルビデオ装置の全体の制御
を行う。ディスク装置は、磁気ヘッド11と、磁気ディ
スクDを回転駆動するためのスピンドルモータ12とを
有する。磁気ヘッド11は、システムコントロール回路
10によってトラッキング制御され、磁気ディスクDの
径方向に沿って変位する。スピンドルモータ12は、シ
ステムコントロール回路10によって駆動制御され、例
えば3600rpmの回転数で磁気ディスクDを回転さ
せる。磁気ディスクDが回転している間、磁気ヘッド1
1は磁気ディスクDの所定のトラックに位置し、このト
ラックに画像信号およびIDコードを記録する。記録ア
ンプ13はシステムコントロール回路10によって制御
され、画像信号等を磁気ヘッド11に出力する。なお、
磁気ディスクDは52本のトラックを有し、最外周のト
ラックから内周側に数えて50本のトラックに画像信号
等の信号が記録される。
【0011】システムコントロール回路10に接続され
た操作部14は、本スチルビデオ装置を操作するために
設けられる。なお、磁気ディスクDに記録される画像に
関するIDコード、すなわち記録モードおよび撮影日等
のデータも、この操作部14を介して入力される。操作
部14の操作により、HDTV方式の画像信号を標準テ
レビジョン方式の画像信号に変換する記録モードが選択
された場合、記録トラックがそのような記録モードで記
録されていることを示す情報がIDコードのユーザーズ
エリア内に付加され、磁気ディスクに記録される。
【0012】スチルビデオカメラ(図示せず)あるいは
外部入力端子(図示せず)によって得られた高画質の画
像信号は、2つの色差信号(R−Y、B−Y)と、同期
信号を含んだ輝度信号(Y+S)として、本スチルビデ
オ装置に入力される。この同期信号(S)は水平同期信
号、垂直同期信号および等価パルスを含む複合同期信号
である。なお図中、輝度信号および色差信号に付された
符号(H)は、広帯域すなわち高画質を意味する。輝度
信号(Y+S)に含まれる同期信号Sは、同期信号分離
回路21によって輝度信号(Y+S)から分離され、メ
モリコントロール回路22およびシステムコントロール
回路10に送られる。メモリコントロール回路22は、
同期信号Sに基づいて、AD変換器23、24、25、
Yメモリ26、R−Yメモリ27およびB−Yメモリ2
8を制御する。またメモリコントロール回路22は、後
述する同期信号発生回路34からの同期信号に基づい
て、DA変換器31、32、33、Yメモリ26、R−
Yメモリ27およびB−Yメモリ28を制御する。
【0013】同期信号を含んだ輝度信号(Y+S)はA
D変換器23によってAD変換され、メモリコントロー
ル回路22の制御によって、2つの水平同期信号間に記
録された輝度信号YがYメモリ26に格納される。同様
に、色差信号(R−Y)はAD変換器24によってAD
変換され、R−Yメモリ27に格納される。また色差信
号(B−Y)はAD変換器25によってAD変換され、
B−Yメモリ28に格納される。
【0014】Yメモリ26、R−Yメモリ27およびB
−Yメモリ28に格納された輝度信号Y、色差信号(R
−Y、B−Y)は、同期信号発生回路34から出力され
る同期信号(基準クロック信号)に基づいて、それぞれ
DA変換器31、32、33によってDA変換される。
この時、基準クロック信号は、メモリ26、27、28
に画像信号を記録するために用いられる基準クロック信
号と比較して、例えば半分の周波数を有している。した
がって、画像信号は各メモリ26、27、28から比較
的遅い速さで読み出されることとなり、これにより時間
軸伸長される。さて、DA変換された輝度信号Yは、Y
記録処理回路35に入力され、FM変調等の処理を施さ
れる。DA変換された2つの色差信号(R−Y、B−
Y)も同様に、C記録処理回路36に入力され、FM変
調等の処理を施される。
【0015】操作部14およびシステムコントロール回
路10を介して入力されるIDコードは、ID記録処理
回路37においてDPSK変調等の処理を施される。
【0016】DPSK変調されたIDコード、FM変調
された輝度信号および色差信号は、加算器38によって
重合され、記録アンプ13によって増幅されて磁気ヘッ
ド11に送られる。そして、このIDコード、輝度信号
および色差信号は、磁気ヘッド11によって磁気ディス
クDの所定のトラックに記録される。このようにして磁
気ディスクDに記録された信号は、上述したように、本
スチルビデオ装置に入力された信号に比して時間軸伸長
されている。
【0017】本実施例において、スチルビデオ装置に入
力される画像信号は、サブサンプリング(間引き)され
てメモリ26、27、28に格納され、時間軸伸長され
てメモリ26、27、28から読み出され磁気ディスク
Dに記録される。これを図2〜図5を参照して説明す
る。なお、この例において、入力画像信号はフレーム記
録モードによって記録され、また入力画像の走査線数お
よびライン周波数は、HDTV方式(ハイビジョン方
式)に従って定められている。
【0018】図2はサブサンプリングと補間の関係を示
す図である。この図において入力画像信号の帯域はfH
であり、この画像信号はサブサンプリングにより半分の
画素を間引かれてメモリ26、27、28に格納され
る。なお、この画像信号の再生に際し、画像信号は公知
の手法によって補間され、これにより、間引かれた画像
信号が実質的に再現され、入力画像と同等の画質の画像
が得られる。
【0019】図2において、第1フィールドの画素につ
いては、画面の最左端部の画素がサンプリングされると
ともに、次の画素が間引かれ、以下同様にして、画素は
1つおきにサンプリングされる。これに対し、第2フィ
ールドの画素については、画面の最左端部の画素が間引
かれるとともに、次の画素がサンプリングされ、以下同
様にして、画素は1つおきにサンプリングされる。この
ようにして、入力画像信号の画素は、画面に対して均一
に間引かれることとなる。
【0020】図3は、入力画像信号と、メモリ上に記録
される画像信号と、磁気ディスクDに記録される画像信
号との関係を示すものである。この図において、入力画
像信号Kの帯域はfH であるが、メモリに格納される画
像信号はサブサンプリングされ、これにより画像信号の
帯域はfH /2となる。第1フィールドおよび第2フィ
ールドの画像信号は、メモリ26、27、28の第1〜
第4領域に分割されて格納される。すなわち、第1フィ
ールドの上側の画面に対応する画像信号はメモリの第1
領域に格納され、第1フィールドの下側の画面に対応す
る画像信号はメモリの第3領域に格納される。また、第
2フィールドの上側の画面に対応する画像信号はメモリ
の第2領域に格納され、第2フィールドの下側の画面に
対応する画像信号はメモリの第4領域に格納される。第
1〜第4領域に格納された画像信号は、磁気ディスクD
の第1〜第4トラックにそれぞれ記録される。
【0021】メモリに格納された画像信号は、磁気ディ
スクDへの記録時、2倍だけ時間軸伸長され、これによ
り画像信号の帯域はfH /4となる。したがって、HD
TV方式に従った入力画像信号であっても、高画質を保
ったまま、スチルビデオ装置によって磁気ディスクDに
書き込まれる。
【0022】図4は、図3に示すように入力画像信号を
2分割してメモリに格納するとともに、サブサンプリン
グして磁気ディスクDに記録するプログラム、すなわち
メモリコントロール回路22の動作のフローチャートを
示している。
【0023】ステップ101では、メモリクロックが入
力画像信号の帯域fH と略同じ周波数f'SHに設定され
る。このメモリクロックは、入力画像の水平ライン周波
数の整数倍に等しく、同期信号発生回路34から出力さ
れる基準クロック信号に基づいて生成される。このよう
にメモリクロックの周波数を入力画像の水平ライン周波
数の整数倍に設定するのは、画面の左端においてクロッ
ク信号が立ち上がるようにするためであり、これによ
り、後述するように第1フィールドに関しては、画面の
左端から数えて奇数番目の画素がサンプリングされるこ
ととなる。
【0024】ステップ102では、このメモリクロック
に基づいて、入力画像の第1フィールドがAD変換さ
れ、第1フィールドの全ての画像信号がメモリ26、2
7、28に書き込まれる。この書き込み動作を図11を
参照して説明する。図11において、垂直同期信号は符
号VSによって示されるパルス信号に対応し、第1のパ
ルス信号F1から数えて41番目の水平走査期間に対応
する信号MSは、第1フィールドの最初の水平走査線
(画像信号)に対応する。ステップ102では、41番
目の信号MSから557番目の信号MLまでが画像信号
としてメモリに格納される。メモリコントロール回路2
2は同期信号分離回路21から出力される同期信号に従
って、図11に示される信号F1、MSおよびMLのタ
イミングを認識する。このタイミングに応じて、画像信
号はAD変換され、517本の水平走査線がメモリ2
6、27、28に格納される。
【0025】ステップ103では、メモリクロックが反
転される。メモリクロックは、立ち上がっている時間と
立ち下がっている時間とが等しく、したがってステップ
103により、ステップ101で設定されるメモリクロ
ックに対して半周期ずれたクロック信号が生成されるこ
ととなる。ステップ104では、ステップ103で設定
されたメモリクロックに基づいて、入力画像の第2フィ
ールドがAD変換されメモリ26、27、28に書き込
まれる。
【0026】ステップ102、104におけるメモリへ
の画像信号の書き込み動作を図5を用いて説明する。画
像信号の画素のサンプリングは、クロック信号の立ち上
がりによって行われるようになっている。したがって符
号Lで示すように、第1フィールドにおいては、図の左
端から数えて奇数番目の画素がサンプリングされ、第2
フィールドにおいては、図の左端から数えて偶数番目の
画素がサンプリングされる。このようにしてサンプリン
グされた第1フィールドの画素はメモリの第1領域およ
び第3領域に格納され、また第2フィールドの画素はメ
モリの第2領域および第4領域に格納される。
【0027】ステップ105では、メモリクロックが周
波数f'SLに設定される。この周波数f'SLは、入力画像信
号をメモリに書き込むためのクロック信号の周波数f'SH
の2分の1であり、またスチルビデオのライン周波数の
整数倍である。このようにメモリクロックの周波数をス
チルビデオのライン周波数の整数倍に設定するのは、磁
気ディスクにおいて、同期信号と画像信号の相対位置を
正確に定めるためである。
【0028】ステップ106では、カウンタNが「1」
にセットされる。ステップ107では、磁気ヘッド11
が第N番のトラックへトラッキングされる。そしてステ
ップ108では、メモリ26、27、28の第N領域の
画像信号が、周波数f'SLのタイミングで読み出され、磁
気ディスクDに記録される。この動作おいて、同期信号
発生回路34は垂直同期信号を出力し、垂直帰線消去期
間の開始から数えて10番目の水平走査期間のタイミン
グにおいて(図6参照)、41番目の信号MS(図11
参照)が磁気ディスクDに記録される。そして、42番
目の信号から294番目の信号までが磁気ディスクDに
記録される。すなわち254本の水平走査線が磁気ディ
スクDに記録される。
【0029】このようにしてメモリコントロール回路2
2は、従来装置において画像信号がメモリから読み出さ
れないタイミングで、メモリ26、27、28から画像
信号を読み出し始め、これにより、従来装置によって記
録される場合よりも多くの画像信号が磁気ディスクDに
記録される。すなわちメモリコントロール回路22は、
垂直帰線消去期間の初めから数えて10番目あるいは2
72番目の水平走査期間のタイミングで、メモリからの
画像信号の読み出しおよびDA変換を開始する。
【0030】ステップ109ではカウンタNが1だけイ
ンクリメントされ、ステップ110ではカウンタNが
「4」以下か否かが判別される。カウンタNが「4」以
下である場合、メモリ上の全ての領域の画像信号の読み
出しが終了していないため、ステップ107以下が再び
実行される。これに対し、カウンタNが「4」を越えて
いる場合、メモリ上の全ての領域の画像信号の読み出し
が終了しており、このプログラムは終了する。
【0031】このように、ステップ107から110の
ループでは、カウンタNが「2」である時、ハイビジョ
ン方式の第2フィールドの上半分であって603番目か
ら856番目の水平走査線に対応した画像信号が磁気デ
ィスクの第2トラックに記録される。またカウンタNが
「3」である時、第1フィールドの下半分であって29
5番目から547番目の水平走査線に対応した画像信号
が磁気ディスクの第3トラックに記録される。カウンタ
Nが「4」である時、第2フィールドの下半分であって
857番目から1110番目の水平走査線に対応した画
像信号が磁気ディスクの第4トラックに記録される。
【0032】さて、ステップ102、104におけるメ
モリ26、27、28への画像信号の書き込み、および
ステップ108における磁気ディスクDへの画像信号の
記録において、1フィールド当りの水平走査線数は50
7本であり、従来装置よりも24本増加している。この
水平走査線の増加について、図6および図7を参照して
次に説明する。
【0033】これらの図は、図3を参照して説明したよ
うに、ハイビジョン方式により収録された1つの画面を
上下に2分割し、NTSC方式に従って磁気ディスクに
記録する例を示している。
【0034】図6に示すように、1画面の半分に関し、
第1フィールドの画像は10Hから263Hに記録さ
れ、第2フィールドの画像は272Hから525Hに記
録されている。1Hから21Hおよび263Hから28
4Hは、垂直帰線消去期間であり、またその中でも、1
0Hから21Hおよび272Hから284Hは、従来文
字放送においてデータを伝送するために用いられていた
水平走査期間である。本実施例では、NTSC方式にお
ける10Hから21Hおよび272Hから284Hを、
画像信号の記録に用いている。
【0035】各水平走査線と画面との関係を図7により
説明すると、1つの画面の上半分に関し、ハイビジョン
方式の第1フィールドの画像は、磁気ディスク上ではN
TSC方式により10Hから263Hに記録され、ハイ
ビジョン方式の第2フィールドの画像は、磁気ディスク
上ではNTSC方式により272Hから525Hまでに
記録される。ハイビジョン方式の第1フィールドの画像
は第1トラックに、また第2フィールドの画像は第2ト
ラックに記録される。また画面の下半分については、ハ
イビジョン方式の第1フィールドの画像は、磁気ディス
ク上ではNTSC方式により272Hから525Hに記
録され、ハイビジョン方式の第2フィールドの画像は、
磁気ディスク上ではNTSC方式により10Hから26
3Hまでに記録される。ハイビジョン方式の第1フィー
ルドの画像は第3トラックに、また第2フィールドの画
像は第4トラックに記録される。
【0036】ハイビジョン方式の水平走査線をNTSC
方式の水平走査線に対応させると、図7から理解される
ように、ハイビジョン方式による第1フィールドの画像
は41Hから547Hが記録され、磁気ディスクに記録
される水平走査線は、従来装置と比較して24本だけ増
加している。第2フィールドについても同様に、603
Hから1110Hが記録され、磁気ディスクに記録され
る水平走査線は、従来装置と比較して24本だけ増加し
ている。
【0037】ハイビジョン方式による画像信号をNTS
C方式により磁気ディスクに記録する場合、従来装置で
は1フィールド当り35本の水平走査線が記録されなか
った。しかし本実施例によれば、上述したように、1フ
ィールド当り24本の水平走査線をさらに記録すること
ができ、したがってハイビジョン方式による画像信号を
スチルビデオ装置によって再生させる場合、画面の欠落
部分を従来装置よりも大幅に減少させることができる。
【0038】図8はスチルビデオ装置の再生系のブロッ
ク図である。システムコントロール回路10、磁気ヘッ
ド11、スピンドルモータ12および操作部14は図1
に示す記録系にも含まれるものであり、すなわちこれら
は記録系と再生系を兼ねている。
【0039】磁気ヘッド11は磁気ディスクDの所定の
トラックに位置し、このトラックに記録されたIDコー
ドおよび画像信号を再生する。再生アンプ41は、磁気
ディスクDに記録された画像信号およびIDコードを読
み出し、Y再生処理回路42、C再生処理回路43、I
D再生処理回路44に出力する。Y再生処理回路42は
同期信号を含んだ輝度信号(Y+S)をFM復調して出
力する。C再生処理回路43は、色差信号(R−Y、B
−Y)をFM復調して出力する。ID再生処理回路44
は、IDコードをDPSK復調して出力する。
【0040】輝度信号(Y+S)に含まれる同期信号S
は、同期信号分離回路45によって輝度信号(Y+S)
から分離され、メモリコントロール回路46およびシス
テムコントロール回路10に送られる。メモリコントロ
ール回路46は、同期信号Sに基づいて、AD変換器4
7、48、Yメモリ51およびCメモリ52を制御す
る。またメモリコントロール回路46は、後述する同期
信号発生回路53からの同期信号に基づいて、DA変換
器54、55、56、Yメモリ51およびCメモリ52
を制御する。
【0041】同期信号を含んだ輝度信号(Y+S)はA
D変換器47によってAD変換され、メモリコントロー
ル回路46の制御によって、2つの水平同期信号間に記
録された輝度信号YがYメモリ51に格納される。Yメ
モリ51に格納された輝度信号Yは、同期信号発生回路
53から出力される同期信号(HDTV方式に従った高
速基準クロック信号)に基づいて、DA変換器54によ
ってDA変換される。同様に、色差信号(R−Y、B−
Y)はAD変換器48によってAD変換されCメモリ5
2に格納される。色差信号(R−Y、B−Y)は、高速
基準クロック信号に基づいてCメモリ52から交互に出
力されるが、同じ水平走査線の色差信号(R−Y、B−
Y)は、メモリコントロール回路46の作用により、同
時化回路57から同時に出力され、それぞれDA変換器
55、56に入力されてDA変換される。
【0042】高速基準クロック信号は、メモリ51、5
2に画像信号を記録するために用いられる基準クロック
信号と比較して、例えば2倍の周波数を有している。し
たがって、画像信号は各メモリ51、52から比較的高
速で読み出されることとなり、これにより時間軸圧縮さ
れる。
【0043】ブランキングシンクミックス回路61、6
2、63は、各輝度信号(Y+S)、2つの色差信号
(R−Y、B−Y)の前方の所定部分を0レベルの信号
に定めるとともに、同期信号を重合させるために設けら
れる。このブランキングシンクミックス回路61、6
2、63により、HDTV方式に合致した、きれいな同
期信号がこれらの信号の前に付加される。そしてブラン
キングシンクミックス回路61、62、63からの各信
号(Y+S)、(R−Y)、(B−Y)は、図示しない
ディスプレイ装置へ出力される。
【0044】補間処理回路64は、再現すべき画素の周
囲に位置する画素の輝度および色差から、補間によりそ
の再現画素の輝度および色差を計算する。この補間処理
を図5を参照して説明する。この補間により得られる画
素は、サンプリング時に間引かれた画素(符号Lで示す
画像信号において、破線により囲まれた符号Aの画素)
に対応する。したがって、この画素(A)の周囲に位置
する画素(符号33、35、24、44により示される
画素)の値を加算平均することにより、この画素(A)
の値が得られる。さて、画素(A)の左右に位置する画
素(33、35)は同じ水平走査線上の画素であるが、
画素(A)の上下に位置する画素(24、44)はそれ
ぞれ上下に位置する水平走査線上の画素である。すなわ
ち、画素(24、44)は画素(33、35)とは異な
るフィールドに含まれる。このように、間引かれた画素
は補間によって復元されるため、磁気ディスクに記録さ
れた画像信号を再生すると、入力画像信号と実質的に同
等の解像度で画像が得られる。
【0045】磁気ディスクDに格納されているIDコー
ドは、ID再生処理回路44においてDPSK復調等の
処理を施され、システムコントロール回路10によって
解読される。
【0046】図9は、画像信号を画面に関して分割する
とともに時間軸伸長して記録した磁気ディスクDを再生
するプログラムのフローチャートを示す。
【0047】ステップ201では、操作部14から再生
画面ナンバー、すなわち再生すべき画面の番号が入力さ
れる。ステップ202では、磁気ヘッド11が第1トラ
ックすなわち磁気ディスクDの最外周のトラックに位置
せしめられ、ステップ203では、カウンタNが「1」
にセットされる。
【0048】ステップ204では、第1トラックのID
コードが解読される。ステップ205では、このIDコ
ードの内容に基づいて、このトラックがステップ201
において選択された所望の画像に対応するものであるか
否かが判別される。このトラックが所望の画像に対応し
ていない場合、ステップ206において磁気ヘッド11
が1トラックだけ内周側へ移動せしめられる。そして所
望の画像のトラックが見つかるまで、ステップ204、
205が繰り返し実行される。
【0049】所望の画像を格納したトラックが見つかる
と、ステップ205からステップ211へ移り、メモリ
クロックが周波数f'SLに設定される。この周波数f'SL
入力画像信号の帯域fH の略2分の1である(図4参
照)。次いでステップ212では、この周波数f'SLのメ
モリクロックに基づいて、画像信号がAD変換され、Y
メモリ51およびCメモリ52の所定領域に書き込まれ
る。
【0050】なおIDコードの解読時、システムコント
ロール回路10は、通常の記録方式の垂直帰線消去期間
に対応した部分に画像信号が記録されていることを認識
するとともに、メモリコントロール回路にその旨を指令
する。この指令に基づいてメモリコントロール回路は、
AD変化器47、48によるAD変換、およびメモリ5
1、52への書き込み動作を、通常のトラック再生より
も早く開始し、垂直帰線消去期間内に記録された画像信
号は確実にメモリに格納される。
【0051】第1および第3領域の画像信号はメモリ5
1、52の奇数列に書き込まれ、第2および第4領域の
画像信号はメモリ51、52の偶数列に書き込まれる。
この結果、メモリ51、52上の画像信号の配列は図5
の下に示されるように、第1および第3領域の画素は左
から奇数番目の列に格納され、第2および第4領域の画
素は左から偶数番目の列に格納される。
【0052】ステップ213では、メモリの領域数(本
実施例では4、図3参照)とカウンタNとの差が「0」
よりも大きいか否かが判別され、この領域数がカウンタ
Nよりも大きい時、まだ全ての画像信号がメモリ51、
52に書き込まれていないため、次の画像信号を磁気デ
ィスクから読み出すための処理が行われる。すなわち、
ステップ214においてカウンタNが1つインクリメン
トされるとともに、ステップ206、204、205、
211、212が再び実行され、上述したのと同様に、
次の画像信号がメモリ51、52に書き込まれる。
【0053】ステップ213において領域数がカウンタ
N以下であると判断された場合、1つの画面の画像信号
のメモリ51、52への書き込みが終了しているので、
ステップ221以下が実行されて画像がディスプレイ装
置によって表示される。まず、ステップ221では、メ
モリ上における空画素すなわち間引かれている画素が、
これの周囲に位置する画素によって補間される(図5参
照)。ステップ222では、メモリクロックが周波数f
SHに設定される。この周波数fSHは入力画像信号をサブ
サンプリングした周波数f'SHの2倍の周波数すなわちf
SH=2f'SHである。次いでステップ223において、メ
モリ51、52に格納された画像信号が順次読み出さ
れ、ディスプレイ装置等に出力される。
【0054】以上のように上記実施例は、スチルビデオ
装置により、従来よりも高画質の画像を記録するととも
に再生することができる。また、従来のスチルビデオ装
置によって磁気ディスクに記録した画像信号を、上記実
施例のスチルビデオ装置によって再生すると、1画面の
複数の画像が出力され、いわゆるマルチ画像表示が得ら
れる。
【0055】なお、上記実施例において画像信号はフレ
ーム記録モードであったが、本発明はフィールド記録モ
ードにも適用できることは言うまでもない。
【0056】また本発明は、PAL方式により収録され
た画像をNTSC方式によって磁気ディスクに記録する
場合にも適用可能である。この場合、1つの画面を分割
して2つのトラックに記録する必要はなく、すなわち1
フィールドの画像信号は1トラックに記録される。さら
に本発明は、HDTV方式により収録された画像をPA
L方式によって磁気ディスクに記録する場合にも適用可
能である。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、HDTV
方式等のように1フィールド当りの水平走査線の数が相
対的に多い画像信号処理方式により記録された画像信号
を、できるだけ多く磁気ディスク等の記録媒体に記録す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したスチルビデオ装置
の記録系を示すブロック図である。
【図2】画像信号のサブサンプリングと補間の関係を示
す図である。
【図3】入力画像信号と、メモリ上に記録される画像信
号と、磁気ディスクに記録される画像信号との関係を示
す図である。
【図4】入力画像信号を2分割してメモリに格納し、サ
ブサンプリングして磁気ディスクに記録するプログラム
のフローチャートである。
【図5】入力画像信号をサブサンプリングして磁気ディ
スクに記録するとともに、間引いた画素を補間により生
成する作用を示す図である。
【図6】本発明の一実施例において磁気ディスクに記録
される画像信号を示す図である。
【図7】本発明の一実施例により磁気ディスクに記録さ
れた水平走査線とハイビジョン方式の水平走査線との対
応関係を示す図である。
【図8】本発明の一実施例を適用したスチルビデオ装置
の再生系のブロック図である。
【図9】磁気ディスクに記録された画像信号を再生する
プログラムのフローチャートである。
【図10】従来装置において磁気ディスクに記録される
画像信号を示す図である。
【図11】ハイビジョン方式の信号波形を示す図であ
る。
【図12】従来装置により磁気ディスクに記録された水
平走査線とハイビジョン方式の水平走査線との対応関係
を示す図である。
【符号の説明】
26、27、28 メモリ D 磁気ディスク(記録媒体)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1フィールド当りの水平走査線の数が相
    対的に多い第1の画像信号処理方式によって生成された
    画像信号を処理して、1フィールド当りの水平走査線の
    数が相対的に少ない第2の画像信号処理方式に従った画
    像信号を生成する画像信号処理装置であって、第1の画
    像信号処理方式に従った画像信号を相対的に高い周波数
    格納するメモリと、このメモリから、第2の画像信号
    処理方式に従った相対的に低い周波数で画像信号を読み
    出し、かつ読み出し動作が画像信号の垂直帰線消去期間
    中に開始するようにして、画像信号を記録媒体に記録す
    る記録手段とを備えたことを特徴とする画像信号処理装
    置。
  2. 【請求項2】 第1の画像信号処理方式に従った画像信
    号が、サブサンプリングされてメモリに格納されること
    特徴とする請求項1の画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段が、画像信号を時間軸伸長
    して前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項1
    の画像信号処理装置。
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