JP3489410B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP3489410B2
JP3489410B2 JP26984997A JP26984997A JP3489410B2 JP 3489410 B2 JP3489410 B2 JP 3489410B2 JP 26984997 A JP26984997 A JP 26984997A JP 26984997 A JP26984997 A JP 26984997A JP 3489410 B2 JP3489410 B2 JP 3489410B2
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    • F01N3/0828Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents characterised by the absorbed or adsorbed substances
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    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
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    • F01N2550/03Monitoring or diagnosing the deterioration of exhaust systems of sorbing activity of adsorbents or absorbents

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所要の運転条件
下では理論空燃比よりも希薄側のリーン空燃比運転を行
う内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リーン空燃比で運転される内燃機
関の排気浄化装置として、排気管にNOx吸蔵触媒を配
置して、NOx吸蔵触媒により、リーン空燃比での運転
時に機関から排出されるNOxを吸収すると共に、NO
xの吸収後、リッチ空燃比で運転して、NOx吸蔵触媒
が吸収していたNOxを脱離し、これを排気中に含まれ
るHC,COにより還元する技術が知られている。
【0003】このNOx吸蔵触媒のNOxの最大吸収量
は、NOx吸蔵触媒が劣化してくると、低下するように
なる。
【0004】そのため、NOx吸蔵触媒の劣化の度合を
判定する判定手段を設け、その判定に応じてNOx吸蔵
触媒のNOxの許容吸収レベルを変更して、リーン空燃
比からリッチ空燃比への運転の切換時期等を制御するも
のが提案されている。
【0005】この判定手段としては、空燃比をリーンか
らリッチに切換えると、NOx吸蔵触媒の下流の排気が
一時的に理論空燃比になった後、リッチになり、NOx
吸蔵触媒の劣化に応じてその理論空燃比の状態が変わる
ことから、NOx吸蔵触媒の下流に排気中の空燃比に比
例した出力を発生する空燃比センサを設け、リーンから
リッチに切換えた際に、空燃比センサが発生する出力の
ピークあるいはその出力の変化過程の差異に基づいてN
Ox吸蔵触媒の劣化の度合が判定される。
【0006】したがって、リーン空燃比での運転時に、
機関の負荷と回転数等から機関のNOxの排出量を演算
してNOx吸蔵触媒に吸収されるNOxの吸収量を推定
し、推定したNOx吸収量が許容吸収レベルに達する
と、空燃比を一時的にリッチにするように制御すると共
に、NOx吸蔵触媒の劣化の度合の判定に応じて、NO
xの許容吸収レベルを変更することにより、NOx吸蔵
触媒のNOxの吸収量に合ったNOxの浄化が行われ
る。
【0007】なお、NOx吸蔵触媒の劣化の度合が大き
くなった場合は、リッチ空燃比での運転時にリッチ度を
小さくしながら運転時間が長くされ、これによって再生
される(特開平8ー014030号、232644号公
報等参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置にあって、機関のNOxの排出量は大気
圧、乾湿温度、EGR量(排気還流量)、暖機状態等に
よっても変動するので、機関の負荷、回転数等からNO
xの排出量を求めてNOx吸蔵触媒のNOxの吸収量を
推定していても、正確な値は得にくい。
【0009】このため、NOxの排出量つまりNOx吸
蔵触媒が吸収すべきNOxの量が許容吸収レベルを越え
ても、リーン運転を継続することがあり、NOxを大気
へ放出してしまう可能性がある。
【0010】この場合、NOx吸蔵触媒の劣化の度合に
応じて許容吸収レベルを変更しても、推定したNOxの
吸収量に基づきリッチ運転を行うのでは、やはりNOx
を大気へ放出してしまう可能性がある。
【0011】また、許容吸収レベルを下げてリッチ運転
の時期を早めるのでは、リーン空燃比での運転期間が短
くなり、燃費効果を損なうことになってしまう。
【0012】この発明は、NOx吸蔵触媒のNOxの吸
収レベルを的確に把握でき、リーン空燃比からリッチ空
燃比への運転の切換えを適正に制御できる排気浄化装置
を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、排気管に
NOx吸蔵触媒を配置すると共に、所要の運転条件下で
は理論空燃比よりも希薄側のリーン空燃比運転を行う内
燃機関において、前記NOx吸蔵触媒の前後の排気管に
それぞれ排気ガス中の酸素濃度に比例した出力を発生す
る空燃比センサを設置し、リーン空燃比運転中にこれら
の空燃比センサの出力に基づいてNOx吸蔵触媒のNO
xの吸収レベルを判定するNOx吸収レベル判定手段を
設けると共に、このNOxの吸収レベルの判定に際し
て、NOx吸蔵触媒の前方の空燃比センサの出力につい
てのみ、今回の出力値と前回の出力値とを平均化した値
を用いる
【0014】第2の発明は、排気管にNOx吸蔵触媒を
配置すると共に、所要の運転条件下では理論空燃比より
も希薄側のリーン空燃比運転を行う内燃機関において、
前記NOx吸蔵触媒の前後の排気管にそれぞれ排気ガス
中の酸素濃度に比例した出力を発生する空燃比センサを
設置し、リーン空燃比運転中にこれらの空燃比センサの
出力がほぼ等しくなったときに一時的に空燃比を理論空
燃比以上のリッチ空燃比に切換える空燃比切換手段を設
けると共に、この空燃比センサの出力の比較に際して、
NOx吸蔵触媒の前方の空燃比センサの出力についての
み、今回の出力値と前回の出力値とを平均化した値を用
いる
【0015】第3の発明は、第1、第2の発明におい
て、NOx吸蔵触媒の前後の空燃比センサの出力レベル
を調整する出力レベル調整手段を備える。
【0016】第4の発明は、第3の発明において、出力
レベル調整手段は、燃料カット運転時と理論空燃比運転
時の空燃比センサの出力に基づき空燃比センサの出力レ
ベルを調整する。
【0017】
【発明の効果】リーン空燃比運転中、NOx吸蔵触媒が
NOxを吸収している間は、NOx吸蔵触媒の前後の排
気ガス中の酸素濃度が異なり、NOx吸蔵触媒のNOx
の吸収量が最大(飽和状態)になると、NOx吸蔵触媒
の前後の排気ガス中の酸素濃度がほぼ等しくなる。
【0018】したがって、第1の発明によれば、NOx
吸蔵触媒の前後に設けた空燃比センサの出力に基づい
て、NOx吸蔵触媒のNOxの吸収レベル、即ち機関の
運転条件、NOx吸蔵触媒の劣化等を含めたそのときの
NOx吸蔵触媒の飽和状態を判定できる。
【0019】第2の発明によれば、リーン空燃比運転中
に、機関の運転条件、NOx吸蔵触媒の劣化等を含め、
NOx吸蔵触媒がそのときの飽和状態に近付いたとき
に、理論空燃比以上のリッチ空燃比運転を行って、NO
xの外部への放出を十分に低減できると共に、NOx吸
蔵触媒の飽和状態近くまでリーン空燃比運転を行えるの
で、燃費を十分に向上できる。
【0020】第3の発明によれば、空燃比センサの固体
差等を解消でき、リーン空燃比運転からリッチ運転への
切換えを的確に制御できる。
【0021】第4の発明によれば、空燃比センサの出力
レベルを適正に調整できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0023】図1において、10はエンジン本体、11
は吸気通路(吸気管)、12は排気通路(排気管)を示
し、エンジン本体10には燃焼室内に直接的に燃料を噴
射する燃料噴射弁13が設けられる。
【0024】燃料噴射弁13からは、機関低負荷域等、
燃料が圧縮行程の後半に噴射され、圧縮上死点で点火栓
14の近傍にのみ可燃混合気層を形成し、全体の空燃比
がA/F=40を越える超リーン空燃比の混合気の成層
燃焼を行い、機関中負荷域および高負荷域等では燃料が
吸気行程で噴射され、燃焼室全体で燃料と空気を予混合
し、理論空燃比および理論空燃比よりもリッチ空燃比の
混合気での均質燃焼を行うようになっている。
【0025】排気通路12にはNOx吸蔵触媒15が配
置される。NOx吸蔵触媒15は、アルミナ等に担体上
に、白金Ptのような貴金属と、カリウムK、ナトリウ
ムNa、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ
金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ
土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類の
少なくとも1つとが担持される。
【0026】このNOx吸蔵触媒15として、白金P
t、バリウムBaを用いたものを例に述べると、リーン
空燃比での運転時に機関から排出されるNOxは、白金
Pt上で酸素O2と結びつき、バリウムBaによって硝
酸バリウムの形態をもって吸収される。この状態にて、
理論空燃比以上のリッチ空燃比で運転すると、吸収した
NOxが脱離され、排気ガス中に含まれるHC,COの
働きによって還元される。
【0027】NOx吸蔵触媒15の排気通路12の上流
側と下流側には、それぞれ排気ガス中の酸素濃度に比例
した出力を発生する第1、第2の空燃比センサ16,1
7が設置され、これらの出力はコントロールユニット1
8に入力される。
【0028】また、機関の運転条件を検出する手段とし
て、機関の回転数、クランク角を検出する回転数センサ
(クランク角センサ)20、機関の吸入空気量(負荷)
を検出する吸気センサ21、アクセル開度を検出するア
クセル開度センサ22、機関の冷却水温を検出する水温
センサ23等が設けられ、これらの信号もコントロール
ユニット18に入力される。
【0029】これらのセンサ出力、信号に基づき、コン
トロールユニット18によって、運転条件に応じて成層
燃焼と均質燃焼を行うように燃料噴射量、噴射時期が制
御されると共に、空燃比センサ16,17の出力からN
Ox吸蔵触媒15のNOx吸収レベルが判定され、リー
ン運転時(成層燃焼運転時)にその判定に応じて一時的
に理論空燃比以上のリッチ運転に切換えるように制御さ
れる。
【0030】次に、制御内容を図2〜図4のフローチャ
ートに基づいて説明する。なお、これらのフローは所定
の制御周期で実行する。
【0031】図2に示すように、ステップ1では機関の
回転数と吸入空気量等から基本燃料噴射量(または噴射
時間)Tpを算出する。
【0032】ステップ2では、機関の回転数と目標トル
ク(基本燃料噴射量Tp等)を基に定めた目標空燃比マ
ップから目標空燃比KMAPを求める。機関の低速低負
荷域ではKMAP<1.0(理論空燃比よりもリー
ン)、中速中負荷域ではKMAP=1.0(理論空燃
比)、高速高負荷域ではKMAP>1.0(理論空燃比
よりもリッチ)に設定している。
【0033】ステップ3では、目標空燃比KMAP≧
1.0かどうかを判定する。
【0034】目標空燃比KMAP≧1.0のときは、ス
テップ4にてKMAPの値を空燃比補正係数Kにセット
すると共に、ステップ5〜7にてλコントロール収束
(KMAP=1.0の運転中、空燃比センサ16の出力
に基づく空燃比のフィードバック制御によって、実空燃
比が理論空燃比を中心にした所定の範囲内に収束)のと
きはλコントロール収束フラグFLGLMDに1をセッ
ト、λコントロールにないときおよびλコントロール非
収束のときはλコントロール収束フラグFLGLMDを
クリアする。
【0035】目標空燃比KMAP<1.0のときつまり
リーン空燃比域のときは、ステップ8,9にてλコント
ロール収束フラグFLGLMDをクリアして、リッチ要
求フラグFLGRICHが有る(=1)かどうかを確認
する。
【0036】リッチ要求フラグFLGRICHが無いと
きは、ステップ10,11にてKMAPの値を空燃比補
正係数Kにセットして、NOx吸蔵触媒15の前後の第
1、第2の空燃比センサ16,17の出力の差DLTA
F(デルタA/F)を設定値RICH1と比較する。
【0037】リーン空燃比の運転中(燃料カット時を除
く)、NOx吸蔵触媒15がNOxを吸収している間
は、NOx吸蔵触媒15の前後の排気ガス中の酸素濃度
が異なり、NOx吸蔵触媒15のNOxの吸収量が最大
(飽和状態)になると、NOx吸蔵触媒15の前後の排
気ガス中の酸素濃度がほぼ等しくなる。即ち、リーン空
燃比の運転中、NOx吸蔵触媒15がNOxを吸収する
際、排気ガス中の酸素を消費する(前述したようにNO
xと酸素O2が触媒15の白金Pt上で結びつき、バリ
ウムBaによって硝酸バリウムの形態をもってNOxを
吸収する)一方、NOx吸蔵触媒15がNOxを吸収し
なくなると、排気ガス中の酸素を消費しなくなることか
ら、その前後の第1、第2の空燃比センサ16,17の
出力が異なれば、NOx吸蔵触媒15のNOxの吸収量
は非飽和レベルを表し、第1、第2の空燃比センサ1
6,17の出力がほぼ同じになれば、NOx吸蔵触媒1
5のNOxの吸収量は飽和レベルを表す。
【0038】したがって、ステップ11にてDLTAF
が設定値RICH1以上であれば、NOx吸蔵触媒15
のNOxの吸収量は非飽和レベルにあると判定でき、D
LTAFが設定値RICH1以内であれば、NOx吸蔵
触媒15のNOxの吸収量は飽和レベルに近いと判定で
きる。
【0039】非飽和レベルにある場合、リーン運転を継
続する。
【0040】飽和レベルに近い場合、NOx吸蔵触媒1
5のNOxを脱離、還元するために、ステップ12,1
3にてリッチ要求フラグFLGRICHに1を、リッチ
運転時間CHARGEに所定の時間データMAXNOを
セットする。
【0041】この時間データMAXNOは、NOx吸蔵
触媒15が劣化の無い状態にて吸収できるNOxの最大
量を脱離する時間に設定している。なお、NOx吸蔵触
媒15の温度状態によってNOxの脱離速度が変わるた
め(温度が高いほど速い)、NOx吸蔵触媒15の温度
あるいはその前後の排気ガスの温度を検出して、その温
度に応じて時間データMAXNOを変更するようにして
良い。
【0042】ステップ14〜16では、燃料カット要求
があれば(例えば減速時等)燃料カットフラグFLGF
CTに1をセット、燃料カット要求がなければ燃料カッ
トフラグFLGFCTをクリアする。
【0043】一方、ステップ9にてリッチ要求フラグF
LGRICHが有る(=1)と、ステップ17にて所定
の空燃比値KRICHを空燃比補正係数Kにセットし
て、ステップ18,19にてリッチ運転時間CHARG
Eをカウントすると共に、ステップ16にて燃料カット
フラグFLGFCTをクリアする。
【0044】この空燃比値KRICHは、理論空燃比以
上のリッチ空燃比に設定している。なお、NOx吸蔵触
媒15の温度状態によってNOxの脱離速度が変わるた
め、NOx吸蔵触媒15の温度あるいはその前後の排気
ガスの温度を検出して、その温度に応じて空燃比値KR
ICHを変更するようにして良い。
【0045】リッチ運転時間CHARGEが経過する
と、ステップ20にてリッチ要求フラグFLGRICH
をクリアする。
【0046】ステップ21では、セットした空燃比補正
係数Kを基本燃料噴射量Tpに乗算して、燃料噴射量
(または噴射時間)TMINJを決定する。なお、目標
空燃比KMAP=1.0の運転中は、空燃比センサ16
の出力に基づく空燃比のフィードバック係数を設定す
る。
【0047】図3は第1、第2の空燃比センサ16,1
7の出力の差DLTAFを演算するためのフロー、図4
は第1、第2の空燃比センサ16,17の出力レベルを
調整するためのフローである。
【0048】図3にて、ステップ31ではリッチ要求フ
ラグFLGRICHが有る(=1)かどうかを確認す
る。
【0049】リッチ要求フラグFLGRICHが有ると
きは、リーン運転中にないため、以下の処理は行わず、
リッチ要求フラグFLGRICHが無い場合、実行す
る。
【0050】ステップ32では、第1の空燃比センサ1
6の出力AF1を読み込み、その今回の値AF1NEW
前回読み込んだ値AF1OLDとの平均値を第1の空燃比
センサ16の出力値AF1とする。この平均化処理は、
NOx吸蔵触媒15の上流の排気ガスの空燃比が機関の
運転状態で刻々変化するので行う。なお、前述したNO
x吸蔵触媒15の酸素消費特性によって、NOx吸蔵触
媒15の下流の排気ガスの空燃比は上流ほど変化しな
い。
【0051】ステップ33では、その第1の空燃比セン
サ16の出力値AF1と、図4の処理により出力レベル
を修正後の第2の空燃比センサ17の修正出力値RRA
F2との差から、DLTAFを求める。
【0052】図4にて、ステップ41,42ではλコン
トロール収束フラグFLGLMDが1、即ち理論空燃比
(理論空燃比を中心にした所定の範囲内)で運転を行っ
ているときに第1、第2の空燃比センサ16,17の出
力AF1、AF2を読み込み、その第1の空燃比センサ
16の出力AF1をメモリY2に、第2の空燃比センサ
17の出力AF2をメモリX2に記憶しておく。
【0053】ステップ43,44では、燃料カットフラ
グFLGFCTが1、即ち燃料噴射量が0のときに第
1、第2の空燃比センサ16,17の出力AF1、AF
2を読み込み、その第1の空燃比センサ16の出力AF
1をメモリY1に、第2の空燃比センサ17の出力AF
2をメモリX1に記憶しておく。
【0054】なお、燃料カットを実施しないことがある
ので、この場合ステップ45,46にてメモリY1、X
1にそれぞれ所定の値AFFCTをセットする。
【0055】ステップ47では、メモリY2、X2、Y
1、X1の値と現在読み込んだ第2の空燃比センサ17
の出力AF2とから、式RRAF2=(Y2−Y1)/
(X2−X1)×(AF2−X1)+Y1により、第2
の空燃比センサ17の修正出力値RRAF2を求める。
【0056】即ち、酸素濃度が最大となる燃料カット時
と理論空燃比時の第1、第2の空燃比センサ16,17
の出力を基準に第2の空燃比センサ17の出力を修正す
るので、センサの固体差等に拘わらず第1、第2の空燃
比センサ16,17の出力レベルを適正に調整すること
ができる。そのため、第1、第2の空燃比センサ16,
17の出力を基に、NOx吸蔵触媒15の前後の空燃比
の差DLTAFを精度良く検出できる。
【0057】このように構成したため、リーン運転中に
機関から排出されるNOxがNOx吸蔵触媒15に吸収
されると共に、NOx吸蔵触媒15のNOxの吸収量が
飽和レベル(許容吸収レベル)に近付くと、NOx吸蔵
触媒15の前後の排気ガスの空燃比(酸素濃度)がほぼ
等しくなって、これが第1、第2の空燃比センサ16,
17により検出されて、所定時間、理論空燃比以上のリ
ッチ運転が行われ、そのリッチ運転によってNOx吸蔵
触媒15が吸収していたNOxが脱離され、排気ガス中
のHC,COにより還元される。
【0058】この場合、機関の負荷、回転数等から機関
のNOxの排出量を求めてNOx吸蔵触媒のNOxの吸
収量を推定するのでは、機関のNOxの排出量が大気
圧、乾湿温度、EGR量(排気還流量)、暖機状態等に
よっても変動するので、NOx吸蔵触媒の飽和レベルが
正確には把握されないが、NOx吸蔵触媒15の前後の
排気ガスの空燃比がほぼ等しくなることを利用して、N
Ox吸蔵触媒15が飽和レベルに近付くと、第1、第2
の空燃比センサ16,17により的確に把握される。
【0059】また、NOx吸蔵触媒15に劣化があって
も、劣化判定手段を設けることなく、NOx吸蔵触媒1
5がそのときの状態における飽和レベルに近付くと、即
ち機関の運転条件、NOx吸蔵触媒15の劣化等にかか
わらず、そのときの状態にてNOx吸蔵触媒15が吸収
できるNOx量に近付くと、第1、第2の空燃比センサ
16,17により的確に把握される。
【0060】このため、リッチ運転への切換えを的確に
行え、従来例のようにNOx吸蔵触媒のNOxの吸収量
が飽和レベルおよびNOx吸蔵触媒に劣化がある場合に
そのときの飽和レベルを越えたことが分からずリーン運
転が継続されるといったことはない。
【0061】したがって、NOxの外部への放出を十分
に低減できる。また、常にNOx吸蔵触媒15の吸収で
きる飽和レベル近くまでリーン運転を行えるため、リー
ン運転期間が長くなり、燃費を向上することができる。
【0062】なお、既述したが、酸素濃度が最大となる
燃料カット時と理論空燃比時を基準に空燃比センサ1
6,17の出力レベルを調整するので、NOx吸蔵触媒
15の前後の空燃比の差DLTAFを精度良く検出で
き、したがってリーン運転からリッチ運転への切換制御
を一層的確に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態を示す構成図である。
【図2】制御内容を示すフローチャートである。
【図3】制御内容を示すフローチャートである。
【図4】制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 エンジン本体 11 吸気管 12 排気管 13 燃料噴射弁 14 点火栓 15 NOx吸蔵触媒 16,17 空燃比センサ 18 コントロールユニット 20 回転数センサ(クランク角センサ) 21 吸気センサ 22 アクセル開度センサ 23 冷却水温センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−177571(JP,A) 特開 平11−93744(JP,A) 特開 平11−93743(JP,A) 特開 平11−107741(JP,A) 特開 昭61−286549(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 41/40 F01N 3/08,3/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気管にNOx吸蔵触媒を配置すると共
    に、所要の運転条件下では理論空燃比よりも希薄側のリ
    ーン空燃比運転を行う内燃機関において、 前記NOx吸蔵触媒の前後の排気管にそれぞれ排気ガス
    中の酸素濃度に比例した出力を発生する空燃比センサを
    設置し、 リーン空燃比運転中にこれらの空燃比センサの出力に基
    づいてNOx吸蔵触媒のNOxの吸収レベルを判定する
    NOx吸収レベル判定手段を設けると共に、 このNOxの吸収レベルの判定に際して、NOx吸蔵触
    媒の前方の空燃比センサの出力についてのみ、今回の出
    力値と前回の出力値とを平均化した値を用いる ことを特
    徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 排気管にNOx吸蔵触媒を配置すると共
    に、所要の運転条件下では理論空燃比よりも希薄側のリ
    ーン空燃比運転を行う内燃機関において、 前記NOx吸蔵触媒の前後の排気管にそれぞれ排気ガス
    中の酸素濃度に比例した出力を発生する空燃比センサを
    設置し、 リーン空燃比運転中にこれらの空燃比センサの出力がほ
    ぼ等しくなったときに一時的に空燃比を理論空燃比以上
    のリッチ空燃比に切換える空燃比切換手段を設けると共
    に、 この空燃比センサの出力の比較に際して、NOx吸蔵触
    媒の前方の空燃比センサの出力についてのみ、今回の出
    力値と前回の出力値とを平均化した値を用いる ことを特
    徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記NOx吸蔵触媒の前後の空燃比セン
    サの出力レベルを調整する出力レベル調整手段を備える
    請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記出力レベル調整手段は、燃料カット
    運転時と理論空燃比運転時の空燃比センサの出力に基づ
    き空燃比センサの出力レベルを調整する請求項3に記載
    の内燃機関の排気浄化装置。
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